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2024/09/12

240908甲府1-1川崎(YLC QF #2)

甲府1-1川崎(JITリサイクルインクスタジアム, 18:00KO, 10,273人)

YBCルヴァンカップ準々決勝第1戦(YLC QF #1)から中3日。
 等々力で1点リードして、アウェイ小瀬で第2戦を迎える。

小瀬でのプレーは、2017年8月27日(2017 J1 #24)以来、7年ぶり。
 当時は"山梨中銀スタジアム"だったが、2021年から"JITリサイクルインクスタジアム"となった。

高井幸大は、フル代表招集のため、第1戦に続いて不在。


先発は、第1戦から6人と中規模に入れ替える。
 続けて先発するのは、橘田、アイダル、佐々木旭、河原、脇坂の5人。
 新たにGKソンリョン、三浦、大島、家長、山田新、マルシーニョが先発する。

 GK山口、山本、瀬川、エリソン、遠野がベンチに回り、車屋はベンチ外となった。

前週の札幌戦(J1 #29)の先発と比べると、9人が同じ。
 第1戦でのターンオーバーから、フルメンバーに戻した形となった。
 札幌戦でベンチスタートだったアイダルと河原が先発に入り、ポジションを掴みつつある。

ベンチには新たにVW際、丸山、小林悠が入る。
 丸山は、6月2日から左腓腹筋肉離れで離脱していたが、復帰する。
 GK早坂、田邉、ヒカルド、ゴミスが外れた。


甲府は、第1戦から先発3人を変更。
 新たにヘナト・アウグスト(21)、中山陸(14)、三平和司(9)が先発する。
 1トップには三平が入り、アダイウトン(51)が左サイドに回る。

2020-23年、川崎に所属した神谷凱士(29)はベンチに入った。

■1st half
甲府は、1トップ三平を先頭に、強めにプレスを仕掛ける。
 アダイウトンの1トップだった第1戦よりも、パスコースを制限できていた。
 ボールを回収すると、左サイドのアダイウトンが縦に攻めていく。

川崎は、ビルドアップが少し停滞していた。
 RSB橘田とLSB三浦は、甲府のウィングバックに寄せられて自由が少ない。
 中央から進めていたが、ゴール前は5バックが手厚くて、シュートまで至らない。

24分、佐々木旭が、囲まれた状態の橘田に出して奪われる。
 中山陸が左サイドからカットインしてミドル。
甲府の攻勢が続いて、30分、連続2本目のCK。
 荒木翔(7)が蹴ると、CB孫大河(3)が三浦を振り切ってゴール。
 2戦合計でのスコアは、同点となった。

40分、河原の右クロスに抜け出したマルシーニョがシュート。
 至近距離からだったが、GK渋谷飛翔(88)がストップした。

■2nd half
ハーフタイムから、RSBにVW際を投入する。
 VW際は、細かくドリブルを交えながらプレスを剥がす。
 甲府の動きが落ち始めたこともあり、ビルドアップが改善した。
 49分、50分と山田新がクロスに飛び込んでヘッド。

甲府の攻撃は単発となり、チャンスを作れない。
 67分、三平がPA内でVW際に倒されたが、PKはなかった。

71分、川崎はエリソンを投入して攻勢を強める。
 76分、家長のクロスを、エリソンがフリーでシュート。
 82分、橘田の左クロスを、エリソンがヘッド。

延長が近づいてきた90+3分。
 VW際の右クロスを、抜け出した遠野がヘッドで叩き込んだ。

■summary
甲府は前半、プレスを頑張って2戦合計で同点に追い付いた。
 後半になると運動量が落ち、川崎に主導権を握られる。
 それでも5バックが踏ん張っていたが、ロスタイムに失点した。
 第1戦のビハインドを取り戻すことはできたが、ペース配分が最後に響いた。

2022年の天皇杯で優勝し、ACL出場、YLCシード獲得と続いたサイクルが終了。
 これからJ2リーグの戦いに戻るが、左胸に星は輝き続ける。


川崎は、YBCルヴァンカップで準決勝に進出。
 タイトルの可能性が大きくなったことは、歓迎すべきこと。
 ただ、これからACLEも始まるので、日程は過密となってくる。
 その中で、最大の目標であるJ1リーグ残留を成し遂げる必要がある。

次は中4日で、J1リーグ鳥栖戦(J1 #31)。
 内容は良くなくとも、勝ち点3を獲得したい。

■goal
31孫大河(3)
90+3遠野大弥(17) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 83分、木村卓斗(34)のクロスをパンチング。プレー機会は多くはなかった。
橘田健人(8) 5.5 前半のRSBではバックパスが目立った。後半のLSBでは大島の近くでサポート。
佐々木旭(5) 6.0 プレスを受けながらも組み立てる。57分、アダイウトンの突破を食い止めた。
アイダル(44) 6.0 26分、中山陸のシュートをブロック。パスコースに詰まると大きく蹴り出す。
三浦颯太(13) 4.5 31分、孫大河のマークを外して失点。全体的にミスが多く、前半のみで交代。
河原創(19) 6.5 縦への意識を高く持ちながらプレー。最後まで運動量も保った。90分、ミドル。
大島僚太(10) 6.0 華麗なボールタッチでスタンドを沸かせ続ける。ただ、ゴールには直結せず。
脇坂泰斗(14) 5.5 39分、72分にFKを直接狙う。40分と74分のシュートは、ブロックされる。
家長昭博(41) 6.0 54分、シュート。寄せられた状況でパスを届けられても、難なくキープした。
山田新(20) 5.5 22分、河原の縦パスを受けてシュート。43分、49分、50分にクロスをヘッド。
マルシーニョ(23) 5.5 40分、河原のクロスを決定的なシュート。49分、ドリブルでカウンター。

■sub
HT(13)VW際(31) 6.5 1アシスト。ドリブルでも貢献。67分、ロストして三平にPA内タックル。
71(23)遠野大弥(17) 6.5 首を振って叩き付ける決勝ヘッド。82分、ライン上で止めて左クロス。
71(20)エリソン(9) 5.5 76分、シュート。82分、決定的なヘッド。84分、深すぎるタックル。
80(14)瀬川祐輔(30) 5.5 90分、回転してノールックの右クロス。90+3分にも右クロス。
90+5(10)山本悠樹(77) 5.5 リード後に投入される。プレー機会はほとんどなかった。

■bench
山口瑠伊(98) 丸山祐市(35) 山内日向汰(26) 小林悠(11) 

■coach
鬼木達 6.5 VW際、遠野の投入で準決勝を手繰り寄せた。リード後の山本の投入も的確。

■referee
池内明彦 6.0 ストレスを感じさせないジャッジ。ただ、リスタートの位置は直しすぎ。

227,600views
AT+2+6

2024/09/07

240904川崎1-0甲府(YLC QF #1)

川崎1-0甲府(U等々力, 19:00KO, 14,847人)

アウェイ札幌戦(J1 #29)での敗戦から中2日。
 等々力に戻って、YBCルヴァンカップ(YLC)準々決勝第1戦の甲府戦。
 酷暑のためか、等々力の芝は、剥がれた部分が目立った。

今年のYLCは、Jリーグの60クラブすべてが参加する。
 予選リーグがなくなり、完全トーナメント形式となった。
 準々決勝と準決勝は、ホーム&アウェイの2試合制。
 アウェイゴール2倍ルールはなく、VARが適用される。

川崎、横浜FM、甲府の3チームは、準々決勝から出場する。
 ACL2023-24でノックアウトステージに進出したことに伴うもの。

高井幸大は、フル代表に参加するため不在となる。
先発は、札幌戦から8人と大きく変える。
 新たにGK山口、車屋、アイダル、河原、山本、瀬川、エリソン、遠野が先発する。
 夏に加入した山口とアイダルは川崎での初出場、河原は初先発となった。

