2024/10/16

241013川崎0-2新潟(YLC SF #2)

川崎0-2新潟(U等々力, 15:00KO, 21,159人)

大敗したYBCルヴァンカップの準決勝第1戦(YLC SF #1)から中3日。
 ホームでの第2戦は、3点差で勝利して、ようやく延長戦に持ち込める状況。


先発は、第1戦から5人を変える。
 新たにGKソンリョン、丸山、山本、家長、山田新が先発する。
 GK山口、アイダル、橘田、遠野がベンチスタート、脇坂はベンチ外となった。

ベンチには宮城天が入り、GK早坂が外れた。


新潟は、第1戦に大勝し、有利な状況で第2戦を迎えた。
 負けても2点差以内であれば、決勝に進出できる。

■1st half
川崎は2トップでプレスに出て、新潟に蹴らせて回収する。
 ただ、回収してからは、引いて守りに入る新潟を崩せない。
 間延びしていて2トップとの距離は遠く、縦パスは入らない。

家長がCB近くまで受けに来ても、前を向けずCBに戻す。
 ゆっくりしている間に、新潟はがっちりゴール前を固める。
 2トップが待ち受けるゴール前に蹴っていかずに、つなぐことを優先する。

新潟はリスクをかけず、川崎のパスミスを狙っていく。
 15分、ダニーロ・ゴメス(17)の右クロスを長谷川元希(14)がシュート。
 31分、三浦のスローインを回収して、長谷川のラストパスを小見洋太(16)がゴール。

2戦合計で4点差となっても、川崎はボールを回すだけ。
 ゴールを目指す姿勢を見せることはなかった。

■2nd half
後半、三浦に代えて、LSBに橘田を入れる。
 橘田はボランチ脇に立って、組み立てに参加する。
 プレスをかいくぐって、前半よりは前進できるようになった。

しかし、57分、エリソンと山田新の2トップを交代させる。
 小林悠も瀬川も悪くはなかったが、事実上、決勝進出を諦めた。

■summary
新潟は第1戦のリードを上手く守った。
 川崎が2トップにボールを入れてこなかったので、混乱もなかった。
 第1戦と同じようにプレスでボールを奪って、速攻を仕掛ける。
 ゴールも2つ決めて、盤石の勝利となった。


川崎は3点が必要だったが、気迫を感じさせない90分となった。
 2CBは、前線へのロングボールを選択せず、ビルドアップを続ける。
 家長もいつものように低い位置に下り、細かいパス交換を繰り返す。
 シュートに至る回数も少なく、チャンスを作れなかった。

せめて、エリソンと山田新の2トップにロングボールを蹴るべき。
 可能性はごくわずかでも、チャレンジする姿勢を見せてほしかった。

次は、中4日でG大阪戦(J1 #34)。
 J1リーグ残留は見えてきているので、大幅にターンオーバーしたい。
 特に、ルヴァン準決勝の2試合で酷使した最終ラインは、休ませてほしい。

■goal
31小見洋太(16) 89太田修介(11) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 15分、53分、60分に決定的なシュートを止める。第1戦の不在が惜しまれる。
VW際(31) 5.5 12分、右クロス。48分、マルシーニョへロングパス。足を痛めつつもフル出場。
佐々木旭(5) 5.5 28分のミドル、42分のロングパスで攻撃を牽引。疲労もあってミスも多かった。
丸山祐市(35) 5.0 前半、縦パスをことごとく相手に奪われる。守備ではラインを冷静に上げた。
三浦颯太(13) 4.5 13分、トリブルでロスト。31分、スローインを奪われ失点。前半のみで交代。
河原創(19) 5.5 40分、山本のパスミスをカバーしてイエロー。67分、遠野へ完璧なスルーパス。
山本悠樹(77) 5.0 有効なパスは出せなかった。プレスに狙われて、2分、25分にボールロスト。
家長昭博(41) 4.5 16分、組み立てに参加するがパスミス。いつもと同じく、ゆったりとプレー。
マルシーニョ(23) 5.0 藤原奏哉(25)との1対1で勝ち切れず。35分、自陣まで戻ってボール奪取。
山田新(20) 5.0 ポストプレーは、あまり納められなかった。12分、ヘッド。48分、シュート。
エリソン(9) 5.5 42分、左からシュート。48分、山本のパスからミドル。55分、左からクロス。

■sub
HT(13)橘田健人(8) 5.5 LSBながらボランチ的な位置取り。61分、左ポケットに走ってクロス。
57(20)小林悠(11) 6.0 71分、78分に胸トラップから反転してシュート。決めてほしかった。
57(9)瀬川祐輔(30) 5.5 59分、バイタルで受けて前を向く。72分、左からシュート性のクロス。
67(77)宮城天(24) 5.5 77分、カットインして左クロス。85分、太田を抜いてロングシュート。
67(17)遠野大弥(17) 5.5 68分、河原のスルーパスで決定的なシュート。88分、ミドル。

■bench
山口瑠伊(98) 田邉秀斗(15) アイダル(44) 山内日向汰(26) 

■coach
鬼木達 3.5 ゴールを目指す戦術を示せなかった。エリソンと山田新は最後まで残すべき。

■referee
池内明彦 6.5 観ていてストレスを感じさせないジャッジ。大差の展開で荒れる要素もなかった。

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AT+2+3