2019/10/30

191026初めてルヴァンカップを掲げた日(フォトレポ)

初めてルヴァンカップを掲げた日(フォトレポ)

2019年10月26日。
川崎がルヴァンカップを初めて掲げた。
コンサドーレ札幌との壮絶なPK戦を制しました。

たくさん写真を撮りましたので、表彰式を中心にフォトレポします。
なお、いつもの観戦記はこちらです。
 191026札幌3(4PK5)3川崎(YLC Final)

■キックオフ前

埼玉スタジアム2002。

ルヴァンカップを据える両クラブOB。
 右:伊藤宏樹氏。2001~13年川崎に在籍。
 左:河合竜二氏。2011~18年札幌に在籍。
 なんと、同い年です。

川崎ゴール裏のコレオ。
 青色のルヴァンカップ。

 中央にJリーグフラッグ。

札幌ゴール裏のコレオ。
 白い北海道の絵地図。北方領土も。
 大きな星で札幌を示しています。

両チーム選手の入場。

国歌独唱は、山崎育三郎氏。

川崎の先発11人。

札幌の先発11人。

キックオフ直前。
 川崎の円陣。

 札幌の円陣。

■キックオフ後

ハーフタイム。
 中村憲剛(14)と大島僚太(10)
 ベンチスタートの中村がアドヴァイス。

90+5分に深井一希(8)が同点ゴール。
 延長に入ることとなった。
 逃げ切りに失敗し、静かな川崎。

 ラストプレーで追い付いて意気上がる札幌。


PK戦で優勝が決まった。
 小林悠(11)と登里享平(2)。
 ノボリが小林に駆け寄りました。

■札幌の表彰式

準優勝の札幌の表彰。
 福森晃斗(5)。ゲームキャプテン。

菅野孝憲(1)、荒野拓馬(27)、福森晃斗(5)。
 準優勝賞金5千万円のボード。

チャナティップ(18)、白井康介(19)。

菅大輝(4)、中野嘉大(23)。

石川直樹(2)、鈴木武蔵(9)、ジェイ(48)。

■川崎の表彰式

優勝した川崎の表彰。
 ルヴァンカップを抱える小林悠(11)。

長谷川竜也(16)、小林悠(11)。
 長谷川が抱えるのはJリーグカップ。

阿部浩之(8)に何かを囁く下田北斗(22)。

登里享平(2)。
 優勝賞金1億5千万円のボード。

谷口彰悟(5)、新井章太(21)。
 PKを2本止めた新井は充実した表情。
 退場した谷口はまだ笑顔なし。

微笑む大島僚太(10)。

車屋紳太郎(7)、田中碧(25)。

脇坂泰斗(28)、山村和也(34)。

ダミアン(9)、マギーニョ(26)。
ソンリョン(1)。

川崎がルヴァンカップを初めて掲げた瞬間。
 中村憲剛(14)、小林悠(11)。
 新井章太(21)、阿部浩之(8)。

齋藤学(19)のユニを重ね着して、19番を指差す阿部浩之(8)。一緒にめくる脇坂泰斗(28)。

金銀の紙吹雪が舞う。
 家長昭博(41)、奈良竜樹(3)。
 長谷川竜也(16)、ダミアン(9)。
 マギーニョ(26)。

大会MVPはGK新井章太(21)。
 今年のYLCは、5試合すべてにフル出場。
 この大会の活躍を契機に、レギュラーの座を獲得して、決勝でPKを2本止めました。
 ジョン・カビラ氏のインタビュー。

■ピッチでのセレブレーション。

ピッチに戻って、あらためてカップを掲げる今日の出場登録の18人と鬼木達監督。

ベンチ外の選手、スタッフ、マスコットも加わって。

カブレラ。
 ビスケットの顔とルヴァンプライムのヘタ。

ふろん太。
 ルヴァンプライムの衣装と風呂桶。

ゴール裏での挨拶。
 青覇テープが投げられるゴール裏。

メインスタンドに向かって万歳。

ゴールキーパー陣。
 菊池新吉GKコーチ。
 馬渡洋樹(36)、藤嶋栄介(23)。
 ソンリョン(1)、安藤駿介(24)。

ブラジル3人衆。
 マギーニョ(26)、ダミアン(9)、ジェジエウ(4)。

小林悠(11)。

新井章太(21)。MVP。

中村憲剛(14)。
 一番最後まで残ってました。さすがです。

YBC Levain Cup Final WINNERS。
 川崎のエンブレムとともに。

以上、「初めてルヴァンカップを掲げた日」のフォトレポでした。

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2019/10/27

191026札幌3(4PK5)3川崎(YLC Final)★

札幌3(4PK5)3川崎(埼玉スタジアム, 13:05KO, 48,119人)

