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2024/11/06

241105川崎3-1上海海港(ACLE GL #4)

川崎3-1上海海港(等々力, 19:00KO, 11,757人)

鹿島戦(J1 #35)に良いところなく敗れて中3日。
 ALCEグループリーグの第4戦目は、火曜日の夜のホームゲーム。
 ここまで1勝2分の成績で、12チーム中10位となっている。

マルシーニョは、前節上海申花戦(ACLE GL #3)の退場により2試合の出場停止。
 この上海海港戦と、次節ブリーラム・ユナイテッド戦(ACLE GL #5)に出場できない。


先発は、鹿島戦から5人を変える。
 新たにVW際、丸山、遠野、瀬川、エリソンが先発する。
 外れた河原と山田新の2人はベンチスタート。
 高井、負傷の脇坂、出場停止のマルシーニョの3人はベンチ外となった。

ベンチには、負傷離脱からジェジエウが復帰する。
 神田もプロで初めてのメンバー入りを果たした。


上海海港は、2023シーズンの中国超級リーグで優勝し、ACLEに出場。
 3日前に最終節が行われた2024シーズンも連覇して、中2日の日程。

監督は、2023年まで横浜Fマリノス監督だったケヴィン・マスカット。
かつてのチーム名は上海上港だったが、2021年から上海海港と改めた。

川崎とは、2019年のACLグループリーグ以来の対戦となる。
 190306上海上港1-0川崎(ACL GL #1)
 190507川崎2-2上海上港(ACL GL #5)
2018年にもACLで対戦していて、1分1敗だった。
 通算では2分2敗で、川崎は勝ったことがない。

■1st half
2トップの川崎は、家長を左ウィングで起用する。
 右ウィングに遠野が入り、瀬川とエリソンが2トップ。

瀬川を筆頭として、精力的なプレスで上海海港からボールを奪う。
 抜け出されるリスクをコントロールしながら、相手に寄せていった。
 左ウィングでサイドラインを背負った家長も、大きな穴を作らない。

12分、佐々木旭の大きなサイドチェンジから、三浦が縦にドリブルする。
 PA深くからのクロスはDFがクリアするが、そのボールは家長のもとへ。
 家長は右足ダイレクトで、先制ゴールを決めた。
続いて13分、山本の縦パスをもらった橘田が、エリソンへラストパス。
 エリソンのシュートは、GKイエン・ジュンリン(1)が辛くも弾く。
 しかし、転がったボールに駆け込んだ瀬川がゴールに沈めた。

上海海港は上手く組み立てられない。
 プレスで追い込まれて、蹴らされてはボールを回収される。
 1トップのグスタボ(9)は動き出しが少なく、パスを受けられない。

33分、山本のロングボールから、エリソンがPA内でキープする。
 味方の押し上げを待ち、マイナスのラストパスをVW際が決めた。

■2nd half
上海海港はハーフタイムに3人を交代する。
 川崎のプレスは少しずつ緩くなり、サイドからクロスを入れられる。

54分、CKからのオスカル(8)の左クロスを、ワン・シェンチャオ(4)がヘッド。
67分、ヤン・シーユエン(20)の右クロスを、マティアス・バルガス(10)がヘッド。
81分、バルガスの右クロスを、ウィリアン・ポッピ(30)がヘッド。
 3本のヘッドは、それぞれゴール前でフリーとなる形だったが、枠を外した。

83分、オスカルの置くようなパスからバルガスのミドルが決まり、1点を失う。
 86分、90分と家長が立て続けに2枚のイエローで退場するが、そのまま終わった。

■summary
上海海港は、中2日で海外移動もあったためか、動きが鈍かった。
 オスカルが下がって組み立てに参加しても、効果は薄かった。
 前半のうちに3失点したことで、勝機は少なくなった。

後半、巻き返したが、83分までゴールできなかった。
 残念な結果となったが、日程を考えれば仕方ない敗戦といえる。


川崎は2トップに瀬川とエリソンを起用した。
 前からのプレスで上海海港を封じて、速攻を仕掛ける。
 左ウィングに入った家長も、ゆっくりボールを保持することは少なかった。
 しっかりコンセプトをチームで共有し、勝利することができた。

