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2023/11/30

231128川崎5-0ジョホール(ACL GL #5)

川崎5-0ジョホール(等々力, 19:00KO, 9,274人)

快勝した鹿島戦(J1 #33)から中3日。
 火曜日の19時キックオフ、ACLのグループステージ第5戦。
 J1リーグでのホーム最終戦は鹿島戦だったが、今日が2023年最後の等々力開催となる。

ACLグループステージはここまで4連勝。
 勝ち点6の2位蔚山現代と3位ジョホールと、勝ち点6差。
 残り2試合で、勝ち点1を積み上げれば首位通過が決まる。


先発は、鹿島戦と同じ11人。
 ベンチ入りは、ACLのため12人となる。


ジョホール・ダルル・タクジムは、ACLで2勝2敗の3位。
 2位蔚山現代とはアウェイで負け、ホームで勝って1勝1敗。

川崎とのアウェイ戦は、川崎が勝った。
 230919ジョホール0-1川崎(ACL GL #1)

■1st half
ジョホールのプレスは控えめで、川崎を待ち受ける。
 川崎の両CBが、前線の動き出しを確認しながらパスを入れていく。

8分、いきなり先制する。
 RCB大南が、RSB山根に預けてからPA内まで駆け上がる。
 右ポケットからのクロスはゴール前を通過して、ファーの家長がゴールに流し込んだ。
 家長は、左サイドに出張中で、その空いた右のスペースを大南が使う。
 変幻自在のポジショニングで、川崎らしさが出た攻撃だった。

ジョホールの攻撃は単発で、チャンスも少なかった。
 13分、オスカル・アリバス(24)のボレーは、ソンリョンが片手で弾き出す。
 ベルグソン(9)が28分、39分とロングシュートを放つ。

川崎は23分、25分に瀬古樹がシュート。
 44分にマルシーニョとダミアン、45+2分に山根がシュート。
 ゴールマウスに多く迫ったが、前半は1点どまりだった。

■2nd half
後半、ジョホールの動きが落ちて、さらに川崎が優位に立つ。
 50分、家長の右クロスを、ダミアンがボレーで左ポストに当てながらゴール。

2点差となっても、攻撃が緩まない。
 60分、山根の右クロスをマルシーニョがダイビングヘッドで3点目。
 さらに小林悠、山根がゴールを重ねた。

■summary
ジョホールは、グループリーグ突破のために勝利が必要だった。
 しかし、ほとんどチャンスを作れなかった。
 右ウィングのアリフ・アイマン(42)も、登里に完全に封じられた。

ジョホール州と川崎では、気候がまったく異なる。
 暑さの中では体力をキープする戦い方が有効だが、寒冷地ではプレー強度を上げる必要がある。
 アウェイでは強みを出すことができず、勝負にならなかった。


川崎は、瀬古樹が大きな範囲を自在に動き回った。
 瀬古はマルシーニョを目掛けたスルーパスも出して、ジョホールを混乱させる。
 右サイドからの家長、山根のクロスで、簡単に決定機を作った。

前半は1点だけだったが、後半は4得点を量産。
 ジョホールを大きく突き放す圧勝となった。
 5連勝で、ACLのグループステージ首位突破を決めた。

次は中4日でアウェイ鳥栖戦(J1 #34)。
 J1リーグ最終戦だが、ターンオーバーして、主力の体調を整えたい。 

■goal
8家長昭博(41) 50ダミアン(9) 60マルシーニョ(23) 69小林悠(11) 88山根視来(13)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 仕事は少なかった。13分、39分のセーブで失点を許さず、勝利に貢献した。
山根視来(13) 7.0 1アシスト1ゴール。45+2分、48分にもシュート。8分、大南にスルーパス。
大南拓磨(3) 7.0 スピードで守り切る。守備バランスを崩しつつも、攻め上がって先制アシスト。
山村和也(31) 6.5 余裕を持って組み立てる。12分、ベルグソンに背後を狙われたがクリアする。
登里享平(2) 6.0 10分のパスカットなどアリフ・アイマンを抑える。90分、ミスパスでロスト。
橘田健人(8) 6.5 左サイドをケアしながら中盤を制圧した。16分、53分にPA内まで入り込んだ。
脇坂泰斗(14) 6.0 19分、細かいパス交換からPA内中央を突き進む。2分、20分とボールロスト。
瀬古樹(16) 7.5 マルシーニョにパスを出す。23分、25分にシュート。48分、山根へラストパス。
家長昭博(41) 7.0 1ゴール。正確な右クロスを入れ続け、50分、ダミアンのゴールをアシスト。
ダミアン(9) 6.5 1ゴール。プレスもポストも精力的にこなした。44分のヘッドはバーに当たる。
マルシーニョ(23) 6.5 60分、山根の右クロスに飛び込んで1ゴール。18分、44分にもシュート。

