2022/07/31

220730浦和3-1川崎(J1 #23)

浦和3-1川崎(埼玉スタジアム, 19:00KO, 35,451人)

パリ・サンジェルマンFCとのPSMから中9日。

この間、新型コロナウイルス感染症の陽性判定が相次いだ。
 7月26日(火)に1人、28日(木)に5人、29日(金)に4人が陽性判定された。
 ただ、「トップチーム関係者」と発表されていて、スタッフが含まれる可能性もある。

また、2選手の移籍が発表された。
 田邉秀斗(30)は、千葉(J2)へ育成型期限付き移籍。
 塚川孝輝(3)は、FC東京(J1)へ完全移籍した。

日本代表に参加した山根、谷口、脇坂が復帰する。
 3日前の韓国戦に谷口はフル出場、脇坂は後半33分から出場して、中2日。
 韓国戦でベンチ外だった山根は、この浦和戦も欠場する。
先発は、PSG戦から4人が変わる。
 新たに代表帰りの谷口と脇坂、RSB瀬古樹、アンカーのシミッチが先発する。
 佐々木、車屋、登里、チャナの4人は、ベンチ外となった。

ベンチには、5人しか入っていない。
 それも丹野、安藤、早坂とGKが3人。
 純粋なフィールドプレイヤーは、山村と宮城天の2人だけとなった。
浦和は、J1リーグで6勝11分5敗の暫定8位。
 川崎に続いてPSGと対戦していて、中6日の日程。

今シーズンの川崎との対戦成績は、1勝1敗。
 220212川崎0-2浦和(FFSC)
 220302川崎2-1浦和(J1 #10)

■1st half
川崎は十分な練習ができておらず、プレーが噛み合わない。
 バタバタした状態のまま、浦和があっさり先制する。
 4分、ダヴィド・モーベルグ(10)の右クロスを、伊藤敦樹(3)がゴール。

失点してからは、川崎も少し落ち着いてくる。
 9分、ダミアンのバックヘッドをGK西川周作(1)がセーブ。
 10分、脇坂の右CKを谷口がヘッド。
しかし、17分。
 イーブンボールを拾われて、松尾佑介(11)がGKソンリョンのニアを抜くゴール。

2点差となって、その後は一進一退となる。
38分、瀬古のスルーパスに脇坂が抜け出す。
 脇坂の右クロスをダミアンが押し込んだが、GK西川が抑えた。
39分には浦和が決定機。
 モーベルグのシュートはGKソンリョンが止めた。

■2nd half
川崎がボールを長く持ち、攻めていく。
 ラストパスやクロスを入れるが、ゴールは割れなかった。

浦和は前がかりになる川崎に対し、カウンターを仕掛ける。
 47分、明本考浩(15)が抜け出すが、GKソンリョンがキャッチ。
 52分、モーベルグのFKは、ソンリョンが弾き出す。
 72分にもモーベルグの巻くようなシュートをソンリョンがセーブ。
浦和は少人数の攻撃に徹していて、リスクを減らした。

82分、橘田が獲得したPKを、家長が決めて1点差とする。
しかし、85分、スローインから早く攻められて、岩尾憲(19)がゴールを決めた。

■summary
浦和は川崎が守備を構築する前に2得点。
 あとはGK西川を中心に時間を使っていった。

後半になると、川崎に巻き返されてしまう。
 61分と69分に2人ずつ選手交代したが、ボールを持たれる展開は変わらなかった。
それでも川崎を1失点に抑えて、有利な状況を活かして勝利した。
川崎は急造の最終ラインが耐えきれず、早々に2失点。
 LSB橘田は、4分、マルシーニョの加勢を受けながら、モーベルグのクロスを許した。
 代表帰りの谷口と、長期離脱から復帰したジェジエウのバランスも整っていなかった。
 瀬古樹は、RSBの練習が十分にできなかったと思われ、背後を突かれていた。
それでも、負傷者や退場者なく90分を終えることができたことは良かった。

