2021/04/04

210403川崎2-0大分(J1 #7)

川崎2-0大分(等々力, 19:00KO, 9,810人/10,000人)

浦和戦(J1 #6)から代表ウィークを挟んで中12日。
 開幕から過密日程が続いていたが、いったん間隔が空いた。
 NHK-BSでの中継があるせいか、4月第1週の土曜日だけど19時キックオフ。

3月21日に緊急事態宣言が解除されてから初めての開催。
 観客上限は5,000人から10,000人に引き上げられ、アウェイ席が設置される。


フル代表には、山根視来(13)と脇坂泰斗(8)が初選出。
 3月25日の韓国戦で、山根はフル出場、脇坂は4分間出場。
 3月29日のモンゴル戦は、2人ともベンチ入りしたが出場はなかった。

U-24代表には、旗手玲央(47)、田中碧(25)、三笘薫(18)の3選手が参加。
 3月26日と29日にアルゼンチンと2試合が組まれた。
 旗手と三笘は2試合に出場し、それぞれ2試合合計で70分前後の出場。
 田中碧は26日は出場停止で、29日の試合にフル出場した。


先発は、浦和戦から4人を変更する。
 新たにGK丹野、登里、家長、三笘が先発する。
  丹野は、2020年8月5日のYLC鹿島戦(2020 YLC GL #2)以来の出場。
   川崎加入2シーズン目にして、J1リーグでは初出場(初先発)となる。
  登里は、2020年12月19日の柏戦(2020 J1 #34)での左鎖骨骨折から復帰する。
 GKソンリョンはベンチ外、田中碧、小林悠、長谷川はベンチスタートとなった。
 (ソンリョンは、鬼木監督の試合後インタビューによれば、腰のケガとのこと。)
 (4月6日(火)に公式発表 第2第3腰椎横突起骨折 全治4週間程度の見込み)

ベンチには、新たにGK安藤が入り、塚川が外れた。


大分は、J1リーグで1勝2分2敗の暫定11位。
 代表ウィークにYBCルヴァンカップ徳島戦(YLC GL #2)に勝利し、中6日。
 今季、下田北斗(11)とGKポープ・ウィリアム(22)が川崎から移籍。
  下田は先発して、ポープはベンチ入りしている。
 逆に知念慶(20)は、1年間の大分へのレンタル移籍から川崎に復帰した。
  ただし、残念ながら知念はベンチ外。

2020シーズン、川崎に勝った4チームのうち1つが大分で、対戦成績は1勝1敗。
 200808川崎2-0大分(J1 #9)
 201121大分1-0川崎(J1 #28)
  J1リーグ優勝が掛かったアウェイで、谷口彰悟(5)が退場して負けたことは記憶に新しい。

■1st half
川崎が圧倒的にボールを持つ展開となる。
 CBからパスを受けたシミッチには、多くのパスコースがあった。
 プレスが緩く余裕があって、ショートパスを繰り返していく。
 大分の選手の足を止めてから、両サイドに展開して多彩に攻める。

大分は中盤でボールを奪えず、次々と川崎のシュートを許した。
 7分の登里、37分のダミアンのシュートは、GK高木駿(1)がセーブ。
 21分の三笘、28分の旗手のシュートは、ゴール前を固めるDFがブロック。

そして39分、脇坂の左FK。
 ゴール前で競って落ちたボールを、三笘が叩きつけて先制する。
 好セーブを見せていたGK高木も、浮き上がるシュートは止められなかった。

■2nd half
後半も川崎がサイドから仕掛けていく。
 58分、旗手の縦パスを受けた山根がシュート。
 59分、家長の右クロスをダミアンがヘッド。
 65分、三笘の左クロスをジェジエウがヘッド。

大分も散発ながら早い攻撃でチャンスを作る。
 57分、61分と渡邉新太(16)がシュート。

しかし66分。
 下田の横パスを受けた小林裕紀(6)のトラップが大きくなる。
 三笘が奪取すると、そのまま縦に抜け出して、2点目を決めた。
 あっけなく追加点が入って、川崎が勝利した。

