2021/04/30

210429名古屋0-4川崎(J1 #22)

名古屋0-4川崎(豊田スタジアム, 15:00KO, 9,693人/10,000人)

J1リーグ第22節、アウェイでの名古屋戦。
 ACLが延期されて日程が空いたGWにリスケジュールされた。
 木曜日の祝日にJリーグでただ1試合だけ開催される。
 ドローとなった広島戦(J1 #10)からは中10日。

首位の川崎は10勝2分、2位の名古屋は9勝2分1敗。
 勝ち点3差の2チームが、今日の豊田と5日後の等々力(J1 #12)で2連戦。
 シーズン序盤だが、優勝の行方を大きく左右するビッグマッチ。

豊田スタジアムは、強い雨に見舞われる。
 それでも、ピッチは良い状態を保っていた。


先発は、広島戦から2人を変更する。
 戦列を離れていたシミッチと旗手が復帰し、脇坂と遠野がベンチに回る。
  シミッチは、4月11日のFC東京戦(J1 #9)のフル出場したあと、2試合を欠場。
   去年まで2年間所属した名古屋との古巣対決を迎える。
  旗手は、4月3日の大分戦(J1 #7)以来の復帰となっている。
ベンチからは、小林悠と長谷川が外れた。


名古屋は、J1リーグ2位。
 12試合3失点の堅守で、好調を維持している。
 今シーズン、川崎から移籍した齋藤学(19)はベンチスタート。


マッシモ・フィッカデンティ監督は、ベンチに入らない。
 当日に喉の痛みを訴え、新型コロナウイルスの感染判定が保留となったため。
 代わりに、コーチのブルーノ・コンカが指揮を執る。

2020シーズンの対戦は、1勝1分1敗とイーブンだった。
 200812名古屋2-2川崎(YLC GL #3)
 200823名古屋1-0川崎(J1 #12)
 201018川崎3-0名古屋(J1 #23)

■1st half
立ち上がりから川崎がボールを握り続ける。
 質の高いダイレクトパスで、名古屋のプレスの逆を突く。
 セカンドボールを拾い、簡単に前を向いてボールを運ぶ。
 バイタルの密集地帯でも、ショートパスを続けて崩していった。

3分、三笘がゴール前のダミアンにボールを入れる。
 ダミアンがCB丸山祐市(3)を背負ったまま落とし、旗手がダイレクトボレーで先制する。
10分には家長の左クロスをダミアンがヘッドでゴール。
さらに23分、田中碧の右CKをシミッチが動かし、ダミアンが再びヘッドで決める。
あっという間に3点差となった。

大量リードを奪った川崎はペースを落とし、名古屋が少し押し戻す。
 28分、相馬勇紀(11)の左CKを山﨑凌吾(9)がヘッド。
 30分には早くも2人の選手交代を敢行。
 長澤和輝(5)を投入し、3ボランチにしてバランスを整えた。

■2nd half
川崎はプレーを止めつつ、ゆったりと進めていく。

名古屋は高い位置でボール奪取できるようになる。
 中盤でパスをつなぎ、両サイドに流して攻めていった。
 54分、マテウス(16)のスルーパスを柿谷曜一朗(8)がシュート。
 56分、相馬のパスからマテウスがミドルシュート。
 71分には長澤の左クロスがゴール前を通り過ぎた。
前半よりは機能していたとはいえ、チャンスは少なかった。

川崎は前掛かりになった名古屋にカウンターで対抗。
 57分、63分に家長、65分にダミアン、77分、田中碧がシュート。
 そして84分、脇坂の縦パスを受けた遠野が、美しいゴールを決めた。

■summary
名古屋は序盤、川崎の攻勢を止められず、失点を重ねた。
 複数でプレスに出ても、ダイレクトパスで突破される。
 ボールに寄せてはかわされて、ゴール前に釘づけとなった。

攻撃は両サイドの相馬とマテウスが中心となった。
 2人をスペースに走らせたが、川崎のSBに警戒されていた。

大敗となったが、後半はある程度戦えていた。
 守備を立て直し、中4日の再戦での奮闘を期待したい。


抱き合う家長昭博(41)と齋藤学(19)。

川崎は日程的な余裕があり、コンディションも良く、圧勝した。
 旗手とシミッチが復帰して、良い攻撃を繰り返した。
 12試合3失点と守備が堅い名古屋から、1試合だけで4点を奪った。
 1位2位対決でありながら、戦慄を覚えるほど川崎が圧倒した。

次は中4日、等々力で名古屋と再戦(J1 #12)する。
 勝ち点6差となったが、惨敗を受けて名古屋も巻き返してくるはず。
 しっかりと内容のあるプレーを見たい。

■goal
3旗手玲央(47) 10,23ダミアン(9) 84遠野大弥(19) 

