2023/09/20

230919ジョホール0-1川崎(ACL GL #1)

ジョホール0-1川崎(スルタン・イブラヒム・スタジアム, 20:00KO(21:00JST)KO, 24,597人)

3年連続10回目の出場となるAFCチャンピオンズ・リーグ(ACL)。
 今回からACLは秋春制となり、9月から12月にかけてグループステージを行う。
 来年2月からノックアウトステージ、5月に決勝戦を行うこととなった。

2021年、2022年のグループステージは集中開催だったが、ホーム&アウェイに戻る。
 外国人枠が3から5に拡大され、AFC枠1はそのまま継続される。
  川崎に在籍する外国人6人(AFC枠はソンリョン)は、同時に出場できる。
 ベンチ入りの人数も、10人から12人に拡大されている。

2023/24のグループステージ第1節は、ジョホール・ダルル・タクジムとアウェイで対戦。
 FC東京戦(J1 #27)の終了後、チームはマレーシアに移動。
 長距離フライトを含んだ中3日の日程となる。


先発は、FC東京戦とまったく同じ11人となった。

ACLのベンチ入りは、12人まで可能(J1リーグは7人)。
 上福元と早坂のGK2人とフィールドプレイヤーが10人。
 外れたのはGK安藤、田邉、松長根、大関、名願と、負傷中のジェジエウ、大島。


ジョホール・ダルル・タクジムは、2022年のマレーシア・スーパーリーグ優勝。
 先発するFWヘベルチ(37)は、かつて草津(現群馬)、C大阪、仙台でプレーした。
 かつて福岡でプレーした邦本宜裕は、おそらくは外国人枠のため、ベンチ外。
  AFC枠では、オーストラリア国籍のCBシェーン・ローリー(14)が先発している。

2022年のACLグループステージも川崎と同じリーグで、川崎の1勝1分だった。
 220421川崎0-0ジョホール(ACL GL #3)
 220424ジョホール0-5川崎(ACL GL #4)

■1st half
ジョホールはプレスを仕掛けず、ゆったりした立ち上がり。
 川崎もペースを上げずにじっくり組み立てて、様子を伺っていく。
 14分、脇坂の左CKを家長がボレーシュート。

最初はミスが多かったジョホールは、15分を過ぎるとボールを持てるようになる。
 右サイドのアリフ・アイマン(42)が、登里に向かって仕掛けていく。
 17分、フアン・ムニス(20)の左FKを、ベルグソン(9)がヘッド。
 21分、ヘベルチ(37)がミドルシュート。
 22分、アリフ・アイマンがスルーパスに抜け出すが、GKソンリョンが飛び出して止める。
 24分、素早い右スローインからのベルグソンのシュートはわずかに左。

31分、マルシーニョがCBから奪ってそのまま独走。
 GK1対1からループを狙うが、GKシハン・ハズミ(33)が頭に当ててクリアする。

45分、右サイドでパス交換してから家長がクロスを入れる。
 PA内に走り込んだ瀬古樹がヘッドで逸らし、待ち受けたマルシーニョがオーバーヘッド。
 GKシハン・ハズミは家長のクロスに飛び出していて、無人のゴールに決まった。

■2nd half
後半もお互いに静かなプレーが続く展開となった。
 47分と65分にマルシーニョが決定機を迎えたが、決められない。

47分、アリフ・アイマンが登里を抜き去って独走する。
 しかし、1対1のシュートをGKソンリョンが見事に弾いた。

68分、ゴミスとマルシーニョを交代させて、守りに入る。
 このあたりから中盤にスペースが空いてくる。
 ダミアンがプレスを仕掛けても、周囲と連動できなかった。

84分、山村とシミッチを投入して3バックに移行。
 自陣に引き籠って、マイボールを遠くに蹴り出していく。
 ファウルも多く取られたが、PA内を固めて逃げ切った。

■summary
ジョホールは、ベルグソンにボールを集めた。
 アリフ・アイマンの右からの仕掛けも頼もしかった。

失点したのは、家長のクロスボールから。
 山根、脇坂とのパス交換で陣形を崩されて、PA内が混乱してしまった。

試合終盤になると、川崎をハーフコートに押し込んで長く攻めた。
 残念ながらゴールは生まれなかったが、悪くないゲームだった。


川崎は、圧倒することはできなかったが、勝利した。
 マルシーニョのゴールでの1-0勝利は、FC東京戦とまったく同じ。
 短期決戦でもあるACLグループリーグは、結果が大事。
 ドローでも十分といえるアウェイ初戦で、価値ある勝利となった。

終盤、ジョホールの攻撃を許したのは少し気になるところ。
 3バックは鉄壁だったものの、ボールを持ちながら時間を使いたい。
 中3日で長距離移動があったので、体力的には仕方がないかもしれない。

次はマレーシアから帰国して、中4日で湘南戦(J1 #28)。
 遠征の疲労を踏まえながら、ターンオーバーして勝利したい。

■goal
45マルシーニョ(23) 

■judge
ソンリョン(1) 7.0 32分、ベルグソンのシュート、47分、アリフ・アイマンの決定機をセーブ。
山根視来(13) 6.0 2分、8分、29分と右クロス。71分、ベルグソンの強烈なシュートをブロック。
大南拓磨(3) 7.5 ラストパスを読んで何度も防ぐ。41分、ベルグソンのヘッドをライン上クリア。
車屋紳太郎(7) 6.0 75分、理解できないイエローをもらうが、アウェイの大歓声に崩れなかった。
登里享平(2) 5.5 アリフ・アイマンの抜け出しを止められず。58分、左クロスをゴミスに入れる。
橘田健人(8) 6.0 1アンカーで中盤の大きなエリアを担う。80分、カウンターを止めてイエロー。
脇坂泰斗(14) 6.0 7分、ミドル。60分、FKを直接狙う。65分、マルシーニョへ完璧なクロス。
瀬古樹(16) 6.0 ボール奪取からPAに上がって1アシスト。61分、大南のロングパスをシュート。
家長昭博(41) 6.0 14分、ボレー。45分、ゴールを生む右クロス。キープして多くのFKを獲得。
ゴミス(18) 6.0 小刻みな上下動を続けて、ジョホールを押し下げる。ポストプレーで貢献した。
マルシーニョ(23) 7.0 華麗なオーバーヘッドを決めた。31分、47分、65分にも決定的シュート。

■sub
68(23)瀬川祐輔(30) 6.0 67分、左クロス。押される展開の中、ボールの唯一の受け手となった。
68(18)ダミアン(9) 5.0 プレスに出るも単発だった。90+3分、右コーナー付近でキープを狙う。
74(2)佐々木旭(5) 6.0 アリフ・アイマンの突破を許さなかった。84分、左サイドを持ち上がる。
83(41)山村和也(31) 6.0 3バックの中央に入り、バランスを保つ。90+2分、左クロスをクリア。
83(16)シミッチ(6) 6.0 86分、瀬川へロングボール。90+5分、ファウルを受けて時間を使った。

■bench
上福元直人(99) 早坂勇希(22) 高井幸大(29) 遠野大弥(17) 小林悠(11) 宮代大聖(33) 山田新(20) 

■coach
鬼木達 6.0 体力的に厳しかったが、見事に勝利した。特に佐々木の投入は的確だった。

■referee
アブドゥルラフマン・アルジャシム(QAT) 5.0 途中まで良かったが、試合終盤はジョホール寄りとなる。イエロー6枚(ジョホール3、川崎3)を乱発。

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AT+5+5