2022/05/26

220525川崎0-4湘南(J1 #15)

川崎0-4湘南(等々力, 19:00KO, 14,068人/100%)

スコアレスドローとなった鳥栖戦(J1 #14)から中3日。
 6連戦の4試合目は、等々力での湘南戦。


先発は、鳥栖戦から6人が変わる。
 新たに山村、橘田、脇坂、遠野、ダミアン、マルシーニョが先発。
 瀬古樹、シミッチ、小林悠、知念がベンチスタート、小塚はベンチ外となる。
 鳥栖戦で退場した谷口は、出場停止。

ベンチには、新たに高井幸大と宮城天が入る。
 高井幸大は、J1リーグで初のベンチ入りを果たす。
 ACL参加が終わると、ユースチームの試合に出場。
 22日には、U18プレミアリーグ市立船橋高校戦にフル出場している。
 谷口の出場停止を受け、再びトップチームのメンバーに入った。


湘南は、J1リーグ2勝4分8敗の17位。
2021シーズンの対戦は、川崎の1勝1分だった。
 210526湘南1-1川崎(J1 #16)
 210926川崎2-1湘南(J1 #30)

■1st half
湘南は鋭い動き出しでペースを握る。
 町野修斗(18)と大橋祐紀(17)に向かってロングボールを蹴る。
 川崎を押し下げてはボールを握り、縦パスを狙った。

5分、大橋の右からのシュートは、GKソンリョンがストップ。
33分、車屋の裏に抜けた大橋のシュートは、再びGKソンリョンが止めた。

湘南は5バック3ボランチで守る。
 米本拓司(15)を筆頭に、セカンドボールを回収されて攻撃が続かない。
 佐々木はパスコースを塞がれて、バックパスを繰り返す。
 山村も鋭く寄せられて、窮屈なビルドアップとなっていた。

■2nd half
後半、湘南がペースを握って大量得点を挙げる。
 川崎は難しいパスを選択して、次々とロストする。
 湘南がカウンターを仕掛けて、得点を重ねた。

最初の2点はヘッドによるもの。
 49分、杉岡大暉(2)の右CKをファーの町野がヘッドで先制する。
  佐々木が町野をマークしていたが、振り切られた。
 54分、右サイドに引き出された山村が、石原広教(3)の突破を許す。
  石原のクロスを、池田昌生(27)ががら空きのゴール前でヘッドで決めた。

57分、シミッチをボランチに、瀬古をLSBに投入しても、湘南は止まらない。
 囲まれてのロストからのカウンターで、59分、61分と失点が続いた。

鬼木監督は、LSB瀬古樹を右ウィングに上げ、山根、山村、車屋の3バックに移行。
 左ウィングに宮城天が入り、さらには小林悠、ダミアン、知念慶の3トップとする。
 前線に5人を並べる超攻撃的な布陣としたが、ゴールはできなかった。

■summary
湘南は川崎を完璧に封じ込めた。
 前半は互角の展開だったが、後半、一気に畳み掛ける。
 パスコースを埋めて、取り囲んで奪ってカウンターを仕掛ける。
 川崎の選手が走れなくなったこともあり、決定機を量産した。

中盤を支えた米本拓司(15)は、素晴らしかった。
 シンプルなパスも良かったし、もちろん守備では強い当たりでプレスを牽引した。
 湘南のように全員が走れるチームも、米本には合うのかもしれない。


川崎は攻撃の糸口を掴めず、ボールを長く保てない。
 パスコースを作ることができず、完全に封じられた。
 鬼木監督の修正も効かず、勝負にならなかった。

4失点と守備が崩壊したのは、谷口の出場停止が大きく響いた。
山村はスピード勝負を挑まれて、厳しい内容となった。
 サイドに引き出されて不得手なプレーを強いられてしまった。
佐々木も残念な内容になってしまった。
 車屋からパスを受けても、次のパスコースが見当たらない。
最初の町野のゴールにも絡んでしまった。

次は中3日、アウェイ京都戦(J1 #16)。
 厳しい状況だが、なんとか立て直して勝利したい。

■goal
50,60町野修斗(18) 54池田昌生(27) 61タリク(11)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 5分、32分に大橋の1対1のシュートを止める。後半、4失点してしまう。
山根視来(13) 4.5 14分にPA内に走り込んで右クロス。90+4分、不要なイエローをもらう。
山村和也(31) 4.0 カバーに奔走して、ゴール前を空けがちだった。ロングパスを多く狙う。
車屋紳太郎(7) 4.0 59分、無理に仕掛けてロストし3失点目を招く。5分、大橋に抜け出される。
佐々木旭(15) 3.5 39分、カットインからシュート。消極的なバックパスが目立ち、雑だった。
橘田健人(8) 4.5 10分、36分にインターセプト。時間的な余裕がなく、攻撃には貢献できず。
脇坂泰斗(14) 4.0 2分、フリーでシュート。61分、囲まれてボールを失い、4点目を許した。
遠野大弥(19) 5.5 7分、9分、35分にボレー。自陣に素早く戻り、守備での貢献も目立った。
家長昭博(41) 5.0 2分、45+3分にシュート。連戦の疲労は否めないものの、悪くはなかった。
ダミアン(9) 5.0 9分、右クロス。シュートチャンスはなかったが、攻撃の起点とはなっていた。
マルシーニョ(23) 5.0 11分、12分、19分にシュート。25分、PA内へのドリブルを仕掛ける。

■sub
57(19)シミッチ(6) 5.5 橘田との2ボランチで、長短のパスを出す。72分、宮城天へスルーパス。
57(15)瀬古樹(16) 5.0 最初はLSBに入り、途中から右ウィングに移った。セットプレーを担当。
66(23)宮城天(24) 5.5 72分、切り返してシュート。スペースはなくても仕掛ける姿勢は見せた。
66(41)知念慶(20) 5.0 存在感を示せず。87分、パスミス。90+2分、山村のパスからシュート。
66(14)小林悠(11) 5.5 71分、ダミアンの落としをシュート。82分、反転ターンからシュート。

■bench
丹野研太(27) 高井幸大(29) 

■coach
鬼木達 3.5 立て直せないまま4失点。高井を起用すべきだった。

■referee
池内明彦 5.0 良いジャッジを続けていたが、突然、65分以降にイエロー5枚を乱発した。

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■おまけ

等々力に戻ってきた旗手玲央。
 セルティック(SCO)所属。

チョン・ソンリョン(1)のJ1通算200試合出場記念セレモニーのプレゼンター。
手厚くハグされていました。

チョン・ソンリョン(1)と記念撮影。
 GKユニフォーム姿。