2022/04/30

220430川崎1-0広州FC(ACL GL #6)

川崎1-0広州FC(タン・スリ・ダトー・ハジ・ハッサン・ユヌス・スタジアム, 17:00KO (18:00JST), 210人)

ACLグループリーグの最終節、広州FC戦。
 3日前の蔚山現代戦(ACL GL #5)に敗れて、自力でのGL突破はなくなった。
 まずは広州FC戦に勝った上で、他チームの結果を待つこととなる。


先発は、蔚山現代戦から9人を変える。
 続けて先発するのはGKソンリョン、遠野の2人となった。
 RSBで瀬古樹、LSBで松井が先発する。
ベンチには、五十嵐、永長、田邉が入っている。


広州FCは、ここまで5戦5敗。
 得点はなく、23失点となっている。
川崎との対戦も大敗している。
 220418広州0-8川崎(ACL GL #2)

■1st half
広州は自陣PA近くに人数を集め、がっちりと固めてきた。
 プレスは仕掛けず、アンカー小塚と2CB塚川と山村がボールをフリーで持つ。
 ルックアップしてロングボールを入れ、チャンスを作っていく。

14分、瀬古樹の縦パスを、小林悠がヒールで知念に流す。
 知念は少し右に動かしてコースを作り、先制ゴールを決めた。

その後も数多くのシュートを放っていく。
 ただ、広州が粘り強い守備を続け、決定機は少なかった。
45+1分、小塚のループパスで抜け出した小林悠がシュート。
 GK1対1となったが、GKジャン・チーハオ(52)が止めた。

■2nd half
後半も川崎が圧倒していって、決定機を量産する。
 63分と76分に知念、70分と86分(2本)に小林悠、80分にマルシーニョが決定的なシュート。
 しかし、ゴールを割ることができず、1点差のまま時間が過ぎていく。

84分、チョン・シーリン(53)のロングシュートは、GKソンリョンがキャッチ。
 広州FCにとって、ゴールの可能性があった唯一のシュートだった。

87分、家長と谷口を投入し、逃げ切った。

■summary
広州は1失点にとどめたものの、川崎との実力差は大きかった。
 GKジャン・チーハオの活躍がなければ、大差になったと思われる。
最後まで耐えて勝ち点の可能性を残したことは、賞賛に値する。


川崎は知念のゴールで順当に勝利した。
 後半、多くの決定機がありつつも、追加点を奪えなかった。
 ベンチの永長、五十嵐、田邉に出場機会を与えられなかったのは残念だった。


他チームの結果により、グループリーグ2位で決勝トーナメントに進めなかった。
 ACLは2021年から40チームが参加し、GL1位の10チームと、GL2位の6チームが勝ち抜ける。
 東地区は辞退チームがあった影響で、4位との対戦結果を除いてGL2位を比較する。
 1位ジョホール、2位川崎、3位蔚山現代の成績が拮抗したため、他グループに及ばなかった。

ACLでは、松井、五十嵐、高井がデビューを果たした。
 永長には出場機会がなかったが、2試合でベンチ入り。
 瀬古樹も2試合でフル出場を果たしている。
 今後、彼らにはチームを支える選手になってほしい。

次は中6日でアウェイ清水戦(J1 #12)。
 日本に帰国して、すぐの試合となる。
 疲労は抜けていないとは思うが、しっかり勝利したい。

■goal
14知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 ほとんどプレー機会がない中、84分、突然のロングシュートをキャッチ。
瀬古樹(16) 6.0 数多くの右クロスを入れていった。36分、68分にボールカットに成功する。
山村和也(31) 5.5 落ち着いてパスを散らす。39分、イェ・グオチェン(77)に抜け出される。
塚川孝輝(3) 5.5 ロングパスを狙う。9分、41分、62分にシュート。最後はアンカーに上がる。
松井蓮之(25) 5.5 高めに位置取りして、相手に強く当たる。89分、ロングボールをクリア。
小塚和季(17) 6.0 自由自在にパスを出す。35分、ミドルシュート。58分、62分にFKを蹴る。
遠野大弥(19) 5.5 上下に動いてボールに触る。25分にミドル、34分に小林の落としをシュート。
チャナ(18) 5.5 10分あたりから右足首を気にする。12分、ピッチに倒れ込み、ベンチに退いた。
小林悠(11) 6.0 走り出してボールを呼ぶ動きが秀逸だった。ただ、ゴールは決められなかった。
知念慶(20) 6.5 14分に決勝ゴール。その後も力強さを発揮して、多くのシュートを放った。
宮城天(24) 6.0 38分、45分にシュート。スペースが限られている中、左クロスを多く入れた。

■sub
14(18)橘田健人(8) 6.0 広いエリアを縦横に動いた。ゴールにつながるプレーを増やしたい。
65(24)マルシーニョ(23) 5.5 80分、決定的なループシュート。ドリブルの仕掛けは少なかった。
65(19)脇坂泰斗(14) 5.5 右IHで出場する。76分に知念へ、80分にマルシーニョへラストパス。
87(17)谷口彰悟(5) 5.5 LCBに入り、塚川が1列前に動く。プレー機会はほとんどなかった。
87(11)家長昭博(41) 6.0 88分、90+2分に右サイドでキープする。時間を使って逃げ切った。

■bench
丹野研太(27) 田邉秀斗(30) 永長鷹虎(26) ダミアン(9) 五十嵐太陽(28) 

■coach
鬼木達 6.0 勝利したが、1得点にとどまった。選手起用は保守的だった。

■referee
ムハンマド・タキ(SIN) 6.0 適切なジャッジ。荒いプレーがほとんどない展開だった。

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2022/04/27

220427蔚山現代3-2川崎(ACL GL #5)

蔚山現代3-2川崎(タン・スリ・ダトー・ハジ・ハッサン・ユヌス・スタジアム, 17:00KO (18:00JST), 217人)

ACLグループリーグは4節が終わり、いよいよ終盤戦。
 川崎が勝ち点8で首位、ジョホールと蔚山現代が勝ち点7で並ぶ。
 第5節は、首位突破を賭けて、蔚山現代と対戦する。

ジョホールとの第2戦(ACL GL #4)から中2日だが、いつもより厳しい日程。
 現地時間22時から17時キックオフとなって、間隔が5時間短くなっている。


先発は、ジョホールとの第2戦から3人を変えただけ。
 新たに遠野、ダミアン、マルシーニョが先発する。
 知念と小林悠がベンチスタート、チャナティップがベンチ外となった。
ベンチには、シミッチが入っている。


蔚山現代は、ここまで2勝1分1敗の勝ち点7。
 広州FCに2勝したが、ジョホールには負けている。
川崎との対戦は、ドローだった。
 220415川崎1-1蔚山現代(ACL GL #1)

■1st half
川崎はプレスで蔚山のミスを誘って、押し込んでいく。
 2分にマルシーニョ、4分にダミアンがシュート。
 7分、蔚山のCBのミスパスからダミアンが決定機を迎えるが、外してしまう。

