アウェイ名古屋戦(YLC GL #3)から中2日。
短い試合間隔で、アウェイかつ14時キックオフの札幌戦を迎える。
先発は、名古屋戦から5人を変更する。
新たに車屋、守田、脇坂、ダミアン、旗手が先発する。
5人ともに名古屋戦で途中出場しているので、新味は少ない。
登里、田中碧、小林悠、三笘はベンチスタートとなる。
大島は、名古屋戦イエロー2枚で退場し、出場停止のためベンチ外。
ベンチには、新たに山村が入った。
札幌は、J1リーグで3勝3分3敗で9位。
YLCではベスト8に進出している。
明治大学4年の特別指定選手、FW小柏剛(35)が先発する(J1リーグ初出場)。
FW鈴木武蔵(9)は、ベールスホット(BEL)への移籍準備のため欠場。
DF田中駿汰(32)は、前節清水戦(J1 #9)で退場し、出場停止となっている。
2019シーズンの対戦は、川崎の1勝2分(うち1PK勝)だった。
190614川崎1-1札幌(J1 #15)
191026札幌3(4PK5)3川崎(YLC Final)★
191207札幌1-2川崎(J1 #34)
■1st half
札幌はしっかりと間合いを詰めて、川崎に余裕を与えない。
サイドでも川崎はすぐに囲まれて、ボールを失っていた。
ただ、12分には宮代がトラップから抜け出し、ダミアンがヒールシュート。
札幌は右サイドのルーカス・フェルナンデス(7)を中心に攻めてくる。
中央ではチャナティップ(18)がボールを動かしていった。
15分、菅大輝(4)の左クロスを駒井善成(14)がシュート。
18分にも駒井がロングシュートを放った。
少しずつ札幌の寄せが緩くなると、川崎に時間が生まれる。
飲水タイムを挟んで、川崎は右ウィングの宮代と左の旗手を交換。
右サイドに回った旗手が、ポイントを作れるようになった。27分、旗手が右サイドで縦に抜けて、クロスをダミアンへ届ける。
34分には、右PA脇で競り合って、FKを獲得した。
35分、このFKを脇坂が蹴り、フリーの車屋がヘッドで先制点。
LSBで先発した車屋の、気合いの入った表情が印象的だった。
しかし、札幌も反撃する。
38分、チャナティップのシュートは、バーに当たった。
■2nd half
後半開始から、川崎は三笘と田中碧を投入。
三笘が左サイドを切り裂くことで、川崎の時間が続く。
47分、三笘が左サイドからドリブルで仕掛ける。
50分、山根がインターセプトして、ラストパスを三笘が受けてゴール。
53分には三笘がドリブルからシュート。
さらに55分。三笘のスルーパスを受けたダミアンがフリーでシュート。
GK菅野孝憲(1)が防いだが、跳ね返りをダミアンが押し込んだ。
63分には旗手のクロスボールを三笘がゴールして、4点差となった。
札幌は攻撃的な選手を次々に投入してくる。
79分、チャナティップのスルーパスからジェイ(9)がゴール。
その後も5分ほど、川崎を押し込んだ。
しかし、守備的な選手が残っておらず、川崎のカウンターを止められない。
87分、90+5分と小林悠が2ゴールを決めて、試合は終わった。
■summary
札幌は前半、しっかりとした守備で川崎を封じた。
35分、セットプレーから失点したものの、優勢にプレーできていた。
しかし、後半、三笘の投入から守備が崩壊してしまう。
右サイドのルーカスと進藤亮佑(3)が、三笘を止められない。
逆サイドも旗手に崩されていて、全体的にスペースを埋められくなった。
あっという間に3点差となり、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は勝負に出る。
59分、3バックの進藤と福森晃斗(5)を下げ、アタッカー2人を投入。
守備はスカスカになってしまうが、チャンスを作れていた。
79分に1点を奪い、さらにゴールを目指す姿勢は、いつもながら素晴らしい。
ただ、失点は止まらず、大量ゴールを奪われた。
川崎は名古屋戦と同じように、前半はプレスに苦しんだ。
ただ、名古屋戦のようなゴールを札幌に与えず、押されながらも耐えた。
連戦の疲労が感じられたが、後半ギアを上げて圧勝した。
三笘は素晴らしい活躍で、チームを勝利に導いた。
名古屋戦に続いて、2試合連続の2ゴール。
ドリブルで相手を切り裂くだけではなく、確実にゴールを決めた。
そしてフル出場となった旗手も、三笘に負けない活躍を見せた。
右サイドに移動してから、攻撃の起点となり、後半には2アシスト。
大量リードを奪いながらも、64分に小林悠を投入したのは課題。
小林悠は2ゴールを決めてくれたとはいえ、休養させるべき展開だった。
フレッシュな山村や齋藤学をもっと早い時間から投入したかったところ。
J1リーグはこれで9連勝となり、好調を維持している。
次は中3日でセレッソ大阪戦(J1 #11)。
しっかりと勝っていきたい。
■goal
79ジェイ(9)
35車屋紳太郎(7) 50,63三笘薫(18) 55ダミアン(9) 87,90+5小林悠(11)
ソンリョン(1) 6.5 67分、ジェイのシュートをセーブ。87分、小林悠のゴールをアシスト。
山根視来(13) 6.5 後半になると攻撃力を発揮した。50分、インターセプトからアシスト。
ジェジエウ(4) 6.0 動き出しが少し遅かった。69分、接触プレーで左太ももを痛めて交代。
谷口彰悟(5) 6.5 前半、パスコースが少なく苦労した。57分、進藤のシュートをブロック。
車屋紳太郎(7) 6.5 35分、気合いの入った先制ゴール。左サイドでルーカスと対峙する。
守田英正(6) 6.5 1ボランチでチームを牽引。マンツーマンを利用して札幌の中盤を崩した。
脇坂泰斗(8) 6.0 5分、ロングシュート。35分、右FKでアシスト。47分、三笘へスルーパス。
下田北斗(22) 5.5 札幌に素早く寄せられてボールを失った。中盤で上下に広く動いていた。
宮代大聖(20) 5.5 J1リーグ初先発。12分、ダミアンにクロス。ロストが多いが及第点。
ダミアン(9) 6.5 12分、ヒールでシュート。1ゴール。ポストプレーもキープ力も冴えた。
旗手玲央(30) 7.0 体幹の強さを活かしてキープ。63分、菅を背中でブロックしてアシスト。
HT(22)田中碧(25) 6.0 右インサイドハーフで伸び伸びプレー。78分、FKをバーに当てる。
HT(20)三笘薫(18) 7.5 良いポジション取りから2ゴール。ダミアンのゴールも演出した。
64(8)小林悠(11) 6.5 終了間際に2ゴール。大量リードの展開で、出場時間が長くなった。
69(4)山村和也(34) 6.0 右CBでクロスボールを跳ね返した。78分、CKからシュート。84(9)齋藤学(19) 5.5 右FWに入る。守備では戻って山根を助ける。カウンターも仕掛けた。
■bench
丹野研太(27) 登里享平(2)
■coach
鬼木達 6.5 HTの三笘の投入で圧勝に導く。宮代を先発させた判断も良かった。
■referee
木村博之 6.0 バランス良いジャッジ。軽い接触でもファウルと判定していた。
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