奇しくも、良いところがなかった鹿島戦と、まったく逆の展開となった。
 前半に3ゴールを決めて、後半終了間際に1ゴールを失う。
 見事に鬼木達監督がチームを立て直してみせた。

次は、中3日でアウェイ京都戦(J1 #36)。
 簡単な日程ではないが、悪くない内容を継続してほしい。

■goal
12家長昭博(41) 13瀬川祐輔(30) 33VW際(31) 
83マティアス・バルガス(10)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 安定したキャッチを続ける。62分、オスカルの左クロスを飛び出してパンチ。
VW際(31) 6.5 1ゴール。上下に動き続ける。6分、囲まれてロスト。27分、スルーパスを狙う。
佐々木旭(5) 6.0 軽く持ち上がってからパスを供給した。83分、失点の場面で足を攣って交代。
丸山祐市(35) 6.0 ラインを押し上げ、粘り強くクリアを続けた。41分、57分にインターセプト。
三浦颯太(13) 6.5 左サイドをスピードで切り裂き、クロスを入れる。中に運んで縦パスを狙う。
橘田健人(8) 6.5 バックパス少なく、前を選ぶ。9分、ミドル。カウンターを猛ダッシュで防ぐ。
山本悠樹(77) 6.0 11分、瀬川へヒールパス。33分、エリソンへパス。交代直前にパスミス連発。
遠野大弥(17) 6.0 攻守ともに効いた。59分、ロングシュート。77分、オスカルからボール奪取。
家長昭博(41) 5.5 先制ゴール。遅攻もなくはなかったが、早めに攻めた。2枚のイエローで退場。
瀬川祐輔(30) 7.0 1ゴール。鋭いスプリントを続けてプレスを先導。32分、39分にもシュート。
エリソン(9) 6.0 1アシスト。13分のシュートで瀬川のゴールを呼ぶ。ハイボールを競り合った。

■sub
64(77)大島僚太(10) 5.5 70分、瀬川へ美しいスルーパス。セットプレーはショートを多く選択。
64(9)山田新(20) 5.5 強くプレスに出れなかった。終盤、相手ゴールの近くで時間を費やす。
79(30)小林悠(11) 6.0 87分、家長のクロスをヘッドも左ポスト。88分、GKパントをトラップ。
79(17)山内日向汰(26) 5.5 87分、小林悠のシュートの戻りをミドル。90+5分、パスカット。
85(5)ジェジエウ(4) 6.0 1人で広い範囲をカバー。89分、90+6分に力強く大きなクリア。

■bench
山口瑠伊(98) 早坂勇希(22) 田邉秀斗(15) 河原創(19) 由井航太(34) 宮城天(24) 神田奏真(32)

■coach
鬼木達 6.5 プレスで奪ってからの速攻スタイルで勝利に導く。由井か神田を使いたかった。

■referee
サルマン・ファラヒ(QAT) 6.0 悪くないジャッジ。イエロー6枚は出しすぎだが、家長への2枚は妥当。

230,400views
AT+3+7

2019/05/08

190507川崎2-2上海上港(ACL GL #5)

川崎2-2上海上港(等々力, 19:00KO, 11,708人)

神戸戦(J1 #9)仙台戦(J1 #10)に連勝して中3日。
ACLグループリーグ第5節は、上海上港とのホームゲーム。
ここまでの4試合は、1勝1分2敗の3位と厳しい状況に立っている。
10連休のゴールデンウィーク明けの火曜日の開催となった。


先発は、仙台戦から3人が変わる。
新たに舞行龍、大島、ダミアンが先発する。
代わりに脇坂と田中碧がベンチ、ACL登録外のジェジエウがベンチ外となった。

ベンチには、新たにマギーニョ、知念が入った。


上海上港はグループリーグで2位。
勝ち点5となっていて、3位の川崎とは1差。
アウェイ(ACL GL #1)は、88分の守田のハンドによるPKで、上海上港が勝利した。