続けて先発する3人は、橘田、佐々木旭、脇坂の3人。
 先発を外れた三浦、家長、山田新、マルシーニョの4人は、ベンチに回る。
 GKソンリョン、VW際、大島、フル代表参加の高井の4人は、ベンチ外。

YLCは9人までベンチ入り可能で、J1リーグよりも2人多い。
 新たにGK早坂、田邉、ヒカルド、ゴミスの4人が入り、小林悠が外れた。
ヴァンフォーレ甲府は、J2リーグで10勝8分11敗の11位。
 昇格プレーオフ圏の6位まで勝ち点9差、降格圏の19位まで勝ち点12差。
 昇降格圏のどちらからも、ある程度離れている。

2022年の天皇杯で優勝し、ACL2023-24の出場権を獲得。
 ACLでノックアウトステージに進出したことで、YLCは川崎と同じく準々決勝が初戦となる。

鹿児島戦(J2 #29)から中3日の日程で、川崎より1日余裕がある。
 先発11人のうち、9人が鹿児島戦と同じとなっている。

7月2日、篠田善之監督との契約を解除し、大塚真司が新監督となった。
大塚真司は、1997-2000年、川崎でプレー(1997-98年JFL、99年J2リーグ、2000年J1リーグ)。
 5月23日にS級ライセンスを取得したばかりの監督就任となった。

2020-23年、川崎に所属した神谷凱士(29)はベンチ外。

川崎との対戦は、2017年8月27日(2017 J1 #24)以来、7年ぶり。

■1st half
甲府は1トップのアダイウトン(51)にロングボールを当てる。
 6分、鳥海芳樹(10)の鋭いミドルシュートは、GK山口が弾き出す。
 10分には関口正大(23)もロングシュートを放った。

プレスは強くなく、川崎のビルドアップには余裕があった。
 RCB車屋は、LCBアイダルを飛ばして、LSB佐々木旭へのパスを多用する。
 ボランチ河原は、常にスペースに動き続けてボールを引き出した。

甲府はゴール前で5バックを敷いて、攻撃を待ち受ける。
押し込んだ川崎は、立て続けにシュートしていく。
 21分、佐々木旭がカットインからミドル。
 22分、山本の左クロスをエリソンがヘッド。
 23分、脇坂の落としを佐々木旭がシュート。
 24分、遠野が倒れながらのボレーシュート。

そして27分、エリソンのシュートをGK渋谷飛翔(88)がセーブ。
 遠野がこぼれ球を拾って脇坂に当て、戻されたボールを叩き付けて先制ゴールを決めた。

前につなげない状態が続いた甲府だったが、終盤にチャンスを作る。
 38分、鳥海のミドルは、GK山口が触ってバーに当たる。
 40分にも右サイドを抜け出した飯田貴敬(24)がシュート。

■2nd half
後半も川崎がペースを握る。
 52分、ゴール前の混戦から脇坂がシュート。
 53分、瀬川のラストパスを脇坂がシュート。
そして58分、山本のラストパスをエリソンがPA内で受ける。
 細かなタッチからゴールを決めるが、VARでハンドと判定され、取り消された。

その後は、落ち着いた時間が続いた。
 88分、山田新のミスパスからピーター・ウタカ(99)が決定機を迎えるが、GK山口とアイダルが守った。

■summary
甲府は、前後半ともに攻められる時間帯を作られた。
 ただ、38分の鳥海、40分の飯田、88分のウタカと決定的な場面もあった。
 前半に1失点したが、後半の失点はVARで取り消され、1点差で第2戦を迎える。
 川崎の攻撃を耐え凌ぎ、悪くない結果で折り返すこととなった。

ホームでの第2戦は、先に失点して2点差となると厳しくなる。
 第1戦のように守備を固めつつ、同点ゴールを狙ってくると思われる。
川崎はターンオーバーしながらも優位に進めることができた。

GK山口瑠伊は、川崎でのデビュー戦となった。
 38分、鳥海のミドルをわずかに触り、コースを変えてバーに当てる。
 88分のウタカの決定機は、素早く詰めることで時間を稼いだ。
 GKソンリョンに似たプレースタイルで、最終ラインの混乱は少ないと思われる。

札幌戦で途中出場した河原創は、初の先発フル出場。
 豊富な運動量を見せ、前に向かうパスを次々と繰り出した。
 ボランチで大島と組んでのプレーも観てみたいところ。

セサル・アイダルもデビュー戦。
 LCBで車屋と組んで、無失点で切り抜ける。
 やや拙速となることもあったが、積極的に縦パスを入れていった。

ホームでの第1戦で勝利したことは、もちろん良い結果といえる。
 ただ、1点差にとどまったため、中3日で迎える第2戦(YLC QF #2)には難しさが残る。
 第1戦で休んだフレッシュなメンバーを戻し、準決勝に進みたい。

■goal
27遠野大弥(17) 

■judge
山口瑠偉(98) 7.0 38分、88分と決定機を防ぐ。70分、90+7分のミドルも安定してキャッチ。
橘田健人(8) 6.0 RSB。14分、ミドル。74分からボランチ。77分、右ポケットからクロス。
車屋紳太郎(7) 6.0 RCB。ビルドアップで佐々木旭へのパスを多用。ロングボール攻撃を防ぐ。
アイダル(44) 6.0 LCB。71分、ロングシュート。88分、ウタカのシュートをライン上でクリア。
佐々木旭(5) 6.5 連戦の疲労を感じさせずプレー。LSBからRSBに回る。21分と23分にミドル。
河原創(19) 7.0 走り続けてボール奪取を繰り返し、即座に縦パスやドリブルでゴールを目指す。
山本悠樹(77) 5.5 柔らかなパスを供給する。61分、自陣でのロスト後に相手を倒してイエロー。
脇坂泰斗(14) 6.0 1アシスト。32分、52分、53分にシュート。ゴール近くで細かなパスを出す。
瀬川祐輔(30) 6.0 右FW。13分と66分のシュートはGK渋谷が止める。素早い判断での右クロス。
エリソン(9) 6.0 22分、ヘッド。38分、ロングシュート。58分のゴールはVARで取り消される。
遠野大弥(17) 6.5 左FW。決勝ゴール。24分にもボレー。90+4分、自陣に戻ってカバーする。

■sub
74(9c)山田新(20) 4.5 88分、バックパスをウタカに渡して決定機を与える。90+1分、キープ。
(c:脳振盪の疑いによる交代)
74(77)三浦颯太(13) 5.5 87分、ウタカを倒してFKを与える。90分、PA内で飯田をストップ。
74(14)家長昭博(41) 5.5 山田新と2トップを組む。76分、軽くジャンプしながらパスをつなぐ。
83(30)マルシーニョ(23) 5.5 80分、山田新へ左クロス。89分、甲府CKからのカウンター。

■bench
早坂勇希(22) 田邉秀斗(15) ヒカルド(6) 山内日向汰(26) ゴミス(18) 

■coach
鬼木達 5.5 ターンオーバーしながら辛勝に持ち込む。交代枠を2つ残した。

■referee
山本雄大 6.0 ジャッジは明快。イエロー3枚は出しすぎ。抑制してほしい。

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AT+1+7

2017/08/28

170827甲府2-2川崎(J1 #24)

甲府2-2川崎(山梨中銀スタジアム, 19:00KO, 10,807人)

