2024/10/21

241018川崎1-1G大阪(J1 #34)

川崎1-1G大阪(U等々力, 19:00KO, 19,982人)

YBCルヴァンカップ準決勝で新潟に敗退してから、中4日。
 次週にACLEを控えて、等々力でのG大阪戦は金曜日の開催。
 雨が降り続く中で、涼しく動きやすい気候となった。

10月16日(水)、鬼木達監督の今シーズンでの退任が発表された。
 8年間の指揮で、7タイトルを獲得した鬼木監督には感謝しかない。


先発は、新潟とのルヴァン準決勝第2戦(YLC SF #2)から3人が変わる。
 新たにRSBで瀬川、ボランチで橘田、右ウィングで脇坂が先発する。
 VW際は、RSBからLSBに回ることとなった。
 先発を外れた三浦と河原はベンチ外、家長はベンチに回る。

ベンチからは、宮城天が外れている。


ガンバ大阪は、J1リーグで14勝11分8敗の5位。
 天皇杯では、ベスト4に進出している。

吹田では、ガンバが勝っている。
 240519G大阪3-1川崎(J1 #15)

■1st half
ガンバがキックオフから川崎を圧倒する。
 1分、左クロスから坂本一彩(13)がシュート。
 2分、鈴木徳真(16)の右CKを、フリーで宇佐美貴史(7)がボレー。
そして7分、鈴木がスルーパスを出し、RSB半田陸(3)が裏に抜け出す。
 ウェルトン(97)に完璧なラストパスを届けて、先制ゴールが決まった。

ガンバは1点を奪ってからは、スピードを緩める。
 リスクを抑えながら、2CB福岡将太(2)と中谷進之介(20)がゴール前を固めた。

川崎は細かくつなぎながら、左右に散らしてゴールを狙う。
 マルシーニョが20分、43分、44分と左からラストパス。
 瀬川も44分にボレーシュート、45+1分、45+2分に右クロスを入れた。

■2nd half
後半もリードされた川崎がサイドから攻めていく。
 47分にマルシーニョ、47分にエリソンが左クロス。
 52分、瀬川が右からPAに入ってシュート。

ガンバは、良く練られたセットプレーで対抗する。
 57分、自ら蹴ったFKから、宇佐美が2本続けてシュート。

67分、川崎は一気に4人を変える。
 前線に新しい4人を入れて、脇坂をボランチ、橘田をRSBに下げる。
 小林悠が常に動き続け、最終ラインを前後に揺さぶる。
 家長もパスを受けてから、いつもよりも早く展開した。
 71分、混戦から山内がPA内でシュート。

81分、丸山のロングパスをバイタルで家長が収める。
 走り込む遠野にスルーパスを届け、ラインギリギリからクロスを上げる。
 ボールはGK一森純(22)を越え、小林悠がCB福岡に競り勝って同点ゴールを決めた。

同点となってからも川崎が攻勢を続ける。
 ガンバも辛抱強く守って、ドローに終わった。

■summary
ガンバは7分にウェルトンが先制ゴールを決める。
 川崎のハイラインの裏を突いた美しいゴールだった。
 その後も全体のバランスを保ちながら、セットプレーで追加点を狙った。
 特にCKは素晴らしく、2分と69分の宇佐美、11分の中谷と決定機を作った。

CB福岡将太は、サイドを崩されても、中谷とともにゴール前を隙なく守った。
 81分に小林悠に競り負けて失点するが、それまでの内容を考えれば、責められない。


川崎はエリソンと山田新の2トップがプレスに出る。
 序盤、トップ下のスペースを空けてしまうが、その後は脇坂が埋めてガンバを抑える。
 マルシーニョを周囲が上手く使っていて、悪くない内容だった。

小林悠の同点ゴールは、素早い攻撃がもたらしたもの。
 丸山、家長、遠野と噛み合って、さらに小林悠が決定力を発揮した。
 再現性は高くないかもしれないが、観ていて面白いプレーだった。