アウェイのG大阪戦(J1 #29)から中6日。
YBCルヴァンカップの決勝は、コンサドーレ札幌との対戦。
前日は大雨だったが、きれいに晴れた。

2000、2007、2009、2017年に続く5度目のYLC決勝。
過去の4回は、いずれも敗退している。


先発は、G大阪戦から3人を変更する。
新たに阿部、脇坂と田中碧(U21枠)が入った。
先発から外れた中村、長谷川はベンチ、守田はベンチ外となった。

ベンチには奈良、マギーニョが入り、齋藤学、知念が外れる。
奈良は4月26日、左膝靭帯及び半月板損傷を手術して以来の復帰となる。


札幌は、YLCで初めての決勝進出。
YLCのU21枠として、MF菅大輝(4)が先発する。

J1リーグでは、11勝7分11敗の8位。
等々力での対戦(J1 #15)は、1-1のドローだった。

■1st half
10分、白井康介(19)が車屋を抜き去って右クロス。
菅大輝がクリアボールをシュートすると、バーとGK新井に当たってゴール。

札幌は先制したあとも、カウンターで攻めていく。
FWジェイ(48)、FW鈴木武蔵(9)が競って、チャナティップ(18)が絡んだ。
15分にチャナティップ、18分に鈴木武蔵とチャンスを作った。

川崎はスペースを埋められながら、ミドルとショートパスを駆使していく。
20分のダミアン、24分の大島、39分のダミアンと多くのシュートを放つ。
44分には続けて3度の決定機を作った。
脇坂のヘッドが右ポストを叩き、ダミアンはブロックされ、最後は阿部のミドル。

45+3分、田中碧のミドルで獲得した脇坂の左CK。
中央でダミアンが触ったボールを阿部が決め、同点となった。

■2nd half
札幌のプレスが緩み、川崎がボールをつないで押し込んでいく。
特に右サイドの家長が素晴らしく、何度も札幌の守備を蹂躙していった。
48分にはダミアンがヘッド、58分には脇坂が決定的なシュートを放つ。

札幌はカウンターが防がれてしまい、厳しい展開となった。
それでも時間が進むと、チャンスを作り出していく。
67分、鈴木武蔵からのパスを受けたアンデルソン・ロペス(11)がシュート。
87分、スルーパスで鈴木武蔵がGK1対1となるが、トラップが流れてしまった。

川崎はやや押されていた88分、大島のループパスから小林がゴール。
小林の動き出しに合わせたパスが絶品だった。

ロスタイム4分を経過し、タイトルが目の前に迫る。
しかし、福森晃斗(5)の右CKを深井一希(8)がヘッド。
ラストプレーで追い付かれて、延長に入る。

■extra time
盛り上がる札幌に対して、逃げ切れなかった川崎。
川崎がゆっくりと押し込んでいくが、94分、札幌のカウンター。
チャナティップがドリブルで抜けたところを、谷口が身体を入れて止める。
最初はイエローが提示されたが、VARの結果、レッドカードとなった。

このFKを福森が沈めて、谷口が退場して10人の状況で1点リードを許す。
絶体絶命の状況となったが、パスをつなぎ攻めることができた。

札幌はボールを保持せず、簡単にロングボールを蹴ってしまう。
ついに109分。中村の左CKを山村が戻して、小林が同点ゴールを決めた。

最後は札幌が数的優位を活かして攻めた。
クロスを中央に入れてチャンスを作ったが、川崎が守り切った。

■penalty shootout
川崎は4人目の車屋がバーに当ててしまう。
札幌は、5人目の石川が決めれば優勝だったが、GK新井がビッグセーブ。
さらに6人目の進藤のコースが甘く、新井がキャッチ。

川崎 ○小林悠(11) ○山村和也(34) ○中村憲剛(14) ×車屋紳太郎(7)
   ○家長昭博(41) ○長谷川竜也(16)
札幌 ○ロペス(11) ○鈴木武蔵(9)  ○深井一希(8)  ○フェルナンデス(7)
   ×石川直樹(2) ×進藤亮佑(3)

■summary
あと1歩で勝利できるチャンスがお互いに何度もあった。
いずれも逃げ切ることができず、PKで決着。
壮絶なシーソーゲーム。
多くのドラマが生まれ、見応えがあった。

札幌はチャナティップのキープ力を活かしつつ、ジェイと鈴木武蔵を使う。
カウンターが機能する時間帯はあったものの、守備の時間が長くなった。
じわじわと体力を失い、延長で逃げ切ることができなかった。