J1リーグで3連勝し、続くACL準々決勝で浦和戦(ACL QF #1)に勝利。
ACLの影響で土曜日ではなく、日曜日の開催となり、中3日。

山梨中銀スタジアムは、相変わらずのベンチシート。
バック指定席(前売3,700円)だったが、背もたれもなく、幅も狭い。
屋根は難しいかもしれないが、座席を入れ替えて快適な観戦環境としてほしい。

先発は札幌戦(J1 #23)、浦和戦と3試合連続で同じ。
ベンチは浦和戦から2人が変更。
エドゥアルド、登里が外れて、ハイネル、板倉が入る。
登里は浦和戦で腹直筋肉離れとなり、5週間の離脱となっている。














甲府はJ1リーグ14位。
ACLがないため、中7日と試合間隔に余裕がある。
4月8日の等々力(J1 #6)は、後半ロスタイムに得点を取り合って、1-1だった。

■1st half
甲府ははっきりした5バック3ボランチ。
攻撃は1トップのドゥドゥ(10)を目掛けるパントキックが主体。
サイドのスペースも使いながら、谷口と奈良を背走させることを狙ってきた。
単純だが、ドゥドゥが競り勝って味方の上がりを待った。

川崎は明らかに動きが少ない。
ACL浦和戦で暑熱の中でプレーし、疲労が回復しきれていない。
ボールを受けにくる選手が足りず、パスコースが限られてしまう。

33分、PA内で小林のパスを受けた家長が縦にドリブル。
エデル・リマ(6)が足を出したタイミングで倒れてPKを得た。
接触しているので判定は正しいが、家長は能動的に倒れている。
ゴールにつながるとはいえ、美しいプレーとはいえない。

35分、小林がPKを決めて先制する。

ハーフタイムの花火

















■2nd half
後半になると、体力の落ち込みがより顕著となる。
ゆっくりパスを回して休みたいところ。
しかし、甲府のプレスに追い込まれ、簡単にボールを失ってしまう。
カウンターを浴び、谷口と奈良が走らされて、疲弊していった。

70分、リンス(39)がPA内に持ち込むと、大島を抜いて同点ゴール。
さらに74分。
GKのロングキックをドゥドゥが谷口に競り勝ち、そのままドリブルして逆転ゴール。
ボールをつなげず悪い流れの中、甲府の攻勢に失点を重ねた。

敗色が濃くなった90分。
左からのネットのクロスをゴール前で谷口が折り返し、森本がヘッドで押し込む。
なんとか同点として、勝ち点1を得ることができた。

■summary
甲府は体力的な優位を活かして勝ち点を得た。
逃げ切ることはできなかったが、狙い通りの結果といえる。
守るだけで観客を魅了することは難しい。
しかし、現状の甲府がJ1リーグに残留するためには現実的な選択といえる。














川崎は疲労が濃く、パフォーマンスが低下していた。
ネットは動いてボールを受けるものの、その次のパスコースが限られた。
他の選手の動きが少なく、甲府の選手の背後に隠れたまま。
困ったネットが無理なパスを入れ、相手にボールを回収された。

また、谷口がドゥドゥへのロングボールにうまく対応できない。
前半から危険な場面を作られていて、改善の見込みがなかった。
体力的にも厳しい状況が続いていたが、ベンチは動かず。
車屋をCBに落として3バックにしておけば、余裕ができたと思われる。

主力を連続して先発起用して、勝ち点を落とした。
残念ながら采配のミスといわざるをえない。
連戦で疲労を深めてクオリティを失う展開が始まっている。

次は中2日、ルヴァンカップ準々決勝FC東京戦。
厳しい日程が続くが、大胆な選手起用で失速を避けなければならない。

■goal
70リンス(39) 74ドゥドゥ(10)
35PK小林悠(11) 90森本貴幸(9) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 前半はシュートをよく防いだ。後半の2失点は止めたかった。
エウシーニョ(18) 5.5 攻め上がる回数は多かったが、PA近くでは崩し切れず。
奈良竜樹(3) 6.0 手薄なサイドに吊り出され、中央のスペースを空けた。
谷口彰悟(5) 5.0 ハイボールでドゥドゥに負けて失点を招く。同点アシスト。
車屋紳太郎(7) 5.5 スペースを見つけられず。5バックを攻略できなかった。
大島僚太(10) 5.5 ゴール前でリンスに簡単に抜かれて失点。スルーパスを狙った。
ネット(21) 6.5 味方の動きが足りない中、1人だけ精力的に走って攻守を支えた。
家長昭博(41) 5.5 PK奪取。キープしてクロスを入れるが合わなかった。
中村憲剛(14) 5.0 中央でボールを受けられない。チェイスも単発だった。 
阿部浩之(8) 5.5 42分のフリーのミドルは大きく外す。守備では良く効いていた。
小林悠(11) 5.5 DFに囲まれて窮屈にプレー。56分の決定機は決めたかった。

■sub
65(14)ハイネル(22) 5.0 無闇に走ったが効果的ではなかった。無理なドリブルを仕掛ける。
77(41)森本貴幸(9) 6.0 動き出してもボールが入らなかったが、冷静に同点ゴール。
82(7)長谷川竜也(16) 5.5 強引な突破を試み、チャンスを産み出そうとしていた。

■bench
新井章太(30) 板倉滉(28) 田坂祐介(6) 森谷賢太郎(19) 

■coach
鬼木達 4.0 疲労が濃い主力を温存せず、勝ち点を落とす。交代策も遅く、逆転を許した。

■referee
廣瀬格 6.0 家長のPKは妥当な判定。イエローもきちっと提示した。

2017/04/08

170408川崎1-1甲府(J1 #6)

川崎1-1甲府(等々力, 14:00KO, 19,867人)

仙台戦(J1 #5)から中6日。等々力の桜は満開。
日程が詰まっている4月だが、今週は週中に試合がなかった。














仙台戦ではボランチ2人がケガで途中交代した。
大島は右ヒラメ筋肉離れで5週間の離脱となったが、ネットは出場する。
欠場した大島に代わって森谷がボランチに入った。

ベンチには発熱で離脱していた森本が復帰する。
ケガ人が相次ぐ中、朗報といえる。














甲府は2勝1分2敗でここまで11位。
ACLに出場する4チームとの対戦が続き、第6節の川崎が最後となる。

■1st half
甲府は伝統の5バック3ボランチで守る。
川崎の最終ラインにボールを持たせ、ボランチやサイドに入ると囲む。
追いかけすぎず、バランスを保ってスペースをつぶす。
GK岡大生(23)をはじめ、セットプレーでも時間を使ってくる。

川崎は早い攻めが少なく、長くボールは持つが、詰まり気味。
プレスは緩かったが中央は固められ、パスが前線に届かない。
左サイドにボールを預けることが多くなる。
しかし、車屋が前に位置取りをすると、登里のスペースが狭くなって窮屈となった。
右サイドは奈良が引いていて、ハイネルがドリブルで仕掛けていた。

甲府はカウンター主体だが、チャンスは少なかった。
43分にFWウイルソン(9)、44分にDFエデル・リマ(6)がシュートするが、ソンリョンが止める。

■2nd half
後半から川崎は4バックに変更。
登里を左WGから右SBに回し、車屋が左SBとなる。
左サイドのスペース不足が解消し、車屋がどんどん上がっていく。
右サイドもハイネルのドリブルが後半も引き続き効いていた。

63分、森谷の右CK。ハイネルがヘッドで落として、谷口がシュート。
谷口は難しい体勢でのシュートだったが、惜しくもポストに当たる。













68分、FWドゥドゥ(10)がソンリョンの顔面を蹴る。
オフサイドかつボールに触れないタイミングだったが、ドゥドゥは避けなかった。
イエローだったが、危険なプレーで退場に値する。
ソンリョンはプレーができず、新井に交代。

