2023/11/30

231128川崎5-0ジョホール(ACL GL #5)

川崎5-0ジョホール(等々力, 19:00KO, 9,274人)

快勝した鹿島戦(J1 #33)から中3日。
 火曜日の19時キックオフ、ACLのグループステージ第5戦。
 J1リーグでのホーム最終戦は鹿島戦だったが、今日が2023年最後の等々力開催となる。

ACLグループステージはここまで4連勝。
 勝ち点6の2位蔚山現代と3位ジョホールと、勝ち点6差。
 残り2試合で、勝ち点1を積み上げれば首位通過が決まる。


先発は、鹿島戦と同じ11人。
 ベンチ入りは、ACLのため12人となる。


ジョホール・ダルル・タクジムは、ACLで2勝2敗の3位。
 2位蔚山現代とはアウェイで負け、ホームで勝って1勝1敗。

川崎とのアウェイ戦は、川崎が勝った。
 230919ジョホール0-1川崎(ACL GL #1)

■1st half
ジョホールのプレスは控えめで、川崎を待ち受ける。
 川崎の両CBが、前線の動き出しを確認しながらパスを入れていく。

8分、いきなり先制する。
 RCB大南が、RSB山根に預けてからPA内まで駆け上がる。
 右ポケットからのクロスはゴール前を通過して、ファーの家長がゴールに流し込んだ。
 家長は、左サイドに出張中で、その空いた右のスペースを大南が使う。
 変幻自在のポジショニングで、川崎らしさが出た攻撃だった。

ジョホールの攻撃は単発で、チャンスも少なかった。
 13分、オスカル・アリバス(24)のボレーは、ソンリョンが片手で弾き出す。
 ベルグソン(9)が28分、39分とロングシュートを放つ。

川崎は23分、25分に瀬古樹がシュート。
 44分にマルシーニョとダミアン、45+2分に山根がシュート。
 ゴールマウスに多く迫ったが、前半は1点どまりだった。

■2nd half
後半、ジョホールの動きが落ちて、さらに川崎が優位に立つ。
 50分、家長の右クロスを、ダミアンがボレーで左ポストに当てながらゴール。

2点差となっても、攻撃が緩まない。
 60分、山根の右クロスをマルシーニョがダイビングヘッドで3点目。
 さらに小林悠、山根がゴールを重ねた。

■summary
ジョホールは、グループリーグ突破のために勝利が必要だった。
 しかし、ほとんどチャンスを作れなかった。
 右ウィングのアリフ・アイマン(42)も、登里に完全に封じられた。

ジョホール州と川崎では、気候がまったく異なる。
 暑さの中では体力をキープする戦い方が有効だが、寒冷地ではプレー強度を上げる必要がある。
 アウェイでは強みを出すことができず、勝負にならなかった。


川崎は、瀬古樹が大きな範囲を自在に動き回った。
 瀬古はマルシーニョを目掛けたスルーパスも出して、ジョホールを混乱させる。
 右サイドからの家長、山根のクロスで、簡単に決定機を作った。