■judge
ソンリョン(1) 7.0 45分、マテウスのシュートを弾く。54分、柿谷の決定機をブロック。
山根視来(13) 6.0 相馬のアタックを防ぎ、右サイドを固める。攻め上がりは自重していた。
ジェジエウ(4) 7.0 鋭い出足で縦パスを回収する。61分、長澤のシュートをブロックする。
谷口彰悟(5) 6.5 集中してミスなく守り続けた。29分、柿谷に抜かれて後ろから手で倒す。
登里享平(2) 6.0 マテウスとマッチアップ。細心の注意を注いだ。5分、三笘へ縦パス。
シミッチ(6) 7.5 チームを操縦する。47分、頭部の出血で治療を受けた。1アシスト。
田中碧(25) 6.5 周囲をサポートして攻守に効いた。セットプレーを担当。75分、ミドル。
旗手玲央(47) 7.0 縦横無尽に動きまくった。3分、先制ゴール。9分、22分にシュート。
家長昭博(41) 6.5 10分、左クロスでアシスト。57分、63分にシュート。フル出場する。
ダミアン(9) 8.0 2ゴール1アシストで勝利に導いた。ポストプレーで無類の強さを発揮。
三笘薫(18) 6.0 ドリブルで仕掛けても抜き切れなかった。17分、ゴール前に運び込む。

■sub
72(18)脇坂泰斗(8) 6.0 滑らかなタッチ。75分、ドリブルで縦に持ち込む。1アシスト。
77(47)遠野大弥(19) 6.0 82分、知念へスルーパス。84分、駄目押しゴールを決めた。
77(9)知念慶(20) 5.5 80分、2人に囲まれつつポストプレーを成功。83分、重いシュート。
89(6)塚川孝輝(3) 5.5 バイタルをしっかりと埋めた。90+3分、クロスボールをクリア。
89(25)小塚和季(17) 5.5 インサイドハーフに入る。プレー機会はほとんどなかった。

■bench
丹野研太(27) 車屋紳太郎(7) 

■coach
鬼木達 7.0 序盤から攻勢を仕掛け、重要な試合を大勝に導いた。

■referee
荒木友輔 6.5 ストレスを感じさせなかった。接触プレーの判定は流し気味だった。

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2021/04/18

210418川崎1-1広島(J1 #10)

川崎1-1広島(等々力, 14:00KO, 9,720人/10,000人)

福岡戦(J1 #19)から中3日、5連戦の最後となる広島戦。
 爽やかな快晴だが、風が強い等々力、日曜日14時キックオフ。

J1リーグはここまで11試合10勝1分。
 首位に立っているが、2位名古屋が10試合8勝2分で追走している。
 広島戦のあと、名古屋との2連戦を控えており、勝っておきたい試合。

2020年も開幕11試合で10勝1分だった。
 しかし、12試合目の名古屋戦(2020 J1 #12)で負けている。


前半の飲水タイム。

先発は、福岡戦から5人を変える。
 新たにGKソンリョン、ジェジエウ、家長、ダミアン、三笘が先発する。
  ソンリョンは、第2第3腰椎横突起骨折から復帰する。
  3月28日の負傷で全治4週間程度の発表だったが、早い復帰となった。
 GK丹野、車屋、小林悠、知念、長谷川がベンチに回る。

ベンチには塚川と小塚が続けて入り、GK安藤は外れた。


広島は、J1リーグ4勝4分2敗の暫定7位。
 開幕から8試合無敗だったが、直近で2連敗している。

2020シーズンの対戦は、川崎の2勝だった。
 200913川崎5-1広島(J1 #16)
 201014広島0-2川崎(J1 #22)

■1st half
広島はいつもの4-3-3ではなく、オーソドックスな4-4-2。
 ジュニオール・サントス(37)と浅野雄也(29)の2トップ。
 ハイネル(27)が青山敏弘(6)とダブルボランチを組む。
ミスが多く、川崎にボールを渡す場面が目立った。
 ジュニオール・サントスへのロングボールは、ジェジエウに止められた。

川崎はアンカーの田中碧に余裕があった。
 広島のプレスが緩く、自由にボールを運んでいく。
 両サイドではトライアングルで崩し、中央でも縦パスを入れていく。
1トップのダミアンは、2CB荒木隼人(4)と今津佑太(33)に挟まれる。
 その分バイタルは空いていて、脇坂が13分、23分、26分、39分とシュート。
38分、山根が左からシュートし、さらに中央の脇坂が右に展開。
 ダミアンがスルーすると、家長が美しくゴールに流し込んだ。

■2nd half
後半も川崎がボールを持つ展開となる。
 55分、登里の左クロスを三笘が決めるが、VARでオフサイド判定。

追加点を奪えないまま、65分。
 GK大迫敬介(38)がロングボールをジュニオール・サントスに入れる。
 ジェジエウが抜き去られ、決定的なシュートは左ポストに救われる。
 しかし、詰めていた森島司(10)に決められて、同点とされた。

69分にもジュニオール・サントスが抜け出したが、なんとか防ぐ。
 風上に立った広島のロングボール攻撃が効いていた。

川崎も反撃を試みるが、上手く攻めることができない。
 交代枠を使い切った88分には、小林悠が左ハムストリングスを負傷してしまう。
 小林悠はピッチに立ち続けたが、走ることができなかった。
 パワープレイを仕掛けたが、跳ね返された。

■summary
広島は前半、良いところがなかった。
 ミスが多く、ほとんど攻撃できず、多くのシュートを浴びた。
 それでも1失点で耐え凌ぐことで、後半へ希望をつないだ。

