2025/07/05

250629東京V1-0川崎(J1 #22)

東京V1-0川崎(味の素スタジアム, 18:00KO, 22,326人)

ACLEで延期された新潟戦(J1 #15)から中3日。
 J1リーグ第22節は、28日(土)に7試合が開催されたが、東京V戦は29日(日)の開催。
 川崎にとって、中2日ではなく中3日となったことは望ましいこと。
 なお、28日(土)の味の素スタジアムは、FC東京が使っていた。


先発は、新潟戦から3人を変更する。
 新たに先発するのは、丸山、大島、橘田の3人。
 ジェジエウ、河原、山本がベンチに回る。

ベンチにはGK安藤が入り、GKソンリョンと小林悠が外れた。
 ソンリョンは、開始2時間前のメンバー発表ではベンチ入りだった。
 その後にアクシデントがあり、急遽安藤と差し替えられた。


東京ヴェルディは、J1リーグ6勝6分9敗で暫定15位(第22節開始前)。
 J1リーグは2連敗中で、少し調子を落としている。
 中7日と川崎より余裕ある日程。

等々力での対戦は、スコアレスドローだった。
 250420川崎0-0東京V(J1 #11)

■1st half
ロングボールを蹴り合う形でスタートする。
 7分、三浦の左クロスを、神田が抜け出してヘッド。
11分、マルシーニョにアクシデント。
 足を痛めてプレー続行できず、13分に宮城天と交代する。
 19分、脇坂が正面右から直接FKを狙う。

ヴェルディは、森田晃樹(7)、齋藤功佑(8)、平川怜(16)がショートパスをつなぐ。
 中盤で小気味良くプレスをかわすが、フィニッシュには持ち込めない。
 13分、森田の右CKを、谷口栄斗(3)がフリーでヘッド。

29分、佐々木旭の右スローイン。
 橘田のリターンパスが浮き、佐々木旭が大きくキックミスしてCKを与える。
 ここから続いた3本目の右CKを、谷口が流してファーの深澤大輝(2)が先制ゴール。

失点後、川崎はスピードを少し上げる。
 伊藤達哉がドリブルで仕掛け、両SBがクロスを入れる。
 44分、脇坂の右ロングクロスを神田がヘッド。

■2nd half
後半開始から、山本と山田新を投入する。
 46分、高井のロングフィードを、宮城天がヘッドでPA中央へ折り返す。
  山田新がDF綱島悠斗(23)を手で抑えながらシュートする。
 50分、三浦のクロスをPA内で脇坂が落とし、伊藤達哉がシュート。
 54分、高井が縦パスを入れて、山田新がシュート。

ヴェルディは51分、GKマテウス(1)のロングフィード。
 高井とGK山口の呼吸が合わず、新井悠太(40)が抜け出したが丸山がブロック。
 52分、森田の右CKを、またも谷口がフリーで折り返す。
 55分、齋藤が右ポケットからフリーでクロスを入れる。

川崎は引き続きサイドから攻めようとする。
 ヴェルディはラインを押し上げて、コンパクトな陣形を保つ。
 左右にボールを動かしても、辛抱強く修正されて崩せなかった。

65分、橘田に代えて大関を投入する。
 ボランチに脇坂を下げ、ボールタッチの回数を増やした。
 脇坂は丁寧にさばいたが、前に展開できず、第1選択肢はバックパスとなる。
 トップ下の大関が受けに下がってくると、前線に選手が少なくなった。

ヴェルディは、手堅く決定機を作る。
 72分、松橋優安(19)の右クロスを染野唯月(9)がシュート。
 90+5分、谷口のロングフィードで染野が抜け出すが、シュートできなかった。

■summary
ヴェルディは、森田晃樹、齋藤功佑、平川怜の3人が攻守に効いた。
 ただ、1トップは、もともとウィングが主戦場の新井悠太(40)。
 結果が出ない時期が続いたためと思われるが、FW木村勇大(10)はベンチ外。
 FW染野唯月(9)、山見大登(11)もベンチスタートで、変則的なスタイルを採用した。

13分、32分、52分と森田晃樹のCKを谷口栄斗がフリーで触った。
 これだけ再現性が高ければ、セットプレーのゴールも大きく期待できる。
 そして、32分の深澤大輝のゴールを守り切り、勝利した。