多くの感染者を出し、ベンチにフィールドプレイヤー2人しか用意できなかった。
 ハーフタイム、安藤と早坂が必死にシュート練習を繰り返していた。

ユースの2種登録は高井だけだが、理由は分からないが呼んでいない。
 2日前、U-18のクラブユース選手権に出場したが、ベンチを埋めることはできたはず。
トップ昇格が決まっている大関や松長根に至っては、2種登録されていない。
 今日の事態を想定しなかったことは、正直にチームの失態といえる。

次は中3日でセレッソ大阪戦(YLC QF #1)。
 J1リーグでダブルを許したセレッソ相手となる。
 あらゆる手段で陣容を整えて、恥ずかしくないプレーを見せてほしい。

■goal
4伊藤敦樹(3) 17松尾佑介(11) 85岩尾憲(19)
82PK家長昭博(41)

■judge
ソンリョン(1) 7.0 17分、ニアを抜かれて失点。39分、47分、52分、72分と決定機を止める。
瀬古樹(16) 4.5 RSB。背後のスペースを突かれる。起点となって組み立て、クロスを入れた。
ジェジエウ(4) 4.5 守備範囲は広いが、谷口や瀬古と連携はまだまだ。85分、アシストを許す。
谷口彰悟(5) 5.0 鋭いパスで橘田とマルシーニョを使う。51分、背後から松尾を止めイエロー。
橘田健人(8) 5.0 LSB。43分、ボールを奪うが前を向けず。80分にPKを、88分にFKを獲得する。
シミッチ(6) 5.5 ハイボールに競り勝ち、サイドに展開する。パスを受ける動きを繰り返した。
脇坂泰斗(14) 5.5 ドリブルで前へ進む。60分、90+6分のミドル、88分のFKはわずかに外れる。
遠野大弥(19) 5.0 動き回ったが窮屈だった。47分、ミドル。66分、ターンで剥がして抜け出す。
家長昭博(41) 6.0 明本を苦にせずクロスを入れる。77分、ヘッド。キープ力でチームを助ける。
ダミアン(9) 6.0 9分と38分のシュート、90+4分のオーバーヘッドはどれも西川に止められた。
マルシーニョ(23) 5.5 19分、44分にドリブルで仕掛ける。59分、68分のシュートは当たらず。

■sub
73(23)宮城天(24) 6.0 77分、カットインからシュート。90+1分、谷口のクロスをヘッド。
78(19)山村和也(31) 6.0 2トップに入り、猛然とボールを追う。90+6分、脇坂に丁寧に落とす。

■bench
丹野研太(27) 安藤駿介(21) 早坂勇希(22) 

■coach
鬼木達 6.0 厳しい状況にあっても、与えられた戦力でベストを尽くした。

■referee
松尾一 6.0 判断が遅くなることもあったが、まずまずのジャッジ。

179,500views

2022/07/21

220720川崎1-2パリ・サンジェルマン(PSM)

川崎1-2パリ・サンジェルマンFC(国立競技場, 19:30KO, 64,922人)

代表ウィークに組まれたプレシーズンマッチ。
 パリ・サンジェルマンFC(FRA)の日本ツアー2022の1試合目。
国立競技場のチケットは、高額に設定された。
 カテゴリー1(メインスタンド)の28,000円からカテゴリー6(ゴール裏上層)の7,000円まで。
 それでもスタンドは埋まり、PSGの人気の高さを示した。

欧州クラブとは、2019年のチェルシーFC、2015年のボルシア・ドルトムント以来の対戦。
 190719川崎1-0チェルシーFC(PSM)
 150707川崎0-6ボルシア・ドルトムント(PSM)

名古屋戦(J1 #22)が中止となり、ガンバ大阪戦(J1 #21)から中10日。
 鬼木達監督は、濃厚接触者となりガンバ戦を欠場したが、復帰する。


先発は、ガンバ大阪戦から3人を変える。
 日本代表に招集された谷口彰悟、山根視来、脇坂泰斗の3人が外れた。
 新たにジェジエウ、登里、遠野が先発する。
  ジェジエウは、2021年11月7日の鳥栖戦(2021 J1 #35)以来の復帰。
  左膝前十字靭帯・内側側副靭帯損傷で、復帰まで8か月を必要とした。

