2022/12/01

221201移籍情報2022-2023(随時更新)

移籍情報2022-2023(随時更新)

2022-2023にかけて、選手やスタッフの移籍や契約更新の情報をまとめます。
 公式発表あるいはメディア報道をまとめたものです。
 2022シーズン途中でのin/outについても含めています。

シーズン終了時に記事を書き始め、随時新たな情報を加えていきます。

過去の移籍情報はこちら。
 2021-2022の移籍情報。

■■ 12 ■ in (公式発表) ■■■
■ 121 完全移籍加入 3選手
大南拓磨 柏(J1)から完全移籍加入
 2022年12月9日(金) ニッカン 完全移籍で獲得する。横浜FMなどとの争奪戦を制した。
 2022年12月9日(金) スポニチ 横浜FMなどとの競合の末、獲得する。
 2022年12月9日(金) デイリー 完全移籍で獲得する。複数クラブとの争奪戦を制した。
 2022年12月9日(金) 公式発表 完全移籍加入。

上福元直人 京都(J1)から完全移籍加入
 2022年12月7日(水) デイリー 完全移籍で獲得する。交渉は大筋合意に達している。
 2022年12月7日(水) 公式発表 完全移籍加入。

瀬川祐輔 湘南(J1)から完全移籍加入
 2022年11月24日(木) デイリー 完全移籍で獲得する。大筋で合意に達している。
 2022年11月24日(木) スポニチ 獲得する。既にクラブ間合意に至っている。
 2022年11月29日(火) 公式発表 完全移籍加入。

■ 122 新卒加入 5選手
名願斗哉 履正社高校から加入
 2022年9月7日(水) 公式発表 加入内定
 SSクリエイト(大阪府堺市)、G大阪ジュニアユース出身。

大関友翔(33) U-18から昇格
 2022年6月28日(火) 公式発表 加入内定
 2022年8月5日(金) 公式発表 2種登録
 真福寺FC(麻生区)、FC多摩ジュニア(東京都多摩市)、FC多摩ジュニアユース(東京都多摩市)出身。


大関友翔。
2022年11月20日、U-18プレミアリーグイースト第20節FC東京U-18戦。

松長根悠仁(34) U-18から昇格
 2022年6月28日(火) 公式発表 加入内定
 2022年8月5日(金) 公式発表 2種登録
 新城SC(高津区)出身、エリートクラス、U-12から川崎所属。

山田新(32) 桐蔭横浜大学から加入
 2022年5月24日(火) 公式発表 加入内定
 2022年6月17日(金) 公式発表 特別指定
 鴨江FC(浜松市)、翠翔SC(横浜市)出身、U-13からU-18まで川崎所属。
 桐蔭横浜大学からはゼイン、橘田、早坂に続く4年連続加入。
 2022年8月3日(水) C大阪戦(YLC QF #1)でプロ初出場。

山田新。
2023年1月1日、桐蔭横浜大学をインカレ優勝に導く決勝ゴールを決めました。
高井幸大(29) U-18から昇格
 2022年2月4日(金) 公式発表 プロ契約締結、2種登録。
 リバーFC(幸区)出身、U-12から川崎所属。2021年も2種登録。

■ 123 川崎からの期限付き移籍終了・復帰
宮代大聖 鳥栖(J1)への期限付き移籍から復帰
 2022年12月20日(火) スポニチ 復帰することが分かった。
 2022年12月20日(火) 公式発表 期限付き移籍から復帰。

■■ 22 ■ out (公式発表) ■■■
■ 221 完全移籍・契約満了 4選手
丹野研太(27) 岩手(J3)へ完全移籍
 2022年11月6日(日) 公式発表 契約満了。
 2022年12月30日(金) 公式発表 完全移籍。

谷口彰悟(5) アル・ラーヤン(QAT)へ完全移籍
 2022年12月2日(金) スポニチ 完全移籍することが決定的。
 2022年12月2日(金) 報知新聞 電撃移籍することが決定的。
 2022年12月3日(土) ニッカン 移籍が決定的。
 2022年12月19日(月) 公式発表 海外クラブへの移籍を前提に退団。
 2022年12月29日(木) 公式発表 完全移籍。

知念慶(20) 鹿島(J1)へ完全移籍
 2022年11月16日(水) スポニチ 獲得することが分かった。
 2022年11月24日(木) デイリー 契約が切れ、移籍することが濃厚。
 2022年11月24日(木) スポニチ 移籍が決定的。
 2022年11月26日(土) 公式発表 完全移籍。

塚川孝輝(3) FC東京(J1)へ完全移籍
 2022年7月22日(金) 公式発表 完全移籍。

■ 222 引退

■ 223 川崎からの期限付き移籍(新規) 2選手
宮城天(24) 長崎(J2)へ育成型期限付き移籍
 2022年12月16日(金) ニッカン 期限付き移籍することが分かった。近日中に正式発表。
 2022年12月16日(金) 公式発表 期限付き移籍 2023年2月1日~2024年1月31日。

五十嵐太陽(28) 山口(J2)へ育成型期限付き移籍
 2022年12月13日(火) スポニチ 期限付き移籍で獲得することが分かった。
 2022年12月13日(火) 公式発表 育成型期限付き移籍 2023年2月1日~2024年1月31日。

■ 224 川崎からの期限付き移籍終了・さらに期限付き移籍 3選手
神谷凱士 藤枝(J3)への期限付き移籍満了、甲府(J2)へ期限付き移籍。
 2022年12月13日(火) 公式発表 期限付き移籍 2023年2月1日~2024年1月31日。

原田虹輝 長野(J3)への期限付き移籍を育成型に変更して延長
 2022年12月13日(火) 公式発表 育成型期限付き移籍 2023年2月1日~2024年1月31日。

田邉秀斗(30) 千葉(J2)へ育成型期限付き移籍を延長
 2022年7月21日(木) 公式発表 育成型期限付き移籍 2022年7月19日~2023年1月31日。
 2022年12月13日(火) 公式発表 育成型期限付き移籍 2023年2月1日~2024年1月31日。

■ 225 川崎からの期限付き移籍終了・完全移籍・契約満了 2選手
イサカ・ゼイン 横浜FC(J2)へ期限付き移籍終了、山形(J2)へ完全移籍。
 2022年12月7日(水) 公式発表 完全移籍。

田中碧 デュッセルドルフ(GER)へ完全移籍
 2021年6月28日(月) 公式発表 期限付き移籍 2021年7月1日~2022年6月30日。
 2022年4月28日(木) 公式発表 完全移籍。

■ 226 川崎への期限付き移籍終了
 2022シーズンは川崎への期限付き移籍なし。

■■ 32 ■ renew (公式発表) ■■■
■ 321 契約更新
鬼木達(監督)
 2022年11月5日(土) ニッカン 続投することが分かった。
 2022年11月5日(土) スポニチ 来季続投が決定的。
 2022年11月6日(日) サンスポ 続投する見通しであることが分かった。
 2022年12月26日(月) 公式発表 契約合意。

ジェジエウ(4)
 2022年11月5日(土) スポニチ 契約延長の話が進み、来季残留が決定的。
 2023年1月1日(日) 公式発表 契約合意。

チョン・ソンリョン(1)
ジョアン・シミッチ(6)
レアンドロ・ダミアン(9)
チャナティップ(18)
マルシーニョ(23)
 2022年11月5日(土) スポニチ 来季残留が決定的。
 2023年1月1日(日) 公式発表 契約合意。

登里享平(2) 
車屋紳太郎(7) 
橘田健人(8) 
大島僚太(10) 
小林悠(11) 
山根視来(13) 
脇坂泰斗(14) 
佐々木旭(15) 
瀬古樹(16) 
小塚和季(17) 
遠野大弥(19) 
安藤駿介(21) 
早坂勇希(22) 
松井蓮之(25) 
永長鷹虎(26) 
高井幸大(29) (再掲)
山村和也(31) 
家長昭博(41) 

 2023年1月1日(日) 公式発表 契約合意。

寺田周平(コーチ)
戸田光洋(コーチ)
二階堂悠(コーチ)
吉田勇樹(コーチ)
高桑大二朗(GKコーチ)
篠田洋介(フィジカルコーチ)