川崎は残念ながらゴールを奪えなかった。
 全体の走行距離107.833kmは、ヴェルディの117.184kmより10kmも短い。
 これだけ運動量の差があっては、優勢を築くことは難しい。
 ヴェルディの最終ラインの背後を突く動きも少なく、崩せなかった。
 日程的な不利がある中で、体力面を把握できなかったベンチの問題といえる。

マルシーニョが負傷交代し、左ウィングに入った宮城天は、下がり気味でプレー。
 後ろ向きでボールを引き出したが、その次のパスを味方に渡せなかった。

リードされた後も、ゴールを目指す強い意欲を感じられなかった。
 ボランチに移動した脇坂は、プレスを受けるとバックパスを選択する。
 低い位置でのロストを避けたのかもしれないが、前に仕掛けたかった。

次は中5日でホーム鹿島戦(J1 #23)。
 勝てなくとも悪くない内容を見せてほしい。

■goal
32深澤大輝(2) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 72分、染野唯月のシュートをセーブ。51分、高井との連係ミスで飛び出さず。
佐々木旭(5) 5.5 29分、キックミスでCKを与える。87分、89分、90分と終盤に多くの右クロス。
高井幸大(2) 5.5 縦パスを入れて仕掛けた。43分、51分、90+5分のハイボールを処理しきれず。
丸山祐市(35) 6.5 41分、51分にシュートブロック。89分、90+2分に前線でクロスをヘッド。
三浦颯太(13) 5.0 7分、神田への左クロス。52分、パスミス。77分、山田新へロングフィード。
橘田健人(8) 5.5 19分、20分に連続してインターセプト。21分、ミドル。41分、ボールロスト。
大島僚太(10) 5.0 ロングボール中心で活きなかった。43分、スプリントして太ももを痛めたか。
伊藤達哉(17) 6.0 ドリブルで相手を剥がしていく。50分、PA内でシュート。69分、イエロー。
脇坂泰斗(14) 5.0 44分、神田へ右クロス。50分、伊藤に落とす。ボランチでは前に展開できず。
マルシーニョ(23) 5.5 9分、自陣守備でFK獲得。11分、翁長聖(22)と接触して足を痛めて交代。
神田奏真(38) 6.0 7分に三浦、44分に脇坂のクロスをヘッド。17分、25分とパントに競り勝つ。

■sub
13(23)宮城天(24) 5.0 下がってパスを引き出すが味方に渡せず。45+2分、左CKからシュート。
HT(10)山本悠樹(6) 5.5 ゆったりと持って組み立てる。67分、正面からのFKはGKがキャッチ。
HT(38)山田新(20) 6.0 46分、54分、77分にシュート。86分、GKプレスでスローイン獲得。
65(8)大関友翔(16) 6.0 67分、FK獲得。よく走ってパスを受ける。80分、持ちすぎてロスト。
74(17)家長昭博(41) 5.5 80分、90分にキープ。84分、右クロス。佐々木旭の上がりを促す。

■bench
安藤駿介(21) VW際(31) ジェジエウ(4) 河原創(19) 

■coach
長谷部茂利 5.0 選手の疲労を見極められず完敗した。脇坂のボランチ起用は奏功せず。

■referee
小屋幸栄 6.0 バランス良く納得感のあるジャッジ。イエロー4枚は多かった。

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2025/06/27

250625川崎3-1新潟(J1 #15)

川崎3-1新潟(U等々力, 19:00KO, 20,905人)

力及ばず敗戦となった神戸戦(J1 #21)から中3日。
 ACLEのため5月6日/7日から延期されていたJ1リーグ第15節ホーム新潟戦。
 横浜FCと神戸とはホーム&アウェイを終えているが、新潟とは今季初対戦。
 そしてこの新潟戦で、全チームとの対戦が一巡する。


先発は、神戸戦から4人を変更する。
 新たに先発するのは、ジェジエウ、三浦、伊藤、J1リーグ初先発の神田。
 外れる橘田、丸山、家長、山田新はベンチに回る。

ベンチにはVW際が入り、田邉、アイダルと大島が外れた。


新潟は、J1リーグで4勝7分9敗で暫定18位。
 福岡戦(J1 #21)から中3日の日程は川崎と同じ。
 ただ、福岡戦の翌22日、今季就任した樹森大介監督との契約を解除。
 コーチだった入江徹新監督が、就任4日目で初めての指揮を執る。

2024年の対戦は、新潟の2勝1分1敗だった。
 240622新潟2-2川崎(J1 #19)
 240927川崎5-1新潟(J1 #32)
 241009新潟4-1川崎(YLC SF #1)
 241013川崎0-2新潟(YLC SF #2)