川崎が引き続きボールを長く持つが、甲府も粘り強く守る。
三好、知念を投入するが、いずれも機能しなかった。

退屈だったゲームがロスタイムに大きく動く。
90+1分、横へのドリブルで三好がボールを失って、甲府がカウンター。
右サイドのドゥドゥからのラストパスで、FW河本明人(13)が抜け出してゴール。
谷口がドゥドゥに吊り出され、1人残った奈良がオフサイドを取りにいって裏を取られた。

しかし、90+2分、ハイネルのミドルシュートで得た右CK。
中村の長いCKを奈良がループ気味のヘッドで決め、同点に追い付いた。

■summary
大島が欠場して、中盤の推進力が大きく落ちた。
森谷はタッチ数が多く、持ちすぎてパスが遅くなる。
相手の守備の逆を突くパスを出せず、サイドに追い込まれた。

小林と長谷川は甲府の5バックに挟みこまれて孤立した。
中央からの攻撃は、可能性の低いショートパスに頼らざるをえない。
ボールは握っていたが決定機は少なく、ゴールは生まれなかった。

甲府は最終ラインを高く保つことに成功して、バイタルを空けなかった。
スコアレスの前半から、時間を稼ぐプレーを徹底する。
体力を温存しながら、最後まで守備の集中力を切らさない。
勝ち点1を狙う現実的な戦術で、ロスタイムに先制したが、逃げ切ることはできなかった。

ドローは妥当な結果といえる。
見るべきものが少なく、正直にいえば退屈な試合だった。

次は中3日でACL広州恒大戦。
ACLはここまで3試合3分で勝ち点3に留まっている。
コンディションの低下が心配だが、フルメンバーで臨まざるをえない状況。
とはいえ、少しでも先発を入れ替えて、なるべく状態を保ちたいところ。

ハイネルとネットが3枚目となるイエローをもらった。
J1リーグではまだ6試合を消化しただけなのにハイペース。
ハイネルはACLでもイエロー2枚で退場していて、今後の2人にとって懸念材料となる。

■goal
90+3奈良竜樹(3)
90+1河本明人(13)

■judge
チョン・ソンリョン(1) 6.0 前半終了間際に2本のシュートをストップ。顔を負傷して交代。
奈良竜樹(3) 5.5 失点はオフサイドを取りきれない大きな判断ミス。同点ゴール。
谷口彰悟(5) 6.0 63分のシュートはポスト。85分、MF松橋優(16)のミドルをブロック。
車屋紳太郎(7) 6.0 前半登里に近づきすぎたが、後半SBに移動すると左サイドを制圧した。
森谷賢太郎(19) 5.5 守備で奮闘していたが、ボールを持つと判断が遅く、縦に出せず。
エドゥアルド・ネット(21) 5.5 雑なプレーも見られたが、チームの中心として攻守に活躍。 
ハイネル(22) 6.0 ドリブルで仕掛けてチャンスを量産。球離れも早く、チームに馴染んできた。
登里享平(2) 5.5 左WGから右SBに回る。10分、55分とFKでキッカーを担当した。
中村憲剛(14) 5.5 マークが厳しくて自由がなかった。最後にCKでアシストを決める。
小林悠(11) 5.5 シュートは放ってはいたが、抑え込まれて決定機に絡めなかった。
長谷川竜也(16) 5.5 高い位置から相手ボールを追いかける。裏を狙ったがボールは入らず。

■sub
72(1)新井章太(30) 5.0 失点後のロスタイム、前に飛び出すがクリアが小さくピンチを招く。
75(16)三好康児(13) 4.5 ドリブルで何度も失ってカウンターを浴びる。パスすべき局面で持ちすぎ。
84(19)知念慶(20) 5.0 仙台戦よりもプレー時間は長かったが、ほとんど何もできなかった。

■bench
板倉滉(28) 狩野健太(25) 森本貴幸(9) 大塚翔平(27)

■coach
鬼木達 5.5 4バックへの変更は奏功したが、投入した三好と知念が活躍できなかった。

■referee
木村博之 6.0 若干不安定だったが、的確なイエローで試合を落ち着かせた。

2016/08/07

160806川崎4-0甲府(J1 #24)

川崎4-0甲府(等々力, 19:00KO, 20,016人)

J1リーグで年間及び2ndステージの首位に立つ。
2ndステージは5勝1分で無敗。
浦和が2ndステージは同じ勝ち点、年間では勝ち点5差の2位で追っている。

甲府戦の先発は、FC東京戦(J1 #22)から3試合続けて同じ。
大島と原川がオリンピック代表に招集されてから固定できている。
エウシーニョは3日の練習を回避していたが、先発する。

ベンチは湘南戦(J1 #23)から森谷と田坂が外れ、板倉と長谷川が入る。
長谷川は、エウシーニョが欠場した場合は、右SBで先発の予定だった。
 J1リーグでは、5月21日の新潟戦(J1 #13)以来、久しぶりのベンチ入りとなる。
また、森谷と田坂が外れた理由が心配なところ。

甲府はJ1リーグで年間15位で残留圏ぎりぎり。
2ndステージは上位チームとの対戦が続いている。
前節は浦和に負けて、第21節では年間3位(当時2位)の鹿島とドロー。

1stステージでの対戦は、アウェイで0-4と大勝(J1 #4)
当時はFWクリスティアーノ(9)とFWニウソン(10)の2トップだったが、もう2人はいない。

19時のキックオフ。
川崎は漫画「宇宙兄弟」の小山宙哉氏デザインの「宇宙服ユニフォーム」を着用。

■1st half
甲府は予想通り自陣に引きこもる。
最終ラインは3バックとはいえ、両ウィングも並ぶので実質的に5バック。
2ボランチの左右にも、トップ下の2選手を配置する。
1トップのFWドゥドゥ(10)も位置が低く、5-4-1の陣形でハーフコートで守る。

川崎はいつものようにボールを回していく。
甲府のプレスがほとんどないため、ボランチに余裕があった。
中村とネットから、大塚や橋本、小林がバイタルでパスをもらうが、甲府が密集して守る。
ゴール近くになると、ショートパスが相手にひっかかることが多かった。

18分、中村のスルーパスを小林がシュートするが、GK河田晃兵(1)が素晴らしいセーブ。
20分にも中村のパスが大塚に届くが、河田がシュートに触り、ポストに当たった。

甲府の攻撃はカウンター頼み。
ドゥドゥが前でポイントを作ろうとするが、後ろからのサポートが少なく遅かった。
26分、30分とゴール前まで持ち込むが、良いシュートはできなかった。

43分に橋本の左CKを大久保がヘッドで決めて先制。
大久保をマークしていたDF松橋優(16)が、見失いフリーにしてしまった。

■2nd half
後半開始から、橋本に代えて三好を投入する。

48分、ゴールラインを割ろうとするボール。
CB新井涼平(8)がカバーしていたが、三好をブロックしきれない。
ボールを奪った三好がクロスを入れると、DF土屋征夫(41)に当たってオウンゴール。
新井にはクリアする時間はあったが、判断が甘く、残念なプレーとなった。

56分には中村が前線で動き出した小林にパスを送る。
小林は素晴らしいトラップから地面に叩きつけるゴール。
さらには69分にもエウシーニョにゴールが生まれた。

80分、ネットが土屋との接触で膝を痛め、板倉をボランチに投入。
板倉はJ1リーグでのデビューを飾った。
4点差となっていて、余裕ある采配となった。

■summary
甲府はゴール前を固めて失点を避けるプラン。
河田が18分、20分と2度のスーパーセーブを見せたが、前半終了間際に失点。
その後はずるずると失点を重ねる。
反撃する意欲も見られず、大敗を喫した。

