2017/09/30

170930川崎5-1C大阪(J1 #28)

川崎5-1C大阪(等々力, 19:00KO, 24,225人)

スコアレスドローに終わった神戸戦(J1 #27)から中6日。
ACLに敗退したため3週間ぶりにミッドウィークに試合がなく、間隔が空いた。














先発は神戸戦から2人が変わる。
左ハムストリング肉離れの大島に加え、症状の発表はないが阿部が欠場。
(10月1日、右膝骨軟骨損傷で1ヶ月離脱と発表された。)
代わりには森谷と長谷川が入った。

ベンチには新たに狩野、三好、ハイネル、知念が入る。
外れたのは森本とエドゥアルド。














C大阪はJ1リーグで4位。
ルヴァン(ベスト4)、天皇杯(ベスト8)に勝ち残っている。
アウェイ(J1 #9)はネット、大島、中村を欠いて2-0の完敗だった。

■1st half
C大阪は1トップの杉本健勇(9)に早めにクロスを入れる。
9分、山口蛍(10)のクロスを杉本が合わせたが、ヘッドは浮いた。
全体的にはクロスの精度は低く、ゴールラインを割ったり、ソンリョンにキャッチされた。

川崎は大島、阿部が欠場したが、スムースにパスがつながる。
セレッソのプレスが緩く、ボランチがフリーとなっていた。
特に森谷は、スペースを積極的にドリブルで突いて、リズムを作り出した。
18分、家長のパスを中村がミドルシュート。
相手DFに当たってコースが変わったが、GKキム・ジンヒョン(21)が素晴らしい反応で防いだ。

19分の中村のCK。ニアに走り込んだ谷口が高い打点でゴール。
ここでもジンヒョンは触ったが、さすがに防げなかった。

その後も攻め続けるが、追加点は前半終了間際となった。
45分、ネットのクロスを、小林がジャンピングボレーで2点目。

■2nd half
後半もセレッソは走れないまま。
ボールに当たりに行けず、セカンドボールを拾えず、攻め手がなかった。
PA内に簡単に入られて攻撃され続けてしまう。

追加点はゴラッソで2発。
52分、エウシーニョが強い弾道のボレー、58分、森谷がドライブシュートを決めた。
どちらも美しいゴールだった。

64分、セレッソはソウザ(6)を投入し、反撃に出る。
ソウザが中盤を締めてチャンスを作り、68分には1点を返した。
しかし、しばらくするとソウザの動きが止まり、攻勢は終わった。

■summary
セレッソはコンディションが悪く、1歩目を踏み出すのが遅かった。
守りではボールホルダーに喰いつけず、攻撃では2人目の動きが少ない。
川崎に自由な攻撃を許し、5失点を喫してしまった。

川崎は複数人が連動する攻撃からゴールを奪い続けた。
ゴラッソもあったが、きちんと組み立ててゴールに迫っていった。
守備では一部後手に回る時間帯はあったものの、1失点で留めた。














次の試合はルヴァンカップ準決勝、アウェイ仙台戦(YLC SF #1)。
中3日が続くため、ターンオーバーを行いながら、結果を出したい。

■goal
19谷口彰悟(5) 45小林悠(11) 52,89エウシーニョ(18) 58森谷賢太郎(19) 
68柿谷曜一朗(8)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 クロスを的確にキャッチ。68分、ソウザのミドルは遠くに弾けず失点。
エウシーニョ(18) 7.5 柿谷を抑えつつ、何度も攻め上がった。美しい2ゴール。
奈良竜樹(3) 6.5 28分、柿谷との1対1を防ぐ。激しい当たりで杉本を封じ込んだ。 
谷口彰悟(5) 6.5 1ゴール。杉本は奈良に任せて、ハイボールを処理した。
車屋紳太郎(7) 6.0 上がってボールを引き出す。52分、ゴールにつながるクロス。
森谷賢太郎(19) 7.5 走って受けてドリブルで前に進む。ゴラッソで1ゴール。
ネット(21) 6.5 中盤でボールを奪ってカウンターの起点に。落ち着いたプレー。
家長昭博(41) 7.0 自由に動きながらボールをキープ。周囲の動きを促した。
中村憲剛(14) 7.0 2アシスト。スルーパスを狙う。90+3分、GKからボールを奪うが外す。
長谷川竜也(16) 5.5 ドリブルで仕掛けるが、松田陸(2)に苦しみ、抜けなかった。
小林悠(11) 6.5 1ゴール。ポストプレーも良かった。50分、2回ターンしてシュート。

■sub
86(16)田坂祐介(6) 5.5 エウシーニョを1列前に上げて右SBに入る。
87(21)板倉滉(28) 5.5 ボランチに入り、バイタルのスペースを埋めた。
90(11)三好康児(13) 5.5 7月8日の鳥栖戦(J1 #18)以来の登場。ドリブルで仕掛けた。

■bench
新井章太(30) 狩野健太(25) 知念慶(20) ハイネル(22)