 2023年1月1日(日) 公式発表 契約合意。


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2022/11/29

221120川崎U-18_1-0FC東京U-18(U-18PLE #20)

川崎U-18_1-0FC東京U-18(保土ヶ谷公園サッカー場, 13:00KO, 847人)

U-18プレミアリーグイースト(U-18PLE)の第20節。
 川崎U-18は、13勝4分2敗の勝ち点43で首位に立つ。
 残り3試合で、2位横浜Fマリノスユースと勝ち点7差。
 このFC東京U-18戦に勝つことで、U-18PLE優勝が決まる。

川崎U-18は、2021年の関東プリンスリーグ1部で優勝。
 プレーオフで阪南大高に勝ち、初めてプレミアリーグに昇格した。


U19代表に高井幸大(4)、U17代表にGK濱﨑知康(21)、由井航太(18)が招集されて不在。
トップチームのアジアツアーに、高橋悠斗(27)、田所莉旺(31)、加治佐海(36)、八田秀斗(40)が参加中。
 4選手ともに同日開催のビンズン戦(PSM)に出場した。
逆に松長根悠仁(3)は、アジアツアーから帰国した。
 札幌戦(PSM)から中4日で、LCBで先発する。


FC東京U-18は、ここまで10勝2分7敗で4位。
 FW熊田直紀がU19代表、GK小林将天がU17代表に招集されて不在。
 来季トップに昇格するDF東廉太(13)が先発し、MF俵積田晃太(11)はベンチスタート。

■キックオフ前

アップ前、ゴール裏に挨拶。

ゴール裏の横断幕。
「ヤンフロを国立へ」

12月11日、国立競技場でプレミアリーグ・ファイナル開催。

松長根悠仁(3)と大瀧螢(14)

トップチームのアジアツアーに参加した松長根は、タイから帰国して先発出場。

大関友翔(10)。キャプテン。
 岡野一恭平(11)のユニフォームを掲げる。

長田望主審のコイントス。
 大関友翔(10)と東廉太(13)。

キックオフ前の円陣。

FC東京U-18の円陣。

■キックオフ後

アンカーでプレーした生地慶多(10)。
 大きく展開するパスを出していました。

大瀧螢(14)。
 ボランチの一角でプレー。

ハーフタイムに引き上げる土屋櫂大(35)。
浅岡飛夢(5)が勢い良くベンチから飛び出して、味方を出迎えました。

五木田季晋(9)。
 FC東京に押される展開の中、84分、決勝ゴールを決めました。

■優勝決定後

タイムアップ直後。
 浅岡飛夢(5)と川口達也(8)。

香取武(41)、江原叡志(22)、土屋櫂大(35)。
大瀧螢(14)に抱き着く川口達也(8)。
名賀海月(23)、尾川丈(17)。

抱き合う大関友翔(10)とGK菊池悠斗(19)。
松長根悠仁(3)、柴田翔太郎(32)。
五木田季晋(9)、尾川丈(17)、江原叡志(22)。

整列するFC東京U-18の選手たち。
 鶴巻俊輔(4)、生地慶多(10)。
 宮﨑奏琉(2)、東廉太(13)。

ユニフォームに顔を埋める大関友翔(10)。
 前にパスを狙う姿勢が目立ちました。

メインスタンドに向かって挨拶。

ゴール裏に挨拶。

優勝記念Tシャツを着用。

チャンピオンパネルを前に優勝セレモニー。

全員で万歳。
 優勝桶を大関友翔(10)が、プレミアリーグ・ファイナル出場権獲得ボードを松長根悠仁(3)が掲げました。

記念撮影。

長橋康弘監督が優勝桶を掲げる。

花道を作ってのセレブレーション。

■goal
84五木田季晋(9) 

■judge
菊池悠斗(19) GK。
江原叡志(22) RSB。
信澤孝亮(13) RCB。
松長根悠仁(3) LCB。
土屋櫂大(35) LSB。決勝アシスト。
大関友翔(10) ボランチ。
大瀧螢(14) ボランチ。
尾川丈(17) 右ウィング。
志村海里(25) 左ウィング。
五木田季晋(9) FW。決勝ゴール。
岡崎寅太郎(20) FW。

■sub
64(25)柴田翔太郎(32) 左ウィング。
86(20)浅岡飛夢(5) FW。

■bench
宮地健輔(1) 元木湊大(29) 山中大輝(34) 名賀海月(23) 香取武(41)

■coach
長橋康弘 

■referee
長田望

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2022/11/21

221120ビンズン0-2川崎(PSM)

ベカメックス・ビンズンFC0-2川崎(ビンズンスタジアム, 17:00KO(19:00JST), 人)

アジアツアーの最終戦、ベカメックス・ビンズンFC戦。
 タイでの札幌戦(PSM)からは中4日。
 2022シーズンは、この試合で終わることとなる。

タイからヴェトナムに移動したのは次の10選手。
 GK安藤、GK早坂、佐々木、松井、橘田、瀬古、脇坂、遠野、五十嵐、宮城。

シミッチとマルシーニョは、タイからブラジルに帰国した。
 その他の選手も、日本に帰国したものと思われる。
 チャナティップは、タイに残っているのかもしれない。

さらに、次の7選手が新たにアジアツアーに参加する。
 田邉秀斗(千葉(J2)にレンタル中)。
 山田新(特別指定, 桐蔭横浜大学4年, U-18出身)。
 山内日向汰(桐蔭横浜大学3年、U-18出身)。
 U18所属のDF高橋悠斗(高2)、DF加治佐海(高1)、FW八田秀斗(高1)、DF田所莉旺(高1)。


新たに合流した田邉、山田新、山内、八田、加治佐の5選手が先発する。
ベンチ入りは5人で、橘田と遠野が控える。

脇坂はヴェトナム入りしたが、ベンチ外となった。


ベカメックス・ビンズンFCは、ヴェトナム1部リーグに所属。

2013年6月1日にも川崎と対戦し、1(7PK6)1でビンズンが勝った。
 この試合のメンバーで、現在も在籍しているのは小林悠だけ。
 しかし、小林悠はヴェトナム遠征に参加していない。

■1st half
ビンズンは、川崎の最終ラインの裏を狙う。
 2CBの佐々木と田邉が、リマリオ・アランド・ゴードン(9)に対応する。

12分、ブイ・ヴィー・ハオ(11)の決定機は、GK安藤がセーブ。
18分、ゴードンのシュートは、GK安藤がキャッチする。
 気候の影響からか、時間が進むとチャンスを作れなくなった。

川崎は、1トップの山田新が縦に抜け出す動きを繰り返す。
 サポートが少なくとも、8分、12分(2本)、28分にシュートを放った。
五十嵐は、右サイドライン際に張るよりも、中に入ってプレー。
 14分に右ポスト、39分にバーに当てている。

先制ゴールは36分。
 LSBで先発した山内が、カットインから見事なミドルを決めた。

■2nd half
後半、橘田がアンカーに入ると、ピッチ全体を支配する。
 前半の松井も悪くなかったが、橘田はそれ以上だった。
 ビンズンは、ゴールに近づくことも難しくなった。

川崎は、前半と同じく山田新にボールを集めていく。
 67分、70分、75分、86分(2本)と多くシュートする。
 ただ、ゴールを決めることはできなかった。

追加点が奪えず、安心できない時間が続く。
そして82分、遠野の左CK。
 GKグエン・ソン・ハイ(1)のパンチングを、宮城天が豪快にダイレクトで決めた。

■summary
ビンズンは、最後まで崩されることなく守った。
 川崎に押し込まれても、最終ラインは引きすぎない。
 外国人4選手をセンターラインに揃え、対抗してきた。

攻撃はスペースに走らせる縦ポンが中心となった。
 ゴードンがCBと競るが、後半になると動きが落ちた。
 橘田がきつく中盤を締めたこともあり、良いパスを出せなくなった。


U-18出身の桐蔭横浜大学の2選手、山田新と山内日向汰が活躍した。
 山田新は、ルヴァンカップC大阪戦(YLC QF #1)に続いて実力を披露した。
 3年生の山内日向汰も、トップチームへの帰還が待たれる。

