2回、逆転されて負けた札幌戦(J1 #31)から中6日。
9月10日の広島戦(J1 #28)以来、1か月ぶりに等々力に戻ってきた。
この試合は、「声出し応援」エリアが設置される。
スタジアムの一部限定だが、等々力で声援ができるのは、2年8月ぶり。
コロナ禍前、2020年2月22日の鳥栖戦(2020 J1 #1)以来となる。
先発は、札幌戦から6人が変わる。
新たにGK丹野、山根、山村、谷口、遠野、小林悠が先発する。
先発から外れた6人のうち、知念慶、佐々木旭はベンチスタート。
札幌戦で負傷交代したジェジエウ、車屋はベンチ外。
最後までプレーしたが、同じく負傷したGKソンリョンもベンチ外。
さらに橘田は、札幌戦で退場したため出場停止となっている。
ベンチには、新たにGK安藤、小塚、永長が入る。
小塚は、公式戦で6月22日の東京V戦(天皇杯 R32)以来のメンバー入り。
永長は、J1リーグ初のメンバー入りとなった。
清水は、J1リーグ7勝11分12敗の14位。
5月30日に平岡宏章監督と契約解除し、6月7日にゼ・リカルド新監督が就任。
前節磐田戦(J1 #31)は、台風15号による豪雨被害のため延期された。
そのため、代表ウィークを挟んで3週間ぶりの公式戦となる。
日本平での対戦は、川崎が勝っている。
220507清水0-2川崎(J1 #12)
■1st half
清水は白崎凌兵(18)と松岡大起(8)が精力的に動き、スペースを埋める。
シミッチをチアゴ・サンタナ(9)と北川航也(45)が挟んで、前を向かせない。
川崎は上手くボールを運べなかったが、細かくパスを繰り返す。
3分には小林悠、15分には山根がシュートする。
清水の4バックは、川崎のプレスを深く呼び込んでから縦に出す。
サンタナのポストを使いながら、チャンスを作った。
16分、RSB原輝綺(4)の右クロスを北川がシュート。
26分、左から押し込んでLSB山原怜音(29)がミドル。
少しずつ清水のプレスが緩み、シミッチがロングボールを出していく。
インサイドハーフへの縦パスも効き始め、清水を押し込む。
28分、この試合で初めてのCK。
脇坂のボールがクリアされると、遠野がトラップしてミドル。
美しい弾道がゴールのニアサイドに決まった。
45+2分、小林悠のラストパスで脇坂が決定機を迎えたが、枠を外した。
■2nd half
後半スタートから、清水がネジを巻き直して攻勢を仕掛ける。
プレスの強度が回復し、川崎に自由を与えなかった。
49分、カルリーニョス・ジュニオ(10)が左サイドを抜け出してクロス。
中央の白崎がダイレクトで合わせて、同点ゴール。
さらには57分。
山原の左クロスを、今度は中央のカルリーニョスが決めた。
高い位置でボールを奪って、縦に早い攻撃から2ゴール。
同じように左サイドから川崎を崩し、逆転に成功した。
60分、川崎は知念を投入して、小林悠との2トップとする。
脇坂が1列下がり、シミッチと2ボランチを組んで、反撃する。
63分に脇坂、69分に小林悠がシュートを放っていく。
そして75分の右CK。
脇坂のボールを山村が難しい体勢からヘッド。
GK大久保択生(1)の頭上を越える絶妙なコースに飛び、同点ゴールが決まる。
続いて78分。
山村がPA右角からクロスを入れ、ファーのマルシーニョが折り返す。
ゴール前で待っていた小林悠が押し込んで逆転した。
清水もまだまだ諦めなかった。
82分、左CKから、乾貴士(33)がループシュート。
86分、原の右クロスをヤゴ・ピカチュウ(27)が押し込むが、オフサイドだった。
川崎は宮城天、小塚、佐々木を次々と投入していく。
前線からプレスを仕掛けて、逃げ切った。
■summary
清水は低い位置からのビルドアップを用意していた。
川崎を自陣に引き込み、空いた中盤に運んで縦にゴールを目指した。
逆に川崎に引いて守られると、上手く運べなくなった。
リードされた後半、攻勢を仕掛け、逆転に成功する。
残念ながら再逆転を許してしまったが、良い内容だった。
ただ、セットプレーからの2失点は、改善の余地があるかもしれない。
第3子が産まれたマルシーニョ(23)。 第1子が産まれた脇坂泰斗(14)。 2人を同時に祝福する小林悠(11)。 |
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「清水の街の希望であれ!」 清水ゴール裏の横断幕。 |
川崎は先制したものの、後半、追いつかれて逆転される。
山村と小林悠のゴールで再逆転できたが、試合運びは安定しない。
それでも多くの欠場者がいる中、良い結果を出すことができた。
小塚は6月以来の出場となった。
与えられた短い時間で良いプレーを見せてくれた。
メンバー外が続く中でも、コンディションを整えてチャンスを待っていたと思われる。
首位マリノスが敗れ、残り3試合で勝ち点5差となった。
次は中3日で京都戦(J1 #25)。
台風8号の影響で、8月13日から延期されている。
ベストを尽くして、勝ち続けたい。
■goal
28遠野大弥(19) 76山村和也(31) 78小林悠(11)
49白崎凌兵(18) 57カルリーニョス・ジュニオ(10)
■judge
丹野研太(27) 5.5 安定したキャッチ。1失点目は体勢を整えられず。2失点目はノーチャンス。
山根視来(13) 5.0 8分、トラップミスでロスト。15分、ミドル。49分、抜け出しを許して失点。
山村和也(31) 6.0 2失点に大きく関与した。75分に同点ヘッド、78分に右クロスで逆転に成功。
谷口彰悟(5) 6.0 サンタナとマッチアップ。前半、ロングボールを供給。53分に連続クリア。
登里享平(2) 5.0 浮いた位置でバランスを取る。57分、ライン際で競り負けて、失点を招いた。
シミッチ(6) 5.5 大きな展開を担う。46分、54分、61分とロストを繰り返す。85分、シュート。
脇坂泰斗(14) 6.0 35分、36分にミドル。45+2分の決定機は外した。後半はスペースを埋める。
遠野大弥(19) 6.0 28分、強烈な先制ゴール。動きに工夫が少なく、周囲から孤立しがちだった。
家長昭博(41) 6.0 守りはほどほどだったが、力強いキープで時間を作る。72分、キープミス。
小林悠(11) 6.5 3分、24分、69分にシュート。45+2分に脇坂へラストパス。78分、決勝点。
マルシーニョ(23) 6.0 37分、ミドル。1アシスト。90+7分、自陣から独走してロングシュート。
■sub
60(19)知念慶(20) 6.0 80分、シュート。85分、右クロスをヘッド。89分、左肩を負傷し交代。
87(11)宮城天(24) 5.5 いつもとは逆の右FWに入った。88分、右ライン際を長距離ドリブル。
90+1(2)佐々木旭(15) 5.5 LSB。高さを活かし、組立てに参加。90+5分、ピカチュウを防ぐ。
90+1(20)小塚和季(17) 5.5 トップ下で久々の出場。90+5分、前からボールを追いかけた。
■bench
安藤駿介(21) 瀬古樹(16) 永長鷹虎(26)
■coach
鬼木達 6.5 逆転勝利に導く。欠場する選手が多い中、きちっとやり繰りした。
■referee
清水勇人 6.5 コンタクトを流し気味のジャッジ。同じ基準で一貫していた。ボールに2回当たる。
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AT+2+7