2023/12/19

231219移籍情報2023-2024(随時更新)

移籍情報2023-2024(随時更新)

2023-2024にかけて、選手やスタッフの移籍や契約更新の情報をまとめます。
 公式発表あるいはメディア報道をまとめたものです。
 2023シーズン途中でのin/outについても含めています。

シーズン終了時に記事を書き始め、随時新たな情報を加えていきます。
 年齢は、2024年2月1日現在(Jリーグで一般的な契約期間の初日)としています。

過去の移籍情報はこちら。
 2022-2023の移籍情報。
 2021-2022の移籍情報。


■■ 11 ■ in (報道ベース)■■■
■ 111 完全移籍加入・期限付き移籍加入


■■ 12 ■ in (公式発表) ■■■
■ 121 完全移籍加入 8選手 4スタッフ
ファン・ウェルメスケルケン・際 NECナイメヘン(NED)から加入。
 29歳(1994年6月28日)、178cm、右利き。
  甲府U-15、甲府U-18出身。
  ドルトレヒトSC(NED)、カンブール(NED)、PECズウォレ(NED)でプレー。
 2024年1月14日(日) スポニチ 獲得が濃厚。交渉は最終局面。
 2024年1月14日(日) エールディビジ第17節フェイエノールト戦で途中出場。
 2024年1月17日(水) KNVBカップR16ゴー・アヘッド・イーグルス戦でフル出場1ゴール。
 2024年1月20日(土) 伊藤宏樹強化部長が「日本人で名前が長い選手と交渉中」と新体制発表会見で表明。
 2024年1月20日(土) エールディビジ第18節FCトウェンテ戦でベンチ入り。出場なし。
 2024年1月21日(日) 公式発表 完全移籍加入。

エリソン(Erison) サンパウロFC(BRA)から加入。
 24歳(1999年4月13日生)、180cm、83kg、左利き。
 2024年1月8日(月) 公式発表 完全移籍加入。

パトリッキ・ヴェロン(Patrick Verhon) ECバイーア(BRA)から加入。
 19歳(2004年9月8日生)、174cm、71kg、右利き。
 2024年1月5日(金) スポニチ 獲得することが分かった。
 2024年1月5日(金) 公式発表 完全移籍加入。

ゼ・ヒカルド(Zé Ricardo) ゴイアスEC(BRA)から加入。
 24歳(1999年2月3日)、180cm、72kg、右利き。
 2024年1月5日(金) スポニチ 獲得することが分かった。
 2024年1月5日(金) 公式発表 完全移籍加入。

丸山祐市 名古屋(J1)から完全移籍加入。
 34歳(1989年6月16日生)、184cm、77kg、左利き、2016日本代表。
  FC東京U-15深川、國學院久我山高校、明治大学出身。
  FC東京、湘南、名古屋でプレー。
 2023年11月27日(月) 公式発表 名古屋との契約満了。
 2024年1月1日(月) スポニチ 完全移籍で獲得することが分かった。
 2024年1月4日(木) 公式発表 完全移籍加入。

石井孝典(フィジカルコーチ) 東京V(J2)フィジカルコーチから就任。
 43歳(1980年4月1日生)、日本大学山形高校、日本大学、日本大学大学院出身。
  山形、藤枝、東京Vのトップチームフィジカルコーチを歴任。
 2023年12月26日(火) 公式発表 フィジカルコーチに就任。

石野智顕(GKコーチ) 長崎(J2)GKコーチから就任。
 47歳(1976年7月8日生)、清水商業高校、筑波大学出身。
  福岡、山形、新潟、仙台、清水、長崎のトップチームGKコーチを歴任。
 2023年12月26日(火) 公式発表 GKコーチに就任。

山本悠樹 G大阪(J1)から完全移籍加入。
 26歳(1997年11月6日生)、173cm、64kg、右利き。
  FC湖東、草津東高校、関西学院大学出身、G大阪でプレー。
 2023年12月16日(土) ニッカン 正式オファー。交渉に入っている。
 2023年12月16日(土) スポニチ 正式オファー。今後、正式交渉。
 2023年12月16日(土) 報知新聞 正式オファー。今オフでG大阪との契約が切れてフリー。
 2023年12月22日(金) スポニチ 獲得することが決定的。
 2023年12月25日(月) 公式発表 完全移籍で加入。

三浦颯太 甲府(J2)から完全移籍加入。 
 23歳(2000年9月7日生)、178cm、74kg、左利き、2024日本代表。
  FC東京U-15むさし、帝京高校、日本体育大学出身、甲府でプレー。
 2023年12月21日(木) ニッカン 移籍が決定的。オファーを受諾。
 2023年12月21日(木) スポニチ 完全移籍が判明。
 2023年12月22日(金) 公式発表 完全移籍で加入。

狩野健太(コーチ) U-12コーチから異動
 37歳(1986年5月2日生)、東海第一中学校、静岡学園高校出身。
  横浜FM、柏、川崎(2016-17)、徳島でプレー。
 2023年12月22日(金) ニッカン トップチームコーチ就任が分かった。
 2023年12月22日(金) 公式発表 トップチームコーチに就任。