後半、風上に立ったことで、ロングボール攻撃が奏功する。
 ジュニオール・サントスが65分、69分と2つの決定機を作り、同点に持ち込んだ。

ロスタイム、小林悠が負傷しているのに、広島は攻めなかった。
 プレーが止まると選手が倒れ込んで、時間を使った。
 逆転の可能性があっただけに、勝利を目指しても良かったと思われる。


川崎は2点目を決めるべき展開だった。
 前半、13本と多くのシュートを放ったが、なかなかゴールが入らない。
 同点とされて71分に脇坂が退くと、決定機を作れなくなった。

ロスタイムにはパワープレイを仕掛けた。
 小塚がロングボールを入れたが、風が強く、狙いが定まらなかった。
 広島を突き放す力はなく、ドローは仕方がないところ。


このあと、延期されたACL期間に入る。
 リスケジュールの結果、同じACL組の名古屋戦2試合とG大阪戦が組まれた。

次は中10日でアウェイ名古屋戦(J1 #22)。
 2位名古屋との直接対決の1戦目。
 しっかりと戦って、良い内容のプレーを見せてほしい。

■goal
38家長昭博(41) 
65森島司(10)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 負傷からの復帰戦。43分、前に出てクリア。48分、88分にセーブ。
山根視来(13) 6.5 38分、64分、80分にシュート。疲労を感じさせず、前線まで顔を出した。
ジェジエウ(4) 5.5 ジュニオール・サントスとマッチアップ。後半に2回、抜け出される。
谷口彰悟(5) 6.0 パスの起点となる。34分、フリーでヘッド。失点場面はカバーしきれず。
登里享平(2) 6.0 32分、ダミアンとのワンツーからシュート。55分、左クロスを入れる。
田中碧(25) 6.5 余裕があった。39分、山根のパスミスを素早くカバー。73分、シュート。
脇坂泰斗(8) 6.5 バイタルから多くのミドルを放つ。38分、アシスト。中盤を支配した。
遠野大弥(19) 6.0 ライン間で動く。5分、ボレー。68分、田中碧の縦パスは受け切れず。
家長昭博(41) 6.5 38分、先制ゴール。41分にも決定機。77分、三笘へヒールでラストパス。
ダミアン(9) 6.0 2CBに挟まれて、周囲にスペースを生む。ポストプレーで味方を活かす。
三笘薫(18) 6.0 スピードあるドリブルが冴えた。38分に山根、41分に家長へスルーパス。

■sub
71(19)小塚和季(17) 6.0 川崎でのデビュー戦。ゴールを目指すトリッキーなパスを披露。
71(8)塚川孝輝(3) 5.5 ハイボールを競ったが、味方につなげず。アンカーでパスを中継。
79(9)知念慶(20) 5.5 80分、抜け出したがファウルで止められる。84分、ポストプレー。
79(41)小林悠(11) 5.5 88分に左足を負傷。走れなくなったが、最後までピッチに立った。
85(18)長谷川竜也(16) 5.5 87分、左クロス。90+3分、ボールを受けるがシュートできず。

■bench
丹野研太(27) 車屋紳太郎(7) 

■coach
鬼木達 5.5 負けはしなかったが、交代策で巻き返すことができなかった。

■referee
笠原寛貴 6.5 強い接触プレーはファウルとし、弱いものは流した。適切なジャッジ。

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2021/04/15

210414川崎3-1福岡(J1 #19)

川崎3-1福岡(等々力, 19:00KO, 6,958人/10,000人)

4月前半の5連戦の4戦目。
 FC東京戦(J1 #9)から中2日で迎えるホーム福岡戦。
 ACLの日程変更の影響で、6月23日に予定されていた第19節が前倒し。
 細かい雨が降っていて、肌寒い気候となった。


先発は、FC東京戦から5人を変更する。
 新たに登里、脇坂、小林悠、知念、長谷川が先発する。
  知念は今シーズン初めての先発起用。
 ジェジエウ、家長、ダミアン、三笘がベンチに回る。
 シミッチはベンチ外で、加入後11試合すべてに先発していたが、初めて休養する。

ベンチには、新たに塚川と小塚が入り、橘田が外れた。
 小塚は、加入後初めてのメンバー入り。


福岡は、2016年以来のJ1リーグ昇格を果たした。
 ここまでのJ1リーグは、2勝4分3敗の暫定11位。

前節C大阪戦(J1 #9)から中3日の日程。
 LSB志知孝明(13)がC大阪戦で退場して、出場停止となっている。
 かつて川崎に在籍したGK杉山力裕(23)とCB奈良竜樹(39)が先発する。

■1st half
福岡はFWフアンマ・デルガド(9)にロングボールを入れる。
 フアンマは川崎のCBと競り合ったが、チャンスは少なかった。

川崎はピッチを広く使いながら、横に揺さぶっていく。
 特に左サイドからは、長谷川、登里、遠野が組んで攻めた。

13分、小林悠が続けて2本のシュート。
17分、18分と知念がシュートするが、いずれもGK杉山力裕(23)がセーブ。
19分、右CKの戻りを遠野がロングシュート。
 フアンマに当たってコースが変わり、先制点が決まった。
36分にも遠野が抜け出したが、GK杉山が1対1からのシュートを止めた。

川崎がミスはありつつも優勢だったが攻めていたが、45+2分。
 FW渡大生(17)に縦に抜け出され、谷口が手で止めてイエロー。
この長距離FKを、エミル・サロモンソン(3)が華麗にゴール。
福岡が少ないチャンスを決めて、同点に追いついた。

