2022/04/22

220421川崎0-0ジョホール(ACL GL #3)

川崎0-0ジョホール(スルタン・イブラヒム・スタジアム, 22:00KO (23:00JST), 17,592人)

中2日の連戦が続くACLグループリーグ第3節。
 ジョホール・ダルル・タクジムと対戦する。
 スルタン・イブラヒム・スタジアムで、現地時間22時と深夜のキックオフ。
先発は、広州FC戦(ACL GL #2)から9人を変える。
 GKソンリョン、知念慶以外を入れ替えた。
 蔚山現代戦(ACL GL #1)から見ると、家長が外れ、知念が入っただけ。
  広州戦でターンオーバーしたものを、元の主力組に戻した。
  家長は、広州戦に続けてベンチ外となった。
ベンチには、永長がプロ初のメンバー入りを果たした。
 広州戦でデビューした松井も、ベンチに入った。


ジョホール・ダルル・タクジムは、グループリーグ2戦2勝で首位。
 最後の第6節を除いて、暑熱が落ち着く深夜22時キックオフが続く。
 ホームでの集中開催ということも含め、アドヴァンテージがある。
川崎と対戦するのは、初めてとなる。

■1st half
ジョホールの2トップは、川崎の2CBに緩めにマークする。
 パスコースを消しながら、サイドに誘導する。
 ただ、サイドで囲んで追い詰めるまでの勢いはなかった。

川崎はシミッチが献身的に動き、2CBからパスを受ける。
 山村と谷口の3人でボールを動かして、ルックアップする。
 ジョホールのハイラインの裏に向けて、ロングボールを狙った。

13分、マルシーニョが遠野とのパス&ゴーから左サイドを抜け出す。
 左からマイナスのクロスを、ダミアンがシュートする。
20分、シミッチのロングパスを佐々木がPA内で受けてシュート。
27分、山村がマルシーニョにロングパスを入れる。
 マルシーニョのパスから、遠野がシュートした。

ジョホールは少ない人数で攻めてくる。
 パスやトラップの技術が高く、川崎にボールを渡さない。
 特に3人で強いダイレクトパスを回すプレーには、目を奪われた。
34分、41分、42分にFWベルグソン(9)がシュート。
39分にはラヴェル・コービン・オング(22)がロングシュート。
 チャンスは少ないが、35分あたりからは良い時間だった。

■2nd half
後半になると、川崎の運動量が先に落ちてしまう。
 セカンドボールを拾えず、ボール支配率が下がっていく。
 ジョホールのプレスを受けて、ロングボールを出せなくなった。

そんな中でも局地戦からチャンスを作っていく。
 53分、遠野の左CKを山村がヘッド。
 71分、シミッチが奪取して、ダミアンがロングシュート。
 74分、佐々木がドリブルで持ち上がり、右ポストを叩くミドル。

終了が近くなると、オープンな展開となる。
 川崎のコンタクトがファウルと判定されることが多くなる。
 特に知念は冷静さを失っていて、ファウルを繰り返した。
89分、90分にサファウィ・ラシド(11)が続けてミドルを放つ。
川崎は90+2分、小林悠が頭でボールを動かしてからボレー。

■summary
ジョホールは良いチームだった。
 酷暑のホームでの戦い方に馴れていて、時間帯ごとに体力を使い分ける。
 何度もプレスで追い回すのではなく、撤退しながら無駄に走らない。
 川崎の体力が落ちたところでは、ゴールを目指してきた。
ただ、川崎の守備を崩すまでは至らず、決定機は少なかった。
 精度の高いシュートを打てていれば、ゴールできたかもしれない。

スルタン・イブラヒム・スタジアムは、素晴らしいピッチ。
 ハジ・ハッサン・ユヌスと異なり、滑らかにボールが転がる。


川崎もジョホールに対して優位に立てなかった。
 気候の影響もあり、ロングボールを多用する。
 シミッチ、山村と蹴れる人材が揃っていたが、頼りすぎたかもしれない。
 ショートパスで押し込んでいく展開を混ぜても良かった。

シュートが6本だけと少なかったが、悪い内容ではなかった。
 とはいえ、スコアレスドローは妥当な結果といえる。

次は中2日、ジョホール・ダルル・タクジム戦(ACL GL #4)。
 わずかな時間を空けて、首位を賭けて再戦する。
選手交代が遅めで、交代枠を1つ残した。
 3日後の第2戦を見据えて、選手を温存したものと思われる。
 しっかり戦って、グループリーグ突破のために勝利したい。

■goal


■judge
ソンリョン(1) 6.0 39分のロングシュートを正確に弾き出す。キックも飛び出しも安定していた。
山根視来(13) 5.5 知念と距離が遠くて、前に出れなかった。守りでは右サイドを完全に抑えた。
山村和也(31) 6.0 落ち着いたプレー。41分にシュートブロック。53分、CKからヘッドで狙う。
谷口彰悟(5) 6.0 スペースに持ち上がりパスを出す。28分、自陣でのパスが弱くピンチを招く。
佐々木旭(15) 6.0 20分、74分に攻め上がってシュート。丁寧さに欠けるパスが目立った。
シミッチ(6) 6.5 精力的に何度も動き直してボールをさばく。裏へのロングボールを狙った。
橘田健人(8) 6.0 20分、29分にボールカット。広大なスペースを埋めて、シミッチを助けた。
遠野大弥(19) 6.0 スプリントでジョホールを崩す。27分、マルシーニョのパスからシュート。
知念慶(20) 5.0 感情的になって相手に強く当たるファウルを繰り返す。ハイボールを受ける。
ダミアン(9) 5.5 13分、71分にシュートを放った。GKやCBへのプレスはやや控え目だった。
マルシーニョ(23) 5.5 走り出してロングパスを受ける。左サイドからドリブルを仕掛けた。

■sub
61(31)車屋紳太郎(7) 5.5 5.5 LCB。ドリブルで上がる。83分、カウンターを止めてイエロー。
61(19)脇坂泰斗(14) 5.0 66分、中央から右の知念に流れるようなパス。攻撃に絡めなかった。
85(9)小林悠(11) 5.5 86分、知念への右クロス。90+2分、頭で2回動かしてからボレー。
85(23)宮城天(24) 5.5 プレー時間が短く、ボールに触れる機会がほとんどなかった。

■bench
丹野研太(27) 塚川孝輝(3) 松井蓮之(25) 瀬古樹(16) 小塚和季(17) 永長鷹虎(26)

■coach
鬼木達 5.5 停滞した試合の流れを変えられなかった。選手交代枠を残した。

■referee
モハンメド・アルホイシ(KSA) 5.5 前後半でコンタクトの基準が変わった。選手に混乱を生んだものの、妥当なジャッジ。

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