■sub
67(9)小林悠(11) 6.5 67分、遠野の右クロスをヘッド。GKが弾くがジャンプボレーで1ゴール。
67(14)遠野大弥(17) 6.5 75分、88分、90分にボールカット。90+1分、山田新へスルーパス。
67(23)宮代大聖(33) 6.0 72分、左からのドリブルでゴールを目指す。89分、山根をアシスト。
73(41)山田新(20) 5.5 83分、右サイドからドリブル。86分、登里のクロスを受ける。
84(16)シミッチ(6) 6.0 89分、PA内の宮代へ鋭い縦パスを入れて、山根のゴールにつなげる。

■bench
上福元直人(99) 早坂勇希(22) 高井幸大(29) 田邉秀斗(15) ジェジエウ(4) 瀬川祐輔(30) ゴミス(18)

■coach
鬼木達 6.5 中3日ながらも完勝に導く。早めの選手交代も適切だった。

■referee
モハンメド・アブドゥラ・ハッサン 5.5 不安定さは垣間見えたが、まずまずだった。

210,400views
AT+2+4

2023/09/20

230919ジョホール0-1川崎(ACL GL #1)

ジョホール0-1川崎(スルタン・イブラヒム・スタジアム, 20:00KO(21:00JST)KO, 24,597人)

3年連続10回目の出場となるAFCチャンピオンズ・リーグ(ACL)。
 今回からACLは秋春制となり、9月から12月にかけてグループステージを行う。
 来年2月からノックアウトステージ、5月に決勝戦を行うこととなった。

2021年、2022年のグループステージは集中開催だったが、ホーム&アウェイに戻る。
 外国人枠が3から5に拡大され、AFC枠1はそのまま継続される。
  川崎に在籍する外国人6人(AFC枠はソンリョン)は、同時に出場できる。
 ベンチ入りの人数も、10人から12人に拡大されている。

2023/24のグループステージ第1節は、ジョホール・ダルル・タクジムとアウェイで対戦。
 FC東京戦(J1 #27)の終了後、チームはマレーシアに移動。
 長距離フライトを含んだ中3日の日程となる。


先発は、FC東京戦とまったく同じ11人となった。

ACLのベンチ入りは、12人まで可能(J1リーグは7人)。
 上福元と早坂のGK2人とフィールドプレイヤーが10人。
 外れたのはGK安藤、田邉、松長根、大関、名願と、負傷中のジェジエウ、大島。


ジョホール・ダルル・タクジムは、2022年のマレーシア・スーパーリーグ優勝。
 先発するFWヘベルチ(37)は、かつて草津(現群馬)、C大阪、仙台でプレーした。
 かつて福岡でプレーした邦本宜裕は、おそらくは外国人枠のため、ベンチ外。
  AFC枠では、オーストラリア国籍のCBシェーン・ローリー(14)が先発している。

2022年のACLグループステージも川崎と同じリーグで、川崎の1勝1分だった。
 220421川崎0-0ジョホール(ACL GL #3)
 220424ジョホール0-5川崎(ACL GL #4)

■1st half
ジョホールはプレスを仕掛けず、ゆったりした立ち上がり。
 川崎もペースを上げずにじっくり組み立てて、様子を伺っていく。
 14分、脇坂の左CKを家長がボレーシュート。

最初はミスが多かったジョホールは、15分を過ぎるとボールを持てるようになる。
 右サイドのアリフ・アイマン(42)が、登里に向かって仕掛けていく。
 17分、フアン・ムニス(20)の左FKを、ベルグソン(9)がヘッド。
 21分、ヘベルチ(37)がミドルシュート。
 22分、アリフ・アイマンがスルーパスに抜け出すが、GKソンリョンが飛び出して止める。
 24分、素早い右スローインからのベルグソンのシュートはわずかに左。