■1st half
上海上港は前線から早いプレスを掛けてきた。
5バックを高く保つことで、コンパクトな陣形を敷いた。
そして、エウケソン(9)、フッキ(10)、オスカル(8)のブラジル人3人で攻める。

7分、オスカルが齋藤学からボールを奪ってカウンター。
フッキが登里を振り切り、1人で持ち込みゴールを決めた。

川崎は13分、中央で齋藤学とダミアンがパス交換。
ダミアンが目の前に立つDF2人を見事に抜いて、同点ゴールを決めた。

川崎は左サイドからの攻撃が多かった。
谷口からのパスを登里が何度も受けて、長谷川と組んで縦の突破を狙った。

■2nd half
後半も上海上港のプレスは弱まらなかった。
しっかり川崎のボールホルダーに寄せて、パスコースを切った。

66分、CKの流れから、守田が右から長いボールを入れる。
後方から走り込んだ谷口が完璧に合わせて、逆転ゴールを決めた。

ボールを持ち、時間を使い始めた71分。
大島のパスミスから、左サイドのオスカルに展開される。
釣り出された舞行龍が不在のPA中央に、オスカルのクロスが入る。
フッキが登里を振り切り、豪快にピッチに叩きつけるヘッドで同点とされた。

ドローで十分な上海上港は、無理をしない。
勝ち越しを狙う川崎は焦りが強く、攻撃は空回りしてしまった。

■summary
上海上港は5バックを高く押し上げ、バイタルを空けなかった。
最後までプレスを怠らず、川崎のボランチを封じた。

攻撃はブラジル人3人に委ね、早く縦に入れてくる。
2得点はどちらもオスカルからのパスによるもの。
チャンスは少なかったが、フッキの力強さと決定力でドローに持ち込んだ。


川崎は左サイドから登里、長谷川がドリブルで仕掛けた。
齋藤学も引き続き好調で、いろいろなパターンから崩していった。
ただ、大島と守田がプレスに苦しみ、中央からは攻めにくかった。

71分に2点目を奪われたが、78分までベンチは動かなかった。
勝利を目指し、もっと早いタイミングで積極的な采配が見たい。
また、2トップのダミアンと小林を最後まで残したが、知念を投入してほしかった。


 MOMは2ゴールのフッキ(10)。

ACLグループリーグは5試合で1勝2分2敗。
勝ち点5で3位となっている。

良い結果とはいえないが、GL突破の可能性が残る。
最終節で、2位上海上港がドロー以下となり、川崎が勝利すれば逆転できる。
厳しい状況だが、シドニーFC戦(ACL GL #6)に勝利して、結果を待ちたい。

J1リーグは中4日でアウェイ清水戦(J1 #11)を迎える。
ケガ人の復帰を待ちつつ、良い内容で勝ち点を重ねたい。

■goal
13ダミアン(9) 66谷口彰悟(5) 
6,71フッキ(10)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 キャッチもキックも安定していた。2失点ともに防ぐのは困難だった。
馬渡和彰(17) 5.5 カウンターを警戒し、攻め上がりを抑えた。70分、小林へスルーパス。
舞行龍(29) 5.0 ハイボールを良く処理した。しかし、トラップもパスも不安定だった。
谷口彰悟(5) 5.5 1ゴール。パスで登里を走らせる。2失点目はオフサイドを取れなかった。
登里享平(2) 4.5 攻撃は効いていたが、2失点ともに大きな責任。連戦の疲労が色濃かった。
守田英正(6) 5.0 プレーの判断が遅く、ミスもあってプレスに苦しんだ。1アシスト。
大島僚太(10) 5.5 低い位置でボールを受け、効果的に展開。ただ、パスミスも多かった。
齋藤学(19) 5.5 活き活きとプレーして1アシスト。7分、オスカルに奪われて失点に関与。
長谷川竜也(16) 6.0 61分、GKとの1対1を決め切れず。左サイドから何度も仕掛けた。
小林悠(11) 5.5 サイドに流れて組み立てに参加。70分、馬渡のスルーパスからシュート。
ダミアン(9) 6.5 13分のゴールは素晴らしい決定力だった。ハイボールも味方につなぐ。

