6月3日に予定されていたJ1リーグ第16節神戸戦。
しかし、台風2号による新幹線運休で川崎が移動できず、延期された。
あらためて夏の中断期間の土曜日に、代替開催される。
ロスタイムのゴールで勝利した横浜FM戦(J1 #21)から中6日。
神戸の日中の気温は、ものすごく暑かった。
スタジアムは海沿いで風はあるが、19時でも涼しさは控えめ。
先発は、横浜FM戦から1人変わる。
GKにソンリョンが入り、上福元がベンチに回った。
ベンチにはダミアンが入り、GK安藤と山村が外れた。
左足関節を捻挫していたダミアンは、6月18日の湘南戦(YLC GL #6)以来の復帰。
神戸は、J1リーグ13勝4分3敗で1位。
延期によって、お互いにJ1リーグ17チームで最後の対戦となった。
2022年の対戦は、川崎の2勝。
220518神戸0-1川崎(J1 #11)
221029川崎2-1神戸(J1 #33)
■1st half
神戸は速攻からチャンスを狙った。
14分、ジェアン・パトリッキ(26)の左クロスを武藤嘉紀(11)がシュート。
17分、武藤のクイックスローインから佐々木大樹(22)がシュート。
ただ、GK前川黛也(1)からのビルドアップは、上手くつなげない。
ルーズボールも川崎に拾われて、劣勢となった。
川崎は余裕を持ってビルドアップしていく。
大迫勇也(10)や佐々木がCBにプレスに来ても、簡単にワンタッチで逃れていく。
プレスを引き寄せてからの縦パスが有効で、2度追いできない神戸を攻略する。
GKソンリョンからのパントキックも、山田新が受けた。
前半のうちに、川崎が2点をリードする。
24分、山田新の左クロスから崩して、脇坂が先制ゴール。
30分、脇坂の左CKをシミッチが折り返し、宮代が押し込んで2点目を奪った。
■2nd half
神戸は51分、汰木康也(14)を左サイドに投入して攻勢に出る。
55分、初瀬の左クロスを家長がハンドし、PKを与える。
大迫がPKを決めて1点差となり、直後の62分。
汰木の右CKを、体幹を活かした力強いジャンプで大迫が同点ゴールを決めた。
川崎は2失点してから、とりあえず山田新を右サイドに動かす。
家長を1トップとすることで、山根の守備負担を軽減する。
さらに70分、大南を投入することで3バックに移行した。
暑さによって、両チームともに中盤を省略したプレーが増える。
川崎は75分に橘田、90分に遠野がシュート。
神戸は81分に汰木、84分に飯野七聖(2)がシュート。
お互いにチャンスを作りながら、ドローに終わった。
■summary
神戸は前半、川崎の攻勢を止められなかった。
中盤で自由なパスを許して、撤退して守る時間が続く。
2失点したのも、仕方ない状況に追い込まれていた。
後半は、汰木の投入によって左サイドから逆襲に転じた。
大迫のPKを含む2ゴールで、同点に持ち込んだ。
前半の悪かった点を上手く改善し、悪くない結果を得た。
川崎は2点のリードを守れなかった。
50分あたりから続く神戸の時間帯に、立て続けに2失点。
時間をじっくり使って、ゲームを落ち着かせる必要があった。
ドローという結果は残念だが、内容は悪くない。
負傷者が多い中、鬼木監督がしっかりとチームを整備している。
山田新の1トップや、瀬古樹のIH起用によって、競争力を取り戻している。
登里は、脳振盪によりハーフタイムで退いた。
さらに76分、左ハムストリングスを気にしていた車屋も途中交代した。
2人とも重要な選手だけに、今後の影響が気になるところ。
次は中6日でバイエルン・ミュンヘン(GER)との親善試合。
多くの選手を起用して、戦力を蓄積したい。
■goal
59PK,62大迫勇也(10)
23脇坂泰斗(14) 30宮代大聖(33)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 前に出るタイミングが遅かった。84分、飯野との1対1ではコースを消した。
山根視来(13) 6.0 パトリッキは封じたが、汰木への対応が難しかった。48分、山田新へ縦パス。
高井幸大(29) 6.0 39分、CKをヘッド。大迫をしっかりと追う。70分から3バックの中央に立つ。
車屋紳太郎(7) 6.5 適切なタックルやクリアで最終ラインを引き締めていく。76分に途中交代。
登里享平(2) 6.5 インサイドに立って組み立てる。31分、武藤とぶつかって、HTに脳振盪交代。
シミッチ(6) 6.5 8分、宮代へ縦パス。1アシスト。サイドへのロングボールや鋭い縦パスを狙う。
脇坂泰斗(14) 7.0 23分、ゴール。40分、山田新の落としをボレー。トラップから前を向いた。
瀬古樹(16) 6.5 ハーフスペースに動く。5分、48分に山田新へ縦パス。23分、ロングシュート。
家長昭博(41) 6.0 神戸を押し込んでから、右で保持して崩していく。PKを与えたハンドは軽率。
山田新(20) 6.0 GKからのパントキックを回収した。5分、瀬古樹のスルーパスからシュート。
宮代大聖(33) 6.0 30分、シミッチの折り返しを頭で押し込んでゴール。8分、45分にシュート。
■sub
HT(2)佐々木旭(5) 5.5 50分、カットインからシュート。71分、酒井高徳(24)に2度止められた。
(登里は脳振盪による交代で、通常の交代とは別の取扱い。)
70(16)大南拓磨(3) 5.5 3バック右。74分、82分と大きくクリア。84分のクリアは相手に渡る。
70(20)橘田健人(8) 6.0 73分、ボールカット。75分、PA内で細かくつなぎ、惜しいシュート。
76(7)瀬川祐輔(30) 5.5 左ウィング。90+2分、抜け出したが、大﨑玲央(25)に手で止められた。
84(14)遠野大弥(17) 6.0 90分、ダミアンのポストからボレーを放つが、GK前川の正面だった。
84(33)ダミアン(9) 5.5 まずまずの復帰戦。85分、90分にDFを背負ったポストプレーを見せた。
■bench
上福元直人(99)
■coach
鬼木達 5.5 内容は良かったが、後半、劣勢の時間帯を逃げ切れず、ドローに終わる。
■referee
木村博之 6.0 バランス良いジャッジ。家長のハンドPKは厳しい判定だが、妥当な範囲内。
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AT+3+6