U-18所属の4選手も、それぞれ特長を出した。
 90分までプレーした八田秀斗は、特に素晴らしかった。
  ハーフスペースに動きながら、ボールを引き出した。
 45分間プレーした加治佐海も、同じ高校1年生。
  前線に積極的に顔を出していて、良いプレーだった。

多くの選手が起用されて、楽しい親善試合となった。
 今後もこのようなマッチメイクをぜひ期待したい。

この試合をもって、2022シーズンが終わった。
 ヴェトナム遠征は若手中心で、シーズンオフを先に迎えた選手も多い。
 ワールドカップ開催のため、例年にない長いオフとなる。
 しっかり休んで、来シーズンを迎えてほしい。

■goal
36山内日向汰(35) 82宮城天(24) 

■judge
安藤駿介(21) 7.0 12分、GK1対1のシュートを止める。18分、ゴードンのシュートをセーブ。
加治佐海(38) 6.0 RSB。27分、佐々木のロングパスからシュート。28分、31分に右クロス。
田邉秀斗(30) 6.0 RCB。慌てなかった。33分、カウンターを止める。41分、PA内でクリア。
佐々木旭(15) 6.0 LCBでフル出場。ドリブルで持ち上がる。7分、あわやPKとなりそうな接触。
山内日向汰(35) 6.5 LSB。36分、カットインからゴール。73分にもシュート。最後はIHへ。
松井蓮之(25) 6.0 ゲーム・キャプテン。前半はアンカー、後半はRSBで精力的にプレーする。
八田秀斗(39) 6.0 左IHで90分まで長くプレー。4分、19分にシュート。後半は運動量が落ちた。
瀬古樹(16) 5.5 右IH。12分に右CK、20分に左CKを担当する。八田を助け、バランスを取る。
五十嵐太陽(28) 6.5 14分に右ポスト、39分にバーに当てる。64分、シュート。ターンも冴える。
山田新(32) 7.0 PA内でパスを受けて、数多くのシュートを狙った。残念ながらゴールはなし。
宮城天(24) 5.5 1ゴール。8分、75分に左クロス。71分にはミドル。積極性が足りなかった。

■sub
HT(38)遠野大弥(19) 6.0 右IH。51分、ミドル。82分、左からのFKで、直接ゴールを狙った。
HT(16)橘田健人(8) 6.5 アンカーで中盤を制圧し、優位を築く。70分、山田新へループパス。
HT(21)早坂勇希(22) 5.5 ほとんど仕事はなかった。リスタートでは、正確にパスをつないだ。
85(30)田所莉旺(37) 5.5 RCB。86分、左クロスをクリア。90+4分、CKでゴール前に上がる。
90(39)高橋悠斗(36) 5.5 LSB。90+1分、前線でボールカット。左サイドの高い位置に進出。

■bench


■coach
寺田周平(代行) 6.0 ユース4人を含めてすべての選手を使いながら、チームを機能させた。

■referee
Ngo Duy Lan 6.0 接触プレーを確実にファウルと判定した。

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2022/11/16

221115札幌3-3川崎(PSM)

札幌3-3川崎(BGスタジアム, 18:00KO(20:00JST), 7,547人)

アジアツアー2戦目は、タイ代表スパチョーク(49)を擁する札幌と対戦する。
 パトゥム戦(PSM)から中2日、同じBGスタジアムでの開催。
 キックオフは1時間遅く、陽が落ちてからとなった。


先発は、パトゥム戦から4人が変わる。
 新たにGK早坂、松長根、脇坂、五十嵐が先発する。
 早坂は、川崎でのデビューとなる。
 GK安藤、シミッチ、瀬古樹、遠野がベンチに回る。


札幌は、J1リーグを11勝12分11敗の10位で終えた。
 今夏、スパチョークをレンタルで獲得。
 そのスパチョークは、もちろん先発する。

ベンチ入りは、GK2人を含めて7人にとどまる。
 川崎は9人なので、交代できる選手が少ない。

2022シーズンの対戦は、1勝1敗だった。
 220618川崎5-2札幌(J1 #17)
 221001札幌4-3川崎(J1 #31)

■1st half
川崎は慣れない3バックを組む。
 右に佐々木、中に山村、左に車屋を配置する。
アンカーには松井を置いたが、札幌のマンマークを剥がせない。
 GK早坂も含めて、3バック間の横パスを繰り返す。
 札幌に寄せられると、簡単にボールを奪われた。

11分、藤村怜(16)の右クロスを山村がクリア。
 クリアを拾った中村桐耶(24)がシュートして、札幌が先制する。
 川崎は圧倒されたままの状態で、失点してしまう。

19分、車屋が負傷交代すると、いつもの4バックに移行する。
 橘田がアンカーに入ることで、中盤を制圧する。
24分、橘田の右クロスを知念がゴールしたが、オフサイド判定となった。

そして、札幌が押し込んで追加点を奪う。
29分、スパチョークのシュートは、山村がブロックする。
 流れたところを田中宏武(30)が右クロスを入れ、スパチョークがゴールした。

川崎は、橘田を中心に高い位置でボールを奪っていく。
31分、知念のパスをPA手前で橘田が受ける。
 多くの選択肢の中から、左足に持ちかえて鋭いミドルをニアに沈めた。
続いて36分。
 橘田からパスをもらった宮城天が、ドリブルでPA前まで進む。
 青木亮太(11)をフェイクで剥がし、ループ気味のシュートを決めた。

さらに45+1分、五十嵐がGK1対1となってシュート。
 しかし、GK大谷幸輝(21)が指先で触ってゴール外に弾き出した。

■2nd half
後半、札幌のプレスが回復すると、再び押し込まれる。
 松井、山村、佐々木、松長根の4バックはボールを運べない。

51分、スパチョークのパスから、小柏剛(19)が縦に流れながらゴール。
 小柏をマークする佐々木は、シュートコースを消せなかった。

63分、マルシーニョとシミッチが投入される。
直後の64分、シミッチのロングボールからマルシーニョがチャンスを作る。
同じ64分、チャナのパスを受けた遠野が、PA内でGK松原修平(21)と競りながら粘る。
 駆け寄ったマルシーニョがボールを拾い、無人のゴールに流し込んだ。

その後もお互いにチャンスを作り合う。
 札幌は56分、63分、67分にルーカス・フェルナンデス(7)がシュート。
 川崎は67分、73分、89分に遠野、89分に瀬古がシュート。
 オープンな展開となったが、追加点は生まれなかった。

■summary
札幌は、ルーカス・フェルナンデスがフル出場。
 小柏剛や青木など、レギュラー組を中心に攻めてきた。
 アンカー荒野拓馬(27)からビルドアップすると、川崎のプレスの餌食となった。
 もっとシンプルに、縦に蹴っても良かったと思われる。


川崎は序盤、3バックとした混乱が大きかった。
 札幌の攻勢を許したが、いつもの4バックに戻すと安定した。
 最終ラインの主力の多くが不在で、堅く守ることは難しかった。
 それでも、3ゴールを奪ってドローに持ち込んだ。

札幌との試合らしく、合計6ゴールが生まれた。
 タイの観客にとっても楽しかったと思われる。

次はヴェトナムに移動して、中4日でベカメックス・ビンズンFC戦(PSM)。
 アジアツアーの最終戦となり、2022シーズンがいよいよ終わる。
 ケガのないように、ゆっくりと楽しみたい。

■goal
11中村桐耶(24) 29スパチョーク(49) 51小柏剛(19)
31橘田健人(8) 36宮城天(24) 64マルシーニョ(23) 

