2024/02/25

240224湘南1-2川崎(J1 #1)

湘南1-2川崎(レモンガススタジアム平塚, 15;00KO, 12,987人)

ACL敗退が決まった山東泰山戦(ACL R16 #2)から中3日。
 公式戦4試合目となるJ1リーグ開幕戦は、アウェイの湘南戦。


先発は、山東戦から1人だけ変える。
 新たに高井がRCBで先発し、丸山がベンチに回る。
 RCBだった大南は、LCBで先発する。

ベンチ入りは、GK上福元、丸山、ゼ・ヒカルド、瀬川、瀬古樹、ゴミス、山田新の7人。


湘南ベルマーレは、2023年のJ1リーグで8勝10分16敗で15位。
 2021年途中で就任した山口智監督は、4シーズン目となる。

2023年はYLCでの対戦もあり、川崎の2勝2分だった。
 230304川崎1-1湘南(J1 #3)
 230326川崎0-0湘南(YLC GL #2)
 230618湘南2-3川崎(YLC GL #6)
 230924湘南0-2川崎(J1 #28)

■1st half
湘南が早い時間にセットプレーから先制する。
 7分、茨田陽生(14)の左からのFK。
 クリアボールを、池田昌生(18)が低い弾道でミドルを決める。
 ゴール前を固めていた川崎は、バイタルへの寄せが遅くなった。

先制された川崎は、ボールをゆっくりと持つ。
 湘南はプレスを仕掛けず、2CB高井と大南のパスコースは残っていた。
 20分、三浦の左FKを大南がヘッド。
 24分、脇坂が目の覚めるような左足ミドルを決めて、同点とした。

湘南はセットプレーのデザインが優れていた。
 28分、杉岡大暉(2)が右CKをバイタルに蹴り、田中聡(5)がミドルをバーに当てた。

■2nd half
後半も川崎がボールを持って押していく。
 46分、家長のラストパスから、エリソンが右からシュート。
 49分、エリソンがターンしてドリブルで突破を図る。

56分、CBキム・ミンテ(47)がGK富居大樹(23)へバックパス。
 エリソンが追い掛けて、トラップミスしたGK富居から奪ってゴール。
 富居はトラップせずにクリアもできた状況で、大きなミスとなった。

湘南は、65分、阿部浩之(7)と鈴木淳之介(30)を投入する。
 70分、鈴木淳之介がミドルを決めたが、VARでオフサイド判定となった。

79分、PA内で細かく崩し、脇坂のシュートはバーを叩いた。
 追加点は奪えなかったが、リードを保って試合を終えた。

■summary
湘南は、伝統的な3バッグを4バッグとした。
 ハイプレスもなく、走力で勝負してこないスタイルだった。
 4バックは、ゴール前の人数が3バックよりも少なくなる。
 それでも、耐え凌ぐサッカーからの脱却を目指していた。

2FWルキアン(11)と鈴木章斗(29)へのロングボールも使っていた。
 ただ、2ボランチの田中と茨田を経由するビルドアップも重視していた。
 自陣深く守ってカウンターを狙うよりも、見応えのある内容となる。
 結果が出るまでに時間がかかるかもしれないが、ぜひ続けてほしい。


川崎は中3日だったが、ターンオーバーしなかった。
 湘南が体力勝負を仕掛けてきたら厳しかったかもしれない。
 その意味では、湘南の新スタイルはやりやすかった。

三浦颯太は、20分、75分、90+4分に左からのFKを蹴った。
 ピッチには脇坂もいたが、キッカーを分散させたことは良い試み。
 1人に委ねるのではなく、山本や瀬古樹も織り交ぜてほしい。