■summary
大分は強いプレスを仕掛けることなく、川崎に自由を与えた。
 人数をかけてゴール前を固め、なるべく無失点を続けるプラン。
 1点差で終盤まで凌ぐことができれば、勝ち点を得るチャンスはあった。

攻撃ではロングボールで川崎の最終ラインの背後を狙う。
 しかし、谷口とジェジエウを打ち破ることはできなかった。
 川崎戦に強いイメージがあるFW長沢駿(20)も、チャンスが少なかった。

 2ボランチの下田や小林裕紀がCBの間に下りて、フリーでボールを持つ。
 ただ、前に進むことができず、バックパスを繰り返した。
 下田には、局面を打開するロングボールを期待したい。


 佐々木旭選手の試合前挨拶。
 流通経済大学4年生。
 2022年、加入内定。

 下田北斗(11)。

 GK高木駿(1)とGKポープ・ウィリアム(21)。

川崎はシミッチを中心に、中盤でパスを繰り広げる。
 ハーフスペースに次々に選手が入り込んではボールを受けた。
 どこからでも前進できたが、最後のシュートチャンスは大分に潰される。
 決定機は少なかったものの、三笘の2ゴールで勝利することができた。

GK丹野研太は、落ち着いたプレーを披露。
 ピンチは少なかったとはいえ、悪くなかった。
 第2GKとして控えつつ、突然訪れたチャンスで結果を残した。

次は中3日でホームの鳥栖戦(J1 #8)。
 ACLの日程変更の影響もあって、大分戦から5連戦が続く。
 しっかりコンディションを整えて、勝ち点を重ねたい。

■goal
39,66三笘薫(18) 

■judge
丹野研太(27) 5.5 川崎でのJ1リーグデビュー。プレー機会は限られたが、安定したキック。
山根視来(13) 6.0 15分、1人抜いて駆け上がる。58分のシュートはわずかに左に外れた。
ジェジエウ(4) 6.5 65分、三笘のクロスをヘッド。大分のロングボールをがっちり跳ね返す。
谷口彰悟(5) 6.5 広いスペースをカバーして守る。シミッチや登里につないで組み立てた。
登里享平(2) 6.5 待望の復帰戦。7分、ミドル。スペースに立つだけで左サイドを活性化する。
シミッチ(6) 7.0 圧倒的に走り続けて、危険の芽を摘む。前を向いてはパスを繰り出した。
旗手玲央(47) 6.0 自由自在に動いた。2分、28分にシュート。後半はラストパスを狙った。
脇坂泰斗(8) 6.0 39分、左FKで先制点を呼ぶ。42分、ロングシュート。68分にもシュート。
家長昭博(41) 6.0 18分、ボレーシュート。福森健太(5)と対峙。59分、64分に右クロス。
ダミアン(9) 6.0 前からプレスを仕掛け、大きく貢献した。3分、37分、59分にシュート。
三笘薫(18) 7.0 2ゴール。ドリブルからクロスを入れる。63分、劣勢の時間帯でFKを獲得。

■sub
72(8)田中碧(25) 5.5 積極的に攻め上がることはなかった。試合を終わらせる役割を全う。
72(47)遠野大弥(19) 5.5 74分、左サイドでCKを獲得。90+2分、カウンターを仕掛けた。
80(9)小林悠(11) 5.5 プレスを先導した。90+1分、羽田健人(49)と接触して脇腹を痛める。
80(41)橘田健人(22) 5.5 スペースを埋める。85分、プレスを掛けてバックパスに追い込む。
89(18)長谷川竜也(16) 5.5 左サイドで2回ボールを受けたものの、サイドラインを割った。

■bench
安藤駿介(21) 車屋紳太郎(7) 

■coach
鬼木達 6.0 安定した試合運びで勝利に導いた。選手交代はもっと早くても良かった。

■referee
谷本涼 6.5 落ち着いたジャッジで、スムーズに試合を進行させる。

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