先制したが追い付かれた浦和戦(J1 #9)から中5日。
等々力での3連戦を終えて、アウェイ福岡戦を迎える。
先発は、浦和戦と同じ11人となった。
今シーズン初めて、先発を固定する。
ただ、中盤3人の配置を少し変えている。
瀬古樹がインサイドハーフに上がり、シミッチが1アンカー。
浦和戦では、シミッチと瀬古樹の2ボランチだった。
ベンチには、新たに山村と永長が入った。
山村は、3月11日の新潟戦(J1 #4)での負傷からの復帰戦。
ベンチから外れたのは、佐々木旭と名願。
福岡は、昇格3年目のシーズン。
ここまでのJ1リーグは、4勝3分2敗の6位。
昨シーズンの対戦は、川崎の2勝だった。
220514川崎2-0福岡(J1 #13)
220820福岡1-4川崎(J1 #26)
■1st half
福岡は3分、RSB湯澤聖人(2)にアクシデント。
車屋との接触で、左ひざを負傷してしまう。
急遽、前嶋洋太(29)を投入することになった。
川崎は2CB、特に高井からビルドアップを図る。
中盤まで進むと、脇坂や瀬古樹がさらに縦に仕掛ける。
右サイドではLSB小田逸稀(16)を攻略しながら、崩していった。
13分、脇坂が右ポケットにドリブルで突破して、鋭くクロス。
中央を抜けたボールを、登里がゴールに流し込んで先制する。
福岡はGK村上昌謙(31)を始めとして、完全にゴール前を崩された。
その後も川崎が攻めていく。
家長が38分、44分にカットインからミドル。
40分、瀬古樹がミドル、41分、山根がPA内からシュート。
福岡は、FWルキアン(9)にロングボールを入れる戦術。
シミッチではなく、高井が競り合うと、ルキアンが優位となった。
25分、紺野和也(8)の右CKを、ルキアンが決定的なヘッド。
■2nd half
川崎がラインブレイクを成功させていく。
47分、登里の左クロスが流れ、家長が右クロス。
ニアサイドに走り込んだ宮代がワンタッチで合わせてゴールを決めた。
ここからは川崎がワンサイドとなった。
54分、CB奈良竜樹(3)から遠野が奪ってスルーパス。
宮代が抜け出すが、GK村上が決定機をストップした。
65分、遠野の左クロスに宮代が飛び込み、奈良が触ってオウンゴールとなった。
3点差となった福岡は、72分までに5人を選手交代させて反撃する。
78分、右クロスをFWウェリントン(18)がヘッド。
85分、FW佐藤凌我(27)の決定的なシュートは、GK上福元がセーブ。
しかし、登里がクリアを躊躇したところを奪い戻し、鶴野怜樹(28)が1点を返した。
■summary
福岡は序盤、セカンドボールを回収できていて悪くなかった。
ただ、湯澤の負傷交代があまりにも早く、立て直せなかった。
攻撃は、FWルキアンへのロングボールが主体だった。
終盤、FWウェリントンを使って、反撃に転じた。
守備は、川崎にかなり崩された。
中盤で圧倒されてしまい、チャンスを多く作られた。
瀬古樹の縦パスや脇坂のドリブルで剥がされて、ゴールに迫られた。
川崎は1失点は余計だったが、快勝した。
ようやく選手が揃い始めて、ビルドアップが安定してきた。
車屋やシミッチからのロングボールも効いた。
家長も正確なプレーを見せて、スピードある攻撃を牽引した。
ただ、終盤には福岡の反撃を許した。
選手交代が遅く、主導権を渡して失点した。
3点差があったので、無理なく逃げ切ることはできた。
79分、最初の選手交代で橘田を入れ、2ボランチに移行。
ロスタイムには山村を投入して3バックで逃げ切りを図った。
試合運びは盤石でなく、まだまだ課題が残っている。
前節浦和戦の名願、この日の永長と、攻撃的な若手がベンチに入った。
ただ、どちらも出場することがなかった。
勝利に徹する鬼木監督の采配も理解できるが、プレーを観たかった。
次は中3日でアウェイ京都戦(J1 #11)。
福岡から川崎に戻り、すぐ遠征に出ることとなる。
アウェイでの試合が続くが、しっかり勝利したい。
■goal
85鶴野怜樹(28)
12登里享平(2) 47宮代大聖(33) 65OwnGoal
■judge
上福元直人(99) 6.5 CB間に上がってビルドアップ。85分、佐藤の至近距離のシュートをセーブ。
山根視来(13) 6.0 簡単なミスもあったが、攻め上がってのクロスで貢献する。41分、シュート。
高井幸大(29) 6.0 ルキアンと高さで競り合うが、51分、ボールを奪われる。慌てずに配給した。
車屋紳太郎(7) 6.5 ゴール前で跳ね返し続ける。61分、自陣深くからのドリブルで、囲みを突破。
登里享平(2) 6.0 見事な先制ゴール。65分、遠野へ縦パス。85分、クリアが遅れ奪われて失点。
シミッチ(6) 7.5 1ボランチで顔を出し続け、ハイボールをクリアする。53分、82分にシュート。
脇坂泰斗(14) 7.0 ターンやドリブルで流れるように前進。18分、FKで直接狙う。71分、ミドル。
瀬古樹(16) 6.5 積極的に縦にパスを入れる。1分、40分にミドル。63分、イエローをもらった。
家長昭博(41) 6.5 38分、ミドル。1アシスト。単純なクロスだけでなく、多彩な崩しを見せた。
宮代大聖(33) 7.0 47分、貴重な追加点。ゴール前でクロスを待った。31分、54分にシュート。
遠野大弥(17) 6.5 54分、奈良から奪って、宮代へラストパス。65分、左クロスでOGを生んだ。
■sub
79(16)橘田健人(8) 5.5 2ボランチを組む。中盤を引き締めたが、ボールを持つと消極的だった。
79(17)山田新(20) 5.5 左FWで強度のあるプレスを続ける。90+3分、危険なチャージを受けた。
89(2)大南拓磨(3) 5.5 左CB。89分、左サイドを上がりクロス。90+1分、宮代へロングボール。
90+2(14)大島僚太(10) 5.5 ロングボールが飛び交う展開で、ボールに触ることがなかった。
90+2(41)山村和也(31) 5.5 3バックの中央でチームを支えた。90+7分、ヘッドで跳ね返す。
■bench
ソンリョン(1) 永長鷹虎(26)
■coach
鬼木達 5.5 選手交代が遅く、劣勢を招いた。この展開ならば永長を起用してほしかった。
■referee
山本雄大 5.5 前半は抑制的なジャッジだったが、後半は笛を多く吹いた。
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AT+1+8