■sub
78(17)鈴木雄斗(27) 5.0 右SBに入る。守備に追われた。90+2分、クロスを入れる。
78(16)脇坂泰斗(28) 5.5 86分、87分とドリブルでゴールに向かうが、5バックは崩せず。
84(6)山村和也(34) 5.5 トップ下に入る。85分、登里と組んで左サイドから仕掛けた。

■bench
新井章太(21) マギーニョ(26) 田中碧(25) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 5.0 良い内容だったが、フッキに2ゴールを奪われる。交代が遅かった。

■referee
ラフシャン・イルマトフ 5.0 明確にジャッジを下した。ただ、接触プレーに厳しすぎ。微妙な判断も多かった。

89,400views

2019/03/07

190306上海上港1-0川崎(ACL GL #1)

上海上港1-0川崎(上海体育場, 19:30KO(20:30JST), 22,777人)

金曜日開催の鹿島戦(J1 #2)から中4日。
ACLグループリーグ初戦は、上海上港とのアウェイゲーム。
アジアカップ開催年のため、1ヶ月弱遅いACL開幕となった。

昨年のACLは、GL6試合3分3敗、勝ち点3。
最下位の4位となり、GLで敗退している。
2年連続で上海上港(さらに蔚山現代とも)と同じGLとなった。




先発は、鹿島戦から1人変更。
今季初出場となる長谷川が左WGに入り、ダミアンがベンチへ。
ベンチには、新たに舞行龍が入り、齋藤学と田中碧が外れた。


上海上港とは、昨年のACLのGLで対戦し、1分1敗だった。
 180213川崎0-1上海上港(ACL GL #1)
 180404上海上港1-1川崎(ACL GL #5)

2005年と2008年に川崎に所属したフッキ(10)が先発。
オスカル(8)、エウケソン(9)、ウズベキスタン代表のアフメドフ(25)も先発する。

■1st half
上海上港は前線のフッキ、エウケソンがパスコースを消してくる。
ただ、ボランチまでボールを運ばれると、2人は動きを止める。
そのため、大島と守田へのプレスが少なく、効果的なパスを出された。

川崎がショートパスをつなぐと、上海上港は守備で寄せ切れない。
右サイドの家長と馬渡、左サイドの長谷川が3バックに仕掛けていく。
3分、小林がロングシュート。
6分、12分の守田、19分の家長、29分、34分の長谷川と次々とロングシュートを放った。

上海上港はプレスを受けつつも、GKからつないでくる。
もちろん、攻撃の中心はオスカル、フッキ、エウケソンの3人。
攻め込む回数は少なかったが、個人の力でチャンスを作った。

■2nd half
後半は、上海上港が盛り返してきた。
さらに、50分。馬渡が左足首を負傷して交代。
右SBには登里が投入されたが、そのエリアが劣勢となってしまった。

川崎はボールを持てば、PA近くまで押し込める。
ただ、中央を固めた相手を崩すことができなかった。

69分、奈良がイエローを受けたあとは、ロングボールで競り負ける。
前線で起点を作ると、フッキやエウケソンが突破を仕掛ける。
オスカルも囲まれても奪われない圧巻のキープ力を示した。

82分、大島のミスからフッキが1人で持ち込む。
囲まれながらもシュートするが、ソンリョンが何とか足に当てて防ぐ。

88分、フーファン(23)の右クロスを守田がハンド。
滑り込んだ後ろ手にボールが当たったもので、不運だったが妥当なPK。
フッキがPKを決め、敗退した。

■summary
両チームの実力が拮抗した面白いゲームとなった。
守りすぎることなく、お互いに果敢に攻め合った。

上海上港は前半こそ押し込まれたが、後半は決定機を作った。
51分、82分にフッキがゴールに迫り、最後にPKで決勝点を挙げた。
PK自体はラッキーなものだったが、結果は妥当といえる。

川崎も良い内容だったが、ゴールが決まらなかった。
前半のロングシュート攻勢は、GKイエン・ジュンリン(1)の好セーブに防がれる。
後半は右サイドを崩されたが、ボールを持って押し戻すこともできた。
残念な結果となったが、GL突破のため、ここから盛り返したい。

