2020/08/12

200812名古屋2-2川崎(YLC GL #3)

名古屋2-2川崎(パロマ瑞穂スタジアム, 19:00KO, 4,858人/5,000人)

快勝した大分戦(J1 #9)から中3日。
YLCのグループリーグの最終節は、アウェイで名古屋と対戦する。

川崎も名古屋もGLで2連勝していて、1位を賭けての対戦。
 ドローだと、川崎1位、名古屋2位となり、どちらもベスト8に進出できる。
 負けたチームは勝ち点6となり、4グループで1つだけの2位の通過枠を巡り、他の3グループの2位チームと勝ち点や得失点差を比べることとなる。


先発は、大分戦からは3人を変更する。
 日程は詰まっているが、大きな変化は行わなかった。
 新たに先発するのは山根、下田、宮代。
 脇坂とダミアンはベンチスタート、ジオゴはベンチ外となった。
 脇坂は今シーズン11試合すべて先発していたが、初めて先発を外れた。
ベンチも含めた18人でも、大分戦からはRSBのジオゴと山根が入れ替わっただけ。


名古屋は、J1リーグでは5勝2分1敗の暫定4位(1試合未消化)。
 YLCのグループリーグは2連勝。得失点差で川崎に次ぐ2位となっている。
 金崎夢生(44)は、3月25日に鳥栖から名古屋に期限付移籍したが、鳥栖の選手としてGL第1節に出場しているため、この試合は出場できない。

2019シーズンは、4試合対戦し、1勝2分1敗だった。
 190517川崎1-1名古屋(J1 #12)
 190810名古屋3-0川崎(J1 #22)
 190904川崎2-0名古屋(YLC QF #1)
 190908名古屋2-2川崎(YLC QF #2)

2019年9月23日に風間八宏監督が解任され、マッシモ・フィッカデンティ新監督が就任。
フィッカデンティが就任してから、川崎とは初対戦となる。

■1st half
立ち上がりから目まぐるしくゴールが生まれる。
1分、FW相馬勇紀(27)のシュートをジェジエウが触り、早くも名古屋が先制する。

川崎はプレスに苦しみ、ボールを運べなかったが、6分。
田中碧のミドルがDFに当たって、宮代が決定機を迎える。
宮代のシュートはGKランゲラック(1)がセーブしたが、こぼれ球を三笘が沈める。

直後の7分。プレスを受けた田中碧が、低い位置でロスト。
FW山﨑凌吾(17)のラストパスを、フリーのMFガブリエル・シャビエル(10)がゴール。

その後も名古屋はパスコースを作り、ゆったりとボールを回す。
前線からのプレスも強度が高く、川崎のパスをカットしていく。

20分を過ぎると、徐々に名古屋のプレスが弱まる。
川崎の2CBのビルドアップに余裕が生まれ、プレーが速くなった。
左サイドから三笘、下田、登里のトリオで攻め込んでいく。

38分、右サイドの小林悠がDF吉田豊(23)をターンで抜き去って大島に預ける。
大島の右クロスを宮代がPA中央でつぶれ、ファーの三笘が頭で押し込んで同点とした。

44分にも三笘がPA内でドリブル。
45+3分、田中碧のミドルなど、名古屋を押し込んだ。

■2nd half
押されていた名古屋は、HTからジョアン・シミッチ(8)を投入。
緩んでいた中盤を引き締めて、盛り返してきた。

どちらも攻撃に決め手を欠き、一進一退が続く。
交代策を織り交ぜながら、局面での競り合いが続いた。
どちらかといえば、川崎がゴールに近づいていく。
 60分、小林悠がターンからシュート。
 66分、脇坂の右FKを小林悠がヘッド。

71分。大島が2枚目のイエローで退場となり、状況は一変。
数的有利になった名古屋は、サイドを使って攻めようとする。
ただ、川崎も1人少ない中、引き続きボールを持つことができた。
82分、左サイドからの旗手のシュートはポストに当たる。
88分、守田の左クロスは脇坂に合わなかった。

