2022/07/10

220709川崎4-0G大阪(J1 #21)

川崎4-0G大阪(等々力, 19:00KO, 18,466人)

等々力にガンバ大阪を迎えるJ1リーグ第21節。

7月6日(水)に予定されていた鳥栖戦(J1 #20)は、試合中止(延期)となった。
 鳥栖の5選手が新型コロナウイルス感染症の陽性診断、チーム活動停止になったため。
(鳥栖戦は8月31日(水)、等々力で代替開催される)

期せずして、逆転負けしたセレッソ大阪戦(J1 #19)から中6日と間隔が空いた。

7月7日(木)、トップチーム選手1名(氏名非公表)の陽性判断を発表。
また、鬼木達監督が濃厚接触者となり、寺田周平コーチが指揮を執る。


先発は、セレッソ戦から3人が変わる。
 新たに佐々木旭、ダミアン、マルシーニョが先発する。
 大島はベンチ外、小林悠と遠野がベンチスタートとなる。

ベンチには、登里と知念が入り、宮城天が外れた。。
 登里は3月2日の浦和戦(J1 #10)、知念は6月18日の札幌戦(J1 #17)以来の復帰となる。


ガンバ大阪は、J1リーグ5勝6分9敗の16位。
 水曜日に湘南戦(J1 #20)があったため、中2日。
 前週と前々週の水曜日にも試合があって、7連戦目と厳しい日程。
ユース3年生のFW南野遥海(42)は、J1リーグ初先発。

吹田での対戦は、ドローだった。
 220306G大阪2-2川崎(J1 #3)
 宇佐美貴史(39)は、この試合で右アキレス腱を断裂し、長期欠場中。

■1st half
ガンバは強くプレスに出てきた。
 川崎も運動量で対抗しながら、パスコースを作って進む。
6分、チャナのスルーパスから、マルシーニョが抜け出して左クロス。
 中央でフリーのダミアンが、GK東口順昭(1)に当てながら先制ゴールを決める。

そして7分、奥野耕平(17)のトラップが長くなる。
 脇坂に奪われたところに、足を高く持ち上げてタックルしてしまう。
 最初はイエローが提示されたが、VARでレッドカードと判定された。

10人となったガンバは混乱したまま、戦術を統一できない。
 前からプレスを続けるが、後方は引き気味で、中盤にスペースを空けてしまう。

川崎が次々とゴールを決めていく。
 20分、ダミアンのパスから、マルシーニョがGK東口のニア上を抜いてゴール。
 30分、佐々木の左クロスをマルシーニョがスルーして、脇坂がゴール。
 36分、右CKを車屋が触り、家長が右足バイシクルを決めた。

■2nd half
後半も押し込んだが、ガンバは自陣に引き籠って耐える。
 46分と52分に家長、54分にマルシーニョ、63分に橘田、69分に脇坂。
 73分にダミアン、74分に佐々木、77分と78分に遠野がシュート。
80分、小林悠がDFを背負ったままターンして、バーに当てる。
 84分に車屋、89分に小林悠、90+1分に知念がシュート。

数多くのシュートを放ったが、GK東口のビッグセーブが続いた。
 ゴールは奪えなかったが、ガンバに攻められることもなかった。

■summary
ガンバは奥野の退場後、立て直すことができなかった。
 片野坂監督は、10人でもプレスを続ける指示を出したと思われる。
 しかし、川崎の攻勢が続く状況にあって、現実的な指示ではなかった。
 ピッチの中は混乱したまま、次々とゴールを許してしまった。

32分、FWパトリック(18)を投入して、ロングボールを入れていく。
 パトリックが空中戦に競り勝っても、これを拾う選手はいなかった。

後半、GK東口順昭がスーパーセーブを連発。
 大差となっていたが、集中力を切らさずベストを尽くした。
 相変わらずの素晴らしさで、観るべき価値があるプレーだった。


川崎は、4ゴールで快勝した。
 日程による体力差と数的有利を活かし、前半で試合を決めた。
 ほとんど攻撃を許さず、ガンバを圧倒することができた。

マルシーニョが最終ラインの背後を狙うスプリントを繰り返す。
 RSB福岡将太(2)を置き去りにして、RCB三浦弦太(5)をサイドに吊り出す。
 ガンバの中央の守りを薄くすることで、決定機を生み出した。

登里と知念が復帰したことも良いニュース。
 この間、LSBは佐々木旭が支えていたが、このところ迷いも見られた。
 登里のプレーから学び、成長していってほしい。

次は中6日でアウェイ名古屋戦(J1 #22)。
 ミッドウィークに天皇杯4回戦が開催されるが、すでに敗退済。
 名古屋は連戦となるので、有利な日程を活かし、しっかりと勝ちたい。
(コロナ感染による名古屋の活動停止により、名古屋戦は延期された。)

■goal
6ダミアン(9) 20マルシーニョ(23) 30脇坂泰斗(14) 36家長昭博(41) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 プレー機会は少なかった。86分、クロスに出遅れて、パトリックと接触する。
山根視来(13) 6.5 勢い良く右サイドを駆け上がっていく。多くの右クロスをゴール前に届ける。
谷口彰悟(5) 7.0 攻守ともに隙がなく、完璧だった。58分、パトリックへのスルーパスをクリア。
車屋紳太郎(7) 6.5 45分、パトリックのカウンターを止める。サイドにパスを入れて組み立てた。
佐々木旭(15) 6.0 30分、アシスト。スペースに走って左クロスを入れる。78分からRSBに回る。
橘田健人(8) 6.5 63分、ミドル。パスを受けて前に展開した。ガンバの攻撃の起点に鋭く寄せる。
脇坂泰斗(14) 6.5 22分、69分にシュート。30分、ゴール。44分、マルシーニョへスルーパス。
チャナ(18) 6.0 小刻みなターンから縦にドリブルし、スルーパスも狙う。もっと動き続けたい。
家長昭博(41) 7.0 36分、右足バイシクルでゴール。左右に出向いてゆっくりコントロールした。
ダミアン(9) 7.0 1ゴール1アシスト。33分、35分、73分にシュート。ポストプレーも良かった。
マルシーニョ(23) 7.0 左のスペースを使う。20分、ニアを抜くゴール。65分、シュート空振り。

■sub
66(18)遠野大弥(19) 6.0 77分、脇坂のパスを受けてシュート。78分、ドリブルしてミドル。
66(23)知念慶(20) 5.5 復帰戦。左FW。69分、脇坂へラストパス。72分、PA内でポストプレー。
78(9)小林悠(11) 6.0 80分、橘田の縦パスからバーに当てるシュート。89分、PA内シュート。
78(13)登里享平(2) 5.5 復帰戦。LSBで巧みなインナーラップ、粘り強く寄せる守備を見せた。
83(14)塚川孝輝(3) 5.5 パトリックとハイボールを競る。90分、石毛秀樹のクロスを止める。

■bench
丹野研太(27) 山村和也(31)

■coach
寺田周平(代行) 6.0 大勝に導いた。佐々木をRSBでテスト。選手交代はやや遅かったか。

■referee
飯田淳平 5.5 VARによる奥野のレッドカードは妥当。スローイン判定が副審と噛み合わなかった。

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