次は中3日で横浜Fマリノス戦(J1 #3)。
その後は中2日でシドニーFC戦(ACL GL #2)がある。
J1リーグもACLも、大切な試合が続く。
多くの選手を起用しながら、結果を出していきたい。

■goal
88PKフッキ(10)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 82分、フッキのシュートを左足で防ぐ。判断が遅く動けない場面も。
馬渡和彰(17) 6.0 オスカルに苦しみつつ対応。47分、シュートブロックで負傷交代。
奈良竜樹(3) 5.5 69分、仕方なくエウケソンを止めてイエロー。その後は劣勢となった。 
谷口彰悟(5) 5.5 エウケソンをしっかり抑える。ただ、ボールを奪ってもつなげなかった。
車屋紳太郎(7) 5.5 カウンターの守備でのカバーリングは良かった。43分、イエロー。
守田英正(6) 5.5 4分、12分とロングシュート。88分、不運なハンドでPKを与えた。
大島僚太(10) 5.5 33分、82分と不用意なボールロストからカウンターを許した。
家長昭博(41) 6.0 右サイドでフリーとなった。83分、オスカルに股抜きを仕掛け、失敗。
中村憲剛(14) 5.5 2試合連続のフル出場。良いパフォーマンスだったが、疲労が不安。
長谷川竜也(16) 6.0 左サイドから何度もドリブルで仕掛ける。26分、ダイブでイエロー。
小林悠(11) 5.5 3分、19分とロングシュートを放つが、徐々に存在感が薄れた。

■sub
50(17)登里享平(2) 5.0 本職ではない右SBに入る。フッキ、オスカルに後手を踏んだ。
78(16)阿部浩之(8) 5.0 ワンタッチでのパスを試みるが、ボールロストにつながった。
90(6)ダミアン(9) 5.5 1点ビハインドで投入される。1トップでハイボールを競った。

■bench
新井章太(21) 舞行龍(29) 山村和也(34) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 5.0 劣勢を交代策で打開できず。右SBには登里ではなく、守田を回すべきだったか。

■referee
モハンメド・アブドゥラ・ハッサン 6.0 微妙なものもわずかにあったが、適切な判定。PKやイエローカードも妥当。 

83,200views

2018/04/05

180404上海上港1-1川崎(ACL GL #5)

上海上港1-1川崎(上海体育場, 20:00KO(21:00JST))

広島戦(J1 #5)から中3日。
4週間ぶりのACLは、上海上港とのアウェイ。

試合前に蔚山現代がメルボルンVに勝ったため、3位以下が確定した。
GL突破の可能性はなくなった。
1分3敗の成績では仕方がないところ。

大きなターンオーバーを実施し、広島戦から先発を7人変更。
ソンリョン、車屋、森谷、大久保の4人が続けて先発する。
ベンチには新たに赤﨑と鈴木が入った。

上海上港は3勝1分で、2位以上を確定させている。
GL突破は決まったが、フッキ(10)、エウケソン(9)、オスカル(8)のブラジル・トリオを先発させてきた。
等々力での第1節(ACL GL #1)は、上海上港が勝利している。

■1st half
川崎は1トップの知念が作ったスペースでショートパスをつなぐ。
ボランチの森谷と守田が、積極的に前にボールを出した。
上海上港のプレスが緩かったこともあって、チャンスを多く迎える。
6分に森谷、10分、18分に大久保、16分に田坂がミドルシュートを放つ。

上海上港のチャンスは少なかったが、21分。
PA内でアフメドフ(25)を大久保が後ろから倒し、PKを与えてしまう。
ただ、フッキが大きくPKを外し、失点は免れた。

■2nd half
後半は上海上港が最終ラインを押し上げ、プレスを強める。
右では車屋に抑えられていたフッキが左サイドに回り、起点となった。

川崎はボールを保持できなくなり、自陣に押し込められる。
一方的に上海上港の攻撃を浴び続け、68分に失点。
オスカル、フッキと左サイドを崩し、最後はエウケソンが蹴り込んだ。