ベンチ入りは12人。
 新たに松井、シミッチ、瀬古、小塚、永長、五十嵐、宮城天が入る。
 そして、塚川が外れている。何らかの負傷があったのかもしれない。
 (2022年7月22日(金) FC東京(J1)への完全移籍が発表された)

パリ・サンジェルマンFC(PSG)は、2021-22シーズンのリーグ・アン優勝。
 ヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグではベスト16だった。
 リオネル・メッシ(30)、ネイマール(10)、キリアン・エムバペ(7)と著名な選手が揃う。

■1st half
川崎は押し込まれつつ、プレスを仕掛ける。
 PSGに局面で翻弄されながら、ボールを奪うと反撃に転じた。
17分、遠野のスルーパスからマルシーニョがGK1対1となってシュート。
20分、PA内で遠野と家長が連続してシュート。
35分、遠野の右FKを車屋が戻して、家長がシュート。
 ゆったりボールを持つこともできていて、悪くなかった。
 ただ、GKジャンルイジ・ドンナルンマ(99)の壁は厚かった。

PSGは、余裕を持って守備を崩していく。
 PA内でパスを繰り返し、川崎の選手の足を止める。
18分と28分にエムバペが決定的なシュートを放つが、GKソンリョンがセーブする。
32分、メッシが緩く右足シュートすると、登里に当たってゴールが決まった。

復帰戦となるジェジエウを中心として、なんとか1失点で終えた。

■2nd half
両チームともに目まぐるしく選手を入れ替える。
 PSGはハーフタイムでエムバペ、ネイマールが交代し、攻撃の出力は落ちる。
 逆に運動量は上がったので、レベルは十分に高いままだった。

川崎は落ち着かないところもあったが、瀬古とシミッチが中盤をコントロール。
49分、瀬古のラストパスから、知念がGK1対1となってシュート。
54分、中盤で瀬古がボールを奪取して、そのままミドルシュート。
 プレスを強く受けながらも前進して、ゴールに近づいた。

58分、左サイドを崩され、フアン・ベルナト(14)が強いクロス。
 アルノー・カリムエンド(29)が押し込んで、2点差となった。

川崎は86分、瀬古のクロスを山村がヘッドでゴールを決める。
 チャンスは作ったが、同点にはできなかった。

■summary
PSGは、高い技術を見せてくれた。
 メッシ、ネイマール、エムバペが揃った前半は、特に素晴らしかった。
 川崎の選手の脇に正確に緩やかなパスを出して、崩していく。
 スペースを突く動きも的確で、次々にチャンスを量産した。

逆にこの3人はあまり守備をしないので、川崎の攻撃を受けることもあった。
 日本の暑さもあって、全体的に運動量は少なかった。

この後、PSGは中2日で浦和戦、中1日でガンバ大阪戦を控える。
 商業的な理由もあり、かなり厳しい日程が組まれている。
 日本の3試合では、川崎戦が最も良い状態になるかもしれない。


川崎は、PSGとの力量差は明確だったが、それなりに善戦した。
 一方的に攻められるだけではなく、反撃する時間帯もあった。
 シーズン中であり、コンディションの有利さを活かした。
 世界との差を感じることができたテストマッチになったといえる。

サイドバックでは、いろいろな選手をテスト。
 RSBは、佐々木が先発し、56分に松井、最後は高井が入った。
 LSBは、登里、佐々木、橘田、松井とプレーした。
 山根不在の可能性は今後もあるだけに、選択肢を拡げる効果を期待したい。

次は中9日で浦和戦(J1 #23)。
 中断期間で戦術を整備して、しっかりと戦いたい。

■goal
84山村和也(31) 
32リオネル・メッシ(30) 58アルノー・カリムエンド(29)

