5連戦が始まった大分戦(J1 #7)から中3日。
ミッドウィークの等々力に、サガン鳥栖を迎える。
先発は、大分戦から3人を変更する。
新たに田中碧、小林悠、長谷川が先発する。
家長と三笘がベンチに回り、大分戦で負傷交代した旗手はベンチ外となった。
ベンチには、新たに知念が入った。
鳥栖はJ1リーグ4勝2分1敗の暫定4位と好調。
7試合でたった1失点しか喫しておらず、堅守が光る。
CBファン・ソッコ(20)は前節C大阪戦(J1 #7)で退場し、出場停止。
2020シーズンの対戦は、2分だった。
川崎がシーズンで勝てなかった唯一のチーム。
200222川崎0-0鳥栖(J1 #1)
201212鳥栖1-1川崎(J1 #32)
■1st half
鳥栖はGK朴一圭(1)からビルドアップを図る。
川崎のプレスで受けつつも、中盤までボールを運び、手早く攻めた。
縦パスやアーリークロスを次々と前線に入れてくる。
26分に樋口雄太(10)、29分に本田風智(23)がシュートを放った。
川崎はダミアンを先頭にプレスを仕掛ける。
ボールを回収すると、両翼の小林悠と長谷川を中心にサイドから攻めた。
中盤ではかなり優位で、鳥栖の守備を動かしつつPA内に入っていく。
数多くのチャンスを作り、決定機は3つあった。
7分、脇坂のラストパスを小林悠がPA内右45度からシュート。
28分、長谷川から右の小林悠に振って、クロスを田中碧がシュート。
41分、長谷川のラストパスをダミアンがシュート。
■2nd half
後半も川崎はサイドから、鳥栖は早く攻める。
じりじりとした展開となったが、状況が一変。
57分、鳥栖が押し込んでいる時間帯。
田中碧が前線のダミアンに向かってふわっとボールを上げる。
競り合ったダミアンが抜け出すと、CB田代雅也(30)が手で倒してレッドカード。
鳥栖は、数的不利となり、攻撃は少なくなった。
耐える時間が続くが、ゴール前での粘りは相変わらず。
そして65分。
シミッチの縦パスをダミアンがフリックして遠野に届ける。
遠野がPA中央から仕掛けると、CBエドゥアルド(3)がクリアできず、先制ゴール。
先制ゴールを許しても、鳥栖は粘り強く守り続けた。
三笘に左サイドを切り裂かれ、クリアボールは川崎に拾われる。
集中して守りつつ、数少ないチャンスで同点ゴールを狙う姿は素晴らしかった。
■summary
鳥栖は自陣に引きこもるだけでなく、果敢に戦った。
川崎のプレスに負けることなく、GKからつなぎ続ける。
早く縦に入れることで、川崎のハイラインを突こうとしていた。
シュートを打たせない守備も徹底していた。
田代のレッドカードで数的不利に陥り、1失点を喫した。
残念ながら負けてしまったが、良い内容だった。
それまで緊迫感に満ちたゲームだっただけに、11人でのプレーをもっと観たかった。
谷口彰悟(5)とエドゥアルド(3)。 2016年から川崎でCBを組み、2017年に初タイトルをもたらした2人が、鳥栖と川崎のキャプテンとして対戦しました。 |
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川崎は最後まで鳥栖の守備を崩せず、手を焼いた。
決定機できちっとゴールできていれば、難しくはなかったはず。
また、退場者がなければ、もっと拮抗した展開になったと思われる。
シミッチは、チームへのフィットが進んでいることを感じさせた。
中盤の底でハイボールを競ることで、CB谷口とジェジエウに余裕を与える。
パスのつなぎ目としても、シンプルな選択が増えてきた。
アンカーとして、欠かせない存在になりつつある。
旗手の欠場は気掛かりだが、長谷川の縦への突破が戻ってきた。
三笘とはまた違ったドリブルは、確実に武器となっていた。
J1リーグで節目の300勝となった。
200勝目は、2016年7月13日の新潟戦(2016 J1 #20)だった。
年34試合のJ1リーグで、5年未満で100勝を積み上げたことは素晴らしい。
次は中3日でアウェイFC東京戦(J1 #9)。
日程が詰まっているので、ターンオーバーしつつ、勝っていきたい。
■goal
65遠野大弥(19)
■judge
丹野研太(27) 6.0 18分、仙頭啓矢(44)のシュートをキャッチ。落ち着いたプレーを見せる。
山根視来(13) 6.5 鋭く攻め上がる。39分、43分、44分に右クロス。77分、ロングシュート。
ジェジエウ(4) 7.0 縦のロングボールを高さとスピードで防ぐ。ビルドアップも的確だった。
谷口彰悟(5) 6.5 後半、林大地(16)と何度も競り合う。ドリブルで持ち出してパスを出した。
登里享平(2) 6.0 パスミスが目立つ。41分、長谷川へスルーパス。86分、家長へラストパス。
シミッチ(6) 7.0 動き続けてバイタルを埋めた。シンプルにつないで攻撃をスタートさせた。
田中碧(25) 6.0 28分にシュート。68分にイエローを受け、さらに89分にも注意を受けた。
脇坂泰斗(8) 6.0 ターンやドリブルで鳥栖のプレスに対抗した。7分、小林悠へラストパス。
小林悠(11) 6.5 中央にはあまり入り込まず、右サイドからチャンスを量産。7分、GK1対1。
ダミアン(9) 6.0 GKまでプレスをかける。41分には決定機を迎える。シュートは少なかった。
長谷川竜也(16) 6.0 ボールカットを狙った。46分、51分、59分とドリブルで仕掛けた。
■sub
62(8)遠野大弥(19) 6.5 65分、中央から突破して決勝ゴール。77分、ドリブルでFKを獲得。
62(16)三笘薫(18) 6.0 左サイドからドリブルで仕掛ける。特に72分には長距離を駆けた。
80(11)家長昭博(41) 5.5 右サイドでタメを作った。86分、90分と決定的なシュート。
80(9)知念慶(20) 5.5 力強いプレスとポストプレー。87分、ラストパス。シュートはなし。
90+1(2)車屋紳太郎(7) 5.5 LSBに入る。左サイドのパス交換に参加して時間を費やした。
■bench
安藤駿介(21) 橘田健人(22)
■coach
鬼木達 6.0 鳥栖の守備を攻めあぐねたが、しっかりと勝利した。
■referee
山本雄大 6.5 適切なジャッジ。田代のレッドカードの判定も妥当だった。
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