■coach
鬼木達 6.0 快勝に導いた。ただ、4点差となっても選手交代をせず。遅くなった。

■referee
西村雄一 5.5 接触プレーを流しすぎ。90+1分、家長が倒されたのはPKをとるべき。

2017/09/24

170923神戸0-0川崎(J1 #27)

神戸0-0川崎(ノエビアスタジアム神戸, 19:00KO, 18,111人)

清水との2連戦(J1 #26天皇杯 R16)から中2日。
日曜日開催となっても良かったが、J1リーグはすべて土曜日開催となった。
ただ、ACLで敗退しなければ、次の水曜日にも試合があった。
(もちろん、浦和は次の水曜日にACLの試合がある。)














連戦の最後ということもあって、先発は主力の11人に戻す。
天皇杯清水戦からは奈良、阿部、ネットが連続して先発する。
奈良は8月9日の新潟戦から、12試合連続の先発で、休養がない。













神戸はJ1リーグ11位。
天皇杯では松本に勝利し、4人が連続して先発する。
7月1日のホームゲーム(J1 #17)は、5-0で圧勝した。
ただ、ノエスタでは、去年(2016 J1 #24)一昨年(2015 J1 #31)と負けている。

■1st half
ピッチは例年通りの荒れた状態。
グラウンダーのパスは真っ直ぐに進まず、何度も足をとられて転んでいた。
もちろん、神戸の選手は慣れているため、あまり苦しんではいない。

8分、ルーカス・ポドルスキ(10)のクロスを田中順也(21)がヘッド。
オフサイドラインから抜け出してフリーとなったが、左に外した。

トラップが大きいことを見越して、神戸は激しく当たってきた。
プレスを剥がそうとするが、いつものようなパスは出せない。
サイドを使おうとはしたが、パスワークが遅く、崩せなかった。

■2nd half
後半、運動量も落ち始め、苦しい展開となる。
選手間の距離が遠くなり、バイタルも空けてしまう。
さらに56分、大島が2人を抜こうとしたところで太ももを負傷。
ピッチに倒れ込み、そのまま担架で運び出された。

神戸は次々とゴールに迫っていく。
63分、渡邉千真(19)のシュートはソンリョンが触ってポストに逃れる。
84分、ポドルスキの至近距離のシュートもソンリョンがセーブ。
90+4分、カウンターからの大森晃太郎(29)のシュートは、ソンリョンがキャッチ。
いずれも決定的だったが、ソンリョンがすべて防いでくれた。

川崎の攻撃は散発に終わった。
ゴール前で崩すパスワークがなかなかできなかった。
決定機は、78分、家長の落としからの強烈な森谷のシュートくらい。
このシュートは、GKキム・スンギュ(18)が素晴らしいセーブで防いだ。

■summary
どちらのチームも最後まで攻撃的な姿勢を貫いた。
守備的なプレーが少なく、楽しいゲームとなった。

川崎は連戦の疲労がチーム全体を覆った。
ピッチが悪く、足元を気にしながら走らなければならなかった。
さらに、イレギュラーなボールの動きで、トラップも浮いてしまう。
その少しの遅れが積み重なって、神戸のプレスを剥がし切れなかった。














神戸は地の利を生かし、特に後半、有利に進めた。
ソンリョンの活躍がなければ、勝利できたものと思われる。

試合前やハーフタイムには、多くのグラウンドキーパーがピッチに散った。
彼らの懸命な努力にも拘わらず、プレーが始まると次々に芝は禿げていく。
試合終了後には、見る影もなかった。

荒れたピッチでは、サッカーの面白さは減じられてしまう。
ケガの可能性も高く、神戸にとっても良いこととはいえない。
ノエスタの芝が改善するまでは、ユニバー記念競技場を活用してほしい。


剥がれた芝。森谷と家長。

















ドローだったが、J1リーグで2位を保つことはできた。
しかし、首位鹿島との差は勝ち点8差に広がった。
大島も負傷し、しばらく離脱するものと思われる。
(9月25日、左ハムストリング肉離れで、復帰まで2ヶ月程度と発表)
残り7試合だが、あきらめずに勝利を積み重ねていきたい。

■goal

■judge
ソンリョン(1) 7.5 決定的なシュートを止めまくった。勝ち点1の立役者。
エウシーニョ(18) 5.5 跳ねるピッチに苦しむ。ドリブルが上手くいかなかった。
奈良竜樹(3) 6.5 ポドルスキをなんとか抑え切る。ラインを果敢に上げた。
谷口彰悟(5) 6.0 高さを活かしてクロスボールを跳ね返す。ミドルパスは遅くなった。
車屋紳太郎(7) 6.0 左サイドを突けなかった。長谷川とはいい距離感を保っていた。
大島僚太(10) 6.5 他の選手とは異質のパスを出した。56分、太ももを痛めて交代。
ネット(21) 6.0 運動量は少なかったが、落ち着いてプレー。ミスも少なかった。
家長昭博(41) 5.0 ポジションが固定的となり、カウンターの守備も戻りが遅れた。
中村憲剛(14) 6.0 ミスパスもあったが、チームの中心となって攻撃を牽引した。
阿部浩之(8) 5.0 ボールに絡めず、前を向けない。攻撃に多く参加できなかった。
小林悠(11) 5.5 ポストプレーは成功せず。19分のヘッドはGK正面を突いた。