■judge
早坂勇希(22) 5.5 プロデビュー。多くのバックパスに対応する。34分、ロングシュートを防ぐ。
佐々木旭(15) 5.0 課題もあるが、CBでまずまずだった。51分、小柏に寄せ切れずゴールを許す。
山村和也(31) 5.5 11分、クリアが小さくなり失点を招く。ゴール前で多くのクロスを処理した。
車屋紳太郎(7) 5.5 7分、ロストからシュートを許す。3バックで混乱する中、22分に負傷交代。
松長根悠仁(34) 5.5 78分、小柏のシュートを止める。今日の良い経験を今後の糧としてほしい。
松井蓮之(25) 5.5 アンカーで先発し、途中からRSBでプレー。思い切りの良い守備を見せた。
宮城天(24) 6.5 34分、左クロス。36分、見事なゴラッソで同点ゴール。守備には弱さもあり。
脇坂泰斗(14) 5.5 14分、右クロス。26分、長距離ドリブルからシュート。45+2分、2本のCK。
チャナ(18) 5.5 43分、フリーでシュート。61分、五十嵐へラストパス。両足を攣って交代。
五十嵐太陽(28) 6.0 38分、61分にシュート。45+1分、ループシュートをGKに触られて外す。
知念慶(20) 6.0 1分、自らカットしてシュート。動いてパスを引き出す。45+2分、CKをヘッド。

■sub
22(7)橘田健人(8) 7.5 衝撃的な運動量で、劣勢を挽回した。31分、左足に持ちかえてゴール。
HT(22)丹野研太(27) 6.0 70分、シュートをキャッチ。82分、GK1対1で思い切り寄せて防ぐ。
HT(20)遠野大弥(19) 5.5 1トップで遠野らしい動きを見せる。67分、73分、89分にシュート。
HT(14)瀬古樹(16) 5.5 もっと動いてボールに絡みたい。セットプレーを担当。89分、ミドル。
63(24)マルシーニョ(23) 6.5 スプリントでチャンスを作る。72分、1人でドリブル。1ゴール。
63(28)シミッチ(6) 5.5 アンカーでパスを散らした。64分、マルシーニョにロングパスを通す。
86(18)小林悠(11) 5.5 1トップに入る。89分、遠野へラストパス。プレー機会は少なかった。
86(34)家長昭博(41) 5.5 低い位置でボールを受けて、慌てることなくゆったりとプレーした。

■bench
安藤駿介(21) 

■coach
鬼木達 5.5 3バックでゲームを壊しかける。徐々に主力組を投入し、立て直した。

■referee
モンコルチャイ・ペシリ 5.5 微妙な判断もあったが、落ち着いたジャッジで、まずまずだった。

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2022/11/13

221112パトゥム1-3川崎(PSM)

BGパトゥム・ユナイテッドFC1-3川崎(BGスタジアム, 17:00KO(19:00JST), 10,089人)

シーズンオフを前に、アジアツアー2022が開催される。
 8日間の日程で、タイで2試合、ヴェトナムで1試合が組まれる。
 なお、タイでの2試合は、2022Jリーグアジアチャレンジinタイへの参加となる。

まずは、BGパトゥム・ユナイテッドFCと対戦する。
 J1リーグ最終節のFC東京戦(J1 #34)から中6日。
 チャナティップにとっては、母国タイへの凱旋となる。

アジアツアーに参加していない選手は、次のとおり。
 フル代表参加:谷口彰悟(5)、山根視来(13) 
 U19代表参加:永長鷹虎(26)、高井幸大(29) 
 母国へ帰国:GKソンリョン(1)、ジェジエウ(4)、ダミアン(9) 
 (非帯同(発表なし):登里享平(2)、大島僚太(10)、小塚和季(17))

GK丹野研太(27)は、11月6日に契約満了が発表されたが、帯同する。
 U18(第2種登録)の松長根悠仁(34)も参加している。


先発は、FC東京戦から大幅に入れ替わった。
 続けて先発するのは、シミッチ1人だけ。
 チャナティップは、インサイドハーフで先発する。

ベンチ入りは9人となった。
 12人まで交代できる試合だが、そこまで選手を帯同していない。


BGパトゥム・ユナイテッドFCは、タイ・リーグ1に所属。
 ACLでは、2021年にベスト16、2022年にベスト8に進出。
 手倉森誠監督が指揮していたが、10月に解任された。

ティーラシン・デーンダー(10)はベンチスタート。
 かつて広島(J1)と清水(J1)でプレーしていた。

■1st half
川崎は左サイドから、チャンスを作り出していく。
 4分、佐々木旭がカットインからシュート。
 宮城天もシミッチからのパスを受け、8分に左クロス、17分にシュート。

右サイドは、松井、瀬古、遠野が組んだ。
 ただ、シミッチからパスが届いても、その先を崩せなかった。

1トップの知念は、強い体幹を活かして突破する。
 ドリブルで仕掛け、31分には右からシュート。

パトゥムは、5バックの最終ラインを高く押し上げる。
 しかし、2トップのコンハード(20)とリドル・コーエン(21)はプレスに出ない。
 コンパクトな陣形だが、川崎の中盤、特にシミッチに余裕を与えた。

24分、コンハードの左からのシュートは、GK安藤がセーブ。
 続いてサンティパープ・チャンゴム(22)の無回転ミドルも、GK安藤がキャッチした。
45+1分には、カノポン・プスパコム(48)がフリーでミドルを狙う。

■2nd half
後半スタートから、GK丹野、橘田を投入。
 暑さもあってスペースが空き、最終ラインの突破を許し始める。

パトゥムに押される状況で、先制点は川崎が奪った。
 57分、宮城天が右の遠野に流すと、ふわっとクロスを入れる。
 ファーに走り込んだ知念が、DFよりも高く飛んでヘッドでゴール。

パトゥムは63分、同点に追い付く。
 ジャロエンサク・ウォンゴーン(11)がPA内のコンハードにパスを入れる。
 コンハードは山村を背負いつつ、ターンしながら右足でゴール。

スコアが次々と動き、65分の川崎の攻撃。
 マルシーニョの左クロスがDFに当たり転がっていく。
 バイタルから駆け寄った橘田が、ゴール右上に美しいミドルを決めた。

70分、スルーパスにコンハードが抜け出すと、山村がレイトタックル。
 ボールに触ることなくコンハードを倒すと、レッドカードが提示された。

10人となった川崎は、LSB佐々木旭をRCBに回す。
 73分、新たに松長根をRSBに投入し、RSB松井をLSBに動かした。

その直後、松長根が自陣から大きくクリアする。
 前線に残っていたマルシーニョがボールを拾うと、DFとGKを抜いてゴール。
 数的不利ながら、あっさり2点リードとすることができた。

急造の最終ラインは落ち着かなかった。
 75分に佐々木、76分に車屋とボールロストを繰り返す。
 パトゥムに攻められながらも、逃げ切った。

■summary
秋春制のタイ・リーグ1は、現在シーズン中。
 パトゥムは、ハーフタイムで5人を交代するなど、選手を多く入れ替えた。
 優先すべきはリーグ戦であり、親善試合らしい采配となった。

暑い気候に合わせて、縦に早い攻撃を仕掛けてきた。
 トラップやパスの技術は高く、ミスが少なかった。
 コンハードの攻撃力も脅威となっていて、良いチームだった。
 主力を揃えて戦っていれば、勝てたかもしれない。


川崎は、巧みに主力組とサブ組を組み合わせた。
 知念慶、シミッチ、橘田、マルシーニョといった主力が活躍。
 逆に松井蓮之、佐々木旭、瀬古樹は、特長を発揮できなかった。
 多くのチャンスは作れなかったが、3ゴールを決めることができた。

70分、山村がレッドカードで退場してしまう。
 RCBの位置から左に吊り出され、コンハードのスピードを見誤ったもの。
 仕方のない面もあったが、不要なプレーだった。

10人となった最終ラインは混乱したが、勝つことができた。
 マルシーニョのゴールで2点差としたことも大きかった。

次は中2日、アジアツアー2戦目となる札幌戦(PSM)。
 フレッシュな選手たちを再び起用したいところ。
 特に五十嵐と松長根には、プレー時間を長く与えたい。

■goal
63コンハード(20)
57知念慶(20) 65橘田健人(8) 74マルシーニョ(23)

