2021/11/28

211127川崎4-1G大阪(J1 #37)

川崎4-1G大阪(等々力, 14:00KO, 14,867人/15,500人)

1-4で快勝したC大阪戦(J1 #36)から中6日。
 残り2試合となったJ1リーグで、ホーム最終戦を迎える。

「ワクチン・検査パッケージ」が適用され、メインスタンドは100%収容。
 浦和戦(J1 #34)よりも3,500席増え、今シーズン最大の15,500席で運用される。
 ただ、チケットは完売することなく、当日券が30枚ほど残っていた。


先発は、C大阪戦から変わらない11人。
 ベンチ入りの7人も同じとなっている。


ガンバ大阪は、J1リーグで12勝7分17敗の13位。
 累積警告のため、倉田秋(10)が出場停止。

3月、新型コロナウイルスのクラスターが発生し、下位低迷。
 5月13日、宮本恒靖監督との契約を解除し、松波正信が監督となった。
 7月から8月にかけ、多くの延期試合を戦う厳しい日程をこなし、J1残留を確定させた。
 11月3日には、横浜Fマリノスに勝利し、結果的に川崎の優勝が決まった。

今シーズンは2回対戦していて、川崎の2勝。
 210220川崎3-2G大阪(FXSC)★
 210508G大阪0-2川崎(J1 #13)

■1st half
川崎があっさりと2点を先制する。
 7分、山根の右クロスをダミアンがヒールで先制ゴールを決める。
 9分、マルシーニョの折り返しを、旗手がヘッドで押し込んで追加点。
 どちらもボールと人が動いて崩したもので、川崎らしいゴールだった。

ガンバはFWパトリック(18)にロングボールを徹底して入れる。
 パトリックの周りに選手を集めて、セカンドボールを拾っていく。
17分、パトリックのヒールパスから、宇佐美貴史(39)が縦に突破して、そのままゴール。
 車屋は追い付けず、カバーに出た谷口もきれいに抜かれた。

少しずつ、ガンバが主導権を握っていく。
 川崎は押し下げられて、選手間の距離が離れてしまう。
 30分にRSB柳澤亘(26)がミドル、45分にパトリックの落としを井手口陽介(15)がシュート。

■2nd half
後半も、風上に立ったガンバが攻め込む。
パトリックのポストプレーを止められず、チャンスを作られる。
 56分、福田湧矢(14)の左クロスを宇佐美が頭で合わせ、バーに当てる。
 62分、パトリックが、車屋と谷口に挟まれながらもシュート。

川崎は押し込まれて厳しい状況が続いたが、85分。
 小林悠が右サイドで溜めて、オーバーラップを促して山根に優しく渡す。
 山根が入れた高速クロスを、ダミアンがニアで押し込んで、試合は決まった。
さらに90+4分、遠野の右CKを車屋がヘッドで4点目を入れる。

■summary
ガンバは宇佐美とパトリックの2トップの個人技頼り。
 風が強い等々力で、コンパクトに集まってルーズボールを拾った。
 チャンスも少なくなく、終盤まで1点差だったので、勝ち点を得る可能性はあった。
 ただ、パトリックの奮闘はあったものの、不確実なプレーが多かった。

17分の宇佐美のゴールは、単独で川崎の守備陣を切り裂いたもの。
 消える時間帯もあったが、39分には橘田をドリブルで抜き去った。
 56分のバーに当てたヘッドを含め、素晴らしかった。


川崎は立ち上がりに攻め立てて、あっさりと2ゴール。
 その後はロングホールで押し下げられて、間延びしてしまう。
 ガンバにペースを握られたが、粘り強く守り、最後まで崩れなかった。

83分、山村をアンカーに投入して、ガンバのロングボール攻撃を封じた。
 橘田の交代には不安も感じたが、山村の高さは絶対的で、中盤を制した。
 鬼木監督の慧眼には感服するばかり。

