2023/04/30

230429福岡1-3川崎(J1 #10)

福岡1-3川崎(ベスト電器スタジアム, 17:00KO, 9,053人)

先制したが追い付かれた浦和戦(J1 #9)から中5日。
 等々力での3連戦を終えて、アウェイ福岡戦を迎える。


先発は、浦和戦と同じ11人となった。
 今シーズン初めて、先発を固定する。

ただ、中盤3人の配置を少し変えている。
 瀬古樹がインサイドハーフに上がり、シミッチが1アンカー。
 浦和戦では、シミッチと瀬古樹の2ボランチだった。

ベンチには、新たに山村と永長が入った。
 山村は、3月11日の新潟戦(J1 #4)での負傷からの復帰戦。
 ベンチから外れたのは、佐々木旭と名願。


福岡は、昇格3年目のシーズン。
 ここまでのJ1リーグは、4勝3分2敗の6位。

昨シーズンの対戦は、川崎の2勝だった。
 220514川崎2-0福岡(J1 #13)
 220820福岡1-4川崎(J1 #26)

■1st half
福岡は3分、RSB湯澤聖人(2)にアクシデント。
 車屋との接触で、左ひざを負傷してしまう。
 急遽、前嶋洋太(29)を投入することになった。

川崎は2CB、特に高井からビルドアップを図る。
 中盤まで進むと、脇坂や瀬古樹がさらに縦に仕掛ける。
 右サイドではLSB小田逸稀(16)を攻略しながら、崩していった。

13分、脇坂が右ポケットにドリブルで突破して、鋭くクロス。
 中央を抜けたボールを、登里がゴールに流し込んで先制する。
 福岡はGK村上昌謙(31)を始めとして、完全にゴール前を崩された。

その後も川崎が攻めていく。
 家長が38分、44分にカットインからミドル。
 40分、瀬古樹がミドル、41分、山根がPA内からシュート。

福岡は、FWルキアン(9)にロングボールを入れる戦術。
 シミッチではなく、高井が競り合うと、ルキアンが優位となった。
 25分、紺野和也(8)の右CKを、ルキアンが決定的なヘッド。

■2nd half
川崎がラインブレイクを成功させていく。
 47分、登里の左クロスが流れ、家長が右クロス。
 ニアサイドに走り込んだ宮代がワンタッチで合わせてゴールを決めた。

ここからは川崎がワンサイドとなった。
54分、CB奈良竜樹(3)から遠野が奪ってスルーパス。
 宮代が抜け出すが、GK村上が決定機をストップした。
65分、遠野の左クロスに宮代が飛び込み、奈良が触ってオウンゴールとなった。

3点差となった福岡は、72分までに5人を選手交代させて反撃する。
78分、右クロスをFWウェリントン(18)がヘッド。
85分、FW佐藤凌我(27)の決定的なシュートは、GK上福元がセーブ。
 しかし、登里がクリアを躊躇したところを奪い戻し、鶴野怜樹(28)が1点を返した。

■summary
福岡は序盤、セカンドボールを回収できていて悪くなかった。
 ただ、湯澤の負傷交代があまりにも早く、立て直せなかった。
 攻撃は、FWルキアンへのロングボールが主体だった。
 終盤、FWウェリントンを使って、反撃に転じた。

守備は、川崎にかなり崩された。
 中盤で圧倒されてしまい、チャンスを多く作られた。
 瀬古樹の縦パスや脇坂のドリブルで剥がされて、ゴールに迫られた。


川崎は1失点は余計だったが、快勝した。
 ようやく選手が揃い始めて、ビルドアップが安定してきた。
 車屋やシミッチからのロングボールも効いた。
 家長も正確なプレーを見せて、スピードある攻撃を牽引した。

ただ、終盤には福岡の反撃を許した。
 選手交代が遅く、主導権を渡して失点した。
 3点差があったので、無理なく逃げ切ることはできた。

79分、最初の選手交代で橘田を入れ、2ボランチに移行。
 ロスタイムには山村を投入して3バックで逃げ切りを図った。
 試合運びは盤石でなく、まだまだ課題が残っている。

前節浦和戦の名願、この日の永長と、攻撃的な若手がベンチに入った。
 ただ、どちらも出場することがなかった。
 勝利に徹する鬼木監督の采配も理解できるが、プレーを観たかった。

次は中3日でアウェイ京都戦(J1 #11)。
 福岡から川崎に戻り、すぐ遠征に出ることとなる。
 アウェイでの試合が続くが、しっかり勝利したい。

■goal
85鶴野怜樹(28) 
12登里享平(2) 47宮代大聖(33) 65OwnGoal

■judge
上福元直人(99) 6.5 CB間に上がってビルドアップ。85分、佐藤の至近距離のシュートをセーブ。
山根視来(13) 6.0 簡単なミスもあったが、攻め上がってのクロスで貢献する。41分、シュート。
高井幸大(29) 6.0 ルキアンと高さで競り合うが、51分、ボールを奪われる。慌てずに配給した。
車屋紳太郎(7) 6.5 ゴール前で跳ね返し続ける。61分、自陣深くからのドリブルで、囲みを突破。
登里享平(2) 6.0 見事な先制ゴール。65分、遠野へ縦パス。85分、クリアが遅れ奪われて失点。
シミッチ(6) 7.5 1ボランチで顔を出し続け、ハイボールをクリアする。53分、82分にシュート。
脇坂泰斗(14) 7.0 ターンやドリブルで流れるように前進。18分、FKで直接狙う。71分、ミドル。
瀬古樹(16) 6.5 積極的に縦にパスを入れる。1分、40分にミドル。63分、イエローをもらった。
家長昭博(41) 6.5 38分、ミドル。1アシスト。単純なクロスだけでなく、多彩な崩しを見せた。
宮代大聖(33) 7.0 47分、貴重な追加点。ゴール前でクロスを待った。31分、54分にシュート。
遠野大弥(17) 6.5 54分、奈良から奪って、宮代へラストパス。65分、左クロスでOGを生んだ。

