横浜FC(J1 #20)に勝利して中3日。
ミッドウィークの天皇杯3回戦は、水戸ホーリーホック(J2)との対戦。
天皇杯3回戦から準々決勝までは、下位カテゴリの会場優先で、水戸開催となった。
日中の水戸の気候は酷暑だった。
ただ、風はあり、19時のキックオフまでに少し涼しくなった。
7月7日には、次のU-18の4選手を天皇杯に追加登録している。
岡崎寅太郎(36)、尾川丈(37)、江原叡志(38)、土屋櫂大(39)。
先発は、横浜FC戦から9人と大きく変える。
続けて先発するのは瀬古樹と宮代大聖の2人だけ。
名願が左FWで、松長根がRSBで先発する。
ベンチには、大関が入っている。
7月7日に登録されたU-18の4選手はベンチ外となった。
水戸は、J2リーグで7勝6分12敗の18位。
日曜日のいわきFC戦(J2 #25)から中2日で、川崎より短い日程。
天皇杯2回戦は、レノファ山口(J2)に勝っている。
川崎U-15出身(宮代・山田新と同学年)の安永玲央(8)が先発する。
2017-20年、川崎に所属したタビナス・ジェファーソン(4)はベンチ。
川崎U-15出身(GK早坂と同学年、宮代・山田新の1学年上)の髙岸憲伸(6)もベンチスタート。
川崎からレンタル中の永長鷹虎(31)は、契約上出場できない。
2018年の天皇杯3回戦以来、5年ぶりの対戦となる。
180711川崎1(4PK2)1水戸(天皇杯 R32)
■1st half
水戸は、プレスを強く仕掛けてこなかった。
CB大南と山村に余裕があり、橘田や瀬古につないでいく。
LSB佐々木旭もフリーとなって、組み立てに参加する。
1トップの瀬川は、下がりすぎずにポストプレーをこなす。
右FWの宮代、IHの遠野との近い関係性からチャンスを作り出した。
高い位置で水戸からボールを奪っては、ショートカウンターを狙う。
25分、瀬古が縦パスをインターセプト。
右サイドの宮代に出し、瀬古に戻ってきたクロスを左足で先制ゴール。
このあともショートカウンターから決定機を作った。
38分、パスを奪った名願が、PA内で2度のシュート。
39分、瀬川の落としから、遠野がミドル。
通常のビルドアップからも、水戸を押し込んでゴールに迫る。
32分に遠野、37分に宮代、39分に瀬川がシュート。
水戸はボールを運べなかった。
チャンスになりそうだったのは、41分と44分の井上怜(16)の右クロスくらい。
■2nd half
後半になると、一転して水戸が反撃に出てきた。
47分、唐山翔自(39)のシュートは、山村が触ってCKに逃れる。
ここから水戸は連続して3本のCKを蹴った。
2トップの唐山と安藤瑞季(9)が、川崎の2CBに寄せてくる。
ボランチへのパスコースを消し、サイドに追い込んでロングボールを蹴らせる。
川崎は宮代を中央、瀬川を右FWとポジションを入れ替えていた。
この布陣ではボールが収まらず、水戸が回収して攻撃を仕掛ける。
56分、井上と唐山が連続してシュート。
70分、内田優晟(49)がミドル。
78分、中央から髙岸がシュート。
川崎は押されつつも、2点目を決める。
80分、橘田の縦パスを受けた宮代が、ドリブルしてシュート。
DFに当たってコースが変わり、ゴールが決まった。
しかし、直後の81分、水戸が1点を返す。
寺沼星文(23)が高井の背後を抜けて、GK1対1となってゴール。
90+1分、唐山のシュートはライン上で高井がクリアした。
山田新や瀬川が上手く時間を使いながら、逃げ切った。
■summary
水戸は、前後半で異なるプレーを見せた。
押されていた前半は、体力を温存していたともいえる。
仮に2失点以上失っていたら厳しかったが、最少失点で終えた。
後半は2FWが、川崎の2CBから中盤へのパスコースをふさぐ。
サイドにパスを出させ、追い詰めてボールを奪った。
5年前の対戦では、後半ロスタイムの同点ゴールで、延長戦に持ち込んだ。
90+1分に唐山が決めていれば、同じ展開となったかもしれない。
残念ながら結果は出なかったが、戦略としてはベストを尽くした。
川崎は後半、押し込まれたが、90分で勝利することができた。
優勢だった前半に1ゴールしか奪えず、緊迫した展開が続いた。
期待していた大関のデビューも、持ち越しとなった。
1点リードの68分、車屋と高井を同時に投入した。
鉄壁だった大南をRSBに動かしたことで、水戸にチャンスを与えてしまう。
CBに入った高井は81分に失点に絡んだが、90+1分に決定機をクリアしてくれた。
次は中2日で横浜FM戦(J1 #21)。
しっかり戦って勝利を目指したい。
■goal
25瀬古樹(16) 80宮代大聖(33)
81寺沼星文(23)
■judge
上福元直人(99) 5.0 55分、バックパスを危うい処理。81分の失点では、スターセーブできず。
松長根悠仁(27) 5.0 前線にグラウンダーのパスを出す。疲労からか63分、64分にミスして交代。
大南拓磨(3) 7.0 スピードも高さも申し分なく、水戸の攻撃を封じ込めた。18分、CKをヘッド。
山村和也(31) 6.5 慌てずに貫禄のプレー。47分に唐山、78分に髙岸のシュートをブロックする。
佐々木旭(5) 5.5 8分、28分、33分に左クロス。61分に左からシュート。フル出場したかった。
橘田健人(8) 6.0 守備で素早くカバーする。宮代への縦パスで1アシスト。72分、CKをシュート。
瀬古樹(16) 7.0 25分、インターセプトから宮代経由でゴール。速くゴールを目指して牽引した。
遠野大弥(17) 6.0 32分、38分に決定的なシュート。27分、29分のボレーはヒットしなかった。
宮代大聖(33) 6.5 1ゴール1アシスト。後半の1トップよりも前半の右FWがフィットしていた。
瀬川祐輔(30) 6.0 1トップでポストプレーをこなした。13分、20分、39分、42分にシュート。
名願斗哉(24) 5.5 左FWでまずまずの働き。38分の決定機は、余裕がありすぎたか決められず。
■sub
62(17)山田新(20) 6.0 75分、左からPAに入ってクロス。90+3分、右コーナー付近でキープ。
62(24)シミッチ(6) 6.0 縦横に動き回る。72分、CKから強烈なボレー。89分、ボールを奪取。
68(5)車屋紳太郎(7) 5.5 LSB。74分、左クロス。83分、PA外で唐山を倒したがノーファウル。
68(27)高井幸大(29) 5.5 プレスに苦しむ。81分、失点に関与。90+1分、ゴール直前でクリア。
73(16)脇坂泰斗(14) 6.0 難しいパスも見事なトラップで受け止めて、マイボールを継続した。
■bench
安藤駿介(21) 大関友翔(28)
■coach
鬼木達 6.0 車屋と高井の投入で組み替えた最終ラインが混乱した。大関は起用できなかった。
■referee
御厨貴文 6.0 分かりやすく落ち着いたジャッジ。83分の車屋のチャージはファウルだったか。
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AT+1+4