■half time
落雷の可能性があるため、ハーフタイムは20分ほど長くなる。
 20時26分まで待ってから、後半がキックオフされた。

■2nd half
後半も川崎がボールを持つ展開となった。
福岡はロングボールを入れたものの精度が低かった。

48分、49分と小林悠がシュート。
55分、山根の右クロスをGK杉山がパンチング。
 遠野が拾ってゴール前に入れると、待っていた知念がゴールを決めた。

福岡は80分すぎから、CKやFK、ロングスローで勝負を掛ける。
とにかく前線にロングボールを入れ、セカンドボールを拾う。
シンプルなパワープレイだが、迫力のある攻撃を繰り返した。

川崎にもカウンターのチャンスが増える。
86分、88分と三笘がドリブルから決定的なシュート。
90+5分、山根がダミアンとのワンツーから3点目を決めた。

■summary
福岡は打ち合いに持ち込み、最後まで粘った。
フアンマを中心に、ロングボールを蹴り込んで陣地を確保する。
濡れたピッチや強い風もあって、効果的な戦術だった。

シュートは少なく、勝ち点を得る可能性は高くなかった。
サロモンソンのFKは素晴らしかったが、ゴラッソ1つでは足りなかった。

GK杉山力裕(23)は等々力に凱旋し、好セーブを連発。
 3失点したものの、素晴らしいプレーを見せてくれた。
 2014年までで川崎を離れ、等々力でプレーするのは2回目。
 前回は6年前の清水時代で、高卒ルーキーだった杉山も、33歳となった。
  150725川崎3-2清水(J1 #21)


川崎はターンオーバーしつつ、勝利した。
選手交代を遅めにしたことで、主力を休ませることができた。
福岡のパワープレイには、ジェジエウ、塚川を入れて高さで対抗。
ピッチ状況もありミスが多かったものの、見事に逃げ切った。

J1リーグでは11試合を終えて10勝1分。
2020年と同じペースだが、2位名古屋が8勝2分で追ってきている。

次は中3日でホーム広島戦(J1 #10)。
 5連戦の最後となり、その後は元々ACLが予定された期間となる。
 そのため、広島戦の次のアウェイ名古屋戦までは中10日と空いている。
 しっかりと戦って、勝利したい。

■goal
19遠野大弥(19) 55知念慶(20) 90+5山根視来(13) 
45+3エミル・サロモンソン(3)

■judge
丹野研太(27) 6.5 失点はチャンスなし。79分、フアンマのシュートを横っ飛びで弾き出す。
山根視来(13) 6.5 守備での対応が多くなった。疲労がある中、ロスタイムのゴールはさすが。
谷口彰悟(5) 6.5 ギリギリで攻撃を防ぐ。45+2分、イエロー。81分、クリアを空振り。
車屋紳太郎(7) 6.5 体格差はあるがフアンマと渡り合う。66分、長谷川へロングフィード。
登里享平(2) 6.0 左で組み立てる。35分、ロングシュート。ハイボールの目標にされた。
田中碧(25) 6.0 アンカー。FWに挟まれる。64分、奪ってロングシュート。疲れも目立った。
脇坂泰斗(8) 6.0 下りて受けて滑らかに展開したが、もっと崩したい。セットプレーを担当。
遠野大弥(19) 7.0 19分、先制ゴール。36分にも決定的なシュート。55分、知念をアシスト。
小林悠(11) 6.0 右FWで出場。13分に2つ、48分、49分にシュート。クロスも上げていく。
知念慶(20) 6.5 ポストプレーで頑張る。17分、18分、19分にシュート。55分、決勝ゴール。
長谷川竜也(16) 6.0 ドリブルで仕掛け、素早くプレスバック。49分、小林悠へ左クロス。

■sub
75(16)三笘薫(18) 6.5 単独のドリブルで決定機を作り出す。ゴールは決まらなかった。
75(11)家長昭博(41) 5.5 早い展開を変えられず。ボールキープする場面は少なかった。
79(2)ジェジエウ(4) 6.5 力強く前に出て、ロングボールを跳ね返し、味方を鼓舞した。
79(19)塚川孝輝(3) 5.5 アンカー。中盤が省略される状況で、ボールが頭上を飛び交う。
82(20)ダミアン(9) 6.5 ロングボールの受け皿となる。90+5分に山根をアシスト。

■bench
安藤駿介(21) 小塚和季(17) 

■coach
鬼木達 6.5 中2日の日程で、主力を休ませながらしっかりと勝ち切った。

■referee
家本政明 5.0 多くの接触プレーを流す。ファウルと判定することもあり、基準が不明確。

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2021/04/11

210411FC東京2-4川崎(J1 #9)

FC東京2-4川崎(味の素スタジアム, 14:00KO, 17,615人/20,000人)

日曜日の14時キックオフ、味の素スタジアム。
 第37回多摩川クラシコは、ミッドウィークの鳥栖戦(J1 #8)から中3日。
 気候に恵まれ、暑すぎることもなく、快適に観戦できた。

2020年の味の素スタジアムは無観客のリモートマッチで、2年ぶりの有観客開催。
本来の観客上限は10,000人だが、J1リーグの調査実施に伴い20,000人に引き上げられる。