次は中6日、J1リーグ最終戦となる横浜Fマリノス戦(J1 #38)。
 2位が確定しているマリノスと、開幕戦以来の1位2位対決。
 内容の濃い、楽しい試合となることを期待したい。

■goal
7,85ダミアン(9) 9旗手玲央(47) 90+4車屋紳太郎(7) 
17宇佐美貴史(39)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 ロングクロスを確実にキャッチ。63分、パトリックのシュートを防ぐ。
山根視来(13) 7.5 7分、85分に完璧なクロスで2アシスト。65分、ボールを奪って前に進む。
谷口彰悟(5) 6.0 苦しみながらも高さでパトリックに対抗する。ビルドアップを底で支えた。
車屋紳太郎(7) 6.0 シンプルに前に入れる。90+4分、渾身のヘッドで今シーズン初ゴール。
登里享平(2) 6.0 中外のスペースを使い分けて上がる。ダミアンを狙ってクロスを入れた。
橘田健人(22) 6.0 26分、ミドルシュート。40分、右サイドで囲まれながらドリブルで進む。
脇坂泰斗(8) 6.0 37分、46分にマルシーニョへ絶妙なスルーパス。53分、70分にシュート。
旗手玲央(47) 6.5 9分、泥臭く頭で押し込んでゴール。73分、引っ張られながらドリブル。
家長昭博(41) 6.0 9分、2点目の起点となる右クロス。18分、43分、53分、70分にクロス。
ダミアン(9) 7.5 7分、鮮烈なヒールゴール。85分、ワンタッチゴール。ヒールパスを連発。
マルシーニョ(23) 6.5 9分にアシスト。37分、ミドル。47分、独走するがGKに止められる。

■sub
62(23)大島僚太(10) 5.5 小林悠の動きに正確なパスを届ける。88分、ラストパスを狙う。
78(41)小林悠(11) 6.0 84分、87分にシュート。85分、山根のアシストを生む優しいパス。
78(8)遠野大弥(19) 6.0 90+2分、ダミアンへスルーパス。90+4分、右CKで1アシスト。
78(47)宮城天(24) 5.5 左FWで出場。ボールに多く触ることができなかった。
83(22)山村和也(28) 6.0 アンカーに入り、制空権を握る。ロングボールをことごとく回収。

■bench
丹野研太(27) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 7.0 リードしながらも押される展開となったが、選手交代で突き放した。

■referee
岡部拓人 6.0 フラットなジャッジ。違和感なく試合を進めた。

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2021/11/21

211120C大阪1-4川崎(J1 #36)

C大阪1-4川崎(ヨドコウ桜スタジアム, 14:00KO, 9,800人/10,000人)

今季2敗目を喫した鳥栖戦(J1 #35)から中12日。
 代表ウィークを挟んで、少しだけ日程が空いた。

日本代表には、山根、谷口、旗手の3選手が招集された。
 ヴェトナム、オマーンとのアウェイ2連戦を経て、日本に戻っている。
 山根は2試合ともフル出場し、谷口と旗手の出番はなかった。

長居球技場は、ネーミングライツで「ヨドコウ桜スタジアム」と呼ばれる。
 もともと「キンチョウスタジアム」だったが、2021年4月から新たな名前となっている。
 セレッソ大阪戦は、隣のヤンマースタジアム(長居陸上競技場)での試合が続いていた。
 川崎にとって、2014年7月15日のC大阪戦(2014 J1 #12)以来の長居球技場となる。

観客上限10,000席として発売されたチケットは完売となった。
 その後、見切れ席をわけあり指定席として、追加発売している。


先発は、ターンオーバーした鳥栖戦から4人が変わる。
 新たに谷口、登里、家長、ダミアンが先発し、代表組の3人も先発する。
 山村、大島、遠野、小林悠がベンチに回った。