ほとんど攻撃できなかった蔚山だったが、14分。
 ヴァレリ・カザイシュヴィリ(10)が中央突破してシュート。
 GKソンリョンが止めたこぼれ球を、レオナルド(9)が決めて先制する。
続いて20分。
 佐々木旭のバックパスが弱く、レオナルドがカットする。
 カウンターを仕掛けられて、オム・ウォンサン(11)がゴール。

2点リードした蔚山は、じっくりとプレーする。
 自陣深くでブロックを組んで、川崎の攻撃を待ち受けた。

川崎はアーリークロスをダミアンに入れて対抗する。
 40分、谷口が持ち上がってからマルシーニョにふわっと入れる。
 マルシーニョが折り返し、ダミアンがゴールを決めた。

■2nd half
1点差として前半を終えたが、47分。
 橘田が横パスをミスして、レオナルドに渡してしまう。
 カザイシュヴィリが1人で持ち込んで、ゴールを決めた。

再び2点差となり、川崎はパワープレイを仕掛けていく。
 58分に小林悠を入れて、ダミアンとの2トップとする。
 70分に知念、75分に宮城天を投入して、前線の人数を増やしていく。
 家長や山村がロングボールを入れ続けて、ゴール前で競らせた。

68分のダミアン、90+1分の山根の決定機は、GKチョ・ヒョヌ(21)が見事にセーブ。
90+2分、知念の左クロスを谷口が折り返し、ダミアンがゴール。
 しかし、残り時間は少なく、タイムアップを迎えた。

■summary
蔚山現代は、素晴らしい決定力を見せた。
 2点目と3点目は、川崎のパスミスからのカウンター。
 守備の態勢が整う時間を与えず、次々とゴールを奪った。

リードする展開となり、ゴール前に多くの人数を揃えて守る。
 川崎の放り込み戦術と前線の高さに苦しみながらも、粘り強く耐えていく。
 GKチョ・ヒョヌのセーブもあり、リードを保って勝利した。


川崎は、蔚山のカウンターを止められず、失点を重ねた。
 疲労の色は否めず、中盤でのミスパスから長距離を戻りながら予測外の守備は難しかった。
後半、デコボコなピッチ状態もあって、ロングボールを蹴り込む戦術を選択した。
 PA内に並ぶダミアン、知念、小林悠の3人の高さと競り合いの強さは、強烈だった。
 いつもと異なるプレーだったが、悪くなかった。

佐々木旭は20分、バックパスを相手に渡して、2失点目を招いた。
 その後は積極的なプレーが少なくなり、58分に途中交代。
 今日は残念な結果となったが、しっかり振り返って、成長してほしい。

次は中2日、グループリーグ最終節の広州FC戦(ACL GL #6)。
 蔚山に負けたが、GL突破の可能性はまだ残っている。
 フレッシュな選手を起用しつつ勝利して、マレーシアを離れたい。

■goal
14レオナルド(9) 20オム・ウォンサン(11) 47ヴァレリ・カザイシュヴィリ(10)
40,90+2ダミアン(9) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 3失点。53分のイ・ミョンジェ(13)のFK、74分の天野純(8)のCKをセーブ。
山根視来(13) 5.5 右クロスを入れる。51分、イエロー。90+1分、フリーで決定的なシュート。
谷口彰悟(5) 5.5 鋭いパスで組み立てる。1アシスト。74分、ユン・イルロク(7)の独走を止める。
車屋紳太郎(7) 5.5 5分、CKをヘッド。58分からLSBに回り、何度も上がってクロスを入れた。
佐々木旭(15) 3.5 20分、バックパスをミスして失点に関与した。52分、手で止めてイエロー。
橘田健人(8) 4.5 47分、致命的な3点目を与えるパスミス。アンカーで広範囲をカバーする。
脇坂泰斗(14) 5.5 6分、相手に身体を当ててボールを奪取。45+1分、ターンからシュート。
遠野大弥(19) 5.0 13分、16分に左サイドに走り込む。50分、自陣に戻りクロスをブロック。
家長昭博(41) 5.5 運動量は少なかったが、一瞬の動き出しからクロスを延々と供給し続けた。
ダミアン(9) 6.5 2ゴールは申し分ない結果。だが、7分か68分の決定機にも決めてほしかった。
マルシーニョ(23) 6.0 2分、22分にシュート。1アシスト。狭いスペースからクロスを入れる。

■sub
58(15)山村和也(31) 5.5 RCBから前線に正確なロングボールを入れていく。61分、クリアミス。
58(14)シミッチ(6) 5.5 アンカー。59分、63分にロングシュート。セカンドボールを回収する。
58(19)小林悠(11) 5.0 ダミアンとの2トップを組む。ゴール前でロングボールを待ち受ける。
70(23)知念慶(20) 5.5 78分、ダミアンの落としをシュート。90+2分、谷口へ左クロス。
75(8)宮城天(24) 5.5 79分、シュート。86分、右CKを蹴って、さらに跳ね返りを右クロス。

■bench
丹野研太(27) 塚川孝輝(3) 松井蓮之(25) 小塚和季(17) 瀬古樹(16) 

■coach
鬼木達 5.0 結果を出せなかった。早い時間からパワープレイを仕掛けた。

■referee
モハンメド・アルホイシ(KSA) 6.0 適切なジャッジ。後半、川崎に3枚のイエローを続けて出すが、妥当だった。

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2022/04/25

220424ジョホール0-5川崎(ACL GL #4)

ジョホール0-5川崎(スルタン・イブラヒム・スタジアム, 22:00KO (23:00JST), 16,679人)

第3節(ACL GL #3)に続き、ジョホール・ダルル・タクジムと中2日で再戦する。
ACLグループリーグは、3試合を終えて1勝2分の2位。
 2位では敗退の可能性があり、首位で勝ち点7のジョホールに勝つ必要がある。


先発は、ジョホールとの初戦から6人を変える。
 新たに車屋、脇坂、チャナティップ、家長、小林悠、宮城天が先発する。
 続けて先発するのは、最終ラインの山根、谷口、佐々木と、GKソンリョン、橘田の5人。

ベンチには、山村、遠野、知念、ダミアン、マルシーニョの5人が回る。
 ベンチ外となったシミッチは、外国人枠のためチャナと入れ替わる。


ジョホールは、3日前の先発から5人を変更。
 FWベルグソン(9)、MFレアンドロ・ベラスケス(10)がベンチ外となった。
第3節での対戦は、スコアレスドローだった。
 220421川崎0-0ジョホール(ACL GL #3)

■1st half
ジョホールは3日前と同じく正確なパスで前進する。
 川崎のプレスを受けても苦にせず、ミスがなかった。

12分、小林悠が中央で抜け出すと、倒されてFKを獲得する。
このFKを、脇坂がゴール左隅に鋭く決めて先制した。
 GKファリザル・マルリアス(1)は触ったが、弾き出せなかった。

先制されると、ジョホールはゴールを目指すこととなる。
 難しいプレーを選択することが増え、ミスが出始める。

川崎はジョホールのハイラインを攻略する。
31分、脇坂の縦パスで抜け出した山根が右クロス。
 中央で待ち受ける小林悠が、足を伸ばして押し込んでゴール。
43分、今度は家長のパスから山根が抜け出していく。
 再び小林悠が、難しいボレーで合わせて2ゴール目を決める。