村田達哉(コーチ) ブリオベッカ浦安(JFL)ヘッドコーチ兼強化部長から就任。
 51歳(1972年8月8日生)。読売ユース、読売ジュニオール出身。
  V川崎、札幌、仙台、大宮でプレー。
  札幌、東京Vトップチームコーチ、女川(当時JFL)監督を歴任。
 2023年12月20日(水) 公式発表 コーチに就任。

(2023シーズン中)
バフェティンビ・ゴミス(18) ガラタサライ(TUR)から完全移籍加入
 2023年8月8日(火) 公式発表 契約合意。
 元フランス代表。

■ 122 新卒加入 3選手 
神田奏真 静岡学園高校から加入
 18歳(2005年12月29日)、178cm、72kg、右利き。
  大阪東淀川FC(大阪市)出身。
 2023年10月18日(水) 公式発表 加入内定。

由井航太(34) U-18から昇格
 18歳(2005年6月10日生)、180cm、68kg、右利き。
  駒林SC(横浜市)、U-10からU-18まで川崎所属。
 2023年3月3日(金) 公式発表 第2種登録
 2023年8月21日(月) 公式発表 加入内定。

山内日向汰。
12月9日の天皇杯決勝。
山内日向汰(32) 桐蔭横浜大学から加入
 22歳(2001年5月30日生)、170cm、66kg、右利き。
  横浜バディ(横浜市)、横浜港北SC(横浜市)出身、U-10からU-18まで川崎所属。
  桐蔭横浜大学からはゼイン、橘田、早坂、山田新に続く5年連続加入。
 2023年2月21日(火) 公式発表 加入内定。
 2023年3月3日(金) 公式発表 特別指定。

■ 123 川崎からの期限付き移籍終了・解除・復帰 3選手
松井蓮之(25) 町田(J2)への育成型期限付き移籍から復帰
 2023年5月23日(火) 公式発表 育成型期限付き移籍 2023年5月24日~2024年1月31日。
 2024年1月5日(金) 公式発表 育成型期限付き移籍終了、復帰。

宮城天 山形(J2)へ期限付き移籍から復帰
 2023年7月24日(月) 公式発表 期限付き移籍 2023年7月25日~2024年1月31日。
 2023年12月22日(金) 公式発表 期限付き移籍終了、復帰。

(2023シーズン中)
田邉秀斗(15) 千葉(J2)への育成型期限付き移籍から復帰
 2022年12月13日(火) 公式発表 育成型期限付き移籍 2023年2月1日~2024年1月31日。
 2023年3月13日(月) 公式発表 育成型期限付き移籍契約を解除、川崎に復帰。

■■ 13 ■ in (破談)■■■
■ 131 加入【破談】
荒木遼太郎 鹿島(J1)
 21歳(2002年1月29日生)、170cm、60kg、右利き。
  熊本JY、東福岡高校出身。
 2023年12月5日(火) 報知新聞 川崎、FC東京、C大阪、福岡、磐田、清水などが獲得を目指す。
 2023年12月22日(金) スポニチ FC東京の獲得が決定的。クラブ間合意。1年間の期限付き移籍。
 2023年12月24日(土) 報知新聞 FC東京が期限付き移籍で獲得する。近日中にも正式発表。
 2023年12月25日(日) 公式発表 FC東京へ期限付き移籍。

(2023シーズン中)
三好康児 アントワープ(BEL)から完全移籍加入
 26歳(1997年3月26日生)、167㎝、61kg、左利き。
  中野島FC、川崎U-12~U18出身。
  川崎(2015-2020)、横浜FM、札幌でプレー。
 2023年6月14日(水) スポニチ 獲得に動いている。契約満了のため移籍金なし。
 2023年6月22日(木) 公式発表 バーミンガム・シティ(ENG)へ2年契約で完全移籍。


■■ 21 ■ out (報道ベース) ■■■
■ 211 完全移籍・期限付き移籍・契約満了


■■ 22 ■ out (公式発表) ■■■
■ 221 完全移籍・契約満了 8選手 4スタッフ
登里享平(2) C大阪(J1)へ完全移籍
 2024年1月4日(木) 報知新聞 獲得に動いている。契約が切れるタイミング。
 2024年1月5日(金) スポニチ 完全移籍で獲得することが決定的。
 2024年1月6日(土) 公式発表 完全移籍。

宮代大聖(33) 神戸(J1)へ完全移籍
 2024年1月1日(月) スポニチ 完全移籍で獲得することが決定的。
 2024年1月6日(土) 公式発表 完全移籍。

山根視来(13) ロサンゼルス・ギャラクシー(USA)へ完全移籍
 2023年12月10日(日) ニッカン 獲得に動いている。正式オファー。
 2024年1月6日(土) スポニチ 完全移籍が決定的。
 2024年1月6日(土) 公式発表 完全移籍。

山村和也(31) 横浜FM(J1)へ完全移籍
 2023年12月30日(土) ニッカン 獲得することが分かった。
 2023年12月30日(土) スポニチ 獲得が濃厚。大筋合意。年明けにも発表。
 2024年1月4日(木) 公式発表 完全移籍。

篠田洋介(フィジカルコーチ) 退任
 2023年12月25日(月) 公式発表 退任して留学。

吉田勇樹(コーチ) 育成部コーチへ異動
 2023年12月22日(金) 公式発表 育成部コーチに就任

高桑大二朗(GKコーチ) エリース東京FC(関東1部)へ完全移籍
 2023年12月14日(木) 公式発表 退任。
 2024年3月8日(金) 公式発表 エリース東京FC(関東1部)アドバイザー兼GKコーチに就任

