2022/10/30

221029川崎2-1神戸(J1 #33)

川崎2-1神戸(等々力, 15:00KO, 22,110人)

J1リーグは残り2節となり、最後の等々力開催。
 京都戦(J1 #32)から中16日での神戸戦。
 天皇杯とルヴァンカップの決勝を挟み、日程が空いた。
 なお、天皇杯は甲府(J2)、ルヴァンカップは広島(J1)が優勝している。


先発は、京都戦から3人が変わる。
 新たに車屋紳太郎、出場停止明けのシミッチ、負傷していたGKソンリョンが先発する。
 GK丹野、チャナはベンチスタート、山村はベンチ外となる。

ベンチには、ジェジエウと大島、知念慶が入った。
 GK安藤、瀬古樹、永長、宮城天が外れている。


神戸は、J1リーグで11勝7分14敗の10位。
 6月29日に監督に就任した吉田孝行が指揮を執る。
 降格圏に低迷していたが、直近で5連勝を飾り、順位を上げている。

GK坪井湧也(28)は、プロデビュー戦となる。
 前川黛也(1)と飯倉大樹(18)のアクシデントで先発のチャンスを得た。

アウェイでは、川崎が勝っている。
 220518神戸0-1川崎(J1 #11)

■1st half
神戸はGK坪井湧也からビルドアップを図る。
 ただ、CB菊池流帆(17)と小林友希(3)から先にパスをつなげない。
 パスコースを消され、ボランチの山口蛍(5)と大崎玲央(25)に自由が少なかった。

川崎は左右に動かしながら、神戸をゆっくり押し込んでいく。
 CB谷口と車屋に対するプレスが緩く、簡単に前に運べた。

14分、18分には小林悠がシュート。
20分、家長がふわりとした右クロスを入れる。
 菊池とRSB山川哲史(23)がクリアする前に、マルシーニョがトラップ。
 GKの前でターンしてコースを作り、先制ゴールを決めた。

36分、小林悠が菊池からポールを奪って独走する。
 GK坪井と1対1となるが、上手く外に誘導されてしまった。

神戸は右サイドの武藤嘉紀(11)と左の汰木康也(16)が高い位置に入り込む。
 ただ、攻撃は単発にとどまり、チャンスを作れない。

■2nd half
後半に入ると、川崎の運動量が顕著に落ち始める。
 体力差によって球際で勝てなくなり、神戸に押される。

49分、大迫勇也(10)のスルーパスから山口蛍がGK1対1となる。
 ただ、スピードが上がりすぎてシュートに余裕がなく、GKソンリョンが止めた。
50分、山川の右クロスを汰木がシュートするが、ソンリョンがキャッチ。

そして51分、脇坂が不用意に与えた中央からのFK。
 小林祐希(49)が見事な弾道で、同点ゴールを決めた。

ドローでは優勝の可能性が残らない川崎は、ここから反撃する。
 59分、橘田とのワンツーからの山根のシュートは、左ポストを叩く。
 さらに62分、大島を投入してギアを上げていく。

68分、山根の右クロスをマルシーニョがヘッドするが、GK坪井がセーブ。
69分、右から崩した山根のシュートも、GK坪井が止める。

79分、橘田の縦パスを小林悠がポストプレー。
 CB小林友希が背後から倒してFKを獲得するが、VAR判定でPKとなった。
84分、家長がGK坪井に触られながらもPKを決め、勝ち越した。

ロスタイム5分が終わるまで、神戸の攻撃を耐えていく。
 ボールを運べなくなり、自陣から大きなクリアを続けて凌ぎ切った。

■summary
神戸は前半、川崎に圧倒されてしまう。
 守備の時間が長くなるが、菊池と小林友希を中心として1失点にとどめる。

後半スタートからラッシュを仕掛けて、川崎を押し込む。
 決定機を作りながら、51分、小林祐希の直接FKで同点に追い付いた。

同点となってからは、少しペースを落とした。
 汰木や小林祐希が交代するときにも、ゆっくり時間を使った。
 良い攻撃ができていたので、畳みかけていれば勝機はあったと思われる。
 ただ、消化試合ということもあり、無理せずドローを狙ったのかもしれない。