■1st half
新潟はPA近くでファウルを繰り返す。
 4分、マルシーニョが得たFKを、山本が正面左から直接狙う。
 12分、ほぼ同じ位置で伊藤達哉がFKを獲得。
 今度は脇坂が蹴ると、高い軌道で壁を越えて、バー下側に当てて先制ゴール。

新潟は詰まることも多かったが、細かくつなぐ。
 6分、右CKの流れから、谷口海斗(7)が左からシュート。
 25分、中央左から星雄次(19)がミドル。
 30分、堀米悠斗(31)の左クロスを、小野裕二(99)がボレー。

川崎は攻勢を受け止めつつ、FKで追加点。
 35分、山本の左FKをジェジエウが戻し、神田が頭で押し込んだ。

■2nd half
新潟がさらにボールを持って押し込む。
 LCB稲村隼翔(3)が組み立てて、両サイドを使う。
 左から堀米悠斗、右からダニーロ・ゴメス(11)がクロスを入れる。

GK山口のセーブを中心に、無失点で耐えていく。
 63分、稲村隼翔が持ち上がってロングシュート。
 67分、稲村の強い縦パスを、奥村仁(30)がゴール前でシュート。
 72分、奥村仁が左から中に入り込んでミドル。
 86分、秋山裕紀(6)の左クロスの流れから、太田修介(28)がシュート。
 新潟は多くのシュートを放つが、ゴールは決まらなかった。

90+1分、自陣深くからのカウンター。
 囲まれながらも山本が、右スペースに走り出す伊藤達哉にふわっとパスを通す。
 伊藤達哉の強いラストパスを、大関が完璧なトラップからゴールした。

■summary
新潟は前半、RSB藤原奏哉(25)の守備が精彩を欠いた。
 4分、12分、35分にFKを与え、そこから2失点を喫した。
 仕掛けられる局面が続いていて難しかったが、我慢したかった。

90+5分、GK田代琉我(21)のロングキックで抜け出た奥村仁(30)がゴール。
 攻勢を続けてもゴールを奪えなかった中、手数を掛けずあっさり決まった。
 とはいえ、3点差ですでにロスタイムだったので、残念ながら遅かった。


川崎は前半、バイタルまで運んでボールを動かす。
 ショートパスだけでなく、マルシーニョや伊藤達哉がドリブルで仕掛ける。
 ゴールに近い位置で得たFKから、2ゴールを奪うことができた。

神田奏真は、ACLE準決勝アルナスル戦(ACLE SF)以来、2度目の先発。
 ジェジエウの折り返したボールに、誰よりも早く反応して押し込んだ。
 アウェイのブリーラム戦(ACLE GL #5)に続いての2ゴール目。
 J1リーグで初、そして等々力で初のゴールとなった。

ジェジエウは、4月6日の町田戦(J1 #9)で左ハムストリング肉離れから復帰。
 前節神戸戦でベンチ入りしたが出場機会はなく、新潟戦で先発した。
 強く遠くに飛ばすクリアは健在で、神田のゴールをアシスト。
 79分、両足を攣って交代したが、コンディションを上げていってほしい。

次は中3日でアウェイ東京V戦(J1 #22)。
 選手を入れ替えながら、勝利したい。

■goal
12脇坂泰斗(14) 35神田奏真(38) 90+1大関友翔(16) 
90+5奥村仁(30)

■judge
山口瑠伊(98) 7.5 6分の谷口海斗、72分の奥村仁、86分の太田修介とビッグセーブを連発した。
佐々木旭(5) 6.0 10分、39分にボールカットから伊藤達哉につなぐ。攻め上がりは少な目だった。
ジェジエウ(4) 6.5 ヘッドで落として1アシスト。25分、シュートブロック。両足を攣って交代。
高井幸大(2) 6.0 51分、バイタルまで上がりマルシーニョへ縦パス。失点は奥村に抜け出される。
三浦颯太(13) 6.0 ダニーロ・ゴメスに対峙する。40分、69分に左クロス。42分、縦へドリブル。
河原創(19) 6.0 駆け巡ってスペースを削る。43分、ミドルをブロック。51分、2人連続タックル。
山本悠樹(6) 6.5 FKで神田のゴールを生む。90+1分、伊藤へループパス。90+10分、イエロー。
伊藤達哉(17) 6.5 鋭いラストパスで大関をアシスト。ゴールに向かってドリブルを仕掛け続ける。
脇坂泰斗(14) 6.5 華麗にFKをゴールに沈める。34分、中央で受け、マルシーニョに展開した。
マルシーニョ(23) 6.0 23分、河原の右クロスをヘッド。伊藤達哉とのペアでカウンターを担う。
神田奏真(38) 6.0 J1リーグ初ゴール。28分、ジェジエウの右クロスをヘッド。プレスも頑張る。