寺田周平(ヘッドコーチ) 福島(J3)へ完全移籍
 2023年12月10日(日) スポニチ 来季新監督に就任することが分かった。
 2023年12月13日(水) 公式発表 福島(J3)監督に就任。

ジョアン・シミッチ(6) サントスFC(BRA)へ完全移籍
 2023年12月11日(月) 公式発表 契約満了。
 2023年12月30日(土) 公式発表 完全移籍。

レアンドロ・ダミアン(9) コリチーバ(BRA)へ完全移籍
 2023年12月10日(日) スポニチ 今季限りで退団することが分かった。近日中に発表。
 2023年12月10日(日) 報知新聞 今季限りで退団する見通し。
 2023年12月11日(月) 公式発表 契約満了。
 2024年2月8日(木) 公式発表 完全移籍。

(2023シーズン中)
小塚和季(49) 水原三星(KOR)へ完全移籍
 2023年7月2日(日) スポニチ 一両日にも正式発表。違約金あり。
 2023年7月6日(木) 公式発表 完全移籍。

(2023シーズン中)
チャナティップ(18) BGパトゥム・ユナイテッド(THA)へ完全移籍
 2023年6月13日(火) Bangkok Post「まだ川崎との契約があるので、移籍については話せない」
 2023年6月14日(水) スポニチ 正式打診。クラブ間調整中。本人にも確認中。
 2023年6月21日(水) 公式発表 完全移籍。

■ 223 川崎からの期限付き移籍(新規)
名願斗哉(24) 仙台(J2)へ育成型期限付き移籍
 2023年12月28日(水) 公式発表 育成型期限付き移籍 2024年2月1日~2025年1月31日。

松長根悠仁(27) 福島(J3)へ育成型期限付き移籍
 2023年12月28日(水) 公式発表 育成型期限付き移籍 2024年2月1日~2025年1月31日。

大関友翔(28) 福島(J3)へ育成型期限付き移籍
 2023年12月28日(水) 公式発表 育成型期限付き移籍 2024年2月1日~2025年1月31日。

(2023シーズン中)
永長鷹虎(26) 水戸(J2)へ育成型期限付き移籍
 2023年6月14日(水) 公式発表 育成型期限付き移籍 2023年6月14日~2024年1月31日。

(2023シーズン中)
(再掲)松井蓮之(25) 町田(J2)へ育成型期限付き移籍
 2023年5月23日(火) 公式発表 育成型期限付き移籍 2023年5月24日~2024年1月31日。

■ 224 川崎からの期限付き移籍(継続)
(再掲)永長鷹虎 水戸(J2)への育成型期限付き移籍満了、群馬(J2)へ育成型期限付き移籍
 2023年6月14日(水) 公式発表 水戸(J2)へ育成型期限付き移籍 2023年6月14日~2024年1月31日。
 2023年12月27日(火) 公式発表 群馬(J2)へ育成型期限付き移籍 2024年2月1日~2025年1月31日。

五十嵐太陽 山口(J2)への育成型期限付き移籍を継続
 2022年12月13日(火) 公式発表 育成型期限付き移籍 2023年2月1日~2024年1月31日。
 2023年12月22日(金) 公式発表 育成型期限付き移籍 2024年2月1日~2025年1月31日。

(2023シーズン中)
(再掲)宮城天 山形(J2)へ期限付き移籍
 2023年7月24日(月) 山形新聞 山形(J2)へ期限付き移籍することが分かった。
 2023年7月24日(月) 公式発表 期限付き移籍 2023年7月25日~2024年1月31日。

■ 225 川崎からの期限付き移籍終了・解除・完全移籍・契約満了
神谷凱士 甲府(J2)への期限付き移籍満了、甲府(J2)へ完全移籍
 2022年12月13日(火) 公式発表 期限付き移籍 2023年2月1日~2024年1月31日。
 2023年12月19日(火) 公式発表 期限付き移籍満了、甲府(J2)へ完全移籍。

原田虹輝 長野(J3)への育成型期限付き移籍満了、青森(JFL)へ完全移籍
 2022年12月13日(火) 公式発表 育成型期限付き移籍 2023年2月1日~2024年1月31日。
 2023年12月12日(火) 公式発表 育成型期限付き移籍満了、契約満了。
 2024年2月8日(木) 公式発表 青森(JFL)へ完全移籍。

(2023シーズン中)
(再掲)宮城天 長崎(J2)へ育成型期限付き移籍を解除
 2022年12月16日(金) ニッカン 長崎(J2)へ期限付き移籍することが分かった。近日中に正式発表。
 2022年12月16日(金) 公式発表 育成型期限付き移籍 2023年2月1日~2024年1月31日。
 2023年7月24日(月) 山形新聞 山形(J2)へ期限付き移籍することが分かった。
 2023年7月24日(月) 公式発表 長崎(J2)への育成型期限付き移籍契約を解除、山形(J2)へ期限付き移籍 2023年7月25日~2024年1月31日。

(2023シーズン中)
(再掲)田邉秀斗(15) 千葉(J2)への育成型期限付き移籍を解除
 2022年12月13日(火) 公式発表 育成型期限付き移籍 2023年2月1日~2024年1月31日。
 2023年3月13日(月) 公式発表 育成型期限付き移籍契約を解除、川崎に復帰。

