2017/09/04

170903FC東京1-5川崎(YLC QF #2)

FC東京1-5川崎(味の素スタジアム, 19:00KO, 12,602人)

中3日のアウェイで迎えるYLC準々決勝の第2戦。
ホームでの第1(YLC QF #1)は、サブ組主体で2-0で勝利し、有利な状況。

第1戦から連続して先発するのはエドゥアルド、奈良、板倉、家長の4人。
なお、YLCの21歳以下の選手を1名以上先発させるルールは、板倉が満たしている。
残りの7人は主力組を復帰させる。




甲府戦(J1 #24)の先発と比べると、谷口、ネットがベンチスタート。
ベンチには、第1戦で先発した新井、田坂、森谷、森本。
さらに狩野が2試合続けてのベンチ入り。














FC東京は最低でも2点が必要な状況。
ゴールを奪いたいところだが、アウェイゴールを許すと厳しくなる。
第1戦も主力を先発させていたため、先発は2人変更のみ。
ピーター・ウタカ(9)と太田宏介(6)が外れ、小川諒也(25)と前田遼一(20)が先発する。

■1st half
川崎は引き続き、板倉、エドゥアルド、奈良の3バック。
大島と中村がボランチなので、3バックとはいえ守備には不安がある。

FC東京は前田を中心に前線からボールを追いかける。
しかし、川崎のパスをなかなか奪えず、時間が過ぎていく。

28分、大島がハーフライン付近でボールを奪い、ショートカウンター。
中村からのスルーパスを阿部がPA内まで持ち込んでゴール。
角度がない左側から、1対1となったGK林彰洋(33)の上を豪快に抜いた。

続けて30分。小林とのワンツーで抜け出した阿部がゴール。
再びGK林と1対1となるが、今度は正面からで、左側のコースを狙って追加点。

アウェイゴールを2点奪われ、FC東京は5点が必要となる。
38分、早くも梶山陽平(10)を永井謙佑(15)に交代する。
しかし、梶山はピッチ外に向かってゆっくりと歩く。
残された可能性はほとんどなかったが、ゼロではない。
負けているのに時間を浪費する行為は残念だった。

40分、カウンターから板倉のシュートを林が弾く。
ゴール前に転がったボールをエウシーニョが蹴り込んで、3点差となる。

■2nd half
後半になっても川崎の勢いは止まらない。
54分に阿部、56分にエウシーニョが続けてゴール。

65分に奈良が交代すると、FC東京はようやくチャンスを作る。
川崎は最終ラインをなかなか上げられず、押し込まれてしまう。
大久保嘉人(13)が中盤でゲームを作り、ウタカや永井がゴールに迫る。
ロスタイムに大久保がゴールを決め、一矢を報いた。

■summary
FC東京は追いかける立場だったが、第1戦から中3日だったことが響いた。
前田がチェイスしても、中盤や最終ラインが連動できなかった。
スペースが空いてしまって、川崎のスルーパスを何度も浴びた。

後半勝負のプランだったと思われるが、前半で失点してしまう。
38分に永井を投入したのは、守備を捨ててゴールを目指すため。
残念ながら失点を重ねる結果とはなったが、仕方がない。
惜しまれるのは、試合開始から勝負を仕掛けなかったところ。

左:試合前 右:試合後、選手の挨拶前に素早く撤収。
FC東京のゴール裏は、横断幕を素早く撤収した。
選手が挨拶に来たときには、すでにゴール裏はまばらな状況。
ブーイングもなく、拍手もコールもなかった。














川崎は主力組を起用して、素晴らしい結果を出した。

連戦となっている家長や奈良も早めに交代させ、久しぶりに狩野を起用した。
4タイトルがすべて残っている。
今後、多くに試合が組まれるが、ターンオーバーの成果を活かしていきたい。

次は中5日、J1リーグの横浜FM戦(J1 #25)。
機能した3バックを使ってカウンターのリスクを減らし、勝ち点を積み重ねたい。

■goal
90+1大久保嘉人(13)
28,30,54阿部浩之(8) 40,56エウシーニョ(18)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 5点差となってからようやく仕事発生。最後に失点する。
板倉滉(28) 6.5 前半は右CB、後半はボランチに。40分のシュートは3点目に繋がる。
エドゥアルド(23) 6.0 チェイスされながらもパスをつなぐ。はっきりと安全に守る。
奈良竜樹(3) 6.5 力強く早い守備で締めた。攻撃にはほとんど絡めなかった。
大島僚太(10) 6.5 トラップでプレスの逆を突く。前にパスを通し続けた。
中村憲剛(14) 6.0 1点目をアシスト。動きが少なく、後半はパスミスも目立った。
エウシーニョ(18) 6.5 2ゴール。ゴール前に顔を見せてチャンスに絡んだ。
車屋紳太郎(7) 5.5 仕掛けは少なかった。試合の展開を踏まえて守備的にプレー。
家長昭博(41) 6.5 疲労はあるはずなのに、よく走った。7分のループはバー。
阿部浩之(8) 8.0 1点目は狭いコースを打ち抜くゴラッソ。ハットトリック達成。
小林悠(11) 7.0 2アシストで貢献する。16分、25分のシュートは入らず。

■sub
HT(41)谷口彰悟(5) 5.5 落ち着いてパスを入れていた。ラインを上げられず。
65(3)田坂祐介(6) 5.5 右CBに入る。押し込まれる局面を打開できなかった。
80(28)狩野健太(25) 6.0 ボランチでリズム良くプレー。86分、バーに当てる。

■bench
新井章太(30) ネット(21) 森谷賢太郎(19) 森本貴幸(9) 

■coach
鬼木達 7.5 内容、結果ともに完璧だった。選手交代も的確で申し分がない。

■referee
荒木友輔 5.5 後半、接触プレーでファウルを採らず、少し荒れる。