引いた陣形でボールを奪っても、攻撃に出ることができなかった。
ドゥドゥが前線で奮闘したが、1人だけで局面を打開するのは困難だった。
川崎の最終ラインがすぐに集まってきて、チャンスを作れなかった。

60分に投入されたFWダヴィ(9)は、85分に大久保に手を出して一発退場。
敗戦は仕方がないにしても、もう少し気概を見せてほしかった。


川崎は最初の得点が43分と遅かったが、申し分のないゲーム。
引いた相手を崩すのは難しいが、何度も攻撃を繰り返してゴールを重ねた。
J1リーグの年間及び2ndステージ首位を守った。

ただ、この試合で大塚とネットが負傷交代。
特にネットはチームの中心となっているだけに、大島の復帰前に離脱されると痛い。

■goal
43大久保嘉人(13) 48OwnGoal 56小林悠(11) 69エウシーニョ(18)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 プレー機会は少ない。90+3分、ボール処理をミス。ユニはオレンジ色。
エウシーニョ(18) 6.5 守備の必要がない展開で、思うように攻撃参加。久しぶりのゴール。
井川祐輔(4) 6.5 スピードを生かしカウンターを防ぐ。ラインを思い切って上げる。
谷口彰悟(5) 6.5 セカンドボールを拾ってつなぐ。8分、ドゥドゥのカウンターを止める。
車屋紳太郎(20) 6.0 2人に守られると厳しい。クロスを供給したが、ゴールにつながらない。
中村憲剛(14) 7.0 最終ラインの裏への飛び出しに的確にボールを出す。決定機を多く演出。
ネット(21) 6.5 縦に強くボールを出す。ミスもあるが、攻守に活躍。膝のケガが心配。
小林悠(11) 6.5 次々にチャンスを迎える。56分、素晴らしいトラップで7試合連続ゴール。
大塚翔平(27) 6.0 バイタルに顔を出す。守備陣が集中するエリアでパスを出せなかった。
橋本晃司(7) 6.0 5分にイエローを受け前半で交代。43分、2戦連続のCKによるアシスト。
大久保嘉人(13) 6.5 下がってパスを出しながら前線で先制ゴール。4点目をアシスト。

■sub
HT(7)三好康児(26) 6.5 48分、新井のボールを奪ってオウンゴールを呼ぶ。試合を決める。
57(27)武岡優斗(17) 6.0 3点差で投入されて状況を踏まえたプレー。カウンターに備えた。
80(21)板倉滉(28) 5.5 J1デビュー。ボランチに入る。ぎこちなかったが前にパスを供給。

■bench
新井章太(30) エドゥアルド(23) 長谷川竜也(16) 中野嘉大(22)

■coach
風間八宏 6.5 辛抱強く攻め続けて大勝に導いた。板倉を試す余裕のある展開となった。

■referee
木村博之 5.0 笛が多く、イエローも出し過ぎ。試合を妨げた。ダヴィへのレッドは的確。

2016/03/20

160319甲府0-4川崎(J1 #4)

甲府0-4川崎(山梨中銀スタジアム, 14:00KO, 9,567人)

2試合ホームが続いて、開幕戦以来のアウェイ。
 とはいっても、川崎からはほど近い山梨中銀スタジアム。
 浦和、大宮、柏あたりと比べても、行きやすいと感じる。

朝から雨が降っていて、天気予報も芳しくはなかったが、午後は晴れた。
 14時のキックオフ時点では青空が広がって、気温も上がっていた。
 ゴール裏はアウェイ側のほうがびっしり埋まっている。


名古屋戦(J1 #3)をインフルエンザで欠場した小林悠が先発に復帰。
 森谷(左WG→右WG)、エウシーニョ(右WG→右SB)、谷口(右SB→左SB)、車屋(左SB→左WG)と時計回りに4人のポジションを動かした。
 狩野は先発からサブに回り、エドゥアルド・ネットが初のベンチ入り。
 橋本と三好がサブから外れている。

■1st half
甲府は序盤から、小林悠と大久保の2トップに対して5バックで守る。
 自陣深く下がっているので、大島と中村へはプレスがかからない。
 両サイドにスペースがないため、中央から攻略を仕掛ける。

7分、中央で小林悠がドリブルを仕掛けるがファウルで止められる。
 ここで得たFKに対して、甲府は10人全員で壁を作る。
9分、この壁の上をきれいに抜いて、中村がゴール左上に決める。

先制されても甲府は攻めてこない。
 攻撃はFWクリスティアーノ(9)とFWニウソン(10)の2人にお任せ。
 2人の個人技で仕掛けるが、サポートが少なく単発。
 守りで引き過ぎているため、攻撃で人数をかけられなかった。

25分、中村の右CKから大久保がシュート。
 DFに防がれ、こぼれたボールを谷口が拾ってターン。
 倒れながら最前線の森谷に柔らかいパスを出す。
 ゴールを背にした森谷は、トラップで前を向き、GKとの1対1を制してゴール。

2点差となっても、甲府はまだ動かない。
 ようやく40分すぎから、前に人数をかけてくるようになる。
 43分にはクリスティアーノのシュートがバーを叩くが、決まらなかった。

■2nd half
後半、甲府は早い選手交代を行うが、やはり攻めてこない。
 川崎の攻撃もバランスを取りながら。ゆっくりした時間が流れる。

66分、中村がショートコーナーで大島からリターンを受ける。
 中に人数を揃えていたが、クロスは出さずにそのままシュート。
 GK河田晃兵(1)が空けていたニアサイドを抜き、今日の2ゴール目を決めた。

3点差となって、やっと甲府は前に出てくる。
 クリスティアーノを中心に、ゴール前でプレーする機会が増える。
 チャンスは作れていたが、ゴールは決まらない。

余裕を持った川崎は、田坂、森本、エドゥアルド・ネットを相次いで投入。
 少しずつ間延びしてきたため、オープンな展開となってくる。

87分、ネットから田坂へ縦パス。
 トラップで華麗に前を向いた田坂が、森本とのワンツーで抜け出してゴール。
 奇しくも、交代出場した3選手だけで、中央から崩し切った。

■summary
甲府は自陣に引きこもってワンチャンスを待つゲームプラン。
 しかし、失点を重ねてもプランを変えてこなかった。
 クリスティアーノが奮闘していたが、1人で趨勢は動かせない。

3点目を失ってから、攻撃に人数を掛けて押し上げてきた。
 ただ、3点差を30分で追い付くのは、かなり難しい。
 早い時間に失点したのは仕方がないが、同点を狙う姿勢をせめて見せてほしかった。
 あまりにも消極的で、4ゴールが決まりつつも、見どころが少なかった。


川崎は早くに先制点、次々に追加点が決まる理想的な展開。
 サイドは閉じられていたが、中央から果敢に攻撃した。
 ボールを持っても奪いに来ないので、ゆっくりしたペースをパスを回し、圧勝した。
 田坂やネットなど、テストの要素が強い選手起用も行うことができた。

次は代表ウィーク。
 ナビスコカップの予選が始まる。
 小林悠がフル代表、大島、奈良、原川がU23代表、ソンリョンが韓国代表に招集される。
 原川を除いたレギュラー4人が抜けるので、代わりの選手のプレーが楽しみ。

