J1リーグ2連敗となった横浜FC戦(J1 #14)から中3日。
国立、三ツ沢と続く首都圏アウェイ3戦目の埼玉スタジアム。
YBCルヴァンカップは、グループリーグで1勝2分1敗の勝ち点5。
残り2試合で、首位湘南と勝ち点1差の2位となっている。
高井と永長は、引き続きU20代表に招集されている。
このため、YLCのU21先発ルールは免除される。
先発は横浜FC戦から9人と大きく変える。
続けて先発するのは、2CBの山村と車屋のみ。
脳震盪明けの大南がRSB、佐々木旭がLSBに入る。
GKは、久しぶりにソンリョンを起用する。
中盤にシミッチ、脇坂、小塚とパサーを並べ、前線には山田新、小林悠、瀬川。
ベンチからは、チャナが外れている。
浦和はJ1リーグ6勝3分3敗の暫定8位。
ACL決勝のため2試合消化が少なく、実質的に上位に立つ。
そのACLでは、アル・ヒラル(KSA)に勝って、3度目の優勝を飾った。
YLCは、4試合4分勝ち点4で、GL3位。
川崎と同じく、GL突破の可能性を残している。
浦和とは今シーズン等々力で2回対戦し、いずれもドロー。
230405川崎0-0浦和(YLC GL #3)
230423川崎1-1浦和(J1 #9)
■1st half
川崎がいきなり先制する。
3分、シミッチの斜めのパスを瀬川が受ける。
ターンしてコースを作ると、きれいにゴールに流し込んだ。
その後はリードを許した浦和が主導権を握る。
GK鈴木彩艶(12)から細かくビルドアップする。
川崎のプレスを自陣に引き寄せて、ボランチの柴戸海(22)が前進した。
右ワイドにダヴィド・モーベルグ(10)、左にブライアン・リンセン(9)が張り出す。
前後左右にピッチを拡げて使うことで、中央のスペースを作った。
19分、リンセンのミドルをホセ・カンテ(11)が押し込むが、GKソンリョンがセーブ。
22分にはホセ・カンテがロングシュート。
浦和はボールを保持したが、決定機は作れなかった。
■2nd half
50分、小塚のラストパスを小林悠が胸トラップからシュート。
完璧な崩しだったが、ゴール左に外してしまう。
直後の51分、浦和の速攻。
モーベルグのラストパスを、ホセ・カンテがゴール。
大南が戻ってきたが、ターンで振り切られた。
同点となってからも、浦和のチャンスが続く。
じっくりと川崎を押し込んで、右サイドから崩していった。
54分、56分のリンセンのシュートは、GKソンリョンがキャッチ。
58分にホセ・カンテ、82分、88分にリンセンがシュート。
85分の安居海渡(22)のミドルは素晴らしかったが、GKソンリョンがスーパーセーブ。
川崎はバイタルを使われて、ボールを奪えない。
防戦が続く中、89分、ついに決壊する。
酒井の右クロスが、シミッチに当たってオウンゴール。
あっけなかったが、ゴール前で十分に構えることができず、やむを得なかった。
■summary
浦和は3分に失点したが、自力で逆転した。
川崎にチャンスを与えつつも、それ以上に決定機を作っていた。
特に後半は圧倒していて、内容的にも妥当な勝利といえる。
ホセ・カンテ、モーベルグ、リンセンの外国籍3選手が攻撃を牽引。
ターンオーバーする中、勝利したことはチーム状態の良さを示している。
川崎は残念な結果となった。
51分に同点とされてから、追加点を奪う可能性は低かった。
厳しい時間が続いたが、選手交代でも改善できなかった。
89分に2点目を失ってから、3バックに組み替える。
ただ、残りはロスタイムの4分だけで、時間はなかった。
若手の登用もなく、収穫の少ない敗戦となった。
それでも中3日で柏戦(J1 #15)がやってくる。
名願、大関、松長根を起用するなど、将来性を見せてほしい。
■goal
51ホセ・カンテ(11) 89OwnGoal
3瀬川祐輔(30)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 19分のカンテ、85分の安居のシュートを止める。ロングパスが正確だった。
大南拓磨(3) 5.0 17分、右クロス。上下動を繰り返したが、足元からボールが離れがちだった。
山村和也(31) 5.5 22分、カンテを潰せずミドルを打たれる。43分、瀬川へロングパスを通す。
車屋紳太郎(7) 5.5 落ち着いて組み立てる。65分、左クロス。72分、左サイドに出張って守る。
佐々木旭(5) 5.0 相対するモーベルグを止められなかった。65分、左サイドからカットイン。
シミッチ(6) 5.5 ミスも目立つが、ミドルパスで牽引する。89分のオウンゴールは責められない。
脇坂泰斗(14) 5.5 細かくパスをつなぐ。20分、クロスを2本続けてブロック。59分にシュート。
小塚和季(49) 5.5 18分、ボレー。21分、ターンで局面を打開する。50分、小林悠にラストパス。
山田新(20) 6.0 GKパントキックに競り勝つ。6分にカウンターから、65分に混戦からシュート。
小林悠(11) 5.5 2分、11分にシュート。50分、胸トラップで作った決定機は決めてほしかった。
瀬川祐輔(30) 6.5 3分、テクニカルな先制ゴール。守りでも良く戻っていた。59分に早めの交代。
■sub
58(30)遠野大弥(17) 5.0 61分、左からカットイン。左FWで、佐々木とともに守りに追われる。
73(11)宮代大聖(33) 5.0 75分、山村のロングパスをトラップできず。ボールに絡めなかった。
73(49)橘田健人(8) 5.0 シミッチとの2ボランチでバイタルを埋める。ボール保持は消極的。
73(14)瀬古樹(16) 6.0 74分、シミッチのパスからシュート。87分、左クロスを家長に送る。
79(20)家長昭博(41) 5.5 87分、DFに覆いかぶさってヘッド。88分、カウンターからミドル。
■bench
上福元直人(99) 山根視来(13)
■coach
鬼木達 5.0 選手交代でブーストすることができず、逆転を招いた。
■referee
山下良美 6.0 破綻することなく、バランス良いジャッジだった。
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AT+1+4