 飛田給駅からの道の八重桜。

先発は、鳥栖戦から4人を変える。
 LSBに車屋、インサイドハーフに遠野、サイドFWに家長と三笘を入れる。
 登里、脇坂、小林悠、長谷川がベンチに回った。

旗手が2試合続けてのベンチ外。
 公式発表はないものの、負傷の可能性がある。


 晴天の味の素スタジアム。

FC東京はJ1リーグで4勝3分1敗の暫定6位。
 CB渡辺剛(4)は前節札幌戦(J1 #8)で退場し、出場停止。

2020シーズンの対戦は、川崎の2勝1敗だった。
 200708FC東京0-4川崎(J1 #3)
 201007川崎0-2FC東京(YLC SF)
 201031川崎2-1FC東京(J1 #25)

多摩川クラシコ(リーグのみ)としては、川崎の17勝9分10敗。

■1st half
FC東京はオーソドックスな4-4-2を組んだ。
 右の家長、左の三笘がサイドライン近くに立ち、SBが釣り出される。
 そのSBとCBの間のスペースにボールを入れられて、攻め込まれた。

攻撃は永井謙佑(11)とディエゴ・オリヴェイラ(9)にロングボールを供給。
 ジェジエウと谷口に跳ね返されてしまい、上手くいかなかった。
 19分、ディエゴが頭でシュートするが、チャンスは少なかった。

川崎は強いプレスで追い込み、ボールを回収して攻めに転じる。
ハーフスペースに縦パスを入れて、FC東京を押し込んでいく。
 9分、ダミアンのパスで抜け出した家長が、ヘッドで先制ゴール。
 17分、ダミアンが右に流すと、家長が芸術的なループボレーで2点目を決める。
 23分、クイックリスタートから三笘がゴールしたが、VARでオフサイドの判定。

FC東京のプレスが弱い中、圧倒的に攻め続けて、2点リードとした。

■2nd half
FC東京はHTからFWアダイウトン(15)を入れて逆襲に転じる。
 プレスも強めつつ、左サイドのアダイウトンを再三使った。
 家長の戻りが遅くなりがちで、山根と1対1となってチャンスを作った。

59分、RSB中村拓海(22)が縦にロングボールを入れ、谷口に走り勝った永井が右クロス。
 中央のディエゴがスルーして、アダイウトンがゴールした。

1点差となって、盛り上がる味の素スタジアム。
しかし、直後の61分には再び2点差とされてしまう。
 山根の右クロスをゴール前の中村拓海がトラップミス。
 大きく離れたボールを三笘が攫って、落ち着いてゴールを決めた。

75分には脇坂のFKを、谷口がヘッドで折り返す。
 ファーサイドのダミアンが倒れ込みながら蹴り込んで、4点目を決めた。

84分、FC東京に1点を決められたのは残念だった。
 ただ、結果には影響がなかった。

■summary
CB森重真人(3)は、ダミアンとの1対1に負けていなかった。
 ただ、もう1人のCB岡崎慎(29)は、圧力を止められなかった。
 それだけに、渡辺剛の出場停止は大きかったといえる。
 もちろん、全体的なプレスが弱く、CBだけで失点を防ぐことは困難だった。

攻撃はロングボールで足の速いFWを狙っていく。
 正直にいえば、観ていて楽しい戦術ではないが、2ゴールを決めた。

勝ち点を得るチャンスが最も大きかったのは、59分に1点差に詰めたあと。
 川崎の中盤のプレスが緩んできて、カウンターが効いていた時間帯。
 しかし、61分の失点でチャンスを逃してしまった。


川崎は自由にプレーを続けて、4ゴール。
 FC東京のプレスが弱く、シミッチを中心として攻撃した。
 多くの選手がシュートを放ち、多様なパターンのチャンスを作った。

2失点したことは反省すべきといえる。
 FC東京のFWのクオリティの高さがあったとはいえ、縦ポン対策はしっかりしたい。

次は中2日でホーム福岡戦(J1 #19)。
 タイトな日程なので、選手を入れ替えつつ勝利したい。

■goal
59アダイウトン(15) 84内田宅哉(14)
8,17家長昭博(41) 61三笘薫(18) 75ダミアン(9) 

■judge
丹野研太(27) 6.0 19分、ディエゴのヘッドをパンチ。2失点したが、安定したキャッチ。
山根視来(13) 6.0 右サイドで自由にプレーする。後半、アダイウトンに押しこまれた。
ジェジエウ(4) 6.0 永井とスプリントで勝負する。36分、持ち上がって家長へラストパス。
谷口彰悟(5) 6.0 クロスボールを跳ね返す。背走しての対応は不安定だった。1アシスト。
車屋紳太郎(7) 7.0 良い立ち位置でボールを呼び、縦へドリブルした。16分、シュート。
シミッチ(6) 7.0 中盤でショートパスを重ねて組み立てる。縦パスも効果的に入れた。
田中碧(25) 6.5 機動的に上下に動く。46分、57分にシュート。87分、知念へラストパス。
遠野大弥(19) 6.0 ターンして前を向いた。38分、ボレーシュート。65分、右CKを担当。
家長昭博(41) 7.5 パスするような2ゴール。36分にもチャンス。後半は動きが落ちた。
ダミアン(9) 7.5 圧巻の1ゴール2アシスト。ポストプレーからチャンスを作っていった。
三笘薫(18) 6.5 5分、30分とドリブルからシュート。61分、自らボール奪取してゴール。