■sub
79(16)橘田健人(8) 5.5 2ボランチを組む。中盤を引き締めたが、ボールを持つと消極的だった。
79(17)山田新(20) 5.5 左FWで強度のあるプレスを続ける。90+3分、危険なチャージを受けた。
89(2)大南拓磨(3) 5.5 左CB。89分、左サイドを上がりクロス。90+1分、宮代へロングボール。
90+2(14)大島僚太(10) 5.5 ロングボールが飛び交う展開で、ボールに触ることがなかった。
90+2(41)山村和也(31) 5.5 3バックの中央でチームを支えた。90+7分、ヘッドで跳ね返す。

■bench
ソンリョン(1) 永長鷹虎(26) 

■coach
鬼木達 5.5 選手交代が遅く、劣勢を招いた。この展開ならば永長を起用してほしかった。

■referee
山本雄大 5.5 前半は抑制的なジャッジだったが、後半は笛を多く吹いた。

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2023/04/24

230423川崎1-1浦和(J1 #9)

川崎1-1浦和(等々力, 15:00KO, 22,304人)

快勝した清水戦(YLC GL #4)から中3日。
 2連敗中のJ1リーグで、等々力に浦和を迎える。


先発は、清水戦から3人を変える。
 新たに登里、脇坂、家長が先発する。
 佐々木旭、山田新がベンチ、負傷交代したチャナはベンチ外。
GK上福元は、J1リーグで加入後初先発。

ベンチには高卒ルーキーの名願斗哉が入る。
 J1リーグで初のメンバー入りとなった。


浦和は、J1リーグで5勝1分2敗の5位。
 川崎戦を終えると、ACL決勝第1戦のため、サウジアラビアに渡る。

18日前にもYLCで対戦し、スコアレスドローだった。
 230405川崎0-0浦和(YLC GL #3)

■1st half
浦和はGK西川周作(1)と2CBが組み立てる。
 川崎を低い位置まで呼び込んで、スペースを拡げてパスを通す。
 GK西川の足元が上手いためにできる戦術といえる。

シミッチと瀬古樹が締める中盤が、少しルーズだった。
 浦和がボールを握りながら、攻めていく展開となった。
 12分、関根貴大(14)のミドル。
 16分、興梠慎三(30)のスルーを関根が戻し、興梠がシュート。
 24分、明本考浩(15)の右クロスを興梠がヘッド。

川崎は2ボランチのシミッチと瀬古、トップ下の脇坂が縦を狙う。
 7分、瀬古の縦パスから宮代がシュート。
 43分、脇坂がロングシュート。

浦和が優勢を維持した前半となった。

■2nd half
後半、川崎が先制に成功する。
 48分、瀬古の縦パスで抜け出した家長が右クロス。
 宮代の背後から入った脇坂が、トラップしてゴールを決めた。

リードされた浦和が反撃する機会は少なかった。
 51分、荻原拓也(26)の左クロスを興梠慎三がヘッド。
 ボールを持たされるが、川崎の隙を突けない。

反対に川崎はチャンスを作っていく。
66分、遠野がアレクサンダー・ショルツ(28)から奪って左クロス。
 脇坂がフリーでシュートするが、ブロックされた。
77分、シミッチの豪快なロングシュートが右ポストを叩いた。

しかし、81分。
 右サイドで何度か追い詰めながら、奪えずに抜け出される。
 荻原のやさしい左クロスから、ブライアン・リンセン(9)が同点ゴール。

85分、遠野に代えて大南を投入する。
 大南は最終ラインに配置されるが、山根を残したまま。
 5バックで浦和の攻勢を耐え、ドローで逃げ切った。

■summary
浦和は前半優勢だったが無得点。
 後半、先制点を許しながら、最後に追い付くことができた。

2CBショルツとマリウス・ホイブラーテン(5)は盤石だった。
 SB荻原と明本が高い位置まで出ていけるのも、この2CBのおかげ。
 サイドを川崎に狙われても、しっかりカバーできていた。

ユース3年生の早川隼平(35)がJ1リーグデビュー。
 90分に車屋を抜くなど、良いプレーを見せた。

次は中5日でACL決勝第1戦。
 相手のアル・ヒラル(KSA)は強豪だが、アウェイをドロー以上で終えたい。


川崎は良くはなかったが、J1リーグ9試合目で初めて先制できた。
 そこから上手く時計を進めたが、リードを守れなかった。
 残念だが、ビルドアップやサイド攻撃など、改善の兆しは見えている。
 シミッチと瀬古樹の2ボランチも攻守に安定していた。

81分に失点したあと、85分に大南を投入する。
 ここから攻撃できなくなり、防戦一方となった。
 3バックとして、ウィングの佐々木と山根を高く上げることが鬼木監督の狙いだったと思われる。
 実際には大南と山根が横に並んでしまい、5バックで耐えるだけとなった。

次は中5日でアウェイ福岡戦(J1 #10)。
 内容を引き上げながら、勝ち点を積んでいきたい。

■goal
48脇坂泰斗(14) 
81ブライアン・リンセン(9)