連戦は終わり、次は中5日でホーム磐田戦(J1 #2)。
 しっかり休養して、良いプレーを披露してほしい。

■goal
7池田昌生(18)
24脇坂泰斗(14) 56エリソン(9) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 ビルドアップに参加。仕事は少なかった。88分、杉岡の左クロスをキャッチ。
佐々木旭(5) 5.5 キープミス、パスミスもあったが、12分、24分にボール奪取して前に出る。
高井幸大(2) 6.0 湘南のポストプレーを止めまくる。6分、ルキアンに抜かれファウルで止めた。
大南拓磨(3) 5.5 20分、三浦のFKをヘッド。スピードを活かす。44分、パスミスで速攻を許す。
三浦颯太(13) 6.0 左からのFKを蹴った。38分、FKをクリア。20分、78分に左クロスを入れる。
橘田健人(8) 6.0 フリーで受けて前を向く。19分、インターセプト。90+6分、長距離ドリブル。
脇坂泰斗(14) 7.0 24分、豪快なミドルを突き刺す。43分、ドリブル。79分、バーに当てる。
山本悠樹(77) 5.5 18分、マルシーニョへロングボール。51分、ロストをカバーしてイエロー。
家長昭博(41) 6.0 緩めの展開となって持ち味を発揮した。1アシスト。43分、インターセプト。
エリソン(9) 6.5 GKプレスから決勝ゴール。27分、46分にシュート。ポストプレーも効いた。
マルシーニョ(23) 6.0 21分、家長のクロスをヘッド。ドリブルは冴えたが、周囲とは連動せず。

■sub
72(77)瀬古樹(16) 5.5 左IHで守備に奮闘する。74分、90+2分にFKを獲得した。
84(23)瀬川祐輔(30) 5.5 左FW。湘南に早く寄せられて、キープできなかった。
84(9)山田新(20) 6.0 1トップに入る。スローインを受けて、ポストプレーでも粘った。
90+6(14)丸山祐市(35) 5.5 3バックの左に入った。90+8分、クリア。

■bench
上福元直人(99) ゼ・ヒカルド(6) ゴミス(18) 

■coach
鬼木達 6.0 勝利に導いた。交代枠を残したが、ゼ・ヒカルドも起用してほしい。

■referee
小屋幸栄 6.0 的確なジャッジ。スローインやコーナー/ゴールキックの判定差替えは避けたい。

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AT+1+8

2024/02/23

240220川崎2-4山東泰山(ACL R16 #2)

川崎2-4山東泰山(等々力, 17:00KO, 11,732人)

FUJIFILM SUPERCUP神戸戦(FFSC)の勝利から中2日。
 ACLラウンド16、山東泰山との第2戦は、今シーズン初の等々力開催。
 火曜日の17時キックオフだが、観客は1万人を超えた。

等々力には今年からネーミング・ライツが導入される。
 5年2か月(年2,000万円)契約で「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」となる。
 ただ、ACLはクリーンスタジアム規定があり、旧来の等々力陸上競技場として開催される。


先発は、ターンオーバーしたFFSC神戸戦から10人が変わる。
 連続して先発するのは、LCB丸山のみ。

第1戦の先発と比べると、9人が同じ。
 新たに丸山とLSB三浦が先発し、ジェジエウと瀬川はベンチスタート。

ベンチ入り12人には、GK早坂が入って、GK安藤と田邉が外れた。
 ACLは外国籍枠5人、ACL枠1人のため、パトリッキ・ヴェロンが外れている。


山東泰山は、第1戦から中6日の日程。
 中国スーパーリーグは3月開幕で、第1戦のあとに公式戦はなかった。

第1戦は、川崎が1点差で勝利した。
 240213山東泰山2-3川崎(ACL R16 #1)

ACLではアウェイゴールルールはない。
 そのため、2試合の単純合計が同点なら、延長戦さらにPK戦となる。

■1st half
川崎はあっさり失点する。
8分、リー・ユアンイー(22)が大南からボールを奪取。
 そのままラストパスを出して、クリザン(9)がゴールする。

さらに25分、脇坂が左CKをミスキックしてカウンターを許す。
 ヴァレリ・カザイシュヴィリ(7)のパスを、ガオ・ジュンイー(28)がゴール。

2失点して2戦合計で逆転された川崎は、攻勢を強める。
 家長が左に出張って、アンカーの橘田をサポートする。
 31分、山本のスルーパスから、深い角度から三浦がシュートを決めた。

イーブンに戻してからも、山本を中心に山東を押し込む。
 39分、山本の左クロスを脇坂がフリーでヘッド。
 40分、家長の横パスを山本がシュートしたが、バーに当たった。
 45分、橘田のスルーパスでマルシーニョが抜け出すも、GKワン・ダーレイ(14)が止める。

■2nd half
ハーフタイム、山東が先に動く。
 フェイ・ナンドゥオ(32)とマテウス・パト(8)を投入。
 先発のカザイシュヴィリ、クリザンと、前線に外国出身の選手を並べる。

風が強くなって、川崎のロングボールは押し戻される。
 山東は風上の立場を活かしていく。

川崎は左サイドからの攻撃が機能した。
 山本、三浦、マルシーニョのコンビで崩していく。
 59分、家長の右クロスをマルシーニョが合わせるも、左ポストに当たる。
 しかし、その跳ね返りをエリソンが捩じ込み、再びリードを奪った。