■sub
57(10)森谷賢太郎(19) 6.0 ボランチに入る。78分のシュートは決めたかった。
65(8)長谷川竜也(16) 6.0 左サイドで何度もドリブルで仕掛けていった。
82(14)森本貴幸(9) 5.0 右ウィングでは機能せず。最前線で起用するべき。

■bench
新井章太(30) 板倉滉(28) エドゥアルド(23) 田坂祐介(6) 

■coach
鬼木達 5.5 最後の交代は、ロングパスを出せる中村を残すべきだったか。

■referee
東城穣 5.5 神戸に5枚、川崎に2枚のイエローを提示。妥当なものもあったが、多すぎた。

2017/09/21

170920川崎4-1清水(天皇杯 R16)

川崎4-1清水(等々力, 19:00KO, 7,641人)

J1リーグ清水戦(J1 #26)から中3日。
天皇杯4回戦は、水曜日のナイター開催。
奇しくも、2試合連続して清水と対戦することとなった。

今年の天皇杯は、3回戦から準々決勝(5回戦)まで、下位カテゴリーのホームが優先。
同じJ1リーグ所属の清水戦なので、トーナメント表の位置が上の等々力で開催。














先発はJ1リーグでの対戦から8人を変更。
連続して先発するのは長谷川、森谷、奈良の3人だけ。
新たに新井、板倉、エドゥアルド、田坂、狩野、森本の6人。
さらに清水戦では休養した阿部とネットが先発する。
ベンチには新たに安藤と知念が入った。














清水もJ1リーグでの先発を7人変更。
お互いに週末にJ1リーグの試合を控え、大きなターンオーバーを実施した。

■1st half
川崎は3バックでスタートする。
主力組に比べると、パスは若干スムースさに欠けた。
その中でも、ネットが独特のリズムで全体を落ち着かせる。

清水は金子翔太(30)が積極的にボールを追いかける。
しかし、周囲が連動せず、陣形が間延びしてしまう。

8分、板倉が空いたバイタルを突いて持ち上がる。
寄せてきたボランチ村松大輔(16)を引きつけてスルーパス。
斜めに駆け出した森本が、GK高木和徹(21)との1対1を制して、先制。

リードしてゆったりと試合を進めていたが、23分。
最後尾のエドゥアルドがビルドアップで金子にボールを奪われる。
金子のシュートは新井が防ぐが、こぼれ球をミッチェル・デューク(19)が豪快に叩き込む。
単純なミスから同点に追い付かれてしまう。

嫌な流れとなったが、森本が再びリードを奪う。
41分、板倉の右クロスに森本が走り込んで頭でゴール。
森本は中盤でのビルドアップに参加してから前線に上がった。
清水は最終ラインの人数が足りず、誰も森本をマークできていなかった。

■2nd half
後半早々に試合が決まる。
49分、阿部とのワンツーで抜け出した森本がGKとの1対1を落ち着いてゴール。
3点ともに素晴らしい決定力を発揮し、ハットトリックを達成した。

2点差となると、清水は積極的にボールを奪いに来た。
川崎は余裕を持ってボールを回せばよかったが、簡単なミスが目立つようになる。

清水は62分にチアゴ・アウベス(8)を投入して反撃を試みる。
いくつかの決定機を作ったものの、ゴールは入らない。
67分、スルーパスで北川航也(23)が抜け出したが、新井が止めた。

週末の試合をにらみ、ネットや阿部を途中交代させていく。
最後に森谷のFKをエドゥアルドが決めて、試合を終えた。

■summary
川崎は森本が素晴らしかった。
3点ともゴラッソではなく、迎えた決定機を落ち着いて決めたもの。
もちろん、簡単にできることではない。

多くの選手が入れ替わったが、ある程度のクオリティは示した。
ACLはなくなったとはいえ、まだまだ試合は続く。
10月4日のルヴァン仙台戦(YLC SF #1)や、10月25日の柏戦(天皇杯 QF)は水曜日の開催。
ターンオーバーが必要な局面に向かって、今日の結果は頼もしい。

59分にネットと大島を入れ替え、阿部の出場も75分まで。
過密日程の中、選手に休養を与えながら、結果を出した。














清水は逆に決定機を外した。
1つでも入っていれば違った展開となったが、1点止まり。
川崎にとって余裕ある試合展開となり、休養を優先する選手交替を許した。
ただ、清水はJ1リーグ13位。
残留争いから抜け出す方が優先度が高く、天皇杯の敗戦は手痛くはない。














次は中2日でアウェイ神戸戦(J1 #27)。
J1リーグで首位の鹿島とは勝ち点6差。
引き続き追っていくために、しっかり勝っていきたい。

■goal
8,41,49森本貴幸(9) 85エドゥアルド(23) 
23ミッチェル・デューク(19)