前半は1点だけだったが、後半は4得点を量産。
 ジョホールを大きく突き放す圧勝となった。
 5連勝で、ACLのグループステージ首位突破を決めた。

次は中4日でアウェイ鳥栖戦(J1 #34)。
 J1リーグ最終戦だが、ターンオーバーして、主力の体調を整えたい。 

■goal
8家長昭博(41) 50ダミアン(9) 60マルシーニョ(23) 69小林悠(11) 88山根視来(13)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 仕事は少なかった。13分、39分のセーブで失点を許さず、勝利に貢献した。
山根視来(13) 7.0 1アシスト1ゴール。45+2分、48分にもシュート。8分、大南にスルーパス。
大南拓磨(3) 7.0 スピードで守り切る。守備バランスを崩しつつも、攻め上がって先制アシスト。
山村和也(31) 6.5 余裕を持って組み立てる。12分、ベルグソンに背後を狙われたがクリアする。
登里享平(2) 6.0 10分のパスカットなどアリフ・アイマンを抑える。90分、ミスパスでロスト。
橘田健人(8) 6.5 左サイドをケアしながら中盤を制圧した。16分、53分にPA内まで入り込んだ。
脇坂泰斗(14) 6.0 19分、細かいパス交換からPA内中央を突き進む。2分、20分とボールロスト。
瀬古樹(16) 7.5 マルシーニョにパスを出す。23分、25分にシュート。48分、山根へラストパス。
家長昭博(41) 7.0 1ゴール。正確な右クロスを入れ続け、50分、ダミアンのゴールをアシスト。
ダミアン(9) 6.5 1ゴール。プレスもポストも精力的にこなした。44分のヘッドはバーに当たる。
マルシーニョ(23) 6.5 60分、山根の右クロスに飛び込んで1ゴール。18分、44分にもシュート。

■sub
67(9)小林悠(11) 6.5 67分、遠野の右クロスをヘッド。GKが弾くがジャンプボレーで1ゴール。
67(14)遠野大弥(17) 6.5 75分、88分、90分にボールカット。90+1分、山田新へスルーパス。
67(23)宮代大聖(33) 6.0 72分、左からのドリブルでゴールを目指す。89分、山根をアシスト。
73(41)山田新(20) 5.5 83分、右サイドからドリブル。86分、登里のクロスを受ける。
84(16)シミッチ(6) 6.0 89分、PA内の宮代へ鋭い縦パスを入れて、山根のゴールにつなげる。

■bench
上福元直人(99) 早坂勇希(22) 高井幸大(29) 田邉秀斗(15) ジェジエウ(4) 瀬川祐輔(30) ゴミス(18)

■coach
鬼木達 6.5 中3日ながらも完勝に導く。早めの選手交代も適切だった。

■referee
モハンメド・アブドゥラ・ハッサン 5.5 不安定さは垣間見えたが、まずまずだった。

210,400views
AT+2+4

2023/11/26

231124川崎3-0鹿島(J1 #33)

川崎3-0鹿島(等々力, 19:00KO, 20,887人)

京都戦(J1 #32)から代表ウィークを挟んで中11日。
 J1リーグ第33節は、J1リーグホーム最終戦となる鹿島戦。
 翌週にACLを控えているため、金曜日ナイター開催となった。

川崎からフル代表の選出はなかったが、大関がU-18代表に参加。
 大関は11月21日、マラガ(ESP)でのルーマニア代表戦に出場している。


山村和也(31)。
J1リーグ200試合出場。記念パネルは在籍した鹿島、C大阪、川崎での姿が配された。

先発はターンオーバーした京都戦から7人と大きく変わる。
 新たに大南、山村、登里、瀬古樹、家長、ダミアン、マルシーニョが先発する。
 大南は、10月24日のパトゥム戦(ACL GL #3)での左足関節捻挫から復帰。

先発から外れた高井、シミッチ、小林悠、ゴミス、宮代はベンチスタート。
 ジェジエウ(外国人枠のため)、瀬川がベンチ外となった。

ベンチには、出場停止が空けた遠野が入る。


鹿島は、J1リーグで13勝10分9敗の6位。

フル代表には佐野海舟(25)が参加した。
 サウジアラビアから帰国して、ボランチで先発する。
今季川崎から移籍した知念慶(13)、U-22代表に参加した松村優太(27)も先発出場。

2月のアウェイは、川崎が勝っている。
 230225鹿島1-2川崎(J1 #2)

■1st half
鹿島は鋭い動きを見せて、序盤は攻勢に出た。
 6分、知念の突破を許した山村が、PA内で背後から倒すがノーファウル。
 8分、松村優太(27)が右からカットインしてミドル。