GK坪井湧也(28)。デビュー戦。

チャナティップ(18)とアンドレス・イエニスタ(8)。

チャナティップ(5)と槙野智章(14)。

川崎は、84分の家長のPKで勝利を掴んだ。
 同点とされてから、決定的なシュートを放ちながらも、なかなかゴールが決まらない。
 少しずつ時間がなくなっていったが、焦らずに攻撃を続けていった。

シーズン最終盤となって、多くの負傷者が回復して復帰した。
 この試合では、GKソンリョン、ジェジエウ、大島、知念が戻っている。
 戦力が揃い、鬼木監督の選手起用にも選択肢が増えてきた。

次は中6日、シーズン最終戦のFC東京戦(J1 #34)。
 首位横浜Fマリノスとは、勝ち点2差の2位を保っている。
 できることは、目の前の試合に勝つことだけ。
 ベストを尽くして、静かに結果を待ちたい。

■goal
20マルシーニョ(23) 84PK家長昭博(41) 
51小林祐希(49)

■judge
ソンリョン(1) 7.0 23分、キックミス。49分に山口蛍、57分に大迫との1対1を見事なセーブ。
山根視来(13) 6.5 6分、12分、44分に右クロス。汰木への対応が続く。59分、69分にシュート。
谷口彰悟(5) 6.5 リスクを最小限にとどめた。22分、カウンターを浴びるが汰木を外に誘導する。
車屋紳太郎(7) 6.5 クロスをクリアし、ドリブルで動かして組み立てる。LSBでは縦に仕掛けた。
登里享平(2) 6.0 機を見たオーバーラップ。武藤を抑えるが、大迫へのハイボールに苦しんだ。
シミッチ(6) 6.0 41分、ロングシュート。余裕を持ってパスを繰り出す。54分、ボールカット。
脇坂泰斗(14) 6.0 29分、右クロス。中盤をドリブルで持ち上がり、シンプルにパスを出した。
橘田健人(8) 7.0 29分、CKの戻りをミドル。ボールカットを繰り返して、神戸を封じ込めた。
家長昭博(41) 7.0 右サイドを制圧。1アシスト。84分、大きな重圧の中、PKで決勝ゴール。
小林悠(11) 6.0 裏を狙い続ける。14分、18分にシュート。36分には決定機。79分、PK奪取。
マルシーニョ(23) 6.5 20分に1ゴール。68分、ヘッド。4分、17分、75分、77分に左クロス。

■sub
62(6)大島僚太(10) 6.0 細かいタッチで前を向き、球際も強い。90+4分、シュートブロック。
71(14)知念慶(20)  5.5 75分、マルシーニョへスルーパス。90+1分、競り勝ってFKを獲得。
71(2)ジェジエウ(4) 6.0 前に出てハイボールを跳ね返す。77分、大島のクロスをヘッド。
87(23)遠野大弥(19) 6.0 90+2分、PA内まで持ち込んでシュート。強引だが時間を費す。

■bench
丹野研太(27) 小塚和季(17) チャナ(18)  

■coach
鬼木達 6.5 豊富なベンチメンバーを活かし、逆転勝利に導いた。

■referee
谷本涼 5.0 コンタクトプレーの判定が一貫せず、安定しなかった。PK判定は妥当。

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AT+0+5

2022/10/13

221012川崎3-1京都(J1 #25)

川崎3-1京都(等々力, 19:00KO, 14,445人)

台風8号の影響で、8月13日から延期されたホーム京都戦。
 逆転勝利した清水戦(J1 #32)から中3日となる。

平日なので観客の出足は遅めで、スタンドに空席が目立った。
 ほどよく涼しい気候となって、過ごしやすい。


先発は、清水戦から2人が変わる。
 出場停止から復帰する橘田がアンカーで先発する。
 逆にシミッチは、累積警告で出場停止。
 さらにチャナが負傷から先発復帰して、遠野がベンチに回る。

ベンチには、札幌戦(J1 #31)で負傷交代した車屋紳太郎が復帰。
 佐々木旭と、清水戦で肩を負傷した知念慶が外れた。


京都は、J1リーグ8勝10分13敗の暫定14位。
日程は川崎と同じ中3日。
 ただ、前週の水曜日には天皇杯準決勝があり、連戦となっている。
 その天皇杯は広島に敗れて、ベスト4となった。