■sub
68(23)宮城天(24) 6.0 69分、三浦を縦に走らせるパス。90+4分、ドリブルから右クロス。
68(38)小林悠(11) 5.5 71分、宮城天の右クロスをヘッド。押される展開の中、守備が長かった。
79(4)丸山祐市(35) 5.5 左CBで緊急出場。いつもどおり落ち着いて新潟の攻撃に対応する。
79(19)橘田健人(8) 6.0 80分、バイタルでカット。85分、PA内でボール回収もパスをつなげず。
88(14)大関友翔(16) 6.5 伊藤達哉のラストパスをトラップして1ゴール。90+8分、ボレー。

■bench
ソンリョン(1) VW際(31) 家長昭博(41) 山田新(20) 

■coach
長谷部茂利 6.5 セットプレーから2点リードし、的確に選手交代しながら勝利した。

■referee
川俣秀 5.5 後半、安定感を失う。選手が負傷で長く倒れたままでもプレーを止めなかった。

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2025/06/24

250621川崎1-2神戸(J1 #21)

川崎1-2神戸(U等々力, 19:00KO, 23,103人)

雨中のアウェイ横浜FC戦(J1 #20)から中6日。
 ホーム等々力に戻ってきて、神戸戦。
 この神戸戦から中3日の3連戦が始まるが、2月から続く過密日程ほどの厳しさは感じない。


先発は、横浜FC戦から3人が変わる。
 新たに橘田、河原、家長が先発して、佐々木旭がLSBに回る。
 大島と伊藤はベンチに回り、三浦はベンチ外となった。

ベンチには、ジェジエウとアイダルが入り、車屋が外れる。
 ジェジエウは、4月6日の町田戦(J1 #9)での左ハムストリング肉離れから復帰する。


ヴィッセル神戸は、J1リーグ10勝3分6敗で暫定6位。
 川崎に2019-24年に所属した宮代大聖(9)が先発する。
 2013-19年に所属したGK新井章太(21)はベンチスタート。

アウェイでは、神戸が完勝した。
 250416神戸2-1川崎(J1 #12)

■1st half
川崎はプレスの逃げ道を探して前進する。
 6分、山本のパスをバイタルで受けたマルシーニョがラストパス。
 走り込む脇坂が右足でトラップし、アウトサイドで蹴り込んで先制する。

神戸は10分にあっさり同点ゴール。
 LSB永戸勝也(41)のロングスローから、宮代が反転ボレーを決めた。

川崎はその後も縦に攻めていく。
 16分、佐々木旭の縦パスを山田新が落とし、脇坂がミドル。
 17分、山本の左クロスを、マルシーニョがヘッド。

30分を過ぎると、神戸のプレスが効き始める。
 2CBにしっかり詰め、ボランチも消し、GKへのバックパスを促す。
 GK山口がロングボールを蹴っては、セカンドボールを拾われた。
 37分、立ち止まる山本がエリキ(27)に奪われるなど、神戸の時間が続いた。

■2nd half
後半に入っても、神戸がプレスで優勢を保った。
52分、佐々木大樹(13)がミドルを狙うと、丸山がブロックする。
 陣形を立て直す前に、エリキがスルーパスを宮代に出す。
 宮代はターンしながら高井を振り切って、逆転ゴールを沈めた。

リードを許した川崎は、ようやくビルドアップに手を入れる。
 山本が2CBの左脇に落ちて、プレスの逃げ道を作り出す。
 GK山口にも余裕が生まれ、61分に山田新、64分にマルシーニョへロングパスを通す。
 67分に大島が投入されると、想定しにくい動きやパスで前進した。

神戸も防戦一方とはならず、攻め込んで追加点を狙う。
 69分、宮代がPAで受けて、エリキがシュート。
 72分には佐々木大樹がミドル。

81分に山田新、84分に宮城天へと大島がロングボールを届ける。
 88分には河原のパスを宮城天が折り返して、小林悠がボレー。
 リズム良く攻撃を続けたが、同点ゴールは生まれなかった。

