2023/01/01

230101シーズン回顧(1) 2022ランキング

2022シーズン回顧(1) 2022ランキング

2022シーズンの川崎フロンターレを振り返る第1回目(前編)。
 2016シーズン以来の無冠となったが、J1リーグは2位と悪くはなかった。
 ACL、YLC、天皇杯は、早期に敗退した。

2020、2021シーズンに続いて、新型コロナウイルスの大きな影響があった。
 7月下旬から、トップチーム関係者13名が相次いで感染。
 浦和戦(J1 #23)C大阪戦(YLC QF #1)では、GK3名がベンチ入り。
 ユースの選手の第2種登録を怠り、選手が足りなくなった。


2月18日のJ1リーグ開幕戦
 FC東京戦(J1 #1)

公式戦は49試合だった。
 J1リーグ34、ACL6、YBCルヴァンカップ2、天皇杯2、FXSC1。
 さらに7月にパリ・サンジェルマン戦(PSM)、11月にアジアツアー3試合があった。
 (この4試合も、公式戦に含めることとします。)

2021年は53試合だったので、4試合の減。
 ACL、YLC、天皇杯で早期に敗退したことが影響した。
 2020年は41試合、2019年は50試合、2018年は47試合、2017年は53試合だった。

■J1リーグ 2位
 勝ち点66 38試合20勝6分8敗 得失点差+23
 3連覇はできなかったが、首位横浜Fマリノスに勝ち点2差の2位。
 シーズン序盤は相手に押されながらも結果を出していた。
 1つの試合に良い内容で圧勝しても、次の試合であっさり負けることが多かった。
 札幌戦(J1 #31)に負けて、残り4試合でマリノスと勝ち点8差。
 絶体絶命の状況から4連勝して、最終節まで優勝の可能性を残した。
 山根、谷口、脇坂、家長、マルシーニョとベストイレブンに5人が選出された。
■アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL) GL敗退
 グループステージIグループ 2位 6試合3勝2分1敗 得失点差+13
 蔚山現代戦(ACL GL #5)に負けたことが響き、決勝トーナメントに進めなかった。
■YBCルヴァン・カップ(YLC) ベスト8
 2試合2分 得失点差0
 ベスト8から出場したルヴァンカップは、C大阪に競り負ける。
 コロナ禍で選手が揃わない中、2試合ともドローだったが、アウェイゴール差で敗退した。
 2021年にも同じようにアウェイゴール差で浦和に負け、ベスト8だった。
■天皇杯 3回戦敗退
 2試合1勝1敗 得失点差+4
 2回戦札幌大学戦(天皇杯 R64)に勝ったが、雨中の3回戦東京V戦(天皇杯 R32)で負けた。
■FUJIFILM SUPER CUP 準優勝
 1試合1敗 得失点差-1
 4度目の出場となったスーパーカップは、浦和に敗れた。
■パリ・サンジェルマン戦(PSM)
 1試合1敗 得失点差-1
 メッシ、エムバペ、ネイマールが揃い踏みしたパリ・サンジェルマンと対戦した
■アジアツアー2022
 3試合2勝1分 得失点差+4
 J1リーグ終了後、タイで2試合、ヴェトナムで1試合を行った。

合計では、49試合26勝11分12敗だった。
49試合のプレー時間の合計は、4,751分。
 この時間には、前後半のロスタイムを含んでいる。
 ロスタイムは、フロンターレ公式サイトを参考に独自に算出。
 exdrives における採点から、出場時間に応じて各選手の平均採点を計算した。

チーム全体の平均採点は、5.960点。
過去のチーム全体の平均採点は次のとおり。
 2021年 6.151点 J1リーグ優勝
 2020年 6.073点 J1リーグ・天皇杯優勝
 2019年 5.943点 YBCルヴァンカップ優勝
 2018年 5.883点 J1リーグ優勝
 2017年 6.036点 J1リーグ優勝
 2016年 6.028点
 2015年 6.014点
 2014年 5.870点

■high player (season)
 49試合で1,000分以上出場した19選手で、シーズン平均採点が高かったのは次の選手。
  カッコ内は2021年、2020年の順位。
  在籍していない年は (-)、1,000分未満の出場の年は (x) とした。

 1,000分以上出場したのは、2021年は19選手(53試合)、2020年は16選手(41試合)。

1位(10位, -) シミッチ(6) 33試合2121分出場 平均採点6.23 ベンチ3試合
2位(9位, 8位) 谷口彰悟(5) 41試合3727分出場 平均採点6.182 ベンチ1試合
3位(x, -) マルシーニョ(23) 43試合2757分出場 平均採点6.180 ベンチ1試合
4位(11位, 12位) 家長昭博(41) 45試合3508分出場 平均採点6.120 ベンチ1試合
5位(2位, 3位) ソンリョン(1) 42試合3911分出場 平均採点6.118 ベンチ0試合


ジョアン・シミッチ(6)。
 J1リーグ100試合出場セレモニー。
 10月8日の清水戦(J1 #32)

ジョアン・シミッチを最も高く評価した。
 名古屋(J1)から加入2年目。FC東京へのレンタル報道もあったが残留。
 起用されない期間もあったが、プレー機会を得ると確実な活躍を見せた。
 アンカーで背の高さを活かして献身的に動き、左足でロングパスを狙った。

逆に平均採点が低かったのは、19位登里享平、18位佐々木旭、17位山村和也。
 2021年に上位だったダミアンは8位(1位)、ソンリョンは5位(2位)、橘田健人は7位(3位)。

