今年3つ目のドローとなった仙台戦(J1 #20)から中3日。
日曜日の等々力に札幌を迎えるJ1リーグ第14節。
第14節は土曜日開催が多く、日曜日開催は2つだけ。
川崎を追う上位チームは、すでに試合を終えている。
暫定2位の名古屋は勝ち(勝ち点差7、試合数+1)。
暫定3位のマリノスは負け(勝ち点15差、試合数-3)。
暫定4位の鳥栖はドロー(勝ち点14差、試合数-1)で、暫定3位となった。
川崎はJ1リーグで21試合無敗を継続中。
2020年11月21日の大分戦(2020 J1 #28)に負けてから、16勝5分。
大宮が2012-13シーズンに達成したJ1リーグ記録に並んでいて、新記録がかかる。
公式戦でみれば、天皇杯2試合とFXSCにも勝っているので、24試合無敗を継続中。
先発は、仙台戦から6人を変更する。
新たにGKソンリョン、ジェジエウ、シミッチ、小塚、家長、ダミアンが先発する。
小塚は川崎に加入後、2回の途中出場を経て、初めての先発。
代わりにGK丹野、車屋、田中碧、小林悠がベンチへ、脇坂と知念はベンチ外となった。
ベンチには、新たに橘田が入り、GK安藤と遠野が外れた。
札幌は、J1リーグ4勝3分5敗の暫定13位(第14節開始前)。
ミッドウィークの試合がなく、中6日と日程は有利。
昨シーズンの対戦は1勝1敗で、川崎が負けた4チームのうち1つ。
200815札幌1-6川崎(J1 #10)
201103川崎0-2札幌(J1 #26)
■1st half
札幌は強いプレッシングで、川崎の自由を奪う。
リアクションも早く、セカンドボールの回収も優位だった。
躊躇なく縦パスを入れて、川崎の高い最終ラインの背後を狙う。
17分に菅大輝(4)、18分、37分、45分にアンデルソン・ロペス(11)。
27分に小柏剛(35)、31分に高嶺朋樹(6)と、積極的にシュートを放った。
川崎は20分あたりまで、前線までパスをつなげない。
プレスで追い込まれて、ロングボールを蹴らされた。
有効だったのはシミッチのミドルパス。
密集したエリアを抜け出して、スペースを上手く使った。
21分、旗手の左クロスをダミアンがヘッド。
23分、宮澤裕樹(10)を抜いた三笘のラストパスを家長がシュート。
24分、小塚の左CKをシミッチがヘッド。
チャンスは作ったが、ゴールは決まらなかった。
■2nd half
小塚に代わって田中碧が入ると、川崎が攻勢となる。
中盤でのパス交換がスムーズになって、攻め込んでいく。
49分、家長の右クロスを旗手が落とし、三笘が先制ゴールを決める。
札幌は69分、FWジェイ(48)を投入。
アンデルソン・ロペスとともに、ハイタワー型のFWを2人並べる。
PA内で川崎の2CBと数的同数を作り、クロスボールを入れていった。
さらには88分、FWドウグラス・オリヴェイラ(33)も投入。
パワープレイを繰り広げるが、川崎に弾き返された。
川崎は押し込まれつつ、集中を切らさず耐えていく。
厳しい時間帯を凌ぐと、90+4分、田中碧のスルーパスから小林悠がゴール。
副審はオフサイドと判定したが、VARで覆った。
■summary
札幌は前半、強いプレスでボールを回収して、速攻を狙った。
決定機は少なかったが、主導権を握って多くのシュートを放った。
後半になるとタワー型FWを揃え、クロスボールを入れていく。
じっくりと組み立てて、川崎をハーフコートに押し込んだ。
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督らしく、川崎と堂々と渡り合った。
結果は残念だったが、見応えのある内容となった。
等々力ゴール裏への挨拶を終えて、マスコッツとグータッチする福森晃斗(5)。 |
川崎は後半、田中碧が入ってリズムが生まれた。
札幌が修正する前の49分、三笘が先制ゴール。
その後は押し込まれ、崩されかけたが辛抱した。
札幌のハードプレスにかなり苦しんだ。
簡単なパスミスも多く、内容的にも拮抗していた。
それでも技術の高さで決定機を作って、勝利した。
今日の勝利で、J1リーグ22試合無敗となった。
大宮の21試合無敗の記録を更新して、新しい記録を打ち立てた。
次は中5日でホーム横浜FC戦(J1 #15)。
ミッドウィークに試合が組まれず、少し日程に余裕がある。
しっかりと準備して、良い内容で勝ち点を獲得したい。
■goal
49三笘薫(18) 90+4小林悠(11)
■judge
ソンリョン(1) 7.0 17分の菅、60分の福森晃斗(5)のFKをパンチング。素晴らしかった。
山根視来(13) 6.0 数的不利を作られて守備に追われる。16分、38分、76分にシュート。
ジェジエウ(4) 7.0 アンデルソン・ロペスとマッチアップ。クロスボールを跳ね返し続ける。
谷口彰悟(5) 6.5 不安定さもあったが、下がるラインをなんとか押し戻す。無失点を達成。
登里享平(2) 6.0 28分、金子拓郎(9)の仕掛けをカット。46分、旗手へ縦パスを入れる。
シミッチ(6) 7.5 ミドルパスで局面を動かしてプレスを外した。ハイボールを支配する。
小塚和季(17) 5.5 川崎での初先発。良いCKを入れる。技術の高さの片鱗は見せてくれた。
旗手玲央(47) 6.5 スペースに走り込む。1アシスト。84分のシュートはバーに当たった。
家長昭博(41) 6.5 23分、決定的なシュート。49分、右クロスから先制点の起点となる。
ダミアン(9) 6.0 献身的なプレスを続ける。ロングボールの競り合いで何度も倒される。
三笘薫(18) 6.5 ドリブルは引っかかったが、ラストパスを供給する。49分、先制ゴール。
■sub
HT(17)田中碧(25) 7.0 攻守とも停滞していた流れを変える。1アシスト。勝利の立役者。
72(2)車屋紳太郎(7) 6.0 左サイドをがっちりと閉じた。81分、PA内でファウルをもらう。
78(18)長谷川竜也(16) 6.0 前のスペースに元気良く走り込む。82分、83分に左クロス。
87(9)小林悠(11) 6.0 90+4分、抜け出してゴール。J1リーグの300試合出場を飾る。
87(47)橘田健人(22) 5.5 バイタルを引き締めて中盤のスペースを消す。渋く効いた。
■bench
丹野研太(27) 塚川孝輝(3)
■coach
鬼木達 6.5 見応えあるゲームを勝ち切った。交代策も適切だった。
■referee
高山啓義 5.0 基準が不明確だった。軽いコンタクトで微妙な判断が続いた。
148,100views