アウェイでは、京都が勝っている。
 220529京都1-0川崎(J1 #16)

■1st half
川崎は豊富な運動量で京都を圧倒する。
 連動したプレスを仕掛け、次々とボールを奪っていく。

先制点は9分、脇坂の右CKから。
 ゴール前で1度跳ね返されたところから、チャナがダイレクトで鋭い左クロス。
 谷口がきれいなヘッドでゴールを決めた。
 このとき、京都はラインを上げていて、谷口はオフサイドのようにも見えた。
 しかし、VARの確認も踏まえ、ゴールは認められた。

追加点は22分。
 今後は脇坂の左CKを山村がヘッド。
 右ポストに当たって跳ねたボールを、橘田がバイシクルで押し込んだ。

京都はサイドから攻めてくる。
 16分、LSB荻原拓也(17)のパスから武富孝介(7)がシュート。
 18分、右クロスを松田天馬(18)がヘッド。
 44分には右CKから豊川雄太(23)がシュート。
 少ないながらもチャンスは作ったが、シュートは枠に飛ばなかった。

川崎は2点リードしてからもチャンスを量産する。
 29分に小林悠、37分に脇坂、38分に家長。
 39分に登里、40分にマルシーニョと次々にシュートした。

■2nd half
京都は選手交代をきっかけに攻め込んでくる。
 パウリーニョ(47)が広いスペースを使って運んでいく。
 川崎の運動量の低下を突いて、オープンな展開に持ち込んだ。

51分、縦パスを受けた川﨑颯太(24)がシュート。
57分、荻原の左ミドルがバーを叩いた。

ただ、川崎が押されながらも追加点を決める。
 61分、右サイドの崩しから脇坂がクロスを入れる。
 完全に抜け出したマルシーニョが、両足に当てて押し込んだ。

3点差となったが、京都の攻勢は続く。
70分、荻原のパスをパウリーニョがゴール正面でキープ。
 反転してのシュートは、登里に当たって1点を返した。

80分、白井康介(14)の右クロスが直接左ポストに当たる。
 さらに戻りを萩原がシュートするが、GK丹野が弾いた。

川崎は陣地回復ができない状況が長く続いた。
 79分、3選手を投入することでやや挽回して逃げ切った。

■summary
京都は前半、後手に回ってしまった。
 劣勢の時間帯が長く、2失点はいずれもCKから喫した。
 パスをつなげず、即時奪回を許してはシュートを浴びた。

後半は、巻き返すことができた。
 川崎のプレスを抜け出して、パウリーニョがゴールに迫った。
 厳しい日程を考えれば、悪くない内容だった。


川崎は橘田を筆頭に、前半は京都を圧倒した。
 負傷から復帰したチャナも、小気味良く走っていた。

後半になると、いつものように失速したが、逃げ切った。
 2点差で終盤を迎えたので、永長を起用したかったところ。

次は天皇杯とルヴァンカップの決勝を挟んで、中16日の神戸戦(J1 #33)。 
 首位マリノスが負け、残り2試合で勝ち点2差。
 勝ち点差は詰まったが、自力優勝がないことは変わらない。
 目の前の試合を、1つずつ勝っていくしかない。

■goal
9谷口彰悟(5) 22橘田健人(8) 61マルシーニョ(23) 
70パウリーニョ(47) 

■judge
丹野研太(27) 6.5 80分、萩原の強烈なシュートをセーブ。安定したキャッチでチームを助けた。
山根視来(13) 6.0 代表遠征の疲労が回復してきた。前半、高い位置に入り込みチャンスを作る。
山村和也(31) 6.5 22分、ヘッドを右ポストに当てる。何本ものクロスボールを中央でクリア。
谷口彰悟(5) 7.0 9分、ゴール。27分、攻め上がり左クロス。50分、82分にカウンターを止める。
登里享平(2) 6.0 39分、シュート。インターセプトの読みが光る。70分の失点は止められず。
橘田健人(8) 7.5 動き回り、厳しく寄せてボール奪取を重ねた。22分、バイシクルでゴール。
脇坂泰斗(14) 7.0 1アシスト。さらにCKで2ゴールの起点に。14分、37分、55分にシュート。
チャナ(18) 6.5 素早く縦パスを狙い、ドリブルで前に進んだ。1アシスト。21分、ボール奪取。
家長昭博(41) 6.5 6分、38分にシュート。39分、華麗なターンで相手を抜き去って右クロス。
小林悠(11) 6.0 29分、35分にシュート。背後を狙い続ける。ロングボールに競り勝っていた。
マルシーニョ(23) 7.0 ドリブルもトラップも冴えた。40分、52分にシュート。61分、追加点。