■judge
新井章太(30) 6.5 至近距離のシュートを2本止めた。ゴールは仕方がない。
板倉滉(28) 7.0 守備だけでなく、積極的に攻撃参加。2つのアシストで貢献。
エドゥアルド(23) 5.5 最後尾でロストして失点。プレスに慌てた。1ゴール。
奈良竜樹(3) 6.0 ビルドアップはぎこちない。35分のボレーシュートはDFに当てる。
森谷賢太郎(19) 6.5 動きは重めだったが、攻守に効いていた。1アシスト。
ネット(21) 6.5 中心となってチームをまとめた。軽いプレーも見られた。
田坂祐介(6) 5.5 右ウイング。ポジションが低く、攻撃への貢献が少なかった。
長谷川竜也(16) 6.0 序盤は村田和哉(11)に押される。30分すぎから主導権を握る。
狩野健太(25) 5.5 もっと攻撃に絡みたかった。セットプレーの精度はいまひとつ。
阿部浩之(8) 6.5 素晴らしいトラップを披露。戻りも素早い。1アシスト
森本貴幸(9) 8.0 完璧なゴールが3つ続いた。中盤で組み立てにも参加する。

■sub
59(21)大島僚太(10) 6.5 プレスを引き寄せてからボールを動かして崩した。
75(8)車屋紳太郎(7) 5.5 守りを固めた。81分、88分には左サイドを切り崩す。
86(16)知念慶(20) 5.5 前線からボールを追う。90+1分にFKを獲得する。

■bench
安藤駿介(24) 谷口彰悟(5) 家長昭博(41) 小林悠(11) 

■coach
鬼木達 7.5 ターンオーバーで主力を休ませ、交代も完璧。そして結果を出した。

■referee
福島孝一郎 6.5 ストレスを感じることも少ない、落ち着いたジャッジ。

2017/09/17

170916清水0-3川崎(J1 #26)

清水0-3川崎(IAIスタジアム日本平, 18:00KO, 13,585人)

ACL準々決勝第2戦(ACL QF #2)は有利な展開だったが、38分に車屋が退場。
数的不利になって2試合合計で浦和に逆転され、準決勝に進めなかった。

J1リーグのアウェイ清水戦は中2日。
横浜FM戦(J1 #25)からACL浦和戦までも中3日で、連戦が続く。

台風18号が接近していて、雨が降り続く。
気温は低めだが、風は強くはなかった。

先発は横浜FM戦、ACL浦和戦と2試合連続で同じだったが、2人を変更。
森谷、長谷川を起用して、ネット、阿部をベンチに。
ベンチにはハイネルが入り、エドゥアルドが外れた。





清水はJ2の2位からの昇格年で、J1リーグ13位。
降格圏の16位とは勝ち点8差で、健闘している。
4月21日の等々力での対戦(J1 #8)は、ラストプレーで同点に追い付いた。
ミッドウィークの試合はなく、中6日と日程的に有利な状況。














■1st half
川崎は中2日だったが、動きは悪くない。
ボランチの森谷、大島の近くで、家長がフォローする。
左サイドでは長谷川が、車屋のサポートを受けて切り崩した。
村松大輔(26)が対応していたが、長谷川の俊敏な動きに翻弄された。

13分、微妙な判定だったが、長谷川がゴールライン近くでFKを得る。
中村のFKを谷口がきれいに頭で合わせ、先制に成功する。

追加点は25分。
谷口から車屋へ素晴らしい縦のスルーパスが入る。
車屋がクロスを入れると、小林のトラップは大きくなったが、強いシュート。
GK六反勇治(1)に当たったものの、ゴールは決まった。

2点差となってから、川崎は緩急を明確にしてプレー。
ゆったりボールを回しながら、隙を見つけてスピードを上げた。

■2nd half















後半、清水は村松を下げ、左サイドに鎌田翔雅(5)を回す。
川崎の運動量が落ちたこともあって、プレスでボールを奪った。

2点を追って川崎を押し込んでいく。
61分、ゴール前での混戦を作るが、シュートはできず。
76分、正面からチアゴ・アウベスがFKで狙うが、ソンリョンがセーブする。

川崎はパスコースを作れず、タイトなプレーを選択し、ボールを失う。
厳しい時間帯が続いたが、折を見て最終ラインを押し上げていた。

79分、谷口から前線の森本へ縦にロングボール。
中村と2人しかいない状況だったので、戻す選択もあったが、強引に森本はミドル。
角田誠(45)に当たり、ループ気味の弧を描いてゴールが決まった。

■summary
中2日で体力的には厳しい状況。
さすがに後半、クオリティが落ち、パスミスや判断ミスが目立った。
しかし、フレッシュな森谷と長谷川がチームを牽引した。
また、浦和戦で短時間の出場にとどまった中村も、よくボールを追った。
ACLで敗退し、切り替えが難しい中、結果を出した。













清水は後半、2点を追って圧力を掛けてきた。
しかし、少しずつミスが出てしまう。
ゴール前でのプレーは少なく、仕留めることはできなかった。

次週もミッドウィークに試合がある。
中3日、等々力での天皇杯4回戦で、再び清水戦。

阿部、ネットを途中で起用したため、休養は十分とはいえない。
特に3点差となってから、あえてネットを出した采配には疑問が残る。
板倉やハイネルを起用すべきで、ネットを休ませるべきだった。