劣勢が続いていた川崎だが、失点後に勢いを取り戻す。
左サイドの車屋と長谷川を中心に仕掛けていく。
74分、CKからの流れで森谷が上げた左クロスを、知念が競り勝って同点ゴール。

さらに逆転を狙い、ネット、エウシーニョを投入したが、ゴールはなかった。

■summary
上海上港のブラジル人3人は強力だった。
中でもオスカルは別格で、柔らかいボールタッチが素晴らしかった。
川崎の守備はなかなか崩れなかったが、その局面を個の力で打開していった。

川崎はもっとターンオーバーをしたかった。
ACL敗退が決まっているのに、途中でネットとエウシーニョを投入した。
この試合に勝つよりも、コンディションを保つ方が優先度が高いはず。
赤﨑の起用が86分からと遅く、鈴木が出場しなかったことも疑問。

ただ、上海上港にアウェイで善戦した。
知念、田坂、大久保、長谷川で組んだ前線のユニットも機能していた。
ボランチで出場した守田も悪くないプレーを見せてくれた。
PKを含む決定機を外してくれたからこそのドローだが、良い内容だった。

今後の連戦に向け、今日活躍した選手の出場時間を延ばしたい。

■goal
68エウケソン(9)
74知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 78分、フッキの決定機を足でセーブ。プレー回数は少なかった。
武岡優斗(17) 5.5 昨年5月の鹿島戦(J1 #12)以来の出場。突破は少ないが、まずまず。
奈良竜樹(3) 5.5 1対1で競り負ける場面もあった。58分、フッキのシュートをブロック。
エドゥアルド(23) 6.0 余裕を持って守れていた。ボランチに積極的にパスを入れる。
車屋紳太郎(7) 6.0 フッキに対応しながらも、左サイドを縦に抜け出してクロスを供給。
守田英正(25) 5.5 パスを出して動き続けた。33分、PA内まで走り込んでラストパス。
森谷賢太郎(19) 6.5 小さなドリブルでリズムを作り、パスを通した。1アシスト。
田坂祐介(6) 5.5 急がずにボールを落ち着かせた。19分、フリーのシュートを外す。
大久保嘉人(4) 6.0 組み立てる役割を視野広くこなしつつ、ミドルシュートを狙った。
長谷川竜也(16) 5.5 失点後、左サイドからの攻撃を牽引。79分、ボレーシュート。
知念慶(20) 6.0 74分、同点ゴール。チャンスに絡むことは少なかった。

■sub
74(25)ネット(21) 5.5 中央で起点となり、スムーズにパスを展開した。
77(6)エウシーニョ(18) 5.5 武岡がSBに残り、前に入った。90分、右クロス。
86(20)赤﨑秀平(9) 5.5 90+2分、スルーパスに抜け出すが、GKが先に触った。

■bench
新井章太(30) 谷口彰悟(5) 鈴木雄斗(27) 家長昭博(41) 

■coach
鬼木達 4.5 連戦を考えればもっと選手を入れ替えたい。鈴木も起用すべき。

■referee
コヴァレンコ 5.0 川崎に厳しく、上海上港に少し有利だった。PK判定は妥当。

2018/02/13

180213川崎0-1上海上港(ACL GL #1)

180213川崎0-1上海上港(等々力, 19:00KO, 12,193人)

ACLのグループリーグ初戦は、上海上港とのホームゲーム。
3日前のFUJI XEROX SUPER CUP(FXSC)から、先発を4人変更。
右SBにエウシーニョ、左SBに登里が入り、ボランチに大島、前線に大久保が出場。

森谷、阿部がベンチスタート、田坂がベンチ外となった。
昨年のACL浦和戦(2017 ACL QF #2)で退場した車屋は出場停止。
ベンチには新たにエドゥアルドが入った。














上海上港はACLプレーオフを勝ち上がってきた。
昨年、川崎が浦和に勝てていれば、ACL準決勝で当たることができたチーム。
2005年と2008年に川崎に所属したフッキ(10)は、10年ぶりの等々力帰還。
オスカル(8)、エウケソン(9)、ウズベキスタン代表のオディル・アフメドフ(25)も出場する。