次は中4日で、アウェイ上海申花戦(ACLE GL #3)。
 休養は長くはないが、勝ち点を持ち帰りたい。

■goal
81小林悠(11) 
7ウェルトン(97)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 仕事は少なかった。1分、22分にシュートセーブ。89分、FKをキャッチ。
瀬川祐輔(30) 6.0 44分にボレー、45+1分と45+2分に右クロス。52分、PAに入ってシュート。
佐々木旭(5) 6.5 21分、CKからPA内シュート。読みを効かせた守備もロングパスも良かった。
丸山祐市(35) 6.0 81分、家長にロングパスを届けてゴールを生む。縦パスのミスが多かった。
VW際(31) 6.0 いつもと逆のLSB。失点は背後を狙われた。9分、20分とマルシーニョへパス。
橘田健人(8) 6.0 カウンターを防ぎ、ボール奪取を繰り返す。RSBで77分と78分に右クロス。
山本悠樹(77) 6.5 視野が広く、急所を突くパスをダイレクトで狙う。6分と90+5分にボレー。
脇坂泰斗(14) 6.0 16分、ミドル。守備のバランスに気を配った。確かなトラップで前進する。
マルシーニョ(23) 6.0 左サイドからドリブルやクロスで仕掛ける。20分、43分にラストパス。
山田新(20) 5.5 20分、43分にマルシーニョのパスをシュート。CB福岡将太に自由を奪われる。
エリソン(9) 5.5 13分、浮き球をダイレクトでシュート。45+2分、瀬川のクロスをシュート。

■sub
68(23)山内日向汰(26) 5.5 左ウィング。71分、PA内でシュート。77分、サイドチェンジ。
68(30)遠野大弥(17) 6.5 71分、強く右クロス。81分、ライン際からのクロスで1アシスト。
68(20)家長昭博(41) 6.0 前を強く意識して早くプレー。81分、遠野へパス。83分、プレス。
68(9)小林悠(11) 6.5 81分、2人のDFを高く越えて同点ゴール。絶えず動いてボールを呼ぶ。

■bench
山口瑠伊(98) 田邉秀斗(15) アイダル(44) 

■coach
鬼木達 6.0 スタートは劣勢だったが、悪くない内容だった。4人交代で同点に追い付く。

■referee
山下良美 5.0 前半は良かったが、後半は走れず、ピッチ上の事象を観察しきれなかった。

229,800views
AT+2+6

2024/10/16

241013川崎0-2新潟(YLC SF #2)

川崎0-2新潟(U等々力, 15:00KO, 21,159人)

大敗したYBCルヴァンカップの準決勝第1戦(YLC SF #1)から中3日。
 ホームでの第2戦は、3点差で勝利して、ようやく延長戦に持ち込める状況。


先発は、第1戦から5人を変える。
 新たにGKソンリョン、丸山、山本、家長、山田新が先発する。
 GK山口、アイダル、橘田、遠野がベンチスタート、脇坂はベンチ外となった。

ベンチには宮城天が入り、GK早坂が外れた。


新潟は、第1戦に大勝し、有利な状況で第2戦を迎えた。
 負けても2点差以内であれば、決勝に進出できる。

■1st half
川崎は2トップでプレスに出て、新潟に蹴らせて回収する。
 ただ、回収してからは、引いて守りに入る新潟を崩せない。
 間延びしていて2トップとの距離は遠く、縦パスは入らない。

家長がCB近くまで受けに来ても、前を向けずCBに戻す。
 ゆっくりしている間に、新潟はがっちりゴール前を固める。
 2トップが待ち受けるゴール前に蹴っていかずに、つなぐことを優先する。

新潟はリスクをかけず、川崎のパスミスを狙っていく。
 15分、ダニーロ・ゴメス(17)の右クロスを長谷川元希(14)がシュート。
 31分、三浦のスローインを回収して、長谷川のラストパスを小見洋太(16)がゴール。

2戦合計で4点差となっても、川崎はボールを回すだけ。
 ゴールを目指す姿勢を見せることはなかった。

■2nd half
後半、三浦に代えて、LSBに橘田を入れる。
 橘田はボランチ脇に立って、組み立てに参加する。
 プレスをかいくぐって、前半よりは前進できるようになった。