天皇杯のあとにも、中2日で神戸戦(J1 #27)が控えている。
大きなターンオーバーを施したいところ。

■goal
14谷口彰悟(5) 25小林悠(11) 79森本貴幸(9)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 機会は少ないがミスなくプレー。76分、チアゴのFKをパンチング。
エウシーニョ(18) 6.5 右サイドでリズムを作り出す。後半は守りを固める。
奈良竜樹(3) 6.0 3分、23分にミスで危ない場面を与える。徐々に安定する。
谷口彰悟(5) 7.0 3点すべてに絡む。1ゴール1アシスト。後半、ハイボール2本を処理ミス。
車屋紳太郎(7) 6.5 前半、左サイド深くから何度もクロスを供給して、1アシスト。
大島僚太(10) 6.5 動きが少なくプレスに苦しみながら、それでも効果的にパスを出した。
森谷賢太郎(19) 7.0 低めの位置取りでパスの起点となる。終始、守備で奮闘する。
家長昭博(41) 6.0 質の高いプレーで周囲をサポートする。最後までよく走った。
中村憲剛(14) 6.5 1アシスト。後半押し込まれる中、時間を作ってチームを救った。
長谷川竜也(16) 6.5 左サイドをドリブルで切り裂いた。後半、動きが鈍った。
小林悠(11) 6.0 1ゴール。68分にもヘッド。PA近くでプレーに関与した。

■sub
72(16)阿部浩之(8) 5.5 走り回って左サイドのスペースを埋めた。
78(11)森本貴幸(9) 6.0 79分、思い切ったロングシュートを決めた。
88(41)ネット(21) 6.5 投入されると攻守ともに見違えるほどチームが安定した。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 板倉滉(28) ハイネル(22)

■coach
鬼木達 6.5 浦和戦の敗戦から時間がない中、森谷、長谷川を起用して立て直す。

■referee
中村太 5.0 倒された側のファウルとする微妙な判定が目立った。

2017/09/15

170913浦和4-1川崎(ACL QF #2)

浦和4-1川崎(埼玉スタジアム, 19:30KO, 26,785人)

ACL準々決勝は第1戦(ACL QF #1)を3-1として折り返す。
第2戦はアウェイの埼玉スタジアムでの開催。
平日の19時30分キックオフだが、まだ涼しくはない。

横浜FM(J1 #25)から中3日。
先発はまったく同じ、いつもの固定メンバーとなる。
サブは狩野が外れ、板倉が入った。














浦和はJ1リーグで8位。
8月23日のACL第1戦以来、J1リーグでは1勝1敗。
C大阪と戦ったルヴァンカップ準々決勝は、2試合ともにドロー。
アウェイゴールの差で、敗退している。

■1st half
浦和は素早いプレスで勝負を仕掛ける。
パスコースを塞いでボールを奪うが、バックパスも多く、ゆっくりと攻める。

最初はプレスに戸惑った川崎も、徐々にパスがつながっていく。
19分、最終ラインの裏に駆け出したエウシーニョへ中村からスルーパス。
GK西川周作(1)が飛び出したが、先に触られてゴールを許した。

35分、浦和の攻撃。
矢島慎也(39)のスルーパスで興梠慎三(30)が抜け出して同点。
第1戦の武藤雄樹(9)のゴールと同じように、CB2枚の中央を狙われた。

そして38分。車屋のレッドカードが試合を大きく動かした。
左サイドで相手ボールを追い込み、ルーズボールを巡って競ったところ。
車屋の高く掲げた足裏が興梠の顔に入り、退場となった。














■2nd half
2試合合計で4-2の状況。
なので、もう1失点で耐えれば、勝つことができる。
1人少なくなった川崎はブロックを敷き、引き籠る戦術を選択。

ボールを奪っても、浦和のプレスバックですぐに囲まれる。
長く浦和がボールを持ち、CKが増えるが、ブロック外からの攻撃が多い。
中央を崩されることは少なく、決定的な場面は作られずに耐えていた。

しかし、65分。大島に代えてエドゥアルドを投入する。
大島は足首のケガのため交代は当然だが、代わりのボランチにはCBから谷口を上げた。
谷口はボランチのポジションに戸惑いを見せ、エドゥアルドと奈良のコンビも機能しなかった。
最終ラインを動かしたことで、選手が混乱し、失点を重ねてしまう。

70分にズラタン(21)のゴールを許し、バッファがなくなる。
そして残り6分となった84分、さらに86分に連続でゴールを許した。

■summary
川崎は余裕を持って試合を運んでいたが、38分のレッドカードで暗転した。
その後はボールを持てなくなり、攻撃を受ける一方となった。

それでも何とか耐えていたが、65分にCBの配置を交代させて守備が破綻。
大島を下げるのであれば、エドゥアルドではなく、森谷や板倉を入れるべきだった。
あるいはエドゥアルドを入れるのだったら、慣れている3バックとするべき。