■judge
ソンリョン(1) 7.5 18分、28分*2本のエムバペ、67分のイカルディ(9)の決定機を止める。
佐々木旭(15) 5.0 RSBから56分にLSBへ。球際と動き出しで後手を踏む。消極的にプレー。
ジェジエウ(4) 6.0 長期離脱からの復帰戦。豪快なクリアやカバーリングの広さは健在だった。
車屋紳太郎(7) 6.0 攻撃パターンを察知し、PA内を埋める。45+1分、ネイマールからカット。
登里享平(2) 5.5 15分、44分とシュートブロック。32分のメッシのゴールは防げなかった。
橘田健人(8) 5.5 メッシに喰らいついても剥がされた。LSBでは77分と80分にボール奪取。
チャナ(18) 5.5 32分、ゴールライン上でクリア。囲まれてもドリブルで打開していった。
遠野大弥(19) 6.0 17分、マルシーニョにスルーパス。20分、23分とPA内でシュートする。
家長昭博(41) 5.5 20分、ボレー。35分、遠野のFKからシュート。右サイドで存在感を示した。
ダミアン(9) 5.5 プレスを先導する。7分、左クロスをヘッド。42分、自陣からロングシュート。
マルシーニョ(23) 6.0 3バッグのラインブレイクを繰り返す。17分、GK1対1の決定機を迎える。

■sub
HT(9)知念慶(20) 5.5 49分、瀬古のラストパスからシュート。狭いスペースでもキープする。
HT(19)瀬古樹(16) 6.0 大きく広く動いた。54分、奪って持ち上がりミドル。84分、アシスト。
HT(4)山村和也(31) 6.0 58分、カリムエンドに前に入られ失点。完璧なジャンプから1ゴール。
56(18)シミッチ(6) 6.0 中央でパスを出し入れする。押し込まれても高さでクロスを跳ね返す。
56(2)松井蓮之(25) 5.5 83分、PA内で回収してそのままシュート。RSBから86分、LSBに回る。
56(41)小林悠(11) 5.5 74分、89分と抜け出してパスを呼び込んだ。シュートはできなかった。
56(23)宮城天(24) 5.5 70分、77分、81分と左サイドから仕掛けたが、いずれも不発に終わる。
73(15)小塚和季(17) 5.5 ファウル気味で強くチャージを掛けた。89分、ボレーシュート。
86(8)高井幸大(29) 5.5 RSBで登場するが、目立てなかった。90+2分、シュートブロック。
86(24)永長鷹虎(26) 5.5 88分、ゴール前でフリーとなったが、判断が遅くなり詰められた。

■bench
丹野研太(27) 五十嵐太陽(28) 

■coach
鬼木達 6.0 選手を上手く入れ替えて、SBや中盤で多くの選手を試した。

■referee
荒木友輔 6.0 接触プレーが少ない展開で、悪くないジャッジだった。

179,100views

2022/07/10

220709川崎4-0G大阪(J1 #21)

川崎4-0G大阪(等々力, 19:00KO, 18,466人)

等々力にガンバ大阪を迎えるJ1リーグ第21節。

7月6日(水)に予定されていた鳥栖戦(J1 #20)は、試合中止(延期)となった。
 鳥栖の5選手が新型コロナウイルス感染症の陽性診断、チーム活動停止になったため。
(鳥栖戦は8月31日(水)、等々力で代替開催される)

期せずして、逆転負けしたセレッソ大阪戦(J1 #19)から中6日と間隔が空いた。

7月7日(木)、トップチーム選手1名(氏名非公表)の陽性判断を発表。
また、鬼木達監督が濃厚接触者となり、寺田周平コーチが指揮を執る。


先発は、セレッソ戦から3人が変わる。
 新たに佐々木旭、ダミアン、マルシーニョが先発する。
 大島はベンチ外、小林悠と遠野がベンチスタートとなる。

ベンチには、登里と知念が入り、宮城天が外れた。。
 登里は3月2日の浦和戦(J1 #10)、知念は6月18日の札幌戦(J1 #17)以来の復帰となる。


ガンバ大阪は、J1リーグ5勝6分9敗の16位。
 水曜日に湘南戦(J1 #20)があったため、中2日。
 前週と前々週の水曜日にも試合があって、7連戦目と厳しい日程。
ユース3年生のFW南野遥海(42)は、J1リーグ初先発。