■summary
神戸はプレスを緩めず最後まで続けて、川崎を封じた。
 攻撃のメインは、佐々木大樹(13)への精度の高いロングボール。
 佐々木大樹は、佐々木旭や丸山祐市と対峙しながらボールを収めた。

宮代大聖の2ゴールは、いずれも高い技術を活かしたもの。
 川崎U-10時代から将来を嘱望されていて、25歳になった。
 J1リーグ2連覇中の神戸で主力となっているが、世界でプレーする姿も見せてほしい。


アウェイと同じスコアでの敗戦だが、ある程度は立て直した。
 プレスの餌食となる時間帯もありつつ、前進できる機会は作った。
 中6日で、体力的に後手を踏まなかったことも改善の要因となった。
 拮抗する状況には持ち込めたが、残念ながら勝利する力はなかった。

次は中3日で新潟戦(J1 #15)。
 良い内容を続けて、勝利したい。

■goal
6脇坂泰斗(14) 
10,52宮代大聖(9)

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 61分、63分にロングパスを前線に通す。72分、佐々木大樹のミドルをセーブ。
橘田健人(8) 5.5 RSB。10分、宮代のゴールを許す。62分、右クロス。スローインはつなげず。
高井幸大(2) 5.5 18分、自陣のFKをミス。52分、宮代に背後に抜け出される。75分、イエロー。
丸山祐市(35) 5.5 37分、52分にシュートブロック。56分、エリキの突破をPA内でカバーする。
佐々木旭(5) 5.5 82分、カットインからミドル。4分、90分に右クロス。攻め上がりは少なめ。
河原創(19) 5.5 3分、インターセプトから山田新へラストパス。2CBからのパスを引き出せず。
山本悠樹(6) 5.5 17分、マルシーニョへ左クロス。判断が遅く37分、56分に寄せられてロスト。
家長昭博(41) 5.5 囲まれた橘田の救出に出向く。パスの預け先となるが、キープは難しかった。
脇坂泰斗(14) 6.0 1ゴール。16分、山田新の落としをミドル。59分、下がって受けるがロスト。
マルシーニョ(23) 6.0 1アシスト。17分、ヘッド。49分、57分に仕掛けたが複数で囲まれる。
山田新(20) 5.5 ロングキックをマテウス・トゥーレル(3)と単独で競り合う。81分、シュート。

■sub
66(6)大島僚太(10) 6.5 81分に山田新、84分に宮城天へロングパスを入れる。82分、ボレー。
66(41)伊藤達哉(17) 6.0 右ウィング。69分、85分に縦に突破して右クロス。スピードを活かす。
80(14)大関友翔(16) 5.5 82分、ターンから中央を運んでいく。84分、丸山の縦パスを受ける。
80(23)宮城天(24) 6.0 84分、大島のロングパスで抜け出したが、トラップが少し長くなった。
86(20)小林悠(11) 6.0 88分、宮城天の折り返しをボレー。ロングボールに競り勝つのは厳しい。

■bench
ソンリョン(1) 田邉秀斗(15) ジェジエウ(4)  アイダル(44)

■coach
長谷部茂利 5.5 2失点目を喫するまで劣勢を挽回できなかった。終盤、選手交代で巻き返した。

■referee
ウーカシュ・クジュマ(POL) 6.0 不安定な判断もいくつかあったものの、全体としてはまずまず。

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2025/06/16

250614横浜FC0-1川崎(J1 #20)

横浜FC0-1川崎(ニッパツ三ツ沢球技場, 18:00KO, 11,188人)

7ゴールが乱れ飛んだ福島ユナイテッドFC戦(天皇杯 R64)から中2日。
 代表ウィークが終わって、隣町に赴いてアウェイ横浜FC戦。

フル代表の高井、U-20代表を途中離脱した大関、神田が戻ってきた。
 同じU-20代表の土屋は引き続き代表に参加し、この試合まで不在となる。


先発は、福島戦から8人が変わる。
 新たにGK山口、佐々木旭、高井、丸山、山本、大島、伊藤達哉、脇坂が先発する。
 続けて先発するのは、三浦、マルシーニョ、山田新の3人。
 外れる8人のうちアイダルと山内はベンチ外、残りの6人はベンチに回る。

ベンチには、U-20代表を途中離脱した大関が入る。
 なお、神田もU-20代表から戻ってきたが、ベンチ外。
 GK安藤と、福島戦でプロデビューを飾った野田が外れる。


