2022/06/26

220625川崎1-1磐田(J1 #18)

川崎1-1磐田(等々力, 19:00KO, 19,024人)

ウノゼロで敗れた東京V戦(天皇杯 R32)から中2日。
 天皇杯の大会は終わったが、すぐ試合がやってくる。
 J1リーグは17チームとの対戦が一巡して、後半に入る。

大久保嘉人ラストキックセレモニー。
 神輿に乗って登場。

先発は、ターンオーバーした東京V戦から9人が変わる。
 1週前の札幌戦(J1 #17)と10人が同じ先発で、フルメンバーに戻した。
 札幌戦で負傷交代した知念慶が外れ、2ゴールの小林悠が先発する。
ベンチには札幌戦と比べ、瀬古樹と塚川が入り、佐々木が外れた。


俺達は大津祐樹を待っている #11。

6月21日、突発性難聴で検査治療中との発表されました。復帰時期未定。
磐田はJ1リーグ4勝6分7敗の暫定14位。
 降格圏の16位から、勝ち点2差となっている。
監督は、2001年まで川崎でプレーした伊藤彰。

アウェイでの対戦は、ドローだった。
 220406磐田1-1川崎(J1 #7)

■1st half
川崎がじっくりCBから組み立てていく。
 大島はやはり圧倒的で、狭いスペースでも前を向いてパスを出した。
 さらに脇坂や家長が絡むことで、磐田の守りを動かしていく。

左からチャナが仕掛け、右はいつもの山根、家長、脇坂の3人で崩す。
 慌ててクロスを上げることなく、バイタルに戻して楔を打ち込んだ。

先制点は33分。
 ハーフラインを大きく越えた谷口が、ふわっとボールを入れる。
 山根がPA内に走り込み、ダイレクトで合わせる。
 GK三浦龍輝(21)が届かないファーに飛んで、ゴールに吸い込まれた。

磐田はときどきカウンターを仕掛ける。
 杉本健勇(9)は孤立しがちで、チャンスを作れない。
 左サイドでは、大森晃太郎(8)と松本昌也(14)が仕掛けていた。

■2nd half
後半になっても川崎が力強く押し込んでいく。
 53分、チャナのロングパスを受けて、山根が右クロス。
 55分、大島のスルーパスでチャナが完全に抜け出す。
  GK三浦と1対1となり、コースを狙ったシュートは右ポストを叩いた。

ただ、先に運動量が落ちたのは、川崎だった。
 ジュビロが空き始めたスペースを使って盛り返していく。
 80分あたりから、セカンドボールを拾って何度も攻撃を続ける。
少しずつチャンスを作っていった85分。
 遠藤保仁(50)の右CKを、伊藤槙人(6)がニアで合わせて同点ゴールを決める。
88分、ジャーメイン良(19)のヘッドは、惜しくも右ポストを叩いた。

川崎は攻め手がなく、もう1点取ることは難しかった。

■summary
磐田は前半、なすすべなく川崎の攻撃を許した。
 プレスに出ても捕まえられず、ゴール前に撤退して5バックで守る。
後半になって前からの守備を強めるが、ラインの背後を狙われた。
 それでも1失点にとどめたことで、勝ち点1を得ることができた。

遠藤保仁の精度の高いプレースキックを活かした戦術だった。
 大きく失点しなければ、勝ち点を重ねていけると思われる。


伊藤彰と鬼木達。
生え抜きのアキラが磐田の監督で、鹿島から期限付きでやってきた鬼木が川崎の監督。
時の流れを感じさせます。

川崎は前半、良いプレーができていた。
 大島に時間があったので、そこを起点に崩していった。
後半になると、大島が封じられてしまう。
 サポートの動きが減って、パスコースを作れない。
 暑さの中、磐田よりも先に走れなくなってしまった。