■sub
70(19)脇坂泰斗(8) 6.0 多くのセットプレーを担当。75分のFKをゴールにつなげる。
84(41)知念慶(20) 5.5 1トップ。85分、ポストプレー。87分、田中碧のパスを受ける。
84(9)小林悠(11) 5.5 右FWだったが、中でもボールを待った。アダイウトンを防ぐ。
84(18)長谷川竜也(16) 6.0 ドリブルを仕掛ける。90+4分、PA内でシュートを打てず。
90+1(25)橘田健人(22) 5.5 左インサイドハーフに入る。プレー機会は少なかった。

■bench
安藤駿介(21) 登里享平(2) 

■coach
鬼木達 6.0 2失点は課題だが、4得点で余裕を持って勝利した。交代は遅くなった。

■referee
福島孝一郎 6.0 接触プレーを流しすぎにも感じたが、しっかりジャッジした。

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2021/04/08

210407川崎1-0鳥栖(J1 #8)

川崎1-0鳥栖(等々力, 19:00KO, 9,173人/10,000人)

5連戦が始まった大分戦(J1 #7)から中3日。
 ミッドウィークの等々力に、サガン鳥栖を迎える。


先発は、大分戦から3人を変更する。
 新たに田中碧、小林悠、長谷川が先発する。
 家長と三笘がベンチに回り、大分戦で負傷交代した旗手はベンチ外となった。

ベンチには、新たに知念が入った。


鳥栖はJ1リーグ4勝2分1敗の暫定4位と好調。
 7試合でたった1失点しか喫しておらず、堅守が光る。
 CBファン・ソッコ(20)は前節C大阪戦(J1 #7)で退場し、出場停止。

2020シーズンの対戦は、2分だった。
 川崎がシーズンで勝てなかった唯一のチーム。
 200222川崎0-0鳥栖(J1 #1)
 201212鳥栖1-1川崎(J1 #32)

■1st half
鳥栖はGK朴一圭(1)からビルドアップを図る。
 川崎のプレスで受けつつも、中盤までボールを運び、手早く攻めた。
 縦パスやアーリークロスを次々と前線に入れてくる。
 26分に樋口雄太(10)、29分に本田風智(23)がシュートを放った。

川崎はダミアンを先頭にプレスを仕掛ける。
 ボールを回収すると、両翼の小林悠と長谷川を中心にサイドから攻めた。
 中盤ではかなり優位で、鳥栖の守備を動かしつつPA内に入っていく。

数多くのチャンスを作り、決定機は3つあった。
 7分、脇坂のラストパスを小林悠がPA内右45度からシュート。
 28分、長谷川から右の小林悠に振って、クロスを田中碧がシュート。
 41分、長谷川のラストパスをダミアンがシュート。

■2nd half
後半も川崎はサイドから、鳥栖は早く攻める。
 じりじりとした展開となったが、状況が一変。

57分、鳥栖が押し込んでいる時間帯。
 田中碧が前線のダミアンに向かってふわっとボールを上げる。
 競り合ったダミアンが抜け出すと、CB田代雅也(30)が手で倒してレッドカード。

鳥栖は、数的不利となり、攻撃は少なくなった。
耐える時間が続くが、ゴール前での粘りは相変わらず。

そして65分。
 シミッチの縦パスをダミアンがフリックして遠野に届ける。
 遠野がPA中央から仕掛けると、CBエドゥアルド(3)がクリアできず、先制ゴール。

先制ゴールを許しても、鳥栖は粘り強く守り続けた。
 三笘に左サイドを切り裂かれ、クリアボールは川崎に拾われる。
 集中して守りつつ、数少ないチャンスで同点ゴールを狙う姿は素晴らしかった。

■summary
鳥栖は自陣に引きこもるだけでなく、果敢に戦った。
 川崎のプレスに負けることなく、GKからつなぎ続ける。
 早く縦に入れることで、川崎のハイラインを突こうとしていた。
 シュートを打たせない守備も徹底していた。

田代のレッドカードで数的不利に陥り、1失点を喫した。
 残念ながら負けてしまったが、良い内容だった。
 それまで緊迫感に満ちたゲームだっただけに、11人でのプレーをもっと観たかった。


谷口彰悟(5)とエドゥアルド(3)。
2016年から川崎でCBを組み、2017年に初タイトルをもたらした2人が、鳥栖と川崎のキャプテンとして対戦しました。

川崎は最後まで鳥栖の守備を崩せず、手を焼いた。
 決定機できちっとゴールできていれば、難しくはなかったはず。
 また、退場者がなければ、もっと拮抗した展開になったと思われる。

シミッチは、チームへのフィットが進んでいることを感じさせた。
 中盤の底でハイボールを競ることで、CB谷口とジェジエウに余裕を与える。
 パスのつなぎ目としても、シンプルな選択が増えてきた。
 アンカーとして、欠かせない存在になりつつある。

旗手の欠場は気掛かりだが、長谷川の縦への突破が戻ってきた。
 三笘とはまた違ったドリブルは、確実に武器となっていた。


J1リーグで節目の300勝となった。
 200勝目は、2016年7月13日の新潟戦(2016 J1 #20)だった。
 年34試合のJ1リーグで、5年未満で100勝を積み上げたことは素晴らしい。