横浜FCは、J1リーグで5勝4分10敗の17位。
 代表ウィークに、C大阪とYLCプレーオフ・ラウンド(R16)を戦った。
 アウェイの第1戦は1-4で落としたが、ホームの第2戦で延長に持ち込み、4-0で大逆転。
 天皇杯2回戦は次週水曜日(予備日)の予定で、YLC第2戦から中5日。
 三ツ沢では横浜FM(J1)が11日に天皇杯を開催したため、予備日開催になったと思われる。

2011-16年に川崎に在籍した福森晃斗(5)は、3バックの左で先発。
 2015-17年に在籍の中野嘉大(14)はベンチ外。

ちょうど1月前だった等々力では、川崎が勝っている。
 250514川崎2-1横浜FC(J1 #14)

■1st half
横浜FCは、川崎のビルドアップの阻害に成功する。
 特に2ボランチ山本と大島を自由にしなかった。

序盤、川崎はフリーだったRSB佐々木旭から組み立てる。
 2分、3分、5分と斜めにロングパスを入れて、前進できた。
ただ、横浜FCはひるまず、左ウィング新保海鈴(48)を押し上げて対策する。
 縦に運ぶ手段を探せないまま、ボールに寄せられてGK山口に戻していく。
 マルシーニョへのロングボールも、雨に濡れたピッチでは難しかった。

30分を過ぎると、川崎の運動量が落ちてくる。
 43分、ハイラインの裏を抜け出され、山根永遠(8)がシュート。
 両チームともにシュートは少なく、静かな前半だった。

■2nd half
後半に入ると、風上に立った横浜FCが優勢となった。
 雨脚も強くなり、水を含んだピッチはさらに難しい状況となる。

48分、福森の左クロスを、PA内右からユーリ・ララ(4)が頭で折り返す。
 中央からの駒井善成(6)のシュートは、少し浮いてバーに弾かれた。
51分、53分、57分には、鈴木武蔵(7)が遠目からシュートを狙う。

川崎はセカンドボールを拾えずに、押し下げられる。
 ロングボールを蹴り出すだけの時間が続いたが、58分。
GK山口のキックのセカンドを、山本がハーフライン付近で拾う。
 山本はバイタルまでするすると運び、ゴール右にミドルを決めた。

得点後の61分、河原創を投入して、横浜FCの勢いを削ぐ。
 69分、山本のインターセプトから、家長がフリーでシュート。
 75分には橘田が入って、逃げ切りを視野に入れる。

雨は土砂降りとなって、視界も遮られていく。
 77分、福森の右CKを室井彗佑(33)がヘッドするが、バーを直撃した。

■summary
横浜FCは、1月前の対戦よりも格段に良い内容だった。
 自陣深くに引き籠らず、ラインを高く保ってプレスを仕掛ける。
 両ウィングを高く押し出すことができ、5バックにならなかった。

川崎にビルドアップを許さず、ロングボールを蹴らせて回収する。
 後半、失点するまでは圧倒していただけに、先にゴールを奪いたかった。

福森晃斗は、一緒に川崎に加入した大島僚太とともに先発。
 3バックの左から、いつもどおりの精緻なキックで攻撃を牽引した。
 もう1人の同期、谷尾昂也(東邦チタニウム:関東1部)も含め、長く活躍してほしい。


川崎は、大島と山本の2ボランチが機能しなかった。
 動かずに止まってパスを待つことが多く、ピッチ状態もあって良さが出なかった。
 中盤でルーズボールを拾えず、守備の時間帯が長くなった。
 バーに2度当てられたが、それでも粘り強く守って勝利した。

ゴールは、山本悠樹が個人技で奪ったもの。
 ハーフラインから持ち運ぶと、マルシーニョや山田新が左右に流れる。
 ラストパスの狙いを見せ続けて、最後は自らが中央を突破していった。