残念ながらドローになってしまった。
 決定機やシュートまで至らず、ゴールが少ない状況となっている。
 ただ、内容は悪くないので、このまま突き詰めていってほしい。

82分、RSB山根が負傷交代してしまった。
 仮に欠場することとなれば、松井蓮之に出番が来るかもしれない。
 ACLや天皇杯での起用を経て、J1リーグでも活躍を期待したい。

次は、中6日でアウェイC大阪戦(J1 #18)。
 ACLも天皇杯もなくなって、日程には余裕が出てくる。
 しっかりと内容を整備しながら、勝利していきたい。

■goal
33山根視来(13) 
85伊藤槙人(6) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 プレー機会は少なく、失点はノーチャンス。62分、遠藤のミドルをキャッチ。
山根視来(13) 6.5 33分、長距離を走って美しい先制ゴール。82分、足の負傷により途中交代。
谷口彰悟(5) 6.5 16分、大島の左クロスをヘッド。33分、アシスト。安定して守っていた。
車屋紳太郎(7) 5.5 14分に大森、43分に杉本を止める。85分、伊藤に身体を当て切れなかった。
橘田健人(8) 5.5 45+1分、杉本から奪取。LSBで先発し、71分にアンカー、82分にRSBに動く。
大島僚太(10) 6.5 走る必要性がないほど、圧巻の技術を見せた。55分、チャナへスルーパス。
脇坂泰斗(14) 5.5 18分、小林の落としからPAに侵入する。セットプレーは精度をやや欠いた。
遠野大弥(19) 6.0 鋭いスプリントで戻り、守備の穴を埋めた。14分、山根のクロスをシュート。
家長昭博(41) 6.0 22分、右ポケットからシュート。右クロスを入れ続け、中央や左に動いた。
小林悠(11) 5.5 18分、22分にワンタッチで味方につないだ。68分、家長のクロスをヘッド。
チャナ(18) 6.0 44分に橘田、53分に山根へスルーパス。55分、ドリブルで独走してシュート。

■sub
61(19)マルシーニョ(23) 5.5 74分、ドリブルでFKを獲得。左サイドのスペースは消された。
71(14)瀬古樹(16) 5.5 大島と家長の周囲で動いた。90+1分、中央のFKはわずかにゴール上。
71(18)塚川孝輝(3) 5.0 LSBに入る。パスをつながず、前に蹴り出して相手にボールを渡した。
82(13)シミッチ(6) 5.5 85分、深く押し込まれた自陣でクリア。90+3分、パスミスでロスト。
82(11)ダミアン(9) 5.0 前にプレスを仕掛ける。ボールにほとんど触ることができなかった。

■bench
丹野研太(27) 山村和也(31) 

■coach
鬼木達 5.0 塚川の起用は奏功しなかった。ベンチに知念慶と宮城天が不在で、打つ手が少なかった。

■referee
松尾一 6.5 ストレスなく素晴らしいジャッジ。4枚のイエローカードを提示したが、いずれも妥当。

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2022/06/23

220622川崎0-1東京V(天皇杯 R32)

川崎0-1東京V(等々力, 19:00KO, 7,534人)

代表ウィーク明けの札幌戦(J1 #17)から中3日。
 天皇杯3回戦は、J2東京ヴェルディと対戦する。
 原則は下位カテゴリーのホーム開催だが、等々力が会場となる。

3週間前の天皇杯2回戦では、札幌大学に勝っている。
 220601川崎5-0札幌大学(天皇杯 R64)


先発は、札幌戦から9人と大きく変わる。
 続けて先発するのはGKソンリョンと車屋の2人だけ。
 新たに松井、山村、佐々木、シミッチ、小塚、瀬古、宮城天、ダミアン、マルシーニョが先発することとなった。
ベンチには、塚川が入っている。


東京Vは、J2リーグで7勝8分7敗の11位。
 中3日で、川崎と同じ日程となる。
 6月13日、堀孝史監督が退任して、城福浩新監督が就任した。
 天皇杯2回戦は、秋田(J2)に2-1で勝っている。

