2021/11/28

211127川崎4-1G大阪(J1 #37)

川崎4-1G大阪(等々力, 14:00KO, 14,867人/15,500人)

1-4で快勝したC大阪戦(J1 #36)から中6日。
 残り2試合となったJ1リーグで、ホーム最終戦を迎える。

「ワクチン・検査パッケージ」が適用され、メインスタンドは100%収容。
 浦和戦(J1 #34)よりも3,500席増え、今シーズン最大の15,500席で運用される。
 ただ、チケットは完売することなく、当日券が30枚ほど残っていた。


先発は、C大阪戦から変わらない11人。
 ベンチ入りの7人も同じとなっている。


ガンバ大阪は、J1リーグで12勝7分17敗の13位。
 累積警告のため、倉田秋(10)が出場停止。

3月、新型コロナウイルスのクラスターが発生し、下位低迷。
 5月13日、宮本恒靖監督との契約を解除し、松波正信が監督となった。
 7月から8月にかけ、多くの延期試合を戦う厳しい日程をこなし、J1残留を確定させた。
 11月3日には、横浜Fマリノスに勝利し、結果的に川崎の優勝が決まった。

今シーズンは2回対戦していて、川崎の2勝。
 210220川崎3-2G大阪(FXSC)★
 210508G大阪0-2川崎(J1 #13)

■1st half
川崎があっさりと2点を先制する。
 7分、山根の右クロスをダミアンがヒールで先制ゴールを決める。
 9分、マルシーニョの折り返しを、旗手がヘッドで押し込んで追加点。
 どちらもボールと人が動いて崩したもので、川崎らしいゴールだった。

ガンバはFWパトリック(18)にロングボールを徹底して入れる。
 パトリックの周りに選手を集めて、セカンドボールを拾っていく。
17分、パトリックのヒールパスから、宇佐美貴史(39)が縦に突破して、そのままゴール。
 車屋は追い付けず、カバーに出た谷口もきれいに抜かれた。

少しずつ、ガンバが主導権を握っていく。
 川崎は押し下げられて、選手間の距離が離れてしまう。
 30分にRSB柳澤亘(26)がミドル、45分にパトリックの落としを井手口陽介(15)がシュート。

■2nd half
後半も、風上に立ったガンバが攻め込む。
パトリックのポストプレーを止められず、チャンスを作られる。
 56分、福田湧矢(14)の左クロスを宇佐美が頭で合わせ、バーに当てる。
 62分、パトリックが、車屋と谷口に挟まれながらもシュート。

川崎は押し込まれて厳しい状況が続いたが、85分。
 小林悠が右サイドで溜めて、オーバーラップを促して山根に優しく渡す。
 山根が入れた高速クロスを、ダミアンがニアで押し込んで、試合は決まった。
さらに90+4分、遠野の右CKを車屋がヘッドで4点目を入れる。

■summary
ガンバは宇佐美とパトリックの2トップの個人技頼り。
 風が強い等々力で、コンパクトに集まってルーズボールを拾った。
 チャンスも少なくなく、終盤まで1点差だったので、勝ち点を得る可能性はあった。
 ただ、パトリックの奮闘はあったものの、不確実なプレーが多かった。

17分の宇佐美のゴールは、単独で川崎の守備陣を切り裂いたもの。
 消える時間帯もあったが、39分には橘田をドリブルで抜き去った。
 56分のバーに当てたヘッドを含め、素晴らしかった。


川崎は立ち上がりに攻め立てて、あっさりと2ゴール。
 その後はロングホールで押し下げられて、間延びしてしまう。
 ガンバにペースを握られたが、粘り強く守り、最後まで崩れなかった。

83分、山村をアンカーに投入して、ガンバのロングボール攻撃を封じた。
 橘田の交代には不安も感じたが、山村の高さは絶対的で、中盤を制した。
 鬼木監督の慧眼には感服するばかり。

次は中6日、J1リーグ最終戦となる横浜Fマリノス戦(J1 #38)。
 2位が確定しているマリノスと、開幕戦以来の1位2位対決。
 内容の濃い、楽しい試合となることを期待したい。

■goal
7,85ダミアン(9) 9旗手玲央(47) 90+4車屋紳太郎(7) 
17宇佐美貴史(39)

■judge
ソンリョン(1) 6.0 ロングクロスを確実にキャッチ。63分、パトリックのシュートを防ぐ。
山根視来(13) 7.5 7分、85分に完璧なクロスで2アシスト。65分、ボールを奪って前に進む。
谷口彰悟(5) 6.0 苦しみながらも高さでパトリックに対抗する。ビルドアップを底で支えた。
車屋紳太郎(7) 6.0 シンプルに前に入れる。90+4分、渾身のヘッドで今シーズン初ゴール。
登里享平(2) 6.0 中外のスペースを使い分けて上がる。ダミアンを狙ってクロスを入れた。
橘田健人(22) 6.0 26分、ミドルシュート。40分、右サイドで囲まれながらドリブルで進む。
脇坂泰斗(8) 6.0 37分、46分にマルシーニョへ絶妙なスルーパス。53分、70分にシュート。
旗手玲央(47) 6.5 9分、泥臭く頭で押し込んでゴール。73分、引っ張られながらドリブル。
家長昭博(41) 6.0 9分、2点目の起点となる右クロス。18分、43分、53分、70分にクロス。
ダミアン(9) 7.5 7分、鮮烈なヒールゴール。85分、ワンタッチゴール。ヒールパスを連発。
マルシーニョ(23) 6.5 9分にアシスト。37分、ミドル。47分、独走するがGKに止められる。

■sub
62(23)大島僚太(10) 5.5 小林悠の動きに正確なパスを届ける。88分、ラストパスを狙う。
78(41)小林悠(11) 6.0 84分、87分にシュート。85分、山根のアシストを生む優しいパス。
78(8)遠野大弥(19) 6.0 90+2分、ダミアンへスルーパス。90+4分、右CKで1アシスト。
78(47)宮城天(24) 5.5 左FWで出場。ボールに多く触ることができなかった。
83(22)山村和也(28) 6.0 アンカーに入り、制空権を握る。ロングボールをことごとく回収。

■bench
丹野研太(27) 知念慶(20) 

■coach
鬼木達 7.0 リードしながらも押される展開となったが、選手交代で突き放した。

■referee
岡部拓人 6.0 フラットなジャッジ。違和感なく試合を進めた。

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