2023/12/06

231203鳥栖0-1川崎(J1 #34)

鳥栖0-1川崎(駅前不動産スタジアム, 14:00KO, 13,302人)

圧勝したジョホール戦(ACL GL #5)から中4日。

J1リーグ最終節は、アウェイのサガン鳥栖戦。
 最終節前のJ1リーグの成績は、13勝8分12敗の9位。
 すでに9位以上は確定していて、7位まで上がる可能性がある。


先発は、ジョホール戦から5人が代わる。
 新たにジェジエウ、遠野、宮代、小林悠、瀬川が先発する。
 大南、瀬古樹、家長はベンチスタート、ダミアンとマルシーニョがベンチ外となった。

ベンチからは、シミッチが外れた。


サガン鳥栖は、J1リーグで9勝11分13敗の13位。
 最終節の結果によって、11位から14位まで順位が変動する。

等々力では、川崎が勝っている。
 230507川崎1-0鳥栖(J1 #12)

■1st half
シュートが少ない前半となった。

川崎は中盤にスペースがなく、CB山村が長いパスを入れる。
 右ウィング宮代、左ウィング瀬川からの攻撃も少なかった。

鳥栖はハイプレスを仕掛けてポールを奪う。
 ただ、奪ったあとはバックパスが多めで、キープを優先した。
 左サイドに張る岩崎悠人(29)が、山根の背後のスペースを使う。
 16分、手塚康平(7)がFKを直接狙った。

25分あたりで、瀬川と宮代の左右を入れ替える。
 岩崎への対応が続いた右サイドから、チャンスを作っていく。
 31分、山根の右クロスを、遠野が胸トラップしてシュート。
 32分、瀬川のラストパスを、小林悠が飛び込んでシュート。

■2nd half
後半もお互いにコンパクトな陣形を保つ。

鳥栖は、縦に限りなく圧縮して守る。
 48分、藤田直之(14)の左クロスを長沼洋一(24)がヘッド。
 50分、岩崎が右クロス2本を入れ、圧力を強めた。

川崎は、山根が右クロスを繰り返し入れる。
 さらに59分、瀬古樹と山田新を投入。
 瀬古樹がドリブルやロングパスで、鳥栖の守備を動かしていく。

家長、ゴミス、大南と次々に投入し、優位を広げる。
 87分、瀬古樹がFKを直接狙うが、GK朴一圭(71)がパンチング。
 続く瀬古樹の左CKは、日野翔太(38)が頭で触ってオウンゴールとなった。

■summary
鳥栖は精力的にプレスに出てきた。
 アンカーの橘田や落ちてくる脇坂に自由を与えない。
 山村にロングボールを蹴らせて、回収していく。

両ウィングの岩崎と長沼がサイドに開いて、川崎の4バックを広げる。
 スペースを上手く作ったものの、迫力ある攻撃にはならなかった。
 カウンターのリスクを抑えるため、前線まで出ていく選手が少なかった。

失点は不運なオウンゴールによるもの。
 主導権を川崎に握られていたが、決定機は与えなかった。


川崎はターンオーバーしつつ、勝利した。
 スコアレスのまま時間を進め、終盤、レギュラー組を投入する。
 決勝点はオウンゴールだったが、シナリオ通りの結果となった。

J1リーグは、14勝8分12敗の8位で終えた。
 FWやCBに負傷者が続いたシーズンだったが、最後の2連勝で2つ勝ち越した。

次は中5日、柏レイソル戦(天皇杯 Final)。
 今シーズンで、最も重要な試合となる。
 気負いすぎることなく、自然体でタイトルを獲得したい。

■goal
87OwnGoal

■judge
ソンリョン(1) 6.0 18分、藤田の右クロスのこぼれ球をキャッチ。プレー機会は多くなかった。
山根視来(13) 6.5 前半はらしくないロストが目立った。後半、怒涛の右クロスを入れ続けた。
ジェジエウ(4) 5.5 豪快なキックやヘッドでクリア。相手を圧倒するような守備まであと少し。
山村和也(31) 6.5 ロングボールを操る。9分、65分に持ち上がる。10分、脇坂のFKをヘッド。
登里享平(2) 6.0 長沼洋一を封じる。クロスの質はいまいち。71分、山根の右クロスをボレー。
橘田健人(8) 6.0 13分、ロスト。39分、42分にピンチを食い止める。53分、サイドチェンジ。
脇坂泰斗(14) 6.0 53分、シュート。56分、藤田のミドルをブロック。62分のFKは壁に当たる。
遠野大弥(17) 6.0 前線まで顔を出した。ドリブルでの前進も効果的。31分、57分にシュート。
宮代大聖(33) 5.5 46分、山根の右クロスをヘッド。76分、ドリブルしてシュート。フル出場。
小林悠(11) 6.0 32分、DFの前に入って瀬川のラストパスをシュートするが、わずかに外れる。
瀬川祐輔(30) 5.5 20分、完全フリーでの左クロスは長くなった。22分、GKのパントをキープ。

■sub
59(30)瀬古樹(16) 7.0 停滞した状況を打破してみせた。左CKで決勝オウンゴールを呼び込む。
59(11)山田新(20) 6.0 83分、家長の右クロスをヘッド。CB原田亘(42)と力強く対峙した。
71(17)家長昭博(41) 6.5 チームを落ち着かせる。83分に右クロス。90+4分にラストパス。
81(4)大南拓磨(3) 6.0 1点リードしてから逃げ切りを担った。90+1分、カウンターを止める。
81(14)ゴミス(18) 6.0 90+4分、家長のラストパスを押し込んだが、GK朴一圭に止められた。

■bench
上福元直人(99) 高井幸大(29) 

■coach
鬼木達 7.0 ターンオーバーしながらも、的確な選手交代によって勝利を得た。

■referee
山下良美 6.0 感情に振り回されることなく、落ち着いたジャッジ。

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AT+1+4