■judge
上福元直人(99) 6.0 12分、36分にセーブ。広い範囲をケアし、ビルドアップで工夫を続ける。
山根視来(13) 5.0 9分、54分、77分、85分に右クロス。大南投入後も前に出られなかった。
高井幸大(29) 6.0 23分、荻原のクロスを止める。耐える展開となった終盤を持ちこたえる。
車屋紳太郎(7) 5.0 13分、カウンターを止める。90分、早川に抜かれる。冷静さを欠いていた。
登里享平(2) 5.0 ロングボールを入れられる。攻撃参加は良かった。60分、クロスをブロック。
瀬古樹(16) 6.0 縦にスルーパスを狙う。大声でチームを鼓舞していた。53分、ボールカット。
シミッチ(6) 6.5 高さと強い当たりで中盤を制圧。77分、超ロングシュートを右ポストに当てる。
脇坂泰斗(14) 6.0 43分、ロングシュート。48分、見事なトラップでゴール。66分、シュート。
家長昭博(41) 5.5 18分、43分にシュート。48分、1アシスト。周囲の守備負担が大きかった。
宮代大聖(33) 5.5 7分にシュート。29分、ボール奪取。ラインブレイクの動き出しを繰り返す。
遠野大弥(17) 6.0 37分、左からPA内に入る。66分、左クロス。74分、抜け出したが潰された。

■sub
61(16)大島僚太(10) 5.5 74分、遠野へ素晴らしいパスを通す。89分、CKの戻りを左クロス。
73(14)橘田健人(8) 5.0 76分、88分にポール奪取。ただ、ビルドアップで貢献できなかった。
73(2)佐々木旭(5) 5.5 88分、左クロスでCK獲得。90+3分、明本の決定機をブロックする。
73(33)山田新(20) 5.5 89分、ヘッド。2CBショルツやホイブラーテンに激しくチャージする。
85(17)大南拓磨(3) 5.5 5バックで山根との役割分担が不明確だった。逃げ切りには貢献した。

■bench
ソンリョン(1) 名願斗哉(24) 

■coach
鬼木達 4.5 消極的な選手交代で勝ち点を失う。最後の交代カードは名願を選択すべき。

■referee
谷本涼 6.0 偏りがなく、適切なジャッジだった。

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2023/04/22

230419川崎6-0清水(YLC GL #4)

川崎6-0清水(等々力, 19:00KO, 15,081人)

2連敗となった名古屋戦(J1 #8)から中3日。
 YBCルヴァンカップのグループリーグ第4節。
 ホーム等々力に清水エスパルスを迎える。

YLCは、ここまで2分1敗の勝ち点2。
 首位湘南が勝ち点5なので、まだGL突破の可能性は残る。


先発は、名古屋戦から8人が変わる。
 連続して先発するのは、山根、高井、宮代の3人。
 出場停止明けの車屋が先発に復帰する。
 U21枠では、高井幸大が先発する。

ベンチには、負傷離脱していた大島と小林悠が復帰する。


清水は、J2リーグ2勝6分2敗の14位。
 4月3日、ゼ・リカルド監督を成績不振のため解任。
 新たに、秋葉忠宏コーチが監督に就任した。

山口戦(J2 #10)から中2日の日程。
 9連戦の8試合目で、川崎よりも厳しい日程。
 さらにその山口戦は、雷鳴により2度の中断を挟んだ。

3選手がプロ初先発となった。
さらにベンチに入るのは、5選手だけ。
 そのうち4選手がユース所属の2種登録選手だった。

3月8日のアウェイでの対戦は、清水が勝っている。
 230308清水3-2川崎(YLC GL #1)

■1st half
清水はプレスがあいまいで、バイタルも空けがち。
 かといってゴール前も固めきれていなかった。
 経験ある選手がピッチに少ないこともあって、修正できなかった。

川崎が次々とチャンスを作っていく。
 左右のポケットを攻略し、崩して近距離クロスを入れる。
 バイタルからもチャナが縦に刺していく。

先制したのは13分。
 瀬古樹の右CKの戻りを遠野がミドル。
 シュートは枠外に飛んだが、DFに当たってゴールに吸い込まれた。
続いて16分。
 宮代とのワンツーから、遠野が今度は文句なしのミドルを決めた。

27分、佐々木が左からPA内深くまで運んでからクロス。
 山田新がシュートしたが、右ポストに当たった。

30分、チャナにアクシデント。
 右ふくらはぎを抱えて座り込み、脇坂と交代する。

清水は23分、ベンジャミン・コロリ(17)と齊藤聖七(18)が続けてシュート。
 しかし、素早い反応から、GK上福元がどちらも止めた。
43分には、西澤健太(16)の左CKを、ヘナト・アウグスト(22)がヘッド。

■2nd half
後半、清水はさらに上手くいかなくなる。
 川崎に簡単に前進を許し、3方向からPA内を狙われる。
 ラインも上げられず、コートの1/4ほどに押し込められた。

途中交代で投入されたのはユースの2種登録4選手。
 劣勢の中、彼らにとって酷な状況でのプレーとなった。

58分、脇坂の左CKから車屋が3点目を決めると、あとは一方的。
 瀬古樹と脇坂(2ゴール)が追加点を決めた。

■summary
清水はJ2リーグの狭間で、前後とも中2日の日程。
 中3日のJ1リーグのチームとは、大きな差があった。

秋葉監督が大きなターンオーバーを敷いたことは理解できる。
 ただ、ベンチ入りを5人にとどめたことは、やり過ぎだった。

そしてターンオーバーの結果、大敗したことも仕方がない。
 内容的にも良いところはほとんどなかった。
 若い選手たちが、経験を積んで成長の糧にすることを期待するしかない。
 前半は対抗できていたので、ゴールが早く生まれていれば、勝ち点を得るチャンスはあった。


高木践(35)と脇坂泰斗(14)。
 高木は阪南大学4年生で特別指定。
 阪南大学の6学年離れた先輩・後輩です。

川崎は良い内容で圧勝した。
 単純なクロスの放り込みでなく、細かく揺さぶるプレーは観ていて面白かった。
 ただ、日程と清水のチーム事情に助けられた面が大きく、手放しでは喜べない。
 J1リーグでこのようなプレーを出せないところが今シーズンの苦悩がある。

次は中3日でホーム浦和戦(J1 #9)。
 J1リーグは2連敗中なので、勝ち切りたい。

■goal
13,16遠野大弥(17) 58車屋紳太郎(7) 69瀬古樹(16) 84,89脇坂泰斗(14) 