■1st half
川崎は立ち上がりから、XEROXセレッソ戦よりもいい動きを見せた。
ネットが低め、大島が高めの位置取りで、斜めの関係を作ってボールを保持。
ボランチの近くで前線の選手が絡み、組み立てていった。
左の登里、右のエウシーニョもワイドに開き、ポイントを作っていた。

上海上港の前線は、右にフッキ、1トップにエウケソン、左にウー・レイ(7)が並ぶ。
オスカルが最終ラインに降りてきて、正確なロングボールを供給する。
セレッソほど良い状態ではなかったが、川崎の縦パスをカットして、反撃を仕掛ける。

23分、簡単な攻撃であっさりやられてしまう。
ユー・ハイ(21)の左クロスを、谷口が空振りしてエウケソンのもとへ。
エウケソンのシュートは、ソンリョンが触ったが、ポストに当たりゴールに入った。

33分、エウシーニョの右クロスからの中村のヘッドは決定的だった。
しかし、GKイエン・ジュンリン(1)が好セーブを見せた。

■2nd half
上海上港が守備ラインを下げて、中盤を空けたため川崎のパスが通る。
縦パスが引っかかっることもあったが、徐々にゴールに近づいていく。

上海上港は少ない人数でカウンターを仕掛けてくる。
遅攻では、大胆に押し上げて、スペースを使ってパスをつなぐ。
足元の技術が高く、川崎のプレスにもあわてることがなかった。

川崎は同点ゴールを目指し、前を狙ったパスが増えていく。
中2日で足は止まりがち。
ただ、カウンターを浴びても必死に戻っていた。
71分に家長、89分に大島が決定機を迎えたが、シュートは大きく外れた。

■summary
ACLのグループリーグ6試合で、ホームは3試合のみ。
その大事なホームで、負けてしまったことは残念な結果となった。

ただ、XEROXセレッソ戦から中2日で、内容はかなり良くなった。
コンディションが良い大久保や登里を起用したことも奏功した。
もちろん、去年の最も良い内容から比べれば、大きな差がある。

上海上港のブラジル・トリオ。
エウケソン(9)、フッキ(10)、オスカル(8)















XEROXを欠場したエウシーニョを始め、大島やネット、中村も状態はこれから。
選手の調子を見極めながら、過密日程に向かってチームを向上させていきたい。

■goal
23エウケソン(9)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 11分、32分、74分と素晴らしいセーブ。失点も触っていた。
エウシーニョ(18) 5.0 フル出場を果たす。周囲との呼吸はまだ合っていない。
奈良竜樹(3) 5.0 ラインを高く上げる。22分、エウケソンとの競り合いで決定機を与える。
谷口彰悟(5) 4.5 クロスの目測を誤って失点を招いた。56分、CKをヘッド。
登里享平(2) 5.5 対峙したフッキに負けなかった。前半、縦への突破を見せる。
大島僚太(10) 5.5 やや高めの位置取りでパス配給。77分、89分とシュートを放つ。
ネット(21) 5.5 粗雑なパスも見られたが、ロングボールで局面を打開した。
家長昭博(41) 5.5 力強くボールをキープする。47分、71分にフリーでシュート。
中村憲剛(14) 5.0 決定的なパスは狙ったが出せず。33分にヘディングシュート。
大久保嘉人(4) 5.5 短いパスを受けて効果的につなぐ。中盤でリズムを作り出した。
小林悠(11) 5.5 チャンスは少なかったが、シュートを積極的に放った。

■sub
71(14)阿部浩之(8) 5.5 89分、決定的な右クロスを大島に供給する。
81(41)長谷川竜也(16) 5.0 左サイドのスペースを縦に狙ったが、成功せず。 
86(21)守田英正(25) 6.0 ボランチに入り、積極的なパス&ゴーで攻撃を活性化。

■bench
新井章太(30) エドゥアルド(23) 森谷賢太郎(19) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 5.5 同点にはできなかったが、的確な采配だった。

■referee
アドハム・マハドメフ 6.5 ぶれなく納得性が高いジャッジ。やや川崎寄りだったか。