次は中3日でアウェイFC東京戦(J1 #9)。
 日程が詰まっているので、ターンオーバーしつつ、勝っていきたい。

■goal
65遠野大弥(19) 

■judge
丹野研太(27) 6.0 18分、仙頭啓矢(44)のシュートをキャッチ。落ち着いたプレーを見せる。
山根視来(13) 6.5 鋭く攻め上がる。39分、43分、44分に右クロス。77分、ロングシュート。
ジェジエウ(4) 7.0 縦のロングボールを高さとスピードで防ぐ。ビルドアップも的確だった。
谷口彰悟(5) 6.5 後半、林大地(16)と何度も競り合う。ドリブルで持ち出してパスを出した。
登里享平(2) 6.0 パスミスが目立つ。41分、長谷川へスルーパス。86分、家長へラストパス。
シミッチ(6) 7.0 動き続けてバイタルを埋めた。シンプルにつないで攻撃をスタートさせた。
田中碧(25) 6.0 28分にシュート。68分にイエローを受け、さらに89分にも注意を受けた。
脇坂泰斗(8) 6.0 ターンやドリブルで鳥栖のプレスに対抗した。7分、小林悠へラストパス。
小林悠(11) 6.5 中央にはあまり入り込まず、右サイドからチャンスを量産。7分、GK1対1。
ダミアン(9) 6.0 GKまでプレスをかける。41分には決定機を迎える。シュートは少なかった。
長谷川竜也(16) 6.0 ボールカットを狙った。46分、51分、59分とドリブルで仕掛けた。

■sub
62(8)遠野大弥(19) 6.5 65分、中央から突破して決勝ゴール。77分、ドリブルでFKを獲得。
62(16)三笘薫(18) 6.0 左サイドからドリブルで仕掛ける。特に72分には長距離を駆けた。
80(11)家長昭博(41)  5.5 右サイドでタメを作った。86分、90分と決定的なシュート。
80(9)知念慶(20) 5.5 力強いプレスとポストプレー。87分、ラストパス。シュートはなし。
90+1(2)車屋紳太郎(7) 5.5 LSBに入る。左サイドのパス交換に参加して時間を費やした。 

■bench
安藤駿介(21) 橘田健人(22) 

■coach
鬼木達 6.0 鳥栖の守備を攻めあぐねたが、しっかりと勝利した。

■referee
山本雄大 6.5 適切なジャッジ。田代のレッドカードの判定も妥当だった。

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2021/04/04

210403川崎2-0大分(J1 #7)

川崎2-0大分(等々力, 19:00KO, 9,810人/10,000人)

浦和戦(J1 #6)から代表ウィークを挟んで中12日。
 開幕から過密日程が続いていたが、いったん間隔が空いた。
 NHK-BSでの中継があるせいか、4月第1週の土曜日だけど19時キックオフ。

3月21日に緊急事態宣言が解除されてから初めての開催。
 観客上限は5,000人から10,000人に引き上げられ、アウェイ席が設置される。


フル代表には、山根視来(13)と脇坂泰斗(8)が初選出。
 3月25日の韓国戦で、山根はフル出場、脇坂は4分間出場。
 3月29日のモンゴル戦は、2人ともベンチ入りしたが出場はなかった。

U-24代表には、旗手玲央(47)、田中碧(25)、三笘薫(18)の3選手が参加。
 3月26日と29日にアルゼンチンと2試合が組まれた。
 旗手と三笘は2試合に出場し、それぞれ2試合合計で70分前後の出場。
 田中碧は26日は出場停止で、29日の試合にフル出場した。


先発は、浦和戦から4人を変更する。
 新たにGK丹野、登里、家長、三笘が先発する。
  丹野は、2020年8月5日のYLC鹿島戦(2020 YLC GL #2)以来の出場。
   川崎加入2シーズン目にして、J1リーグでは初出場(初先発)となる。
  登里は、2020年12月19日の柏戦(2020 J1 #34)での左鎖骨骨折から復帰する。
 GKソンリョンはベンチ外、田中碧、小林悠、長谷川はベンチスタートとなった。
 (ソンリョンは、鬼木監督の試合後インタビューによれば、腰のケガとのこと。)
 (4月6日(火)に公式発表 第2第3腰椎横突起骨折 全治4週間程度の見込み)

ベンチには、新たにGK安藤が入り、塚川が外れた。


大分は、J1リーグで1勝2分2敗の暫定11位。
 代表ウィークにYBCルヴァンカップ徳島戦(YLC GL #2)に勝利し、中6日。
 今季、下田北斗(11)とGKポープ・ウィリアム(22)が川崎から移籍。
  下田は先発して、ポープはベンチ入りしている。
 逆に知念慶(20)は、1年間の大分へのレンタル移籍から川崎に復帰した。
  ただし、残念ながら知念はベンチ外。

2020シーズン、川崎に勝った4チームのうち1つが大分で、対戦成績は1勝1敗。
 200808川崎2-0大分(J1 #9)
 201121大分1-0川崎(J1 #28)
  J1リーグ優勝が掛かったアウェイで、谷口彰悟(5)が退場して負けたことは記憶に新しい。