■goal
9,66中村憲剛(14) 25森谷賢太郎(19) 87田坂祐介(6)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 後半、すべてのシュートを止めきる。ハイボールをしっかりキャッチ。
エウシーニョ(18) 6.5 サイドは狭かったが、独特のリズムのドリブルで、中央を突いた。
奈良竜樹(3) 6.5 ボールに向かって出るところと引いて守る判断が的確。躊躇がなかった。
エドゥアルド(23) 7.0 ニウソンにきちっと競り勝った。トラップ良くパスも前に出す。
谷口彰悟(5) 6.5 ボランチの横で組み立てる。1アシスト。1年以上続くフル出場が途切れる。
大島僚太(10) 6.5 足首痛を抱えつつも、ショートパス、ドリブルでミスがなかった。
中村憲剛(14) 8.0 2ゴールともにゴラッソ。バランスを崩さずゲームをコントロールした。
森谷賢太郎(19) 6.5 バイタルでボールを受ける。完璧なトラップでゴールを決めた。
車屋紳太郎(20) 6.0 ウィングとしては役目が少なかった。3点差となってサイドを攻撃する。
大久保嘉人(13) 6.0 余裕がある展開で、流し気味だった。足を気にする姿が目立った。
小林悠(11) 6.0 復帰戦で動きはまだまだ。77分にGK1対1となったが決められなかった。

■sub
73(5)田坂祐介(6) 6.5 左ウィングでパスを引き出す。ゴールの1つ前のトラップは芸術的。
77(19)森本貴幸(9) 6.5 ハイボールやポストで頑張る。田坂のゴールを完璧にアシスト。
85(10)ネット(21) 6.0 公式戦デビュー。ボールロストはなかったが、位置取りは今ひとつ。

■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 中野嘉大(22) 狩野健太(25)

■coach
風間八宏 6.5 選手交代は少し遅かったが、起用した3人がそれぞれ機能した。

■referee
佐藤隆治 5.0 試合結果に影響はなかったが、ファウルの判定が川崎に偏っていた。

2015/09/13

150912甲府1-3川崎(J1 #27)

甲府1-3川崎(山梨中銀スタジアム, 18:30KO, 11,069人)

3連敗のあと、代表ウィークによる2週間の中断を挟んでJ1リーグ再開。
この間、松江シティとの天皇杯2回戦(天皇杯 R64)で、1か月ぶりに勝利した。

甲府も天皇杯2回戦で、順天堂大学に3-2と勝っている。
ただ、順天堂大学のつなぐスタイルに押される時間帯もあった。

山梨中銀スタジアムは、風があって気温も低く、よい気象条件。
バックスタンドに座ったが、指定席も含めベンチシート。
席として割り当てられる間隔が狭く、隣の人との距離が近い。

川崎の先発は、天皇杯2回戦から森谷が外れて中野が入った。
このところ途中出場でピッチに立っていた中野はプロ初先発。

■1st half
川崎がやや攻勢で始まった3分。
エウシーニョのパスを受けた大久保が、PA手前からミドル。
わずかに左に外れたが、よいタイミングのシュートだった。

川崎は中央での縦パスを中心に攻め込む。
前に展開するタイミングが速く、PA内にも何度も入っていく。
エウシーニョや田坂がクサビとなって、パスがつながる。

甲府は5バック4ボランチのような形でブロックを築く。
ただ、中村、大島へのマークが甘く、バイタルにパスを入れられる。
攻撃はFWバレー(10)へのロングフィードが中心。

12分、右サイドで小林がフェイントしてターン。
DF阿部翔平(27)を抜いて、PAに右からドリブルで侵入してクロス。
GK河田晃兵(21)の手前に入った大久保が蹴り込み、先制点を上げる。

18分、甲府がすぐに同点に追いつく。
バレーのポストプレーから、PA内でFW阿部拓馬(9)がドリブル。
追いかける武岡が足を伸ばし、ボールに触れずに阿部拓馬を倒してPK。
阿部拓馬は単独だったので、焦ってクリアしなくてもよかっただけに残念。
このPKをバレーが決める。

その後、川崎は引き続き中央を使ったパスで攻撃し、甲府はカウンターを仕掛ける。
バレーはポストプレーの成功率が高く、谷口が抑え切れない。
谷口はバレーに手で倒されても笛がなく、難しい対応となっていた。

■2nd half
後半はエウシーニョをSBに下げて4バックとする。
谷口と武岡がCBとなって、守備のバランスが改善される。
中野も下がりすぎることがなくなって、ドリブルする機会が増える。
甲府は引き続きカウンター主体で、バレーと阿部拓馬だけの攻撃。

64分、小林が中央で倒されてFKを得る。
ノーファウルのように見え、甲府にとって厳しい判定。
中村が助走なしでゆっくりしたボールをPA内左に入れる。
谷口が中に折り返し、田坂が倒れながらボールをゴールに入れた。
笛が鳴っていたのにもかかわらず、甲府の選手は中村に虚を突かれ動けなかった。

リードしてから中野に代えて杉本を投入。
甲府は攻勢を強めるが、ボールを奪うと前線の杉本がボールをキープ。
いつもは防戦になると最終ラインがゴール前に張り付いてしまうが、杉本が作った時間で、全体を押し上げることに成功した。

最後に90分。PA内左ゴールライン際から、小林がマイナスのクロス。
走りこんできた杉本がゴールに蹴り込んで3点目。
ロスタイムは4分。危なげなくゲームを終えた。

■summary
甲府は守りを厚くして個人でカウンターを仕掛けた。
バレーのポストプレーが冴えて、チャンスは作ったが、迫力は少なかった。

川崎は左サイドの守りに弱さが見えたが、攻撃は良かった。
田坂、小林が復帰してボールの受け手が増え、大島が前に向かってパスを供給できるようになった。
トラップの技術が高く、いい時間帯にはしっかり攻撃できた。
後半、パスミスが散見されるようになったことは、もったいなかった。

中野は初先発となったが、貢献できなかった。
下がって守ると攻撃に絡めず、攻め上がると逆に空いたスペースを突かれた。
左CBの小宮山がカバーするエリアが広くなり、その結果、谷口にも負担がかかった。
ドリブルで仕掛けられず、いいところが少なかった。

ベンチメンバーが豪華となって、少しずつよい方向に向かっている。
船山ですら、与えられるチャンスが少なくなった。

甲府のサポーターが足早に去ったバックスタンド。
見渡す限り、どこにもゴミが置かれていなかった。
野次が多く、苦い思いで観戦していたが、試合後の美しいスタンドは素晴らしかった。

■goal
18PKバレー(10)
12大久保嘉人(13) 66田坂祐介(35) 90杉本健勇(9)

■judge
新井章太(30) 6.0 プレー機会は少な目。45分、MFマルキーニョス・パラナ(6)のシュートを止めた。
武岡優斗(17) 5.5 PKを不用意に与えてしまう。不安定だったが、徐々に持ち直した。
谷口彰悟(5) 7.0 ファウル判定が厳しく苦戦しながら、バレーとのマッチアップで孤軍奮闘。
小宮山尊信(8) 6.0 CBではポジションが今ひとつ。後半はSBに入ってバランスを保った。
大島僚太(16) 6.5 ドリブルやミドルも積極的だった。前への縦パスも怖れずに供給した。
中村憲剛(14) 6.5 ポジションを空けがちだったが、2点目につながるFKなど攻撃はさすが。
エウシーニョ(18) 6.5 トラップとドリブルで中盤に起点を作った。後半はSBに入る。
中野嘉大(22) 5.0 ドリブルが不発。守りに追われて中途半端なポジションとなった。
小林悠(11) 7.0 2アシスト。キレのある動きが戻ってきた。71分、GKと1対1となる。
大久保嘉人(13) 6.5 3分のミドルなど、良いシュートを放つ。12分にワンタッチゴール。
田坂祐介(35) 6.5 ボールを受けてパスを出す。1ゴール。34分、ボールを失ってイエロー。

■sub
65(22)杉本健勇(9) 6.5 ロングボールを収めて味方を助けた。久しぶりの1ゴール。
84(18)井川祐輔(4) 6.0 終盤に投入されて、最終ラインを固める。安定感を見せた。
90+3(11)森谷賢太郎(19) 5.5 時間は少なかったが、走って相手をタイトにマークした。