しかし、57分、エリソンと山田新の2トップを交代させる。
 小林悠も瀬川も悪くはなかったが、事実上、決勝進出を諦めた。

■summary
新潟は第1戦のリードを上手く守った。
 川崎が2トップにボールを入れてこなかったので、混乱もなかった。
 第1戦と同じようにプレスでボールを奪って、速攻を仕掛ける。
 ゴールも2つ決めて、盤石の勝利となった。


川崎は3点が必要だったが、気迫を感じさせない90分となった。
 2CBは、前線へのロングボールを選択せず、ビルドアップを続ける。
 家長もいつものように低い位置に下り、細かいパス交換を繰り返す。
 シュートに至る回数も少なく、チャンスを作れなかった。

せめて、エリソンと山田新の2トップにロングボールを蹴るべき。
 可能性はごくわずかでも、チャレンジする姿勢を見せてほしかった。

次は、中4日でG大阪戦(J1 #34)。
 J1リーグ残留は見えてきているので、大幅にターンオーバーしたい。
 特に、ルヴァン準決勝の2試合で酷使した最終ラインは、休ませてほしい。

■goal
31小見洋太(16) 89太田修介(11) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 15分、53分、60分に決定的なシュートを止める。第1戦の不在が惜しまれる。
VW際(31) 5.5 12分、右クロス。48分、マルシーニョへロングパス。足を痛めつつもフル出場。
佐々木旭(5) 5.5 28分のミドル、42分のロングパスで攻撃を牽引。疲労もあってミスも多かった。
丸山祐市(35) 5.0 前半、縦パスをことごとく相手に奪われる。守備ではラインを冷静に上げた。
三浦颯太(13) 4.5 13分、トリブルでロスト。31分、スローインを奪われ失点。前半のみで交代。
河原創(19) 5.5 40分、山本のパスミスをカバーしてイエロー。67分、遠野へ完璧なスルーパス。
山本悠樹(77) 5.0 有効なパスは出せなかった。プレスに狙われて、2分、25分にボールロスト。
家長昭博(41) 4.5 16分、組み立てに参加するがパスミス。いつもと同じく、ゆったりとプレー。
マルシーニョ(23) 5.0 藤原奏哉(25)との1対1で勝ち切れず。35分、自陣まで戻ってボール奪取。
山田新(20) 5.0 ポストプレーは、あまり納められなかった。12分、ヘッド。48分、シュート。
エリソン(9) 5.5 42分、左からシュート。48分、山本のパスからミドル。55分、左からクロス。

■sub
HT(13)橘田健人(8) 5.5 LSBながらボランチ的な位置取り。61分、左ポケットに走ってクロス。
57(20)小林悠(11) 6.0 71分、78分に胸トラップから反転してシュート。決めてほしかった。
57(9)瀬川祐輔(30) 5.5 59分、バイタルで受けて前を向く。72分、左からシュート性のクロス。
67(77)宮城天(24) 5.5 77分、カットインして左クロス。85分、太田を抜いてロングシュート。
67(17)遠野大弥(17) 5.5 68分、河原のスルーパスで決定的なシュート。88分、ミドル。

■bench
山口瑠伊(98) 田邉秀斗(15) アイダル(44) 山内日向汰(26) 

■coach
鬼木達 3.5 ゴールを目指す戦術を示せなかった。エリソンと山田新は最後まで残すべき。

■referee
池内明彦 6.5 観ていてストレスを感じさせないジャッジ。大差の展開で荒れる要素もなかった。

229,600views
AT+2+3

2024/10/12

241009新潟4-1川崎(YLC SF #1)

新潟4-1川崎(デンカビッグスワンスタジアム, 19:00KO, 12,501人)

逆転で快勝した町田戦(J1 #33)から中3日。
 代表ウィークに入り、YBCルヴァンカップの準決勝が開催される。
 新潟との2試合制の準決勝は、まずはアウェイでの第1戦。

