2025/05/13

250511鹿島2-1川崎(J1 #16)

鹿島2-1川崎(国立競技場, 13:05KO, 59,574人)

ACLEが終わって、J1リーグ5連戦が始まる第16節鹿島戦。
 アルアハリ・サウジ戦(ACLE Final)から、日本への帰国を挟んで中7日。

アウェイだが、カシマスタジアムではなく、国立競技場での開催。
 国立競技場は、2024年6月16日のアウェイ神戸戦(2024 J1 #18)以来となる。
 地理的にはアクセスしやすいが、地元開催でないのは微妙な感じ。


先発は、アルアハリ・サウジ戦から3人変わる。
 新たにVW際、伊藤達哉、大関友翔が先発する。
 家長昭博はベンチへ、脇坂泰斗と負傷交代した三浦颯太はベンチ外となった。


鹿島は、J1リーグ10勝1分4敗で首位。
 直近5連勝と好調で、前節福岡戦(J1 #15)から中4日。

今季就任した鬼木達監督(前川崎監督)にとって、川崎との初対戦。
 2017-22年に川崎に所属していた知念慶(13)は、ベンチスタート。

2024年の対戦は、鹿島の2勝だった。
 240317鹿島2-1川崎(J1 #4)
 241101川崎1-3鹿島(J1 #35)

■1st half
川崎は7分、山本の右CKを佐々木旭がヘッドで先制ゴール。
 この試合は11本のCKを獲得することとなるが、その2本目だった。

先制後も素早く中央から攻めていく。
 伊藤達哉がカウンターを仕掛け、マルシーニョのスピードを活かす。
 エリソンがキム・テヒョン(3)を背負いながらのポストプレーで、周りを前進させる。
 10分、伊藤のラストパスからマルシーニョがシュート。
 16分、大関がマルシーニョと2人で奪い、そのままシュートに持ち込む。
 38分、伊藤のパスからエリソンがミドル。

鹿島はプレスを自陣深くに引き寄せて、空いたスペースを狙う。
 27分、レオ・セアラ(9)が左からシュート。
 29分、鈴木優磨(40)がループパスを出すと、GK山口は飛び出したが届かない。
  レオ・セアラが無人のゴールにシュートするが、外してしまった。
 45+1分、再びGK山口に大きなミスが出てしまう。
  安西幸輝(2)の左クロスに出たが触れず、舩橋佑(20)に同点ゴールを決められた。

■2nd half
後半も川崎が押し込んでいく。
 51分、カットインからの佐々木旭のミドルは、ゴールマウスに当たる。
 58分、佐々木旭のループパスを、PA内でマルシーニョがシュート。

鹿島は56分にレオ・セアラ、60分に安西がシュート。
 徐々に川崎を押し込むようになって65分。
 鈴木のスルーパスで抜け出した田川亨介(11)が逆転ゴール。
 丸山の背後を突かれ、GK山口はゴール前に張り付いて出れなかった。

リードした鹿島は、時間を使っていく。
川崎は終盤、ボールを持って攻勢に出る。
 79分に山内、87分に家長、90+1分に山田新がシュートするが、決まらなかった。

■summary
鹿島は先制を許したものの、2点を奪って逆転勝利。
 劣勢だった前半、守備陣が1失点だけで凌ぐと、ロスタイムに同点ゴール。
 後半に勝ち越してからは、川崎の反撃を耐えて逃げ切った。

GK早川友基(1)は10分のマルシーニョ、79分の山内のシュートをセーブ。
 2CB植田直通(55)とキム・テヒョン(3)も含め、素晴らしい守備で勝利を導いた。


川崎は悪くない内容だったが、結果は出なかった。
 鹿島が強くプレスに来なかったので、ビルドアップに余裕があった。
 伊藤達哉、マルシーニョとスピードある両翼がチャンスを作った。

GK山口瑠伊には、大きなミスが相次いだ。
 29分、45+1分の判断ミスで、決定機を与えて1失点。
 65分には逆に慎重になりすぎて飛び出せず、決勝ゴールを許した。
 鹿島GK早川友基が良かったので、勝敗を左右することとなった。

次は中2日でホーム横浜FC戦(J1 #14)。
 厳しい日程が続くので、ターンオーバーしたい。

■goal
45+1舩橋佑(20) 65田川亨介(11)
7佐々木旭(5)

■judge
山口瑠伊(98) 3.0 前半の2度のミスで積極性を失う。逆に決勝ゴールは出るタイミングを逸した。
VW際(31) 6.0 内側に持ち出しながらビルドアップ。6分、17分にCKを獲得。42分、右クロス。
高井幸大(2) 6.5 意欲的に持ち上がる。63分、86分に決定機を止める。終了後、家長と言い争う。
丸山祐市(35) 5.5 休むことなくフル出場。2失点目は田川のスプリントで背後を取られてしまう。
佐々木旭(5) 6.5 ヘッドで1ゴール。40分、左クロスは中の味方に合わず。51分、強烈なミドル。
河原創(19) 6.0 セカンドボールを拾う。11分、72分にロングシュート。40分、佐々木へ縦パス。
山本悠樹(6) 6.5 11本のCKを蹴って1アシスト。24分、ロングシュート。79分、神田へ縦パス。
伊藤達哉(17) 6.5 速攻から10分にマルシーニョ、38分にエリソンへラストパス。26分、ボレー。
大関友翔(16) 6.0 16分、マルシーニョとのボール奪取から決定的シュート。41分にもシュート。
マルシーニョ(23) 6.5 10分、伊藤のラストパスからシュート。20分、PA内で決定機をカット。
エリソン(9) 6.0 38分、中央からミドル。42分、シュート。厳しいポストプレーにも競り勝つ。

■sub
58(16)山内日向汰(26) 5.5 75分、PKをアピールしてボールを追わず。79分、正面からボレー。
76(9)山田新(20) 6.0 90+1分のシュートはバーを直撃。90+3分、山内の左クロスをヘッド。
76(23)神田奏真(38) 5.5 79分、ポストから山内にラストパス。90+5分、GKパントを収める。
76(17)家長昭博(41) 4.5 87分、PA内に入り込んでシュート。急がずにゆったりと時間を使う。
87(31)橘田健人(8) 5.5 RSBに入ったが、良さは出せなかった。ボランチで起用したかった。

■bench
ソンリョン(1) 田邉秀斗(15) アイダル(44) 瀬川祐輔(18) 

■coach
長谷部茂利 6.0 良い内容だったが、残念な結果となった。遅攻を止めるよう家長に指示してほしい。

■referee
中村太 5.0 前半は良かったが、後半は運動量が落ち、ボール近くまで寄れなかった。

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AT+4+11