2024/10/12

241009新潟4-1川崎(YLC SF #1)

新潟4-1川崎(デンカビッグスワンスタジアム, 19:00KO, 12,501人)

逆転で快勝した町田戦(J1 #33)から中3日。
 代表ウィークに入り、YBCルヴァンカップの準決勝が開催される。
 新潟との2試合制の準決勝は、まずはアウェイでの第1戦。

高井幸大がフル代表に選出されたが、町田戦で負傷して辞退した。


先発は、町田戦から4人を入れ替える。
 新たにGK山口、アイダル、橘田、遠野が先発する。
 外れるGKソンリョンと負傷の高井はベンチ外、山本と山田新はベンチに回る。

ベンチ入りは9人とJ1リーグより2人多い。
 新たに田邉と山内の2人が入った。


新潟は、YLCは2回戦からの登場。
 いわき(J2)、秋田(J2)、長崎(J2)にアウェイで勝利。
 準々決勝で町田(J1)を制して、準決勝に勝ち上がった。
 日程は川崎と同じく中3日。

トーマス・デン(3)がオーストラリア代表に参加し、不在。

J1リーグでは今年の対戦は終わっていて、川崎の1勝1分。
 240622新潟2-2川崎(J1 #19)
 240927川崎5-1新潟(J1 #32)
 等々力での対戦から、12日後の再戦となる。

■1st half
新潟がいきなり決定機を作る。
 3分、佐々木旭がGK山口へのバックパスをミス。
 小野裕二(99)が拾ってGK山口をかわしたが、シュートは外した。

川崎はエリソンと遠野の2トップ。
 ただ、遠野は下がり気味で、トップ下のような状況だった。
 アイダルが左に入った2CBは、ビルドアップで工夫が少ない。
 佐々木旭のドリブルも警戒されていて、高く持ち上がれない。

25分、新潟が先制する。
 小野の右クロスをアイダルが触り、ファーの谷口海斗(7)のもとに届く。
 谷口はダイレクトで、美しくゴールに押し込んだ。

川崎は失点後、いろいろなパターンを試みる。
 橘田がLCBアイダルの左に立って、LSB三浦を高めに上げる。
 29分に脇坂がミドル、36分と39分に遠野が右ポケットからクロス。
 両サイドや中央から仕掛けたが、新潟のゴール前は崩せなかった。

押し込まれながらも、新潟がカウンターを一閃。
 45分、秋山裕紀(6)のロングパスで抜け出した太田修介(11)がゴール。
 45+6分には、橋本健人(42)の左FKを、小野がフリーでシュート。

■2nd half
2点差のハーフタイム、2トップに家長と山田新を入れる。
 ただ、ビルドアップの脆さはそのまま残置され、失点を重ねる。
 50分に長谷川元希(14)、53分に星雄次(19)がゴールを決める。

4点差となった54分、アイダルに代えて丸山を投入する。
 新潟がプレスに出る必要がなくなったこともあり、やっと安定した。

71分、山本のCKから瀬川が1点を返したが、反撃はここまで。

■summary
新潟は、整理されたプレスでビルドアップを封じた。
 川崎の2CBにボールを持たせて、その先のパスコースを消す。
 無理なパスが入ったところで、複数で厳しく寄せてボールを奪う。
 そこから素早く縦に仕掛けて、4ゴールを奪った。

ゴール前には、2CB舞行龍ジェームズ(5)と稲村隼翔(45)が立ちはだかる。
 川崎の実質的な1トップ(エリソン→山田新)を抑えて、サイドに追いやった。


川崎は低い位置でボールロストを繰り返し、4失点。
 プレスの逆を突くようなパスや、ギャップを作る動きができなかった。
 すぐに囲まれて、簡単に失ってはカウンターを浴びた。

アウェイでの第1戦は、失点しないことが重要だった。
 無理につながず、前線に蹴ることも必要だったと思われる。
だとすると、2トップに遠野を起用した采配には疑問が残る。
 CBを背負うポストプレーやハイボールの競り合いが得意な選手を使いたかった。

次は中3日、ホーム等々力での第2戦(YLC SF #2)。
 3点差を追い上げて、タイトルに向かって勝ち上がりたい。

■goal
25谷口海斗(7) 45太田修介(11) 50長谷川元希(14) 53星雄次(19) 
71瀬川祐輔(30) 

■judge
山口瑠伊(98) 5.0 4失点。19分、小野のシュートを止める。48分、77分に飛び出す判断をミス。
VW際(31) 4.5 45分、球離れが遅く、囲まれてロストして失点。71分、CKを触って1アシスト。
佐々木旭(5) 4.5 3分、バックパスを小野に渡す。疲労の色濃く、技術ではなく判断ミスが多い。
アイダル(44) 4.5 25分と53分のクリアが小さくなって失点。ビルドアップの出し先に苦しむ。
三浦颯太(13) 5.0 低めの位置でアイダルのパスを受ける。64分、フェイントを重ねるがロスト。
河原創(19) 5.5 良く中盤を締める。74分、ボレー。81分、感情的にボールを蹴ってイエロー。
橘田健人(8) 5.0 最初は前に出ていたが、1失点後、CB脇に下がる。38分、カウンターを止める。
脇坂泰斗(14) 5.5 29分、フリーでミドル。プレスは効かず。チームを鼓舞したが失点が続いた。
マルシーニョ(23) 5.5 17分、35分にボール奪取。44分、左クロス。走るスペースは少なかった。
エリソン(9) 5.5 20分、右から入ってシュート。34分、アイダルのロングキックを胸トラップ。
遠野大弥(17) 5.5 36分、39分に右サイドに入ってクロス。12分、37分にCKの戻りをボレー。

■sub
HT(17)家長昭博(41) 5.5 65分、CB間で組み立てるがパスミス。90分、三浦のクロスをヘッド。
HT(9)山田新(20) 5.5 66分、87分に自陣からのクリアを単身収める。70分、右からシュート。
54(44)丸山祐市(35) 6.0 67分、74分に読み良くインターセプト。終盤、ロングパスを入れた。
54(23)瀬川祐輔(30) 6.5 鋭い反応で1ゴール。88分、89分にシュート。90+1分、右クロス。
69(8)山本悠樹(77) 6.0 LCB左脇からコントロール。70分、プレスで自ら得たCKで1点を返す。

■bench
早坂勇希(22) 田邉秀斗(15) 山内日向汰(26) 小林悠(11) 

■coach
鬼木達 4.0 ビルドアップできず前半2失点。修正せず後半さらに2失点。戦術を誤った。

■referee
山本雄大 6.0 バランス良いジャッジ。66分の舞行龍、81分の河原へのイエローは、注意に留めたい。

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AT+6+5