■judge
安藤駿介(21) 6.0 24分、コンハードとサンティパープのシュートを止める。仕事は少なかった。
松井蓮之(25) 5.0 2分、6分とロストを繰り返す。ぎこちない動き出し。ガツガツと強く守った。
山村和也(31) 3.5 ハイボールをクリア。63分、コンハードのゴールを許す。70分、一発レッド。
車屋紳太郎(7) 5.5 LCBから持ち上がりつつ配球する。47分、左クロス。76分、安易なロスト。
佐々木旭(15) 5.5 4分、60分にシュート。相手に寄せすぎては抜かれた。最後はRCBに移った。
シミッチ(6) 6.0 両サイドにロングボールを届ける。周囲に余裕があり、ロストも少なかった。
瀬古樹(16) 5.5 セットプレーを担当。ポジションの工夫を続けるが、あまりボールに触れず。
チャナ(18) 5.5 26分、ターンして2人を抜いて前にドリブル。71分、カウンターからシュート。
遠野大弥(19) 6.0 右FWで出場する。11分、右クロス。57分、ふわっとしたクロスで1アシスト。
知念慶(20) 6.5 31分、シュート。57分、先制ヘッド。ポストプレーから、力強く前に運んだ。
宮城天(24) 6.0 8分、42分、60分に左クロス。17分、シミッチのパスからGK1対1のシュート。

■sub
HT(6)橘田健人(8) 6.5 落ち着いてコースを射貫くゴール。80分、90+2分にインターセプト。
HT(21)丹野研太(27) 6.0 66分、ピティワット・スクチタマクン(36)のシュートをブロック。
62(20)小林悠(11) 5.5 69分、ポストプレー。10人となり守備に重心を置く。90分、FKを獲得。
62(24)マルシーニョ(23) 6.5 65分、チャナのパスからシュート。74分、1人で持ち込みゴール。
73(16)脇坂泰斗(14) 5.5 79分、ドリブルで横に運んでキープする。81分、90分にFKを蹴った。
73(18)松長根悠仁(34) 6.0 RSBでトップチームデビュー。74分、1アシスト。80分、FK獲得。
87(19)五十嵐太陽(28) 5.5 88分、CKをクリア。89分、脇坂のパスを受け、右から仕掛けた。

■bench
早坂勇希(22) 家長昭博(41) 

■coach
鬼木達 6.5 バランス良く選手を起用した。松長根をデビューさせる。

■referee
ソンクラン・ブンミーキャット 6.0 落ち着いたジャッジ。山村のレッドは妥当。

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2022/11/06

221105FC東京2-3川崎(J1 #34)

FC東京2-3川崎(味の素スタジアム, 14:00KO, 34,820人)

J1リーグ最終節、第40回多摩川クラシコ。
 神戸戦(J1 #33)から中6日で、チケットは完売となった。

首位横浜Fマリノスとは勝ち点2差の2位。
 他力だが、優勝の可能性を残している。
 3位広島とは勝ち点9差で、すでに2位以上は確定した。


先発は、神戸戦から1人だけが変わる。
 新たにジェジエウが先発し、車屋紳太郎がベンチに回る。
ベンチには新たに山村が入り、チャナが外れた。


FC東京は、J1リーグで14勝7分12敗の6位。
 LSBバングーナガンデ・佳史扶(49)が累積警告で出場停止。

塚川孝輝(35)は、7月22日に川崎から完全移籍した。
 FC東京ではレギュラーを確保していて、今日もIHで先発する。

等々力での開幕節は、川崎が勝っている。
 220218川崎1-0FC東京(J1 #1)

■1st half
FC東京はCBまで深く鋭いプレスを仕掛けてくる。
 川崎は前進を阻まれていたが、徐々に抜け出してチャンスを作る。
8分、山根の右クロスを橘田がヘッド。
11分、家長の右クロスを小林悠がヘッド。

19分、マルシーニョがゴールに向かってドリブルする。
 パスを渡された脇坂が、トラップからそのままミドルシュート。
 GKヤクブ・スウォビィク(24)の長い手が届かないゴール右隅に決まった。

川崎のペースが続いていたが、29分。
 塚川がアダイウトンをロングボールで走らせる。
 GKソンリョンの飛び出しが遅くなり、アダイウトンに足をかけてレッドカード。

10人となってからは押し上げることができず、防戦一方。
 FC東京の両SBが高く上がり、多くのクロスを入れてくる。
 苦境に陥るが、ジェジエウを中心に根気良く跳ね返していった。

■2nd half
LSBに車屋紳太郎を投入し、守備の再構築を図った後半。
 しかし、47分、塚川の右クロスをクリアしきれず、アダイウトンがゴール。
 あまりにも早い時間に同点に追い付かれてしまった。

川崎は数的不利の中、攻めなくてはならない状況となる。
 引き続き守備を固めつつ、少しずつ押し上げて人数をかけていく。

61分、川崎がプレスを仕掛けると、FC東京がバックパス。
 橘田がゴールライン際まで森重真人(3)を追いかけ、ボールを奪う。
 すかさず中央にクロスを入れると、マルシーニョがダイレクトでゴール。

多くないチャンスを活かしてリードを奪うと、再び川崎は引いて守る。
 FC東京のクロスが飛び交うようになり、ギリギリの攻防が続く。

74分、紺野和也(17)の右クロスをファーの渡邊凌磨(23)が折り返す。
 中央で待ち受けるアダイウトンが渾身のヘッドで、FC東京が同点に追いついた。

その直後のキックオフから、全体を押し上げて、PAに近づく。
 横に揺さぶってから、最後に車屋紳太郎が左クロスを入れる。
 知念慶がニアに飛び込むと、流れたボールが渡邉凌磨に当たってオウンゴール。

3度目のリードとなった川崎は、集中して守りに入る。
 80分に山村を入れて3バックを組み、FC東京のクロスを跳ね返す。
 大島、家長、知念のキープで、ゆっくり時間を進めていった。

■summary
FC東京は、GKソンリョンが退場するまでは劣勢だった。
 29分に数的有利になってから、川崎をハーフコートに押し込んだ。
 両サイドからクロスを入れて、セカンドボールを回収して攻撃を繰り返す。
 CFルイス・フェリッピ(22)に有効なクロスは届けられなかったが、アダイウトンが47分と74分の2度、同点ゴールを決めた。

川崎を追い詰めても、勝つことはできなかった。
 61分の失点シーンで、森重はキープせずクリアすべきだった。
 仮に川崎にスローインを与えたとしても、大きな脅威にならなかったと思われる。
 リスク管理を徹底できなかったことが、敗因となってしまった。

逆に75分の渡邊凌磨(23)のオウンゴールは、アンラッキーなもの。
 川崎に押し込まれ、車屋のクロスも絶妙で、避けることは難しかった。

塚川孝輝(35)は、中盤から長短のパスを繰り出した。
 川崎時代は狭いエリアでのプレーが多く、タッチの乱れがボールロストにつながった。
 FC東京では周囲にスペースが大きく、のびのびとプレー。
 守備でも貢献していて、塚川の特長が活きていた。


FC東京の最終戦セレモニー。

川崎は勝つために最適の試合運びを続けた。
 守る時間が長くなったが、陣形を保ちながら逆襲するための体力を温存した。

ここぞのタイミングで仕掛け、FC東京のミスや幸運にも恵まれて、勝利した。
 刻々と変わる試合展開で、鬼木監督の采配が冴えた。
 途中出場のGK丹野、車屋、大島、知念慶、山村がそれぞれの役割を果たした。

ソンリョンは素晴らしいGKだが、飛び出しのタイミングは不得手。
 29分、アダイウトンに先にボールを触られたあと、足を上げて倒してしまう。
 幸いアダイウトンにケガはなかったが、危険なプレーだった。
2018年5月2日の浦和戦(2018 J1 #12)10月24日の山形戦(2018 天皇杯 QF)でも一発退場。
 4年ぶりのレッドカードで、この点は改善してほしい。


J1リーグを4連勝で終えた。
 20勝6分8敗の勝ち点66の2位で、ACL出場権を獲得。
 最終節で首位横浜Fマリノスも勝ったため、3連覇はできなかった。
 6年ぶりの無冠となり、同じく6年ぶりのシルバーメダルを獲得した。

今シーズンは、さらにアジアツアー3試合が組まれている。
 次は中6日、タイでのBGパトゥム・ユナイテッドFC戦。
 いろいろな選手を試しながら、シーズンの余韻を味わいたい。