■ 226 川崎への期限付き移籍終了
 2023シーズンは川崎への期限付き移籍なし。


■■ 32 ■ renew (公式発表) ■■■
■ 321 契約更新
鬼木達(監督)
 2023年11月29日(水) ニッカン 続投することが分かった。今日にも公式発表。
 2023年11月29日(水) スポニチ 続投が近日中にも発表。
 2023年11月29日(水) 公式発表 契約合意。

チョン・ソンリョン(1)
大南拓磨(3)
ジェジエウ(4)
佐々木旭(5) 
車屋紳太郎(7) 
橘田健人(8) 
大島僚太(10) 
小林悠(11) 
脇坂泰斗(14) 
田邉秀斗(15) 
瀬古樹(16) 
遠野大弥(17) 
バフェティンビ・ゴミス(18)
山田新(20)
安藤駿介(21) 
早坂勇希(22) 
マルシーニョ(23)
高井幸大(29) 
瀬川祐輔(30)
家長昭博(41) 
上福元直人(99)
 2024年1月6日(土) 公式発表 契約合意。

戸田光洋(コーチ)
二階堂悠(コーチ)
 2024年1月6日(土) 公式発表 契約合意。

■■ 41 ■ unreleased (未発表) ■■■
■ 411 契約中


■ 412 期限付き移籍中


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2023/12/17

231212蔚山現代2-2川崎(ACL GL #6)

蔚山現代2-2川崎(蔚山文殊フットボールスタジアム, 19:00KO, 入場者数発表なし)

7つ目のタイトルを獲得した天皇杯決勝柏戦(天皇杯 Final)から中2日。
 ACLグループステージ最終節は、アウェイでの蔚山現代戦。
 国際移動もあって日程は厳しいが、すでに首位突破を決めている。


先発は、天皇杯決勝から10人を変更する。
 結果を求める必要はなく、大きくターンオーバーした。
 続けて先発するのは、瀬古樹1人だけ。
 契約満了が発表されたシミッチが、アンカーで先発する。

ベンチには、U-18の由井航太と尾川丈が入った。
 2人ともトップチームで初の公式戦メンバー入り。
 U-18は、12月3日のU-18プレミアリーグEAST最終節で全日程を終えた。
 昇格が発表されていない尾川は、ひとまず川崎での最終戦となると思われる。

ゴミス、小林悠、橘田、脇坂はベンチ外。
 シミッチと同じく契約満了が発表されたダミアンも、ベンチ外となった。


蔚山現代は、ACLで3勝2敗の2位。
 2位は確定していて、今日勝利すればグループステージ突破が決まる。
 ドロー以下の場合、他グループの結果による。
 江坂任(31)は、ベンチスタート。

等々力では、川崎が勝っている。
 231003川崎1-0蔚山現代(ACL GL #2)

■1st half
蔚山現代は、GKチョ・ヒョヌ(21)から細かくパスをつなぐ。
 ただ、荒れたピッチの影響もあって、川崎にすぐにボールを奪われた。

川崎はオールコートのプレスを仕掛け、ショートカウンターを狙う。
 蔚山はビルドアップのために広がっているので、すぐにゴールまで迫った。

16分、松長根の浮き球のパスを、瀬川が胸トラップから反転シュート。
17分、瀬古樹が右サイドの瀬川に展開する。
 瀬川の右クロスを山田新がボレーするが、GKチョ・ヒョヌが素晴らしい反応のセーブ。
 しかし、弾いたボールを遠野が押し込んで、あっさりと先制する。

31分、山田新が右サイドからラストパスを入れる。
 瀬川のシュートをGKチョ・ヒョヌが弾き、さらに名願のシュートもDFがブロック。
 名願が左に流して、瀬古樹がコースを作ってゴールを決めた。
34分にも、田邉の左クロスを瀬川が決定的なヘッド。

2点をリードしたが、若手を多く起用した脆さが出る。
 44分、キム・テファン(23)の右サイドからのFK。
 クイック・リスタートに対応できず、マルティン・アーダーム(9)にゴールを許した。

■2nd half
後半になると、川崎のプレスが大きく緩む。
 蔚山のビルドアップがスムースになって、川崎側でのプレーが増える。
 左サイドではグスタフ・ルドウィグソン(17)が松長根の背後を狙い続ける。

53分、蔚山の左CK。
 ボールは松長根の前に流れるが、キム・ヨングォン(19)が先に身体を入れる。
 松長根がキム・ヨングォンを蹴ってPKを与え、同点となった。

78分、大関が公式戦デビューを果たす。
 同時に山根と山村を入れて3バックとして、サポートした。

■summary
蔚山現代は、ピッチが悪い状況でもビルドアップにこだわった。
 川崎のプレスの餌食となり、カウンターを浴び続ける。
 GKチョ・ヒョヌが奮闘していたが、2失点してしまった。

その後は反撃に転じて、なんとかドローに持ち込んだ。
 日程も有利だったが、ホームで若手主体の川崎に勝てなかった。



川崎はあっさりと2点をリードした。
 強度の高い連動したプレスで蔚山を攻略したが、もちろんその運動量は保てない。
 前半途中から蔚山の攻勢を許すようになり、結果的に2点を失った。

