福岡戦(J1 #13)から中3日、アウェイ神戸戦。
ACLのため、延期されていた第11節がミッドウィークに開催される。
先発は、福岡戦とまったく同じ。
ベンチも含め、清水戦(J1 #12)から3試合連続で同じ顔触れ。
神戸は昨年のJ1リーグ3位で、ACLプレーオフ出場権を獲得。
ACLプレーオフを突破し、本選のGLも勝ち上がっている。
ただ、J1リーグは1勝4分7敗、17位と低迷。
3月20日、三浦淳寛前監督との契約を解除。
4月8日、ミゲル・アンヘル・ロティーナが新監督に就任している。
2021年の対戦は、川崎の1勝1分だった。
210317神戸1-1川崎(J1 #5)
210929川崎3-1神戸(J1 #28)
■1st half
川崎はじっくりと組み立てていく。
2CB谷口と車屋が、余裕を持ってサイドに散らす。
8分、佐々木の左クロスから、ダミアンがバーを叩くシュート。
神戸は3ラインを揃えて、コンパクトに守った。
2CB菊池流帆(17)と小林友希(3)が近くに並び、ゴール前を固める。
バイタルでは、山口蛍(5)と大崎玲央(25)がきりっと絞っていた。
右サイドは、RSB山川哲史(28)がマルシーニョと佐々木の2人に対応。
数的不利を作られがちとなり、クロスを上げられていた。
やはりイエニスタ(8)が攻撃の中心で、山口蛍がサポートする。
21分、佐々木のミスパスから、郷家友太(7)がシュート。
続く22分、イエニスタの2本のCKから菊池がヘッド。
36分、イエニスタがパス交換しつつゴールに迫って、シュート。
■2nd half
神戸が前半とうってかわってプレスを仕掛ける。
川崎が戸惑っているうちに、立て続けに決定機を2つ作る。
46分に汰木康也(16)、48分に山口蛍が惜しいシュートを放った。
63分、川崎はシミッチを投入して反撃に転じる。
65分、脇坂のパスからマルシーニョがシュート。
73分にイエニスタが交代すると、神戸はボールを持てなくなる。
山口蛍の運動量も落ちてきて、川崎が再び押していく。
ゴールがないまま、ロスタイムに入る。
90+1分、佐々木のロングクロスを受けた山根がシュート。
この右CKを小塚が蹴ると、谷口がニアサイドに走り込む。
高い打点のヘッドで見事なゴールを決め、競り勝った。
■summary
イエニスタはトップ下だが、守備ではFW武藤嘉紀(11)と2人で前に残る。
守備の負担を減らし、攻撃力を発揮してもらうことで、川崎の脅威となった。
周囲のフォローが必要だが、イエニスタにはそれだけの価値がある。
ロティーナ監督らしく、3ラインを美しく精密に構築していた。
このまま守備を整理していけば、失点を確実に減らしていける。
攻撃もイエニスタと山口蛍を中心として、決定機を作れていた。
希望を持てる状況だが、チームは短期的な成果を求めているかもしれない。
どこまでロティーナ監督を信頼できるか、少しだけ不安は残る。
ノエビアスタジアムの芝は、映像で見る限り、悪くなかった。
例年、選手が芝に足を取られる姿が目立つが、今年はそれがなく、改善されていた。
関係者の努力に感謝したい。
川崎は、シュートを狙う機会が少なかった。
神戸を押し込んではいるが、PA内を攻略できなかった。
ダミアンにもボールが届かず、難しい時間が続いた。
それでも、ロスタイムのゴールで勝利することができた。
必ずしも良い内容ではなかったが、しぶとく勝ち点を拾っている。
次は中2日でアウェイ鳥栖戦(J1 #14)。
厳しい日程だが、ターンオーバーしつつ勝利したい。
■goal
90+2谷口彰悟(5)
■judge
ソンリョン(1) 6.5 46分、汰木との1対1で詰めてミスを誘う。67分、大崎のヘッドをキャッチ。
山根視来(13) 6.5 17分、19分、24分に右クロス。90+1分、フリーでシュートしてCKを獲得。
谷口彰悟(5) 6.5 57分、左クロスをクリア。パスミスが散見された。90+2分、決勝ゴール。
車屋紳太郎(7) 6.5 59分、持ち上がる。89分、ボージャン(9)のカウンターを遅らせて止める。
佐々木旭(15) 6.5 数多くの左クロスでチャンスを作る。21分、パスミス。守備でも活躍した。
橘田健人(8) 6.0 厳しくイエニスタをマークするが、翻弄されることもあった。38分、クロス。
脇坂泰斗(14) 6.0 27分、59分のミドルはブロックされた。65分、マルシーニョへラストパス。
遠野大弥(19) 5.5 狭いスペースの中でも、上下に動き続けていた。トリッキーなパスを狙う。
家長昭博(41) 6.0 19分、ボレー。右サイドでボールを保ち、ポジションを変えながら穴を探す。
ダミアン(9) 6.0 8分、バーを叩く。35分、超ロングシュート。41分、オーバーヘッドシュート。
マルシーニョ(23) 5.5 34分、ドリブルを仕掛ける。65分、シュート。好調を維持している。
■sub
63(19)シミッチ(6) 6.5 橘田と2ボランチを組む。チームを牽引した。69分、ロングシュート。
63(9)知念慶(20) 5.5 70分、ゴール前の混戦からシュート。GKまで何度もプレスを仕掛けた。
75(23)宮城天(24) 5.5 77分、左サイドから仕掛けて、知念へクロス。90+1分、FKを獲得する。
75(14)小林悠(11) 5.5 最終ラインと駆け引きする。81分、山口へのプレスバックでミスを誘う。
85(8)小塚和季(17) 6.5 89分、自陣PA内に戻ってタックル。90+2分、右CKで決勝アシスト。
■bench
丹野研太(27) 山村和也(31)
■coach
鬼木達 6.0 不動の先発で勝利を得た。もう少し選手を入れ替えておきたい。
■referee
佐藤隆治 5.5 ファウルの判断は微妙だった。接触プレーが少なく、試合を止めなかった。
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