また、走れなくなっていた小林や家長を、逆転された88分まで引っ張った。
早く交代させていれば、違った展開になったかもしれない。

浦和は車屋の退場を十分に生かして、逆転に成功した。
第1戦は守備的に戦っていたため、正直にいえば面白くなかった。
しかし、第2戦は試合当初から攻勢に出たため、手に汗握る内容となった。
また、守備の時間が少なく、失点を1にとどめることができた。














ACLは準々決勝で敗退する結果となった。
次の試合は中2日、アウェイでの清水戦(J1 #26)。
10人でのプレー時間が長くなったため、主力組の疲弊は大きい。
ルヴァン準々決勝第1戦のFC東京戦(YLC QF #1)のように、フレッシュな選手を起用したい。

■goal
35興梠慎三(30) 70ズラタン(21) 84ラファエル・シルバ(8) 86高木俊幸(13)
19エウシーニョ(18) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 多くの決定機を防いだ。しかし、最後は連続失点を喫する。
エウシーニョ(18) 5.5 ゴールは素晴らしいスプリントから。サイドの守備に奔走。
奈良竜樹(3) 5.5 なんとか耐えてはいたが、ラインを上げられなかった。
谷口彰悟(5) 4.5 ボランチでは機能せず。突然のボランチ起用は酷だった。
車屋紳太郎(7) 3.5 状況的に不必要なプレーで退場し、ACL敗退を招いた。
大島僚太(10) 6.0 守備でも効いていたが、65分で足首のケガで交代する。
ネット(21) 5.5 ミスが目立ち、感情的にプレー。10人になってからは中央突破を許さず。
家長昭博(41) 5.0 前線でポイントを作れず、守備陣を休ませることができなかった。
中村憲剛(14) 6.5 19分、浦和のラインの背後を突いてアシスト。戦術的な交代。
阿部浩之(8) 5.5 プレスに苦しんでいた。守備ではスプリントを繰り返した。
小林悠(11) 5.0 10人になると沈黙した。最後は走れなくなった。

■sub
42(14)田坂祐介(6) 5.0 右SBに入る。守備に追われ、ライン際まで何度も引き出された。
65(10)エドゥアルド(23) 4.5 左CBに入るが、ズラタン、シルバのゴールを許した。
89(11)森本貴幸(9) 5.5 時間が少なく、ほとんどボールに絡めなかった。

■bench
新井章太(30) 板倉滉(28) 森谷賢太郎(19) 長谷川竜也(16) 

■coach
鬼木達 4.5 退場は仕方がないが、その後の戦術、選手交代で結果を出せなかった。

■referee
ファハド・アルミルダシ 6.5 車屋へのレッドは妥当。中立的な判定を続けた。

2017/09/10

170909川崎3-0横浜FM(J1 #25)

川崎3-0横浜FM(等々力, 19:00KO, 24,715人)

ルヴァンカップの準々決勝では、FC東京と対戦。
第1戦(YLC QF #1)はサブ組主体、第2戦(YLC QF #2)は主力に戻して、2試合とも勝利。
2戦合計で7-1として、準決勝に勝ちあがった。

J1リーグは代表ウィークのため、2週間ぶりの開催。
前節の甲府戦(J1 #24)は、コンディションが悪く、ドローに終わっている。

ミッドウィークの試合がなく、中5日。
先発はいつものセットで、甲府戦と同じ。
ルヴァンの第2戦からは、エドゥアルドと板倉が外れ、谷口とネットが戻る。

ベンチは、甲府戦からハイネルと板倉が外れ、エドゥアルドと狩野が入る。
板倉はU21枠でルヴァン2試合に先発したが、第2戦で負傷してベンチ外。













横浜Fマリノスは、J1リーグで24試合14勝5分5敗の2位。
J1リーグでは5月7日の鳥栖戦(J1 #10)以来、4ヶ月負けがない。
さらに、ここ最近の5試合では、失点していない。
6月4日のアウェイ(J1 #14)での対戦は、2-0で負けている。

■1st half
川崎は後方でゆっくりボールを回し、機を見てスピードを上げる。
マリノスは、プレスを仕掛けたもののボールを奪えない。
パスコースを切っても、すり抜けられる。
特に大島が素晴らしく、ターンやドリブルで簡単にプレスをはがした。

14分、左サイドの3対3から阿部が抜け出してクロス。
ミロシュ・デゲネク(34)がクリアして戻ってきたボールを、大島がダイレクトでゴール。
GK飯倉大樹(21)は準備できていなかったが、一瞬でのシュートだったため、仕方がない。

22分、扇原貴宏(6)のミスパスから、阿部がシュート。
ダイレクトでコースを狙ったシュートだったが、GK飯倉が素晴らしいセーブを見せた。

マリノスは両サイドのマルティノス(20)、齋藤学(10)で仕掛ける。
ただ、SBのサポートが遅く、個人技に頼らざるをえず、チャンスは作れない。
38分にはマルティノスのクロスをウーゴ・ヴィエイラ(7)がシュート。
至近距離のシュートだったが、ソンリョンの正面で、防がれた。