次は中6日でホーム神戸戦(J1 #21)。
 アウェイでは完敗したが、巻き返してほしい。

■goal
58山本悠樹(6) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 雨の中、クロスボールを着実にキャッチする。77分、右CKに出たが触れず。
佐々木旭(5) 6.5 12分、1人抜いてロングシュート。序盤フリーだったが、すぐに対策された。
高井幸大(2) 6.5 51分に鈴木武蔵、52分に駒井のシュートをブロック。組み立てには苦労した。
丸山祐市(35) 6.5 多くのクロスやシュートを止める。27分、鈴木武蔵が首に腕を回して倒す。
三浦颯太(13) 6.0 88分、村田透馬(20)の左クロスをクリア。低めの位置で攻撃を待ち構える。
山本悠樹(6) 7.5 シュートまで至る過程も完璧なゴール。45+2分、マルシーニョへスルーパス。
大島僚太(10) 5.5 43分、山根永遠のシュートをブロック。51分、パスミスから決定機を与える。
伊藤達哉(17) 5.5 59分、右からシュート。濡れたピッチの影響もあってボールタッチが流れた。
脇坂泰斗(14) 5.5 49分、50分、79分にマルシーニョへパス。上下に動いたが改善しなかった。
マルシーニョ(23) 5.5 42分、戻ってカット。45+2分、PAまで独走するが、シュートはできず。
山田新(20) 5.5 29分、カットインからミドル。64分、伊藤のパスをボレー。ポストで奮闘する。

■sub
61(10)河原創(19) 6.0 右ボランチに入り、ボールを追い回して引き締める。87分、パスミス。
67(20)小林悠(11) 5.5 ポストプレーは孤立して競り勝てず。プレスを仕掛け全体を引き上げる。
67(17)家長昭博(41) 6.0 69分、右足シュート。福森晃斗を離すことなく、時間を与えなかった。
75(8)橘田健人(8) 5.5 89分、ルーズボールを拾う。河原創と一緒にバイタルを守り切った。

■bench
ソンリョン(1) 田邉秀斗(15) 車屋紳太郎(7) 大関友翔(16) 宮城天(24) 

■coach
長谷部茂利 6.0 劣勢の時間が続き、2ボランチを交代させてほしかったが、その山本が決勝ゴール。交代枠を残す。

■referee
上田益也 6.0 バランスの良いジャッジ。20分の山根永遠のイエローは、厳しすぎる。

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AT+3+4

2025/06/14

250611川崎4-3福島(天皇杯 R64)

川崎4-3福島(U等々力, 19:00KO, 7,942人)

代表ウィークを挟んで、広島戦(J1 #19)から中10日。
 2回戦からの登場となる天皇杯の初戦、福島ユナイテッドFC戦。

6月7日、瀬川祐輔が柏(J1)へ完全移籍することが発表された。
 今治(J2)へレンタルされるヴェロンに続き、特別登録期間(6月1日~10日)に2人目の移籍。

フル代表に高井幸大、U-20代表に大関友翔、神田奏真、土屋櫂大の3人が参加。
 野田裕人は、8日にU-20 Jリーグ選抜の活動を終えてチームに戻った。

福島から期限付き移籍しているGK中川真は、契約上出場できない。


先発は、広島戦から7人と大きく変わる。
 新たにGKソンリョン、田邉、アイダル、車屋、三浦、橘田、山内が先発する。
  三浦は、5月3日のアルアハリ戦(ACLE Final)での負傷から復帰する。
 GK山口、VW際、高井(フル代表参加中)、山本はベンチ外、丸山、佐々木、脇坂はベンチに回る。

ベンチには、新たにGK安藤、野田、大島、宮城天が入る。
 大島、宮城天は、負傷からの復帰戦となった。
 U-20代表参加中の大関と神田、柏に移籍した瀬川が外れている。


福島ユナイテッドFCは、J3リーグで6勝4分5敗の7位。
 2024年に就任した寺田周平監督の2年目のシーズン。
 寺田周平は1999-2010年に選手、2011-23年に指導者として川崎に在籍した。

2024年から川崎と業務提携を結び、選手等の人材交流を行っている。
 期限付き移籍中の松長根悠仁(3)と由井航太(37)は、契約上出場できない。

川崎とは初めての対戦となる。

■1st half
立ち上がりは両チームともに攻め合った。
 川崎は7分、山内が1人抜いてミドルを放つ。
 福島も8分、左ポケットから上畑佑平士(6)がシュート。
そして9分に福島が先制する。
 森晃太(10)が左カットインからシュートすると、GKソンリョンが弾けずゴールが決まった。

福島はプレスを受けてもロングボールを蹴らなかった。
 顔を出してコースを作りながら、強いパスを繰り出していく。
 24分、最後はミスパスで終わったが、縦パスで華麗に進んでいった。

川崎は先制されても慌てることはなかった。
 16分、GKソンリョンのロングキックから、マルシーニョがシュート。
29分、橘田がインターセプトから持ち上がってラストパス。
 山内とマルシーニョが2CBを引き付け、山田新がフリーで同点ゴールを決めた。

