2023/11/26

231124川崎3-0鹿島(J1 #33)

川崎3-0鹿島(等々力, 19:00KO, 20,887人)

京都戦(J1 #32)から代表ウィークを挟んで中11日。
 J1リーグ第33節は、J1リーグホーム最終戦となる鹿島戦。
 翌週にACLを控えているため、金曜日ナイター開催となった。

川崎からフル代表の選出はなかったが、大関がU-18代表に参加。
 大関は11月21日、マラガ(ESP)でのルーマニア代表戦に出場している。


山村和也(31)。
J1リーグ200試合出場。記念パネルは在籍した鹿島、C大阪、川崎での姿が配された。

先発はターンオーバーした京都戦から7人と大きく変わる。
 新たに大南、山村、登里、瀬古樹、家長、ダミアン、マルシーニョが先発する。
 大南は、10月24日のパトゥム戦(ACL GL #3)での左足関節捻挫から復帰。

先発から外れた高井、シミッチ、小林悠、ゴミス、宮代はベンチスタート。
 ジェジエウ(外国人枠のため)、瀬川がベンチ外となった。

ベンチには、出場停止が空けた遠野が入る。


鹿島は、J1リーグで13勝10分9敗の6位。

フル代表には佐野海舟(25)が参加した。
 サウジアラビアから帰国して、ボランチで先発する。
今季川崎から移籍した知念慶(13)、U-22代表に参加した松村優太(27)も先発出場。

2月のアウェイは、川崎が勝っている。
 230225鹿島1-2川崎(J1 #2)

■1st half
鹿島は鋭い動きを見せて、序盤は攻勢に出た。
 6分、知念の突破を許した山村が、PA内で背後から倒すがノーファウル。
 8分、松村優太(27)が右からカットインしてミドル。

プレスも積極的で、鈴木優磨(40)と知念慶が川崎の2CBを追い回す。
 中盤でもスペースを与えず、川崎のミスパスを誘って、ボールを回収した。

20分、鈴木優磨のミドルは、大南がブロックする。
22分、ディエゴ・ピトゥカ(21)の左CKを、佐野がニアでヘッド。

20分を過ぎたあたりで、鹿島の動きは落ち着いた。
 橘田が瀬古樹と脇坂のサポートを受けながら、前に運べるようになる。
 左サイドでマルシーニョを縦に走らせ、右サイドで家長がゆったりとキープ。

34分、登里が斜めのパスをマルシーニョに入れる。
 RSB須貝英大(16)のタックルが空振りして、マルシーニョは左ポケットで完全にフリー。
 中央に駆け込んだダミアンが、ラストパスを豪快に蹴り込んで先制する。

■2nd half
後半、鹿島は55分あたりから良い時間を作る。
 55分、樋口雄太(14)の左PA角近くからのFKは、壁に当たる。
 56分には佐野、58分には鈴木優磨がミドルを狙った。

5分ほどで川崎がペースを握り戻すと、鹿島は走れなくなった。
 63分、山根の右ロングクロスが流れると、マルシーニョが追いかける。
 須貝がPA内で先に確保したが、身体を当てられてあえなくロスト。
 マルシーニョが再びダミアンに優しいラストパスを届けて、2点目が決まった。

81分、家長のクイックFKで、ダミアンがPA右側に走り込む。
 GK早川友基(29)に背後から押し倒されてPKを獲得し、脇坂が決めた。

■summaのry
鹿島は運動量をベースに、悪くない時間もあった。
 川崎にビルドアップを許さず、次々とボールを奪う。
 2CB植田直通(55)と関川郁万(5)は、ダミアンへのロングボールを封じた。
 序盤に先制できていれば、勝ち点を得る可能性はあったかもしれない。

内容的には善戦したともいえるが、守備陣の簡単なミスが相次いで3失点。
 失点するたびに動きが落ち、川崎のボール回しに翻弄される。
 鈴木優磨も疲れて走れなくなったが、それでも交代させなかった。
 終盤は反撃する力は残っておらず、タイムアップの笛を待った。


川崎は京都戦と異なり、フルメンバーで臨んだ。
 休暇明けらしく、立ち上がりは動きが悪かった。
 その中でも鹿島の攻勢を粘り強く耐えて、逆襲に転じて勝利した。
 消化試合ではあるが、良い内容を見せてくれた。

次は中3日でジョホール戦(ACL GL #5)。
 ドロー以上の結果で、グループステージ1位突破が決定する。
 最終節のアウェイ蔚山現代戦(ACL GL #6)は、天皇杯決勝から中2日。
 厳しい日程となるので、ジョホール戦で1位突破を確定させたい。

■goal
34,63ダミアン(9) 84PK脇坂泰斗(14) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 仕事は少なめ。8分に松村のミドル、61分にピトゥカの左クロスをキャッチ。
山根視来(13) 6.5 前半、内側に入り込みビルドアップを助ける。39分、46分、63分に右クロス。
大南拓磨(3) 6.0 復帰戦。4分、持ち上がってロスト。素早い動き出しで危険なシーンを止めた。
山村和也(31) 6.0 6分、PA内で知念を背後から倒す。21分、53分にクロスをゴール前でクリア。
登里享平(2) 6.0 24分、78分に左クロス。34分、マルシーニョへパス。守備でも安定していた。
橘田健人(8) 7.0 正確な読みからインターセプトを繰り返した。56分、佐野のミドルをブロック。
脇坂泰斗(14) 6.5 50分、ミドル。80分、ゴール正面からFK。PKで1ゴール。ドリブルも冴える。
瀬古樹(16) 6.5 31分、自陣ゴール前でのターンで2人を抜く。献身的に動きながら前を狙った。
家長昭博(41) 6.0 下がることなく右ワイドに張った。81分、クイックFKをダミアンに届ける。
ダミアン(9) 7.5 圧巻の2ゴール。PKも獲得。ロングボールの競り合いでは植田と関川に苦しむ。
マルシーニョ(23) 7.0 再三のスプリントからダミアンへの2アシスト。32分、46分にシュート。

■sub
71(23)宮代大聖(33) 5.5 73分、山村のロングボールを受ける。最終ラインの背後を狙い続けた。
87(16)遠野大弥(17) 5.5 90+2分、トラップ大きくロスト。90+5分、プレスを仕掛ける。
87(9)ゴミス(18) 5.5 プレー機会は少なかった。88分、鹿島のCKを大きくクリアした。
87(41)小林悠(11) 5.5 プレー機会は少なかった。90分、背後から倒してイエローを受ける。
87(2)シミッチ(6) 5.5 アンカーに入った。89分、PA内でクリアする。90+3分、ボール奪取。

■bench
上福元直人(99) 高井幸大(29) 

■coach
鬼木達 6.5 すべての時間帯で優位ではなかったが、完勝した。選手交代は遅めだった。

■referee
笠原寛貴 6.0 6分の山村の接触は弱かったがPKでも良かったか。81分のPKは妥当。

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AT+4+6