2022/03/03

220302川崎2-1浦和(J1 #10)

川崎2-1浦和(等々力, 19:00KO, 14,696人/20,000人)

前半の2ゴールで勝利した鹿島戦(J1 #2)から中3日。
 ACLの日程の影響で、4月28日or29日に開催予定の第10節が前倒しされる。
 水曜日のホーム等々力で、同じACL組の浦和との対戦。

観客数は、まん延防止等重点措置に伴って、20,000席。
 ただ、FC東京戦(J1 #1)に続いての平日ナイターということもあり、完売しなかった。


先発は、鹿島戦から3人が変わる。
 新たに登里、遠野、ダミアンが先発する。
 鹿島戦で先発した小林悠はベンチ、佐々木旭と知念はベンチ外となった。
ベンチには、新たにシミッチと瀬古樹が入った。


浦和は、ここまでJ1リーグで3試合1分2敗。
 前節G大阪戦(J1 #2)から中3日で、川崎と同じ日程。
 MF岩尾憲(19)はG大阪戦で退場し、出場停止となっている。

川崎にはFFSCで勝っていて、今シーズン早くも2回目の対戦。
 220212川崎0-2浦和(FFSC)

■1st half
浦和はGK西川周作(1)からビルドアップ。
 ピッチを広く使い、縦パスを狙いながらゴールを目指した。
 川崎サイドで多くのセットプレーを得て、LSB馬渡和彰(6)が蹴っていく。
 22分、馬渡の左CKから伊藤敦樹(3)がシュート。

25分、登里が左ハムストリングスを痛めて座り込む。
 急遽、塚川をLSBに入れるが、浦和の攻勢が続いた。
 27分、右クロスを明本考浩(15)がシュート。
そして33分、馬渡の右フリーキックを岩波拓也(4)がヘッドで先制ゴール。 

川崎は浦和の強いプレスに苦しんだ。
 バックパスが多くなり、ボールを前に運べなかった。

■2nd half
後半、浦和は目に見えて失速した。
 明本はまだ動けていたが、関根貴大(14)と江坂任(33)の足が止まる。
 プレスに出ても、剥がされたあと次のリトリートが遅れた。

川崎は徐々に前進してゴールに迫る。
 パスワークを繰り返し、浦和を細かく揺さ振っていく。
57分、ここまで完璧だったLCBアレクサンダー・ショルツ(28)がボールロスト。
 GK西川のキックも、ミスが増えてくる。

62分、脇坂の左CKがGK西川の頭上を越えてファーサイドに向かう。
 ぴたりと落下点に入った家長が、力強いヘッドで同点ゴールを決めた。
そして64分、塚川がRSB酒井宏樹(2)の強いチャージに耐えて、中央の脇坂にパス。
 脇坂はターントラップで柴戸海を抜き、PAまでドリブルで侵入する。
 DFを引き付けてから右に流すと、山根が鋭い逆転ゴールを決めた。

浦和は攻めようとはするが、チャンスを作れない。
 山村と谷口にゴール前を固められ、なすすべがなかった。
可能性があったのは、セットプレーくらい。
 86分、馬渡がゴール正面のFKを蹴った。

■summary
浦和は前半、スーパーカップを彷彿とさせる連動した守備を見せた。
 主導権を握り、川崎を押し込んで多くのセットプレーを得る。
 そして、馬渡のFKから先制に成功した。

しかし、後半は運動量が大きく落ちた。
 プレスが弱まったことで、川崎の攻勢を許してしまう。
 立て続けに2点を失って、逆転を許した。

気温の低い時期に走れないのは、マネジメントの課題とも考えられる。
 攻守ともに運動量が必要なサッカーだが、要求が過大なのかもしれない。
 今は選手たちに連戦の疲労が残っていて、日程が緩めば改善する可能性はある。
 ただ、夏場になればもっと厳しい状況になると思われる。


川崎は前半、上手くいかなかったが、後半巻き返して逆転した。
 登里が負傷交代するアクシデントもあったが、塚川が十分に対応した。
 塚川はテクニカルなプレーも見せ、高さを活かした守備も良かった。

浦和のショルツと岩波の2CBは強力だった。
 川崎はSBが上がった裏のスペースを使い、CBを引き出していく。
 ゴール前の密度を薄めることで、チャンスを作った。

次は中3日でアウェイのガンバ大阪戦(J1 #3)。
 負傷者が増えているが、5連戦の最後となる。
 内容を改善しながら、しっかり勝利したい。

■goal
62家長昭博(41) 64山根視来(13) 
33岩波拓也(4)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 52分の明本のシュート、86分の馬渡のFKを弾く。89分、右クロスをパンチ。
山根視来(13) 6.5 18分、50分に右クロス。58分にボレー。64分、走り込んで決勝ゴール。
山村和也(31) 6.5 21分、馬渡のシュートをブロック。60分、左ラインに沿って持ち上がる。
谷口彰悟(5) 7.0 47分、56分に浦和のカウンターを止める。45分、イエローをもらった。
登里享平(2) 5.5 パスの起点となっていた。25分、左ハムストリングスを痛めて交代する。
橘田健人(8) 6.5 3分、ミドル。運動量は減ったが、良いポジションに動いてチームを支えた。
脇坂泰斗(14) 7.0 どちらも完璧な2アシストで勝利に導いた。39分、曲がるミドルシュート。
チャナ(18) 6.0 ドリブルでプレスを抜け出す。63分、4試合で3枚目のイエローをもらう。
家長昭博(41) 6.5 18分、フリーでシュート。62分、高い打点の強いヘッドで同点ゴール。
ダミアン(9) 6.0 最後までプレスを頑張る。スペースはなかったが、59分と61分にシュート。
遠野大弥(19) 5.5 左FWだが、中側にも入ってプレー。68分、抜け出すが岩波に倒される。

■sub
26(2)塚川孝輝(3) 6.0 LSBで緊急出場。失点につながるファウルもあったが、徐々に馴染んだ。
76(18)小塚和季(17) 6.0 87分、ボールを回収する。CBまで深く追い回し、泥臭く必死に駆けていた。
76(19)小林悠(11) 5.5 左FWに入る。77分にFKを得る。81分、厳しいハンドの判定でイエロー。
88(14)シミッチ(6) 5.5 2ボランチの左でプレー。しっかり試合を終える役割を果たした。

■bench
丹野研太(27) 瀬古樹(16) 宮城天(24) 

■coach
鬼木達 6.0 前半は劣勢だったが、逆転に導く。出場機会の少ない小塚、シミッチを起用。

■referee
佐藤隆治 4.5 ファウルの判断が一貫せず。川崎4枚、浦和1枚のイエローカードは出しすぎ。

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