高井幸大がフル代表に選出されたが、町田戦で負傷して辞退した。


先発は、町田戦から4人を入れ替える。
 新たにGK山口、アイダル、橘田、遠野が先発する。
 外れるGKソンリョンと負傷の高井はベンチ外、山本と山田新はベンチに回る。

ベンチ入りは9人とJ1リーグより2人多い。
 新たに田邉と山内の2人が入った。


新潟は、YLCは2回戦からの登場。
 いわき(J2)、秋田(J2)、長崎(J2)にアウェイで勝利。
 準々決勝で町田(J1)を制して、準決勝に勝ち上がった。
 日程は川崎と同じく中3日。

トーマス・デン(3)がオーストラリア代表に参加し、不在。

J1リーグでは今年の対戦は終わっていて、川崎の1勝1分。
 240622新潟2-2川崎(J1 #19)
 240927川崎5-1新潟(J1 #32)
 等々力での対戦から、12日後の再戦となる。

■1st half
新潟がいきなり決定機を作る。
 3分、佐々木旭がGK山口へのバックパスをミス。
 小野裕二(99)が拾ってGK山口をかわしたが、シュートは外した。

川崎はエリソンと遠野の2トップ。
 ただ、遠野は下がり気味で、トップ下のような状況だった。
 アイダルが左に入った2CBは、ビルドアップで工夫が少ない。
 佐々木旭のドリブルも警戒されていて、高く持ち上がれない。

25分、新潟が先制する。
 小野の右クロスをアイダルが触り、ファーの谷口海斗(7)のもとに届く。
 谷口はダイレクトで、美しくゴールに押し込んだ。

川崎は失点後、いろいろなパターンを試みる。
 橘田がLCBアイダルの左に立って、LSB三浦を高めに上げる。
 29分に脇坂がミドル、36分と39分に遠野が右ポケットからクロス。
 両サイドや中央から仕掛けたが、新潟のゴール前は崩せなかった。

押し込まれながらも、新潟がカウンターを一閃。
 45分、秋山裕紀(6)のロングパスで抜け出した太田修介(11)がゴール。
 45+6分には、橋本健人(42)の左FKを、小野がフリーでシュート。

■2nd half
2点差のハーフタイム、2トップに家長と山田新を入れる。
 ただ、ビルドアップの脆さはそのまま残置され、失点を重ねる。
 50分に長谷川元希(14)、53分に星雄次(19)がゴールを決める。

4点差となった54分、アイダルに代えて丸山を投入する。
 新潟がプレスに出る必要がなくなったこともあり、やっと安定した。

71分、山本のCKから瀬川が1点を返したが、反撃はここまで。

■summary
新潟は、整理されたプレスでビルドアップを封じた。
 川崎の2CBにボールを持たせて、その先のパスコースを消す。
 無理なパスが入ったところで、複数で厳しく寄せてボールを奪う。
 そこから素早く縦に仕掛けて、4ゴールを奪った。

ゴール前には、2CB舞行龍ジェームズ(5)と稲村隼翔(45)が立ちはだかる。
 川崎の実質的な1トップ(エリソン→山田新)を抑えて、サイドに追いやった。


川崎は低い位置でボールロストを繰り返し、4失点。
 プレスの逆を突くようなパスや、ギャップを作る動きができなかった。
 すぐに囲まれて、簡単に失ってはカウンターを浴びた。

アウェイでの第1戦は、失点しないことが重要だった。
 無理につながず、前線に蹴ることも必要だったと思われる。
だとすると、2トップに遠野を起用した采配には疑問が残る。
 CBを背負うポストプレーやハイボールの競り合いが得意な選手を使いたかった。

次は中3日、ホーム等々力での第2戦(YLC SF #2)。
 3点差を追い上げて、タイトルに向かって勝ち上がりたい。

■goal
25谷口海斗(7) 45太田修介(11) 50長谷川元希(14) 53星雄次(19) 
71瀬川祐輔(30) 