■2nd half













マリノスは同点を狙うが、縦のロングボールはあまり使ってこない。
ビルドアップして中盤で組み立てるが、川崎のプレスを受けてロストが相次ぐ。

57分、強いチャージで阿部からボールを奪った松原健(27)が、コントロールミス。
松原はなぜかスライディングしてしまい、ボールを離してネットに奪われる。
ネットのラストパスを受けた小林がシュート。
中澤佑二(22)とデゲネクのCB2人が残っていたが、ドリブルで躱される。
真ん中に蹴られたシュートをGK飯倉が見誤り、反対側に飛んでしまってゴールを許す。

続いて71分。扇原のトラップが浮いたところを中村がスチール。
デゲネクを引き寄せてから家長にラストパスを入れると、GKとの1対1となる。
ステップを合わせて右足で飯倉のニアを打ち抜き、3点差。

ここからマリノスは人数を掛けて攻勢に出る。
川崎をハーフコートに押し込んだが、ゴール前には入り込めない。
最後はエドゥアルドを投入し、3バックの試運転をしながら試合を終えた。

■summary
大島のゴラッソで先制したあと、22分に阿部が決めていれば終わった試合。
GK飯倉がスーパーセーブを見せ、89分には再び阿部の決定機を阻止する。
飯倉のいいプレーは多かったが、57分に小林のシュートコースを見誤った。
これで2点差となったため、マリノスが勝ち点を獲得することは難しくなった。

さらに、ロスタイム。
飯倉はCKとなった判定への抗議で時間を費やしてしまう。
すでに3点差で勝敗は決していたが、試合は続いていて、残念な態度だった。

マリノスは、縦にロングボールを入れずに、中盤でつないできた。
生命線であるサイドアタッカーを活用しない戦略を採った。
しかし、パスの精度が低く、川崎にボールを奪われてショートカウンターを浴びた。














川崎は少し守備的な展開となった。
マリノスのサイド攻撃を封じるために、両SBが攻撃を自重。
その代わりにボランチが前に出て攻撃を引っ張った。
先制してからは、前に出てくるマリノスの力をうまく利用して攻撃につなげた。

3点差となるまで交代がなく、先発した選手を長く使った。
今後、ミッドウィークが続くだけに、早目に交代策を講じておきたかったところ。

次は中3日でACLアウェイの浦和戦(ACL QF #2)。
第1戦(ACL QF #1)は3-1で勝ったが、アウェイゴールを許している。
落とせない試合ではあるが、引き続く連戦を睨み、1~2人は先発を代えて休ませたい。

■goal
14大島僚太(10) 57小林悠(11) 75家長昭博(41) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 38分、ヴィエイラのシュートを確実にキャッチ。仕事は少なかった。
エウシーニョ(18) 6.5 守備を重視してマルティノスを抑え込む。ときおりクロスを供給。
奈良竜樹(3) 6.5 ラインを積極的に上げる。後半は押し込まれ、77分、PA近くでFKを与えた。
谷口彰悟(5) 6.5 タイトな勝負を仕掛けられる場面が多かったが、先にボールに触っていた。
車屋紳太郎(7) 6.5 齋藤対策で攻撃参加は少なめ。37分のシュートはDFに当てた。
大島僚太(10) 8.0 先制点を決め、守備ではボールを奪う。レイトタックルを受けて交代。
ネット(21) 7.0 前に出る大島の背後を固めた。球際の強さも良い結果に繋がる。1アシスト。
家長昭博(41) 6.5 押し込まれる時間帯にキープ力で貢献。右足でニアを抜く見事なゴール。
中村憲剛(14) 6.5 3本のミドルでマリノス守備陣を引き出す。家長をアシスト。
阿部浩之(8) 6.5 22分、89分の決定機を決められず。試合展開を読んで的確にプレー。
小林悠(11) 6.0 ゴールは素晴らしかったが、これ以外はチャンスに絡めなかった。

■sub
78(10)森谷賢太郎(19) 5.5 ボランチ。押し込まれたが、スペースを埋めた。
84(14)エドゥアルド(23) 5.5 3バックの中央に入る。ボールホルダーに立ち向かう。
89(11)長谷川竜也(16) 5.5 短い時間で左サイドから2本、ドリブルで仕掛ける。

■bench
新井章太(30) 田坂祐介(6) 狩野健太(25) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 7.0 マリノスの攻撃を封じた上で、ゴールを量産した。交代は遅かった。

■referee
佐藤隆治 4.5 判定が不安定。プレーが少し続いた後に笛を吹き、混乱させた。

■おまけ
腕組3人衆(車屋、奈良、狩野)。

2017/09/04

170903FC東京1-5川崎(YLC QF #2)

FC東京1-5川崎(味の素スタジアム, 19:00KO, 12,602人)

中3日のアウェイで迎えるYLC準々決勝の第2戦。
ホームでの第1(YLC QF #1)は、サブ組主体で2-0で勝利し、有利な状況。

第1戦から連続して先発するのはエドゥアルド、奈良、板倉、家長の4人。
なお、YLCの21歳以下の選手を1名以上先発させるルールは、板倉が満たしている。
残りの7人は主力組を復帰させる。




甲府戦(J1 #24)の先発と比べると、谷口、ネットがベンチスタート。
ベンチには、第1戦で先発した新井、田坂、森谷、森本。
さらに狩野が2試合続けてのベンチ入り。