吹田での対戦は、ドローだった。
 220306G大阪2-2川崎(J1 #3)
 宇佐美貴史(39)は、この試合で右アキレス腱を断裂し、長期欠場中。

■1st half
ガンバは強くプレスに出てきた。
 川崎も運動量で対抗しながら、パスコースを作って進む。
6分、チャナのスルーパスから、マルシーニョが抜け出して左クロス。
 中央でフリーのダミアンが、GK東口順昭(1)に当てながら先制ゴールを決める。

そして7分、奥野耕平(17)のトラップが長くなる。
 脇坂に奪われたところに、足を高く持ち上げてタックルしてしまう。
 最初はイエローが提示されたが、VARでレッドカードと判定された。

10人となったガンバは混乱したまま、戦術を統一できない。
 前からプレスを続けるが、後方は引き気味で、中盤にスペースを空けてしまう。

川崎が次々とゴールを決めていく。
 20分、ダミアンのパスから、マルシーニョがGK東口のニア上を抜いてゴール。
 30分、佐々木の左クロスをマルシーニョがスルーして、脇坂がゴール。
 36分、右CKを車屋が触り、家長が右足バイシクルを決めた。

■2nd half
後半も押し込んだが、ガンバは自陣に引き籠って耐える。
 46分と52分に家長、54分にマルシーニョ、63分に橘田、69分に脇坂。
 73分にダミアン、74分に佐々木、77分と78分に遠野がシュート。
80分、小林悠がDFを背負ったままターンして、バーに当てる。
 84分に車屋、89分に小林悠、90+1分に知念がシュート。

数多くのシュートを放ったが、GK東口のビッグセーブが続いた。
 ゴールは奪えなかったが、ガンバに攻められることもなかった。

■summary
ガンバは奥野の退場後、立て直すことができなかった。
 片野坂監督は、10人でもプレスを続ける指示を出したと思われる。
 しかし、川崎の攻勢が続く状況にあって、現実的な指示ではなかった。
 ピッチの中は混乱したまま、次々とゴールを許してしまった。

32分、FWパトリック(18)を投入して、ロングボールを入れていく。
 パトリックが空中戦に競り勝っても、これを拾う選手はいなかった。

後半、GK東口順昭がスーパーセーブを連発。
 大差となっていたが、集中力を切らさずベストを尽くした。
 相変わらずの素晴らしさで、観るべき価値があるプレーだった。


川崎は、4ゴールで快勝した。
 日程による体力差と数的有利を活かし、前半で試合を決めた。
 ほとんど攻撃を許さず、ガンバを圧倒することができた。

マルシーニョが最終ラインの背後を狙うスプリントを繰り返す。
 RSB福岡将太(2)を置き去りにして、RCB三浦弦太(5)をサイドに吊り出す。
 ガンバの中央の守りを薄くすることで、決定機を生み出した。

登里と知念が復帰したことも良いニュース。
 この間、LSBは佐々木旭が支えていたが、このところ迷いも見られた。
 登里のプレーから学び、成長していってほしい。

次は中6日でアウェイ名古屋戦(J1 #22)。
 ミッドウィークに天皇杯4回戦が開催されるが、すでに敗退済。
 名古屋は連戦となるので、有利な日程を活かし、しっかりと勝ちたい。
(コロナ感染による名古屋の活動停止により、名古屋戦は延期された。)