札幌にとって、初めてのYLC決勝。
勇敢に戦い、タイトルを掴みかけたが、あと少しで届かなかった。
今日の結果を胸に刻み、誇りを持って次の目標を目指してほしい。


■cup winner★★★
5度目の挑戦で、YBCルヴァンカップ初優勝を飾った。
90+5分のラストプレーで追い付かれ、延長では谷口が退場した上にリードを許す。
PK戦でも王手を掛けられて、崖っぷちから巻き返した。

1999、2004年のJ2リーグ、2017、18年のJ1リーグに続く5つ目のタイトル。
カップ戦では初めての優勝で、シルバーコレクターを卒業した。

札幌の5バックを攻略しながら、PA内に入り込んだ。
ただ、カウンターで札幌に陣地を回復され、圧倒することはできなかった。
劣勢となることもあったが、ルヴァンカップ初優勝という結果を得た。


次は中6日で広島戦(J1 #30)。
家長、車屋が出場停止で、谷口も今日の退場によって出場停止の可能性がある。
J1リーグは残り5試合で、首位と勝ち点8差の状況。
良い結果を出して、1つでも多く勝ち点を積み重ねたい。

■goal
10菅大輝(4) 90+5深井一希(8) 99福森晃斗(5)
45+3阿部浩之(8) 88,109小林悠(11) 

■judge
新井章太(21) 8.0 クロスをしっかりキャッチ。2本のPKを止めてタイトル獲得に貢献した。
登里享平(2) 6.5 右SBでゆっくりと仕掛ける。数的不利の中、左SBに回って守り切った。
山村和也(34) 6.5 視野の広いパスで起点となった。ハイボール処理は苦しむ。1アシスト。
谷口彰悟(5) 5.0 96分、決定機を止めて退場。仕方ないが、チームを窮地に追い込んだ。
車屋紳太郎(7) 6.0 10分、白井に抜き去られる。25分には左クロス。107分にはヘッド。
田中碧(25) 6.0 中央で堂々とプレー。18分、鈴木の独走を止める。45+2分にミドル。
大島僚太(10) 6.5 多様なパスを繰り出すが、スプリントはまだ慎重。芸術的な1アシスト。
家長昭博(41) 7.5 右サイドで輝く。最後まで走り続けた。115分、タックルでイエロー。
脇坂泰斗(28) 6.5 ショートパスで崩す。44分の決定的なヘッドはポスト、58分にミドル。
阿部浩之(8) 7.0 9分、44分と決定機。45+3分、同点ゴールを決める。中央寄りでプレー。
ダミアン(9) 6.5 複数DFを背負ったポストプレーで脅威となる。20分、39分とシュート。

■sub
64(28)中村憲剛(14) 6.0 中盤で潤滑油となった。109分、左CKからゴールを生んだ。
73(9)小林悠(11) 8.0 積極的にシュートを打った。決定機を確実に仕留めて2ゴール。
FTex(8)長谷川竜也(16) 5.5 左サイドから仕掛ける。最後は2トップでPA内で待ち受けた。
100(10)マギーニョ(26) 5.5 右SBに入る。守備のバランスを考えながら攻め上がった。

 ※FTex:後半が終わり、延長戦に入る前に、阿部から長谷川に交代している。

■bench
ソンリョン(1) 奈良竜樹(3) 下田北斗(22) 

■coach
鬼木達 6.0 4つの交代枠を的確に使った。現状のベストを尽くして、良い結果を出した。

■referee
荒木友輔 5.0 接触プレーを流しすぎた。川崎有利だったが、徐々に札幌有利に判定した。

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2019/10/20

191019G大阪2-2川崎(J1 #29)

G大阪2-2川崎(パナソニックスタジアム吹田, 14:00KO, 25,748人)

鹿島とのYLC準決勝の第2戦(YLC SF #2)を終えて中5日。
再開するJ1リーグは、ガンバ大阪とのアウェイゲーム。
曇り空で始まったが、途中、雨も降っていた。


先発は、YLC準決勝第2戦から3人を変更する。
YLC2試合の途中出場を経た大島、それから長谷川、ダミアンが先発。

ベンチには、齋藤学がケガから、田中碧がU22代表招集から復帰した。
なお、阿部とマギーニョがベンチ外となっている。


G大阪はJ1リーグ12位。
J2との入替戦に回る16位と勝ち点3差。
等々力では、G大阪がロスタイムの三浦弦太(5)のゴールで勝利している。
 190317川崎0-1G大阪(J1 #4)

■1st half
ガンバは矢島慎也(21)の1ボランチで、ピッチの横幅を広く使う。
川崎のプレスを呼び寄せて、中盤を広げてからロングボールを入れる。
渡邉千真(39)と小野瀬康介(8)が競り勝って、押し上げてきた。