■judge
上福元直人(99) 6.5 23分、連続シュートをストップ。高い位置まで出て、ビルドアップに参加。
山根視来(13) 6.0  7分、宮代へ右クロス。縦パスを入れて山田新を走らせた。72分に早めの交代。
高井幸大(29) 6.5 落ち着いてパスをつなぐ。45+2分、CKをヘッド。思い切りラインを上げた。
車屋紳太郎(7) 7.5 高井に任せつつ背後でリスクを減らす。鋭いパスで攻撃を始める。1ゴール。
佐々木旭(5) 6.5 多彩に仕掛けた。21分、ドリブルでPA内を進んで左クロス。89分、アシスト。
瀬古樹(16) 6.5 41分、ロングシュート。69分、自ら奪ってゴール。シミッチと縦横に並んだ。
シミッチ(6) 7.0 長短のパス配給が絶妙。17分、ループシュート。61分、イエローをもらった。
チャナ(18) 6.0 パスを引き出して前を向く。10分、18分にスルーパス。30分、足を痛めて交代。
山田新(20) 6.5 27分、左バーに当てる。3分、34分には守備でも貢献。73分、80分にシュート。
宮代大聖(33) 6.5 1アシスト。7分、45+1分に決定的なシュート。68分、遠野へラストパス。
遠野大弥(17) 7.0 ミドルで2ゴール。11分、68分、78分にシュート。25分、PA内でドリブル。

■sub
31(18)脇坂泰斗(14) 7.0 緊急出場して、後半2ゴール1アシスト。86分、左ポストに当てる。
72(33)小林悠(11) 5.5 復帰戦。84分、アシスト。点差は大きかったが、精力的にプレス。
72(6)大島僚太(10) 6.0 復帰戦。73分、山田新へ縦パス。86分、CKの戻りをミドルシュート。
72(13)大南拓磨(3) 6.0 RSBで上下動を繰り返す。78分、2本の左クロス。81分、右クロス。
79(17)永長鷹虎(26) 5.5 伸び伸びと仕掛けた。90+3分、瀬古の縦パスをシュートできず。

■bench
ソンリョン(1) 橘田健人(8) 

■coach
鬼木達 6.5 適切なメンバー構成で、圧勝に導いた。交代も的確だった。

■referee
先立圭吾 6.0 イエローを簡単に出してはいたが、それほど悪くはなかった。

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2023/04/16

230415川崎1-2名古屋(J1 #8)

川崎1-2名古屋(等々力, 15:00KO, 17,304人)

惨敗したG大阪戦(J1 #7)から中5日。
 等々力に戻っての名古屋グランパス戦。
 天候は大雨。4月中旬だが寒さを感じるほど。
 観客数は17,304人にとどまり、土曜日としては少なかった。

G大阪戦で退場した車屋紳太郎は、出場停止となっている。


先発は、G大阪戦から4人が変わる。
 高井幸大と永長鷹虎はJ1リーグデビュー。
 さらに、小塚と脇坂が先発する。
 瀬古樹、チャナ、遠野はベンチに回り、出場停止の車屋はベンチ外。

ベンチには、新たに佐々木旭が入る。
 ダミアン、瀬川、G大阪戦で負傷した田邉はベンチから外れた。


名古屋は、J1リーグ4勝2分1敗の2位と好調。
 浦和からキャスパー・ユンカー(77)を獲得している。

2022年の対戦は、川崎の1勝1分だった。
 220312川崎1-0名古屋(J1 #4)
 220914名古屋1-1川崎(J1 #22)

■1st half
川崎は橘田の1ボランチ、IHに脇坂と小塚。
 3トップの右に永長、左に宮代、中央に家長を並べる。

名古屋は3バック2ボランチ。
 低い位置で構えながら、カウンターを仕掛ける。

9分、永長のパスを米本拓司(6)が奪って一気にカウンター。
 米本からの縦パスを受けた永井謙佑(18)が左クロス。
 右から走り込んだユンカーが、左足アウトサイドでトラップして先制ゴールを決めた。

その後は、川崎がボールを持つ展開となる。
 名古屋はラインを上げず、ゴール前で待ち構える。
 カウンターを恐れる川崎は縦パスで勝負せず、シンプルなクロスを選択した。

30分が過ぎ、3トップを右に家長、左に永長、中央に宮代と組み替える。
42分、登里の左クロスを宮代がヘッド。

45+2分、前半終了間際のマテウス・カストロ(10)のFK。
 無回転のボールで、美しい追加点を決めた。

■2nd half
後半開始から、名古屋の攻撃が冴え渡る。
 46分、PA内で稲垣祥(15)がシュート。
 52分、マテウスのパスから永井がGK1対1となるが、GKソンリョンがセーブ。
 53分、永井の左クロスをユンカーがバイシクルシュート。

劣勢が続き、川崎は4人の交代を準備する。
 しかし、56分、中央から細かなパスをつないで最後は宮代がゴール。
 1点差とすることができ、ひとまず交代を取りやめた。

64分、遠野と山田新を投入。
74分、佐々木旭とシミッチを入れていく。
 ここからは高井、大南、佐々木旭の3バックとして、攻めていく。

77分、大南の縦のループパスを宮代がボレー。
90+2分、シミッチのヘッドは、GKランゲラック(1)が際どくセーブした。

■summary
名古屋は、長谷川健太監督らしいカウンター主体の戦術だった。
 ユンカーが決定力で、永井がスピードで貢献する。
 マテウスが素晴らしいFKを決め、FW3人だけで2ゴールを決めてみせた。

米本拓司は、先制ゴールにつながるボール奪取を見せた。
 稲垣と2ボランチを組んで、中盤のスペースを埋め続ける。
 川崎を沈めた2009年のナビスコカップの決勝ゴールから、14年が経った。
 32歳となった今も、川崎の好敵手として立ちはだかる。
 次の対戦機会がどのような勝負となるのか、楽しみは続く。