■sub
62(18)遠野大弥(19) 5.5 65分、ドリブルからシュート。87分、GK丹野のパントをキープする。
79(23)宮城天(24) 5.5 守備は軽めで、80分にパウリーニョに抜かれる。90+2分、ドリブル。
79(2)車屋紳太郎(7) 6.0 LSBに入り、高さと安定感を見せた。81分、83分とFKを獲得する。
79(14)小塚和季(17) 6.0 89分、ミドル。90+4分、宮城天に縦パス。球際で強く当たった。

■bench
安藤駿介(21) 瀬古樹(16) 永長鷹虎(26) 

■coach
鬼木達 6.5 負傷明けのチャナの先発起用に成功。後半、押されたが逃げ切る。永長を起用したかった。

■referee
中村太 6.5 バランスの良いジャッジを、安定して続けた。

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2022/10/09

221008川崎3-2清水(J1 #32)

川崎3-2清水(等々力, 14:00KO, 19,022人)

2回、逆転されて負けた札幌戦(J1 #31)から中6日。
 9月10日の広島戦(J1 #28)以来、1か月ぶりに等々力に戻ってきた。

この試合は、「声出し応援」エリアが設置される。
 スタジアムの一部限定だが、等々力で声援ができるのは、2年8月ぶり。
 コロナ禍前、2020年2月22日の鳥栖戦(2020 J1 #1)以来となる。


先発は、札幌戦から6人が変わる。
 新たにGK丹野、山根、山村、谷口、遠野、小林悠が先発する。

先発から外れた6人のうち、知念慶、佐々木旭はベンチスタート。
 札幌戦で負傷交代したジェジエウ、車屋はベンチ外。
 最後までプレーしたが、同じく負傷したGKソンリョンもベンチ外。
 さらに橘田は、札幌戦で退場したため出場停止となっている。

ベンチには、新たにGK安藤、小塚、永長が入る。
 小塚は、公式戦で6月22日の東京V戦(天皇杯 R32)以来のメンバー入り。
 永長は、J1リーグ初のメンバー入りとなった。


清水は、J1リーグ7勝11分12敗の14位。
 5月30日に平岡宏章監督と契約解除し、6月7日にゼ・リカルド新監督が就任。
 前節磐田戦(J1 #31)は、台風15号による豪雨被害のため延期された。
 そのため、代表ウィークを挟んで3週間ぶりの公式戦となる。

日本平での対戦は、川崎が勝っている。
 220507清水0-2川崎(J1 #12)

■1st half
清水は白崎凌兵(18)と松岡大起(8)が精力的に動き、スペースを埋める。
 シミッチをチアゴ・サンタナ(9)と北川航也(45)が挟んで、前を向かせない。

川崎は上手くボールを運べなかったが、細かくパスを繰り返す。
 3分には小林悠、15分には山根がシュートする。

清水の4バックは、川崎のプレスを深く呼び込んでから縦に出す。
 サンタナのポストを使いながら、チャンスを作った。
 16分、RSB原輝綺(4)の右クロスを北川がシュート。
 26分、左から押し込んでLSB山原怜音(29)がミドル。

少しずつ清水のプレスが緩み、シミッチがロングボールを出していく。
 インサイドハーフへの縦パスも効き始め、清水を押し込む。

28分、この試合で初めてのCK。
 脇坂のボールがクリアされると、遠野がトラップしてミドル。
 美しい弾道がゴールのニアサイドに決まった。

45+2分、小林悠のラストパスで脇坂が決定機を迎えたが、枠を外した。

■2nd half
後半スタートから、清水がネジを巻き直して攻勢を仕掛ける。
 プレスの強度が回復し、川崎に自由を与えなかった。

49分、カルリーニョス・ジュニオ(10)が左サイドを抜け出してクロス。
 中央の白崎がダイレクトで合わせて、同点ゴール。
さらには57分。
 山原の左クロスを、今度は中央のカルリーニョスが決めた。
 高い位置でボールを奪って、縦に早い攻撃から2ゴール。
 同じように左サイドから川崎を崩し、逆転に成功した。