追い掛ける山東はサイドで着実に拠点を作る。
 66分、フェイ・ナンドゥオの左クロスをリー・ユアンイーがヘッド。
 73分、クリザンが左からフェイントで交わしながらミドルを突き刺し、同点となる。

84分、鬼木監督は3選手を入れ替えて、2トップ2ボランチとした。
 ただ、エリソン、マルシーニョ、山本を一気に代えたため、推進力を失ってしまう。
 最終ラインは上げられずにゴール前に張り付き、山東の攻撃が続く。

90+2分、三浦のミスパスから、クリザンが決定機なシュート。
90+7分、左CKから混戦を作られて、最後にジャジソンに押し込まれた。

■summary
山東は4ゴールで勝ち、準々決勝に進んだ。
 川崎のミスによる自滅もあり、第1戦のビハインドをひっくり返した。

2戦合計でクリザンが3ゴール、ジャジソンが2ゴール。
 フェイ・ナンドゥオやカザイシュヴィリを含め、前線に強力な選手を揃える。
 守備の緩さはあったが、アウェイで最高の結果を出した。


90+7分、ジャジソン(4)の決勝ゴール。

川崎は前半の安易すぎる2失点が重く響いた。
 攻撃では左サイドの三浦、山本、マルシーニョの組合せが光った。
 しっかりと2ゴールを決めて、再逆転には成功する。
 ただ、耐えることができず、73分に追い付かれて、ロスタイムに失点した。

84分の3選手の交代は、鬼木監督の采配ミスともいえる。
 2トップ2ボランチとした後に、ピッチ内は混乱していた。
 1点を奪いに行くのか守るのか、明確なメッセージが欠けていた。

残念だが、ACLの敗退が決まった。
 今後、日程は緩和されるが、多くの選手を起用することは難しくなる。
 プレー機会が少なくなる選手のモチベーションが下がらないようにしたい。

次は中3日、J1リーグ開幕戦となるアウェイ湘南戦(J1 #1)。
 ACL敗退のショックを引きずらず、良い内容で勝利したい。

■goal
30三浦颯太(71) 59エリソン(89) 
8,73クリザン(9) 25ガオ・ジュンイー(28) 90+7ジャジソン(4)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 4失点したが、5分、6分、90+3分、90+7分とギリギリでシュートを弾いた。
佐々木旭(5) 5.5 右サイドの決壊を防ぎ、77分、84分にカウンターを阻止。決勝ゴールを許す。
大南拓磨(3) 4.0 ドリブル失敗で先制点を与える。その後は持ち直す。30分、90+6分にヘッド。
丸山祐市(35) 5.5 中2日ながらフル出場で奮戦する。終盤にはラインを上げられず、攻められた。
三浦颯太(71) 6.5 1ゴール。マルシーニョを上手く使い、自らも左ポケットに何度も走り込んだ。
橘田健人(8) 5.0 25分、逡巡してカウンターを止められず。45分、マルシーニョにスルーパス。
脇坂泰斗(14) 5.5 CKのキックミスが2失点目につながった。39分、山本の左クロスをヘッド。
山本悠樹(77) 7.0 1アシスト。40分、57分にシュート。ハーフスペースに立ち、パスを入れた。
家長昭博(41) 5.5 前半、橘田の左に落ちてビルドアップを担う。51分、53分、57分にシュート。
エリソン(89) 6.0 1ゴール。16分、24分、35分、54分にシュート。バックチャージに苦しむ。
マルシーニョ(23) 6.0 45分、決定機をGKに止められる。59分、家長のクロスをバーに当てた。

■sub
84(89)山田新(20) 5.0 右ウィングに入る。守備の時間が長く、見せ場なく終わった。
84(77)ゴミス(18) 5.5 家長との2トップ。87分、山東のCKをクリアする。
84(23)瀬川祐輔(30) 5.5 左ウィング。90+4分、橘田のパスで抜け出して左クロス。
90+9(14)高井幸大(29) 5.5 スクランブルで前線に投入。90+9分、左クロスを入れる。
90+9(41)ジェジエウ(4) 5.5 同じくスクランブル。クリアボールを追って、タイムアップ。

■bench
上福元直人(99) 早坂勇希(22) VW際(52) ゼ・ヒカルド(55) 瀬古樹(16) 松井蓮之(25) 山内日向汰(26) 

