2021/04/18

210418川崎1-1広島(J1 #10)

川崎1-1広島(等々力, 14:00KO, 9,720人/10,000人)

福岡戦(J1 #19)から中3日、5連戦の最後となる広島戦。
 爽やかな快晴だが、風が強い等々力、日曜日14時キックオフ。

J1リーグはここまで11試合10勝1分。
 首位に立っているが、2位名古屋が10試合8勝2分で追走している。
 広島戦のあと、名古屋との2連戦を控えており、勝っておきたい試合。

2020年も開幕11試合で10勝1分だった。
 しかし、12試合目の名古屋戦(2020 J1 #12)で負けている。


前半の飲水タイム。

先発は、福岡戦から5人を変える。
 新たにGKソンリョン、ジェジエウ、家長、ダミアン、三笘が先発する。
  ソンリョンは、第2第3腰椎横突起骨折から復帰する。
  3月28日の負傷で全治4週間程度の発表だったが、早い復帰となった。
 GK丹野、車屋、小林悠、知念、長谷川がベンチに回る。

ベンチには塚川と小塚が続けて入り、GK安藤は外れた。


広島は、J1リーグ4勝4分2敗の暫定7位。
 開幕から8試合無敗だったが、直近で2連敗している。

2020シーズンの対戦は、川崎の2勝だった。
 200913川崎5-1広島(J1 #16)
 201014広島0-2川崎(J1 #22)

■1st half
広島はいつもの4-3-3ではなく、オーソドックスな4-4-2。
 ジュニオール・サントス(37)と浅野雄也(29)の2トップ。
 ハイネル(27)が青山敏弘(6)とダブルボランチを組む。
ミスが多く、川崎にボールを渡す場面が目立った。
 ジュニオール・サントスへのロングボールは、ジェジエウに止められた。

川崎はアンカーの田中碧に余裕があった。
 広島のプレスが緩く、自由にボールを運んでいく。
 両サイドではトライアングルで崩し、中央でも縦パスを入れていく。
1トップのダミアンは、2CB荒木隼人(4)と今津佑太(33)に挟まれる。
 その分バイタルは空いていて、脇坂が13分、23分、26分、39分とシュート。
38分、山根が左からシュートし、さらに中央の脇坂が右に展開。
 ダミアンがスルーすると、家長が美しくゴールに流し込んだ。

■2nd half
後半も川崎がボールを持つ展開となる。
 55分、登里の左クロスを三笘が決めるが、VARでオフサイド判定。

追加点を奪えないまま、65分。
 GK大迫敬介(38)がロングボールをジュニオール・サントスに入れる。
 ジェジエウが抜き去られ、決定的なシュートは左ポストに救われる。
 しかし、詰めていた森島司(10)に決められて、同点とされた。

69分にもジュニオール・サントスが抜け出したが、なんとか防ぐ。
 風上に立った広島のロングボール攻撃が効いていた。

川崎も反撃を試みるが、上手く攻めることができない。
 交代枠を使い切った88分には、小林悠が左ハムストリングスを負傷してしまう。
 小林悠はピッチに立ち続けたが、走ることができなかった。
 パワープレイを仕掛けたが、跳ね返された。

■summary
広島は前半、良いところがなかった。
 ミスが多く、ほとんど攻撃できず、多くのシュートを浴びた。
 それでも1失点で耐え凌ぐことで、後半へ希望をつないだ。

後半、風上に立ったことで、ロングボール攻撃が奏功する。
 ジュニオール・サントスが65分、69分と2つの決定機を作り、同点に持ち込んだ。

ロスタイム、小林悠が負傷しているのに、広島は攻めなかった。
 プレーが止まると選手が倒れ込んで、時間を使った。
 逆転の可能性があっただけに、勝利を目指しても良かったと思われる。


川崎は2点目を決めるべき展開だった。
 前半、13本と多くのシュートを放ったが、なかなかゴールが入らない。
 同点とされて71分に脇坂が退くと、決定機を作れなくなった。

ロスタイムにはパワープレイを仕掛けた。
 小塚がロングボールを入れたが、風が強く、狙いが定まらなかった。
 広島を突き放す力はなく、ドローは仕方がないところ。


このあと、延期されたACL期間に入る。
 リスケジュールの結果、同じACL組の名古屋戦2試合とG大阪戦が組まれた。

次は中10日でアウェイ名古屋戦(J1 #22)。
 2位名古屋との直接対決の1戦目。
 しっかりと戦って、良い内容のプレーを見せてほしい。

■goal
38家長昭博(41) 
65森島司(10)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 負傷からの復帰戦。43分、前に出てクリア。48分、88分にセーブ。
山根視来(13) 6.5 38分、64分、80分にシュート。疲労を感じさせず、前線まで顔を出した。
ジェジエウ(4) 5.5 ジュニオール・サントスとマッチアップ。後半に2回、抜け出される。
谷口彰悟(5) 6.0 パスの起点となる。34分、フリーでヘッド。失点場面はカバーしきれず。
登里享平(2) 6.0 32分、ダミアンとのワンツーからシュート。55分、左クロスを入れる。
田中碧(25) 6.5 余裕があった。39分、山根のパスミスを素早くカバー。73分、シュート。
脇坂泰斗(8) 6.5 バイタルから多くのミドルを放つ。38分、アシスト。中盤を支配した。
遠野大弥(19) 6.0 ライン間で動く。5分、ボレー。68分、田中碧の縦パスは受け切れず。
家長昭博(41) 6.5 38分、先制ゴール。41分にも決定機。77分、三笘へヒールでラストパス。
ダミアン(9) 6.0 2CBに挟まれて、周囲にスペースを生む。ポストプレーで味方を活かす。
三笘薫(18) 6.0 スピードあるドリブルが冴えた。38分に山根、41分に家長へスルーパス。

■sub
71(19)小塚和季(17) 6.0 川崎でのデビュー戦。ゴールを目指すトリッキーなパスを披露。
71(8)塚川孝輝(3) 5.5 ハイボールを競ったが、味方につなげず。アンカーでパスを中継。
79(9)知念慶(20) 5.5 80分、抜け出したがファウルで止められる。84分、ポストプレー。
79(41)小林悠(11) 5.5 88分に左足を負傷。走れなくなったが、最後までピッチに立った。
85(18)長谷川竜也(16) 5.5 87分、左クロス。90+3分、ボールを受けるがシュートできず。

■bench
丹野研太(27) 車屋紳太郎(7) 

■coach
鬼木達 5.5 負けはしなかったが、交代策で巻き返すことができなかった。

■referee
笠原寛貴 6.5 強い接触プレーはファウルとし、弱いものは流した。適切なジャッジ。

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