■goal
6ダミアン(9) 20マルシーニョ(23) 30脇坂泰斗(14) 36家長昭博(41) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 プレー機会は少なかった。86分、クロスに出遅れて、パトリックと接触する。
山根視来(13) 6.5 勢い良く右サイドを駆け上がっていく。多くの右クロスをゴール前に届ける。
谷口彰悟(5) 7.0 攻守ともに隙がなく、完璧だった。58分、パトリックへのスルーパスをクリア。
車屋紳太郎(7) 6.5 45分、パトリックのカウンターを止める。サイドにパスを入れて組み立てた。
佐々木旭(15) 6.0 30分、アシスト。スペースに走って左クロスを入れる。78分からRSBに回る。
橘田健人(8) 6.5 63分、ミドル。パスを受けて前に展開した。ガンバの攻撃の起点に鋭く寄せる。
脇坂泰斗(14) 6.5 22分、69分にシュート。30分、ゴール。44分、マルシーニョへスルーパス。
チャナ(18) 6.0 小刻みなターンから縦にドリブルし、スルーパスも狙う。もっと動き続けたい。
家長昭博(41) 7.0 36分、右足バイシクルでゴール。左右に出向いてゆっくりコントロールした。
ダミアン(9) 7.0 1ゴール1アシスト。33分、35分、73分にシュート。ポストプレーも良かった。
マルシーニョ(23) 7.0 左のスペースを使う。20分、ニアを抜くゴール。65分、シュート空振り。

■sub
66(18)遠野大弥(19) 6.0 77分、脇坂のパスを受けてシュート。78分、ドリブルしてミドル。
66(23)知念慶(20) 5.5 復帰戦。左FW。69分、脇坂へラストパス。72分、PA内でポストプレー。
78(9)小林悠(11) 6.0 80分、橘田の縦パスからバーに当てるシュート。89分、PA内シュート。
78(13)登里享平(2) 5.5 復帰戦。LSBで巧みなインナーラップ、粘り強く寄せる守備を見せた。
83(14)塚川孝輝(3) 5.5 パトリックとハイボールを競る。90分、石毛秀樹のクロスを止める。

■bench
丹野研太(27) 山村和也(31)

■coach
寺田周平(代行) 6.0 大勝に導いた。佐々木をRSBでテスト。選手交代はやや遅かったか。

■referee
飯田淳平 5.5 VARによる奥野のレッドカードは妥当。スローイン判定が副審と噛み合わなかった。

178,600views

2022/07/03

220702C大阪2-1川崎(J1 #19)

C大阪2-1川崎(ヨドコウ桜スタジアム, 19:00KO, 12,987人)

終盤に追い付かれてドローとなった磐田戦(J1 #18)から中6日。
 ヨドコウ桜スタジアムでのセレッソ大阪戦を迎える。


先発は、磐田戦から変わらない11人。
ベンチには佐々木と宮城天が入り、シミッチと瀬古樹が外れた。


セレッソは、J1リーグ7勝6分5敗の7位。
8月3日と10日のYBCルヴァンカップ準々決勝でも、川崎と当たる。

等々力での対戦は、セレッソが大勝した。
 220402川崎1-4C大阪(J1 #6)

清武弘嗣(10)は、6月26日の清水戦(J1 #18)で左足リスフラン靭帯損傷。
 全治6週間で、残念ながら欠場する。
等々力で2ゴールを決めた乾貴士は、その後、規律を乱して出場停止処分を受ける。
 6月9日、セレッソとの契約を解除して、チームを去った。

■1st half
川崎はチャナが下がってパスをつなぐ。
 セレッソのプレスに穴を作り、大島を使って前進する。
4分、小林悠の落としから、脇坂のミドルシュートが左ポストを叩く。
22分、家長の右クロスを小林悠がヘッド。

川崎が決定機を作り出す展開が続いて、36分。
 脇坂の右CKを谷口が美しく合わせて先制ゴール。

先制してからはセレッソがセットプレーで逆襲する。
 40分から鈴木徳真(17)が4本のCKを蹴り続けた。

■2nd half
後半に入り、川崎の運動量が落ちてくる。
 セレッソのプレスを受けて、蹴らされる展開となった。

57分、鈴木の右CKをマテイ・ヨニッチ(22)がニアサイドでヘッド。
59分、鈴木の35メートルのロングFK。
 縦に抜け出した舩木翔(29)がバックヘッドで同点ゴール。
 GKソンリョンは、前に出る判断ができず、待ってしまった。