■judge
山口瑠伊(98) 5.0 4失点。19分、小野のシュートを止める。48分、77分に飛び出す判断をミス。
VW際(31) 4.5 45分、球離れが遅く、囲まれてロストして失点。71分、CKを触って1アシスト。
佐々木旭(5) 4.5 3分、バックパスを小野に渡す。疲労の色濃く、技術ではなく判断ミスが多い。
アイダル(44) 4.5 25分と53分のクリアが小さくなって失点。ビルドアップの出し先に苦しむ。
三浦颯太(13) 5.0 低めの位置でアイダルのパスを受ける。64分、フェイントを重ねるがロスト。
河原創(19) 5.5 良く中盤を締める。74分、ボレー。81分、感情的にボールを蹴ってイエロー。
橘田健人(8) 5.0 最初は前に出ていたが、1失点後、CB脇に下がる。38分、カウンターを止める。
脇坂泰斗(14) 5.5 29分、フリーでミドル。プレスは効かず。チームを鼓舞したが失点が続いた。
マルシーニョ(23) 5.5 17分、35分にボール奪取。44分、左クロス。走るスペースは少なかった。
エリソン(9) 5.5 20分、右から入ってシュート。34分、アイダルのロングキックを胸トラップ。
遠野大弥(17) 5.5 36分、39分に右サイドに入ってクロス。12分、37分にCKの戻りをボレー。

■sub
HT(17)家長昭博(41) 5.5 65分、CB間で組み立てるがパスミス。90分、三浦のクロスをヘッド。
HT(9)山田新(20) 5.5 66分、87分に自陣からのクリアを単身収める。70分、右からシュート。
54(44)丸山祐市(35) 6.0 67分、74分に読み良くインターセプト。終盤、ロングパスを入れた。
54(23)瀬川祐輔(30) 6.5 鋭い反応で1ゴール。88分、89分にシュート。90+1分、右クロス。
69(8)山本悠樹(77) 6.0 LCB左脇からコントロール。70分、プレスで自ら得たCKで1点を返す。

■bench
早坂勇希(22) 田邉秀斗(15) 山内日向汰(26) 小林悠(11) 

■coach
鬼木達 4.0 ビルドアップできず前半2失点。修正せず後半さらに2失点。戦術を誤った。

■referee
山本雄大 6.0 バランス良いジャッジ。66分の舞行龍、81分の河原へのイエローは、注意に留めたい。

229,300views
AT+6+5

2024/10/06

241005町田1-4川崎(J1 #33)

町田1-4川崎(町田GIONスタジアム, 15:00KO, 12,753人)

ホームACLE光州戦(ACLE GL #2)にウノゼロで敗れて、中3日。
 毎週2試合の連戦が続く中、土曜日のアウェイ町田戦。
 雨が降り続いたが、暑くも寒くもなく、観戦にはちょうど良い気候。

野津田での公式戦は、川崎ホームの新潟戦(2001 J2 #43)以来、23年ぶり。
 当時、等々力は2002年ワールドカップのキャンプ地となるため改修中だった。
 ただし、結局誘致に失敗して、等々力はキャンプ地になっていない。
 なお、野津田にとって、この試合がJリーグ公式戦初開催だった。


先発は、ターンオーバーした光州戦から6人が変わる。
 新たに佐々木旭、河原、脇坂、山田新、エリソン、マルシーニョの6人が先発する。
 このうち脇坂を除く5人は、1点を追う展開となった光州戦に途中出場した。
 外れた橘田、瀬川、家長、遠野、小林悠の5人がベンチスタート、アイダルはベンチ外となった。

1週前の新潟戦(J1 #32)からは、アイダルが先発から外れ、VW際が入る。
 VW際は出場停止だったので、フルメンバーに戻す形となった。

ベンチには、GK早坂が入った。
 町田からレンタル中のGK山口は、契約上出場できない。


町田ゼルビアは、J1リーグで17勝8分7敗の3位。
 首位広島と勝ち点3差、2位神戸と勝ち点2差で、優勝を争っている。
 日程は中6日となっている。

2018-20年に川崎に所属した下田北斗(18)は、ベンチ外。

等々力では、町田が勝った。
 240407川崎0-1町田(J1 #7)