44分の失点だけでなく、75分にも蔚山のクイック・リスタートに対応できなかった。
 試合運びのつたなさもあって、追い付かれてのドロー。
 できれば勝ち切りたかったが、若手の出場機会を確保したことはとても良かった。

GK上福元直人は、久しぶりの出番で、素晴らしいセーブを見せた。
 7分のルドウィグソン、37分と65分のアーダームと決定的なシュートを止める。

大関友翔は、待望の公式戦デビュー。
 79分、いきなりロストしたが、86分、2対2に加勢してボール奪取。
 シミッチと2ボランチで並び、ガツガツとボールに寄せていった。
 90+4分には周囲が見えていない空間に優しいパスを出した。
 同期の高井、松長根、名願より遅いデビューとなったが、期待したい。

天皇杯優勝の余韻を残しつつ、今シーズンの公式戦が終わった。
 過密日程が想定される来シーズンに向け、じっくり休養してほしい。

■goal
44,53PKマルティン・アーダーム(9)
17遠野大弥(17) 31瀬古樹(16) 

■judge
上福元直人(99) 7.5 多くの決定機を止める。2失点は仕方ない。62分、ミドルパスをロスト。
松長根悠仁(27) 4.0 RSBで背後を突かれ続ける。39分、ミスパスで決定機を許す。PKを与える。
ジェジエウ(4) 5.5 45+5分、バックパスをミス。67分、右サイドまでカバーに出てクリアする。
高井幸大(29) 5.5 粘り強くマークを続けて攻勢を凌いだ。48分、アーダームに吹っ飛ばされる。
田邉秀斗(15) 6.0 LSB。34分、瀬川への完璧な左クロス。オム・ウォンサン(11)の突破を防ぐ。
シミッチ(6) 6.5 ロングパス、ボール奪取、シュートブロック。川崎での最後のプレーで輝いた。
遠野大弥(17) 6.5 先制ゴール。30分、69分にシュート。46分、84分にドリブルでFKを獲得。
瀬古樹(16) 6.5 1ゴール。47分、正面からのFKを直接狙う。73分、クリアの際に足を攣らせる。
瀬川祐輔(30) 7.0 16分、24分、29分、31分、34分と多くのシュート。前半が素晴らしかった。
山田新(20) 6.0 17分、瀬川のクロスをボレー。45+2分、松長根のスローを受けてシュート。
名願斗哉(24) 5.5 31分、ゴール前で決定機を迎えるも決められず、瀬古樹に流して1アシスト。

■sub
HT(24)宮代大聖(33) 5.5 60分、PA内でシュートできず。61分、高井の落としをシュートする。
77(27)山根視来(13) 5.5 松長根が攻略されていたサイドを止める。85分と90+3分に右クロス。
77(30)山村和也(31) 6.0 布陣変更した3バックの中央に入る。79分、82分にクロスをクリア。
77(16)大関友翔(28) 5.5 公式戦デビュー。90+4分、パスでギャップを突いた。片鱗を見せた。
82(20)家長昭博(41) 5.5 83分、右サイドでFKを獲得する。84分、FKをふわっと蹴った。

■bench
ソンリョン(1) 安藤駿介(21) 早坂勇希(22) 登里享平(2) 大南拓磨(3) 由井航太(34) 尾川丈(37)

■coach
鬼木達 6.5 厳しい日程で若手を多く起用しながら、ドローで終えた。

■referee
アリレザ・ファガニ(IRN) 6.0 PK判定は妥当。接触プレーをほどよく認め、偏りなく吹いた。

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AT+5+6

2023/12/10

231209川崎0(8PK7)0柏(天皇杯 Final)★

川崎0(8PK7)0柏(国立競技場, 14:05KO, 62,837人)

第103回天皇杯決勝は、J1リーグ最終節鳥栖戦(J1 #34)から中5日。
 ACLは残っているが、国内大会としては今シーズン最後となる。
 国立競技場のチケットは完売で、良く晴れている。

他チームの移籍情報が流れる中、J1リーグが終わった翌週の開催。
 元日開催だと12月第1週から間隔が空くので、ちょうど良いスケジュール。

川崎にとって、3度目の天皇杯決勝。
 170101鹿島2-1川崎(天皇杯 Final)
 210101川崎1-0G大阪(天皇杯 Final)★

今年の天皇杯は、6試合目となる。
 230607川崎3-1栃木C(天皇杯 R64)
 230712川崎2-1水戸(天皇杯 R32)
 230802川崎1-0高知(天皇杯 R16)
 230830新潟2(3PK4)2川崎(天皇杯 QF)
 231008川崎4-2福岡(天皇杯 SF)


先発は、鳥栖戦から4人が変わる。
 新たに大南、瀬古樹、家長、ダミアンが先発する。
 ジェジエウ、遠野、小林悠、瀬川はベンチに回った。

ベンチにはシミッチが入り、高井と山田新が外れた。
 マルシーニョが引き続きベンチ外となっている。


柏レイソルは、J1リーグ6勝15分13敗、勝ち点33の17位。
 最終節名古屋戦(J1 #34)でJ1リーグ残留を決め、川崎と同じ中5日。

天皇杯は、1人の選手は1つのチームでしかプレーできない。
 犬飼智也(13)は浦和(J1)、山田雄士(36)は栃木(J2)でプレーしている。
 また、LSBジエゴ(5)は名古屋戦で退場したため、出場停止となった。
 この3選手は名古屋戦で先発しているが、今日は出場できない。