川崎との対戦は、2013年10月16日の天皇杯3回戦以来。
 矢島卓郎、大久保嘉人、レナトがゴールして、川崎が3-0で勝った。

■1st half
ヴェルディはFW佐藤凌我(27)を筆頭に、鋭くプレスをかける。
 川崎は詰まることもあったが、シミッチがパスコースを作る。
 2CB山村と車屋から、サイドを使いながら前進していった。

右サイドから、RSB松井が積極的に上がっていく。
 宮城天とショートパスを交換して縦に運んでいった。

32分の松井、33分の小塚、36分のマルシーニョ。
38分の宮城天、41分の山村と多くの決定機を作る。
 しかし、GKマテウス(1)がビッグセーブを繰り返し、ゴールを割れなかった。

ヴェルディはGKマテウス(1)から、細かくビルドアップする。
 攻撃回数は少なかったが、右のバスケス・バイロン(18)、左の新井瑞希(10)がチャンスを作る。
 特にバスケスは対面するLSB佐々木を苦にせず、クロスを上げていった。

39分、川崎のCKからのカウンター。
 瀬古樹の判断ミスから佐藤凌我がボールを拾うと、ゴール正面から豪快なミドルを叩き込んだ。

■2nd half
後半開始から、橘田、脇坂、遠野と一気に3人を投入する。
 レギュラークラスを入れて巻き返し、なめらかにパスをつないだ。
54分に橘田、59分にダミアン、60分に山村と決定機を作っていく。
 しかし、前半と同じようにGKマテウスが止めた。

61分、献身的に動いていたシミッチが家長と交代する。
 橘田がアンカーとなるが、CBに顔を見せる動きが少なかった。
 苦しいビルドアップが続き、出しどころに困った車屋や山村が持ち上がる。
 それでもヴェルディの陣形を崩せず、打開できなかった。

ヴェルディは少ない手数で攻める。
 49分に新井がクロス、68分と80分にバスケスがクロスを入れた。

ヴェルディはプレスを続け、ゴール前もきつく固めていた。
 川崎はじっくり攻める余裕がなくなり、ロングボールを蹴っていく。
 前線でダミアンが競り勝っても、間延びしていて拾う選手がいなかった。
 打つ手がないまま、最後までゴールを奪えなかった。

■summary
ヴェルディはGKマテウスのスーパーセーブが続き、佐藤凌我のゴラッソで勝利した。
 多くの決定機は許したものの、防戦一方とはならず、カウンターから反撃を狙った。
 川崎の良さを消すためのプレスを精力的に続け、見事に勝ちきった。


川崎は多くの決定機を作りながら、ゴールを奪えなかった。
 京都戦(J1 #16)と同じように、悪くはなかったが負けてしまった。
 悲観する内容ではないが、残念ながら天皇杯は終わった。

鬼木監督の采配は、上手くいかなかった。
 宮城天とマルシーニョを同時に先発させたことで、左サイドの手駒が足りなくなった。
 71分から遠野が左FWに入ったが、仕掛けられなかった。
 佐々木のクロスボールが増えていったが、精度は高くなかった。

ハーフタイムで3人を交代させる判断も良くなかった。
 ミスから先制点を許したことで、冷静さを保てなかったのかもしれない。
 特に宮城天は、高い技術で右サイドの密集地帯を抜け出していた。
 後半、右サイドが停滞したのは、宮城天がいなくなった影響が大きかった。