■coach
鬼木達 4.0 84分の交代策は効かなかった。結果的に押し込まれてロスタイムに失点した。

■referee
アハマド・アルアリ(QWT) 6.0 程良く接触プレーを流し、明確な基準でバランスが良かった。

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AT+5+10

2024/02/18

240217神戸0-1川崎(FFSC)★

神戸0-1川崎(国立競技場, 13:30KO, 52,142人)

アウェイ山東泰山戦(ACL R16 #1)から帰国して中3日。
 国内公式戦初戦は、国立競技場でのFUJIFILM SUPER CUP。

FFSCは、2年ぶり5度目の出場。
 天皇杯王者の立場として出場するのは初めて。
 過去4回の通算成績は、2勝2敗となっている。
 いずれもJ1リーグ王者として出場権を得ていた。
(2021年は天皇杯王者でもあったが、J1リーグ王者として出場。)


先発は、山東泰山戦から11人全員が変わる。
 山東戦で途中出場した瀬古樹、丸山、山田新、田邉、ファン・ウェルメスケルケン際の5人が先発。
 新戦力では、ゼ・ヒカルド、山内日向汰、パトリッキ・ヴェロンの3人がデビューする。

ベンチには、新加入の三浦颯太が新たに入る。
 山東戦で先発した瀬川、橘田、山本、マルシーニョの4人がベンチ入り。
 GKソンリョン、佐々木旭、ジェジエウ、大南、脇坂、家長、エリソンの7人はベンチ外となる。


神戸は、2023年のJ1リーグ王者として出場。
 シーズン初戦であり、次のJ1リーグ開幕戦まで中6日。
 2023-24のACLに出場していないため、川崎より日程に余裕がある。

川崎から移籍した宮代大聖(9)はベンチスタート。
 2013-19年に所属した新井章太(21)もベンチに入る。

2023年の対戦は、神戸の1勝1分だった。
 230722神戸2-2川崎(J1 #16)
 230812川崎0-1神戸(J1 #23)

■1st half
川崎は、高井と丸山の2CBから組み立てる。
 ただ、神戸がパスコースを切っていて、アンカーのゼ・ヒカルドや両SBには渡せない。
 そこで、山田新やゴミスにロングボールを入れて前進した。

予想していたよりもスムーズにゴールに迫っていく。
 11分、瀬古樹の右クロスをVW際がループヘッド。
 16分、山田新がPA右からゴリゴリと入っていってシュート。
 17分、山田新がPAで競って、ゴミスがダイレクトボレー。
 23分、ヴェロンが右ポケットからマイナスのクロスを入れ、ゴミスがシュート。

神戸も同じように、2CBからロングボールを3トップの対角に入れた。
 右ウィングの佐々木大樹(22)、左のジェアン・パトリッキ(26)に競らせていく。
 中央の大迫勇也(10)と中盤がセカンドボールを拾って、ボールを回した。

22分、パトリッキの左クロスを大迫が合わせたが、GK上福元がセーブ。
 VW際の背後をパトリッキが突いて、決定機を作った。
 ただ、ボールは握ってもゴール近くまで迫ることは少なかった。

■2nd half
48分、川崎に先制点が生まれる。
 瀬古樹が絶妙な右FKを蹴ると、GK前川黛也(1)の判断が遅れ、パンチが小さくなる。
 クリアする山口蛍(96)にVW際が詰めて、跳ね返ったボールがゴールに入った。

リードを許した神戸は、中盤を使って組み立てる。
 73分、広瀬陸斗(23)の右クロスを大迫がヘッド。
 76分には宮代大聖(9)がミドルを狙った。

川崎は65分、マルシーニョを投入する。
 ゴミスが右サイドに流れ、山田新と2人でロングボールを受ける。
 スペースをもらったマルシーニョは、63分と77分にドリブルを仕掛ける。

神戸の攻め手は少ないまま、川崎が逃げ切った。

■summary
神戸の前半のロングボール戦術は効いていた。
 後半はショートパスが増えたこともあって、川崎の守備を崩せなかった。
 パスをもらうために大迫が下りてしまうと、チャンスを作れない。
 ゴール前の仕事に集中させたかったが、大迫の代役は見当たらなかった。
 前半のように放り込むプレーを続けた方が、良かったと思われる。

宮代大聖は、井出遥也(18)の負傷により、18分から途中出場。
 必死さを感じさせるプレーが少なく、今日はあまり貢献できなかった。
 移籍が成功だったと思わせるような活躍を期待したい。