今季の対戦は、川崎の1勝1分。
 230528川崎2-0柏(J1 #15)
 231029柏1-1川崎(J1 #31)

■1st half
柏は川崎のビルドアップを完全に封じる。
 2FW細谷真大(19)と山田康太(11)が橘田へのコースを消しつつCBに向かう。
 SBには小屋松知哉(14)とマテウス・サヴィオ(10)が素早く寄せた。

川崎は1人飛ばすようなパスができず、中盤につなげない。
 最終ラインで追い込まれてはロングボールを蹴った。
 ダミアンを目掛けるが、パスの精度は低くキープできない。
 セカンドボールへの寄せも柏の方が早く、劣勢となった。

柏が前半を通じて押し込み続ける。
 サヴィオのドリブルで左から崩し、何度も抜け出す細谷にラストパスを狙う。
 CKも7本とたくさん蹴って、LSB片山瑛一(16)もロングスローを入れた。

■2nd half
柏のプレスは、少し落ちついてくる。
 サヴィオや小屋松のプレスが遅くなり、SBに少し余裕が生まれる。
 ただ、アンカー橘田は細谷と山田の裏に隠されたままで、パスを受けられない。

2CB山村と大南、GKソンリョンはつなげる場面でも遠くに蹴る。
 コンパクトな陣形を保ったままの柏が、簡単にボールを回収した。

69分、細谷が決定的なチャンスを迎える。
 サヴィオのクリアボールで抜け出すと、大南が背後から手で引っ張る。
 細谷は体勢を崩しながらも、踏ん張って前進を続ける。
 最後のトラップが流れてしまい、GKソンリョンが先にキャッチした。

87分、シミッチを投入して2ボランチとする。
 橘田と並びながら、シミッチがCBからボールを受けて組み立てる。

90+9分、サヴィオの右CKが左サイドに流れる。
 角度のないところから、片山がシュートした。

■extra time
延長に入ると、シミッチの配球が効いてくる。
93分、インターセプトした登里がすかさず左クロス。
 小林悠が頭で触ったが、ゴール右に外れた。

95分、シミッチがPA手前でサヴィオを倒してFKを与える。
 サヴィオが蹴ったFKは、手前の壁に当たった。

100分、片山が川崎のCBの背後を狙ってボールを入れる。
 細谷が抜け出したが、GKソンリョンが1対1からXブロックで止めた。
 こぼれ球を拾った細谷がクロスを入れるが、再度ソンリョンがブロック。
 最後は仙頭啓矢(41)がロングシュートを放った。

108分、山根の右クロスをゴミスがバイシクルシュート。
118分にも山根が右クロスをゴミスがヘッド。
 完璧なタイミングだったが、GK松本健太(46)がギリギリで止めた。
 さらに家長が詰めたが、これもGK松本が防いだ。

■penalty shootout
PK戦は川崎の先攻で、川崎4人、柏3人が連続で決める。
 柏4人目の仙頭啓矢(41)が外し、川崎5人目のゴミスをGK松本がセーブした。
 GK松本は川崎6人目の登里も止めてみせるが、柏6人目の片山瑛一(16)が外してしまう。
 PKを決めれば勝利できる場面で、川崎はゴミス、柏は片山が失敗した。

10人目は、ついにGKが登場する。
 ソンリョンがキッカーとして決めたあと、GK松本のキックをセーブした。
(古賀太陽(4)が負傷していたため、古賀とジェジエウが外れ、10人でのPK戦となった。)

川崎 ○家長昭博(41) ○瀬川祐輔(30) ○山村和也(31) ○橘田健人(8) ×ゴミス(18)
  ×登里享平(2) ○遠野大弥(17) ○山根視来(13) ○シミッチ(6) ○ソンリョン(1)
柏 ○マテウス・サヴィオ(10) ○細谷真大(19) ○戸嶋祥郎(28) ×仙頭啓矢(41) ○武藤雄樹(9)
  ×片山瑛一(16) ○山本桜大(45) ○川口尚紀(24) ○立田悠悟(50) ×松本健太(46)

■summary
柏は、特に前半はペースを握って優勢だった。
 細谷と山田のプレスは、後半になっても緩みが少なかった。
 最後までコンパクトさを失わず、川崎にシュートを打たせなかった。

これだけの強度のプレーを、天皇杯決勝の大舞台で披露した。
 リーグ戦でこれを続けるのは困難だと思われるが、しっかり照準を合わせた。

69分、細谷が頑張らずに倒れていれば、大南は退場となったと思われる。
 それでも細谷はファウルをもらうよりも、ゴールを目指した。
 結果を左右するほど重要なシーンだったが、素晴らしかった。

GK松本健太は、10人目のPKキッカーとなって失敗した。
 118分にゴミスの決定機を止めて、PKも2本止めた。
 結果は残酷だが、賞賛すべきパフォーマンスだった。


川崎は、良いところが少なかった。
 決定機は118分のゴミスくらいで、シュート自体も少なかった。
 パスワークもつながらず、ロングボールを蹴っては柏に渡してしまう。