31分、マルシーニョがCBから奪ってそのまま独走。
 GK1対1からループを狙うが、GKシハン・ハズミ(33)が頭に当ててクリアする。

45分、右サイドでパス交換してから家長がクロスを入れる。
 PA内に走り込んだ瀬古樹がヘッドで逸らし、待ち受けたマルシーニョがオーバーヘッド。
 GKシハン・ハズミは家長のクロスに飛び出していて、無人のゴールに決まった。

■2nd half
後半もお互いに静かなプレーが続く展開となった。
 47分と65分にマルシーニョが決定機を迎えたが、決められない。

47分、アリフ・アイマンが登里を抜き去って独走する。
 しかし、1対1のシュートをGKソンリョンが見事に弾いた。

68分、ゴミスとマルシーニョを交代させて、守りに入る。
 このあたりから中盤にスペースが空いてくる。
 ダミアンがプレスを仕掛けても、周囲と連動できなかった。

84分、山村とシミッチを投入して3バックに移行。
 自陣に引き籠って、マイボールを遠くに蹴り出していく。
 ファウルも多く取られたが、PA内を固めて逃げ切った。

■summary
ジョホールは、ベルグソンにボールを集めた。
 アリフ・アイマンの右からの仕掛けも頼もしかった。

失点したのは、家長のクロスボールから。
 山根、脇坂とのパス交換で陣形を崩されて、PA内が混乱してしまった。

試合終盤になると、川崎をハーフコートに押し込んで長く攻めた。
 残念ながらゴールは生まれなかったが、悪くないゲームだった。


川崎は、圧倒することはできなかったが、勝利した。
 マルシーニョのゴールでの1-0勝利は、FC東京戦とまったく同じ。
 短期決戦でもあるACLグループリーグは、結果が大事。
 ドローでも十分といえるアウェイ初戦で、価値ある勝利となった。

終盤、ジョホールの攻撃を許したのは少し気になるところ。
 3バックは鉄壁だったものの、ボールを持ちながら時間を使いたい。
 中3日で長距離移動があったので、体力的には仕方がないかもしれない。

次はマレーシアから帰国して、中4日で湘南戦(J1 #28)。
 遠征の疲労を踏まえながら、ターンオーバーして勝利したい。

■goal
45マルシーニョ(23) 

■judge
ソンリョン(1) 7.0 32分、ベルグソンのシュート、47分、アリフ・アイマンの決定機をセーブ。
山根視来(13) 6.0 2分、8分、29分と右クロス。71分、ベルグソンの強烈なシュートをブロック。
大南拓磨(3) 7.5 ラストパスを読んで何度も防ぐ。41分、ベルグソンのヘッドをライン上クリア。
車屋紳太郎(7) 6.0 75分、理解できないイエローをもらうが、アウェイの大歓声に崩れなかった。
登里享平(2) 5.5 アリフ・アイマンの抜け出しを止められず。58分、左クロスをゴミスに入れる。
橘田健人(8) 6.0 1アンカーで中盤の大きなエリアを担う。80分、カウンターを止めてイエロー。
脇坂泰斗(14) 6.0 7分、ミドル。60分、FKを直接狙う。65分、マルシーニョへ完璧なクロス。
瀬古樹(16) 6.0 ボール奪取からPAに上がって1アシスト。61分、大南のロングパスをシュート。
家長昭博(41) 6.0 14分、ボレー。45分、ゴールを生む右クロス。キープして多くのFKを獲得。
ゴミス(18) 6.0 小刻みな上下動を続けて、ジョホールを押し下げる。ポストプレーで貢献した。
マルシーニョ(23) 7.0 華麗なオーバーヘッドを決めた。31分、47分、65分にも決定的シュート。

■sub
68(23)瀬川祐輔(30) 6.0 67分、左クロス。押される展開の中、ボールの唯一の受け手となった。
68(18)ダミアン(9) 5.0 プレスに出るも単発だった。90+3分、右コーナー付近でキープを狙う。
74(2)佐々木旭(5) 6.0 アリフ・アイマンの突破を許さなかった。84分、左サイドを持ち上がる。
83(41)山村和也(31) 6.0 3バックの中央に入り、バランスを保つ。90+2分、左クロスをクリア。
83(16)シミッチ(6) 6.0 86分、瀬川へロングボール。90+5分、ファウルを受けて時間を使った。

■bench
上福元直人(99) 早坂勇希(22) 高井幸大(29) 遠野大弥(17) 小林悠(11) 宮代大聖(33) 山田新(20) 