川崎フロンターレの表彰。

山田新(20)のソロ・セレブレーション。

ヴィッセル神戸の表彰。

新井章太(21)と宮代大聖(9)。
川崎ゴール裏まで来てくれました。

★cup winner
2019、21年に続いてスーパーカップで3度目の優勝。
 厳しい日程のため、大きくターンオーバーした。
 正直にいえば、もっと劣勢に陥るのではないかとも考えていた。
 しかし、内容は攻守ともに悪くなく、結果も出すことができた。

ACLの先発組11人だけでなく、多くの選手の水準が高いことを示したといえる。
 今後、鬼木監督がどのようにチームを融合させていくのか、期待が持てる。

次は中2日、ホーム山東泰山戦(ACL R16 #2)。
 第1戦で1点をリードしているが、予断は許さない。
 どのような内容であっても、勝ち上がりたい。

■goal
48VW際(31)

■judge
上福元直人(99) 6.5 22分、大迫の決定機をビッグセーブ。飛び出し、パンチ、キャッチも安定。
VW際(31)  7.0 初ゴール。11分、69分にもシュート。ジェアン・パトリッキを継続的に封じた。
高井幸大(2) 6.5 大迫と対峙し、臆さず前に出て守った。14分、インターセプトからドリブル。
丸山祐市(35) 7.0 最後までラインを引き上げる。ハイボールを処理し、ビルドアップでも貢献。
田邉秀斗(15) 5.5 5分、ロストを挽回するためイエローをもらう。24分、カウンターをクリア。
ヒカルド(6) 6.0 無駄に動き回らず、ボールをさばいた。視野が広く、落ち着いてプレーした。
瀬古樹(16) 6.5 39分、シュート。48分、FKで先制ゴールを生む。69分、直接バーに当てるFK。
山内日向汰(26) 6.0 デビュー戦。2分、23分にヴェロンにパス。44分、ゴール前に侵入する。
山田新(20) 6.5 16分、シュート。44分、大迫からボール奪取。ロングボールの受け手となる。
ゴミス(18) 6.5 17分、23分、65分にシュート。守備も怠らず、90+3分、自陣でボールカット。
ヴェロン(28) 6.0 12分、CKの戻りをボレー。山内とのペアで細かいタッチから崩していった。

■sub
HT(15)三浦颯太(13) 5.5 LSB。53分、ドリブルで抜け出す。85分、山田新のパスからCK獲得。
65(28)マルシーニョ(23) 6.0 77分、酒井高徳(24)を抜くが、GK前川が1対1のシュートセーブ。
80(31)瀬川祐輔(30) 5.5 RSB。84分、右サイドでFKを獲得。86分、CKのこぼれ球をシュート。
80(26)橘田健人(8) 6.0 左インサイドハーフに入り、中盤のスペースを埋めるべく走り回る。
85(16)山本悠樹(77) 5.5 右インサイドハーフで出場。85分に右からFK、86分に左CKを蹴る。

■bench
安藤駿介(21) 松井蓮之(25)

■coach
鬼木達 7.0 大きなターンオーバーで勝利を得た。途中交代も的確だった。

■referee
池内明彦 5.5 両チームに微妙なジャッジが続く。致命的なミスはなく、イエロー4枚も彼にしては少な目。

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AT+2+3

2024/02/15

240213山東泰山2-3川崎(ACL R16 #1)

山東泰山2-3川崎(済南オリンピックスポーツセンター, 18:00KO(19:00JST), 46,273人)

2024シーズン初戦は、ACLノックアウトステージのラウンド16。
 2試合制の山東泰山戦は、先にアウェイに赴く。

ACLは2023-24シーズンから秋春制となった。
 グループステージは昨年9月から12月まで行われ、5勝1分で首位突破。
 ノックアウトステージは2月から始まって、決勝は5月に行われる。

Jリーグは春秋制なので、シーズンオフを挟み選手が入れ替わる。
 ただ、ACLでは同大会の背番号の入れ替わりを認めていない。
 そのため、Jリーグの背番号と異なる選手が出る。
 例えば、29番から2番に変更する高井幸大は、ACLでは引き続き29番でプレーする。
 新加入のエリソンは9番だが、すでにダミアンがACLで着用済なので、89番を着用する。