60分、川崎は知念を投入して、小林悠との2トップとする。
 脇坂が1列下がり、シミッチと2ボランチを組んで、反撃する。
 63分に脇坂、69分に小林悠がシュートを放っていく。

そして75分の右CK。
 脇坂のボールを山村が難しい体勢からヘッド。
 GK大久保択生(1)の頭上を越える絶妙なコースに飛び、同点ゴールが決まる。

続いて78分。
 山村がPA右角からクロスを入れ、ファーのマルシーニョが折り返す。
 ゴール前で待っていた小林悠が押し込んで逆転した。

清水もまだまだ諦めなかった。
 82分、左CKから、乾貴士(33)がループシュート。
 86分、原の右クロスをヤゴ・ピカチュウ(27)が押し込むが、オフサイドだった。

川崎は宮城天、小塚、佐々木を次々と投入していく。
 前線からプレスを仕掛けて、逃げ切った。

■summary
清水は低い位置からのビルドアップを用意していた。
 川崎を自陣に引き込み、空いた中盤に運んで縦にゴールを目指した。
 逆に川崎に引いて守られると、上手く運べなくなった。

リードされた後半、攻勢を仕掛け、逆転に成功する。
 残念ながら再逆転を許してしまったが、良い内容だった。
 ただ、セットプレーからの2失点は、改善の余地があるかもしれない。


第3子が産まれたマルシーニョ(23)。
第1子が産まれた脇坂泰斗(14)。
 2人を同時に祝福する小林悠(11)。

「清水の街の希望であれ!」
清水ゴール裏の横断幕。

川崎は先制したものの、後半、追いつかれて逆転される。
 山村と小林悠のゴールで再逆転できたが、試合運びは安定しない。
 それでも多くの欠場者がいる中、良い結果を出すことができた。

小塚は6月以来の出場となった。
 与えられた短い時間で良いプレーを見せてくれた。
 メンバー外が続く中でも、コンディションを整えてチャンスを待っていたと思われる。

首位マリノスが敗れ、残り3試合で勝ち点5差となった。
次は中3日で京都戦(J1 #25)。
 台風8号の影響で、8月13日から延期されている。
 ベストを尽くして、勝ち続けたい。

■goal
28遠野大弥(19) 76山村和也(31) 78小林悠(11) 
49白崎凌兵(18) 57カルリーニョス・ジュニオ(10) 

■judge
丹野研太(27) 5.5 安定したキャッチ。1失点目は体勢を整えられず。2失点目はノーチャンス。
山根視来(13) 5.0 8分、トラップミスでロスト。15分、ミドル。49分、抜け出しを許して失点。
山村和也(31) 6.0 2失点に大きく関与した。75分に同点ヘッド、78分に右クロスで逆転に成功。
谷口彰悟(5) 6.0 サンタナとマッチアップ。前半、ロングボールを供給。53分に連続クリア。
登里享平(2) 5.0 浮いた位置でバランスを取る。57分、ライン際で競り負けて、失点を招いた。
シミッチ(6) 5.5 大きな展開を担う。46分、54分、61分とロストを繰り返す。85分、シュート。
脇坂泰斗(14) 6.0 35分、36分にミドル。45+2分の決定機は外した。後半はスペースを埋める。
遠野大弥(19) 6.0 28分、強烈な先制ゴール。動きに工夫が少なく、周囲から孤立しがちだった。
家長昭博(41) 6.0 守りはほどほどだったが、力強いキープで時間を作る。72分、キープミス。
小林悠(11) 6.5 3分、24分、69分にシュート。45+2分に脇坂へラストパス。78分、決勝点。
マルシーニョ(23) 6.0 37分、ミドル。1アシスト。90+7分、自陣から独走してロングシュート。