■1st half
町田は右ウィングの相馬勇紀(7)、左ウィングの藤本一輝(22)を使う。
 13分、LSB杉岡大暉(22)からのロングボールで、藤本が抜け出す。
 藤本がVW際と高井を引き寄せ、フリーの中島裕希(30)が美しく先制ゴールを決めた。

17分にも、仙頭啓矢(8)の縦パスをミッチェル・デューク(15)がフリック。
 高井と佐々木旭の間で、再び中島がフリーとなってシュート。

川崎は脇坂が低めに立ち、CBからのパスコースを用意する。
 ボールを奪えば、縦に速く攻めていってゴールに迫る。

28分、右サイドで山田新が囲まれながらもパスをつなぐ。
 中央で受けた山本が、左サイドのマルシーニョへダイレクトパスを届ける。
 マルシーニョはRSB林幸多郎(26)と対峙して、インナーラップする三浦に優しくラストパス。
 三浦は、1対1となった低い姿勢のGK谷晃生(1)の頭上を打ち抜いた。

38分、GK谷のキックミスを、脇坂がダイレクトで山田新にラストパス。
 山田新のループシュートはGKを越え、RCB望月ヘンリー海輝(33)も間に合わなかった。

逆転した川崎が攻勢を続ける。
 33分に山田新、34分、41分にエリソン、45+3分に脇坂と続けて河原がシュート。

■2nd half
48分、マルシーニョがPA内に走り込むエリソンへラストパス。
 飛び出したGK谷は、エリソンを倒してPKを与えてしまう。
 エリソンが新潟戦のPKと同じくゴール左側に決めて、リードを広げる。

2点差となっても、川崎の攻撃は止まらない。
 決定機をシンプルに作って、多くのシュートをGK谷に浴びせる。
 71分、三浦の左ポケットからのラストパスをマルシーニョが合わせた。

■summary
町田は先制することはできたが、4失点。
 GK谷晃生は、雨が降り続く中、多く浴びたシュートをパンチングでセーブ。
 しかし、2失点目をパスミスから、3失点目をPKを与えて失った。
 GK谷は、33分にもVW際にパスを渡していて、川崎のプレスに苦しんだ。

28分に同点ゴールを許してからは、ほとんどチャンスを作れなかった。
 後半、次々と選手を入れ替えたが、ゴールを奪う可能性は低かった。


川崎は、新潟戦に続いて、山田新とエリソンの2トップが強力に攻撃を牽引。
 ボール奪取すると、マルシーニョを含めて3人が縦に走り出す。
 中盤の3人と佐々木旭からパスを送り出して、町田が体勢を整える前にゴールを襲った。
 シーズン終盤になって、ようやく最適解を見つけ出した。

J1リーグでは、11勝10分11敗の暫定10位。
 星を五分に戻し、残留の可能性もかなり高くなった。

次は中3日、YLC準決勝の第1戦、アウェイ新潟戦(YLC SF #1)。
 第1戦はターンオーバーし、ホーム第2戦に今日のメンバーで勝負を掛けたい。
 もちろん第1戦も重要なので、ドロー以上の結果を持ちかえりたい。