ベンチには、新たに知念が入り、ジェジエウが外れた。
 ジェジエウは、鳥栖戦で左膝を負傷し、手術のため帰国している。


セレッソ大阪は、J1リーグは12勝9分14敗の11位、YBCルヴァンカップは準優勝。
 天皇杯もベスト4に勝ち上がっていて、川崎と決勝で対戦する可能性がある。

8月26日、レヴィー・クルピ監督との契約を解除し、小菊昭雄新監督が就任。
 前日には、FW大久保嘉人(20)が今シーズン限りでの引退を発表した。

等々力での対戦は、川崎が勝っている。
 210303川崎3-2C大阪(J1 #11) 

■1st half
川崎は休まずパスをつなぎ、セレッソに陣形を整える時間を与えない。
5分、山根からのパスを、中央の脇坂がダイレクトで縦に入れる。
 CB西尾隆矢(33)が触ったが、ダミアンがファーに流し込んで先制する。

セレッソは川崎のプレスに苦しむが、サイドからチャンスを作る。
 16分、坂元達裕(17)が右クロス。
 17分、清武弘嗣(10)が右から入れてFW加藤陸次樹(29)がシュート。

川崎はペースを落としつつ、好機にはギアチェンジして崩していく。
 反対側のサイドにパスを通すと、セレッソのスライドが間に合わない。
13分と30分、同じようにマルシーニョのラストパスから家長が決定機を迎える。
 2回ともに完全にフリーだったが、GKキム・ジンヒョン(21)がシュートを止めた。

40分、橘田がボールを触られながらも、2度3度と制して前へ進む。
 家長からダミアンに渡ると、豪快にニアサイドを打ち抜いて2点目を決めた。

■2nd half
47分、セレッソのCKからのカウンターで、マルシーニョが独走。
 ドリブルが速く、DFを置き去りにしたが、最後はGKキム・ジンヒョンに止められた。
マルシーニョは、なかなか決められないと思った直後の49分。
 ダミアンの落としがCB瀬古歩夢(15)に当たり、そのマルシーニョが川崎初ゴールを決めた。

3点差となり、セレッソにボールを預け、受け身になっていく。
 セレッソにチャンスは作られたが、GKソンリョンが立ちはだかった。
 73分にRSB松田陸(2)のロングシュート、79分にFW松田力(22)のヘッドを弾き出す。
しかし、80分、CKの流れから失点してしまう。
 LSB丸橋祐介(14)のクロスを奥埜博亮(25)のヘッドでゴールを許した。

2点差となり、残り時間も少ない中の85分。
 遠野の折り返しを宮城天がボレーで決めて、逃げ切った。

■summary
セレッソは川崎の攻勢を止められなかった。
 清武の守備貢献がやや少なく、家長を中心とした川崎の右サイドからの攻撃を許した。
 加藤と山田寛人(34)の2FWは、広い範囲を駆け回ってプレスに出る。
 しかし、川崎の2CBを効果的に追い詰めるまでは至らず、体力を使った。

ハーフタイムに大久保を入れると、ボールを預けることができた。
 ただ、献身的に走っていた加藤が外れると、スペースを埋め切れない。
 前後の距離が大きくなり、川崎の縦パスからのカウンターを浴びた。


大久保嘉人(20)の胴上げ。
アウェイゴール前で、ソンリョン、家長、小林、登里、谷口、車屋、大島、脇坂、金通訳、中山通訳が参加しました。

川崎はダミアンの決定力を活かして快勝した。
 1点は失ったが、すでに3点差となっていて、大きな影響はなかった。
 さらに、途中出場の遠野と宮城天のコンビネーションで、4点目を奪う。
 ジェジエウの長期不在は不安材料となるが、車屋が遜色なくプレーした。

次は中6日でのガンバ大阪戦(J1 #37)。
 J1リーグでは、等々力での最終戦となる。
 しっかりと押し切りながら、勝利したい。

■goal
80奥埜博亮(25)
5,40ダミアン(9) 49マルシーニョ(23) 85宮城天(24) 