プレスも積極的で、鈴木優磨(40)と知念慶が川崎の2CBを追い回す。
 中盤でもスペースを与えず、川崎のミスパスを誘って、ボールを回収した。

20分、鈴木優磨のミドルは、大南がブロックする。
22分、ディエゴ・ピトゥカ(21)の左CKを、佐野がニアでヘッド。

20分を過ぎたあたりで、鹿島の動きは落ち着いた。
 橘田が瀬古樹と脇坂のサポートを受けながら、前に運べるようになる。
 左サイドでマルシーニョを縦に走らせ、右サイドで家長がゆったりとキープ。

34分、登里が斜めのパスをマルシーニョに入れる。
 RSB須貝英大(16)のタックルが空振りして、マルシーニョは左ポケットで完全にフリー。
 中央に駆け込んだダミアンが、ラストパスを豪快に蹴り込んで先制する。

■2nd half
後半、鹿島は55分あたりから良い時間を作る。
 55分、樋口雄太(14)の左PA角近くからのFKは、壁に当たる。
 56分には佐野、58分には鈴木優磨がミドルを狙った。

5分ほどで川崎がペースを握り戻すと、鹿島は走れなくなった。
 63分、山根の右ロングクロスが流れると、マルシーニョが追いかける。
 須貝がPA内で先に確保したが、身体を当てられてあえなくロスト。
 マルシーニョが再びダミアンに優しいラストパスを届けて、2点目が決まった。

81分、家長のクイックFKで、ダミアンがPA右側に走り込む。
 GK早川友基(29)に背後から押し倒されてPKを獲得し、脇坂が決めた。

■summaのry
鹿島は運動量をベースに、悪くない時間もあった。
 川崎にビルドアップを許さず、次々とボールを奪う。
 2CB植田直通(55)と関川郁万(5)は、ダミアンへのロングボールを封じた。
 序盤に先制できていれば、勝ち点を得る可能性はあったかもしれない。

内容的には善戦したともいえるが、守備陣の簡単なミスが相次いで3失点。
 失点するたびに動きが落ち、川崎のボール回しに翻弄される。
 鈴木優磨も疲れて走れなくなったが、それでも交代させなかった。
 終盤は反撃する力は残っておらず、タイムアップの笛を待った。


川崎は京都戦と異なり、フルメンバーで臨んだ。
 休暇明けらしく、立ち上がりは動きが悪かった。
 その中でも鹿島の攻勢を粘り強く耐えて、逆襲に転じて勝利した。
 消化試合ではあるが、良い内容を見せてくれた。

次は中3日でジョホール戦(ACL GL #5)。
 ドロー以上の結果で、グループステージ1位突破が決定する。
 最終節のアウェイ蔚山現代戦(ACL GL #6)は、天皇杯決勝から中2日。
 厳しい日程となるので、ジョホール戦で1位突破を確定させたい。

■goal
34,63ダミアン(9) 84PK脇坂泰斗(14) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 仕事は少なめ。8分に松村のミドル、61分にピトゥカの左クロスをキャッチ。
山根視来(13) 6.5 前半、内側に入り込みビルドアップを助ける。39分、46分、63分に右クロス。
大南拓磨(3) 6.0 復帰戦。4分、持ち上がってロスト。素早い動き出しで危険なシーンを止めた。
山村和也(31) 6.0 6分、PA内で知念を背後から倒す。21分、53分にクロスをゴール前でクリア。
登里享平(2) 6.0 24分、78分に左クロス。34分、マルシーニョへパス。守備でも安定していた。
橘田健人(8) 7.0 正確な読みからインターセプトを繰り返した。56分、佐野のミドルをブロック。
脇坂泰斗(14) 6.5 50分、ミドル。80分、ゴール正面からFK。PKで1ゴール。ドリブルも冴える。
瀬古樹(16) 6.5 31分、自陣ゴール前でのターンで2人を抜く。献身的に動きながら前を狙った。
家長昭博(41) 6.0 下がることなく右ワイドに張った。81分、クイックFKをダミアンに届ける。
ダミアン(9) 7.5 圧巻の2ゴール。PKも獲得。ロングボールの競り合いでは植田と関川に苦しむ。
マルシーニョ(23) 7.0 再三のスプリントからダミアンへの2アシスト。32分、46分にシュート。