■goal
13中島裕希(30)
28三浦颯太(13) 38山田新(20) 50PKエリソン(9) 71マルシーニョ(23)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 失点はニアを抜かれた。仕事は少なかったが、クロスはがっちりとキャッチ。
VW際(31) 6.0 13分、縦ポンで藤本に抜け出されて失点。45+3分、56分、61分にシュート。
高井幸大(2) 5.5 13分と17分に中島に自由を与えた。28分、ピッチに自ら座り込み、負傷交代。
佐々木旭(5) 7.0 LCBからRCBに移ってプレー。ロングパスを狙い続けて、プレスを無効化した。
三浦颯太(13) 7.5 長距離を走って同点ゴール。41分、インターセプトからクロス。1アシスト。
河原創(19) 6.5 ボールを狩り続け、速攻の起点となった。35分、45+3分、78分にシュート。
山本悠樹(77) 6.5 創造的なスルーパスを入れ続ける。70分、マルシーニョと重なってシュート。
脇坂泰斗(14) 7.0 山田新へ完璧なアシスト。26分、45+3分、46分、56分、78分にシュート。
マルシーニョ(23) 7.5 1ゴール1アシスト。左からの仕掛けは破壊力抜群。パスでPKを獲得する。
山田新(20) 6.5 滞空時間の長いループでゴール。LCB昌子源(3)に挑み、多くのシュートを放つ。
エリソン(9) 6.5 奪取したPKを決める。4分、オーバーヘッド。34分、41分、82分にシュート。

■sub
31(2)丸山祐市(35) 6.0 緊急出場。高さを活かしながら落ち着いて守る。最後は足を攣っていた。
79(23)遠野大弥(17) 5.5 左ウィング。90+1分、河原のクロスに飛び込むが、惜しくも届かず。
79(77)橘田健人(8) 6.0 左ボランチで試合を終わらせる。80分、プレスバックでボールカット。
79(20)家長昭博(41) 5.5 2トップ。下りて組み立てる。83分、左からシュート。85分、縦パス。
86(9)小林悠(11) 5.5 90分、右からループシュート。90+3分、遠野のクロスをシュート。

■bench
早坂勇希(22) 瀬川祐輔(30) 

■coach
鬼木達 7.0 先制点は許したが、圧倒的な攻撃力で圧勝した。選手交代も完璧だった。

■referee
今村義朗 6.0 いつもと異なり感情に流されなかった。PK判定は町田に厳しいが、妥当な範囲内。

228,900views
AT+5+6

2024/10/03

241001川崎0-1光州(ACLE GL #2)

川崎0-1光州(等々力, 19:00KO, 人)

新潟戦(J1 #32)に大勝して、J1リーグ残留が見えてきた。
 大会はACLEに変わり、中3日で火曜日のホームゲーム、光州FC戦。


先発は、新潟戦から6人と大きく変える。
 新たにVW際、橘田、瀬川、遠野、家長、小林悠が先発する。
 佐々木旭、河原、脇坂、山田新、エリソン、マルシーニョはベンチに回る。

蔚山戦(ACLE GL #1)と比べると、新たに田邉がベンチに入り、大島が外れた。


光州FCは、2023シーズンのKリーグ3位で、ACLEに出場。
 2010年に創設されたチームにとって初の国際大会で、川崎と初めて対戦する。
 ACLEの第1戦は、ホームで横浜FMに7-3で勝っている。

■1st half
光州は、マンツーマンでタイトに寄せてくる。
 川崎を追い込み、苦し紛れの縦パスのカットを狙った。

19分、高井が縦パスをヤシル・アサニ(7)に渡してしまう。
 アサニがキム・ジンホ(27)にラストパスを送ると、アイダルが倒してPKを与える。
 このPKをアサニが決めて、先制を許した。

先制後も光州のプレスは効き続ける。
 26分、VW際の縦パスを奪い、ガブリエル・ティグロン(11)のシュートはバーに当たる。

川崎は、ようやく40分あたりから反撃する。
 右ウィングの瀬川が、マークを引き連れて中央に動くことで、光州を崩す。
 40分、遠野が左からカットインしてシュート。
 45分、山本のスルーパスから、瀬川がGK1対1のシュート。
 2本のシュートとも、GKキム・ギョンミン(1)がセーブした。

■2nd half
後半、イエローを受けていたアイダルを、佐々木旭に変える。
 LCBに入った佐々木旭がドリブルを交えて運ぶことで、ビルドアップは改善した。
 光州のプレスも時間の経過とともに弱くなり、川崎が攻めていく。
 53分、VW際の右クロスを、ゴール前の瀬川がシュート。
 59分、遠野の左クロスを、瀬川がヘッド。