■bench
西部洋平(21) 橋本晃司(7) マイア(10) 船山貴之(15)

■coach
風間八宏 6.5 前半、左サイドから崩されていたが、後半は4バックにして修正した。

■referee
西村雄一 5.5 PKは妥当。ただ、谷口がファウルをもらえず、また64分の小林へのファウル判定など、微妙な判定が見られた。

2015/04/26

150426川崎3-0甲府(J1 #7)

川崎3-0甲府(等々力, 19:00KO, 16,953人)

神戸戦(YNC GL #4)から中2日で等々力に甲府を迎える。
今シーズンは、J1リーグの土曜日開催が少し柔軟。
水曜日の試合の次は、日曜日に組まれて中3日を確保することが多い。
しかし、次の水曜日にも試合があるため、初の中2日の土曜日開催となった。

神戸戦は一部主力を休ませたが、この試合はフルメンバーに戻す。
仙台戦(J1 #6)の先発からは武岡が外れて4バックとし、前線に小林が入る。
神戸戦でフル出場した大島、谷口、車屋、GK西部は引き続き先発する。

甲府はDF土屋征夫(41)が2年ぶりのJ1リーグ出場。
水曜日のナビスコ新潟戦で復帰して、等々力では3バックの右に入る。
東京ヴェルディ(J2)を契約満了となり、甲府に移籍して3年目。
今シーズン、J1最年長の40歳。見ることが楽しみなプレーヤー。

■1st half
甲府は3バックだが、守備時にはサイドハーフが戻って5バックとなる。
その前には3枚のボランチを並べ、8人で引いてブロックを築く。
攻撃はMF阿部拓馬(9)とFWアドリアーノ(11)の2人で仕掛けてきた。

高い位置からチェックに来ないため、川崎がボールを支配する。
甲府はゴール前のスペースを埋め尽くし、ファウルなく粘り強く守る。
ペナルティエリアまで入ることができず、遠目からのミドルシュートが多くなる。
川崎のサイドバックは高いポジションをとり、攻撃に参加する。

38分、中村がPA内の小林へ強いパスを通す。
ここは潰されるが、こぼれたボールを再び中村が大久保にスルーパス。
大久保がニアサイドの狭いところを打ち抜いて先制する。

小林が潰されたところはPKにも見えたが、ノーファウルは妥当な判定。
しかし、中村のスルーパスでは、大久保は明確にオフサイドだった。
真横から見ているはずの副審が見逃してしまった。
ゲームの展開を左右する大きなジャッジとなった。

■2nd half
後半、ビハインドの甲府は相変わらず引いたまま。
川崎がボールを保持しつつ、少しずつPAに近い位置に入り込んでいく。

59分、高い位置で小林がプレスをかけて、甲府のパスミスを誘う。
大島がトラップでMF山本英臣(4)をかわすと、甲府は3バックだけとなる。
大島のパスから大久保のヒールで中村へ、そしてラストパスをレナトへつなぐ。
流れるような美しい攻撃を、右CBの土屋1人だけでは防ぐことはできなかった。
レナトがきちっと決めて2点差となる。

このあと、甲府が選手交代とともにフォアチェックを始める。
しかし、大きなチャンスを作れないままに、70分すぎから走れなくなった。
守備でもスペースを空けてしまい、面白いように川崎のパスが動く。

79分、レナトのスルーパスを受けて、大久保がGKとの1対1。
さらには81分の小林、87分の大久保など、多くのチャンスを作った。

90+2分、中村のスルーパスを受けたレナトが持ち込んで、切り返して右足でゴール。
ここまでは良く守っていたDF津田琢磨(17)だったが、間合いを詰めすぎて抜かれてしまった。

■summary
甲府は固く守って時間を経過させる戦略。
しかし、オフサイドの誤審で失点したあとも出てこなかった。
カウンター中心の攻撃では、2点目を失ってしまうと追い付くには厳しい。
2点差となってから攻勢に出ても、タイミングが遅かった。

川崎は甲府の固いブロックを時間をかけて攻略した。
連戦で2点差としても2人しか交代させない不可解な采配はあったが、完勝だった。
できれば、車屋や大島あたりを5分、10分でも休ませたかった。

■goal
38大久保嘉人(13) 59,90+2レナト(10)

■judge
西部洋平(21) 6.5 安定したキャッチングを見せる。25分、2本連続のCKを守りきる。
エウシーニョ(18) 6.0 右SBで出場したが、高いポジション取りでゴール前にも進出した。
角田誠(3) 7.0 要諦を掴みながら守りを指揮。ここぞというポイントで果敢に飛び出した。
谷口彰悟(5) 7.0 ハイボールを処理する。面白いミドルフィードを繰り出した。
車屋紳太郎(20) 6.0 左サイドでパス交換に参加するが、厚い守りを崩せなかった。
大島僚太(16) 7.0 ショートパスを中継。ミドルシュートやドリブルも効果的だった。
中村憲剛(14) 7.5 すべてのゴールをアシストする。甲府の守りの隙間を狙い続けた。
森谷賢太郎(19) 6.5 右から中央まで動きまくる。早い交代はケガのためのようで、心配。
レナト(10) 7.5 多くのシュートを放ちつつ、試合を決める2ゴールを決めた。
大久保嘉人(13) 6.5 先制点は高い技術を見せたシュート。79分のGK1対1は決めたい。
小林悠(11) 6.0 後半になると、51、56、81分と決定的なシュートを放った。

■sub
55(19)船山貴之(15) 6.0 前線で動き甲府のDFを引き付ける。先発FWと遜色ない働き。
82(11)武岡優斗(17) 5.5 試合をクローズする。あまりボールに触らなかった。

■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 橋本晃司(7) 杉本健勇(9) 安柄俊(27)

■coach
風間八宏 5.5 完勝に導くが、選手交代が遅く、枠を1人残す。日程を考えると微妙な采配。

■referee
村上伸次 6.5 軽い接触は流し、試合を止めなかった。オフサイド見逃しは副審のミス。

■おまけ

 等々力から大きなお土産をもらってきた。


セブンイレブン・パーティーシート。
1席8,200円。青黒のコールマンのチェアに座る。
ゆったりとしているが、前が通路で、人が通るたびに視界が遮られる位置。

実際に座ったチェアと同じもの(新品)を帰りにもらえる。
1脚3.8kg。持ちにくいので、持って帰るのは大変。
同じ席をまた買ったら、コールマンが家に溢れてくる楽しいチケット。

次節柏戦(J1 #8)ではマス席の販売があるので、こういうのも楽しみ。

2014/10/27

141026甲府2-1川崎(J1 #30)

甲府2-1川崎(山梨中銀スタジアム, 19:00KO, 10,536人)

鳥栖戦(J1 #29)に勝ち、首位争いに残って迎える中3日の甲府戦。
先発は鳥栖戦とまったく同じ。
機能したメンバーをそのまま起用した。

甲府は16位と降格圏内。
FWクリスティアーノ(10)が出場停止、FWキリノ(20)をケガで欠いている。
前線のメンバーがかなり苦しく、川崎有利の状況といえる。
なお、キリノは東ティモール国籍を取得し、アジア枠とのこと。

山梨中銀スタジアムは、試合前は雨がぱらついていたが、やんでくれた。

■1st half
川崎がボールを支配して押し込む。
大久保、森谷がミドルシュートでゴールを脅かす。
16分、中央のレナトがゴールに背を向けてトラップしてバイシクル。
素晴らしいゴラッソを決め、先制に成功する。