■sub
71(23)宮代大聖(33) 5.5 73分、山村のロングボールを受ける。最終ラインの背後を狙い続けた。
87(16)遠野大弥(17) 5.5 90+2分、トラップ大きくロスト。90+5分、プレスを仕掛ける。
87(9)ゴミス(18) 5.5 プレー機会は少なかった。88分、鹿島のCKを大きくクリアした。
87(41)小林悠(11) 5.5 プレー機会は少なかった。90分、背後から倒してイエローを受ける。
87(2)シミッチ(6) 5.5 アンカーに入った。89分、PA内でクリアする。90+3分、ボール奪取。

■bench
上福元直人(99) 高井幸大(29) 

■coach
鬼木達 6.5 すべての時間帯で優位ではなかったが、完勝した。選手交代は遅めだった。

■referee
笠原寛貴 6.0 6分の山村の接触は弱かったがPKでも良かったか。81分のPKは妥当。

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AT+4+6

2023/11/17

231112川崎3-3京都(J1 #32)

川崎3-3京都(等々力, 14:00KO, 19,084人)

BGパトゥム・ユナイテッド戦(ACL GL #4)に勝利して中4日。
 日曜日14時キックオフ、等々力での京都サンガFC戦。
 今年は11月初旬まで暑さが続いたが、一気に寒くなってきた。


先発は、パトゥム戦から6人が変わる。
 新たに高井、瀬川、シミッチ、小林悠、ゴミス、宮代が先発する。
 外れた山村、登里、瀬古樹、家長、マルシーニョはベンチスタート。
 ダミアンは、外国人枠5人の関係で、ベンチ外となった。

 なお、柏戦(J1 #31)で退場した遠野は出場停止。


京都は、J1リーグで10勝3分18敗で15位。
 残り2試合の18位横浜FCとは、勝ち点4差。
 川崎に勝てば、J1リーグ残留が決まる。

アウェイでは、川崎が勝った。
 230503京都0-1川崎(J1 #11)

■1st half
7分、京都の横パスが主審に当たり、コースが変わる。
 瀬川が逆を突かれたが、主審はプレーを止めなかった。
 縦に駆け出したRSB福田心之助(20)が先制ゴールを決めた。

川崎はビルドアップが上手くいかない。
 京都のプレスが鋭く、シミッチが動きまくってコースを作る。
 それでも高井とジェジエウには余裕がなく、打開できなかった。

同点ゴールは、そんな状況を逆手に取ったGKソンリョンのロングキックから。
 ゴミスが前にそらすと、CBアピアタウィア・久(5)がクリアに失敗。
 宮代が抜け出して、GK太田岳志(26)との1対1からゴールを決めた。

前半の終わり間際に、激しくスコアが動く。
 42分、原大智(24)が左でポイントを作り、ジェジエウを引き出してクロス。
 ジャンプした高井はボールに触れず、豊川雄太(23)がヘッドで決めた。

続いて45+1分。
 福田の右FKを原がヘッドで落として、再び豊川が決めた。

畳み掛けられた川崎は45+5分。
 左CKの流れから、宮代が右サイドで1人抜いてクロス。
 中央で待ち受けた小林悠が完璧なヘッドで叩き込んだ。

■2nd half
ハーフタイムで山村と瀬古樹を投入する。
 京都のプレスが落ちたことと、山村の駆け引きでビルドアップが改善した。

47分、脇坂のスルーパスで小林悠がGK1対1からシュート。
 小林悠は、54分にゴミスの落としから、60分には右から立て続けに2本シュート。
 京都の4バックの背後を狙う動きが効いていた。