■goal
47,74アダイウトン(15)
19脇坂泰斗(14) 61マルシーニョ(23) 75OwnGoal

■judge
ソンリョン(1) 3.5 29分、アダイウトンを足で止めてレッドカード。23分の飛び出しも遅れた。
山根視来(13) 6.0 8分、右クロス。アダイウトンと長友に対応する。71分、右クロスをクリア。
ジェジエウ(4) 7.5 雨アラレのクロスを大きくクリアする。60分、フェリッピの独走を止める。
谷口彰悟(5) 7.0 22分、CKをヘッド。65分、ジェジエウとの接触で流血するも最後まで守る。
登里享平(2) 5.5 7分にインターセプト。33分、戦術的な交代となるが、笑顔で丹野を送り出す。
シミッチ(6) 6.0 9分、ロングシュート。45+1分、左クロスをクリア。守勢では高さが活きた。
脇坂泰斗(14) 6.5 19分、ミドルをゴール右隅に決める。GK退場を受けて、前半のみで交代。
橘田健人(8) 7.0 8分、ヘッド。61分、ボール奪取してアシスト。広大なスペースを埋めた。
家長昭博(41) 6.5 自陣深く戻って守備にも貢献した。最後はキープしながら時間を費やした。
小林悠(11) 6.0 13分、家長のクロスをヘッド。1人少ない中、前線から果敢にボールを追った。
マルシーニョ(23) 7.0 61分、起死回生のゴール。1アシスト。縦ポンに向かって走り出した。

■sub
33(2)丹野研太(27) 6.0 緊急出場も落ち着いていた。63分、松木玖生(44)のシュートをセーブ。
HT(14)車屋紳太郎(7) 6.5 61分、インターセプトから前に運ぶ。75分、左クロスでOGを呼ぶ。
59(6)大島僚太(10) 6.0 85分、ボールカットからFK獲得。87分、GKやCBまで連続プレス。
59(11)知念慶(20) 6.0 前線で何度もボールを追い続ける。82分、左サイドでボールキープ。
80(23)山村和也(31) 6.0 3バックの中央に立ちはだかる。90+3分、大きくクリアする。

■bench
小塚和季(17) 遠野大弥(19) 

■coach
鬼木達 7.0 10人となり、リードを2度追い付かれながら、ベストの選手交代で勝利した。

■referee
山本雄大 6.0 ジャッジにバラつきはあったが、許容範囲。レッドカードは妥当。

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■おまけ

ワールドカップ日本代表の長友佑都(5)、谷口彰悟(5)、山根視来(13)への花束贈呈。プレゼンターは石川直宏と中村憲剛。長友には青赤、谷口と山根にはブルーの花束。

ソンリョン(1)の退場によるスクランブルで、自らと交代する丹野研太(27)を満面の笑顔で送り出す登里享平(2)。

コロナ禍以後では珍しい円陣。
10人となった後半キックオフ前。

丹野研太(27)と山村和也(31)。

丹野研太(27)と家長昭博(41)。

ユニフォームに顔を埋める丹野研太(27)の肩を抱くジェジエウ(4)。翌11月6日、丹野の契約満了が発表されました。

アマラオ(キング・オブ・トーキョー)、石川直宏、ルーカス。

2022/10/30

221029川崎2-1神戸(J1 #33)

川崎2-1神戸(等々力, 15:00KO, 22,110人)

J1リーグは残り2節となり、最後の等々力開催。
 京都戦(J1 #32)から中16日での神戸戦。
 天皇杯とルヴァンカップの決勝を挟み、日程が空いた。
 なお、天皇杯は甲府(J2)、ルヴァンカップは広島(J1)が優勝している。


先発は、京都戦から3人が変わる。
 新たに車屋紳太郎、出場停止明けのシミッチ、負傷していたGKソンリョンが先発する。
 GK丹野、チャナはベンチスタート、山村はベンチ外となる。

ベンチには、ジェジエウと大島、知念慶が入った。
 GK安藤、瀬古樹、永長、宮城天が外れている。


神戸は、J1リーグで11勝7分14敗の10位。
 6月29日に監督に就任した吉田孝行が指揮を執る。
 降格圏に低迷していたが、直近で5連勝を飾り、順位を上げている。

GK坪井湧也(28)は、プロデビュー戦となる。
 前川黛也(1)と飯倉大樹(18)のアクシデントで先発のチャンスを得た。

アウェイでは、川崎が勝っている。
 220518神戸0-1川崎(J1 #11)

■1st half
神戸はGK坪井湧也からビルドアップを図る。
 ただ、CB菊池流帆(17)と小林友希(3)から先にパスをつなげない。
 パスコースを消され、ボランチの山口蛍(5)と大崎玲央(25)に自由が少なかった。

川崎は左右に動かしながら、神戸をゆっくり押し込んでいく。
 CB谷口と車屋に対するプレスが緩く、簡単に前に運べた。

14分、18分には小林悠がシュート。
20分、家長がふわりとした右クロスを入れる。
 菊池とRSB山川哲史(23)がクリアする前に、マルシーニョがトラップ。
 GKの前でターンしてコースを作り、先制ゴールを決めた。

36分、小林悠が菊池からポールを奪って独走する。
 GK坪井と1対1となるが、上手く外に誘導されてしまった。

神戸は右サイドの武藤嘉紀(11)と左の汰木康也(16)が高い位置に入り込む。
 ただ、攻撃は単発にとどまり、チャンスを作れない。

■2nd half
後半に入ると、川崎の運動量が顕著に落ち始める。
 体力差によって球際で勝てなくなり、神戸に押される。

49分、大迫勇也(10)のスルーパスから山口蛍がGK1対1となる。
 ただ、スピードが上がりすぎてシュートに余裕がなく、GKソンリョンが止めた。
50分、山川の右クロスを汰木がシュートするが、ソンリョンがキャッチ。

そして51分、脇坂が不用意に与えた中央からのFK。
 小林祐希(49)が見事な弾道で、同点ゴールを決めた。

ドローでは優勝の可能性が残らない川崎は、ここから反撃する。
 59分、橘田とのワンツーからの山根のシュートは、左ポストを叩く。
 さらに62分、大島を投入してギアを上げていく。

68分、山根の右クロスをマルシーニョがヘッドするが、GK坪井がセーブ。
69分、右から崩した山根のシュートも、GK坪井が止める。

79分、橘田の縦パスを小林悠がポストプレー。
 CB小林友希が背後から倒してFKを獲得するが、VAR判定でPKとなった。
84分、家長がGK坪井に触られながらもPKを決め、勝ち越した。

ロスタイム5分が終わるまで、神戸の攻撃を耐えていく。
 ボールを運べなくなり、自陣から大きなクリアを続けて凌ぎ切った。

■summary
神戸は前半、川崎に圧倒されてしまう。
 守備の時間が長くなるが、菊池と小林友希を中心として1失点にとどめる。

後半スタートからラッシュを仕掛けて、川崎を押し込む。
 決定機を作りながら、51分、小林祐希の直接FKで同点に追い付いた。

同点となってからは、少しペースを落とした。
 汰木や小林祐希が交代するときにも、ゆっくり時間を使った。
 良い攻撃ができていたので、畳みかけていれば勝機はあったと思われる。
 ただ、消化試合ということもあり、無理せずドローを狙ったのかもしれない。


GK坪井湧也(28)。デビュー戦。

チャナティップ(18)とアンドレス・イエニスタ(8)。

チャナティップ(5)と槙野智章(14)。

川崎は、84分の家長のPKで勝利を掴んだ。
 同点とされてから、決定的なシュートを放ちながらも、なかなかゴールが決まらない。
 少しずつ時間がなくなっていったが、焦らずに攻撃を続けていった。

シーズン最終盤となって、多くの負傷者が回復して復帰した。
 この試合では、GKソンリョン、ジェジエウ、大島、知念が戻っている。
 戦力が揃い、鬼木監督の選手起用にも選択肢が増えてきた。

次は中6日、シーズン最終戦のFC東京戦(J1 #34)。
 首位横浜Fマリノスとは、勝ち点2差の2位を保っている。
 できることは、目の前の試合に勝つことだけ。
 ベストを尽くして、静かに結果を待ちたい。

■goal
20マルシーニョ(23) 84PK家長昭博(41) 
51小林祐希(49)