■judge
ソンリョン(1) 7.0 46分の原川、73分の松田陸、79分の松田力のシュートを完璧に止めた。
山根視来(13) 6.0 3分に右クロス。少し控え目だった。90+5分、遠野にスルーパスを通す。
谷口彰悟(5) 6.0 しっかり守り、前に届ける。12分、ボールロスト。90+6分、CKをヘッド。
車屋紳太郎(7) 6.0 派手ではないが、要所で効いた。プレスから逃れる手段が少なかった。
登里享平(2) 6.5 49分、旗手に縦パス。57分に惜しいシュート。LSBから試合を組み立てる。
橘田健人(22) 7.5 40分、2点目の起点となる。セカンドボールを拾い、ボールを素早く奪う。
脇坂泰斗(8) 6.5 15分、ゴール前でトラップが流れる。広く動いて滑らかにパスをつないだ。
旗手玲央(47) 6.0 トリッキーなプレー。66分、FKで直接狙う。67分の決定機はGKに当てる。
家長昭博(41) 6.5 13分と30分に決定機を迎えたが決められず。右サイドを完全に支配した。
ダミアン(9) 7.5 恐ろしい決定力で2ゴール。マルシーニョのゴールを生むラストパスを出す。
マルシーニョ(23) 6.5 スピードでカウンターを先導する。49分、川崎での初ゴールを決めた。

■sub
73(2)大島僚太(10) 5.5 高い技術を見せる。78分、左クロス。89分、宮城天へラストパス。
73(23)宮城天(24) 6.0 85分、ボレーで叩きつけてゴール。89分の決定機はトラップできず。
80(8)遠野大弥(19) 6.0 85分、縦に抜け出してアシスト。90+5分、2本の強烈なシュート。
83(47)山村和也(28) 5.5 RCBとして登場。ゴール前をきちっと固め、試合を締めくくった。
83(41)小林悠(11) 5.5 89分、ボールを奪って前へ。右ウィングなのでゴールまで遠かった。

■bench
丹野研太(27) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 6.5 セレッソを圧倒する。適切に選手を入れ替えながら、大勝に導いた。

■referee
西村雄一 6.5 分かりやすく、ストレスの少ないジャッジ。素晴らしかった。 

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2021/11/08

211107鳥栖3-1川崎(J1 #35)

鳥栖3-1川崎(駅前不動産スタジアム, 14:00KO, 9,148人/10,000人)

J1リーグ優勝が決まった浦和戦(J1 #34)から中3日。
 浦和戦はドローで、J1リーグの連勝は7で止まった。
 とはいえ、ここまで34試合26勝7分1敗の勝ち点85。
 34試合制で勝ち点83だった2020シーズンを上回る成績をあげている。


ガード・オブ・オナー(guard of honour)。
サガン鳥栖の選手やスタンドからの拍手で迎えられました。

2020年の清水戦(2020 J1 #31)が初めてだったとのことですが、Jリーグに根付くといいですね。

先発は、浦和戦から5人を変える。
 新たに山村、車屋、大島、遠野、小林悠が先発する。
ベンチにはジェジエウ、谷口、登里、家長、ダミアンが回る。
 新たに宮城天が入り、知念が外れた。


コイントスを終えて、川崎ベンチに駆け寄るエドゥアルド(3)。

鳥栖は、J1リーグで14勝11分9敗の7位。
 すでに残留は決まっていて、ACL圏の3位には届かない。
 ただ、4位の可能性は残っている。4位になり、川崎が(もしくは6位浦和が3位に上がって)天皇杯に優勝すれば、ACL第4代表となることができる。

等々力での対戦は、遠野のゴールで勝っている。
 210407川崎1-0鳥栖(J1 #8)

■1st half
鳥栖は、鋭いプレスで川崎に自由を与えない。
 ボールを奪うと、シンプルに川崎の裏を狙ってきた。
3分、飯野七聖(24)の右クロスを、岩崎悠人(29)が合わせて早くも先制。
20分、再び飯野の右クロスを、酒井宣福(15)が高い打点のヘッドで2点目。
さらに31分、山村のハンドでPKを与えると、小屋松知哉(22)がきれいに決めた。