■coach
鬼木達 6.0 体力的に厳しかったが、見事に勝利した。特に佐々木の投入は的確だった。

■referee
アブドゥルラフマン・アルジャシム(QAT) 5.0 途中まで良かったが、試合終盤はジョホール寄りとなる。イエロー6枚(ジョホール3、川崎3)を乱発。

205,300views
AT+5+5

2022/04/25

220424ジョホール0-5川崎(ACL GL #4)

ジョホール0-5川崎(スルタン・イブラヒム・スタジアム, 22:00KO (23:00JST), 16,679人)

第3節(ACL GL #3)に続き、ジョホール・ダルル・タクジムと中2日で再戦する。
ACLグループリーグは、3試合を終えて1勝2分の2位。
 2位では敗退の可能性があり、首位で勝ち点7のジョホールに勝つ必要がある。


先発は、ジョホールとの初戦から6人を変える。
 新たに車屋、脇坂、チャナティップ、家長、小林悠、宮城天が先発する。
 続けて先発するのは、最終ラインの山根、谷口、佐々木と、GKソンリョン、橘田の5人。

ベンチには、山村、遠野、知念、ダミアン、マルシーニョの5人が回る。
 ベンチ外となったシミッチは、外国人枠のためチャナと入れ替わる。


ジョホールは、3日前の先発から5人を変更。
 FWベルグソン(9)、MFレアンドロ・ベラスケス(10)がベンチ外となった。
第3節での対戦は、スコアレスドローだった。
 220421川崎0-0ジョホール(ACL GL #3)

■1st half
ジョホールは3日前と同じく正確なパスで前進する。
 川崎のプレスを受けても苦にせず、ミスがなかった。

12分、小林悠が中央で抜け出すと、倒されてFKを獲得する。
このFKを、脇坂がゴール左隅に鋭く決めて先制した。
 GKファリザル・マルリアス(1)は触ったが、弾き出せなかった。

先制されると、ジョホールはゴールを目指すこととなる。
 難しいプレーを選択することが増え、ミスが出始める。

川崎はジョホールのハイラインを攻略する。
31分、脇坂の縦パスで抜け出した山根が右クロス。
 中央で待ち受ける小林悠が、足を伸ばして押し込んでゴール。
43分、今度は家長のパスから山根が抜け出していく。
 再び小林悠が、難しいボレーで合わせて2ゴール目を決める。

■2nd half
川崎は2CBと橘田でゆっくりボールを保持する。
 ジョホールのプレスは緩く、スプリントがない状況が続く。
本来、ジョホールは同点を目指すべきだったが、難しかった。
 川崎もリスクを侵さず、まったりと時間が進んでいく。

81分にマルシーニョ、88分にチャナがゴールし、大勝を飾った。

■summary
ジョホールは、14分と失点が早かったことが誤算となった。
 ゴールを目指して無理なプレーを選び、川崎にボールを渡してしまう。
 ハイラインの裏側をスルーパスで攻略され、失点を重ねた。
 体力的にも厳しく、シュートも少なく、反撃できなかった。


川崎は、小林悠がエースとして活躍した。
 脇坂のFKも素晴らしく、チームを助けた。
3日前は、シミッチや最終ラインからのロングボールが主体だった。
 今日は中盤からのスルーパスで、ジョホールを崩した。
 いろいろなパターンでゴールを重ねて、圧勝した。

次は中2日で蔚山現代戦(ACL GL #5)。
 第1節での対戦(ACL GL #1)は、ロスタイムに車屋のゴールで追いついた。
 ジョホールとの2連戦を経て、コンディションは懸念される。
 簡単な相手ではないが、勝利を収め、グループリーグ突破を決めたい。

