2022/06/26

220625川崎1-1磐田(J1 #18)

川崎1-1磐田(等々力, 19:00KO, 19,024人)

ウノゼロで敗れた東京V戦(天皇杯 R32)から中2日。
 天皇杯の大会は終わったが、すぐ試合がやってくる。
 J1リーグは17チームとの対戦が一巡して、後半に入る。

大久保嘉人ラストキックセレモニー。
 神輿に乗って登場。

先発は、ターンオーバーした東京V戦から9人が変わる。
 1週前の札幌戦(J1 #17)と10人が同じ先発で、フルメンバーに戻した。
 札幌戦で負傷交代した知念慶が外れ、2ゴールの小林悠が先発する。
ベンチには札幌戦と比べ、瀬古樹と塚川が入り、佐々木が外れた。


俺達は大津祐樹を待っている #11。

6月21日、突発性難聴で検査治療中との発表されました。復帰時期未定。
磐田はJ1リーグ4勝6分7敗の暫定14位。
 降格圏の16位から、勝ち点2差となっている。
監督は、2001年まで川崎でプレーした伊藤彰。

アウェイでの対戦は、ドローだった。
 220406磐田1-1川崎(J1 #7)

■1st half
川崎がじっくりCBから組み立てていく。
 大島はやはり圧倒的で、狭いスペースでも前を向いてパスを出した。
 さらに脇坂や家長が絡むことで、磐田の守りを動かしていく。

左からチャナが仕掛け、右はいつもの山根、家長、脇坂の3人で崩す。
 慌ててクロスを上げることなく、バイタルに戻して楔を打ち込んだ。

先制点は33分。
 ハーフラインを大きく越えた谷口が、ふわっとボールを入れる。
 山根がPA内に走り込み、ダイレクトで合わせる。
 GK三浦龍輝(21)が届かないファーに飛んで、ゴールに吸い込まれた。

磐田はときどきカウンターを仕掛ける。
 杉本健勇(9)は孤立しがちで、チャンスを作れない。
 左サイドでは、大森晃太郎(8)と松本昌也(14)が仕掛けていた。

■2nd half
後半になっても川崎が力強く押し込んでいく。
 53分、チャナのロングパスを受けて、山根が右クロス。
 55分、大島のスルーパスでチャナが完全に抜け出す。
  GK三浦と1対1となり、コースを狙ったシュートは右ポストを叩いた。

ただ、先に運動量が落ちたのは、川崎だった。
 ジュビロが空き始めたスペースを使って盛り返していく。
 80分あたりから、セカンドボールを拾って何度も攻撃を続ける。
少しずつチャンスを作っていった85分。
 遠藤保仁(50)の右CKを、伊藤槙人(6)がニアで合わせて同点ゴールを決める。
88分、ジャーメイン良(19)のヘッドは、惜しくも右ポストを叩いた。

川崎は攻め手がなく、もう1点取ることは難しかった。

■summary
磐田は前半、なすすべなく川崎の攻撃を許した。
 プレスに出ても捕まえられず、ゴール前に撤退して5バックで守る。
後半になって前からの守備を強めるが、ラインの背後を狙われた。
 それでも1失点にとどめたことで、勝ち点1を得ることができた。

遠藤保仁の精度の高いプレースキックを活かした戦術だった。
 大きく失点しなければ、勝ち点を重ねていけると思われる。


伊藤彰と鬼木達。
生え抜きのアキラが磐田の監督で、鹿島から期限付きでやってきた鬼木が川崎の監督。
時の流れを感じさせます。

川崎は前半、良いプレーができていた。
 大島に時間があったので、そこを起点に崩していった。
後半になると、大島が封じられてしまう。
 サポートの動きが減って、パスコースを作れない。
 暑さの中、磐田よりも先に走れなくなってしまった。

残念ながらドローになってしまった。
 決定機やシュートまで至らず、ゴールが少ない状況となっている。
 ただ、内容は悪くないので、このまま突き詰めていってほしい。

82分、RSB山根が負傷交代してしまった。
 仮に欠場することとなれば、松井蓮之に出番が来るかもしれない。
 ACLや天皇杯での起用を経て、J1リーグでも活躍を期待したい。

次は、中6日でアウェイC大阪戦(J1 #18)。
 ACLも天皇杯もなくなって、日程には余裕が出てくる。
 しっかりと内容を整備しながら、勝利していきたい。

■goal
33山根視来(13) 
85伊藤槙人(6) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 プレー機会は少なく、失点はノーチャンス。62分、遠藤のミドルをキャッチ。
山根視来(13) 6.5 33分、長距離を走って美しい先制ゴール。82分、足の負傷により途中交代。
谷口彰悟(5) 6.5 16分、大島の左クロスをヘッド。33分、アシスト。安定して守っていた。
車屋紳太郎(7) 5.5 14分に大森、43分に杉本を止める。85分、伊藤に身体を当て切れなかった。
橘田健人(8) 5.5 45+1分、杉本から奪取。LSBで先発し、71分にアンカー、82分にRSBに動く。
大島僚太(10) 6.5 走る必要性がないほど、圧巻の技術を見せた。55分、チャナへスルーパス。
脇坂泰斗(14) 5.5 18分、小林の落としからPAに侵入する。セットプレーは精度をやや欠いた。
遠野大弥(19) 6.0 鋭いスプリントで戻り、守備の穴を埋めた。14分、山根のクロスをシュート。
家長昭博(41) 6.0 22分、右ポケットからシュート。右クロスを入れ続け、中央や左に動いた。
小林悠(11) 5.5 18分、22分にワンタッチで味方につないだ。68分、家長のクロスをヘッド。
チャナ(18) 6.0 44分に橘田、53分に山根へスルーパス。55分、ドリブルで独走してシュート。

■sub
61(19)マルシーニョ(23) 5.5 74分、ドリブルでFKを獲得。左サイドのスペースは消された。
71(14)瀬古樹(16) 5.5 大島と家長の周囲で動いた。90+1分、中央のFKはわずかにゴール上。
71(18)塚川孝輝(3) 5.0 LSBに入る。パスをつながず、前に蹴り出して相手にボールを渡した。
82(13)シミッチ(6) 5.5 85分、深く押し込まれた自陣でクリア。90+3分、パスミスでロスト。
82(11)ダミアン(9) 5.0 前にプレスを仕掛ける。ボールにほとんど触ることができなかった。

■bench
丹野研太(27) 山村和也(31) 

■coach
鬼木達 5.0 塚川の起用は奏功しなかった。ベンチに知念慶と宮城天が不在で、打つ手が少なかった。

■referee
松尾一 6.5 ストレスなく素晴らしいジャッジ。4枚のイエローカードを提示したが、いずれも妥当。

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