名古屋の守備は、フィッカデンティ監督時代のような堅牢さはなかった。
 川崎に縦パスを入れられて、際どい場面を作られた。
 それでもシュートを打たない川崎を抑えるのは難しくなかった。


川崎はいつものように良くなかった。
 後半、2点を追う展開となり、前に向かう意識が強くなる。
 ガンバ大阪と同じように、名古屋は手も足も出ない相手ではなかった。
 それでも自らの力が足りず、勝つことができなかった。

高井幸大は素晴らしかった。
 名古屋のプレスが緩かったこともあるが、ビルドアップを担った。
 これから壁にぶつかることもあると思われるが、成長を見守りたい。
 ただ、川崎を旅立つ日は、遠くないかもしれない。

反対に永長鷹虎は、不完全燃焼となった。
 9分に簡単なパスでロストして、そのまま失点につながった。
 何度か仕掛けてはみたものの、藤井陽也(13)の壁は厚かった。

次は中3日でYBCルヴァンカップ清水戦(YLC GL #4)。
 GLを勝ち抜く可能性は残るが、現状では最下位。
 目先の勝ち負けよりも、若手にチャンスを与えてほしい。

■goal
56宮代大聖(33) 
9キャスパー・ユンカー(77) 45+2マテウス・カステロ(10)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 30分、マテウスのロングシートをセーブ。52分、永井の決定機を止める。
山根視来(13) 5.0 27分、36分、49分に右クロス。タスクを背負いすぎて、精彩を欠いていた。
大南拓磨(3) 6.0 ゆっくりと持ち上がり、ロングパスを入れる。77分、宮代に縦のループパス。
高井幸大(29) 6.0 ビルドアップでは中心となる。高さは絶対的だった。18分、FKをヘッド。
登里享平(2) 5.5 カウンターをケアしつつ、左サイドの攻撃を担う。8分、42分には左クロス。
橘田健人(8) 5.0 フリーで受けても、前線にパスを出さなかった。83分、CKの戻りをミドル。
小塚和季(49) 5.5 怠ることなく攻守ともに動き続けた。45+1分、与えたFKが失点につながる。
脇坂泰斗(14) 5.0 悪くはなかったが、活躍はできず。35分、インターセプト。71分、縦パス。
永長鷹虎(26) 4.5 2分、PA内で倒れる。9分、ロストで失点を招く。仕掛けは藤井に止められた。
家長昭博(41) 5.0 1トップで下りてさばく。右サイドに動いてからは、42分と70分に右クロス。
宮代大聖(33) 6.0 56分、鋭い反応でゴールを決める。42分と62分にヘッド。77分、ボレー。

■sub
64(26)山田新(20) 5.5 右ウィングに入る。65分にキープする。66分、70分にFKを獲得した。
64(49)遠野大弥(17) 5.5 71分、90+3分にミドルシュート。ボールタッチは少なかった。
74(2)佐々木旭(5) 5.5 3バックの左に入ると、縦パスを積極的に狙った。77分、ミドル。
74(41)シミッチ(6) 6.0 アンカーで攻め立てた。88分、遠野へロングパス。90+2分、ヘッド。
83(14)瀬古樹(16) 5.5 83分、投入直後の右CK、90+2分と90+3分には左CKを蹴った。

■bench
上福元直人(99) チャナ(18) 

■coach
鬼木達 4.5 先発を入れ替えても簡単な失点が続く。試行錯誤したが改善できなかった。

■referee
福島孝一郎 6.0 イエローカードを辛抱強く出さないジャッジ。荒れることなく終えた。

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AT+3+4

2023/04/10

230409G大阪2-0川崎(J1 #7)

G大阪2-0川崎(パナソニックスタジアム吹田, 15:00KO, 20,734人)

スコアレスドローとなったYLC浦和戦(YLC GL #3)から中3日。
 吹田でのガンバ大阪戦は、快晴に恵まれ、暑さを感じる気候となった。


先発は、YLC浦和戦から9人が変わる。
 連続して先発するのは、山根と車屋の2人だけ。

主力を起用した前週土曜日の札幌戦(J1 #6)から2人が変わる。
 新たに車屋とチャナが先発し、田邉と山田新がベンチスタート。

浦和戦は主力を休ませていて、元に戻した。
 現状でのベストメンバーを揃えた。

ベンチには、小塚和季が入っている。


ガンバ大阪は、J1リーグ3分3敗の16位。
 今季から、ダニエル・ポヤトス監督が就任した。

2022年の対戦は、川崎の1勝1分だった。
 220306G大阪2-2川崎(J1 #3)
 220709川崎4-0G大阪(J1 #21)

■1st half
ガンバは川崎のプレスに追い詰められる。
 抜け出すことができても、ギリギリだった。
 川崎に引っ掛けられると、ショートカウンターを浴びる。

8分、遠野が山根のスルーパスに抜け出すもオフサイド。
 クロスを入れて、バイタルで細かくボールを動かしていく。
 ただ、優勢だったとはいえ、シュートに至ることは少なかった。

ガンバは20分あたりから落ち着いた。
 FWイッサム・ジェバリ(11)のポストプレーが効果的だった。
 最終ラインで詰まっても、ロングボールが逃げ道となる。
 ジェバリは、大南や車屋を背負いながらキープして、味方に落とした。

15分、ソンリョンのプレゼントパスから石毛秀樹(48)が決定的なシュート。
29分、黒川圭介(24)の左クロスを杉山直宏(28)が頭で合わせるが、ソンリョンが弾く。
直後の杉山の右CKで、ガンバが先制する。
 フリーとなったダワン(23)がヘッドを決めた。