■2nd half
川崎は2CBと橘田でゆっくりボールを保持する。
 ジョホールのプレスは緩く、スプリントがない状況が続く。
本来、ジョホールは同点を目指すべきだったが、難しかった。
 川崎もリスクを侵さず、まったりと時間が進んでいく。

81分にマルシーニョ、88分にチャナがゴールし、大勝を飾った。

■summary
ジョホールは、14分と失点が早かったことが誤算となった。
 ゴールを目指して無理なプレーを選び、川崎にボールを渡してしまう。
 ハイラインの裏側をスルーパスで攻略され、失点を重ねた。
 体力的にも厳しく、シュートも少なく、反撃できなかった。


川崎は、小林悠がエースとして活躍した。
 脇坂のFKも素晴らしく、チームを助けた。
3日前は、シミッチや最終ラインからのロングボールが主体だった。
 今日は中盤からのスルーパスで、ジョホールを崩した。
 いろいろなパターンでゴールを重ねて、圧勝した。

次は中2日で蔚山現代戦(ACL GL #5)。
 第1節での対戦(ACL GL #1)は、ロスタイムに車屋のゴールで追いついた。
 ジョホールとの2連戦を経て、コンディションは懸念される。
 簡単な相手ではないが、勝利を収め、グループリーグ突破を決めたい。

■goal
14脇坂泰斗(14) 31,43小林悠(11) 81マルシーニョ(23) 88チャナティップ(18) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 38分、52分に右クロスをパンチ。87分、マラニョン(27)のシュートを防ぐ。
山根視来(13) 7.5 右サイドを駆け上がり完璧な2アシスト。65分、マルシーニョへロングパス。
谷口彰悟(5) 6.5 多くのクロスをヘッドで弾き、ラインを押し上げる。71分、シュートブロック。
車屋紳太郎(7) 6.5 鋭い縦パスを中盤に素早く入れる。25分、69分にロングボールを入れる。
佐々木旭(15) 6.0 17分、ドリブルで1人抜いて脇坂につなぐ。自信を持ってプレーできている。
橘田健人(8) 6.0 アンカーでの出場。広大なスペースを埋め続ける。セカンドボールを回収した。
脇坂泰斗(14) 6.5 14分、先制FKを決める。前を向いてスルーパスを狙う。65分にミドル。
チャナ(18) 6.0 1ゴール1アシスト。36分、自陣PAでミスパス。ドリブルで前進していった。
家長昭博(41) 6.5 右サイドで落ち着きをもたらす。逆サイドにも動いて組み立てに参加した。
小林悠(11) 7.0 苦しい状況のチームを、自らの2ゴールで救った。多くのチャンスに絡んだ。
宮城天(24) 6.0 10分、24分に左サイドでドリブルを仕掛ける。57分、脇坂へスルーパス。

■sub
59(41)知念慶(20) 5.5 右FWで出場。69分、88分に右クロス。86分、ファウルでFKを与える。
59(24)マルシーニョ(23) 6.0 左FW。81分に1ゴール。85分、88分のシュートはDFに防がれる。
77(14)小塚和季(17) 5.5 右IH。88分、PA内の小林悠へ完璧なパスを通す。守備に奮闘する。
77(8)塚川孝輝(3) 6.0 アンカーに入る。CBから受けて前を向く。78分、84分にボールを回収。
87(7)山村和也(31) 5.5 右CBで出場。ゆっくりと急がず、ボールを動かしながら試合を終えた。

■bench
丹野研太(27) 松井蓮之(25) 瀬古樹(16) 遠野大弥(19) ダミアン(9) 

■coach
鬼木達 6.5 ターンオーバーしながら、ジョホールを圧倒。橘田はもっと早く交代させたかった。

■referee
ナワフ・アブドゥラ・シュクララ(BAH) 6.5 ファウルの判断が素晴らしく、試合を通じて一貫していた。

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2022/04/22

220421川崎0-0ジョホール(ACL GL #3)

川崎0-0ジョホール(スルタン・イブラヒム・スタジアム, 22:00KO (23:00JST), 17,592人)

中2日の連戦が続くACLグループリーグ第3節。
 ジョホール・ダルル・タクジムと対戦する。
 スルタン・イブラヒム・スタジアムで、現地時間22時と深夜のキックオフ。
先発は、広州FC戦(ACL GL #2)から9人を変える。
 GKソンリョン、知念慶以外を入れ替えた。
 蔚山現代戦(ACL GL #1)から見ると、家長が外れ、知念が入っただけ。
  広州戦でターンオーバーしたものを、元の主力組に戻した。
  家長は、広州戦に続けてベンチ外となった。
ベンチには、永長がプロ初のメンバー入りを果たした。
 広州戦でデビューした松井も、ベンチに入った。


ジョホール・ダルル・タクジムは、グループリーグ2戦2勝で首位。
 最後の第6節を除いて、暑熱が落ち着く深夜22時キックオフが続く。
 ホームでの集中開催ということも含め、アドヴァンテージがある。
川崎と対戦するのは、初めてとなる。

■1st half
ジョホールの2トップは、川崎の2CBに緩めにマークする。
 パスコースを消しながら、サイドに誘導する。
 ただ、サイドで囲んで追い詰めるまでの勢いはなかった。

川崎はシミッチが献身的に動き、2CBからパスを受ける。
 山村と谷口の3人でボールを動かして、ルックアップする。
 ジョホールのハイラインの裏に向けて、ロングボールを狙った。

13分、マルシーニョが遠野とのパス&ゴーから左サイドを抜け出す。
 左からマイナスのクロスを、ダミアンがシュートする。
20分、シミッチのロングパスを佐々木がPA内で受けてシュート。
27分、山村がマルシーニョにロングパスを入れる。
 マルシーニョのパスから、遠野がシュートした。

ジョホールは少ない人数で攻めてくる。
 パスやトラップの技術が高く、川崎にボールを渡さない。
 特に3人で強いダイレクトパスを回すプレーには、目を奪われた。
34分、41分、42分にFWベルグソン(9)がシュート。
39分にはラヴェル・コービン・オング(22)がロングシュート。
 チャンスは少ないが、35分あたりからは良い時間だった。

■2nd half
後半になると、川崎の運動量が先に落ちてしまう。
 セカンドボールを拾えず、ボール支配率が下がっていく。
 ジョホールのプレスを受けて、ロングボールを出せなくなった。

そんな中でも局地戦からチャンスを作っていく。
 53分、遠野の左CKを山村がヘッド。
 71分、シミッチが奪取して、ダミアンがロングシュート。
 74分、佐々木がドリブルで持ち上がり、右ポストを叩くミドル。

終了が近くなると、オープンな展開となる。
 川崎のコンタクトがファウルと判定されることが多くなる。
 特に知念は冷静さを失っていて、ファウルを繰り返した。
89分、90分にサファウィ・ラシド(11)が続けてミドルを放つ。
川崎は90+2分、小林悠が頭でボールを動かしてからボレー。

■summary
ジョホールは良いチームだった。
 酷暑のホームでの戦い方に馴れていて、時間帯ごとに体力を使い分ける。
 何度もプレスで追い回すのではなく、撤退しながら無駄に走らない。
 川崎の体力が落ちたところでは、ゴールを目指してきた。
ただ、川崎の守備を崩すまでは至らず、決定機は少なかった。
 精度の高いシュートを打てていれば、ゴールできたかもしれない。