次は中2日でホームの磐田戦(J1 #18)。
 J1リーグもいよいよ後半戦に入る。
 日程はきついが、きちんと勝っていきたい。

■goal
39佐藤凌我(27)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 失点は止めるのは難しかった。クロスに対応する。プレー機会は少なかった。
松井蓮之(25) 6.0 積極的に攻め上がり、32分、37分にシュート。球際でも負けていなかった。
山村和也(31) 5.0 体調が悪かったのか、スピードなく、走れなかった。41分、60分にシュート。
車屋紳太郎(7) 5.5 パスコースが限られる中でも工夫を重ねた。終盤、攻撃の司令塔となった。
佐々木旭(15) 5.5 65分、ミドルシュート。多くの左クロスを入れたが、精度は高くなかった。
シミッチ(6) 6.5 精力的に動き続けてパスを受け、ロングパスを入れる。58分、CKをヘッド。
小塚和季(17) 4.5 球離れが遅く、トラップも離れ、何度もロストする。33分、37分にシュート。
瀬古樹(16) 4.5 下がって組み立てに参加。39分、ボールの行方を見誤る判断ミスで失点を招く。
宮城天(24) 6.0 きれいなトラップで抜け出す。7分、38分にシュート。34分、ドリブルで前へ。
ダミアン(9) 6.0 59分、左からシュート。プレスを先導して、14分、36分にボールを奪った。
マルシーニョ(23) 6.0 36分に決定機。47分と53分にシュート。サイドより中央で仕事をした。

■sub
HT(16)橘田健人(8) 5.5 54分、抜け出してシュート。CBからもっとパスを引き出してほしい。
HT(17)脇坂泰斗(14) 5.0 滑らかにプレー。多くのプレースキックを壁に当ててしまった。
HT(24)遠野大弥(19) 5.5 インサイドハーフから左FWに移る。79分、ドライブをかけたミドル。
60(6)家長昭博(41) 5.5 右サイドでキープしても左に動いても、堅い守りを崩せなかった。
71(23)小林悠(11) 5.5 ダミアンとの2トップ。よく走ったが、効果的な攻撃はできなかった。

■bench
丹野研太(27) 塚川孝輝(3) 

■coach
鬼木達 4.5 悪くはなかったが、勝てなかった。ハーフタイムの3人交代は、冷静さを欠いた。

■referee
榎本一慶 6.0 際どいプレーを丁寧にジャッジした。適切だった。

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2022/06/19

220618川崎5-2札幌(J1 #17)

川崎5-2札幌(等々力, 19:00KO, 18,960人)

天皇杯札幌大学戦(天皇杯 R64)から中16日。
 代表ウィークの2週間を挟んで、J1リーグが再開される。
 第17節となり、シーズン34試合の折り返し地点となる。

J1リーグは3週間ぶり。
 湘南戦(J1 #15)京都戦(J1 #16)と2連敗中。
 低調だが、首位横浜Fマリノスに勝ち点1差の3位となっている。

日本代表には谷口と山根が参加した。
 谷口は2試合にフル出場、山根は全4試合に出場した。
 直近の6月14日のパラグアイ戦では、谷口は出場せず、山根は後半37分から出場。
 山根は中3日となるが、プレー時間はそれほど長くはなかった。


中村憲剛FROと鈴井貴之氏。
 鈴木氏は、株式会社コンサドーレの社外取締役(非常勤)。「水曜どうでしょう」の「ミスターどうでしょう」。

先発は、札幌大学戦から8人が変わる。
 続けて先発するのは、車屋、遠野、知念の3人。
 大島、チャナが負傷から復帰して、先発出場する。
  大島は、3月19日の広島戦(J1 #5)以来、3か月ぶりの復帰。
  古巣対戦となるチャナは、4月30日の広州FC戦(ACL GL #6)以来の復帰。

京都戦から見ると、4人が変わっている。
 新たに大島、チャナ、家長、知念が先発に入る。
 外れたのは、佐々木、小林悠、ダミアン、宮城天の4人。


札幌は、J1リーグで4勝8分4敗の11位。
2021年の対戦は、川崎の2勝だった。
 210516川崎2-0札幌(J1 #14)
 210828札幌0-2川崎(J1 #27)

