2023/05/23

230520横浜FC2-1川崎(J1 #14)

横浜FC2-1川崎(ニッパツ三ツ沢球技場, 16:00KO, 10,276人)

多摩川クラシコ(J1 #13)から中7日。
 J1に昇格した横浜FCと、2年ぶりの対戦となる。

FC東京戦で退場した脇坂と、累積警告4枚のシミッチが出場停止。
 また、同じくFC東京戦で脳震盪の疑いで交代した大南も、欠場する。


先発は、FC東京戦から4人が変わる。
 新たに山村、橘田、大島、遠野が先発する。
 大南、シミッチ、脇坂、そしてマルシーニョがベンチ外となる。

ベンチには、新たに佐々木旭、小塚、チャナ、瀬川が入った。


横浜FCは、J1リーグで2勝3分8敗の17位。
 2022年にJ2に降格したが、1年でJ1昇格を果たした。
 今シーズンの降格枠は1つだが、18位ガンバ大阪と勝ち点2差。
 降格圏に近い状況が続いている。

2016-21年に川崎に在籍した長谷川竜也(16)が先発する。
 2022年、横浜FCはJ2だったため、移籍後初対戦となる。

■1st half
横浜FCは1トップの伊藤翔(15)にロングボールを入れる。
 ただ、伊藤はあまりキープできず、車屋と山村が回収する。

川崎はゆったりとビルドアップする。
 横浜FCは2CBにプレスをかけず、引いてきた。
 中盤の瀬古樹、大島、橘田もある程度フリーで、余裕があった。

ただ、PA内には入り込んでいくが、最後のシュートが少ない。
 4分、瀬古樹がロングシュート、37分、家長がミドル。

横浜FCは押されつつ、カウンターを仕掛ける。
 38分、長谷川のミドルがバーを叩くと、44分。
 伊藤翔のラストパスから、井上潮音(20)がゴラッソを決める。
 頭で浮かせたボールが落ちてくると、バイシクルで見事な先制ゴール。

■2nd half
48分、横浜FCは山根永遠(30)がロングボールを入れる。
 右サイドで受けた山下諒也(7)が、並走する車屋をスピードで抜き去っていく。
 そのままGK1対1まで持ち込んで、冷静に流し込んだ。
 51分にも山根永遠が、決定機を作る。

2点リードを許した川崎は、54分に瀬川と佐々木旭を投入する。
 瀬川が右サイドに入り、家長を中央に動かして2トップ気味にする。

あまり改善はしなかったが、68分に瀬古樹のFK。
 正面から蹴ったボールが、きれいにゴール右隅に決まった。

川崎は同点を狙って、強引さを見せていく。
 72分、家長の右クロスを瀬川がヘッド。
 74分、遠野のパスから瀬川がターンしてシュート。
 80分、小塚の縦パスを橘田がトラップしてシュート。
 82分、家長の右クロスから宮代がシュート。
 86分、小塚のFKから小林悠が決定的なヘッド。
ビハインドになってから攻め続けたが、追い付けなかった。

■summary
横浜FCは、5バック2ボランチで低く構えてきた。
 かつて、川崎対策として流行した、守ってカウンターを狙う戦術。
 自陣ゴール前に人数を揃えることで、川崎に決定機を許さない。
 ボールを奪うと、前方に広がるスペースを使った。
 井上と山下の素晴らしい2ゴールと、バーに2度当てるチャンスを作った。

ボール支配率が低い状況で、終盤、川崎にチャンスを許した。
 ただ、GKスベンド・ブローダーセン(49)の好守もあり、守り切った。
 四方田修平監督の狙い通りの勝利となった。


川崎はFC東京戦に続いて、連敗となった。
 ボールを保持していても、シュートまで至らず、迫力はなかった。
 2点のリードを許してから、ようやく必死にゴールを目指した。
 ただ、1点しか決めることができず、あえなく負けてしまった。

次は中3日でYBCルヴァンカップ浦和戦(YLC GL #5)。
 グループリーグは残り2試合で、首位湘南と勝ち点1差の2位。
 チームの状況は良くないが、勝利して最終節の湘南戦を迎えたい。

■goal
44井上潮音(20) 48山下諒也(7)
68瀬古樹(16)

■judge
上福元直人(99) 5.5 2ゴールともに止められなかった。90+5分、FKを前線の山村に入れる。
山根視来(13) 5.0 家長の周囲を巡った。後半は47分、70分、79分、89分と多くの右クロス。
山村和也(31) 6.0 落ち着いてプレーする。90+1分に最前線に上がると、90+5分にヘッド。
車屋紳太郎(7) 4.0 30分、持ち上がるもロスト。ミスは少なかったが、山下の独走ゴールを許す。
登里享平(2) 5.0 6分、瀬古のクロスをヘッド。35分、PA内で受ける。50分、左からシュート。
橘田健人(8) 5.0 中盤を広くカバーする。攻撃面は物足りない。80分、小塚の縦パスをシュート。
瀬古樹(16) 6.5 早いタイミングで縦パスを入れる。4分、62分にシュート。68分、FKを決める。
大島僚太(10) 5.0 26分、遠野へラストパス。井上のゴラッソを許す。54分までプレーできた。
家長昭博(41) 5.0 パスを引き出すが、動きが少なく、プレーが止まった。37分、右足ミドル。
宮代大聖(33) 5.0 20分、26分、35分にPA内でプレー。82分、家長の右クロスからシュート。
遠野大弥(17) 5.0 17分、瀬古の右クロスをヘッド。35分に登里、74分に瀬川にラストパス。

■sub
54(10)瀬川祐輔(30) 6.0 右ウィングからゴール前に顔を出す。57分、72分、74分にシュート。
54(2)佐々木旭(5) 5.5 左サイドで高い位置をキープする。果敢に仕掛けてクロスを入れた。
76(16)小塚和季(49) 6.0 次々とゴール前にパスを出す。正確なセットプレーでチャンスを作る。
76(17)小林悠(11) 5.5 86分、小塚のFKを力強くヘッドするが、GKブローダーセンに弾かれた。
83(33)山田新(20) 5.5 横浜FCの最終ラインにプレスを仕掛ける。プレー機会は少なかった。

■bench
ソンリョン(1) チャナ(18) 

■coach
鬼木達 5.0 迫力ある攻撃を生み出せなかった。瀬古樹は交代させず、残すべきだった。

■referee
池内明彦 6.0 接触プレーを流し気味で裁く。まずまずのジャッジだった。

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AT+1+6