名古屋はドローを選択する。
最終ラインでボールを回し、タイムアップを迎えた。

■summary
名古屋は立ち上がりに厳しいプレスを仕掛け、2得点。
ただ、良い時間は長く続かず、川崎にボールを握られる時間が続いた。
川崎に退場者が出ても、攻めてくることはなかった。
ドローでも勝ち抜けることができるため、当然の判断といえる。


川崎はプレッシャーに耐えかねて1分、7分と失点を重ねる。
5分にもFW前田直輝(25)がフリーでヘッドしていて、圧倒的に攻められた。
この劣勢の時間帯でも、三笘のゴールが生まれたことは素晴らしかった。
ただ、慌てずに落ち着いて名古屋の攻勢を受け止めたかった。

名古屋のプレスが弱まると、ボールを持って反撃に転じる。
71分に大島が退場するまでは、テンポ良く攻撃を続けた。
数的不利となってからは、守備への意識を高めて、大事に時間を費やしていく。
名古屋が攻めてこなかったこともあり、同点のまま試合を終えた。


YLCのグループリーグは、2勝1分で1位となった。
同じ勝ち点の名古屋は、得失点差で下回り2位。
2チームとも、9月2日(水)に開催されるYLCプライムステージ準々決勝に進出する。
(8月13日(木)、抽選でアウェイで神戸と対戦することが決まった。)

次は中2日、アウェイ札幌戦(J1 #10)。
名古屋戦に続いての遠距離アウェイで、14時と早い時間のキックオフ。
厳しい日程だが、選手を上手くやり繰りして、連勝を続けたい。

■goal
1相馬勇紀(27) 7ガブリエル・シャビエル(10)
6,38三笘薫(18) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 11分、47分のシュートをキャッチ。2失点ともに止めるのは難しい。
山根視来(13) 5.5 1試合休養して復帰。守備の時間が長かった。34分、宮代にスルーパス。
ジェジエウ(4) 5.5 1分、オウンゴール気味に失点。プレスを受けるとパスを出せなかった。
谷口彰悟(5) 6.0 数的不利でもラインを上げていった。47分、シャビエルに抜き去られる。
登里享平(2) 5.0 5分、16分、49分と1対1の守備で抜かれる。43分、こぼれ球をミドル。
田中碧(25) 5.0 7分、致命的なロストで失点を招く。激しいチャージでリズムを生んだ。 
大島僚太(10) 5.0 ミスパスもあったが1アシスト。30分、71分とイエローを受けて退場。
下田北斗(22) 5.5 セットプレーを担当。55分、登里へスルーパス。62分の交代は早すぎ。
宮代大聖(20) 5.0 前半途中、右FWから中央FWに動く。まだまだプレーに粗さが目立つ。
小林悠(11) 6.0 宮代とポジション交換。右FWでチャンスを作りつつ、多くのシュート。
三笘薫(18) 6.5 高い決定力でチームを救った。44分、60分にはドリブルで仕掛ける。

■sub
62(22)脇坂泰斗(8) 5.5 66分、右FK。88分、守田のクロスをゴール前で合わせられず。
62(18)旗手玲央(30) 5.5 左FWで出場。82分、左ゴールライン際からポストに当てる。 
74(20)守田英正(6) 6.0 するすると動いて左サイドでパスを受ける。88分、左クロス。
84(13)車屋紳太郎(7) 5.5 RSBで出場。86分、太田宏介(6)と競り合い、防ぎ切った。
84(11)ダミアン(9) 5.5 87分、ロングボールを収める。名古屋のボール回しを追った。

■bench
丹野研太(27) 齋藤学(19) 

■coach
鬼木達 6.0 良い結果を出した。フレッシュな齋藤学を起用しておくべきだったか。

■referee
池内明彦 5.0 いつもほど酷くなかった。名古屋1枚、川崎4枚のイエローは簡単に出しすぎ。

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