■1st half
札幌はマンマークで、CBやアンカー大島まで追いかける。
 川崎を捕まえられずに抜け出されたら、素早く撤退してブロックを組む。

攻撃では右サイドで数的優位を作り、ゴールに近づく。
 25分、右サイドで1対2を作り、金子拓郎(9)がPA内に入り込む。
 28分、駒井善成(14)の右クロスを大島がクリアできず、青木亮太(11)が先制ゴール。

先制した札幌は、ゆっくりプレーする。
川崎は大島がボールを持ち、シンプルに攻撃を差配した。
41分、山根のスルーパスで抜け出した家長が右クロス。
そして42分、大島の柔らかい縦パスを知念がバイタルで受ける。
 宮澤裕樹(10)が触ったボールが家長に転がり、同点ゴールを決めた。
44分、GK中野小次郎(44)のミスパスから、家長が知念へラストパス。
 知念は力強くシュートするが、GK中野が止めた。

■2nd half
札幌のマンマークが遅れ始め、川崎のビルドアップに余裕が生まれる。
 48分と49分、遠野が続けて2本のミドルを放つ。
 65分、チャナのループパスで遠野が抜け出したが、転んでしまった。

追加点は札幌が先に奪った。
 66分、福森晃斗(5)の右CKを荒野拓馬(27)がヘッドでゴール。
 福森の素晴らしいキックから、きれいなゴールが決まった。

川崎は再びリードされたが、58分に投入された小林悠が窮地を救う。
 69分、脇坂がチャナにパスを入れ、戻ったボールが脇坂に当たる。
 緩く飛んだボールを、小林悠がジャンピングボレーで同点とした。

続いて86分。
 ダミアンがGK中野を追いかけて、マルシーニョがPA内でボールを奪う。
 ゴール前の混戦から最後は小林悠が押し込んで、逆転に成功。
家長、マルシーニョにもゴールが生まれ、大勝した。

■summary
札幌は2回リードを奪い、良い内容だった。
 勇敢なマンマークも効いていて、川崎の攻撃を封じた。
 しかし、時間が経つと対応が遅れ始めて、最後は失点を重ねた。
 撤退してブロックを組む時間を増やしても良いかもしれない。

GK中野小次郎(44)は身長200cmのサイズを活かした。
 5失点したものの、44分の家長、49分の遠野のシュートをセーブ。
 足元は得意でなく、44分、69分に川崎にボールを奪われてしまう。
 

福森晃斗(5)と川崎の3マスコッツ。

川崎は5ゴールで圧勝した。
 2度リードを許す苦しい展開となったが、見事に逆転した。
 今季のJ1リーグでゴールがなかった小林悠が、2点を決めて復活を遂げる。
 大島の才能溢れるゲームコントロールも冴えていた。

次は中3日、天皇杯3回戦東京ヴェルディ(J2)戦(天皇杯 R32)。
 3回戦は、下位カテゴリーのホーム開催が原則だが、今回は等々力開催。
 その次の磐田戦(J1 #18)を見据え、ターンオーバーしつつ、勝ち上がりたい。

■goal
42,89家長昭博(41) 69,86小林悠(11) 90+6マルシーニョ(23) 
28青木亮太(11) 66荒野拓馬(27)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 ビルドアップに数多く参加する。90+1分、西大伍(20)のシュートをセーブ。
山根視来(13) 6.0 代表の疲れを感じさせなかった。40分、右クロス。73分、インターセプト。
谷口彰悟(5) 6.5 粘り強くクロスを跳ね返し、PA内を守る。マンマークを苦にせず、パスを出す。
車屋紳太郎(7) 6.5 41分、ヘッド。43分、ドリブルで持ち上がる。65分、左クロスをクリア。
橘田健人(8) 6.0 馴れないLSBだが、運動量で貢献。44分、遠野へロングパス。85分、左クロス。
大島僚太(10) 7.0 シンプルかつ驚きのあるプレーで試合を操った。60分、78分にシュート。
脇坂泰斗(14) 6.0 3分、右FKを直接バーに当てる。大島と家長の間で、ショートパスを続ける。
遠野大弥(19) 6.0 48分、49分にミドル。59分、60分には倒されてFKを獲得。良く走っていた。
家長昭博(41) 7.5 42分、89分にゴール。73分、86分にもシュート。右クロスも多く入れた。
知念慶(20) 6.0 下がって受けてCBを引き出す。44分、シュート。58分、左足首負傷で交代。
チャナ(18) 6.0 左FWで復帰。11分、左クロス。65分、遠野へロングパス。68分、ドリブル。