川崎は、山田新、河原、エリソン、マルシーニョと主力を次々に投入する。
 前線で互角に競り合えるようになり、山本の縦パスに抜け出すプレーも増えてくる。
 76分と90+2分にマルシーニョ、77分にエリソンがPA内からシュート。
 ゴールに迫ることはできたが、最後まで割れずに試合を終えた。

■summary
光州は、マンマークで川崎のビルドアップを阻害した。
 名古屋戦(J1 #31)の守り方を参考にしたのかもしれない。
 パスコースを消して高い位置で奪い、そのままゴールを目指す。
 19分のPKを得たプレーに続き、26分、46分と川崎のパスミスから決定機を作った。

体力的にマンマークは厳しく、少しずつ寄せが遅れていく。
 川崎にチャンスを作られるが、GKキム・ギョンミンを中心にゴールを守り切った。


川崎は前線を中心に、大きくターンオーバーした。
 ACLEのグループステージは、12チーム中8チームが勝ち抜けるレギュレーション。
 第1戦の蔚山戦に勝利したため、光州戦で無理する必要はなかった。

家長を2トップに起用した以上、プレスは控え目にすべきだった。
 小林悠を先頭にプレスを仕掛けても、家長がマークを外してパスを通される。
 光州のマンマークが落ち着いてくることは想定できたはず。
 主力をベンチに残したので、待ち受ける守備を選んでも良かったと思われる。
 
次は中3日でアウェイ町田戦(J1 #33)。
 光州戦で休んだ選手たちを起用し、勝ち点を得たい。

■goal
21PKヤシル・アサニ(7)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 12分、27分の決定機をセーブ。46分、クリアボールを相手に渡してしまう。
VW際(31) 5.5 50分台に活躍を見せ、右クロスを5本入れる。55分には続けて2本のシュート。
高井幸大(2) 5.0 19分、余裕ある状況で縦パスをミス。35分、CKをヘッド。終盤は前線に残る。
アイダル(44) 4.5 PKを与える。さらにそのPKを蹴る際、イエローをもらう。前半のみで交代。
三浦颯太(13) 5.5 52分に小林悠、55分に家長へパス。88分の左クロスは山田新に少し合わず。
橘田健人(8) 5.5 マンマークを剥がすのに苦労していた。67分からRSBへ。88分、左足ミドル。
山本悠樹(77) 6.0 45分に瀬川、90+2分にマルシーニョへ芸術的なラストパス。83分、ボレー。
瀬川祐輔(30) 6.0 右から中に動いてプレスを崩す。45分、GK1対1でシュート。59分、ヘッド。
遠野大弥(17) 5.5 36分、ポスト。40分、左からカットインしミドル。59分、瀬川へラストパス。
家長昭博(41) 5.0 2トップ。省エネモードが長かったがフル出場。37分、ロストしても追わず。
小林悠(11) 5.5 34分、山本のパスからシュート。56分にゴールを揺らしたが、ファウルの判定。

■sub
HT(44)佐々木旭(5) 6.5 LCB。持ち出しつつ組み立てる。79分、ドリブルからロングシュート。
67(11)山田新(20) 5.5 71分と74分にPA内でポストプレー。81分、家長の左クロスをシュート。
67(31)河原創(19) 6.0 パスを出したあとスペースに動く。69分、縦パスを受けて瀬川に届ける。
74(30)マルシーニョ(23) 6.0 76分にシュート。90+2分、山本のパスを胸で受けてシュート。
74(17)エリソン(9) 6.0 77分、橘田の右クロスをヘッド。続くシュートは右ポストに当たった。

■bench
山口瑠伊(98) 早坂勇希(22) 田邉秀斗(15) 丸山祐市(35) 山内日向汰(26) 由井航太(34) 脇坂泰斗(14)

■coach
鬼木達 4.5 家長の2トップ起用は成功せず。選手の特性に合わせた戦術を選択すべき。

■referee
モハナド・サレー(IRQ) 5.0 ジャッジに一貫性がなく、判断がバラバラとなってしまった。

228,800views
AT+2+6