川崎もボールを運びながら、反撃を試みる。
 12分、マルシーニョの左クロスをファーサイドの遠野がヘッド。
 26分、脇坂のラストパスを小林悠が合わせたが、右ポストを叩いた。

鳥栖が次々とゴールを決める反面、川崎は決められなかった。

■2nd half
鳥栖は守りを優先させつつ、リスク少なくカウンターで攻める。
 山村の背後を狙いながら、車屋にはFW酒井の高さをぶつけた。

川崎はハーフタイムから登里を投入し、橘田を1列落として3バックに移行。
 登里のビルドアップを活かしながら、左サイドから攻めていく。
61分、大島に代えてジェジエウを投入し、橘田をアンカーに戻す。
 ジェジエウ、山村、車屋を並べて、山根と登里を高く上げる。
しかし、直後に酒井と競ったジェジエウが倒れ込む。
 左膝の痛みからの悲痛な叫びがスタンドまで響き、担架で運ばれた。
(2021年11月18日(木) 左膝前十字靭帯と内側側副靭帯の損傷と公式発表)

川崎は4バックに戻してからも攻め続け、ロスタイムに1点を返した。
 しかし、残り時間は少なく、追い付くことはできなかった。

■summary
鳥栖は精力的にプレスを仕掛け、川崎の2CBのビルドアップを無効化する。
 素早く川崎の選手を囲み、ボールを奪ってからは速攻を仕掛けた。

1、2点目はどちらも右ウィングの飯野七聖の速いクロスから。
 川崎の左サイドの守備を突き、中央の味方にピンポイントで合わせた。
3点目も酒井の強いシュートでPKを獲得。
 前半だけで3点のリードを奪い、快勝した。

エドゥアルド(3)は完璧に小林悠とダミアンを封じた。
 強い当たりと大きなクリアで、リードを保った。


優勝を決めた川崎は、ターンオーバーを行う。
 しかし、4人の最終ラインのうち3人を代えた影響は大きかった。
 特に旗手がLSBでは良い判断ができなかった。

それでも前半からゴールに迫ることはできていた。
 早い時間にゴールができていれば、もう少し競った展開にできたかもしれない。
今季J1リーグでの最多失点で、2敗目を喫した。
 消化試合ではあるが、3失点の惨敗は残念だった。

次は、代表ウィークを挟み、中12日でセレッソ大阪戦(J1 #36)。
 きっちりと立て直して、油断なく戦いたい。

■goal
3岩崎悠人(29) 20酒井宣福(15) 32PK小屋松知哉(22) 
90+1ダミアン(9) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 3失点とも止めるチャンスはなかった。パスの出しどころに困っていた。
山根視来(13) 5.0 右クロスを入れたが、中には合わず。61分、無理にドリブルしてロスト。
山村和也(28) 5.0 RCBで出場。背後のスペースでスピード勝負を仕掛けられ、苦戦した。
車屋紳太郎(7) 5.5 後半は持ち上がる。51分、右足シュート。80分、数的不利で守り切る。
旗手玲央(47) 4.0 LSBでは攻守どちらもバランスが悪かった。90+6分、左ポストに当てる。
橘田健人(22) 5.0 19分、スルーパス。ボールにはよく触っていたが、崩していけなかった。
脇坂泰斗(8) 5.5 流麗なドリブルで前に進んだ。27分にシュート。前半だけで交代となった。
大島僚太(10) 5.0 狭いスペースからでも美しいパスを出した。守備の強度をもっと上げたい。
遠野大弥(19) 5.5 12分、フリーでヘッド。45+2分、カットインからシュート。まずまず。
小林悠(11) 5.0 14分、左ボレー。26分、右ポストを叩く鋭いボレー。90+6分、FKを獲得。
マルシーニョ(23) 6.0 ロストもあったが、ドリブルで切り裂く。45+3分、決定機を迎えた。