■1st half
川崎が圧倒的にボールを持つ展開となる。
 CBからパスを受けたシミッチには、多くのパスコースがあった。
 プレスが緩く余裕があって、ショートパスを繰り返していく。
 大分の選手の足を止めてから、両サイドに展開して多彩に攻める。

大分は中盤でボールを奪えず、次々と川崎のシュートを許した。
 7分の登里、37分のダミアンのシュートは、GK高木駿(1)がセーブ。
 21分の三笘、28分の旗手のシュートは、ゴール前を固めるDFがブロック。

そして39分、脇坂の左FK。
 ゴール前で競って落ちたボールを、三笘が叩きつけて先制する。
 好セーブを見せていたGK高木も、浮き上がるシュートは止められなかった。

■2nd half
後半も川崎がサイドから仕掛けていく。
 58分、旗手の縦パスを受けた山根がシュート。
 59分、家長の右クロスをダミアンがヘッド。
 65分、三笘の左クロスをジェジエウがヘッド。

大分も散発ながら早い攻撃でチャンスを作る。
 57分、61分と渡邉新太(16)がシュート。

しかし66分。
 下田の横パスを受けた小林裕紀(6)のトラップが大きくなる。
 三笘が奪取すると、そのまま縦に抜け出して、2点目を決めた。
 あっけなく追加点が入って、川崎が勝利した。

■summary
大分は強いプレスを仕掛けることなく、川崎に自由を与えた。
 人数をかけてゴール前を固め、なるべく無失点を続けるプラン。
 1点差で終盤まで凌ぐことができれば、勝ち点を得るチャンスはあった。

攻撃ではロングボールで川崎の最終ラインの背後を狙う。
 しかし、谷口とジェジエウを打ち破ることはできなかった。
 川崎戦に強いイメージがあるFW長沢駿(20)も、チャンスが少なかった。

 2ボランチの下田や小林裕紀がCBの間に下りて、フリーでボールを持つ。
 ただ、前に進むことができず、バックパスを繰り返した。
 下田には、局面を打開するロングボールを期待したい。


 佐々木旭選手の試合前挨拶。
 流通経済大学4年生。
 2022年、加入内定。

 下田北斗(11)。

 GK高木駿(1)とGKポープ・ウィリアム(21)。

川崎はシミッチを中心に、中盤でパスを繰り広げる。
 ハーフスペースに次々に選手が入り込んではボールを受けた。
 どこからでも前進できたが、最後のシュートチャンスは大分に潰される。
 決定機は少なかったものの、三笘の2ゴールで勝利することができた。

GK丹野研太は、落ち着いたプレーを披露。
 ピンチは少なかったとはいえ、悪くなかった。
 第2GKとして控えつつ、突然訪れたチャンスで結果を残した。

次は中3日でホームの鳥栖戦(J1 #8)。
 ACLの日程変更の影響もあって、大分戦から5連戦が続く。
 しっかりコンディションを整えて、勝ち点を重ねたい。

■goal
39,66三笘薫(18) 

■judge
丹野研太(27) 5.5 川崎でのJ1リーグデビュー。プレー機会は限られたが、安定したキック。
山根視来(13) 6.0 15分、1人抜いて駆け上がる。58分のシュートはわずかに左に外れた。
ジェジエウ(4) 6.5 65分、三笘のクロスをヘッド。大分のロングボールをがっちり跳ね返す。
谷口彰悟(5) 6.5 広いスペースをカバーして守る。シミッチや登里につないで組み立てた。
登里享平(2) 6.5 待望の復帰戦。7分、ミドル。スペースに立つだけで左サイドを活性化する。
シミッチ(6) 7.0 圧倒的に走り続けて、危険の芽を摘む。前を向いてはパスを繰り出した。
旗手玲央(47) 6.0 自由自在に動いた。2分、28分にシュート。後半はラストパスを狙った。
脇坂泰斗(8) 6.0 39分、左FKで先制点を呼ぶ。42分、ロングシュート。68分にもシュート。
家長昭博(41) 6.0 18分、ボレーシュート。福森健太(5)と対峙。59分、64分に右クロス。
ダミアン(9) 6.0 前からプレスを仕掛け、大きく貢献した。3分、37分、59分にシュート。
三笘薫(18) 7.0 2ゴール。ドリブルからクロスを入れる。63分、劣勢の時間帯でFKを獲得。

■sub
72(8)田中碧(25) 5.5 積極的に攻め上がることはなかった。試合を終わらせる役割を全う。
72(47)遠野大弥(19) 5.5 74分、左サイドでCKを獲得。90+2分、カウンターを仕掛けた。
80(9)小林悠(11) 5.5 プレスを先導した。90+1分、羽田健人(49)と接触して脇腹を痛める。
80(41)橘田健人(22) 5.5 スペースを埋める。85分、プレスを掛けてバックパスに追い込む。
89(18)長谷川竜也(16) 5.5 左サイドで2回ボールを受けたものの、サイドラインを割った。

■bench
安藤駿介(21) 車屋紳太郎(7) 

■coach
鬼木達 6.0 安定した試合運びで勝利に導いた。選手交代はもっと早くても良かった。

■referee
谷本涼 6.5 落ち着いたジャッジで、スムーズに試合を進行させる。

144,000views