先発は、GKソンリョン。
 最終ラインが右から佐々木旭、ジェジエウ、大南、瀬川。
 アンカーは橘田で、インサイドハーフに脇坂と新加入の山本。
 前線は、家長、新加入のエリソン、マルシーニョが並ぶ。

ベンチ入りは、ACLのため12選手。
 新加入選手では、ファン・ウェルメスケルケン際、丸山祐市、ゼ・ヒカルドが入った。
 また、大卒新人の山内日向汰も、プロ初の公式戦でメンバー入りを果たした。

 ACLは外国籍枠5人、ACL枠1人のため、パトリッキ・ヴェロンが外れている。


山東泰山は、ACLグループステージを4勝2敗で2位通過。
 横浜Fマリノスに2敗を喫したものの、残り4試合を全勝した。
 川崎とは、初めての対戦となる。

FWで先発するヴァレリ・カザイシュヴィリ(7)は、蔚山現代(KOR)から移籍。
 2023年12月12日の蔚山現代戦(2023-24 ACL GL #6)でも出場していた。

RSBで先発するガオ・ジュンイー(28)は、2014年に富山、2015年に福岡でプレーした。
 当時の登録名は高准翼(コ・ジュンイ)だった。

■1st half
山東は立ち上がり、精力的にボールに寄せてくる。
 荒れたピッチに苦しむ川崎は、低い位置でロストを繰り返す。
 山東がショートカウンターを仕掛けると、中央から真直ぐゴールを狙う。
 ただ、川崎の2CBが自由を与えず、ソンリョンが壁となって先制を許さない。

20分ほどで、山東の勢いは収まる。
 ようやくピッチに慣れた川崎がボールを運べるようになる。

24分、脇坂の左CKをリー・ユアンイー(22)がハンド。
 獲得したPKをエリソンが右に蹴って、初ゴールを決めた。

続いて33分。
 佐々木旭のインターセプトから家長が右ワイドで溜めて、1列内側の脇坂に預ける。
 脇坂の右クロスをマルシーニョがダイビングヘッドで押し込み、2点差とした。

45分、山東が山本のパスミスから決定機を作る。
 右クロスをチェン・プー(29)がシュートするが、GKソンリョンが至近距離で止めた。

■2nd half
川崎は、マルシーニョのカウンター頼りとなる。
 51分、脇坂のラストパスでマルシーニョが抜け出す。
 しかし、GKワン・ダーレイ(14)が1対1で止めてみせた。
 61分にも家長のクリアボールからマルシーニョが独走するが、GKワン・ダーレイが止めた。

山東は攻勢を強め、川崎はゴール前に張り付いた。
 67分、左から中央に振られて、フェイ・ナンドゥオ(32)がミドルを決める。

1点差とした山東は、ますます攻勢を強める。
 サイドからクロスを入れ続け、マテウス・パト(8)やジャジソン(4)を狙った。
72分、丸山を投入して3バックとして必死に跳ね返す。
 しかし、セカンドボールを拾えず、さらにクロスを上げられた。
75分、左CKをクリザン(9)が合わせるが、右ポストに当てる。
 続けてカザイシュヴィリが2本シュートするが、丸山と橘田がブロックした。

川崎は一方的に攻められていたが、手数少なく追加点が生まれた。
 79分、GKソンリョンのパントキックを山田が落とす。
 抜け出した家長がGK1対1からゴールを決めた。

再び2点差となったが、山東の攻撃は止まらない。
 86分、ガオ・ジュンイー(28)の右クロスをジャジソンの高いヘッドでゴールを許した。

残りはロスタイム。
 両ウイングを田邉とファン・ウェルメスケルケン際に代えて、逃げ切った。

■summary
山東は立ち上がり、プレスからの速攻で優位に立つ。
 ただ、GKソンリョンの好守に阻まれ、先制できなかった。
 不運なPKもあって、ホームの前半で2点のリードを許した。

57分、フェイ・ナンドゥオとマテウス・パトを投入する。
 サイドから次々にクロスを入れるパワープレイは、迫力があった。
 負けはしたが、1点差まで追い付いて、第2戦に望みをつないだ。


川崎は、新戦力の山本とエリソンが上々のデビューを飾った。
 3点奪ってのアウェイ勝利は、もちろん悪くない結果。
 2失点は余計だが、劣勢の後半を考えれば妥当だった。

後半、72分から3バックとして、低い位置でブロックを組んだ。
 しかし、山東の連続攻撃は止められず、多くのクロスを入れられる。
 特に瀬川はフェイ・ナンドゥオに対応できず、交代が遅かったかもしれない。