過去の exdrives におけるMVPは、次のとおり。
 2021年 ダミアン(9) 平均採点6.51。
 2020年 三笘薫(18) 平均採点6.40。
 2019年 ジェジエウ(4) 平均採点6.24。
 2018年 家長昭博(41) 平均採点6.25。
 2017年 ソンリョン(1) 平均採点6.32。
 2016年 小林悠(11) 平均採点6.30。
 2015年 大島僚太(16) 平均採点6.25 
 2014年 中村憲剛(14) 平均採点6.25。

■play time (season)
 49試合4,751分のうち、出場時間が長かったのは次の選手。
 カッコ内は2021年、2020年の順位。

1位(1位, 1位) ソンリョン(1) 42試合3911分出場 平均採点6.12 ベンチ0試合
2位(10位, -) 橘田健人(8) 45試合3761分出場 平均採点6.09 ベンチ1試合
3位(5位, 4位) 谷口彰悟(5) 41試合3727分出場 平均採点6.18 ベンチ1試合
4位(2位, 2位) 山根視来(13) 38試合3626分出場 平均採点5.94 ベンチ0試合
5位(3位, 8位) 家長昭博(41) 45試合3508分出場 平均採点6.12 ベンチ1試合

ソンリョンが3年連続で出場時間1位。42試合に先発出場。

出場試合数で見ると、家長昭博と橘田健人が45試合で多かった。
 次いで44試合の脇坂泰斗と遠野大弥が続く。
ベンチ入り(出場なし)も含むメンバー入りは、遠野大弥の48試合がトップ。
ベンチ入り(出場なし)は、丹野研太が40試合で、3年連続で最も多かった。

■high game
 各試合ごとに、出場選手の採点を出場時間に応じて平均した。
 平均採点が高かったのは、次の試合。

1位 220910川崎4-0広島(J1 #29) 平均採点6.69
 スキッベ新監督のもと、J1リーグ3位、YLC優勝、天皇杯準優勝と躍進した広島に圧勝。
2位 220831川崎4-0鳥栖(J1 #20) 平均採点6.66
 鳥栖のプレスをパスワークで無力化して、チャンスを与えることなく攻撃を続けた。
3位 221012川崎3-1京都(J1 #25) 平均採点6.52
 前半に2点のリードを奪うと、後半、京都が逆襲してきたが追加点を奪って快勝。


 9月10日の広島戦(J1 #29)。

 シーズン終盤の3試合を高く評価した。
 ただ、広島戦の次の名古屋戦(J1 #22)はドロー、鳥栖戦の次の湘南戦(J1 #28)は負けてしまう。
 強さを継続することができず、勝ち点を失うこととなった。

■low game
 逆に平均採点が低かったのは、次の試合。

49位 220525川崎0-4湘南(J1 #15) 平均採点4.74
 前半はソンリョンのセーブで無失点で切り抜けたが、後半はなすすべなく4失点。
48位 220402川崎1-4C大阪(J1 #6) 平均採点5.08
 セレッソのプレスを受けてボールロストを繰り返し、大量失点してしまった。
47位 220212川崎0-2浦和(FFSC) 平均採点5.18
 浦和の出足の早さに対して、仕上がり不足で動けず、対抗できなかった。

 低く評価したのはシーズン前半の3試合。
 いずれも拮抗した展開に持ち込むことができず、負けてしまった。

■high player (game)
 各試合の採点で、最も高かったのは8.5点。1回あった。

8.5 ソンリョン(1) 220218川崎1-0FC東京(J1 #1)
 24分、61分にレアンドロ(20)との1対1をビッグセーブ。さらに数多のシュートを弾いて無失点。

 次に高かったのは8.0点。2回あった。

8.0 小林悠(11) 220618川崎5-2札幌(J1 #17)
 38分間のプレーで2ゴールを決め、逆転勝利に貢献。特に69分のバイシクルは美しく完璧だった。
8.0 マルシーニョ(23) 220820福岡1-4川崎(J1 #26)
 7分、45分、64分にゴールを決めてハットトリック。素晴らしい決定力を発揮した。

 今シーズンのハットトリックは、福岡戦(J1 #26)でのマルシーニョの1回だった。

■low player (game)
 各試合の採点で、最も低かったのは3.0点。1回だった。

3.0 谷口彰悟(5) 220402川崎1-4C大阪(J1 #6)
 致命的なミスから2ゴールを許す。代表帰りの疲労もあり、精彩を欠いた。

 次に低かったのは3.5点。5回あった。

3.5 登里享平(2) 220223横浜FM4-2川崎(J1 #9)
 高さとスピードで競り負けて、マリノスに多くのゴールを許した。
3.5 佐々木旭(15) 220525川崎0-4湘南(J1 #15)
 消極的なバックパスを繰り返し、湘南のプレスを呼び込む。失点にも関与。
3.5 ソンリョン(1) 221105FC東京2-3川崎(J1 #34)
 29分、飛び出しが遅れ、アダイウトン(15)を足で止めてレッドカード。
3.5 佐々木旭(15) 220427蔚山現代3-2川崎(ACL GL #5)
 20分、バックパスを相手に渡して先制ゴールを許す。52分、手で止めて不要なイエロー。
3.5 山村和也(31) 221112パトゥム1-3川崎(PSM)
 63分、1対1でマークするコンハード(20)のゴールを許す。70分、一発レッド。

今シーズンの退場は4回。いずれも一発退場だった。
 谷口彰悟は、鳥栖戦(J1 #14)の82分にレッド。採点は4.5。
 橘田健人は、札幌戦(J1 #31)の84分にレッド。採点は5.0。
 ソンリョンは、FC東京戦(J1 #34)の29分にレッド。採点は3.5。
 山村和也は、パトゥム・ユナイテッド戦(PSM)の70分にレッド。採点は3.5。


187,800views