■sub
60(19)知念慶(20) 6.0 80分、シュート。85分、右クロスをヘッド。89分、左肩を負傷し交代。
87(11)宮城天(24) 5.5 いつもとは逆の右FWに入った。88分、右ライン際を長距離ドリブル。
90+1(2)佐々木旭(15) 5.5 LSB。高さを活かし、組立てに参加。90+5分、ピカチュウを防ぐ。
90+1(20)小塚和季(17) 5.5 トップ下で久々の出場。90+5分、前からボールを追いかけた。

■bench
安藤駿介(21) 瀬古樹(16) 永長鷹虎(26) 

■coach
鬼木達 6.5 逆転勝利に導く。欠場する選手が多い中、きちっとやり繰りした。

■referee
清水勇人 6.5 コンタクトを流し気味のジャッジ。同じ基準で一貫していた。ボールに2回当たる。

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2022/10/04

221001札幌4-3川崎(J1 #31)

札幌4-3川崎(札幌厚別公園競技場, 16:00KO, 9,774人)

柏戦(J1 #30)から代表ウィークを挟んで中13日。
 今シーズン最後の遠距離アウェイとなる札幌戦。
 2018年の対戦(2018 J1 #16)以来の厚別開催となる。

10月に入っての16時キックオフ。
 好天に恵まれたが、暑すぎることはない。
 湿度は低く、キックオフの16時には涼しさを感じるほど。

山根と谷口が日本代表に、チャナがタイ代表に参加した。
 山根と谷口は、9月27日のエクアドル戦にフル出場し、中3日。
 チャナは、9月22日のマレーシア戦で負傷交代したため、欠場する。


先発は、柏戦から4人が変わる。
 新たに車屋、脇坂、知念、マルシーニョが先発する。
 外れた谷口、小林悠、宮城天はベンチスタート、チャナは負傷でベンチ外となる。

RSB佐々木旭、RCBジェジエウ、LCB車屋、LSB登里を配する4バック。
 山根は出場停止明けだが、代表遠征のため、谷口とともにベンチスタート。


札幌は、J1リーグで8勝11分10敗の11位。
等々力では、川崎が勝っている。
 220618川崎5-2札幌(J1 #17)

■1st half
川崎は札幌のプレスに苦しむが、11分、速攻を仕掛ける。
 CKのクリアボールをマルシーニョが競り勝つと、中央の家長へラストパス。
 家長のダイレクトのアウトサイドキックは、バーを叩いた。

先制ゴールは30分。
 登里のラストパスで橘田がPA内に入ると、岡村大八(50)が倒してしまう。
 家長がゴール右上に豪快にPKを決めた。

33分、FW興梠慎三(23)が左でポイントを作り、クロスを入れる。
 車屋が触ったボールは、ルーカス・フェルナンデス(7)の足元へ。
 そのままルーカスが、同点ゴールを蹴り込んだ。

さらに40分、佐々木がPA内でルーカスを倒してしまう。
 佐々木は肩で当たるべきだったが、足を出してしまった。
 興梠がPKを落ち着いて決め、札幌が逆転する。

■2nd half
ハーフタイムでRSBに山根を投入する。
 さらに57分、負傷したジェジエウに代えて谷口を入れる。
 この2人が入ることで、ビルドアップが改善。

攻勢を強めていき、小林悠の力であっという間に逆転する。
まずは60分、脇坂のクロスを小林悠がヘッド。
 GK菅野孝憲(1)がライン上で止めたが、登里、知念と続けて蹴り込む。
 VARで知念のゴールが認められ、同点となった。

69分、マルシーニョがカットインから小林悠へラストパス。
 身体の力を抜いたシュートをゴール左隅に決めた。

素晴らしい展開で川崎が逆転したが、まだまだ時間は残っていた。

81分、車屋が負傷交代すると、CBが足りなくなる。
 登里をLCBに、橘田をLSBに入れるが、急造の4バックは落ち着かない。

83分、ガブリエル・シャビエル(18)がヘッドで同点ゴール。
その直後には、橘田が背後からシャビエルを倒し、レッドカードで退場する。
 さらには、このプレーでGKソンリョンも負傷してしまう。
 すでに交代枠は使い切っていて、そのままソンリョンがゴールに立ち続けた。

12分と長いロスタイム。
 数的不利の中、谷口を中盤に上げて勝利を目指した。
 山根と瀬古が残っているだけの超攻撃的な布陣とする。
 残念ながら90+12分、小柏剛(19)に決勝ゴールを決められた。