63分、京都は井上黎生人(4)を入れて5バックに移行。
 川崎に攻略されていた4バックの背後のスペースを埋める。

川崎の攻勢は落ち着いたが、89分。
 瀬古樹のスルーパスでマルシーニョが鋭く抜け出していく。
 PA内で福田に倒されて、PKを獲得。
 脇坂が真ん中に決めて、同点に追い付いた。

■summary
京都は前半の3得点でリードした。
 強いプレスとシンプルな攻撃から、次々とゴールを決めた。

4バックでリードし、5バッグで逃げ切る理想的な展開となった。
 残念ながら、リードを守れず、最後に追い付かれてしまう。
 鋭いプレスも、終盤までは続けられなかった。
 とはいえ、決定機の数を考えれば、悪くないドローともいえる。


川崎はターンオーバーの結果、勝つことができなかった。
 山村と登里、家長の不在は、大きかったといえる。
 ただ、京都戦は必ずしも重要ではなく、ベテランを休ませた意義は大きい。
 もっといえば、GKソンリョンも休養させてほしかった。

次は代表ウィークを挟み、中11日でホーム鹿島戦(J1 #33)。
 J1リーグは終盤だが、その後に中3日でジョホール戦(ACL GL #5)が控える。
 ジョホール戦に向け、無理せずしっかり調整していきたい。

■goal
19宮代大聖(33) 45+5小林悠(11) 90+1PK脇坂泰斗(14) 
7福田心之助(20) 42,45+1豊川雄太(23)

■judge
ソンリョン(1)  6.0 19分、ゴールにつながるロングキック。適切なパンチやキャッチを続ける。
山根視来(13) 6.0 10分、インターセプトし、小林悠に当てて右クロス。53分、84分に右クロス。
ジェジエウ(4) 4.0 42分、サイドに出て対応したが原を止められず。45+1分、原に競り負けた。
高井幸大(29) 5.0 2失点目はヘッド空振り。ビルドアップは後半、山村のサポートで改善した。
瀬川祐輔(30) 5.5 LSB。攻撃に重心を置き、高めに位置した。ハイボールに競り負けなかった。
シミッチ(6) 5.0 厳しいプレスの中、精力的に顔を出しパスを受ける。32分、自陣PAでロスト。
脇坂泰斗(14) 6.5 1ゴール。36分、38分、47分に小林悠へスルーパス。最後はアンカーに入る。
橘田健人(8) 6.0 59分、インターセプト。79分からLSBへ。84分、山根の右クロスをシュート。
小林悠(11) 7.0 1ゴール。47分、54分、60分に2本、62分にシュート。もう1点決めたかった。
ゴミス(18) 6.5 1アシスト。10分、38分、51分にシュート。前からのプレスも仕掛けていった。
宮代大聖(33) 7.0 19分、豪快なゴール。1アシスト。61分から交代するまで1トップに入った。

■sub
HT(6)瀬古樹(16) 6.0 75分、ロングシュート。89分、1人抜いてマルシーニョへスルーパス。
HT(4)山村和也(31) 6.5 ビルドアップを劇的に改善させる。52分、54分に小林悠へロングパス。
61(18)マルシーニョ(23) 6.5 89分、PKを獲得。90+4分、左からカットインしてシュート。
71(33)山田新(20) 5.5 79分、右サイドで仕掛けるがラインを割った。90+2分、ボールカット。
79(30)家長昭博(41) 5.5 自由なポジショニングで攻撃を仕立てる。90+5分、右足ボレー。

■bench
上福元直人(99) 登里享平(2)

■coach
鬼木達 6.5 ターンオーバーしつつ、選手交代でギアを上げて勝ち点を得た。

■referee
高崎航地 3.0 圧倒的な技量不足。起用したこと自体がミスマッチで、可哀想だった。

208,800views
AT+5+7

2023/11/12

231107川崎4-2パトゥム(ACL GL #4)

川崎4-2パトゥム(等々力, 19:00KO, 9,441人)