■sub
58(20)小林悠(11) 8.0 圧巻の2ゴールでチームを勝利に導く。78分、大島へスルーパス。
74(18)マルシーニョ(23) 6.5 90+1分、谷口のクリアボールからDF2人を抜き去ってゴール。
82(19)シミッチ(6) 6.0 ルーズボールを拾い、ハイボールを跳ね返す。中盤を安定させた。
82(14)ダミアン(9) 6.0 GKやCBに猛然とプレスを掛け続けて、86分の逆転ゴールを生む。

■bench
丹野研太(27) 山村和也(31) 佐々木旭(15)

■coach
鬼木達 6.5 知念の負傷で投入した小林悠の活躍で逆転勝利。橘田のLSBも良かった。

■referee
笠原寛貴 5.0 悪くはなかったが、60分から札幌にイエロー3枚を乱発。冷静さを欠いた。

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2022/06/02

220601川崎5-0札幌大学(天皇杯 R64)

川崎5-0札幌大学(等々力, 18:00KO, 4,667人/100%)

連敗となった京都戦(J1 #16)から中2日。
 今年の天皇杯は2回戦からで、札幌大学との対戦。
 5月14日の福岡戦(J1 #13)から続く6連戦の最後の試合となる。

水曜日の等々力開催だが、なぜか18時のキックオフ。
 19時からであれば、もっと多くの人が観戦できたと思われる。

2週間の代表ウィークに入り、谷口と山根が日本代表に参加して不在。
 さらにU19代表フランス遠征に、高井幸大が参加している。


先発は、京都戦から8人が変わる。
 続けて先発するのは、車屋と佐々木、遠野の3人だけ。
 GK丹野、松井、山村、シミッチ、瀬古樹、小塚、知念、マルシーニョが新たに先発する。
  GK丹野は、今シーズン初出場となった。
 橘田、脇坂、小林悠はベンチ、GKソンリョン、ダミアン、宮城天はベンチ外となる。

ベンチには、新たにGK安藤、田邉、永長が入る。


札幌大学は、2年ぶり25回目の天皇杯出場。
 北海道予選に優勝し、1回戦は山梨学院大学PEGASUS(山梨県代表)に勝利した。

■1st half
札幌大学はキックオフから仕掛けてくる。
 1分、左サイドから2回クロスを入れる。
 全力でプレスを仕掛けたが、すぐに川崎は落ち着いた。

2分と4分にマルシーニョ、8分に遠野の決定機を作り、先制は13分。
 山村が右サイドを高く持ち上がって入れたクロスを遠野が落とす。
 知念のラストパスから、小塚が冷静にゴールに蹴り込んだ。

川崎のゴールラッシュが続く。
 16分、瀬古樹の左CKをシミッチがヘッドでゴール。
 20分、シミッチのロングシュートの跳ね返りを知念が押し込んでゴール。
 26分、瀬古樹が美しいミドルループを沈めた。
あっという間に4点差となっても、川崎は攻撃を続けた。

札幌大学は、ミスが多くなってしまった。
 川崎の圧力を受け、プレースピードを上げてしまってパスがつながらない。
 ゴール前のクリアも遠くへ蹴り出せず、川崎の連続攻撃を許した。

■2nd half
ハーフタイムで、永長鷹虎を投入する。
 左ウイングに入ったが、遠野と入れ替わって右に移る。
すると65分、知念がPA内で粘ったところから、初ゴールを決めてみせた。
 その後もテクニカルなプレーを見せて、最高のデビュー戦となった。