■judge
ソンリョン(1) 7.0 23分、キックミス。49分に山口蛍、57分に大迫との1対1を見事なセーブ。
山根視来(13) 6.5 6分、12分、44分に右クロス。汰木への対応が続く。59分、69分にシュート。
谷口彰悟(5) 6.5 リスクを最小限にとどめた。22分、カウンターを浴びるが汰木を外に誘導する。
車屋紳太郎(7) 6.5 クロスをクリアし、ドリブルで動かして組み立てる。LSBでは縦に仕掛けた。
登里享平(2) 6.0 機を見たオーバーラップ。武藤を抑えるが、大迫へのハイボールに苦しんだ。
シミッチ(6) 6.0 41分、ロングシュート。余裕を持ってパスを繰り出す。54分、ボールカット。
脇坂泰斗(14) 6.0 29分、右クロス。中盤をドリブルで持ち上がり、シンプルにパスを出した。
橘田健人(8) 7.0 29分、CKの戻りをミドル。ボールカットを繰り返して、神戸を封じ込めた。
家長昭博(41) 7.0 右サイドを制圧。1アシスト。84分、大きな重圧の中、PKで決勝ゴール。
小林悠(11) 6.0 裏を狙い続ける。14分、18分にシュート。36分には決定機。79分、PK奪取。
マルシーニョ(23) 6.5 20分に1ゴール。68分、ヘッド。4分、17分、75分、77分に左クロス。

■sub
62(6)大島僚太(10) 6.0 細かいタッチで前を向き、球際も強い。90+4分、シュートブロック。
71(14)知念慶(20)  5.5 75分、マルシーニョへスルーパス。90+1分、競り勝ってFKを獲得。
71(2)ジェジエウ(4) 6.0 前に出てハイボールを跳ね返す。77分、大島のクロスをヘッド。
87(23)遠野大弥(19) 6.0 90+2分、PA内まで持ち込んでシュート。強引だが時間を費す。

■bench
丹野研太(27) 小塚和季(17) チャナ(18)  

■coach
鬼木達 6.5 豊富なベンチメンバーを活かし、逆転勝利に導いた。

■referee
谷本涼 5.0 コンタクトプレーの判定が一貫せず、安定しなかった。PK判定は妥当。

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AT+0+5

2022/10/13

221012川崎3-1京都(J1 #25)

川崎3-1京都(等々力, 19:00KO, 14,445人)

台風8号の影響で、8月13日から延期されたホーム京都戦。
 逆転勝利した清水戦(J1 #32)から中3日となる。

平日なので観客の出足は遅めで、スタンドに空席が目立った。
 ほどよく涼しい気候となって、過ごしやすい。


先発は、清水戦から2人が変わる。
 出場停止から復帰する橘田がアンカーで先発する。
 逆にシミッチは、累積警告で出場停止。
 さらにチャナが負傷から先発復帰して、遠野がベンチに回る。

ベンチには、札幌戦(J1 #31)で負傷交代した車屋紳太郎が復帰。
 佐々木旭と、清水戦で肩を負傷した知念慶が外れた。


京都は、J1リーグ8勝10分13敗の暫定14位。
日程は川崎と同じ中3日。
 ただ、前週の水曜日には天皇杯準決勝があり、連戦となっている。
 その天皇杯は広島に敗れて、ベスト4となった。

アウェイでは、京都が勝っている。
 220529京都1-0川崎(J1 #16)

■1st half
川崎は豊富な運動量で京都を圧倒する。
 連動したプレスを仕掛け、次々とボールを奪っていく。

先制点は9分、脇坂の右CKから。
 ゴール前で1度跳ね返されたところから、チャナがダイレクトで鋭い左クロス。
 谷口がきれいなヘッドでゴールを決めた。
 このとき、京都はラインを上げていて、谷口はオフサイドのようにも見えた。
 しかし、VARの確認も踏まえ、ゴールは認められた。

追加点は22分。
 今後は脇坂の左CKを山村がヘッド。
 右ポストに当たって跳ねたボールを、橘田がバイシクルで押し込んだ。

京都はサイドから攻めてくる。
 16分、LSB荻原拓也(17)のパスから武富孝介(7)がシュート。
 18分、右クロスを松田天馬(18)がヘッド。
 44分には右CKから豊川雄太(23)がシュート。
 少ないながらもチャンスは作ったが、シュートは枠に飛ばなかった。

川崎は2点リードしてからもチャンスを量産する。
 29分に小林悠、37分に脇坂、38分に家長。
 39分に登里、40分にマルシーニョと次々にシュートした。

■2nd half
京都は選手交代をきっかけに攻め込んでくる。
 パウリーニョ(47)が広いスペースを使って運んでいく。
 川崎の運動量の低下を突いて、オープンな展開に持ち込んだ。

51分、縦パスを受けた川﨑颯太(24)がシュート。
57分、荻原の左ミドルがバーを叩いた。

ただ、川崎が押されながらも追加点を決める。
 61分、右サイドの崩しから脇坂がクロスを入れる。
 完全に抜け出したマルシーニョが、両足に当てて押し込んだ。

3点差となったが、京都の攻勢は続く。
70分、荻原のパスをパウリーニョがゴール正面でキープ。
 反転してのシュートは、登里に当たって1点を返した。

80分、白井康介(14)の右クロスが直接左ポストに当たる。
 さらに戻りを萩原がシュートするが、GK丹野が弾いた。

川崎は陣地回復ができない状況が長く続いた。
 79分、3選手を投入することでやや挽回して逃げ切った。

■summary
京都は前半、後手に回ってしまった。
 劣勢の時間帯が長く、2失点はいずれもCKから喫した。
 パスをつなげず、即時奪回を許してはシュートを浴びた。

後半は、巻き返すことができた。
 川崎のプレスを抜け出して、パウリーニョがゴールに迫った。
 厳しい日程を考えれば、悪くない内容だった。


川崎は橘田を筆頭に、前半は京都を圧倒した。
 負傷から復帰したチャナも、小気味良く走っていた。

後半になると、いつものように失速したが、逃げ切った。
 2点差で終盤を迎えたので、永長を起用したかったところ。

次は天皇杯とルヴァンカップの決勝を挟んで、中16日の神戸戦(J1 #33)。 
 首位マリノスが負け、残り2試合で勝ち点2差。
 勝ち点差は詰まったが、自力優勝がないことは変わらない。
 目の前の試合を、1つずつ勝っていくしかない。

■goal
9谷口彰悟(5) 22橘田健人(8) 61マルシーニョ(23) 
70パウリーニョ(47) 

■judge
丹野研太(27) 6.5 80分、萩原の強烈なシュートをセーブ。安定したキャッチでチームを助けた。
山根視来(13) 6.0 代表遠征の疲労が回復してきた。前半、高い位置に入り込みチャンスを作る。
山村和也(31) 6.5 22分、ヘッドを右ポストに当てる。何本ものクロスボールを中央でクリア。
谷口彰悟(5) 7.0 9分、ゴール。27分、攻め上がり左クロス。50分、82分にカウンターを止める。
登里享平(2) 6.0 39分、シュート。インターセプトの読みが光る。70分の失点は止められず。
橘田健人(8) 7.5 動き回り、厳しく寄せてボール奪取を重ねた。22分、バイシクルでゴール。
脇坂泰斗(14) 7.0 1アシスト。さらにCKで2ゴールの起点に。14分、37分、55分にシュート。
チャナ(18) 6.5 素早く縦パスを狙い、ドリブルで前に進んだ。1アシスト。21分、ボール奪取。
家長昭博(41) 6.5 6分、38分にシュート。39分、華麗なターンで相手を抜き去って右クロス。
小林悠(11) 6.0 29分、35分にシュート。背後を狙い続ける。ロングボールに競り勝っていた。
マルシーニョ(23) 7.0 ドリブルもトラップも冴えた。40分、52分にシュート。61分、追加点。

■sub
62(18)遠野大弥(19) 5.5 65分、ドリブルからシュート。87分、GK丹野のパントをキープする。
79(23)宮城天(24) 5.5 守備は軽めで、80分にパウリーニョに抜かれる。90+2分、ドリブル。
79(2)車屋紳太郎(7) 6.0 LSBに入り、高さと安定感を見せた。81分、83分とFKを獲得する。
79(14)小塚和季(17) 6.0 89分、ミドル。90+4分、宮城天に縦パス。球際で強く当たった。