FC東京は最低でも2点が必要な状況。
ゴールを奪いたいところだが、アウェイゴールを許すと厳しくなる。
第1戦も主力を先発させていたため、先発は2人変更のみ。
ピーター・ウタカ(9)と太田宏介(6)が外れ、小川諒也(25)と前田遼一(20)が先発する。

■1st half
川崎は引き続き、板倉、エドゥアルド、奈良の3バック。
大島と中村がボランチなので、3バックとはいえ守備には不安がある。

FC東京は前田を中心に前線からボールを追いかける。
しかし、川崎のパスをなかなか奪えず、時間が過ぎていく。

28分、大島がハーフライン付近でボールを奪い、ショートカウンター。
中村からのスルーパスを阿部がPA内まで持ち込んでゴール。
角度がない左側から、1対1となったGK林彰洋(33)の上を豪快に抜いた。

続けて30分。小林とのワンツーで抜け出した阿部がゴール。
再びGK林と1対1となるが、今度は正面からで、左側のコースを狙って追加点。

アウェイゴールを2点奪われ、FC東京は5点が必要となる。
38分、早くも梶山陽平(10)を永井謙佑(15)に交代する。
しかし、梶山はピッチ外に向かってゆっくりと歩く。
残された可能性はほとんどなかったが、ゼロではない。
負けているのに時間を浪費する行為は残念だった。

40分、カウンターから板倉のシュートを林が弾く。
ゴール前に転がったボールをエウシーニョが蹴り込んで、3点差となる。

■2nd half
後半になっても川崎の勢いは止まらない。
54分に阿部、56分にエウシーニョが続けてゴール。

65分に奈良が交代すると、FC東京はようやくチャンスを作る。
川崎は最終ラインをなかなか上げられず、押し込まれてしまう。
大久保嘉人(13)が中盤でゲームを作り、ウタカや永井がゴールに迫る。
ロスタイムに大久保がゴールを決め、一矢を報いた。

■summary
FC東京は追いかける立場だったが、第1戦から中3日だったことが響いた。
前田がチェイスしても、中盤や最終ラインが連動できなかった。
スペースが空いてしまって、川崎のスルーパスを何度も浴びた。

後半勝負のプランだったと思われるが、前半で失点してしまう。
38分に永井を投入したのは、守備を捨ててゴールを目指すため。
残念ながら失点を重ねる結果とはなったが、仕方がない。
惜しまれるのは、試合開始から勝負を仕掛けなかったところ。

左:試合前 右:試合後、選手の挨拶前に素早く撤収。
FC東京のゴール裏は、横断幕を素早く撤収した。
選手が挨拶に来たときには、すでにゴール裏はまばらな状況。
ブーイングもなく、拍手もコールもなかった。














川崎は主力組を起用して、素晴らしい結果を出した。

連戦となっている家長や奈良も早めに交代させ、久しぶりに狩野を起用した。
4タイトルがすべて残っている。
今後、多くに試合が組まれるが、ターンオーバーの成果を活かしていきたい。

次は中5日、J1リーグの横浜FM戦(J1 #25)。
機能した3バックを使ってカウンターのリスクを減らし、勝ち点を積み重ねたい。

■goal
90+1大久保嘉人(13)
28,30,54阿部浩之(8) 40,56エウシーニョ(18)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 5点差となってからようやく仕事発生。最後に失点する。
板倉滉(28) 6.5 前半は右CB、後半はボランチに。40分のシュートは3点目に繋がる。
エドゥアルド(23) 6.0 チェイスされながらもパスをつなぐ。はっきりと安全に守る。
奈良竜樹(3) 6.5 力強く早い守備で締めた。攻撃にはほとんど絡めなかった。
大島僚太(10) 6.5 トラップでプレスの逆を突く。前にパスを通し続けた。
中村憲剛(14) 6.0 1点目をアシスト。動きが少なく、後半はパスミスも目立った。
エウシーニョ(18) 6.5 2ゴール。ゴール前に顔を見せてチャンスに絡んだ。
車屋紳太郎(7) 5.5 仕掛けは少なかった。試合の展開を踏まえて守備的にプレー。
家長昭博(41) 6.5 疲労はあるはずなのに、よく走った。7分のループはバー。
阿部浩之(8) 8.0 1点目は狭いコースを打ち抜くゴラッソ。ハットトリック達成。
小林悠(11) 7.0 2アシストで貢献する。16分、25分のシュートは入らず。

■sub
HT(41)谷口彰悟(5) 5.5 落ち着いてパスを入れていた。ラインを上げられず。
65(3)田坂祐介(6) 5.5 右CBに入る。押し込まれる局面を打開できなかった。
80(28)狩野健太(25) 6.0 ボランチでリズム良くプレー。86分、バーに当てる。

■bench
新井章太(30) ネット(21) 森谷賢太郎(19) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 7.5 内容、結果ともに完璧だった。選手交代も的確で申し分がない。

■referee
荒木友輔 5.5 後半、接触プレーでファウルを採らず、少し荒れる。