川崎の優位が続いたが、後半のゴールは1つにとどまった。
 中盤をはじめとして、前半に比べて動きが少なくなった。

札幌大学は、5点差となった直後に、チャンスを作った。
 66分、河合駿樹(6)がロングシュート。
 67分、山内陸(10)の右CKを中村蓮祈(19)がヘッド。

■summary
札幌大学は、キックオフ直後にチャンスを作った。
 ただ、2分にマルシーニョに決定機を作られると、その後は一方的に攻められる。
 プレスに出ても簡単に前線まで運ばれて、プレーに迷いが出てしまう。
 立て直す時間もなく、あっという間に4失点した。

後半は、川崎がペースを落としたこともあって、戦えていた。
 もし無失点のまま耐えることができていれば、善戦できたかもしれない。


Gゾーンまで挨拶に来てくれた札幌大学。

キャプテンマークを巻いた車屋紳太郎(7)。

川崎は前半のうちに圧倒した。
 同点のまま進む展開は避けたかったので、13分の小塚の先制ゴールは大きかった。
 その後も次々と追加点を決めて、危な気なく勝利した。

後半は1ゴールだけだったが、悪くはなかった。
 瀬古樹、松井、遠野の3人がフリーランを繰り返して、札幌大学の陣形を崩した。
 シミッチがアンカーで君臨し、攻守ともに力強く牽引した。

代表ウィークを挟み、次の公式戦は中16日の札幌戦(J1 #17)。
 しっかり休養を取って、良いプレーを取り戻してほしい。

■goal
13小塚和季(17) 16シミッチ(6) 21知念慶(20) 26瀬古樹(16) 65永長鷹虎(26)

■judge
丹野研太(27) 6.0 プレー機会は少ないが、安定したキャッチ。大きな声を味方に掛け続ける。
松井蓮之(25) 6.0 33分、35分にシュート。ワンタッチプレーが多く、運動量が落ちなかった。
山村和也(31) 6.0 31分、右サイドを上がってクロスで先制点を生む。ロングボールを狙った。
車屋紳太郎(7) 6.5 時に持ち上がってビルドアップ。札幌大学のカウンターを完全に封じた。
佐々木旭(15) 6.0 23分、ミドル。左クロスを多く入れたが、味方に合わず。精度を上げたい。
シミッチ(6) 7.5 高さでピッチを支配。16分、CKをヘッドでゴール。20分、81分にはミドル。
瀬古樹(16) 7.0 1アシスト。26分、ゴラッソを決める。繰り返し動いて、縦にパスを入れた。
小塚和季(17) 6.5 13分、コースを撃ち抜く先制ゴール。魅惑的なスルーパスを繰り出した。
遠野大弥(19) 6.5 8分、右ポストに当てる。35分、松井にヒール。80分に知念にラストパス。
知念慶(20) 7.0 1ゴール2アシスト。多くのDFに囲まれても、PA内で余裕を持ってプレーする。
マルシーニョ(23) 6.0 2分と4分に決定的なヘッド。29分にシュート。走るスペースはなかった。

■sub
HT(23)永長鷹虎(26) 6.0 デビュー戦ゴール。トリッキーな足技も見せ、75分にシュート2本。
75(15)田邉秀斗(30) 5.5 LSB。積極的に高い位置を取り続ける。84分、89分には左クロス。
85(19)家長昭博(41) 5.5 スピードを上げず、ゆったりとプレー。90分、永長へスルーパス。

■bench
安藤駿介(21) 橘田健人(8) 脇坂泰斗(14) 小林悠(11) 

■coach
鬼木達 6.0 前半の4ゴールで試合を決める。選手交代は3人だけ。早く田邉を出したかった。

■referee
川俣秀 5.5 コンタクトの少ない試合を、良くまとめた。ときに不可解なジャッジもあった。

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