柏戦(J1 #31)から中8日で迎えるBGパトゥム・ユナイテッド戦。
 ACLグループステージは、同じ相手と続けて第3節と第4節を戦う。
 そのため、パトゥムとはホームとアウェイを入れ替えて、2週間ぶりの再戦。

ACLグループステージは、ここまで3連勝。
 ただ、2位蔚山現代とは勝ち点3差で、予断は許さない。


先発は、柏戦から1人だけ変更する。
 ダミアンが先発して、ゴミスがベンチに回った。

ベンチ入りは12人。
 田邉、高井、名願が入っている。


BGパトゥム・ユナイテッドは、ACLでは3戦3敗。
 6月に川崎から移籍したチャナティップ・ソングラシン(18)が先発する。
 チャナにとって、6月7日の栃木シティFC戦(天皇杯 R32)以来、等々力は5か月ぶり。

アウェイでは、川崎が勝っている。
 231024パトゥム2-4川崎(ACL GL #3)

■1st half
パトゥムは川崎のビルドアップを封じてくる。
 ジェジエウに対してプレスを仕掛けて、大きく蹴り出させる。
 前進を許すと、低く構えて、ハーフコートに撤退する。
 ただ、ラインは高く保ち、多くのスペースを与えなかった。

GKキッティポン・プータウチュエク(26)からパスをつないでくる。
 中盤で相互に動いて入れ替わりながら、穴を作り出していく。
 チャナ、フレディー・アルバレス(14)、サーラット・ユーイェン(6)がショートパスを繰り返す。
 川崎の守備陣を崩してからの縦のラストパスは、かなりの怖さがあった。

15分、山村のロブボールで抜け出したマルシーニョが、左からカットイン。
 PA角に進入したところでチャナパット・ブアパン(55)に倒されて、PKを獲得した。
 PKキッカーは脇坂で、左上に決めて先制する。

リードした川崎だったが、緊張感を保てない。
19分、GKソンリョンから山村への横パスが奪われる。
 アルバレスが強いミドルを狙ったが、GKソンリョンがセーブした。

33分、ソンリョンがプレスを受けて蹴り出すが、目の前のチャナに渡してしまう。
 急いでCBが戻ったが、同点ゴールを決められてしまう。

38分、マルシーニョがダミアンに縦のラストパス。
 ワッタナコーン・サワトラコーン(33)が背後から倒して2度目のPK獲得。
 今度も脇坂が左に決めたが、1度目よりコースは甘く、GKキッティポンが触った。

再びリードした直後の41分。
 自陣で家長が横パスをロストしてしまう。
 チャナの正面からのシュートは、ジェジエウに当たって決まった。

■2nd half
55分、アルバレスが瀬古樹の右ふくらはぎを踏んでしまう。
 VARの結果、アルバレスはレッドカードで退場となった。

1人減ったパトゥムはプレスに出れなくなる。
 山村がゆっくりとボールを持って、川崎が攻め続ける。
 橘田もフリーになることが増え、左右に散らしていった。

59分、ダミアンがGKキッティポンを外した緩やかなシュート。
 しかし、ゴールライン上でDFチャナパットがクリアした。
60分、家長のクロスをマルシーニョがヘッドで押し込むが、VARでオフサイド判定。

68分、脇坂の左CKを山村が高いヘッドで決めて、ようやくリード。
 GKキッティポンが飛び出したが、その前で山村が叩き込んだ。

パトゥムはカウンターでロングパスを入れてくる。
 81分、イゴール・セルゲエフ(11)が抜け出すが、山根が追い付いてクリアした。

■summary
パトゥムはチャナの2ゴールで川崎に迫った。
 パス交換は美しく、チャナの華麗なタッチが光った。

57分のアルバレスのレッドカードは、大きく響いた。
 10人となってしまっては、挽回できなかった。

2つ与えたPKは、PA内でボールホルダーを倒したもの。
 特にマルシーニョはPA角だったので、無理に止める必要はなかった。
 山村の決勝ゴールも、GKキッティポンが目測を誤ってしまった。
 守備に緩さがあったことも、レッドカードとともに敗因となった。