スルタン・イブラヒム・スタジアムは、素晴らしいピッチ。
 ハジ・ハッサン・ユヌスと異なり、滑らかにボールが転がる。


川崎もジョホールに対して優位に立てなかった。
 気候の影響もあり、ロングボールを多用する。
 シミッチ、山村と蹴れる人材が揃っていたが、頼りすぎたかもしれない。
 ショートパスで押し込んでいく展開を混ぜても良かった。

シュートが6本だけと少なかったが、悪い内容ではなかった。
 とはいえ、スコアレスドローは妥当な結果といえる。

次は中2日、ジョホール・ダルル・タクジム戦(ACL GL #4)。
 わずかな時間を空けて、首位を賭けて再戦する。
選手交代が遅めで、交代枠を1つ残した。
 3日後の第2戦を見据えて、選手を温存したものと思われる。
 しっかり戦って、グループリーグ突破のために勝利したい。

■goal


■judge
ソンリョン(1) 6.0 39分のロングシュートを正確に弾き出す。キックも飛び出しも安定していた。
山根視来(13) 5.5 知念と距離が遠くて、前に出れなかった。守りでは右サイドを完全に抑えた。
山村和也(31) 6.0 落ち着いたプレー。41分にシュートブロック。53分、CKからヘッドで狙う。
谷口彰悟(5) 6.0 スペースに持ち上がりパスを出す。28分、自陣でのパスが弱くピンチを招く。
佐々木旭(15) 6.0 20分、74分に攻め上がってシュート。丁寧さに欠けるパスが目立った。
シミッチ(6) 6.5 精力的に何度も動き直してボールをさばく。裏へのロングボールを狙った。
橘田健人(8) 6.0 20分、29分にボールカット。広大なスペースを埋めて、シミッチを助けた。
遠野大弥(19) 6.0 スプリントでジョホールを崩す。27分、マルシーニョのパスからシュート。
知念慶(20) 5.0 感情的になって相手に強く当たるファウルを繰り返す。ハイボールを受ける。
ダミアン(9) 5.5 13分、71分にシュートを放った。GKやCBへのプレスはやや控え目だった。
マルシーニョ(23) 5.5 走り出してロングパスを受ける。左サイドからドリブルを仕掛けた。

■sub
61(31)車屋紳太郎(7) 5.5 5.5 LCB。ドリブルで上がる。83分、カウンターを止めてイエロー。
61(19)脇坂泰斗(14) 5.0 66分、中央から右の知念に流れるようなパス。攻撃に絡めなかった。
85(9)小林悠(11) 5.5 86分、知念への右クロス。90+2分、頭で2回動かしてからボレー。
85(23)宮城天(24) 5.5 プレー時間が短く、ボールに触れる機会がほとんどなかった。

■bench
丹野研太(27) 塚川孝輝(3) 松井蓮之(25) 瀬古樹(16) 小塚和季(17) 永長鷹虎(26)

■coach
鬼木達 5.5 停滞した試合の流れを変えられなかった。選手交代枠を残した。

■referee
モハンメド・アルホイシ(KSA) 5.5 前後半でコンタクトの基準が変わった。選手に混乱を生んだものの、妥当なジャッジ。

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2022/04/18

220418広州0-8川崎(ACL GL #2)

広州0-8川崎(タン・スリ・ダトー・ハジ・ハッサン・ユヌス・スタジアム, 17:00KO (18:00JST), 98人)

ACLグループリーグ初戦の蔚山現代戦(ACL GL #1)はドロー発進となった。
 中2日での連戦が続く中、第2節では広州FCと対戦する。
 会場は、第1節と同じハジ・ハッサン・ユヌス・スタジアム。
 現地17時キックオフも第1節と同じだが、曇り空で、暑さは和らいだように見えた。


先発は、蔚山現代戦から10人が変わる。
 連続して先発するのは、GKソンリョンのみ。
 蔚山現代戦で途中出場した車屋、宮城天、脇坂、知念慶、小林悠の5人。
  ベンチ入りしていた瀬古樹、塚川、小塚の3人。
  そして、ベンチ外だったチャナティップと松井の2人が新たに先発する。
ベンチには五十嵐太陽が入り、初のメンバー入りを果たした。


広州FCは、2021年の北京FCと同じくユース主体の構成。
 ジョホール・ダルル・タクジムFC戦(ACL GL #1)は、5-0で負けた。
 川崎と同じ中2日だが、初戦は22時キックオフで5時間短い日程。

2017年にはACLで対戦(当時広州恒大)し、2戦2分だった。
 170314広州恒大1-1川崎(ACL GL #3)
 170412川崎0-0広州恒大(ACL GL #4)

■1st half
広州は、組織的に守ることができない。
 ほとんどプレスすることがなく、川崎に自由を与えた。
 技術的にも高くはなく、トラップやパスミスが目立った。
 ボールを前につなげないまま、川崎に奪われて失点を重ねてしまう。

7分と12分に知念、15分に車屋、21分と39分に小林悠がゴール。
 余裕のある中盤から、ロングボールを入れたり、サイドから崩した。
 広州は多くの人数でゴール前を固めるが、それでも縦に進んでいく。
 多彩な攻撃パターンからチャンスを量産し、5点をリードした。

■2nd half
後半、五十嵐、田邉、高井と次々に若手を投入していく。
 前半ほどの迫力はなくなったが、それでも3ゴールを決めた。
50分、車屋のループパスで抜け出した宮城天がゴール。
69分、チャナティップがドリブルで持ち込んで川崎初ゴール。
71分、遠野の左CKから、五十嵐が落として車屋がゴール。

■summary
広州はACLの舞台にふさわしいレベルではなかった。
 プレーはクリーンだったが、残念ながら力の差が大きかった。
戦術らしい戦術もなく、FWにボールを届けられない。
 11分、イェ・ルンビヤオ(99)のシュートが唯一のものだった。
守備では川崎にスペースを与え続ける。
 アンカーの小塚にプレスが掛からず、自由にプレーさせた。
 CBも知念と小林悠を止めることができず、決定機を作られた。


知念と小林悠が2ゴールずつを決めて快勝した。
 松井、五十嵐、高井の3人がプロデビューを飾っている。
 瀬古樹や田邉のように、出場機会が少ない選手も起用できた。
 ターンオーバーしながら勝てたことは、大きな収穫といえる。

RSBに瀬古樹、LSBに前半は松井、後半は田邉を起用した。
 3人ともぎこちなさはあったものの、悪くはなかった。
CBは塚川と車屋で組んでいて、58分からは高井がRCBに入る。
 ただ、広州の攻撃機会はほとんどなかったので、評価は難しい。