次は中3日でFUJIFILM SUPER CUP神戸戦(FFSC)。
 2年ぶりの出場となるが、ホーム山東泰山戦(ACL R16 #2)が中2日で控える。
 ACLに余力を残すために、思い切ったターンオーバーを行いたい。

■goal
67フェイ・ナンドゥオ(32) 85ジャジソン(4)
28PKエリソン(89) 33マルシーニョ(23) 79家長昭博(41) 

■judge
ソンリョン(1) 7.5 45分、至近距離のシュートを弾く。多く浴びた枠内シュートを防ぎ続けた。
佐々木旭(5) 6.0 RSB。16分、ドリブルで内側突破。33分、インターセプトからゴールを生む。
ジェジエウ(4) 5.5 20分、CKをボレー。強いクリアを続ける。72分から3バックの中央に入る。
大南拓磨(3) 5.0 慣れない左CBだが、まずまずのプレー。2失点目はジャジソンに付き切れず。
瀬川祐輔(30) 5.0 LSB。フェイ・ナンドゥオに寄せきれず、クロスを許す。59分、イエロー。
橘田健人(8) 6.0 アンカーで広範囲の守備に奔走する。38分、マルシーニョへスルーパス。
脇坂泰斗(14) 6.0 CKでPK獲得。完璧な右クロスで1アシスト。荒れたピッチには苦しんだ。
山本悠樹(77) 6.0 8分、ボレー。前への走り出しが効果的。45分、パスミスで決定機を与える。
家長昭博(41) 6.0 右ワイドでボールを預け先となる。79分、劣勢を打破する見事なゴール。
エリソン(89) 6.0 PKで初ゴール。19分、24分に鋭いシュート。ロングボールは収められず。
マルシーニョ(23) 6.5 1ゴール。51分、61分と押される展開からのカウンターが強烈だった。

■sub
64(77)瀬古樹(16) 5.5 左サイドの守備に追われる。78分、FKを与える。90+4分、FKを獲得。
72(23)丸山祐市(35) 5.5 3バッグの左に入り、何度もクリア。82分、ゴール正面でファウル。
72(89)山田新(20) 6.0 競り勝って1アシスト。相手に寄せるプレスは、ファウルを取られた。
89(5)VW際(52) 5.5 右ウィング。タイトに寄せることで、クロスを上げさせなかった。
89(30)田邉秀斗(15) 5.0 左ウィング。90+1分、フェイ・ナンドゥオを負傷させてイエロー。

■bench
上福元直人(99) 安藤駿介(21) 高井幸大(29) 松井蓮之(25) ゼ・ヒカルド(55) 山内日向汰(26) ゴミス(18) 

■coach
鬼木達 5.5 大胆に新戦力を起用する。72分の3バックへの移行はもう少し待つべきだったか。

■referee
ムハマンド・タキ(SIN) 5.0 PK以降は弱い接触でもファウルを取り、山東寄りに吹いた。

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AT+5+10

2024/02/01

240201負傷離脱2024(随時更新)

2024シーズン負傷離脱(随時更新)

2024シーズン、負傷や疾病で離脱した選手を記録していきます。
 公式発表あるいはメディア報道などをまとめたものです。
 全治見込日は、負傷日から全治見込みの期間を加えたものです。
(2023シーズン途中から、全治見込日が公式発表に示されなくなりました。)

現在離脱中の選手は、復帰見通しが近い選手を上に並べています。
 プレスリリースがない場合は、離脱日が新しい選手を上にします。

復帰した選手は、復帰日順に並べています。
 シーズンの初めに記事を書いて、随時追記して更新します。
 シーズン複数回の離脱がある選手は、選手名のあとに回数を示します。

過去のシーズンの負傷離脱の記事はこちら。
 2023年 2022年 2021年

■現在離脱中■
ジェジエウ(4)
★2024年4月7日(日) 町田戦(J1 #7) 左太ももを痛めて負傷交代
 左短内転筋肉離れ 右大腿二頭筋肉離れ 全治見込の発表なし
  (2024年4月14日(日) 公式発表)
 2024年4月24日(水)のトレーニング 参加
  (2024年4月24日(水) エルゴラッソx/twitter)

三浦颯太(13) ■02
★2024年4月3日(水) 横浜Fマリノス戦(J1 #6) 左足を痛めて負傷交代
 左膝外側半月板損傷で4月11日(木)に手術 全治見込の発表なし
  (2024年4月14日(日) 公式発表)

