苦しみつつ勝利した札幌戦(J1 #14)から中5日。
J1リーグで首位を保ち、暫定2位の名古屋とは勝ち点10差。
(潜在的な2位の横浜Fマリノスは、4試合未消化で勝ち点18差。)
5月20日、谷口彰悟(5)と山根視来(13)が日本代表に選出された。
U-24代表には、旗手玲央(47)、田中碧(25)、三笘薫(18)が選ばれている。
5月30日の鹿島戦(J1 #17)を終えると、5人がチームを離れる。
試合前、武岡優斗が引退の挨拶とラストキックセレモニーを行った。
2014年から5年間、川崎の17番を背負って81試合に出場。
2015年には、3バックの右CBとしてレギュラーを掴んだ。
(武岡優斗のセレモニーは、別の記事にまとめました。)
先発は、札幌戦から1人だけ変更する。
小塚がベンチ外となり、新たに田中碧が先発する。
ベンチからは塚川が外れて、脇坂と遠野が入った。
横浜FCは、J1リーグで1勝3分10敗の最下位20位。
4月7日、下平隆宏監督を解任し、早川知伸が新監督となった。
水曜日にYLC浦和戦(YLC GL #6)を戦っていて、中2日。
ただ、大幅にターンオーバーをして、主力は休ませている。
川崎からレンタル中のマギーニョ(3)は、契約上出場できない。
昨年の対戦成績は、川崎の2勝だった。
200718横浜FC1-5川崎(J1 #5)
200923川崎3-2横浜FC(J1 #18)
■1st half
横浜FCは序盤、4バックを押し上げてスペースを埋める。
川崎は左サイドに人を集め、数的有利を作って崩していく。
松浦拓弥(7)の背後を狙い、RSB前嶋洋太(23)と勝負を仕掛ける。
17分、田中碧の縦パスを家長が落とし、三笘がPA内に縦に鋭く侵入。
三笘が抜けたところを手塚康平(30)が倒し、PKを獲得した。
19分、家長がGK市川暉記(21)を転がして、ゆったりとPKを沈めた。
28分にはダミアンがGK市川へのバックパスを追いかけてボールカット。
三笘が競ったところを田中碧が拾い、ターンで密集地帯を抜けてゴール。
横浜FCはラインが下がりっぱなしとなる。
35分を過ぎると、川崎の波状攻撃を受け続ける。
多くの決定機を作られたが、GK市川のセーブもあり、2失点で切り抜けた。
■2nd half
横浜FCは、4バックから3バックに変更する。
しかし、スタート直後の47分。
田中碧のループに走り込んだ山根の右クロスを、三笘が押し込んだ。
3点差となってから、横浜FCの3バックが機能しはじめる。
サイドライン近くにウィングを置いて、川崎の中盤を広げていく。
短い距離のダイレクトパスを繰り返すことで、押し込んでいった。
61分、前嶋のシュートはソンリョンがセーブ。
そして63分、武田英二郎(17)の左クロスをFWクレーベ(9)にヘッドで決められた。
川崎は運動量が落ち、正直にプレスを受けてしまう。
バックパスに追い込まれて、ロングボールを蹴らされる。
ゆったりとボールを持ちたかったが、許してくれなかった。
余裕はなかったものの、なんとか逃げ切った。
■summary
横浜FCは3バックへの陣形変更で、劣勢を挽回した。
60分あたりから、ダイレクトパスを駆使して川崎を翻弄する。
美しい崩しから1ゴールを返したが、3失点は重かった。
11日後の三ツ沢での再戦(J1 #21)では、良い時間をもっと長くしたい。
代表に5選手を拠出する川崎にとって、厳しい試合になると思われる。
4バックなのか3バックで来るのか、作戦も含めて次の対戦が楽しみ。
小林悠(11)のセレモニー。 札幌戦(J1 #14)でJ1リーグ300試合出場。 |
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ジャーメイン良(14)と旗手玲央(47)。 2017年のユニバーシアード代表でした。 ジャーメインが1学年先輩です。 |
川崎は前半から圧倒しつつも、後半途中から停滞した。
64分から1トップに小林悠を入れるが、ボールが収まらない。
横浜FCのプレスを受けて、ロングボールを蹴らされた。
それでも優勢な時間帯で3ゴールを奪って、勝利した。
第15節、暫定2位の名古屋と暫定4位(潜在2位)のマリノスはともにドロー。
名古屋と勝ち点12差、マリノスと勝ち点20差(4試合未消化)となっている。
次は、中3日でアウェイ湘南戦(J1 #16)。
しっかりと戦って、勝ち点3を得たい。
■goal
19PK家長昭博(41) 28田中碧(25) 47三笘薫(18)
63クレーベ(9)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 24分、小川慶治朗(13)のシュートを弾く。59分、パンチが弱くなった。
山根視来(13) 6.0 45+1分、シュート。47分、右クロスでアシスト。上がる回数を減らした。
ジェジエウ(4) 6.5 FWジャーメイン良(14)や小川とスピードで勝負。クロスを跳ね返した。
谷口彰悟(5) 7.0 いつもより広い範囲をカバーしていた。41分、FWクレーベ(9)に削られる。
登里享平(2) 6.0 三笘と組んで8分、15分に左クロス。61分、ダミアンの落としをシュート。
シミッチ(6) 6.5 中央で素早く横浜FCの攻撃を潰した。運動量が落ちる後半のプレーが課題。
田中碧(25) 6.5 1ゴール。早いタイミングで縦パスを入れる。終盤はパスミスが目立った。
旗手玲央(47) 6.0 バランス良く動く。43分、45分にシュート。60分、家長へロングパス。
家長昭博(41) 6.0 19分、PKで先制ゴール。45分、フリーでシュート。右クロスを入れる。
ダミアン(9) 6.5 28分、GKから奪って2点目につなげる。22分、36分、45分にシュート。
三笘薫(18) 7.0 17分、PK獲得。39分、田中碧の縦パスで決定機を迎える。47分にゴール。
■sub
64(9)小林悠(11) 5.5 74分、81分とスルーパスを引き出す。守備時にはもっと寄せたい。
64(47)脇坂泰斗(8) 5.5 良く走るが横浜FCのプレスに苦しむ。84分、長谷川へロングパス。
78(18)遠野大弥(19) 5.0 81分、ドリブルシュート。守備で不用意なコンタクトが多かった。
78(41)長谷川竜也(16) 6.0 85分、ドリブルで前に進む。90+1分、プレスでミスを誘った。
86(2)車屋紳太郎(7) 6.0 高さを活かしてクローズに成功。90分、左サイドを持ち上がる。
■bench
丹野研太(27) 橘田健人(22)
■coach
鬼木達 6.5 3ゴールで勝利に導いた。後半の停滞は改善できなかった。
■referee
飯田淳平 5.0 基準がはっきりせず、不可解な判定が続く。ただ、結果に影響はなかった。
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