暑さの中、どちらのチームも走れなくなる。
 セレッソは縦ポンを仕掛けながら、川崎を押し込んでいく。

川崎は手数を掛けず、縦に早く仕掛ける。
 79分、佐々木の左クロスに抜け出した小林悠がフリーでヘッド。
 83分、山根の縦パスを受けたダミアンが、GKと1対1のシュート。
 88分、大島の右クロスを宮城天がダイビングヘッド。
立て続けにチャンスを作ったが、ゴールを決められない。

90分、佐々木が肘打ちで与えた右サイドライン際からのFK。
 鈴木の長距離FKを、ジェアン・パトリッキ(26)がヘッドで決勝ゴールを決めた。

■summary
セレッソは、鈴木徳真のFK2つから逆転勝利した。
 鈴木は多くのセットプレーを蹴ったが、2ゴールはかなり長距離のFKだった。
 可能性は高くはなかったが、川崎の守り方を研究し、最上の成果を得た。


川崎は前半、先制するまでは良いプレーが続いた。
 チャナが組み立てに参加して、ドリブルで縦に運び、セレッソの陣形を崩した。
 ただ、暑さの中で動きが減ってしまうと、パスが詰まってしまった。

知念慶がベンチ外で、マルシーニョはコンディション不良が明らか。
 アタッカーが足りず、90+5分には山村を前線に投入するほどだった。
 五十嵐や永長をベンチに入れても良かったかもしれない。

次は中3日でホーム鳥栖戦(J1 #20)。
 良い内容でも、結果を出せない試合が続いている。
 残念だが、引き続き良いプレーを追い求めていくしかない。
(2022年7月4日、鳥栖戦の試合中止(延期)が発表された。)
(鳥栖の選手5人とスタッフ1人の新型コロナウイルス感染症の陽性診断のため。)

■goal
59舩木翔(29) 90+2ジェアン・パトリッキ(26)
36谷口彰悟(5)

■judge
ソンリョン(1) 5.0 59分、飛び出さず失点する。75分、アダム・タガード(9)のループを弾く。
山根視来(13) 6.0 右大外でパスを待った。右クロスでチャンスを作った。88分、トラップミス。
谷口彰悟(5) 6.5 36分、先制ゴール。ゴール前を堅く守って、クリアする。山根へのパスが秀逸。
車屋紳太郎(7) 5.5 38分、毎熊晟矢(16)に競り負け、手で倒してしまう。ロングボールを防いだ。
橘田健人(8) 5.5 27分、遠野のパスからミドル。67分、インサイドハーフへ。守備は良かった。
大島僚太(10) 6.0 緩やかなプレーでピッチを支配。守備の物足りなさはあっても、欠かせない。
脇坂泰斗(14) 6.0 4分のミドルは左ポスト直撃。右CKで1アシスト。縦にドリブルで持ち運んだ。
チャナ(18) 6.0 下りて受けて前に進んだ。28分、小林悠へロングパス。後半、運動量が減った。
家長昭博(41) 6.0 4分、19分にシュート。相手に当たられても体幹の強さでキープ。奮闘した。
小林悠(11) 6.0 22分、47分、79分とクロスをヘッド。28分、チャナのパスからシュート。
遠野大弥(19) 5.5 31分、45+2分にチャンスを作るが、シュートできず。素早い戻りで貢献。

■sub
67(19)佐々木旭(15) 5.0 79分、小林悠へクロス。90分、中原輝(41)に肘打ちしてFKを与えた。
67(14)マルシーニョ(23) 4.5 スピードなく、ほとんど走れない。起用できる状態でなかった。
79(11)ダミアン(9) 6.0 83分、GK1対1となってシュート。84分、大島のCKからシュート。
79(18)宮城天(24) 5.5 82分、86分に左から仕掛ける。89分、大島のクロスをヘッド。
90+5(8)山村和也(31) 6.0 ロスタイム失点後に投入。ラストプレーでつなぎ、ゴール前へ。

■bench
丹野研太(27) 塚川孝輝(3) 

■coach
鬼木達 5.0 悪い内容ではないが、勝てなかった。選手が揃わなくとも、采配を工夫したい。

■referee
荒木友輔 5.0 不安定なジャッジが続いた。55分の車屋のハンドは、PK判定とするべきだった。

178,200views