次は中2日でジョホール・ダルル・タクジムFC戦(ACL GL #3)。
 コンディションを整えながら、勝利したい。

■goal
7,12知念慶(20) 15,71車屋紳太郎(7) 21,39小林悠(11) 50宮城天(24) 69チャナティップ(18) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 ほとんど仕事がなかった。広州のロングボールをキャッチしたくらい。
瀬古樹(16) 6.0 RSB。球際に強く、負けなかった。20分、FKに飛び込んでPKを獲得する。
塚川孝輝(3) 6.0 RCB。1トップをマークしたが、仕事は少なかった。最後はIHからFWに動く。
車屋紳太郎(7) 6.5 CKから押し込む形で2ゴール。攻撃を組み立てる。50分、1アシスト。
松井蓮之(25) 5.0 LSBでプロ初出場。10分、イエローをもらう。小塚の脇でパスを受ける。
小塚和季(17) 6.0 アンカーの位置からロングボールを狙う。79分のFKはゴール上に外れる。
脇坂泰斗(14) 6.0 7分、左CKで1アシスト。38分、ボレー。アンカー脇でボールを受けた。
チャナ(18) 6.0 早いパスが味方に合わなかった。14分、シュート。69分、川崎での初ゴール。
小林悠(11) 6.5 2ゴール1アシスト。21分のPKや、15分、29分、37分、39分の決定機を外す。
知念慶(20) 7.0 開始早々の2ゴールで試合を決めた。1アシスト。19分、45分にも決定機。
宮城天(24) 6.5 左サイドから仕掛けてゴールを目指す。1アシスト。50分に1ゴール。

■sub
HT(20)五十嵐太陽(28) 6.0 右FWでプロ初出場。59分、62分にシュート。71分、初アシスト。
HT(25)田邉秀斗(30) 5.5 LSB。ライン沿いに上下動を繰り返す。70分、ドリブルでPAに入る。
58(14)高井幸大(29) 5.5 RCBでプロ初出場。83分、相手GKのパントキックを頭で跳ね戻す。
70(11)遠野大弥(19) 6.0 72分、85分と力強いシュートを放つ。セットプレーを担当する。
84(24)橘田健人(8) 5.5 85分、遠野へラストパス。90+3分、クリアミスでCKを与えた。

■bench
丹野研太(27) 谷口彰悟(5) 佐々木旭(15) ダミアン(9) マルシーニョ(23) 

■coach
鬼木達 6.5 大幅なターンオーバーを行いながら、快勝に導いた。

■referee
パヤム・ヘイダリ(IRN) 6.0 大差となったが、荒れることなく試合をコントロールした。

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2022/04/16

220415川崎1-1蔚山現代(ACL GL #1)

川崎1-1蔚山現代(タン・スリ・ダトー・ハジ・ハッサン・ユヌス・スタジアム, 17:00KO (18:00JST), 114人)

柏戦(J1 #8)から、マレーシアへの長距離移動を経て中5日。

ACLグループリーグは、2021年と同じく集中開催となった。
 グループIは、ジョホール・バル(MYS)の2つのスタジアムで戦う。

今年のACLは、外国人枠の運用が変更された。
 これまでの外国人枠は、大会への選手登録に対してのもの。
 今年からは、試合エントリーに対して外国人枠が適用される。
 外国人枠3とAFC枠1は同じだが、フレキシブルに外国人選手を入れ替えることができるようになった。


先発は、柏戦と同じ11人。
 シミッチと橘田のダブルボランチで、遠野がトップ下に入る。
ACLは、10人までベンチ入りが可能(J1リーグは7人)。
 柏戦と比べると、新たに車屋、高井、小林悠が入った。
  車屋は、FC東京戦(J1 #1)での右肩脱臼からの復帰。
  2種登録の高井は、トップチームで初のメンバー入り。


蔚山現代とは、ACLでこれまで数多く対戦してきた。
2021年はトーナメントで対戦し、PK戦で負けた。
 210914蔚山現代0(3PK2)0川崎(ACL R16)
2014、18、19年にも同じグループリーグに入っている。

通算成績は、川崎の1勝3分(PK戦1敗)3敗。
 横浜Fマリノスから期限付移籍中の天野純(8)が先発する。

■1st half
蔚山は、緩めのショートパスを正確に駆使してボールを運ぶ。
 川崎のプレスを受けても、近くにパスコースを用意する。
 ハーフスペースに縦パスを入れながら、進んでいった。

川崎は、低く構えてブロックを組む蔚山に対し、PA内まで入り込めない。
 スピードを上げるように仕向けられて、ボールを失ってしまう。
 失った直後の出足が鈍く、セカンドボールを拾えず、攻撃が続かない。

21分、パク・ヨンウ(6)が家長に追われ、ロングボールを蹴り出す。
 前線のFWレオナルド(9)が谷口に身体を当ててトラップし、そのままゴール。
 あっけなく、シンプルなプレーで先制されてしまった。

先制ゴールのあとは、川崎が徐々にゴールに近づいていく。
 29分、遠野が落として、ダミアンがミドル。
 32分、家長のパスを受けた山根がボレーシュート。
 41分、ダミアンのパスから遠野がループを狙った。
PA内を固める蔚山を完全には崩せなかったが、チャンスは作った。

■2nd half
後半、川崎はシミッチの1アンカーに移行する。
 橘田をインサイドハーフに上げることで、蔚山を押し込んでいく。

蔚山は、良い形でボールを持っても、ゴールを目指さない。
 チャンスは、オム・ウォンサン(11)が49分と83分に右クロスを入れたくらい。
 ボールを保ち、時間を使うことを優先していたのかもしれない。

58分、シミッチのロングボールでマルシーニョが抜け出す。
 ダミアンがシュートするが、GKチョ・ヒョヌ(21)がキャッチする。
67分、マルシーニョと交代した宮城天も効果的だった。
 左サイドからゴールに向かってドリブルで仕掛けていく。
 75分、90+3分と力強いシュートを放った。

90+4分、脇坂の最後の左CK。
 ゴール前に飛んだボールをGKチョ・ヒョヌがファンブルしてしまう。
 すかさず車屋が蹴り込んで、同点ゴールを決めた。

■summary
蔚山は暑い気候もあってか、ゆったりとプレー。
 近くの選手に正確な緩いパスをつなぎ、縦に入れていく。
 PA外側まで進んでも、放り込むことはしなかった。

先制ゴールは、縦ポンからレオナルドが個人技で決めたもの。
 良い攻撃は少なかったが、試合を上手く進めていた。
 ロスタイムの失点は残念だったが、高いクオリティを見せてくれた。


川崎は酷暑の中にあってもプレスを仕掛けた。
 ただ、蔚山のポジショニングの良さもあって、ボールを奪えない。
 インサイドハーフが遠野1人なので、プレスに出る人数も少なかった。

時間が進むにつれて、蔚山に対して優位に立った。
 なかなかゴールできなかったが、ロスタイムにドローに持ち込む。

2ボランチは、守備の安定性は高まるが、攻撃力は落ちてしまう。
 後半、1ボランチとすることで、蔚山を攻略していった。
 2ボランチと1ボランチを状況に応じて併用していきたい。