ここまでは良かったが、甲府が徐々に反撃に出る。
川崎の最終ラインはオフサイドトラップを掛けるが、抜け出されるようになって、ラインを下げてしまう。
26分、ワンツーでFW阿部拓馬(9)が抜け出して同点ゴール。
CBもGK杉山も位置取りが中途半端のように思えた。

川崎は間延びして、パスがつながらない。
最終ラインまで戻せばいい局面でも、前線に無理なパスを出してボールを奪われる。
レナトが左サイドで持ち込むが、5バックで固められた甲府のゴール前ではプレーできなかった。

■2nd half
後半、山本に代えて中村を投入する。
この交代で、中盤の守備が弱くなってしまい、甲府に押される。
右サイドのMFジウシーニョ(11)を使われて、SB登里が引っ張り出され、何度も走らされた。

80分、左FKをMF佐々木翔(6)が頭で決めて勝ち越される。
GK杉山は、一歩出たあと迷って立ち止まってしまった。
疲労した川崎に反撃の力はなく、このまま終了。

■summary
甲府は、城福浩監督が描いたプランを完璧に実行した。
しっかり引いて守って、攻撃はシンプルに早く仕掛ける。
川崎を走らせて消耗させたところで、セットプレーで仕留めた。
このような内容を続けていけば、J1に残留できると思われる。
ゴールはなかったが、FW盛田剛平(19)の献身的な動きが特に光った。

川崎は、結果も出せず内容も悪かった。
せっかく先制したものの、走らされて疲れて力負け。
残念だが、それでもまだ4位。
首位とは残り4試合で勝ち点7差。
次の試合に向け、立て直してほしい。


■goal
26阿部拓馬(9) 80佐々木翔(6)
16レナト(10)

■judge
杉山力裕(1) 5.0 どちらの失点でも位置取りが中途半端。最後のCKで上がってヘッド。
田中裕介(3) 5.5 右サイドのスペースを活かすが、ゴール前は詰まっていた。負傷交代。
實藤友紀(2) 5.0 ラインコントロールでオフサイドをたくさん取った。球際に弱い。
谷口彰悟(15) 5.0 ボールをボランチに入れることができず、組立てに困っていた。
登里享平(23) 5.5 レナトをサポートしてクロスを上げた。ジウシーニョを抑える。
山本真希(6) 5.5 動いて走っていたが、パスミスが多かった。ただ、交代は疑問。
大島僚太(16) 5.0 相手を外す動きが少なく、パスを前線に供給できなかった。
森谷賢太郎(19) 5.0 ミドルやFKを放ったが、味方と距離が遠く、貢献できなかった。
レナト(10) 6.0 素晴らしいゴラッソ。厳しくマークされるが、一番の脅威となっていた。
小林悠(11) 5.0 抜け出す動きが少なかった。ポストプレーもいまひとつ。
大久保嘉人(13) 4.5 下がりっぱなしでバランスを崩す。ボールをもらってもキープできず。

■sub
46(6)中村憲剛(14) 4.5 残念ながらコンディションが悪かった。守れなかった。
60(3)小宮山尊信(8) 5.5 右サイドでうまくボールを引き出した。
83(19)森島康仁(9) 5.0 クロスボールを競り合っていたが、サポートがなかった。

■bench
新井章太(30) 中澤聡太(7) 稲本潤一(20) パウリーニョ(34) 

■coach
風間八宏 5.0 中村の投入でチームの勢いを削いでしまった。

■referee
村上伸次 5.5 できるだけ流すようにジャッジしていたが、ファウルの判断が少しぶれた。

2014/05/04

140503川崎2-0甲府(J1 #11)

川崎2-0甲府(等々力, 15:00KO, 18,261人)

■1st half
前半は甲府が5バックを組んで守った。
山本・大島のボランチに早目にプレスを仕掛け、時間を与えない。
中村不在の中、山本がこまめに動いてボールを受けていた。

23分には大島からのパスで、大久保がGK岡大生(22)と1対1となる。
正確な股抜きでシュートをするが、岡が素晴らしいセーブを見せた。

甲府は自陣に川崎を引き込んで、そこからカウンターを仕掛ける。
スペースがあるのでパスが回り、よい攻撃を仕掛けていた。
FWクリスティアーノ(10)のシュートが脅威となっていた。

■2nd half
後半開始からは、川崎が攻め込む。
甲府は守備ラインを高く保てず、下がってしまう。
波状攻撃を続けて53分。
小林のワンタッチパスで山本が抜け出し、GK岡と1対1となる。
山本もシュートできたが、中央でフリーとなっていた森谷にラストパス。
森谷は相手DFに当ててしまったが、先制点が決まった。

続いてレナトが単独のドリブルで左サイドを突破。
PA内に侵入してからのセンタリングが、相手DFに当たってオウンゴール。
甲府にとってはアンラッキーだが、サイドを深くえぐったレナトの貢献が大きい。

2-0となり、甲府が攻勢に出て川崎は引き気味となる。
バランス良く守備ブロックを築き、大きく崩されることなくタイムアップ。

■summary
気温が高く、連戦かつメンバー固定。
疲労があったため、間延びして質は低くなってしまった。

ケガがあったとはいえ、このゲームでは中村を休ませた。
代わりに入った山本が、動けないチームの中で攻守に貢献した。
チームにとって良い結果をもたらした。
少しずつでもいいので、これからもフレッシュな選手を起用したい。

後半ロスタイム、MFジウシーニョ(11)がパウリーニョに足を踏まれて激高した。
負けているのに無駄な時間を使い、さらにパウリーニョに向かって中指を立てる。
こういった行為は見たくない。非常に残念だった。


■goal
53森谷賢太郎(19) 58OwnGoal

■judge
西部洋平(21) 6.0 クリスティアーノの多くのシュートを冷静にストップ。
田中裕介(3) 5.5 不要なパスミスやファウルがあった。悪くもないが、良くはなかった。
井川祐輔(4) 6.0 攻撃の起点となるが、左モモ裏を痛めて早々に交代した。
ジェシ(5) 6.5 最終ラインを安定させる。甲府のカウンターを落ち着いて防いだ。
谷口彰悟(15) 6.0 守りも頑張りながら、レナトをサポート。16分にはクリアミス。
山本真希(6) 7.0 パスを出して走った。セカンドボールをたくさん拾った。先制点のフリーランは素晴らしいが、自分で打っても良かったか。
大島僚太(16) 6.5 厳しいプレスの中、パスやミドルを狙う。もっと強くパスを入れたい。
森谷賢太郎(19) 6.5 山本の御膳立てが完璧だったが、シュートを相手に当てながら決めた。運動量は少ない。
レナト(10) 6.5 左サイドを何度も切り裂く。2点目はドリブルでゴール前まで入った。
大久保嘉人(13) 6.0 23分のシュートは決めたかったが、GK岡を誉めるべき。チャンスには絡んでいた。
小林悠(11) 6.0 ポストプレーでチャンスを作る。失敗すると甲府のカウンターの起点となった。

■sub
10(4)中澤聡太(7) 5.0 よく守っていた。68分、自陣PA内でボールロスト。軽いプレーを少なくしたい。
75(6)パウリーニョ(34) 5.5 バランスをとりながらゲームを閉じた。余分なファウルあり。
86(19)森島康仁(9) 5.5 動きすぎ。真ん中にどっしり構えても良いかと思われる。

■bench
杉山力裕(1) 小宮山尊信(8) 武岡優斗(17) 金久保順(18)

■coach
風間八宏 6.0 中村不在の中、チームがある程度機能した。交代枠を的確な時間に使った。

■referee
飯田淳平 6.0 よいジャッジ。MFジウシーニョ(11)の中指には、レッドを出すべき。