川崎のチャンスは少なかった。
 31分、山根の縦パスを受けた宮代が、振り向いてシュート。

ガンバが空中戦で主導権を握り、前半を終えた。

■2nd half
後半もリードするガンバが攻めてくる。
 高い位置で奪い、シンプルに攻めてきた。

50分、右サイドから左サイドに展開して、2対1を作る。
 山根が縦を切る選択をすると、ファン・アラーノ(47)がカットイン。
 美しい弾道のミドルシュートが決まった。

60分、車屋が2枚目のイエローをもらう。
 自らの縦パスを奪われて、相手陣地でレイトタックル。
 前がかりの状況でひっくり返されたが、当然だが退場は避けるべきだった。

川崎は数的不利となり、やっと縦への意識を高めていく。
 ボールロストも増えたが、ゴールを目指す姿勢は感じさせた。

ガンバはカウンターを仕掛けていく。
 ただ、大南、田邉、GKソンリョンの奮闘で、多くの決定機がありながら追加点はなかった。

89分、田邉が左膝を痛めて、ピッチアウト。
 交代枠は終わっていたので、8分のロスタイムを9人で過ごした。

■summary
ガンバは最初は川崎のプレスに苦しんだ。
 次々とボールを失い、守勢に回らされる。
 ただ、ゴール前でブロックを組んでしまえば、川崎の攻撃は怖くはなかった。

FWジェバリへのロングボールで打開し、川崎を押し込んでいく。
 ダワンの先制点はCKからで、良い攻撃が続いていた時間帯にリードする。
 後半早々に2点目を奪い、さらに数的有利となって、万全の勝利だった。


川崎は良さを出せず、惨敗に終わった。
 遠野、チャナを並べたが、高さがないので、ハイボールで競り負ける。
 機動性は優れているが、守りの弱さが際立った。
 動かないのが家長だけであれば、周囲がカバーできるが、負荷が大きすぎた。

車屋紳太郎は、判断ミスで退場してしまう。
 そこまでのプレーは悪くなかったが、52分、60分と続けてイエローをもらう。
 勝ち点を得る可能性を大きく損なう残念なプレーだった。

次は中5日、ホーム名古屋戦(J1 #8)。
 少しでも立て直してほしい。

■goal
29ダワン(23) 50ファン・アラーノ(47)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 15分、決定機をプレゼント。2失点してからは、決定機を止めまくった。
山根視来(13) 4.5 29分、ダワンのマークを見失い先制を許した。右クロスも精度を欠いた。
大南拓磨(3) 6.0 カウンターを止めまくる。ビルドアップは車屋に任せ、負担は少なかった。
車屋紳太郎(7) 3.5 60分、敗色濃い状況の中、退場する。ビルドアップや守備は悪くなかった。
登里享平(2) 5.0 1対1で抜き去られるなど、厳しかった。78分、山田新にスルーパスを通した。
橘田健人(8)  5.0 バックパスが目立つ。数的不利となってから、思い切って守備に奮戦する。
瀬古樹(16) 5.0 タイトな局面でも積極的にパスを出す。40分、FKを直接狙ったが壁に当てた。
チャナ(18) 5.0 細かなタッチで動き回る。可能性はあるが、シュートチャンスは作れなかった。
家長昭博(41) 4.5 クロスは合わず、良くなかった。50分、アラーノに寄せ切れずゴールを許す。
宮代大聖(33) 5.5 31分、山根の縦パスからシュート。59分、右からドリブルで抜いてシュート。
遠野大弥(17) 5.0 縦パスをもらって前に向かう。23分、PA内でパスを受けたがシュートできず。

■sub
63(18)田邉秀斗(15) 6.0 数的不利の中、カウンターに対処する。89分、膝を痛めて退いた。
63(16)シミッチ(6) 5.5 アンカーで散らし、守備でよく走って戻る。90+4分、ミドルシュート。
71(17)瀬川祐輔(30) 5.0 左ウィング。88分、左クロスでCKを獲得。簡単なパスミスもあった。
71(33)山田新(20) 5.0 長距離を走ってプレスを仕掛ける。78分、抜け出したがシュートできず。
77(41)ダミアン(9) 4.5 コンディションがまだ上がらない。ボールに触れず、走れなかった。

■bench
上福元直人(99) 小塚和季(49) 

■coach
鬼木達 3.5 前半、高さで劣勢となったが、動かず2点目を許す。采配が機能しなかった。

■referee
飯田淳平 6.0 まずまずの判定を続ける。車屋の退場も適切だった。

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AT+2+8

2023/04/06

230405川崎0-0浦和(YLC GL #3)

川崎0-0浦和(等々力, 19:00KO, 18,332人)

久しぶりに勝利した札幌戦(J1 #6)から中3日。
 ホーム等々力でのYBCルヴァンカップ浦和戦。

YBCルヴァンカップは、2試合を終えて1分1敗。
 グループリーグ4位と最下位となっている。


先発は、札幌戦から10人が変わる。
 続けて先発するのは、山根だけとなった。
 U21枠では、高井幸大と永長鷹虎が先発する。

GKソンリョン、田邉、瀬古樹、家長、山田新はベンチに回る。
 タイ代表帰りのチャナが、ベンチに入る。


浦和は、J1リーグで4勝2敗の3位と好調。
 ルヴァンカップは、2戦2分で2位となっている。

2022年の川崎との対戦は、浦和の2勝1敗。
 220212川崎0-2浦和(FFSC)
 220302川崎2-1浦和(J1 #10)
 220730浦和3-1川崎(J1 #23)

■1st half
川崎はスムーズにビルドアップして、浦和を押し込んでいく。
 シミッチと小塚が近い距離を保ちながら、中盤でボールをさばいた。

反対に浦和はビルドアップに苦しんだ。
 2CBの間に平野佑一(40)が下がっても、GK鈴木彩艶(12)が次のパスに詰まることが多かった。
 ロングボールを蹴らされては、簡単に川崎に回収された。