■sub
HT(8)登里享平(2) 6.0 あらためて絶大な存在感を攻守に示す。73分、PA内でシュートする。
55(19)家長昭博(41) 5.5 低いポジションから配球していった。88分、90+1分にシュート。
55(23)ダミアン(9) 6.0 こぼれ球を押し込んで1ゴール。75分、90分、90+6分にシュート。
63(10)ジェジエウ(4) 5.5 登場直後、左膝を負傷するアクシデント。重傷でないことを願う。
71(4)宮城天(24) 5.5 多彩なプレーでチャンスに絡んでいた。85分、90+9分にシュート。

■bench
丹野研太(27) 谷口彰悟(5) 

■coach
鬼木達 4.5 前半、修正が効かずに失点を重ねてしまう。消化試合の難しさが出てしまった。

■referee
今村義朗 5.0 不安定なジャッジ。山村の手は身体に沿っていて、PK判定は微妙だった。

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2021/11/04

211103_4回目のシャーレを掲げた日(フォトレポ)

4回目のシャーレを掲げた日(フォトレポ)

2021年11月3日、川崎のJ1リーグ優勝が決まった。
 2017年、2018年、2020年に続き、4回目のシャーレを掲げた。

メインスタンドのアウェイ寄りから撮った写真を中心にレポートします。
なお、いつもの観戦記はこちらです。
 211103川崎1-1浦和(J1 #34)

■キックオフ前

坂本九生誕80周年記念事業「坂本九ランド」
 坂本九ファミリートークショー
 柏木由紀子、大島花子、舞坂ゆき子の各氏

Qちゃん「上を向いて走ろう」始球式
 高橋尚子氏が陸上トラックを走って登場。

川崎の先発11人。

ソンリョン(1) 山根視来(13) ジェジエウ(4)
谷口彰悟(5) 登里享平(2) 橘田健人(22)
脇坂泰斗(8) 旗手玲央(47) 家長昭博(41)
ダミアン(9) マルシーニョ(23)

浦和の先発11人。

■優勝決定直後

試合は、1-1のドローに終わった。

日産スタジアムで2位横浜Fマリノスが敗れたため、J1リーグ優勝が決まった。

円陣を組んで、ぐるぐるっと回る。

ユニフォームに顔を埋める旗手玲央(47)。
 旗手を抱きしめる脇坂泰斗(8)。

2021明治安田生命J.LEAGUE CHAMPIONS。

表彰台が組み立てられます。

脇坂泰斗(8)、小林悠(11)、登里享平(2)、
旗手玲央(47)、山根視来(13)。

2017、2018、2020、2021の4つの星。

選手たちが表彰台に向かいます。


■優勝セレモニー

今日のメンバー18人が表彰台に並びます。

明治安田生命・根岸秋男取締役会長からトロフィーを受け取る登里享平(2)。

根岸氏は去年のセレモニーのときは社長でしたが、7月2日に会長に就任しています。

村井満Jリーグチェアマンからシャーレを受け取る谷口彰悟(5)。

谷口彰悟(5)がシャーレを掲げていく。

谷口彰悟(5)がシャーレを掲げ、全員で万歳。

スモークと紙吹雪発射。

濃く舞う紙吹雪。

喜ぶ選手たち。

必勝ダルマに目を描く鬼木達監督。

選手全員とスタッフが揃います。
さらに金のふろん太と銀のカブレラ。


■ピッチを一周。

左下の小さな5つの星と、新しい星。

Gゾーン前。

丹野研太(27)、登里享平(2)、谷口彰悟(5)。

脇坂泰斗(8)と旗手玲央(47)。

夏に海外移籍した田中碧(25)と三笘薫(18)のユニフォームを着ています。今年のユニフォームに胸番号はないので、背番号が見えるよう前後反対に着ています。

山根視来(13)、脇坂泰斗(8)、旗手玲央(47)。

ジェジエウ(4)、ダミアン(9)、マルシーニョ(23)
シミッチ(6)、キョンテ(40)、ソンリョン(1)

