2022/06/02

220601川崎5-0札幌大学(天皇杯 R64)

川崎5-0札幌大学(等々力, 18:00KO, 4,667人/100%)

連敗となった京都戦(J1 #16)から中2日。
 今年の天皇杯は2回戦からで、札幌大学との対戦。
 5月14日の福岡戦(J1 #13)から続く6連戦の最後の試合となる。

水曜日の等々力開催だが、なぜか18時のキックオフ。
 19時からであれば、もっと多くの人が観戦できたと思われる。

2週間の代表ウィークに入り、谷口と山根が日本代表に参加して不在。
 さらにU19代表フランス遠征に、高井幸大が参加している。


先発は、京都戦から8人が変わる。
 続けて先発するのは、車屋と佐々木、遠野の3人だけ。
 GK丹野、松井、山村、シミッチ、瀬古樹、小塚、知念、マルシーニョが新たに先発する。
  GK丹野は、今シーズン初出場となった。
 橘田、脇坂、小林悠はベンチ、GKソンリョン、ダミアン、宮城天はベンチ外となる。

ベンチには、新たにGK安藤、田邉、永長が入る。


札幌大学は、2年ぶり25回目の天皇杯出場。
 北海道予選に優勝し、1回戦は山梨学院大学PEGASUS(山梨県代表)に勝利した。

■1st half
札幌大学はキックオフから仕掛けてくる。
 1分、左サイドから2回クロスを入れる。
 全力でプレスを仕掛けたが、すぐに川崎は落ち着いた。

2分と4分にマルシーニョ、8分に遠野の決定機を作り、先制は13分。
 山村が右サイドを高く持ち上がって入れたクロスを遠野が落とす。
 知念のラストパスから、小塚が冷静にゴールに蹴り込んだ。

川崎のゴールラッシュが続く。
 16分、瀬古樹の左CKをシミッチがヘッドでゴール。
 20分、シミッチのロングシュートの跳ね返りを知念が押し込んでゴール。
 26分、瀬古樹が美しいミドルループを沈めた。
あっという間に4点差となっても、川崎は攻撃を続けた。

札幌大学は、ミスが多くなってしまった。
 川崎の圧力を受け、プレースピードを上げてしまってパスがつながらない。
 ゴール前のクリアも遠くへ蹴り出せず、川崎の連続攻撃を許した。

■2nd half
ハーフタイムで、永長鷹虎を投入する。
 左ウイングに入ったが、遠野と入れ替わって右に移る。
すると65分、知念がPA内で粘ったところから、初ゴールを決めてみせた。
 その後もテクニカルなプレーを見せて、最高のデビュー戦となった。

川崎の優位が続いたが、後半のゴールは1つにとどまった。
 中盤をはじめとして、前半に比べて動きが少なくなった。

札幌大学は、5点差となった直後に、チャンスを作った。
 66分、河合駿樹(6)がロングシュート。
 67分、山内陸(10)の右CKを中村蓮祈(19)がヘッド。

■summary
札幌大学は、キックオフ直後にチャンスを作った。
 ただ、2分にマルシーニョに決定機を作られると、その後は一方的に攻められる。
 プレスに出ても簡単に前線まで運ばれて、プレーに迷いが出てしまう。
 立て直す時間もなく、あっという間に4失点した。

後半は、川崎がペースを落としたこともあって、戦えていた。
 もし無失点のまま耐えることができていれば、善戦できたかもしれない。


Gゾーンまで挨拶に来てくれた札幌大学。

キャプテンマークを巻いた車屋紳太郎(7)。

川崎は前半のうちに圧倒した。
 同点のまま進む展開は避けたかったので、13分の小塚の先制ゴールは大きかった。
 その後も次々と追加点を決めて、危な気なく勝利した。

後半は1ゴールだけだったが、悪くはなかった。
 瀬古樹、松井、遠野の3人がフリーランを繰り返して、札幌大学の陣形を崩した。
 シミッチがアンカーで君臨し、攻守ともに力強く牽引した。

代表ウィークを挟み、次の公式戦は中16日の札幌戦(J1 #17)。
 しっかり休養を取って、良いプレーを取り戻してほしい。

■goal
13小塚和季(17) 16シミッチ(6) 21知念慶(20) 26瀬古樹(16) 65永長鷹虎(26)

■judge
丹野研太(27) 6.0 プレー機会は少ないが、安定したキャッチ。大きな声を味方に掛け続ける。
松井蓮之(25) 6.0 33分、35分にシュート。ワンタッチプレーが多く、運動量が落ちなかった。
山村和也(31) 6.0 31分、右サイドを上がってクロスで先制点を生む。ロングボールを狙った。
車屋紳太郎(7) 6.5 時に持ち上がってビルドアップ。札幌大学のカウンターを完全に封じた。
佐々木旭(15) 6.0 23分、ミドル。左クロスを多く入れたが、味方に合わず。精度を上げたい。
シミッチ(6) 7.5 高さでピッチを支配。16分、CKをヘッドでゴール。20分、81分にはミドル。
瀬古樹(16) 7.0 1アシスト。26分、ゴラッソを決める。繰り返し動いて、縦にパスを入れた。
小塚和季(17) 6.5 13分、コースを撃ち抜く先制ゴール。魅惑的なスルーパスを繰り出した。
遠野大弥(19) 6.5 8分、右ポストに当てる。35分、松井にヒール。80分に知念にラストパス。
知念慶(20) 7.0 1ゴール2アシスト。多くのDFに囲まれても、PA内で余裕を持ってプレーする。
マルシーニョ(23) 6.0 2分と4分に決定的なヘッド。29分にシュート。走るスペースはなかった。

■sub
HT(23)永長鷹虎(26) 6.0 デビュー戦ゴール。トリッキーな足技も見せ、75分にシュート2本。
75(15)田邉秀斗(30) 5.5 LSB。積極的に高い位置を取り続ける。84分、89分には左クロス。
85(19)家長昭博(41) 5.5 スピードを上げず、ゆったりとプレー。90分、永長へスルーパス。

■bench
安藤駿介(21) 橘田健人(8) 脇坂泰斗(14) 小林悠(11) 

■coach
鬼木達 6.0 前半の4ゴールで試合を決める。選手交代は3人だけ。早く田邉を出したかった。

■referee
川俣秀 5.5 コンタクトの少ない試合を、良くまとめた。ときに不可解なジャッジもあった。

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