その後も川崎が攻めていく。
 34分に田邉、39分と41分に山内がシュートした。

■2nd half
後半、川崎がゴールを重ねていく。
51分、GKソンリョンのパンチングからのカウンター。
 マルシーニョと脇坂が運び、マルシーニョのラストパスを山田新が逆転のゴール。
64分には長くパスをつないで押し込んで追加点を決める。
 河原創のラストパスを、脇坂が左足トラップから右足でゴール。
84分、伊藤達哉が右サイドからDFの間を通すラストパス。
 小林悠がワンタッチでゴールに流し込み、3点差となった。

残り時間は少なかったが、勝負は決まらなかった。
 89分に矢島輝一(18)、90+1分に狩野海晟(30)と連続して福島がゴール。
 1点差に迫られたが、逃げ切ることができた。

■summary
福島は、ロングボールやサイドに頼ることなく攻めた。
 縦に強く鋭いパスを入れて、中央からゴールを目指す。

橘田と河原創の2ボランチは今日も堅かったが、そこに狙いを定めて崩していく。
 さすがに決定機は少なかったが、観戦する価値のあるプレーだった。
 寺田周平監督の下、今後も楽しいサッカーを続けてほしい。


川崎は先制ゴールを許しただけでなく、終盤にも2失点。
 崩される回数は少なく、悪くはなかったが、あっさり失点を重ねた。
 後半に畳みかけた3ゴールで勝利できたが、1失点で終えたかった。

野田裕人は、セントラルコースト戦(ACLE GL #8)に続く2度目のベンチ入り。
 86分に三浦と交代して、RSBでプロデビューを飾った。
 福島が追い上げる時間帯だったので、プレー機会はあまり多くなかった。

次は中2日で、アウェイ横浜FC戦(J1 #19)。
 1試合未消化だが、J1リーグは折り返しを迎えて、後半戦となる。
 良い内容を続けながら、しっかり勝利したい。

■goal
29,51山田新(20) 64脇坂泰斗(14) 84小林悠(11) 
9森晃太(10) 89矢島輝一(18) 90+1狩野海晟(30)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 1失点目は止めてほしかったが、目測を誤ったか。41分、45+1分にセーブ。
田邉秀斗(15) 5.5 34分、57分にシュート。多くの右クロスを上げる。86分からはLSBに回る。
アイダル(44) 5.5 49分、77分に自陣でミスしてロスト。90+3分、するする持ち運びシュート。
車屋紳太郎(7) 6.0 8分、シュートブロック。80分、クロスをカット。最後は足を攣りつつ守る。
三浦颯太(13) 5.5 復帰戦。CK/FKを担当。タイミング良く上がったが、クロス精度はあと少し。
河原創(19) 6.0 41分に山内へラストパス。59分、脇坂を縦パスで走らせる。64分、アシスト。
橘田健人(8) 6.5 29分、インターセプトしてアシスト。カウンターを防ぎ、ボール奪取を続ける。
家長昭博(41) 6.0 パスを受けに出向いて組み立てる。28分、密集エリアをドリブルで抜け出す。
山内日向汰(26) 6.5 7分、ミドル。39分、41分にシュート。チャンスに絡んだが、前半で交代。
マルシーニョ(23) 6.5 16分、26分、38分にシュート。49分、バイシクル。51分、アシスト。
山田新(20) 7.0 2ゴール。30分、ボールと無関係にDFへタックルを見舞う。58分、シュート。

■sub
HT(26)脇坂泰斗(14) 6.5 見事なトラップから1ゴール。山内より低い位置からパスを供給する。
63(23)伊藤達哉(17) 7.0 1アシスト。75分、小林悠への完璧な右クロス。90+2分、CK獲得。
71(20)小林悠(11) 6.5 鋭い反応からダイレクトで1ゴール。75分、伊藤達哉のクロスをヘッド。
71(41)宮城天(24) 5.5 復帰戦。73分、左クロス。78分、田邉の右クロスを小林悠へ落とす。
86(13)野田裕人(30) 5.5 プロデビュー戦。RSBに入った。88分、PA内で身体を入れてFK獲得。

■bench
安藤駿介(21) 佐々木旭(5) 丸山祐市(35) 大島僚太(10) 

■coach
長谷部茂利 6.5 先制されながらも逆転で勝利した。野田をデビューさせる。

■referee
山下良美 5.5 破綻はしなかった。69分、福島のチャンスとなったが流さずFKとした。

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AT+3+5