アウェイ上海申花戦(ACLE GL #3)から中8日。
J1リーグ戦は先週末の開催がなく、G大阪戦(J1 #34)から2週間ぶり。
翌週にACLEを控えていて、G大阪戦に続き金曜日の夜に開催される。
9月から中3日や中4日の連戦が続いたが、久しぶりに試合間隔が空いた。
この間、負傷離脱していた高井、ジェジエウ、大島が練習に合流している。
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先発は、上海申花戦から2人が変わる。
新たに河原と負傷から復帰する高井が先発し、橘田がボランチからRSBに回る。
丸山がベンチスタート、VW際はベンチ外となった。
ベンチには、大島が復帰した。
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鹿島は、J1リーグ15勝9分9敗の暫定5位。
10月6日、ランコ・ポポヴィッチ監督を解任した。
当時はJ1リーグ4位。6試合を残し、首位広島とは勝ち点12差だった。
優勝を狙うにはタイミングが遅く、シーズン終了を待たなかった理由は分からない。
中後雅喜コーチを後任監督に昇格させたが、今シーズン限りの指揮となる。
3月のアウェイは、鹿島が勝った。
240317鹿島2-1川崎(J1 #4)
■1st half
鹿島の2トップ、師岡柊生(35)と鈴木優磨(40)がプレスを先導する。
背中で川崎の2ボランチを消しながら、2CBを追い詰める。
川崎はLSB三浦が2CBの脇に立ち、3人でビルドアップをスタート。
RSB橘田は高めだったが、2ボランチを含めてボールを受けられない。
ゴールに近づく前に無理を重ね、ボールを失って速攻を仕掛けられた。
9分、左から仲間隼斗(33)がフリーでシュート。
10分、右スローインから柴崎岳(10)がクロスを入れる。
知念慶(13)が2CBの間で高く飛んで、バーに当てながら先制ヘッドを決めた。
18分、左サイドをLSB安西幸輝(2)を突破されて、ラストパスを樋口雄太(14)がゴール。
さらには28分、RSB三竿健斗(6)が美しいループを沈めた。
3点のリードを奪い、鹿島はプレスを控えた。
脇坂の負傷交代で入った小林悠が、流動性を生む。
ただ、効果的に攻撃することはできなかった。
■2nd half
後半から山本を2CB脇に落とし、三浦を高く上げる。
マルシーニョと三浦が組みながら、対面する三竿健斗を攻略した。
52分に三浦が、53分にマルシーニョがラストパスを入れて、山田新の決定機を作った。
鹿島は5バックに移行して、サイドを閉じる。
しっかり時間を使いながら、逃げ切った。
■summary
鹿島は効果的なプレスで川崎を攻略した。
2トップへのロングキックも収まり、最終ラインを押し上げていく。
後半はペースを落とすが、大量リードがあっての戦術的なもの。
3位町田と1試合未消化で勝ち点3差で、ACLE出場権を狙う位置に立つ。
消化試合の川崎よりも、意欲を持ってプレーしたことは当然といえる。
知念慶は、ゴール前で2CBの間に入って決勝ゴール。
ボランチにコンバートされたことで、プレーの幅が大きく広がった。
登用したポポヴィッチ前監督が去り、今後のポジションがどうなるか注目したい。
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鬼木達監督の退任が決まったルヴァン準決勝新潟戦以降、惨敗が続く。
今日も2トップに家長を起用して、効かないプレスを仕掛けて失点を重ねる。
山本を2CBの左に置くビルドアップも、なぜか前半は封印した。
個々の選手の問題ではなく、適性のある戦術が選択されていない。
退任までの期間は少ないが、この采配を継続する意味は見出せない。
次は中3日、ホーム上海上港戦(ACLE GL #4)。
ACLEグループリーグは1勝2敗の10位で、トーナメント進出のために勝利したい。
とはいえ、チーム状態を考えれば、勝ち点を得るのは奇跡的ともいえる。
せめて短時間でもいいので、面白い内容を見せてほしい。
■goal
90+2山本悠樹(77)
10知念慶(13) 18樋口雄太(14) 28三竿健斗(6)
■judge
ソンリョン(1) 5.5 9分、仲間のシュートをセーブ。3点目の三竿のループはせめて飛びたい。
橘田健人(8) 4.5 RSBで消極的なプレーを続けた。69分、PA内で受けてもバックパスを選択。
高井幸大(2) 5.5 復帰戦。7分、シュートブロック。12分、師岡の決定機をタックルで止める。
佐々木旭(5) 4.5 1失点目で知念をマークせず。鈴木優磨のポストプレーを抑えられなかった。
三浦颯太(13) 5.5 24分、左ミドル。52分、山田新へラストパス。ビルドアップは厳しかった。
河原創(19) 5.0 18分、相手に渡して失点を招く。21分、PA内からシュート。64分、ミドル。
山本悠樹(77) 5.5 12分、師岡に抜け出される。37分のFKは壁。90+2分、FKを直接ゴール。
脇坂泰斗(14) 5.5 21分、ドリブルで2人抜いてクロス。右ハムストリングスを負傷して交代。
家長昭博(41) 5.0 プレスに大きな穴を空け続ける。50分、良い形になったがクロスを入れず。
山田新(20) 5.5 前半はボールに触れなかった。52分、53分と押し込むだけの決定機を外す。
マルシーニョ(23) 5.5 26分、カウンターからドリブルする。53分、山田新へラストパス。
■sub
29(14)小林悠(11) 6.0 51分、山田新のパスをターンしてシュート。絶え間なく動き続けた。
70(8)瀬川祐輔(30) 6.0 72分、フェイクを入れてシュート。89分、小林悠の落としをシュート。
70(20)エリソン(9) 5.5 73分、三浦のクロスからシュート。ドリブルで強引だが前進していく。
70(19)大島僚太(10) 5.0 復帰戦。素早くボールを動かす。71分と84分の縦パスは成功せず。
82(23)遠野大弥(17) 5.0 左FWで三浦と組む。84分、スローインを受けてFKを獲得。
■bench
山口瑠伊(98) 丸山祐市(35)
■coach
鬼木達 3.5 いつものように先発の選択を失敗。修正しないまま3失点で敗戦した。
■referee
谷本涼 6.5 観客にも分かりやすく、安定感抜群のジャッジを続ける。
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AT+4+5