次は中2日で広州FC戦(ACL GL #2)。
 広州FCは、ユース主体の選手となっている。
 大きなターンオーバーを行った上で、しっかり勝利したい。

■goal
90+4車屋紳太郎(7) 
21レオナルド(9)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 44分のシュート、49分の高速クロスをキャッチ。パスも安定していた。
山根視来(13) 6.0 32分、PA内で左足ボレーシュート。71分、90+3分に右クロスを入れる。
山村和也(31) 6.0 落ち着いてロングパスを狙った。レオナルドへのパス供給を食い止めた。
谷口彰悟(5) 5.5 21分、レオナルドに競り負けて失点。これ以外は完璧なプレーを続ける。
佐々木旭(15) 5.5 40分、79分に左クロス。78分に右クロス。サイドからチャンスを作られる。
シミッチ(6) 6.5 絶え間なく動いてパスを受ける。58分、マルシーニョへロングパスを届ける。
橘田健人(8) 6.0 46分、細かいタッチからのシュート。シミッチの周囲を、機動的に巡った。
遠野大弥(19) 6.0 23分、左クロス。41分、ループミドル。暑すぎたため疲弊してしまった。
家長昭博(41) 5.5 51分、遠野の落としをボレー。70分にもシュート。運動量は少なかった。
ダミアン(9) 6.0 29分、ミドルシュート。58分の決定機は当たりが弱く、GKに止められる。
マルシーニョ(23) 6.5 左サイドをドリブルで持ち上がる。16分、カットインからシュート。

■sub
63(19)脇坂泰斗(14) 6.0 動きながらボールを運んだ。4本目のCKで同点ゴールを呼び込んだ。
69(8)知念慶(20) 6.0 71分、山根の右クロスをフリーでヘッド。球際に強く、負けなかった。
69(23)宮城天(24) 6.5 多彩な仕掛けからゴールを目指した。75分、90+3分に強いシュート。
69(31)車屋紳太郎(7) 6.5 最終ラインから積極的にドリブルで持ち上がる。90+4分、ゴール。
81(9)小林悠(11) 5.5 1トップに入る。プレスを先導する。90+3分、山根の右クロスを競る。

■bench
丹野研太(27) 高井幸大(29) 塚川孝輝(3) 瀬古樹(16) 小塚和季(17) 

■coach
鬼木達 6.5 スタートからの劣勢の状況を立て直した。選手交代も適切だった。

■referee
ハミス・アルマッリ 6.5 一貫して妥当な基準のジャッジを続けた。

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2022/04/10

220409川崎1-0柏(J1 #8)

川崎1-0柏(等々力, 19:00KO, 17,471人/100%)

ロスタイムに同点ゴールを決めた磐田戦(J1 #7)から中2日。
 厳しい日程の中、等々力に柏レイソルを迎えてのJ1リーグ第8節。

J1リーグの他チームは日曜日開催で、唯一の土曜日開催。
 4月上旬のナイターだが、暖かく、観戦しやすかった。


先発は、磐田戦から3人を変更する。
 新たにシミッチ、家長、ダミアンが先発する。
  シミッチは、2月12日の浦和戦(FFSC)以来の先発となった。
 脇坂、知念はベンチへ、小林悠はベンチ外となる。
ベンチには、新たに瀬古樹が入っている。


柏は、J1リーグ5勝1分1敗の勝ち点16。暫定3位と好調。
 暫定2位の川崎より2試合消化が少なく、勝ち点差はわずか1。
 火曜日に第7節を戦っていて、中3日と川崎より日程に余裕がある。

昨シーズンの対戦は、川崎の1勝1分だった。
 210313川崎1-0柏(J1 #4)
 210814柏0-0川崎(J1 #24)

■1st half
柏は早めにミドルパスを縦に入れてくる。
 3分、細谷真大(19)の右クロスから、戸嶋祥郎(28)がスルーパス。
 9分、山村からボールを奪った小屋松知哉(14)が、GK1対1となったがシュートは浮いた。

川崎は柏のプレスを受けつつ、シミッチがよく動いてパスを受ける。
 橘田がシミッチの近くに立って、ショートパスを繰り返して前進する。

16分、山根のロングボールからダミアンがDFの裏に抜け出す。
 決定機を迎えたが、GKキム・スンギュ(18)がセーブした。
27分、遠野の右CKを山村が落とし、マルシーニョが右ポストに当ててゴール。
 しかし、VARで山村のハンドと判定され、ゴールは取り消された。
45+2分、遠野のダイレクトパスからマルシーニョが中村慶太(8)をぶっちぎる。
 ラストパスをダミアンが流し込んで、先制に成功した。
中村慶太は、マルシーニョに抜かれたあと、スピードを緩めてしまった。
 たとえ疲労していたとしても諦めるべきではなく、残念なプレーだった。

■2nd half
後半は柏をさらに押し込んでいく。
 前線のプレスで追い込み、ロングボールを蹴らせる。
 2CBの前でシミッチが競ることで、高い確率でボールを回収した。

46分、家長の右クロスを遠野が叩き付けるボレー。
50分、佐々木がドリブルで中央に持ち込んでシュート。
67分と71分には、遠野がドリブルで縦に運んでミドルを放った。
 セットプレーも多く獲得し、柏を深く押し込んで攻め立てる。

柏は反撃することがほとんどできなかった。
 ボールを上手く運べず、簡単に川崎にボールを奪われる。
 85分あたりで、右サイドから押し込んだがPA内に入れなかった。

■summary
柏は川崎に対抗できなかった。
 9分の小屋松の決定機が、唯一のチャンスだったといえる。
 それも山村のミスで生まれたもので、川崎を崩したものでなかった。
 その後はボールを運べず、川崎ゴールに近づけなかった。

前半はプレスで川崎を追い込めたが、後半は緩んでしまう。
 小屋松がハーフタイムで、マテウス・サヴィオ(10)が57分で途中交代すると、攻め手に欠けた。
 フレッシュな選手を次々と投入しても、効果は薄かった。
 厳しい内容となったが、1失点だけで終えたことは良かった。


川崎はシミッチと橘田の2ボランチとし、遠野がトップ下に入った。
 2ボランチだが、橘田が高く位置することもあり、ポジションは流動的。
 走行距離は、シミッチ12.406km、遠野11.933km、橘田11.823km。
 これだけ走ったことで、中盤を制圧することができた。
 新たな布陣で柏が事前対策できなかったこともあり、良く機能した。

J1リーグは4週間中断し、ACLのためマレーシアに遠征する。
 チャーター機でジョホール・バルに飛び、中2日で6試合を戦う。
 次の試合は、中5日での蔚山現代(ACL GL #1)。
 GL1位通過を争うだろう相手なので、勝ち点を確保したい。

■goal
45+2ダミアン(9) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 仕事は少なかった。9分、コースを塞ぎ、小屋松のシュートミスを誘った。
山根視来(13) 6.0 3分と17分にダミアン、14分に遠野へフィード。77分、CKの戻りをボレー。
山村和也(31) 5.0 9分、致命的なロスト。78分、縦パスを奪われる。広い範囲を守り切った。
谷口彰悟(5) 6.5 落ち着いてボールを動かした。34分、サヴィオのシュートをブロック。
佐々木旭(15) 6.0 12分、38分、50分とドリブルで中に切り込む。83分、イエローをもらう。
シミッチ(6) 6.5 細かな動きを繰り返してパスを受ける。ハイボールを競り、反撃に転じた。
橘田健人(8) 6.0 36分、63分、69分にドリブルで前に進む。縦パスも狙い、積極的だった。
遠野大弥(19) 7.0 12分、46分、67分、71分にシュート。滑らかなトラップでゴールを目指す。
家長昭博(41) 4.5 動きが少なく、存在感はなかった。49分、遅延行為でイエローをもらう。
ダミアン(9) 6.5 16分の決定機はGKに止められる。45+2分、決勝ゴール。85分、FKを獲得。
マルシーニョ(23) 6.5 スピードあるドリブルで左サイドを突破。1アシスト。足を痛め交代。