左サイドから、永長が仕掛ける。
 狭いスペースから俊敏性で相手を抜きにかかる。
 他の選手にない特別な動きで、見とれてしまった。

34分、脇坂が華麗なドリブルでPA内に入り、シュート。
36分、浦和が右サイドから崩し、アレックス・シャルク(17)が決定的なシュート。

■2nd half
後半も川崎がペースを握った。
 ただ、プレス強度が落ちると、浦和のカウンターを止めきれず、脅威にさらされた。
 54分、65分にブライアン・リンセン(9)がシュート。

同じく浦和も疲れてきて、お互いにゴールに近づく機会が増えた。
川崎は深くえぐってからクロスを入れていく。
 68分、瀬川の左クロスを脇坂がシュート。
 バイタルとポケットまでは崩せたが、決定機は作れなかった。

■summary
浦和はボールを持たせながら、カウンターを狙う。
 高い位置でボールを奪回できず、押し込まれる。
 ただ、ゴール前をしっかり固め、シュートチャンスを与えなかった。

ビルドアップは、川崎のプレスに絡み取られる。
 サイドをライン際まで使って、中央にスペースを作るが、そこにパスが入らない。

川崎の守備を背走させる速攻は、可能性があった。
 特に後半は、少ない手数でゴールに迫っていた。


川崎はゴールはなかったが、総じて良い内容だった。
 ただ、今季3度目のスコアレスドローとなった。
 ゴールがなかったのは残念だが、閉塞感は大きくは感じない。

GK上福元と車屋紳太郎のおかげで、ビルドアップに問題はなかった。
 2CBに対し、小塚とシミッチが顔を見せていて、パスが滞ることがなかった。
 高井幸大も含めて、ポールを追わせない組み立てができた。

そのシミッチと小塚が、近い距離でパス交換する。
 浦和の守備を動かしながら、前進した。
 永長鷹虎が右サイドから仕掛け、左サイドは瀬川がやや内に入り、佐々木旭が上がっていく。

ダミアンは復帰2戦目。
 札幌戦と同じく身体の重さは感じたが、プレスを先導した。
 少しずつコンディションが上がるのを期待したい。

次は中3日、アウェイG大阪戦(J1 #7)。
 浦和戦でターンオーバーしたことを活かし、勝ちたいところ。

■goal


■judge
上福元直人(99) 6.0 ビルドアップに工夫を重ねる。果敢に飛び出していく判断も的確だった。
山根視来(13) 6.5 高稼働が続く中、55分、58分とピンチを防ぐ。永長を上手くサポートした。
高井幸大(29) 6.0 スピードを活かしてカウンターを封じる。54分、飛び込んで決定機を許す。
車屋紳太郎(7) 7.0 完璧な内容。佐々木と高井をカバーし、鋭いパスで攻撃をスタートさせた。
佐々木旭(5) 6.5 左サイドを何度も駆け上がって、多様なクロスを入れた。61分、シュート。
シミッチ(6) 6.5 小塚のサポートがあって孤立せず、ロングパスを届けた。90+2分、ミドル。
小塚和季(49) 6.5 素晴らしかった。4分、12分、56分にシュート。インターセプトも多かった。
脇坂泰斗(14) 5.5 34分、ドリブルでPA内に斬り込んでシュート。セットプレーは味方に合わず。
永長鷹虎(26) 6.5 右サイドからの独創的な仕掛けで観客を魅了する。後半は動きが落ちた。
ダミアン(9) 5.5 味方と連動して浦和の前進を封じる。45+1分、ボールを浮かせてシュート。
瀬川祐輔(30) 6.0 豊富な運動量でプレスに貢献。タイミング良く佐々木の上がりを促した。

■sub
64(9)山田新(20) 5.5 勢いよくポールを追い回した。90+2分、ポストプレーでFKを獲得。
73(49)瀬古樹(16) 6.0 ボランチでチームを鼓舞する。90+4分、フェイントからシュート。
73(26)遠野大弥(17) 5.5 最初は左に入り、80分から右に動く。88分、車屋の縦パスを受ける。
80(14)チャナ(18) 5.5 細かなステップで囲まれてもすり抜けた。83分、ターンからパス。
80(30)家長昭博(41) 5.5 84分のキープなど、右サイドで拠点となった。

■bench
ソンリョン(1) 田邉秀斗(15) 

■coach
鬼木達 6.0 交代策は万全だったが、結果は出なかった。

■referee
川俣秀 6.0 ストレスを感じさせないジャッジ。リスタートの位置に神経質だった。

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2023/04/02

230401札幌3-4川崎(J1 #6)

札幌3-4川崎(札幌ドーム, 19:00KO, 14,654人)

3月の代表ウィークが終わり、J1リーグが再開される。
 ルヴァンカップ湘南戦(YLC GL #2)から中5日、アウェイ札幌戦。

去年の札幌戦は厚別開催だったので、札幌ドームは2年ぶり。
 今年から、プロ野球の日本ハムが北広島の新球場に本拠地を移転した。
 札幌にとっては、札幌ドームの日程が組みやすくなった。

タイ代表に参加していたチャナティップは、3月29日のUAE戦にフル出場。
 3月30日にUAEから日本に戻り、チームに合流したばかり。
 長距離を含んだ日程となり、ベンチ外となった。


先発は、湘南戦から5人が変わる。
 新たにGKソンリョン、瀬古樹、遠野大弥、宮代大聖、山田新が先発する。
 GK上福元、シミッチ、脇坂、小林悠はベンチ、マルシーニョはベンチ外となった。

ベンチには、車屋紳太郎とダミアンが負傷から戻り、佐々木旭が外れている。


札幌は、J1リーグ1勝3分1敗の11位。
2022年の対戦は、1勝1敗1分だった。
 220618川崎5-2札幌(J1 #17)
 221001札幌4-3川崎(J1 #31)
 221115札幌3-3川崎(PSM)