5分、小野瀬のロングシュートがバーに当たる。
戻ってきたボールを渡邉千真が押し込んで早い時間に先制。

18分、カウンターから小野瀬のクロスを渡邉千真がシュート。
26分、藤春廣輝(4)のクロスから、倉田秋(10)がオーバーヘッド。
ガンバが速攻からチャンスを作り続けた。

ガンバの精力的なプレスで、川崎に余裕がなくミスが目立った。
特に左サイドの長谷川と車屋に対しては、井手口陽介(15)が強くボールに寄せる。

川崎もプレスに苦しみながらも、チャンスを作る。
19分、ダミアンから山村へのスルーパスを拾った登里がフリーでシュート。
24分、ダミアンの落としを家長がシュート、25分、家長のクロスをダミアンがヘッド。

■2nd half
後半になると、ガンバのプレスが緩んでくる。
井手口も間合いを詰め切れず、長谷川が何度も左サイドで仕掛けていく。

51分、車屋の左クロスをダミアンが落とし、大島が蹴り込んで同点。
63分、登里の緩いパスを受けたダミアンが、DFを背負いつつもゴール。

あっという間に逆転したが、直後にガンバが押し返す。
65分、小野瀬の右クロスを倉田がヘッドで決めて同点となった。

同点ゴールの倉田に突っ込んだ登里が、頭を打って交代。
脇坂をボランチに下げて、田中碧が右SBに回った。

お互いに中盤がスカスカになって、ゴール前での攻防が続く。
74分、82分と家長がGKと1対1となったが、いずれも外した。
目まぐるしく攻守が入れ替わる大味なゲームとなった。

■summary
ガンバは5バックでロングボールを入れる戦法を採った。
先制ゴールまでは良かったが、守りを固めきれなかった。
頑張ってプレスしていたものの、後半まで続けることはできなかった。

逆転を許したあと、直後に押し戻してのドロー。
内容を考えれば、上々の結果といえる。


みんなが戻り始めても、頭を上げない田中碧。

川崎は前半、プレスを剥がす動きが少なかった。
登里と中村にミスが多く、崩せなかった。

さらにHTで守田がコンディション不良で交代し、登里も負傷交代。
(10月29日、守田は左ヒラメ筋の肉離れ、全治3~5週間程度と発表された。)
それでもガンバの運動量が落ちるのを待って、後半、決定機を量産。
ドローはもったいない結果だが、内容は悪くなかった。

J1リーグは残り5試合。
首位とは勝ち点8差のまま。
厳しい状況だが、勝ち点3を積み上げていきたい。

次は中6日で迎えるYLC決勝の札幌戦(YLC F)。
YLCでは5度目の決勝となる。
内容ではなく、結果を求めたい。

■goal
5渡邉千真(39) 65倉田秋(10)
51大島僚太(10) 63ダミアン(9) 

■judge
新井章太(21) 6.0 2失点とも難しい。90+7分、パトリック(18)と接触しつつセーブした。
登里享平(2) 5.0 失点に絡み、パスミスが目立った。19分にPA内での決定機。1アシスト。
山村和也(34) 5.5 パスコースがないと、自ら持ち上がった。89分、ピッチに座り込む。
谷口彰悟(5) 5.5 ハイボールを回収できず。55分、ハードタックルで渡邉からボール奪取。
車屋紳太郎(7) 5.5 ピッチ内側でパスを受ける。51分、左サイドを突破して1点目の起点に。
守田英正(6) 5.5 プレスに臆さずドリブルで進む。コンディション不良により前半で交代。
大島僚太(10) 6.0 先発ではまだまだ強みを出し切れない。プレスを無効化できなかった。
家長昭博(41) 5.5 不可解な判定に冷静さを失う。74分、82分の決定機は右足で外した。
中村憲剛(14) 5.0 位置取りを工夫して打開を図る。パスが不正確で、攻撃を停滞させた。
長谷川竜也(16) 5.5 前半はスペースなく封じられた。後半になってようやく攻め込んだ。
ダミアン(9) 6.5 周囲との呼吸が合わない中、個人の力で1ゴール1アシスト。強烈だった。

■sub
HT(6)田中碧(25) 6.0 ボランチで盛んに動くことで逆転に導く。不慣れな右SBに回る。
69(2)脇坂泰斗(28) 6.0 縦に早い展開となって、家長に2本のラストパスを供給する。
78(14)下田北斗(22) 5.5 中盤のスペースを引き締めた。攻撃では違いを出せなかった。

■bench
ソンリョン(1) 齋藤学(19) 知念慶(20) 小林悠(11) 

■coach
鬼木達 5.0 ベンチにDFが不在で、登里の負傷交代に対処できなかった。

■referee
池内明彦 4.5 いつもと同じように技量不足。不可解なジャッジを続ける。

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