それでも、失点することなく120分を終えた。
 粘り強く守り続け、新潟戦に続いてPK戦をGKソンリョンの活躍で勝ち抜いた。

■cup winner★★★★★★★
2020(2021)年に続く、2度目の天皇杯優勝。
 前回は縮小開催で準決勝から出場したが、今回は通常通り2回戦から。
 新潟戦と決勝戦の2度のPK戦を含んで、6試合に勝利した。
 来年からは、7つ目の星がユニフォームに登場する。

次は中2日、アウェイ蔚山現代戦(ACL GL #6)。
 ACLのグループステージ突破はすでに決まっている2023シーズン最終戦。
 しっかりターンオーバーして、若手に出場機会を与えたい。

■goal


■judge
ソンリョン(1) 8.5 100分、細谷との1対1を2度止める。自らPKを決め、10本目のPKをセーブ。
山根視来(13) 6.5 狭められたエリアをドリブルで打開する。108分、118分にゴミスへ右クロス。
大南拓磨(3) 5.5 厳しい状況では前線に大きく蹴った。69分、細谷を背後から手で止めにいった。
山村和也(31) 6.0 細谷へのロングボールに対応。100分、ボールに触れず、細谷の独走を許す。
登里享平(2) 5.5 山田や山本のアタックへの対応が続いた。86分、PA内に入った山本を止めた。
橘田健人(8) 6.0 細谷と山田の背後に隠されて、パスコースを作れず。53分、自陣からドリブル。
脇坂泰斗(14) 5.5 技術を活かせなかった。47分、FKを直接狙った。55分、イエローを受ける。
瀬古樹(16) 5.5 大南の右側に下がって組立てを試みたが、難しかった。40分、ロングシュート。
家長昭博(41) 5.5 12分、118分にシュート。90+5分、サヴィオと右サイドでの1対1でFK獲得。
ダミアン(9) 5.5 ポストプレーで孤軍奮闘した。40分、右サイドから左の瀬古樹へロングパス。
宮代大聖(33) 5.5 12分、13分、58分と左サイドから仕掛けた。29分、サヴィオからカット。

■sub
64(16)遠野大弥(17) 6.0 79分、瀬川の浮き球パスをボレー。FKやCKのキッカーを担当する。
64(33)瀬川祐輔(30) 5.5 90+6分、遠野の右クロスをヘッド。相手を抜いて左クロスを入れる。
77(9)小林悠(11) 5.5 93分、登里の左クロスに飛び込んでヘッド。負傷してゴミスと途中交代。
87(14)シミッチ(6) 6.0 CBからのパスを受けるため動き続ける。96分、111分にFKを与えた。
87(3)ジェジエウ(4) 6.0 柏の攻撃を止めるべく、機動的に飛び出した。PA内で強くクリアする。
106(11)ゴミス(18) 6.0 山根の右クロスから108分にオーバーヘッド、118分に決定的ヘッド。

■bench
上福元直人(99)

■coach
鬼木達 5.5 柏の攻勢を止められなかったが、無失点で耐え抜いて戴冠に導いた。

■referee
木村博之 6.5 軽めの接触プレーはノーファウル。ジャッジは一貫していた。

211,100views
AT+2+9+0+1


■おまけのフォトレポ

チョン・ソンリョン(1)と松本健太(46)が抱擁して、PK戦が始まる。

10人目のキッカーはGKとなった。
まずはソンリョンが蹴る。

続いて松本健太が蹴る。

ソンリョンが松本健太のキックを止めて、川崎の優勝が決まった。

PKを蹴ったあと、その場で座り込む松本健太を囲む柏レイソルの選手たち。

仰向けになって顔を覆う登里享平(2)。6人目のキッカーで失敗してからの優勝で、万感の思いがあったものと思われます。

松本健太を称える瀬川祐輔(30)。

シミッチ(6)とマテウス・サヴィオ(10)。

オーロラヴィジョン。

金のカブレラと龍のコスプレをした青いふろん太(7番目のタイトルにちなんだ神龍とのこと。)。

バックスタンドから観た優勝セレモニー。

バックスタンドに挨拶する松本健太。

紙吹雪が舞ったあと。

家長昭博(41)。移籍前の2回戦栃木シティ戦で先発したチャナティップ(18)のユニを着用。

山根視来(13)。同じく移籍前の栃木シティ戦で先発した小塚和季(49)のユニを着用。

特別指定の山内日向汰(32)。桐蔭横浜大学4年生。

佐々木旭(5)。高知戦で決勝ゴール。

レアンドロ・ダミアン(9)とジェジエウ(4)。
ゴール裏でのダミアンの挨拶は、契約満了の発表前でしたが、在籍5年間の感謝に溢れるものでした。

2023/12/06

231203鳥栖0-1川崎(J1 #34)

鳥栖0-1川崎(駅前不動産スタジアム, 14:00KO, 13,302人)

圧勝したジョホール戦(ACL GL #5)から中4日。

J1リーグ最終節は、アウェイのサガン鳥栖戦。
 最終節前のJ1リーグの成績は、13勝8分12敗の9位。
 すでに9位以上は確定していて、7位まで上がる可能性がある。


先発は、ジョホール戦から5人が代わる。
 新たにジェジエウ、遠野、宮代、小林悠、瀬川が先発する。
 大南、瀬古樹、家長はベンチスタート、ダミアンとマルシーニョがベンチ外となった。