丸山祐市(35)
★2024年3月30日(土) トレーニング中に負傷
 左大腿二頭筋肉離れ 全治見込の発表なし
  (2024年4月14日(日) 公式発表)

車屋紳太郎(7)
★2023年9月24日(日) 湘南戦(J1 #28)
 68分、踏ん張った足が滑り、伸びた左膝を負傷して交代。
 左脛骨骨挫傷 全治見込の発表なし
  (2023年10月9日(月) 公式発表)
 2023年11月15日(水)のトレーニング 参加
  (2023年11月16日(木) 公式youtube)
★2024年1月18日(木)
 左膝外側半月板損傷で手術 全治見込の発表なし
  (2024年1月29日(月) 公式発表)
 2024年4月24日(水)のトレーニング 完全合流
  (2024年4月24日(水) エルゴラッソx/twitter)

宮城天(24)
★2023年12月4日(月) ※山形(J2)への期限付き移籍中の負傷・手術。
 左内側半月板損傷で手術 全治見込の発表なし
 山形(J2)では、2023年11月4日(土)のいわき戦(2023 J2 #41)が最終出場。
  (2023年12月22日(金) 公式発表)
 2024年4月24日(水)のトレーニング 参加
  (2024年4月24日(水) エルゴラッソx/twitter)

大島僚太(10)
★2023年7月8日(土) 横浜FC戦(2023 J1 #20)で負傷
 ベンチ入りはしたが、出場なし。
 右下腿三頭筋肉離れ 全治見込の発表なし
  (2023年7月16日(日) 公式発表)
 2024年4月9日(火)のトレーニング 完全合流
  (2024年4月9日(火) 報知新聞)
 2024年4月14日(日)の千葉(J2)とのトレーニングマッチ 出場
  (2024年4月14日(日) 公式x/twitter)

■復帰者■
バフェティンビ・ゴミス(18)
★2024年3月10日(日) 長野(J3)とのトレーニングマッチ(麻生G)で負傷
 左ハムストリング肉離れ 治療のためフランスに一時帰国 全治見込の発表なし
  (2024年3月18日(月) 公式発表)
 2024年4月5日(金) 一時帰国から来日 ランニング
  (2024年4月5日(金) 公式x/twitter)
 2024年4月9日(火)のトレーニング 参加
  (2024年4月9日(火) 公式youtube)
 2024年4月14日(日)の千葉(J2)とのトレーニングマッチ 出場
  (2024年4月14日(日) 公式x/twitter)
★2024年4月20日(土) 復帰 東京V戦(J1 #9)でベンチ入り。

エリソン(9)
★2024年3月9日(土) 京都戦(J1 #3)をケガの影響で欠場。
  (2024年3月9日(土) 京都戦後の鬼木達監督インタビュー) 
  (負傷の状況について、公式発表なし)
★2024年3月30日(土) 復帰 FC東京戦(J1 #5)で先発出場。

遠野大弥(17)
★2024年1月28日(日) 鳥栖(J1)とのトレーニングマッチ(残波岬ボールパーク)で負傷
 右肩関節脱臼 全治見込の発表なし
  (2024年2月1日(木) 公式発表)
 2024年2月26日(月)のトレーニング 完全合流
  (2024年2月26日(月) 神奈川新聞x/twitter)
★2024年3月1日(金) 復帰 磐田戦(J1 #2)で途中出場。

小林悠(11)
★2023年12月9日(土) 柏戦(天皇杯 Final)で負傷
 左足ふくらはぎの肉離れ
  (2024年2月27日(火) 日刊スポーツ)
  (負傷の状況について、公式発表なし)
 沖縄キャンプ(2024年1月16日(火)~31日(水))で再負傷
  (2024年2月27日(火) 日刊スポーツ)
 2024年2月19日(月)の週のトレーニング 完全合流
  (2024年2月27日(火) 日刊スポーツ)
★2024年3月1日(金) 復帰 磐田戦(J1 #2)で途中出場。

三浦颯太(13) ■01
★2024年2月13日(火) 山東泰山戦(ACL R16 #1)を欠場
 直前に腰付近を痛めた。
  (2024年2月18日(日) 日刊スポーツ)
  (負傷の状況について、公式発表なし)
★2024年2月17日(土) 復帰 神戸戦(FFSC)で途中出場。


■新型コロナウイルス感染症 復帰者■

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