J1リーグ開幕戦は、等々力での第39回多摩川クラシコ。
浦和とのFUJIFILM SUPER CUP(FFSC)から中5日。
第1節では唯一の金曜日開催で、J1リーグの2022年最初の試合となる。
2021年も横浜FM戦(2021 J1 #1)は、金曜日の等々力開催だった。
2月中旬の19時キックオフだが、それほど寒くはなかった。
観客数は、まん延防止等重点措置に伴い、20,000席で運用。
2021シーズン後半の12,000席運用よりは席数は増えた。
ただ、日程のせいもあったのか、チケットは完売していない。
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先発は、FFSCから1人が変わる。
新たにマルシーニョが先発し、シミッチはベンチ外となる。
大島がアンカーに入り、チャナティップは左インサイドハーフで出場。
ベンチには新たに遠野と宮城天が入り、瀬古樹が外れた。
FC東京は、2021シーズンのJ1リーグで15勝8分15敗の9位。
新潟(J2)からアルベル・プッチ・オルトネダ新監督を招聘。
高卒新人のMF松木玖生(44, 青森山田高校)が先発起用される。
2CBを組むのは、大分(J1→J2)から加入のエンリケ・トレヴィザン(50)と、名古屋(J1)から加入の木本恭生(30)となった。
前日までに、新型コロナウイルスに6選手が感染したことが発表された。
氏名は非公表だが、少なくない影響があったものと思われる。
2021シーズンの対戦成績は、川崎の2勝だった。
210411FC東京2-4川崎(J1 #9)
211002川崎1-0FC東京(J1 #31)
■1st half
川崎は素早い動きで主導権を握った。
マルシーニョがFC東京の最終ラインの裏に走り込んでいく。
前を向いたチャナティップがループパスを届けていった。
マルシーニョは6分、11分、17分と良い形から左クロスを入れる。
18分、19分には決定的なシュートを狙ったが、GKヤクブ・スウォビィク(24)に止められた。
FC東京は25分あたりで、中盤の距離感を修正する。
川崎の密集したプレスから抜け出して、鋭くゴールに近づいた。
24分と36分にFWレアンドロ(20)、28分に松木、38分にエンリケ、43分にFWディエゴ・オリヴェイラ(9)とミドルエリアからシュートを繰り返す。
GKソンリョンが立ちはだかったが、FC東京が優位な状況で前半を終えた。
■2nd half
後半もFC東京が押し込んでくる。
フリーの選手にシンプルなパスを届けて、ボールを運んでいく。
51分には車屋の裏を取ったレアンドロが抜け出す。
しかし、GKソンリョンが1対1のシュートをビッグセーブ。
川崎は1人突破されると、ずるずるとラインが下がってしまう。
ゴール前に張り付いてしまい、ボールを回収しても次のプレーに余裕がなかった。
中盤の運動量の差が大きくなり、劣勢が続く。
62分、知念と塚川を投入すると、2人が精力的に動いていく。
さらに76分に入った遠野がチャンスを作る。
79分、谷口のパスでPA内左に走り込んで強烈なシュート。
ここで得たCKを、81分、遠野が自ら蹴る。
ニアサイドでダミアンが薄く当てるヘッドで先制ゴールを決めた。
ロスタイム7分を含め、FC東京の猛攻を浴びる。
89分、紺野和也(17)の右サイドからのミドルシュートがポストを叩く。
PA内からも多くのシュートを打たれたが、辛くも逃げ切った。
■summary
FC東京はアルベル新監督を迎え、プレースタイルを大きく変えた。
ディエゴ・オリヴェイラがトップ下の位置で周囲を活用する。
シンプルにゴールを目指すだけでなく、きちんと川崎を崩していった。
長谷川健太前監督時代の速攻の良さを残しつつ、攻守のバランスを上手く構築すれば、観ていて面白いサッカーになると思われる。
巨大な味の素スタジアムが埋まるほどの魅力あるプレーを期待したい。
GKスウォビィクは、相変わらずの素晴らしいセーブを見せた。
キックの不安定さはあったが、FC東京の躍進を支えてほしい。
川崎は、FFSCよりは改善が少し見られた。
前半、マルシーニョのラインブレイクからチャンスを量産する。
チャナティップはIHで出場し、ドリブルやターンで前を向いた。
ただ、ダミアンはFC東京の2CBに挟まれ、シュートが少なかった。
マルシーニョ、家長、脇坂に決定機があったが、決められない。
チャナティップ、脇坂、大島の中盤は、FC東京に押されていく。
高い位置でボールを奪うことができず、難しい時間が長く続いた。
橘田の不在の影響を大きく感じる内容となった。
86分、車屋が右肩を強打して、担架に乗ってピッチを後にする。
軽症であることを願うが、長期離脱となれば、厳しくなる。
ダミアンの類まれな決定力で勝つことができた。
内容的には劣勢で、GKソンリョンの大活躍もあっての勝利といえる。
次の試合は中4日で横浜Fマリノス戦(J1 #9)。
厳しい試合も考えられるが、少しずつでも内容を良くしたい。
■goal
81ダミアン(9)
■judge
ソンリョン(1) 8.5 24分、61分にレアンドロとの1対1を防ぐ。数多のシュートを正確に弾く。
山根視来(13) 5.0 ドリブルで狭い右サイドの打開を図った。28分のロストではピンチを招く。
谷口彰悟(5) 6.5 周囲が崩されても、最後まで踏ん張り続ける。35分、脇坂へのスルーパス。
車屋紳太郎(7) 5.0 40分、53分とロスト。51分にレアンドロに抜け出される。右肩を負傷。
登里享平(2) 5.5 FC東京のカウンターに対処する。1点リードした後も粘り強く守り続ける。
大島僚太(10) 5.0 アンカーとしてフル出場。守備に追われたが、独創的なパスを繰り出した。
脇坂泰斗(14) 5.0 17分、ミドル。18分、マルシーニョへラストパス。セットプレーを蹴る。
チャナ(18) 5.5 前線に向けてスルーパスを狙っていく。17分、ボール奪取から長距離ドリブル。
家長昭博(41) 5.0 11分、フリーでシュート。右サイドは窮屈で、チャンスを作り出せなかった。
ダミアン(9) 7.0 81分、決勝ゴール。2分、68分にシュート。多くのハイボールに競り勝った。
マルシーニョ(23) 6.0 縦への抜け出しを狙い続ける。18分、19分に決定的なシュートを放つ。
■sub
62(23)知念慶(20) 5.5 左FWでの出場。83分、家長のクロスに合わず。守備では身体を当てた。
62(18)塚川孝輝(3) 5.5 2ボランチを組んで、激しく動いた。69分と89分に危険なミスパス。
76(14)遠野大弥(19) 6.5 鋭く走って活性化する。79分、シュート。81分、CKで1アシスト。
87(7)山村和也(31) 5.5 車屋の負傷でRCBで緊急出場。ピンチが続いたが、無失点で終える。
■bench
丹野研太(27) 小林悠(11) 宮城天(24)
■coach
鬼木達 6.5 劣勢の展開で、遠野の投入から勝利を手繰り寄せた。交代枠を1つ残した。
■referee
木村博之 5.5 安定したジャッジだった。イエロー5枚はやや過剰に感じた。
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