■sub
57(41)知念慶(20) 5.5 79分、ロングパスからシュート。ロスタイム、体幹を活かしキープ。
67(23)宮城天(24) 6.0 77分、CKを獲得する。82分、ドリブルで左側から抜け出してクロス。
90+1(19)塚川孝輝(3) 5.5 試合を締めた。90+2分、ルーズボールを競り、FKを獲得する。

■bench
丹野研太(27) 瀬古樹(16) 脇坂泰斗(14) 小塚和季(17)

■coach
鬼木達 6.0 2アンカーを採用してチームを停滞状態から引き上げた。選手交代は3人にとどめた。

■referee
池内明彦 4.5 いつもと同じく技量不足で不安定なジャッジ。イエローカード7枚は出しすぎ。

173,000views

2022/04/06

220406磐田1-1川崎(J1 #7)

磐田-川崎(ヤマハスタジアム, 19:00KO, 7,508人)

大敗したC大阪戦(J1 #6)から中3日。
 ACL遠征前のミッドウィークに、アウェイ磐田戦が組まれた。

先発は、C大阪戦から3人が変わる。
 新たに遠野、小林悠、知念慶が先発する。
 ダミアンと家長がベンチに回り、チャナティップはベンチ外となった。
ベンチには、新たにシミッチが入っている。


磐田は、2021年にJ2リーグで優勝し、J1リーグ昇格。
 2020年から2年間、J2リーグに所属していて、3年ぶりの対戦。

監督は伊藤彰。
 富士通時代の1995年に川崎に加入し、2001年までプレーした。
 2017年途中、大宮(J1)の監督となるが、川崎と対戦する前に解任された。
 川崎のレジェンドが、監督として川崎と初対決となる。

2018年から2年弱、川崎に所属した鈴木雄斗(17)が先発。
 2015年に所属していた杉本健勇(9)も先発する。

■1st half
磐田のプレスは緩く、川崎が落ち着いてボールを回す。
 特に橘田がフリーで受けて、組み立てていく。
 サイドに展開するだけでなく、中央の縦パスも狙う。
 知念慶のポストプレーも、マルシーニョのドリブルも有効だった。

16分、小林悠のパスに、右PA内に走り込んだ遠野がシュート。
32分、遠野の左クロスを知念がヘッド。

磐田はリスクを抑えながら、チャンスを待った。
 24分、大津祐樹(11)の右クロスから小川大貴(5)がシュート。
 続けて25分、杉本がミドルを放った。

お互いに動きが少なく、静かな前半だった。

■2nd half
後半、少しずつ川崎のチャンスが増える。
 51分、脇坂のラストパスを小林悠がシュート。
 59分、スルーパスを知念が美しいトラップで抜け出すが、GKに止められる。

しかし、78分、磐田の右FK。
 跳ね返ったボールを小塚が拾うが、クリアせずに磐田に即時奪回を許す。
 鈴木雄斗がGK手前に右クロスを入れると、大森晃太郎(8)が鋭くゴールを決めた。

リードされた川崎は、早めのタイミングでシュートを狙う。
 86分、87分に宮城天がカットインからミドル。
 86分、ダミアンがPA内でターンしてシュート。
 強引さもあったが、積極的な攻撃を見せてくれた。

最後は90+4分。
 家長の右クロスの跳ね返りが、PA内で高く上がる。
 GK三浦龍輝(21)がボールを落とし、知念が同点ゴールを決めた。

■summary
磐田はプレスを仕掛けず、川崎にボールを持たせた。
 それでもリカルド・グラッサ(36)、伊藤槙人(6)、大井健太郎(3)の3バックは強力だった。
 決定的なシュートを許さず、安定して守れていた。

攻撃では、大津と鈴木雄斗が多くの右クロスを入れた。
 先制ゴールも、即時奪回したあと、鈴木雄斗の右クロスからだった。
 チャンスは少なかったが、理想的な時間に先制することができた。

残念ながら、GK三浦のキャッチミスで、勝利できなかった。
 ただ、59分に知念の決定機を阻止するなど、GK三浦のプレーは悪くなかった。


川崎は辛くもドローに持ち込んだが、内容は良くなかった。
 橘田や2CBに対して厳しいプレスはなかったが、それでも攻められない。
 PA内を固められると、そこを崩す手段がなかった。

失点は、小塚の判断ミスから与えたもの。
 蹴り出す余裕はあったのに、ボールを持ってしまい、奪われた。
 出場機会を増やしていた小塚だが、チームにとっても本人にとっても厳しいミスとなった。

1-1のドローとなったが、2つのゴールはどちらもミスから生まれたもの。
 ゴール前の攻防も少なく、見応えという点でも物足りなかった。

次は中2日、等々力での柏戦(J1 #8)。
 ACL遠征の前の最後の試合となる。
 状況は厳しいが、勝ち点を取ってほしい。

■goal
78大森晃太郎(8)
90+4知念慶(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 24分、至近距離の小川のシュートをセーブ。仕事は多くなかった。
山根視来(13) 5.5 山村からのパスを高い位置で受けた。86分、89分と右クロスを入れる。
山村和也(31) 6.0 スピード勝負で負けず、正確にビルドアップ。74分、右クロスをクリア。
谷口彰悟(5) 6.5 12分、小林悠へロングパスを入れる。広い範囲をカバーし、攻撃を止めた。
佐々木旭(15) 5.0 大津にガツガツと寄せるが、苦しんだ。もっと前を向いてパスを出したい。
橘田健人(8) 5.0 プレスが弱く、自由があった。ただ、次のプレーのアイディアは限られた。
脇坂泰斗(14) 5.5 51分、小林悠へラストパス。セットプレーからチャンスを作れなかった。
遠野大弥(19) 6.0 16分、小林悠のパスからシュート。56分、ボール奪取してカウンター。
小林悠(11) 5.5 正確な右クロスを多く入れる。51分、決定機を迎えたがシュートは外れた。
知念慶(20) 6.0 ハイボールに競り勝つ。32分、42分、48分にシュート。90+4分、同点ゴール。
マルシーニョ(23) 6.0 左サイドをドリブルで切り裂く。FK獲得やクロスなど、多彩に仕掛ける。

■sub
66(19)家長昭博(41) 5.5 インサイドハーフから右ウィングへ動く。右クロスで同点の起点に。
66(14)小塚和季(17) 4.5 判断ミスから失点を招いた。残念なプレー。セットプレーを担当。
77(23)宮城天(24) 6.0 86分、87分とカットインから右足シュート。積極的な姿勢を見せた。
77(11)ダミアン(9) 5.5 86分、縦パスを反転してシュート。89分、PA内でトラップ。
80(8)塚川孝輝(3) 5.5 精力的にプレスを仕掛ける。90+7分、家長のクロスをヘッド。