■1st half
7分、福森晃斗(5)のCKの流れから、金子拓郎(9)が右クロス。
 ゴール前で岡村大八(50)が頭で合わせて、札幌が先制する。

川崎はマンマークに苦しみ、ボールを運べない状況が続く。
しかし、25分、GKソンリョンのロングキック。
 ゴール前で山田新が福森と競り合うと、GKク・ソンユン(25)がパンチング。
 クリアが小さくなったところを、宮代がヘッドで押し込んであっさり同点とする。

直後の27分、札幌が再びリードを奪う。
 青木亮太(11)の左クロスを浅野雄也(18)がバックヘッド。
 浅野は大南と田邉の間に入り込み、見事にゴールを決めた。

40分、登里がPA内左側のスペースにスルーパスを入れる。
 山田新が福森を抜き去ると、ゴール前の山根が押し込んで同点ゴール。

45+1分には川崎が逆転。
 家長が馬場晴也(3)からボールを奪い、美しい長距離ループを決めた。

■2nd half
リードした川崎は、じっくり攻めていく。
 札幌のマークが緩み、細かいパスをつないでゴールに迫った。

札幌はFWキム・ゴンヒ(13)を投入する。
59分、浅野のFKから、キム・ゴンヒが頭で同点とする。
 圧倒的な高さを活かして、力強い軌道のゴールを決めた。

どちらのチームも中盤を省略するようになる。
 ゴール前でのチャンスが多くなり、展開が目まぐるしい。

86分、山根の右クロスから瀬川がシュート。
 その跳ね返りを拾った田邉が左クロスを入れると、再び瀬川がヘッドでファーを撃ち抜き、勝ち越した。

89分、小林悠が右太ももを痛めて、ピッチを出る。
 川崎は選手交代を終えていて、10人でロスタイム5分間を耐え抜いた。

■summary
大味な内容だったが、感情を幾度も揺り動かされた。
 去年の厚別もそうだったが、試合が終わっても動くことができなかった。
 密度の濃い90分で、サッカーの醍醐味を存分に味わうことができた。

札幌は、3点ともに良いゴールだった。
 マンツーマンで守りながら、セットプレーとクロスでゴールを奪う。

福森は質の高いボールを蹴っていたが、守備では2失点に関与した。
 良き理解者であるはずのミハイロ・ペトロヴィッチ監督だが、前半だけで交代させるしかなかった。

小柏剛(19)の交代も56分と早かった。
 オープンな展開となった後半、もう少しピッチに残していれば、川崎の脅威となったと思われる。


川崎はなんとか勝利を掴んだ。
 前半の3点は、いずれも札幌のミスからの得点だった。
 ゴールは嬉しいが、完全に相手チームを崩すところも見たいところ。

1トップに家長、トップ下に遠野、右に山田新、左に宮代を配置。
 橘田と瀬古樹の2ボランチと、目新しい布陣で臨んだ。
 攻撃はある程度機能したが、守備は3失点と安定しなかった。

瀬古樹はフル出場を果たした。
 簡単なパスミスは減らしたいが、前を向く積極的な姿勢はチームに必要なもの。

ダミアンと車屋紳太郎が戦列復帰した。
 しかし、小林悠が太ももを痛めてしまった。
 なかなか選手が揃わない状況は、もどかしい。

次は中3日でルヴァン浦和戦(YLC GL #3)。
 なんとか勝っていきたい。

■goal
7岡村大八(50) 27浅野雄也(18) 59キム・ゴンヒ(13) 
25宮代大聖(33) 39山根視来(13) 45+1家長昭博(41) 86瀬川祐輔(30) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 31分、田中駿汰(2)の至近距離ヘッドをセーブ。84分、CKを直接キャッチ。
山根視来(13) 6.0 39分、ゴール前まで走り込んでゴール。51分、左クロス。68分、イエロー。
大南拓磨(3) 5.5 多くのクロスを懸命に跳ね返した。後半、キム・ゴンヒの高さに競り負ける。
田邉秀斗(15) 5.5 27分、浅野のゴールを許す。62分、芝に引っ掛かりロスト。86分、アシスト。
登里享平(2) 5.5 金子と対峙するが、縦へのドリブルに苦しんだ。39分、山田新へスルーパス。
瀬古樹(16) 6.5 積極的なパスで前を狙っていく。守りでも奮闘する。簡単なミスも目立った。
橘田健人(8) 5.5 左右のSBに加勢して、破綻を防いだ。攻撃的な役割はあまり果たせなかった。
山田新(20) 7.0 15分、右サイドをドリブル。25分に宮代のゴールを生み、39分にはアシスト。
遠野大弥(17) 6.0 トップ下からプレスを先導する。13分、23分と縦に運んでミドルシュート。
宮代大聖(33) 6.0 25分、復帰初ゴール。52分、スルーパスからシュート。61分、山田新と崩す。
家長昭博(41) 6.0 1トップで自由自在に動いた。24分、CKをヘッド。45+1分、長距離ループ。

■sub
67(17)瀬川祐輔(30) 6.5 75分、左クロス。86分、右クロスからシュート、続いて決勝ゴール。
67(33)小林悠(11) 5.5 78分、PA内で受けてシュート。89分、右太もも裏を痛めピッチを退く。
72(20)車屋紳太郎(7) 6.0 3バックの中央でラインを上げる。83分、決定的なシュートブロック。
72(8)シミッチ(6) 6.0 スペースが空いた終盤に登場。スルーパスやロングパスを通した。
83(41)ダミアン(9) 5.5 長期離脱から復帰。1トップでプレスを仕掛ける。まだ身体は重そう。

■bench
上福元直人(99) 脇坂泰斗(14) 

■coach
鬼木達 6.5 家長の1トップ、72分に3バックに移行する采配で逆転勝利に導いた。

■referee
山本雄大 6.0 不安定なジャッジもあったが、まずまずだった。

191,900views
AT+4+5