マルシーニョ(23)と握手するチャナティップ(18)。

レアンドロ・ダミアン(9)とチャナティップ・ソングラシン(18)の抱擁。

GKチャチャイ・ブットプロム(1)から求められ、黄色いGKユニフォームにサインする小林悠(11)。

川崎は4点目を終了直前まで奪えず、ドローの可能性を残した。
 リードを奪っても緊迫した空気がなく、軽いミスが相次いだ。
 GKソンリョンには決定的なパスミスが2つあり、1つは失点につながった。

3点目を奪ってからも、リスクを管理できなかった。
 最終ラインが整っていない状況で、前の選手が仕掛けてしまう。
 例えば88分、宮代がドリブルで持ち込んで自らシュート。
 遅攻も選べる状況だったので、1点差を守る選択肢もあったと思われる。

ACLで4連勝を飾った。
 ジョホールが2位蔚山現代に勝って、それぞれが勝ち点6。
 川崎が残り2試合で勝ち点1を取ることができれば、1位が確定する。

次は中4日で京都戦(J1 #32)。
 稼働率の高いベテランを休ませたい。

■goal
16PK,40PK脇坂泰斗(14) 68山村和也(31) 90+8宮代大聖(33) 
33,41チャナティップ・ソングラシン(18)

■judge
ソンリョン(1) 4.5 19分、山村へのパスが奪われる。33分、チャナへのプレゼントパスで失点。
山根視来(13) 7.0 71分、ミドル。81分、セルゲエフの決定機を止める。90+8分、1アシスト。
ジェジエウ(4) 6.0 プレスを受けると蹴り出した。26分、ヘッド。85分、スルーパスをクリア。
山村和也(31) 7.0 精密なパスを繰り出した。決勝ゴール。65分、決定的シュートをブロック。
登里享平(2) 5.5 パトゥムの左サイドからの攻撃をしっかりと抑える。67分、74分に左クロス。
橘田健人(8) 6.0 プレスを受けつつボールを大きく散らす。81分、カウンターを止めてイエロー。
脇坂泰斗(14) 6.5 1分、1人抜いて左足シュート。2つのPKを続けて決める。CKで決勝アシスト。
瀬古樹(16) 5.5 3分、45+1分にシュート。10分、不用意なロスト。55分、右足を踏まれる。
家長昭博(41) 5.0 41分、横パスのミスから失点。60分に完璧なクロスを入れたが、オフサイド。
ダミアン(9) 6.0 13分、高いヘッド。38分、PK獲得。59分のシュートは惜しくもクリアされる。
マルシーニョ(23) 6.5 15分、PK獲得。38分、ダミアンにラストパス。ボールを失わなかった。

■sub
76(41)宮代大聖(33) 6.0 83分のゴールはその前にオフサイド判定。90+8分、技巧的なゴール。
76(9)ゴミス(18) 5.5 ポストプレーで収めていく。78分、PA内で受けたが、シュートに至らず。
84(23)小林悠(11) 5.5 左FWで出場。87分、宮代の左クロスに飛び込むが、先にクリアされた。
84(16)シミッチ(6) 6.0 橘田と並んで2ボランチを組む。ハイボールを跳ね返し、引き締めた。
90+5(14)瀬川祐輔(30) 5.5 90+5分、投入直後にFKを与える。90+6分、左サイドをドリブル。

■bench
上福元直人(99) 早坂勇希(22) 高井幸大(29) 田邉秀斗(15) 名願斗哉(24) 遠野大弥(17) 山田新(20)  

■coach
鬼木達 6.0 結果は出した。ただ、緩みがあったチームを引き締められなかった。

■referee
アブドゥルラフマン・アルジャシム(QAT) 6.0 終盤にイエローを乱発する癖はいつもと変わらず。2つのPK、レッドカードは妥当。

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AT+4+9