ベンチからは、シミッチが外れた。


サガン鳥栖は、J1リーグで9勝11分13敗の13位。
 最終節の結果によって、11位から14位まで順位が変動する。

等々力では、川崎が勝っている。
 230507川崎1-0鳥栖(J1 #12)

■1st half
シュートが少ない前半となった。

川崎は中盤にスペースがなく、CB山村が長いパスを入れる。
 右ウィング宮代、左ウィング瀬川からの攻撃も少なかった。

鳥栖はハイプレスを仕掛けてポールを奪う。
 ただ、奪ったあとはバックパスが多めで、キープを優先した。
 左サイドに張る岩崎悠人(29)が、山根の背後のスペースを使う。
 16分、手塚康平(7)がFKを直接狙った。

25分あたりで、瀬川と宮代の左右を入れ替える。
 岩崎への対応が続いた右サイドから、チャンスを作っていく。
 31分、山根の右クロスを、遠野が胸トラップしてシュート。
 32分、瀬川のラストパスを、小林悠が飛び込んでシュート。

■2nd half
後半もお互いにコンパクトな陣形を保つ。

鳥栖は、縦に限りなく圧縮して守る。
 48分、藤田直之(14)の左クロスを長沼洋一(24)がヘッド。
 50分、岩崎が右クロス2本を入れ、圧力を強めた。

川崎は、山根が右クロスを繰り返し入れる。
 さらに59分、瀬古樹と山田新を投入。
 瀬古樹がドリブルやロングパスで、鳥栖の守備を動かしていく。

家長、ゴミス、大南と次々に投入し、優位を広げる。
 87分、瀬古樹がFKを直接狙うが、GK朴一圭(71)がパンチング。
 続く瀬古樹の左CKは、日野翔太(38)が頭で触ってオウンゴールとなった。

■summary
鳥栖は精力的にプレスに出てきた。
 アンカーの橘田や落ちてくる脇坂に自由を与えない。
 山村にロングボールを蹴らせて、回収していく。

両ウィングの岩崎と長沼がサイドに開いて、川崎の4バックを広げる。
 スペースを上手く作ったものの、迫力ある攻撃にはならなかった。
 カウンターのリスクを抑えるため、前線まで出ていく選手が少なかった。

失点は不運なオウンゴールによるもの。
 主導権を川崎に握られていたが、決定機は与えなかった。


川崎はターンオーバーしつつ、勝利した。
 スコアレスのまま時間を進め、終盤、レギュラー組を投入する。
 決勝点はオウンゴールだったが、シナリオ通りの結果となった。

J1リーグは、14勝8分12敗の8位で終えた。
 FWやCBに負傷者が続いたシーズンだったが、最後の2連勝で2つ勝ち越した。

次は中5日、柏レイソル戦(天皇杯 Final)。
 今シーズンで、最も重要な試合となる。
 気負いすぎることなく、自然体でタイトルを獲得したい。

■goal
87OwnGoal

■judge
ソンリョン(1) 6.0 18分、藤田の右クロスのこぼれ球をキャッチ。プレー機会は多くなかった。
山根視来(13) 6.5 前半はらしくないロストが目立った。後半、怒涛の右クロスを入れ続けた。
ジェジエウ(4) 5.5 豪快なキックやヘッドでクリア。相手を圧倒するような守備まであと少し。
山村和也(31) 6.5 ロングボールを操る。9分、65分に持ち上がる。10分、脇坂のFKをヘッド。
登里享平(2) 6.0 長沼洋一を封じる。クロスの質はいまいち。71分、山根の右クロスをボレー。
橘田健人(8) 6.0 13分、ロスト。39分、42分にピンチを食い止める。53分、サイドチェンジ。
脇坂泰斗(14) 6.0 53分、シュート。56分、藤田のミドルをブロック。62分のFKは壁に当たる。
遠野大弥(17) 6.0 前線まで顔を出した。ドリブルでの前進も効果的。31分、57分にシュート。
宮代大聖(33) 5.5 46分、山根の右クロスをヘッド。76分、ドリブルしてシュート。フル出場。
小林悠(11) 6.0 32分、DFの前に入って瀬川のラストパスをシュートするが、わずかに外れる。
瀬川祐輔(30) 5.5 20分、完全フリーでの左クロスは長くなった。22分、GKのパントをキープ。

■sub
59(30)瀬古樹(16) 7.0 停滞した状況を打破してみせた。左CKで決勝オウンゴールを呼び込む。
59(11)山田新(20) 6.0 83分、家長の右クロスをヘッド。CB原田亘(42)と力強く対峙した。
71(17)家長昭博(41) 6.5 チームを落ち着かせる。83分に右クロス。90+4分にラストパス。
81(4)大南拓磨(3) 6.0 1点リードしてから逃げ切りを担った。90+1分、カウンターを止める。
81(14)ゴミス(18) 6.0 90+4分、家長のラストパスを押し込んだが、GK朴一圭に止められた。

■bench
上福元直人(99) 高井幸大(29) 

■coach
鬼木達 7.0 ターンオーバーしながらも、的確な選手交代によって勝利を得た。

■referee
山下良美 6.0 感情に振り回されることなく、落ち着いたジャッジ。

210,900views
AT+1+4