外国籍6選手が揃って記念撮影。

金ジャケットを着る鬼木達監督。

以上、J1リーグ優勝セレモニーのフォトレポ「4回目のシャーレを掲げた日」でした。

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2021/11/03

211103川崎1-1浦和(J1 #34)★

川崎1-1浦和(等々力, 13:05KO, 11,603人/12,000人)

天皇杯鹿島戦(天皇杯 QF)から中6日。
文化の日に開催されるJ1リーグ第34節で、等々力に浦和を迎える。

J1リーグは残り5試合で、2位横浜Fマリノスと勝ち点12差。
今日、川崎の優勝が決まるのは、次の3つのパターン。
 1 川崎○ 横浜FM●
 2 川崎○ 横浜FM△
 3 川崎△ 横浜FM●
マリノスは、同時刻キックオフでG大阪と対戦する。


先発は、鹿島戦と変わらない11人。
 清水戦(J1 #33)から3試合連続で同じとなった。
ベンチメンバーも鹿島戦と同じ7人。


浦和はJ1リーグで17勝7分9敗の5位。
 ACL圏内を狙う位置に立っている。
 天皇杯では川崎と同じくベスト4に残っている。

今シーズン、川崎とは3回対戦していて、川崎の1勝2分。
YBCルヴァンカップでの対戦は2戦2分で、アウェイゴール数で浦和が勝ち上がった。
 210321浦和0-5川崎(J1 #6)
 210901浦和1-1川崎(YLC QF #1)
 210905川崎3-3浦和(YLC QF #2)

■1st half
浦和は4-2-3-1の布陣で、1トップにはFW江坂任(33)が入る。
 コンパクトに構えつつ、高い位置で奪って早く攻めてきた。
 ただ、細かいミスもところどころにあって、ボールを渡してしまう。

川崎はじっくりと押し込んでいく。
 右サイドの家長、山根、脇坂のトライアングルで、崩していく。
 左サイドからはマルシーニョを単独で走らせる。
 22分に脇坂、28分に登里、29分にダミアンがシュートした。
先制点は33分。脇坂の右CKの跳ね返りを山根が拾う。
 クロスをダミアンが競って、落ちたボールをジェジエウが蹴り込んだ。

浦和は26分、酒井宏樹(2)が右サイドを突破してクロス。
 ゴール前で江坂と関根貴大(41)が続けてシュートするが、山根と谷口に阻まれた。
 41分には平野佑一(40)がロングシュートした。

■2nd half
川崎はペースを落とし、ボールが行き交う展開となる。
 浦和が仕掛けるプレスに苦しみつつ、少しずつ時間を進めていく。
 いつものような選手交代を交えながら、逃げ切りを図る。

78分、FW興梠慎三(30)が投入されると、ラインを押し下げられてしまう。
 ボールを運べなくなり、自陣に押し込まれての守備が続く。
 85分、大久保智明(21)と宇賀神友弥(3)が続けてミドルシュート。

そして89分、山根が自陣コーナーフラッグ付近からスローイン。
 山村のクリアボールを浦和に奪われて、伊藤敦樹(17)がシュート。
 GKソンリョンが弾いたが、酒井宏樹(2)に押し込まれて同点とされた。

川崎は勝利を目指して攻め込んでいく。
 90+4分、旗手のパスから小林悠が決定機を迎える。
 90+5分、大島がミドルを放つが、GK西川周作(1)が弾き出した。

■summary
浦和は前半、若干押されていたが互角に戦っていた。
 後半も1点差を保ちながら、同点を目指した。
 自陣に引くことで体力を温存しながら、プレスを仕掛けて勝負に出る。
 90分間の流れを上手くコントロールしながら、最後にドローに持ち込んだ。