■goal
14脇坂泰斗(14) 31,43小林悠(11) 81マルシーニョ(23) 88チャナティップ(18) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 38分、52分に右クロスをパンチ。87分、マラニョン(27)のシュートを防ぐ。
山根視来(13) 7.5 右サイドを駆け上がり完璧な2アシスト。65分、マルシーニョへロングパス。
谷口彰悟(5) 6.5 多くのクロスをヘッドで弾き、ラインを押し上げる。71分、シュートブロック。
車屋紳太郎(7) 6.5 鋭い縦パスを中盤に素早く入れる。25分、69分にロングボールを入れる。
佐々木旭(15) 6.0 17分、ドリブルで1人抜いて脇坂につなぐ。自信を持ってプレーできている。
橘田健人(8) 6.0 アンカーでの出場。広大なスペースを埋め続ける。セカンドボールを回収した。
脇坂泰斗(14) 6.5 14分、先制FKを決める。前を向いてスルーパスを狙う。65分にミドル。
チャナ(18) 6.0 1ゴール1アシスト。36分、自陣PAでミスパス。ドリブルで前進していった。
家長昭博(41) 6.5 右サイドで落ち着きをもたらす。逆サイドにも動いて組み立てに参加した。
小林悠(11) 7.0 苦しい状況のチームを、自らの2ゴールで救った。多くのチャンスに絡んだ。
宮城天(24) 6.0 10分、24分に左サイドでドリブルを仕掛ける。57分、脇坂へスルーパス。

■sub
59(41)知念慶(20) 5.5 右FWで出場。69分、88分に右クロス。86分、ファウルでFKを与える。
59(24)マルシーニョ(23) 6.0 左FW。81分に1ゴール。85分、88分のシュートはDFに防がれる。
77(14)小塚和季(17) 5.5 右IH。88分、PA内の小林悠へ完璧なパスを通す。守備に奮闘する。
77(8)塚川孝輝(3) 6.0 アンカーに入る。CBから受けて前を向く。78分、84分にボールを回収。
87(7)山村和也(31) 5.5 右CBで出場。ゆっくりと急がず、ボールを動かしながら試合を終えた。

■bench
丹野研太(27) 松井蓮之(25) 瀬古樹(16) 遠野大弥(19) ダミアン(9) 

■coach
鬼木達 6.5 ターンオーバーしながら、ジョホールを圧倒。橘田はもっと早く交代させたかった。

■referee
ナワフ・アブドゥラ・シュクララ(BAH) 6.5 ファウルの判断が素晴らしく、試合を通じて一貫していた。

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2022/04/22

220421川崎0-0ジョホール(ACL GL #3)

川崎0-0ジョホール(スルタン・イブラヒム・スタジアム, 22:00KO (23:00JST), 17,592人)

中2日の連戦が続くACLグループリーグ第3節。
 ジョホール・ダルル・タクジムと対戦する。
 スルタン・イブラヒム・スタジアムで、現地時間22時と深夜のキックオフ。
先発は、広州FC戦(ACL GL #2)から9人を変える。
 GKソンリョン、知念慶以外を入れ替えた。
 蔚山現代戦(ACL GL #1)から見ると、家長が外れ、知念が入っただけ。
  広州戦でターンオーバーしたものを、元の主力組に戻した。
  家長は、広州戦に続けてベンチ外となった。
ベンチには、永長がプロ初のメンバー入りを果たした。
 広州戦でデビューした松井も、ベンチに入った。


ジョホール・ダルル・タクジムは、グループリーグ2戦2勝で首位。
 最後の第6節を除いて、暑熱が落ち着く深夜22時キックオフが続く。
 ホームでの集中開催ということも含め、アドヴァンテージがある。
川崎と対戦するのは、初めてとなる。

■1st half
ジョホールの2トップは、川崎の2CBに緩めにマークする。
 パスコースを消しながら、サイドに誘導する。
 ただ、サイドで囲んで追い詰めるまでの勢いはなかった。

川崎はシミッチが献身的に動き、2CBからパスを受ける。
 山村と谷口の3人でボールを動かして、ルックアップする。
 ジョホールのハイラインの裏に向けて、ロングボールを狙った。

13分、マルシーニョが遠野とのパス&ゴーから左サイドを抜け出す。
 左からマイナスのクロスを、ダミアンがシュートする。
20分、シミッチのロングパスを佐々木がPA内で受けてシュート。
27分、山村がマルシーニョにロングパスを入れる。
 マルシーニョのパスから、遠野がシュートした。

ジョホールは少ない人数で攻めてくる。
 パスやトラップの技術が高く、川崎にボールを渡さない。
 特に3人で強いダイレクトパスを回すプレーには、目を奪われた。
34分、41分、42分にFWベルグソン(9)がシュート。
39分にはラヴェル・コービン・オング(22)がロングシュート。
 チャンスは少ないが、35分あたりからは良い時間だった。

