名古屋とのアウェイ(J1 #22)&ホーム(J1 #12)に2連勝。
暫定2位の名古屋との勝ち点差を、3から9に広げた。
J1リーグ開幕から14試合負けがなく、12勝2分の勝ち点38で首位に立つ。
(潜在的な2位は、3試合消化が少なく勝ち点14差(潜在的には5差)の横浜Fマリノス。)
中3日で迎えるアウェイのガンバ大阪戦は、リモートマッチ。
昨年7月の鹿島戦(2020 J1 #2)とFC東京戦(2020 J1 #3)以来となる。
大阪府に緊急事態宣言が発令されていることから無観客開催となった。
J1リーグ第13節のもともとの日程は、この週末だった。
いったん、ACLとの日程調整のため、G大阪戦は6月30日に後倒しされた。
さらにACL日程が変更されたため、もとの日程のこの週末に戻されている。
先発は、ホーム名古屋戦から3人を変更。
新たに車屋、脇坂、長谷川が先発し、旗手がインサイドハーフからLSBに回る。
奇しくも、左側の選手だけ変更したこととなる。
谷口、登里、三笘がベンチスタートとなった。
ベンチを含めた18人のメンバーは、ホーム名古屋戦から変わっていない。
ガンバ大阪は、J1リーグ1勝4分3敗で暫定18位。
8試合で2得点5失点で、スコアレスドローもすでに3試合。
ゴールは少ないものの、一方でしっかりと守れてもいる。
3月、新型コロナウイルスのクラスターが発生。
選手6名、スタッフ2名が感染し、2週間、活動を休止した。
6試合が中止に追い込まれ、試合消化が遅れている。
今シーズンはスーパーカップで対戦し、川崎が勝った。
210220川崎3-2G大阪(FXSC)★
■1st half
ガンバはじんわりと間合いを詰めて守る。
サイドや狭いエリアに川崎を押し込んで、取り囲むことを狙った。
ただ、ほとんど狙いは成功しないまま、川崎がボールを握る。
シミッチがフリーでパスを受けて、左右に散らした。
左サイドでは長谷川が旗手と組んで、スペースを使っていく。
20分、脇坂の左CKをシミッチがヘッド。
決定的だったが、間一髪でGK東口順昭(1)が掻き出した。
ガンバの攻撃は散発で、チャンスを作れない。
41分、宇佐美貴史(39)のクロスが流れたところから、川崎のカウンター。
脇坂が柔らかい絶妙なスルーパスを長谷川に届ける。
長谷川が競り合って流れたボールを、ダミアンが豪快に蹴り込んで先制する。
■2nd half
後半も川崎が攻撃を続ける展開となった。
51分、脇坂のシュートがポストに当たる。
57分、58分とダミアンがシュートしていく。
60分を過ぎると、ようやくガンバが押し込んでくる。
川崎の運動量が低下したこともあり、左サイドから攻めてきた。
64分、LSB黒川圭介(24)が左サイドからPA内に持ち込む。
66分、井手口陽介(15)がPA内で落とし、宇佐美貴史(39)がボレー。
GKソンリョンが防いだが、良いシュートだった。
少しガンバに傾いた流れを、70分にピッチに入った三笘が引き戻す。
73分、74分とドリブルからクロスを入れる。
そして76分。登里がスペースに向けてロブボールを入れる。
三笘がRSB佐藤瑶大(16)をスピードで抜き去って、ゴールを決めた。
■summary
ガンバ大阪は、運動量が少なく、元気がなかった。
3月の活動休止を経て、4月から連戦を続けている。
コンディションを整える時間がないまま、プレーを続けているのかもしれない。
守備ブロックはかなり低く、バイタルを川崎に明け渡す。
クリアしてもボールを回収されて、波状攻撃を許した。
特に右サイドは、本来CBのRSB佐藤瑶大(16)が、長谷川と三笘を止められなかった。
それでも、CB昌子源(3)と三浦弦太(5)が奮闘し、2失点にとどめた。
危険な場面は多かったが、GK東口順昭(1)のセーブもあって切り抜けた。
川崎を押し込む時間帯もあり、同点ゴールが生まれる可能性はあった。
ただ、複数人で連動することはほとんどなく、単独での仕掛けが多かった。
FWレアンドロ・ぺレイラ(9)を含めて、迫力ある攻撃は少なく、妥当な敗戦。
川崎はほとんどの時間帯で、ガンバを深く押し込んだ。
ただ、名古屋との首位攻防2連戦を終えたばかりで、日程も詰まっている。
いつもと同じようには動けず、ガンバを崩し切れなかった。
それでも2ゴールを決めて、勝利することができた。
次も中3日でホーム仙台戦(J1 #20)。
ターンオーバーを強めつつ、しっかりと勝利していきたい。
■goal
41ダミアン(9) 77三笘薫(18)
■judge
ソンリョン(1) 6.5 66分、宇佐美のシュートをセーブ。仕事は少なかったが、安定していた。
山根視来(13) 6.0 サイドに大きく開き、ロングパスを受ける。45+1分、PA内でシュート。
ジェジエウ(4) 6.5 広大なエリアを疾駆してクリアする。53分、カウンターを遅らせる。
車屋紳太郎(7) 7.0 早いタイミングで正確にパスをつなぐ。冷静な守備も完璧だった。
旗手玲央(47) 6.5 LSBでスタートし、IHに移動する。ドリブルとパスで左サイドを崩した。
シミッチ(6) 6.5 20分、CKをヘッド。ハイボールを中盤で競りつつ、カウンターを止めた。
田中碧(25) 6.5 やや低めの位置で、組み立てに参加する。13分、32分、53分にシュート。
脇坂泰斗(8) 6.5 41分、絶妙なスルーパスを長谷川へ届けた。51分、左ポストに当てる。
家長昭博(41) 6.0 右サイドで力強くボールキープ。時間を作ることでチームを助けた。
ダミアン(9) 6.5 41分、思い切り蹴り込んで先制ゴール。57分、58分、86分にシュート。
長谷川竜也(16) 6.5 左クロスを多く上げる。ドリブルも冴えた。52分、シュート。
■sub
70(16)三笘薫(18) 7.0 73分、74分とドリブルを仕掛ける。77分、1人で持ち込んでゴール。
70(6)登里享平(2) 6.5 LSBでハーフスペースに立つ。77分、ループパスで三笘をアシスト。
87(8)塚川孝輝(3) 5.5 スペースを埋める。ボールタッチは90+4分のクリア1回だけだった。
87(9)知念慶(20) 5.5 敵陣深くで体幹を活かしボールキープ。試合を安全にクローズした。
■bench
丹野研太(27) 谷口彰悟(5) 遠野大弥(19)
■coach
鬼木達 6.5 フレッシュな3人を起用して、しっかりと勝ち切る。交代枠を1つ残す。
■referee
谷本涼 6.0 序盤は少し判断がブレたが、全体としては適切にコントロールした。
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