■bench
安藤駿介(21) 瀬古樹(16) 永長鷹虎(26) 

■coach
鬼木達 6.5 負傷明けのチャナの先発起用に成功。後半、押されたが逃げ切る。永長を起用したかった。

■referee
中村太 6.5 バランスの良いジャッジを、安定して続けた。

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AT+2+5

2022/10/09

221008川崎3-2清水(J1 #32)

川崎3-2清水(等々力, 14:00KO, 19,022人)

2回、逆転されて負けた札幌戦(J1 #31)から中6日。
 9月10日の広島戦(J1 #28)以来、1か月ぶりに等々力に戻ってきた。

この試合は、「声出し応援」エリアが設置される。
 スタジアムの一部限定だが、等々力で声援ができるのは、2年8月ぶり。
 コロナ禍前、2020年2月22日の鳥栖戦(2020 J1 #1)以来となる。


先発は、札幌戦から6人が変わる。
 新たにGK丹野、山根、山村、谷口、遠野、小林悠が先発する。

先発から外れた6人のうち、知念慶、佐々木旭はベンチスタート。
 札幌戦で負傷交代したジェジエウ、車屋はベンチ外。
 最後までプレーしたが、同じく負傷したGKソンリョンもベンチ外。
 さらに橘田は、札幌戦で退場したため出場停止となっている。

ベンチには、新たにGK安藤、小塚、永長が入る。
 小塚は、公式戦で6月22日の東京V戦(天皇杯 R32)以来のメンバー入り。
 永長は、J1リーグ初のメンバー入りとなった。


清水は、J1リーグ7勝11分12敗の14位。
 5月30日に平岡宏章監督と契約解除し、6月7日にゼ・リカルド新監督が就任。
 前節磐田戦(J1 #31)は、台風15号による豪雨被害のため延期された。
 そのため、代表ウィークを挟んで3週間ぶりの公式戦となる。

日本平での対戦は、川崎が勝っている。
 220507清水0-2川崎(J1 #12)

■1st half
清水は白崎凌兵(18)と松岡大起(8)が精力的に動き、スペースを埋める。
 シミッチをチアゴ・サンタナ(9)と北川航也(45)が挟んで、前を向かせない。

川崎は上手くボールを運べなかったが、細かくパスを繰り返す。
 3分には小林悠、15分には山根がシュートする。

清水の4バックは、川崎のプレスを深く呼び込んでから縦に出す。
 サンタナのポストを使いながら、チャンスを作った。
 16分、RSB原輝綺(4)の右クロスを北川がシュート。
 26分、左から押し込んでLSB山原怜音(29)がミドル。

少しずつ清水のプレスが緩み、シミッチがロングボールを出していく。
 インサイドハーフへの縦パスも効き始め、清水を押し込む。

28分、この試合で初めてのCK。
 脇坂のボールがクリアされると、遠野がトラップしてミドル。
 美しい弾道がゴールのニアサイドに決まった。

45+2分、小林悠のラストパスで脇坂が決定機を迎えたが、枠を外した。

■2nd half
後半スタートから、清水がネジを巻き直して攻勢を仕掛ける。
 プレスの強度が回復し、川崎に自由を与えなかった。

49分、カルリーニョス・ジュニオ(10)が左サイドを抜け出してクロス。
 中央の白崎がダイレクトで合わせて、同点ゴール。
さらには57分。
 山原の左クロスを、今度は中央のカルリーニョスが決めた。
 高い位置でボールを奪って、縦に早い攻撃から2ゴール。
 同じように左サイドから川崎を崩し、逆転に成功した。

60分、川崎は知念を投入して、小林悠との2トップとする。
 脇坂が1列下がり、シミッチと2ボランチを組んで、反撃する。
 63分に脇坂、69分に小林悠がシュートを放っていく。

そして75分の右CK。
 脇坂のボールを山村が難しい体勢からヘッド。
 GK大久保択生(1)の頭上を越える絶妙なコースに飛び、同点ゴールが決まる。

続いて78分。
 山村がPA右角からクロスを入れ、ファーのマルシーニョが折り返す。
 ゴール前で待っていた小林悠が押し込んで逆転した。

清水もまだまだ諦めなかった。
 82分、左CKから、乾貴士(33)がループシュート。
 86分、原の右クロスをヤゴ・ピカチュウ(27)が押し込むが、オフサイドだった。

川崎は宮城天、小塚、佐々木を次々と投入していく。
 前線からプレスを仕掛けて、逃げ切った。

■summary
清水は低い位置からのビルドアップを用意していた。
 川崎を自陣に引き込み、空いた中盤に運んで縦にゴールを目指した。
 逆に川崎に引いて守られると、上手く運べなくなった。

リードされた後半、攻勢を仕掛け、逆転に成功する。
 残念ながら再逆転を許してしまったが、良い内容だった。
 ただ、セットプレーからの2失点は、改善の余地があるかもしれない。


第3子が産まれたマルシーニョ(23)。
第1子が産まれた脇坂泰斗(14)。
 2人を同時に祝福する小林悠(11)。

「清水の街の希望であれ!」
清水ゴール裏の横断幕。

川崎は先制したものの、後半、追いつかれて逆転される。
 山村と小林悠のゴールで再逆転できたが、試合運びは安定しない。
 それでも多くの欠場者がいる中、良い結果を出すことができた。

小塚は6月以来の出場となった。
 与えられた短い時間で良いプレーを見せてくれた。
 メンバー外が続く中でも、コンディションを整えてチャンスを待っていたと思われる。

首位マリノスが敗れ、残り3試合で勝ち点5差となった。
次は中3日で京都戦(J1 #25)。
 台風8号の影響で、8月13日から延期されている。
 ベストを尽くして、勝ち続けたい。

■goal
28遠野大弥(19) 76山村和也(31) 78小林悠(11) 
49白崎凌兵(18) 57カルリーニョス・ジュニオ(10) 

■judge
丹野研太(27) 5.5 安定したキャッチ。1失点目は体勢を整えられず。2失点目はノーチャンス。
山根視来(13) 5.0 8分、トラップミスでロスト。15分、ミドル。49分、抜け出しを許して失点。
山村和也(31) 6.0 2失点に大きく関与した。75分に同点ヘッド、78分に右クロスで逆転に成功。
谷口彰悟(5) 6.0 サンタナとマッチアップ。前半、ロングボールを供給。53分に連続クリア。
登里享平(2) 5.0 浮いた位置でバランスを取る。57分、ライン際で競り負けて、失点を招いた。
シミッチ(6) 5.5 大きな展開を担う。46分、54分、61分とロストを繰り返す。85分、シュート。
脇坂泰斗(14) 6.0 35分、36分にミドル。45+2分の決定機は外した。後半はスペースを埋める。
遠野大弥(19) 6.0 28分、強烈な先制ゴール。動きに工夫が少なく、周囲から孤立しがちだった。
家長昭博(41) 6.0 守りはほどほどだったが、力強いキープで時間を作る。72分、キープミス。
小林悠(11) 6.5 3分、24分、69分にシュート。45+2分に脇坂へラストパス。78分、決勝点。
マルシーニョ(23) 6.0 37分、ミドル。1アシスト。90+7分、自陣から独走してロングシュート。

■sub
60(19)知念慶(20) 6.0 80分、シュート。85分、右クロスをヘッド。89分、左肩を負傷し交代。
87(11)宮城天(24) 5.5 いつもとは逆の右FWに入った。88分、右ライン際を長距離ドリブル。
90+1(2)佐々木旭(15) 5.5 LSB。高さを活かし、組立てに参加。90+5分、ピカチュウを防ぐ。
90+1(20)小塚和季(17) 5.5 トップ下で久々の出場。90+5分、前からボールを追いかけた。

■bench
安藤駿介(21) 瀬古樹(16) 永長鷹虎(26) 

■coach
鬼木達 6.5 逆転勝利に導く。欠場する選手が多い中、きちっとやり繰りした。

■referee
清水勇人 6.5 コンタクトを流し気味のジャッジ。同じ基準で一貫していた。ボールに2回当たる。

184,000views
AT+2+7