■2nd half
後半になると、川崎の運動量が先に落ちてしまう。
 セカンドボールを拾えず、ボール支配率が下がっていく。
 ジョホールのプレスを受けて、ロングボールを出せなくなった。

そんな中でも局地戦からチャンスを作っていく。
 53分、遠野の左CKを山村がヘッド。
 71分、シミッチが奪取して、ダミアンがロングシュート。
 74分、佐々木がドリブルで持ち上がり、右ポストを叩くミドル。

終了が近くなると、オープンな展開となる。
 川崎のコンタクトがファウルと判定されることが多くなる。
 特に知念は冷静さを失っていて、ファウルを繰り返した。
89分、90分にサファウィ・ラシド(11)が続けてミドルを放つ。
川崎は90+2分、小林悠が頭でボールを動かしてからボレー。

■summary
ジョホールは良いチームだった。
 酷暑のホームでの戦い方に馴れていて、時間帯ごとに体力を使い分ける。
 何度もプレスで追い回すのではなく、撤退しながら無駄に走らない。
 川崎の体力が落ちたところでは、ゴールを目指してきた。
ただ、川崎の守備を崩すまでは至らず、決定機は少なかった。
 精度の高いシュートを打てていれば、ゴールできたかもしれない。

スルタン・イブラヒム・スタジアムは、素晴らしいピッチ。
 ハジ・ハッサン・ユヌスと異なり、滑らかにボールが転がる。


川崎もジョホールに対して優位に立てなかった。
 気候の影響もあり、ロングボールを多用する。
 シミッチ、山村と蹴れる人材が揃っていたが、頼りすぎたかもしれない。
 ショートパスで押し込んでいく展開を混ぜても良かった。

シュートが6本だけと少なかったが、悪い内容ではなかった。
 とはいえ、スコアレスドローは妥当な結果といえる。

次は中2日、ジョホール・ダルル・タクジム戦(ACL GL #4)。
 わずかな時間を空けて、首位を賭けて再戦する。
選手交代が遅めで、交代枠を1つ残した。
 3日後の第2戦を見据えて、選手を温存したものと思われる。
 しっかり戦って、グループリーグ突破のために勝利したい。

■goal


■judge
ソンリョン(1) 6.0 39分のロングシュートを正確に弾き出す。キックも飛び出しも安定していた。
山根視来(13) 5.5 知念と距離が遠くて、前に出れなかった。守りでは右サイドを完全に抑えた。
山村和也(31) 6.0 落ち着いたプレー。41分にシュートブロック。53分、CKからヘッドで狙う。
谷口彰悟(5) 6.0 スペースに持ち上がりパスを出す。28分、自陣でのパスが弱くピンチを招く。
佐々木旭(15) 6.0 20分、74分に攻め上がってシュート。丁寧さに欠けるパスが目立った。
シミッチ(6) 6.5 精力的に何度も動き直してボールをさばく。裏へのロングボールを狙った。
橘田健人(8) 6.0 20分、29分にボールカット。広大なスペースを埋めて、シミッチを助けた。
遠野大弥(19) 6.0 スプリントでジョホールを崩す。27分、マルシーニョのパスからシュート。
知念慶(20) 5.0 感情的になって相手に強く当たるファウルを繰り返す。ハイボールを受ける。
ダミアン(9) 5.5 13分、71分にシュートを放った。GKやCBへのプレスはやや控え目だった。
マルシーニョ(23) 5.5 走り出してロングパスを受ける。左サイドからドリブルを仕掛けた。

■sub
61(31)車屋紳太郎(7) 5.5 5.5 LCB。ドリブルで上がる。83分、カウンターを止めてイエロー。
61(19)脇坂泰斗(14) 5.0 66分、中央から右の知念に流れるようなパス。攻撃に絡めなかった。
85(9)小林悠(11) 5.5 86分、知念への右クロス。90+2分、頭で2回動かしてからボレー。
85(23)宮城天(24) 5.5 プレー時間が短く、ボールに触れる機会がほとんどなかった。

■bench
丹野研太(27) 塚川孝輝(3) 松井蓮之(25) 瀬古樹(16) 小塚和季(17) 永長鷹虎(26)

■coach
鬼木達 5.5 停滞した試合の流れを変えられなかった。選手交代枠を残した。

■referee
モハンメド・アルホイシ(KSA) 5.5 前後半でコンタクトの基準が変わった。選手に混乱を生んだものの、妥当なジャッジ。

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