■bench
丹野研太(27) シミッチ(6)  

■coach
鬼木達 5.5 選手起用は現状でのベストだったと思うが、内容も結果も良くなかった。

■referee
上田益也 6.0 抑制しながらも、必要なファウルは吹いた。納得できる判定が多かった。

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2022/04/02

220402川崎1-4C大阪(J1 #6)

川崎1-4C大阪(等々力, 15:00KO, 18,090人/100%)

広島戦(J1 #5)から代表ウィークを挟んで中13日。
 等々力にセレッソ大阪を迎えてのJ1リーグ第6節。
 4月第1週の土曜日で、やや肌寒い気候となった。

まん延防止等重点措置が解除されたため、観客数の上限はない。
 収容率100%は、コロナ禍前の2020年2月22日の鳥栖戦(2020 J1 #1)以来となる。

等々力でのJ1リーグは、2020年11月3日の札幌戦(2020 J1 #26)の敗戦後、負けていない。
 2020年に3試合、2021年に19試合、そして2022年に3試合。
 合計25試合連続で無敗を続け、J1リーグ記録に並んでいる。


先発は、広島戦から1人を変更する。
 出場停止が明けたチャナティップが先発に復帰し、小塚がベンチに回る。
 日本代表に参加していた谷口と山根も先発する。
  2人とも3月29日のヴェトナム戦にフル出場していて、中3日となる。
ベンチには、GK丹野が戻り、GK安藤と大島が外れた。
(大島は3月30日のトレーニングで負傷。全治8~10週程度。5月3日公式発表)


C大阪は、代表ウィークにYBCルヴァンカップがあり、中6日。
 清武弘嗣(10)は、両側ハムストリング筋損傷で欠場する。

2021年の対戦は、川崎の2勝だった。
 210303川崎3-2C大阪(J1 #11)
 211120C大阪1-4川崎(J1 #36)

■1st half
セレッソはシンプルに攻めてくる。
 川崎に囲まれる前に、早いタイミングでミドルパスをつなぐ。
 サイドに運んでから、川崎の陣形が整う前にクロスを入れた。
 動き出しも早く、セカンドボールでも優位に立っていた。

13分、谷口が持ちすぎ、囲まれてボールロストする。
 高い位置からのカウンターを浴びて、山田寛人(34)のシュートが右ポストを叩く。
 跳ね返ったところを乾貴士(8)に押し込まれ、先制ゴールを許した。
28分、左サイドから崩され、中原輝(41)のスルーパスで乾が抜け出し、2点目のゴール。
36分にはハーフライン付近で谷口が山田に抜け出されて、独走を許して3点目を失った。
3失点以外にも、9分、17分、19分に加藤陸次樹(20)にシュートを打たれた。

川崎はセレッソを押し込むことはできたが、フリーランが少なかった。
 パスミスから危険な位置でのボールロストが多くなり、リズムが生まれない。
 スローインも味方につなげず、セレッソに奪われて攻撃を許した。

■2nd half
川崎はハーフタイムで4人を交代し、3点差を追いかける。
 知念を中心として、勢いを持って前がかりになったがゴールは奪えない。
 51分、マルシーニョのループシュートはバーを叩いた。

セレッソはゆっくり時間を使いながら、決定機を量産していく。
 59分、山田が抜け出してフリーとなるが、GKソンリョンがセーブ。

68分、脇坂の横パスが流れ、カウンターから山田がゴールして4点差となる。
 さらに75分と83分にジェアン・パトリッキ(26)が決定機を迎えるが、GKソンリョンが止めた。

86分、小林悠のヒールからマルシーニョが決めたが、点差は大きかった。

■summary
セレッソはチーム全体で押し上げながら川崎に圧力を掛ける。
 絶妙なポジションで川崎のパスコースを制限し、ミスを誘った。

攻撃は少ない手数で素早くボールを前に運んでいく。
 高い位置でボールを奪うと、川崎が守備をセットする前にゴールに迫った。
 多くの決定機を作り、4ゴールで圧勝した。
 素晴らしい内容で、妥当な結果といえる。


厳しい表情の谷口彰悟(5)。

川崎は2週間のインターバルがありながら、動けなった。
 パスがズレると目敏くセレッソに詰められて、ボールを失う。
 奪われ方が悪く、橘田に広範なエリアをカバーさせたが、破綻した。
 先にリードされ、追い付くためにリスクを取り、セレッソに逆襲された。

セレッソをゴール前に押し込んでも、崩す動きが足りなかった。
 セレッソの守備ブロックの外側で回すだけで、PAの中には入り込めなかった。
 特にチャナティップと脇坂は、立ち止まったままで流動性に欠けていた。

等々力での無敗記録は25試合で終わり、J1リーグでタイ記録となった。

次は中3日でアウェイでの磐田戦(J1 #7)。
 負けたことは仕方ないが、厳しい内容が予想される。
 内容は悪いなりに、少しでも立て直したい。

■goal
86マルシーニョ(23) 
13,28乾貴士(8) 36,68山田寛人(34)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 19分、加藤のシュートをキャッチ。59分、75分、83分に決定機を止める。
山根視来(13) 5.0 27分、ロングシュート。多くの右クロスを入れたものの、精度は低かった。
山村和也(31) 5.0 悪くなかったが、2失点目は乾の動き出しを掴めなかった。前半のみで交代。
谷口彰悟(5) 3.0 13分、36分と致命的なミスから失点を重ねる。59分、75分にミスを繰り返す。
佐々木旭(15) 5.0 88分、中央を突破してシュート。スローインを味方につなげず、奪われた。
橘田健人(8) 5.0 パスミスが目立った。サイドに呼び寄せられて、中央を空けてしまった。
脇坂泰斗(14) 4.5 68分、簡単な横パスを相手に渡し4失点目を招く。80分、ロングシュート。
チャナ(18) 4.5 推進力は見せたが、細かなパスで周囲と呼吸が合わなかった。2分、ボレー。
家長昭博(41) 4.5 キープできても、その先は崩せなかった。交代時に急がず、時間を空費した。
ダミアン(9) 5.0 44分、左からカットインしてシュート。セレッソの2CBに封じ込められた。
マルシーニョ(23) 6.0 縦に突破を図る。10分、51分にシュート。86分にゴールを決める。

■sub
HT(8)小塚和季(17) 5.5 アンカーの位置から長短のパスを繰り出す。55分、ミドルシュート。
HT(18)遠野大弥(19) 5.5 良く動いたが、パスが出てこなかった。66分、CKからシュート。
HT(9)知念慶(20) 6.0 55分、57分、65分にシュート。90+3分、右クロスを決定的なヘッド。
HT(31)塚川孝輝(3) 5.5 RCBで出場し、積極的なプレーを見せる。52分、左CKをヘッド。
65(41)小林悠(11) 5.5 86分、ヒールでアシスト。プレーに関与する機会が少なかった。

■bench
丹野研太(27) 宮城天(24) 

■coach
鬼木達 4.0 前半のうちに修正できず、3失点。ハーフタイムに4人交代するが、効果は薄かった。

■referee
中村太 6.5 吹きすぎることはなく、強い接触があるとしっかりファウルと判定した。

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