■summary
札幌は自分たちの戦い方に川崎を引き込んだ。
 オールコートでタイトなプレスを仕掛けていく。
 最後は3バックの高嶺朋樹(6)、岡村大八(50)、田中駿汰(2)が守り切る。

前半リードしたが、後半の失速はいつもながらともいえる。
 ただ、川崎に逆転を許しても、そこで終わることがなかった。
 車屋の負傷交代で生まれた川崎の混乱を見逃さず、同点ゴール。
 橘田の退場で得た数的有利も活かして、2度目の逆転ゴールで劇的に勝利した。

もう少し安定した試合運びも必要だとは思われる。
 それでもミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、魅惑的なサッカーを見せてくれる。


69分、ゴールした小林悠(11)を出迎える橘田健人(8)。

川崎はアクシデントが続発して、勝てなかった。
 CBジェジエウ、車屋紳太郎が負傷交代とし、谷口彰悟の次のCBがベンチにいなかった。

そして、車屋交代後は登里がLCB、橘田がLSBに入る。
 しかし、登里には高さがなく、谷口の負荷が大きすぎて決壊してしまった。
 山根をCBに回し、RSBに瀬古か橘田を入れる選択もあったのかもしれない。

最後はGKソンリョンまでが足を負傷してしまう。
 ピッチに立ち続けたが、機敏な動きは難しかった。
 小柏剛のゴールはややコースが甘く、万全であれば止める可能性はあったと思われる。

首位マリノスとは残り4試合で勝ち点8差となった。
次は中6日で清水戦(J1 #32)。
 レッドカードで橘田が出場停止となる。
 厳しい状況だが、勝ち点3を目指すことは変わらない。

■goal
33ルーカス・フェルナンデス(7) 41PK興梠慎三(23) 83ガブリエル・シャビエル(18) 90+12小柏剛(19)
30PK家長昭博(41) 60知念慶(20) 69小林悠(11) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 46分、73分にクロスをキャッチ。85分に足を負傷したが、プレーを続ける。
佐々木旭(15) 4.5 40分、肩で当たらずにPKを与える。位置取りも山根に比べて良くなかった。
ジェジエウ(4) 5.5 33分、興梠に釣り出されて失点を招く。孤軍奮闘したが、右手を負傷し交代。
車屋紳太郎(7) 4.5 いつものスピードと読みがなく、守れなかった。ビルドアップも苦しんだ。
登里享平(2) 5.5 20分、50分にインターセプト。車屋負傷交代後、LCBに入ったが難しかった。
シミッチ(6) 5.5 ロングボールを交えながら、縦に早く動かす。57分、早めの交代となった。
脇坂泰斗(14) 5.5 45分、登里のパスから左ポストに当てるシュート。53分、54分にミドル。
橘田健人(8) 5.0 28分、PK奪取。LSBでは83分にルーカスのクロスを許し、84分にレッド。
家長昭博(41) 6.0 30分、PKでゴール。10分にはバーに当て、90+6分には決定的なシュート。
知念慶(20) 6.0 60分、押し込んで1ゴール。ポストプレーで強さを出す。49分、CKをヘッド。
マルシーニョ(23) 6.0 1対1で仕掛ける。1アシスト。20分と48分にカットインからシュート。

■sub
HT(15)山根視来(13) 6.0 右サイドを劇的に改善。超攻撃的な布陣のロスタイム、失点を防げず。
57(6)小林悠(11) 6.5 69分のゴールは感動的だった。60分、知念のゴールにつながるヘッド。
57(4)谷口彰悟(5) 5.5 代表帰りの疲労は否めないが、ベストは尽くす。最後は中盤に上がる。
77(20)遠野大弥(19) 5.5 インサイドハーフ。中盤のスペースを埋めるために奔走する。
81(7)瀬古樹(16) 5.5 IHからRSB、アンカーに回る。83分、青木亮太(11)に抜かれてしまう。

■bench
丹野研太(27) 宮城天(24) 

■coach
鬼木達 5.5 69分に逆転するまでは素晴らしい采配だった。車屋負傷後の混乱を抑えられず。

■referee
岡部拓人 6.0 多くのアクシデントがある中、VARの助けをかりる借りながら、適切に裁いた。

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AT+5,+14