川崎に攻められても、LCBアレクサンダー・ショルツ(28)が大きな壁となった。
 クロスやラストパスを阻み続け、ゴール前で決定機を許さなかった。

リカルド・ロドリゲス監督が目指すサッカーが構築されつつある。
 このまま進化を続ければ、攻守のバランスが取れた良いチームになると思われる。


川崎は後半、逃げ切ることができなかった。
 リードしてからは攻撃が少なくなり、2点目を奪えない。
 同点とされてロスタイムに反撃に転じたが、ドローに終わった。

拮抗した見応えある内容の試合となった。
 両チームとも素晴らしく、ドローという結果は妥当といえる。

そして、2位横浜Fマリノスが敗れ、J1リーグ優勝が決まった。


■champions★★★★★★
2017年、2018年、2020年に続く4度目のJ1リーグタイトルを獲得。
 中村憲剛が引退し、守田英正が移籍して始まった38試合制の2021シーズン。
 夏に田中碧(25)と三笘薫(18)が海外に旅立ち、8月下旬から調子を落とした。
 負傷者が続出し、2位横浜Fマリノスが迫り来る中、終盤に7連勝して再び加速。
 昨シーズンと同じく、4試合を残して優勝にたどり着いた。


次は中3日でアウェイ鳥栖戦(J1 #35)。
 優勝が決まったので、フレッシュな選手を試してほしいところ。
 ただ、鬼木監督は、優勝決定後も選手を入れ替えない傾向にある。
 天皇杯を見据えながら、しっかり勝っていきたい。

■goal
33ジェジエウ(4) 
89酒井宏樹(2) 

■judge
ソンリョン(1) 6.5 41分、平野のシュートを止めた。89分、パンチが小さく失点を招いた。
山根視来(13) 6.0 先制ゴールを生む右クロス。活発な上下動から、13分、51分にクロス。
ジェジエウ(4) 6.5 33分、押し込んでゴール。スピードを活かし、広いエリアをカバーする。
谷口彰悟(5) 6.5 6分、汰木へのスルーパスをカバーする。26分、関根のシュートをクリア。
登里享平(2) 5.5 3分、40分にマルシーニョを走らせる。28分、シュート。守りでは劣勢。
橘田健人(22) 6.0 セカンドボールを拾い続ける。74分、押し込まれた状況で、FKを獲得。
脇坂泰斗(8) 6.0 22分、ダミアンの落としをシュート。30分にミドル。セットプレーを担当。
旗手玲央(47) 6.0 体幹の強さでボールを奪う。ターンやドリブルで局面を打開していった。
家長昭博(41) 6.0 右サイドで圧倒的なキープ力を披露する。67分、脇坂のFKをヘッド。
ダミアン(9) 6.0 鋭いプレスでチームを先導する。20分、脇坂へラストパス。29分、ヘッド。
マルシーニョ(23) 6.0 40分、45+3分と抜け出してゴールに向かった。55分、シュート。

■sub
75(9)小林悠(11) 6.0 90+4分、旗手のパスから決定機を迎えたが、わずかに右に外す。
75(2)車屋紳太郎(7) 5.5 LSBに入る。鋭くボールに寄せていって、左サイドを締めた。
75(23)大島僚太(10) 5.5 90+5分、強烈な美しいミドルを放つが、GK西川に弾かれた。
86(8)山村和也(28) 5.0 2ボランチの右に入る。88分、クリアミスから失点に繋がった。
90+1(22)知念慶(20) 5.5 強くプレスを仕掛ける。90+5分、小林悠へスルーパス。

■bench
丹野研太(27) 遠野大弥(19) 

■coach
鬼木達 5.5 良い展開だったが、選手交代は奏功せず。逃げ切ることに失敗した。

■referee
木村博之 6.5 落ち着いたジャッジ。力が拮抗する両チームに相応しく、素晴らしかった。

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