4月前半の5連戦の4戦目。
FC東京戦(J1 #9)から中2日で迎えるホーム福岡戦。
ACLの日程変更の影響で、6月23日に予定されていた第19節が前倒し。
細かい雨が降っていて、肌寒い気候となった。
先発は、FC東京戦から5人を変更する。
新たに登里、脇坂、小林悠、知念、長谷川が先発する。
知念は今シーズン初めての先発起用。
ジェジエウ、家長、ダミアン、三笘がベンチに回る。
シミッチはベンチ外で、加入後11試合すべてに先発していたが、初めて休養する。
ベンチには、新たに塚川と小塚が入り、橘田が外れた。
小塚は、加入後初めてのメンバー入り。
福岡は、2016年以来のJ1リーグ昇格を果たした。
ここまでのJ1リーグは、2勝4分3敗の暫定11位。
前節C大阪戦(J1 #9)から中3日の日程。
LSB志知孝明(13)がC大阪戦で退場して、出場停止となっている。
かつて川崎に在籍したGK杉山力裕(23)とCB奈良竜樹(39)が先発する。
■1st half
福岡はFWフアンマ・デルガド(9)にロングボールを入れる。
フアンマは川崎のCBと競り合ったが、チャンスは少なかった。
川崎はピッチを広く使いながら、横に揺さぶっていく。
特に左サイドからは、長谷川、登里、遠野が組んで攻めた。
13分、小林悠が続けて2本のシュート。
17分、18分と知念がシュートするが、いずれもGK杉山力裕(23)がセーブ。
19分、右CKの戻りを遠野がロングシュート。
フアンマに当たってコースが変わり、先制点が決まった。
36分にも遠野が抜け出したが、GK杉山が1対1からのシュートを止めた。
川崎がミスはありつつも優勢だったが攻めていたが、45+2分。
FW渡大生(17)に縦に抜け出され、谷口が手で止めてイエロー。
この長距離FKを、エミル・サロモンソン(3)が華麗にゴール。
福岡が少ないチャンスを決めて、同点に追いついた。
■half time
落雷の可能性があるため、ハーフタイムは20分ほど長くなる。
20時26分まで待ってから、後半がキックオフされた。
■2nd half
後半も川崎がボールを持つ展開となった。
福岡はロングボールを入れたものの精度が低かった。
48分、49分と小林悠がシュート。
55分、山根の右クロスをGK杉山がパンチング。
遠野が拾ってゴール前に入れると、待っていた知念がゴールを決めた。
福岡は80分すぎから、CKやFK、ロングスローで勝負を掛ける。
とにかく前線にロングボールを入れ、セカンドボールを拾う。
シンプルなパワープレイだが、迫力のある攻撃を繰り返した。
川崎にもカウンターのチャンスが増える。
86分、88分と三笘がドリブルから決定的なシュート。
90+5分、山根がダミアンとのワンツーから3点目を決めた。
■summary
福岡は打ち合いに持ち込み、最後まで粘った。
フアンマを中心に、ロングボールを蹴り込んで陣地を確保する。
濡れたピッチや強い風もあって、効果的な戦術だった。
シュートは少なく、勝ち点を得る可能性は高くなかった。
サロモンソンのFKは素晴らしかったが、ゴラッソ1つでは足りなかった。
GK杉山力裕(23)は等々力に凱旋し、好セーブを連発。
3失点したものの、素晴らしいプレーを見せてくれた。
2014年までで川崎を離れ、等々力でプレーするのは2回目。
前回は6年前の清水時代で、高卒ルーキーだった杉山も、33歳となった。
150725川崎3-2清水(J1 #21)
川崎はターンオーバーしつつ、勝利した。
選手交代を遅めにしたことで、主力を休ませることができた。
福岡のパワープレイには、ジェジエウ、塚川を入れて高さで対抗。
ピッチ状況もありミスが多かったものの、見事に逃げ切った。
J1リーグでは11試合を終えて10勝1分。
2020年と同じペースだが、2位名古屋が8勝2分で追ってきている。
次は中3日でホーム広島戦(J1 #10)。
5連戦の最後となり、その後は元々ACLが予定された期間となる。
そのため、広島戦の次のアウェイ名古屋戦までは中10日と空いている。
しっかりと戦って、勝利したい。
■goal
19遠野大弥(19) 55知念慶(20) 90+5山根視来(13)
45+3エミル・サロモンソン(3)
■judge
丹野研太(27) 6.5 失点はチャンスなし。79分、フアンマのシュートを横っ飛びで弾き出す。
山根視来(13) 6.5 守備での対応が多くなった。疲労がある中、ロスタイムのゴールはさすが。
谷口彰悟(5) 6.5 ギリギリで攻撃を防ぐ。45+2分、イエロー。81分、クリアを空振り。
車屋紳太郎(7) 6.5 体格差はあるがフアンマと渡り合う。66分、長谷川へロングフィード。
登里享平(2) 6.0 左で組み立てる。35分、ロングシュート。ハイボールの目標にされた。
田中碧(25) 6.0 アンカー。FWに挟まれる。64分、奪ってロングシュート。疲れも目立った。
脇坂泰斗(8) 6.0 下りて受けて滑らかに展開したが、もっと崩したい。セットプレーを担当。
遠野大弥(19) 7.0 19分、先制ゴール。36分にも決定的なシュート。55分、知念をアシスト。
小林悠(11) 6.0 右FWで出場。13分に2つ、48分、49分にシュート。クロスも上げていく。
知念慶(20) 6.5 ポストプレーで頑張る。17分、18分、19分にシュート。55分、決勝ゴール。
長谷川竜也(16) 6.0 ドリブルで仕掛け、素早くプレスバック。49分、小林悠へ左クロス。
■sub
75(16)三笘薫(18) 6.5 単独のドリブルで決定機を作り出す。ゴールは決まらなかった。
75(11)家長昭博(41) 5.5 早い展開を変えられず。ボールキープする場面は少なかった。
79(2)ジェジエウ(4) 6.5 力強く前に出て、ロングボールを跳ね返し、味方を鼓舞した。
79(19)塚川孝輝(3) 5.5 アンカー。中盤が省略される状況で、ボールが頭上を飛び交う。
82(20)ダミアン(9) 6.5 ロングボールの受け皿となる。90+5分に山根をアシスト。
■bench
安藤駿介(21) 小塚和季(17)
■coach
鬼木達 6.5 中2日の日程で、主力を休ませながらしっかりと勝ち切った。
■referee
家本政明 5.0 多くの接触プレーを流す。ファウルと判定することもあり、基準が不明確。
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